JP3716418B2 - 変倍光学系 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は変倍光学系に関し、特に高変倍化が可能で且つ近距離合焦が可能な変倍光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スチルカメラやビデオカメラなどに用いられる撮影光学系では、ズームレンズが一般的となっている。特に、変倍比が3倍を超える、いわゆる高変倍ズームレンズを備えたカメラが主流となりつつある。
【0003】
この種のカメラでは、35mm判で焦点距離が50mm程度の画角を焦点距離範囲に含むズームレンズが一般的に用いられている。特に、高変倍ズームレンズには、変倍に際して3つ以上のレンズ群が移動するように構成された、いわゆる多群ズームレンズが主に用いられている。
また、撮影光学系とカメラ本体とが一体的に構成された一体型カメラでは、携帯性が重視され、小型化や軽量化が要求される。このため、小型化や軽量化に適したズームレンズに関する提案が種々なされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の高変倍ズームレンズでは、高変倍化を図る際に、望遠端状態の焦点距離を長くすると、レンズ全長が大きくなったり、絞り径が大きくなったりする。その結果、レンズ系の大型化、ひいてはカメラの大型化を招き、携帯性も悪化してしまう。
逆に、高変倍化を図る際に、広角端状態の焦点距離を短くすると、広角端状態における周辺光量が cos4乗則により著しく不足する。したがって、口径食を減らす必要が生じるが、開口絞りから離れた位置に配置されるレンズ群を通過する軸外光束が光軸から離れて、結果的にレンズ径の大型化を招いてしまう。
このように、従来のズームレンズでは、小型化と高変倍化との両立を達成することが極めて困難であった。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、小型化と高変倍化との両立が可能な変倍光学系を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明においては、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備え、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との間に形成される第1空気間隔は増大し、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との間に形成される第2空気間隔は増大し、前記第3レンズ群G3と前記第4レンズ群G4との間に形成される第3空気間隔は減少し、前記第4レンズ群G4と前記第5レンズ群G5との間に形成される第4空気間隔は変化するように、少なくとも前記第1レンズ群G1および前記第5レンズ群G5は物体側へ移動し、
前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群G3の焦点距離をf3とし、広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとし、望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとしたとき、
−0.5<(f2−f3)/(f2・f3)1/2 <0.3
0.8<f1/(fw・ft)1/2 <1.4
の条件を満足することを特徴とする変倍光学系を提供する。
【0007】
本発明の好ましい態様によれば、前記第1レンズ群G1と前記第4レンズ群G4との間に配置されるレンズ群のうちの1つのレンズ群を光軸に沿って移動させて、近距離物体への合焦を行う。
また、広角端状態における前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との軸上空気間隔をd23wとし、望遠端状態における前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との軸上空気間隔をd23tとし、前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群G3の焦点距離をf3とし、広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとし、望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとしたとき、
0.07<(d23t−d23w)(fw・ft)1/2 /(f2・f3)<0.35
の条件を満足することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
従来より、一眼レフレックス式のカメラに用いられる標準ズームレンズ、すなわち35mm判フィルム用で焦点距離が50mm程度の画角を焦点距離範囲に含むズームレンズには、主として正負正正の4群タイプのズームレンズが用いられている。
正負正正4群タイプのズームレンズでは、広角端状態で第1レンズ群と第2レンズ群とが強い負の合成屈折力を有し、第3レンズ群と第4レンズ群とが強い正の合成屈折力を有し、全体の屈折力配置がレトロフォーカス型となる。そして、望遠端状態で、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を広げて第1レンズ群による収斂作用を強め、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔を広げて第3レンズ群と第4レンズ群との合成屈折力を正に弱めて、第2レンズ群から第4レンズ群の合成屈折力を正に弱めることにより、レンズ系全体の屈折力配置を望遠型に近づけている。
【0009】
上述の構成により、広角端状態では第1レンズ群を通過する軸外光束を光軸に近づけてレンズ径の小型化を図りながら、望遠端状態ではレンズ全長の短縮化を図っている。
また、正負正正4群タイプのズームレンズでは、正負正の3群タイプのズームレンズの最も像側の正レンズ群を2つの正レンズ群に分割した構成を有する。そして、分割された2つの正レンズ群の間に形成される空気間隔を変化させることにより、変倍を行っている。したがって、正負正正4群タイプのズームレンズでは、正負正の3群タイプのズームレンズよりも、高変倍化に伴って発生する軸外収差の変動を良好に抑えることができる。
【0010】
ところで、正負正正4群タイプのズームレンズでは、第2レンズ群が唯一の負レンズ群である。したがって、ペッツバール和を適切な値にするために、第2レンズ群は強い負屈折力を有する。
また、従来より、小型化と高変倍化とを達成するためには、ズームレンズを構成する各レンズ群の屈折力を強めることが効果的であることが知られている。特に、第2レンズ群の屈折力を強めると、広角端状態において第2レンズ群と第3レンズ群との間隔を狭めることができるため、第1レンズ群を通過する軸外光束が光軸に近づき、レンズ径の小型化を図ることができる。したがって、第1レンズ群の屈折力を正に強めても、レンズ径の大型化を招くことがなく、結果的に望遠端状態のレンズ全長を短縮化することができる。
【0011】
しかしながら、正負正正4群タイプのズームレンズでは、第3レンズ群あるいは第4レンズ群に隣接して開口絞りが配置されるのが一般的である。したがって、広角端状態から望遠端状態へ変倍する際に、第2レンズ群を通過する軸外光束の入射高があまり変化せず、その入射角だけが変化する。このため、高変倍化に伴って軸外収差の変動が発生しやすく、高い光学性能を維持するにはレンズ構成枚数を多くしたり、非球面の導入が不可欠であった。
【0012】
そこで、本発明の変倍光学系では、正負正正4群タイプのズームレンズにおいて正負正3群タイプのズームレンズの最も像側の正レンズ群を2つの正レンズ群に分割することによって高変倍化を達成したように、正負正正4群タイプのズームレンズにおける負屈折力の第2レンズ群を2つの負レンズ群に分割している。そして、分割した2つの負レンズ群を広角端状態から望遠端状態への変倍に際して独立に移動させることにより、変倍に伴う軸外収差の変動を良好に補正して、高性能化と高変倍化との両立化を達成している。
特に、従来の正負正正4群タイプのズームレンズでは、第2レンズ群の変倍を担う割合が非常に大きいのに対して、本発明の変倍光学系では、分割された2つの負レンズ群で変倍を担う割合を分担することができるので、各レンズ群の相互偏心に伴う性能劣化を極力抑えることが可能となる。
【0013】
以上の考察に基づいて、本発明の変倍光学系は、正負負正正の屈折力配置を有し、以下の5つの条件▲1▼〜▲5▼を満足するように各レンズ群を機能させている。
▲1▼広角端状態では、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3を近づけてその合成屈折力を強い負屈折力とし、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5とを近づけてその合成屈折力を強い正屈折力とし、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とを適切な間隔を隔てて配置する。
▲2▼広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を広げるように、少なくとも第1レンズ群G1を物体側へ移動させる。
【0014】
▲3▼広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を広げ、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔を広げるように、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔を狭める。
▲4▼第2レンズ群G2の使用倍率β2が変倍範囲の全体に亘って−1<1/β2<1を満たし、第3レンズ群G3の使用倍率β3が変倍範囲の全体に亘って−1<β3<1を満たすように、第2レンズ群G2の屈折力および第3レンズ群G3の屈折力を決定する。
▲5▼第4レンズ群G4の物体側か、第4レンズ群G4中か、あるいは第5レンズ群G5中に、開口絞りを配置する。
【0015】
本発明においては、従来の正負正正4群タイプのズームレンズと同様に、広角端状態での屈折力配置を逆望遠型として第1レンズ群G1のレンズ径の小型化を図っており、▲1▼の条件を満足することが望ましい。
望遠端状態では、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を広げて第1レンズ群G1による収斂作用を強めることによって、レンズ全長の短縮化を図っている。しかしながら、広角端状態におけるレンズ全長を大きくすると、第1レンズ群G1を通過する軸外光束が光軸から離れて、第1レンズ群G1のレンズ径が大型化する。このため、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して第1レンズ群G1を物体側へ移動させており、▲2▼の条件が必要となる。
【0016】
次に、屈折力φ1のレンズ群と屈折力φ2のレンズ群とが軸上空気間隔Dだけ隔てて配置されている場合、2つのレンズ群の合成屈折力φは次の式(a)で表される。
φ=φ1+φ2−φ1・φ2・D (a)
ここで、2つのレンズ群の空気間隔がΔだけ広がった場合、2つのレンズ群の合成屈折力φ’は次の式(b)で表される。
φ’=φ1+φ2−φ1・φ2・(D+Δ) (b)
【0017】
したがって、2つのレンズ群の合成屈折力の変化Δφは、次の式(c)で表される。
Δφ=φ’−φ=−φ1・φ2・Δ (c)
式(c)を参照すると、2つのレンズ群の屈折力の符号が同じである場合、2つのレンズ群の合成屈折力はその空気間隔を広げると負に強まることがわかる。また、2つのレンズ群の屈折力の符号が互いに異なる場合、2つのレンズ群の合成屈折力はその空気間隔を広げると負に弱まることがわかる。
【0018】
本発明においては、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を広げてその合成屈折力を負に強め、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔を広げてその合成屈折力を正に弱め、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とにより形成される負部分系と第4レンズ群G4と第5レンズ群G5とにより形成される正部分系との間隔を狭めることにより、広角端状態よりも望遠端状態において第2レンズ群G2〜第5レンズ群G5の合成屈折力を負に強めている。したがって、条件▲3▼が必要となる。
特に、本発明においては、変倍に際して第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とを独立に移動させているが、第2レンズ群G2は主として軸外収差の補正を、第3レンズ群G3は主として軸上収差の補正をそれぞれ担っている。
【0019】
また、条件▲4▼を満足するように第2レンズ群G2の屈折力と第3レンズ群G3の屈折力とを配分すると、第2レンズ群G2を通過する軸外光束は光軸から離れた位置を通過するようになるので、軸上収差と軸外収差とを独立に補正することが可能となる。特に、変倍時に第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を変化させることにより、変倍時に第2レンズ群G2を通過する軸外光束の高さを変化させて、変倍に伴う軸外収差の変動も良好に補正している。
逆に、第3レンズ群G3は、第2レンズ群G2よりも像側に配置されているので、第2レンズ群G2よりも開口絞りに近く、第3レンズ群G3を通過する軸外光束は光軸に近い。このため、第3レンズ群G3により発生する軸外収差の方が、第2レンズ群G2により発生する軸外収差よりも少ない。したがって、第2レンズ群G2において軸上収差の補正を行うことにより、大口径化を図ることができる。
【0020】
ところで、高変倍ズームレンズにおいて変倍に伴う軸外収差の変動を良好に抑えるためには、広角端状態から望遠端状態へレンズ位置状態が変化する際に、軸外光束の通過する高さが変化するレンズ群の数を増やすことが肝要である。これにより、例えば広角端状態で発生する軸外収差を補正するためのレンズ群や望遠端状態で発生する軸外収差を補正するためのレンズ群などを規定して、各レンズ群の収差補正上の機能を明確にすることができる。
本発明においては、広角端状態から望遠端状態へのレンズ位置状態の変化に伴って、第2レンズ群G2を通過する軸外光束が光軸に近づき、第1レンズ群G1を通過する軸外光束が光軸から離れるように、各レンズ群を機能させて高変倍化を達成している。そして、第4レンズ群G4の近傍にあるいは第5レンズ群G5の近傍に、開口絞りを配置している。
【0021】
以下、本発明の各条件式について説明する。
本発明においては、次の条件式(1)および(2)を満足する。
−0.5<(f2−f3)/(f2・f3)1/2 <0.3 (1)
0.8<f1/(fw・ft)1/2 <1.4 (2)
ここで、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
f3:第3レンズ群G3の焦点距離
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
ft:望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
【0022】
条件式(1)は、第2レンズ群G2の焦点距離f2と第3レンズ群G3の焦点距離f3とのバランスを図るための条件式であり、変倍時に発生する軸上収差の変動と軸外収差の変動とを良好に補正するための条件を規定している。
条件式(1)の上限値を上回った場合、第2レンズ群G2の焦点距離が負に小さくなり、広角端状態において第2レンズ群G2を通過する軸外光束が光軸に近づく。その結果、第2レンズ群G2により軸上収差と軸外収差とを独立して補正することが難しくなり、所定の変倍比を維持しながら高性能化を図ることが困難となってしまう。
逆に、条件式(1)の下限値を下回った場合、第3レンズ群G3の焦点距離が負に小さくなり、第3レンズ群G3において発生する正の球面収差を少ないレンズ構成枚数で補正することが困難となり、所定の光学性能を得ることができなくなってしまう。
【0023】
条件式(2)は、第1レンズ群G1の焦点距離f1について適切な範囲を規定しており、レンズ系の短縮化とレンズ径の小型化とのバランスを図るための条件式である。
条件式(2)の上限値を上回った場合、第1レンズ群G1の焦点距離が正に大きくなって収斂作用が弱まるので、望遠端状態でのレンズ全長が大型化してしまう。
逆に、条件式(2)の下限値を下回ると、広角端状態において第1レンズ群G1を通過する軸外光束が光軸から離れて、画面周辺部において所定の光量を確保するにはレンズ径の大型化を招いてしまう。
なお、望遠端状態におけるレンズ全長の短縮化をさらに図るには、条件式(2)の上限値を1.2に設定することが望ましい。
【0024】
また、本発明においては、前述のように、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化する。したがって、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3を少ないレンズ枚数で構成するために、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0.07<(d23t−d23w)(fw・ft)1/2 /(f2・f3)<0.35 (3)
ここで、
d23w:広角端状態における第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔
d23t:望遠端状態における第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔
【0025】
前述の式(c)を参照するとわかるように、条件式(3)において、Δφ=(d23t−d23w)/(f2・f3)は、広角端状態から望遠端状態へレンズ位置状態が変化する際の第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との合成屈折力の変化量を表している。したがって、条件式(3)は、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との変倍作用を規定する条件式である。
本発明では、広角端状態において第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とを接近させることにより、第2レンズ群G2を通過する軸外光束を光軸に近づけさせている。逆に、望遠端状態において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とを引き離すことにより、第2レンズ群G2を通過する軸外光束を光軸から離している。その結果、広角端状態から望遠端状態へのレンズ位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正している。
【0026】
条件式(3)の上限値を上回った場合、望遠端状態において第2レンズ群G2を通過する軸外光束の高さの差が小さくなる。その結果、変倍に伴う軸外収差の変動を良好に補正することができなくなるので、好ましくない。
条件式(3)の下限値を下回った場合、広角端状態および望遠端状態において第2レンズ群G2を通過する軸外光束の高さの差が小さくなる。その結果、変倍に伴う軸外収差の変動を良好に補正することができなくなるので、好ましくない。
【0027】
ところで、ズームレンズの近距離合焦方法として、フロント・フォーカス(FF)方式、インナー・フォーカス(IF)方式、およびリア・フォーカス(RF)方式が知られている。そして、レンズ径の比較的小さいレンズ群を比較的少ない移動量だけ駆動することにより合焦が可能なインナー・フォーカス方式に関して、従来より種々の提案がなされている。
インナー・フォーカス方式を用いる場合、フォーカシング群(合焦に際して駆動されるレンズ群)の移動量(フォーカシング移動量)を小さくするための条件は、本出願人の出願にかかる特開平7−35979号公報に示す通りである。したがって、本発明の変倍光学系においても、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離範囲においてフォーカシング群の横倍率を適切な値に規定することにより、フォーカシング移動量を小さくし、フォーカシング機構の簡易構成化が達成することができる。
【0028】
本発明においては、第2レンズ群G2あるいは第3レンズ群G3をフォーカシング群とした場合、そのフォーカシング移動量を小さくするために、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
-0.5<{f1+f2−(d12t−d12w)/2}/(fw・ft)1/2 <0.75 (4)
ここで、
d12w:広角端状態における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔
d12t:望遠端状態における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔
【0029】
前述の条件▲4▼に示す通り、本発明においては、第2レンズ群G2の横倍率β2および第3レンズ群G3の横倍率β3が、−1<1/β2<1、−1<β3<1を満足している。したがって、第2レンズ群G2をフォーカシング群とする場合に、フォーカシング移動量を小さくするには、焦点距離範囲において1/β2の値が0に近い値となることが必要である。また、第3レンズ群G3をフォーカシング群とする場合に、フォーカシング移動量を小さくするには、焦点距離範囲においてβ3の値が0に近い値となることが必要である。
なお、第2レンズ群G2の横倍率β2の逆数1/β2が0となるとき、第3レンズ群G3の横倍率β3も0である。したがって、焦点距離範囲の全体に亘ってフォーカシング移動量を小さくするには、広角端状態から望遠端状態までの焦点距離範囲内に1/β2=0となるレンズ位置状態を含むことが望ましい。
【0030】
ところで、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との合成屈折力φ12は、次の式(d)で表される。
φ12=1/f1+1/f2−d12/(f1・f2) (d)
ここで、
d12:第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との主点間隔
すなわち、式(d)においてφ12=0を満足する場合、次の式(e)に示す関係が成立する。
f1+f2−d12=0 (e)
【0031】
したがって、フォーカシング群の移動量を小さくする条件は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔がΔd=(d12t−d12w)/2になるとき、式(e)の左辺の値が0に近くなることである。ただし、d12tおよびd12wは軸上空気間隔であって主点間隔ではないので、式(e)の左辺の値が正確に0になる必要はない。
こうして、条件式(4)の下限値および上限値で規定される範囲を満足することにより、フォーカシング移動量を小さくすることが可能となる。
なお、さらに効率的なフォーカシングを行うには、条件式(4)の上限値を0.5に、下限値を−0.3に設定することが望ましい。これは、焦点距離が(fw・ft)1/2 となる際に式(e)の左辺をより0に近づけることにより、広角端状態と望遠端状態とで同一の被写体に対するフォーカシング移動量がほぼ同一の量に近づき、フォーカシング移動量を減らすことができるからである。
【0032】
本発明においては、第4レンズ群G4の付近に開口絞りが配置されるため、第4レンズ群G4を通過する軸外光束は光軸の付近を通過する。したがって、第4レンズ群G4単独で発生する負の球面収差を良好に補正することが望ましい。そこで、本発明においては、第4レンズ群G4を、少なくとも2枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとで構成することが望ましい。
【0033】
別の観点によれば、本発明においては、高変倍ズームレンズで発生しがちな手ブレ等に起因する像ブレによる撮影の失敗を防ぐために、光学系のブレを検出するブレ検出系と駆動手段とをレンズ系に組み合わせることができる。そして、光学系を構成するレンズ群のうち1つのレンズ群の全体または一部をシフトレンズ群として偏心させることにより像をシフトさせて、ブレ検出系により検出された光学系のブレに起因する像ブレ(像位置の変動)を補正することにより、本発明の変倍光学系をいわゆる防振光学系とすることが可能である。
また、本発明による変倍光学系は、ズームレンズに限定されることなく、焦点距離状態が連続的に存在しないバリフォーカルズームレンズにも適用することができることはいうまでもない。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の各実施例にかかる変倍光学系の屈折力配分および広角端状態(W)から望遠端状態(T)への変倍時における各レンズ群の移動の様子を示す図である。
図1に示すように、本発明の各実施例にかかる変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備えている。そして、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に形成される第1空気間隔は増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に形成される第2空気間隔は増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に形成される第3空気間隔は減少し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間に形成される第4空気間隔は増大するように、各レンズ群が物体側へ移動する。
【0035】
各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをy、高さyにおける光軸方向の変位量(サグ量)をS(y)、基準の曲率半径をR、円錐係数をκ、n次の非球面係数をCn としたとき、以下の数式(f)で表される。
【数1】
S(y)=(y2 /R)/{1+(1−κ・y2 /R2 1/2
+C2 ・y2 +C4 ・y4 +C6 ・y6 +C8 ・y8
+C10・y10+・・・ (f)
各実施例において、非球面には面番号の右側に*印を付している。
【0036】
〔第1実施例〕
図2は、本発明の第1実施例にかかる変倍光学系の構成を示す図である。
図2の変倍光学系は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合正レンズL11、および物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12からなる第1レンズ群G1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21、両凹レンズL22、および両凸レンズL23からなる第2レンズ群G2と、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL3からなる第3レンズ群G3と、両凸レンズL41、両凸レンズL42、および両凹レンズL43からなる第4レンズ群G4と、両凸レンズL51、両凸レンズL52、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL55からなる第5レンズ群G5とから構成されている。
【0037】
また、開口絞りSは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置され、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して第4レンズ群G4と一体的に移動する。
図2は、広角端状態における各レンズ群の位置関係を示しており、望遠端状態への変倍時には図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動する。
また、第3レンズ群G3を光軸に沿って移動させることにより、フォーカシング(合焦)を行っている。
【0038】
次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸元の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを、D0 は物体と最も物体側の面との光軸に沿った距離をそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【0039】
【表1】
Figure 0003716418
Figure 0003716418
Figure 0003716418
【0040】
図3乃至図10は、d線(λ=587.6nm)に対する第1実施例の諸収差図である。図3は広角端状態(最短焦点距離状態)における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図4は第1中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図5は第2中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図6は望遠端状態(最長焦点距離状態)における無限遠合焦状態での諸収差図である。
また、図7は広角端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図であり、図8は第1中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図であり、図9は第2中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図であり図10は望遠端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【0041】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、Aは各像高に対する半画角を、Hは各像高に対する物体高をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す収差図において、破線はサインコンディション(正弦条件)を示している。
各収差図から明らかなように、本実施例では、各撮影距離状態および各焦点距離状態において諸収差が良好に補正されていることがわかる。
【0042】
〔第2実施例〕
図11は、本発明の第2実施例にかかる変倍光学系の構成を示す図である。
図11の変倍光学系は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合正レンズL11、および物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12からなる第1レンズ群G1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21、両凹レンズL22、および両凸レンズL23からなる第2レンズ群G2と、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL3からなる第3レンズ群G3と、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43からなる第4レンズ群G4と、両凸レンズL51、両凸レンズと両凹レンズとの接合レンズL52、両凸レンズL53、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL54からなる第5レンズ群G5とから構成されている。
【0043】
また、開口絞りSは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置され、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して第4レンズ群G4と一体的に移動する。
図11は、広角端状態における各レンズ群の位置関係を示しており、望遠端状態への変倍時には図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動する。
また、第3レンズ群G3を光軸に沿って移動させることにより、フォーカシング(合焦)を行っている。
【0044】
次の表(2)に、本発明の第2実施例の諸元の値を掲げる。表(2)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを、D0 は物体と最も物体側の面との光軸に沿った距離をそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【0045】
【表2】
Figure 0003716418
Figure 0003716418
Figure 0003716418
【0046】
図12乃至図19は、d線(λ=587.6nm)に対する第2実施例の諸収差図である。図12は広角端状態における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図13は第1中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図14は第2中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図15は望遠端状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
また、図16は広角端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図であり、図17は第1中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図であり、図18は第2中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図であり図19は望遠端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【0047】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、Aは各像高に対する半画角を、Hは各像高に対する物体高をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す収差図において、破線はサインコンディション(正弦条件)を示している。
各収差図から明らかなように、本実施例では、各撮影距離状態および各焦点距離状態において諸収差が良好に補正されていることがわかる。
【0048】
【効果】
以上説明したように、本発明によれば、小型で、高変倍化が可能で、且つ近距離合焦が可能な変倍光学系を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例にかかる変倍光学系の屈折力配分および広角端状態(W)から望遠端状態(T)への変倍時における各レンズ群の移動の様子を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかる変倍光学系の構成を示す図である。
【図3】第1実施例の広角端状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図4】第1実施例の第1中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図5】第1実施例の第2中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図6】第1実施例の望遠端状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図7】第1実施例の広角端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【図8】第1実施例の第1中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【図9】第1実施例の第2中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【図10】第1実施例の望遠端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【図11】本発明の第2実施例にかかる変倍光学系の構成を示す図である。
【図12】第2実施例の広角端状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図13】第2実施例の第1中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図14】第2実施例の第2中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図15】第2実施例の望遠端状態における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図16】第2実施例の広角端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【図17】第2実施例の第1中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【図18】第2実施例の第2中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【図19】第2実施例の望遠端状態における撮影倍率−1/30倍での諸収差図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
Li 各レンズ成分
S 開口絞り

Claims (6)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備え、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との間に形成される第1空気間隔は増大し、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との間に形成される第2空気間隔は増大し、前記第3レンズ群G3と前記第4レンズ群G4との間に形成される第3空気間隔は減少し、前記第4レンズ群G4と前記第5レンズ群G5との間に形成される第4空気間隔は変化するように、少なくとも前記第1レンズ群G1および前記第5レンズ群G5は物体側へ移動し、
    前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群G3の焦点距離をf3とし、広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとし、望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとしたとき、
    −0.5<(f2−f3)/(f2・f3)1/2 <0.3
    0.8<f1/(fw・ft)1/2 <1.4
    の条件を満足することを特徴とする変倍光学系。
  2. 前記第1レンズ群G1と前記第4レンズ群G4との間に配置されるレンズ群のうちの1つのレンズ群を光軸に沿って移動させて、近距離物体への合焦を行うことを特徴とする請求項1に記載の変倍光学系。
  3. 広角端状態における前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との軸上空気間隔をd23wとし、望遠端状態における前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との軸上空気間隔をd23tとし、前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群G3の焦点距離をf3とし、広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとし、望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとしたとき、
    0.07<(d23t−d23w)(fw・ft)1/2 /(f2・f3)<0.35
    の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の変倍光学系。
  4. 前記第3レンズ群G3よりも像側で前記第5レンズ群G5よりも物体側の光路中に開口絞りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  5. 広角端状態における前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との軸上空気間隔をd12wとし、望遠端状態における前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との軸上空気間隔をd12tとし、前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとし、望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとしたとき、
    -0.5<{f1+f2−(d12t−d12w)/2}/(fw・ft)1/2 <0.75
    の条件を満足することを特徴とする請求項2に記載の変倍光学系。
  6. 前記第4レンズ群G4は、少なくとも2枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の変倍光学系。
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