JP2000154495A - 拭き取り紙用水系処理剤 - Google Patents

拭き取り紙用水系処理剤

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JP2000154495A JP10329200A JP32920098A JP2000154495A JP 2000154495 A JP2000154495 A JP 2000154495A JP 10329200 A JP10329200 A JP 10329200A JP 32920098 A JP32920098 A JP 32920098A JP 2000154495 A JP2000154495 A JP 2000154495A
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勝 尾崎
Kazuo Kobayashi
和男 小林
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好次 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ティッシュペーパー、トイレットペーパー等
の拭き取り紙に、ぬめり感やウエット感を抑え、ドライ
なタッチで、平滑性に富み、さらりとした感触で、しか
も優れた柔軟性を付与することができる拭き取り紙用水
系処理剤を提供する。 【解決手段】 平均粒子径が0.1〜500μmである
シリコーンゴム粉末の水分散液からなることを特徴とす
る拭き取り紙用水系処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拭き取り紙用水系
処理剤に関し、詳しくは、ティッシュペーパー、トイレ
ットペーパー等の拭き取り紙に、ぬめり感やウエット感
を抑え、ドライなタッチで、平滑性に富み、さらりとし
た感触で、しかも優れた柔軟性を付与することができる
拭き取り紙用水系処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ティッシュペーパー、トイレットペーパ
ー等の拭き取り紙は、それ自体の柔軟性や平滑性が十分
ではないため、頻繁に使用すると、皮膚が荒れて赤くな
ったり、痛くなったりするという問題があった。
【0003】この問題を改善するため、例えば、これら
の拭き取り紙を、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキ
シル基、エーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、
ケトン基、アミド基、エステル基、およびチオール基か
らなる群より選択される水素結合官能基を有するポリジ
メチルシロキサンにより処理する方法(特開平2−22
4626号公報、および特開平3−900号公報参
照)、アミノ基含有ポリジオルガノシロキサンとポリエ
ーテル基含有ポリジオルガノシロキサンの水分散液によ
り処理する方法(特開平6−311943号公報参
照)、さらには、ポリジオルガノシロキサンと多価アル
コールにより処理する方法(特開平7−145596号
公報参照)が提案されている。
【0004】しかし、これらのポリジオルガノシロキサ
ンにより処理された拭き取り紙といえども、柔軟性が満
足できるものではなく、依然としてがさつきが感じられ
たり、風合いが満足できるものではないという問題があ
った。特に、アミノ基含有ポリジオルガノシロキサンで
処理した場合には、過度のぬめり感が出てしまい、手肌
への接触による感触が満足できるものではないという問
題があり、また、ポリエーテル基含有ポリジオルガノシ
ロキサンで処理した場合には、平滑性(すべり感)が満
足できるものではないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達
した。すなわち、本発明の目的は、ティッシュペーパ
ー、トイレットペーパー等の拭き取り紙に、ぬめり感や
ウエット感を抑え、ドライなタッチで、平滑性に富み、
さらりとした感触で、しかも優れた柔軟性を付与するこ
とができる拭き取り紙用水系処理剤を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明の
拭き取り紙用水系処理剤は、平均粒子径が0.1〜50
0μmであるシリコーンゴム粉末の水分散液からなるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の拭き取り紙用水系処理剤
を詳細に説明する。本処理剤は、シリコーンゴム粉末の
水分散液からなることを特徴とする。このシリコーンゴ
ム粉末は、拭き取り紙に、ぬめり感やウエット感を抑
え、ドライなタッチで、平滑性に富み、さらりとした感
触で、しかも優れた柔軟性を付与するための成分であ
る。このシリコーンゴム粉末の平均粒子径は0.1〜5
00μmの範囲内であり、好ましくは0.1〜100μ
mの範囲内であり、特に好ましくは0.5〜50μmの
範囲内である。これは、平均粒子径がこの範囲外である
シリコーンゴム粉末を配合した処理剤は、拭き取り紙
に、ぬめり感やウエット感を抑え、ドライなタッチで、
平滑性に富み、さらりとした感触で、しかも優れた柔軟
性を付与できなくなる傾向があるからである。このシリ
コーンゴム粉末の形状としては、球状、偏平状、不定形
状が例示され、特に、球状であることが好ましい。ま
た、このシリコーンゴム粉末の硬さとしては、JIS
K 6253に規定されるタイプAデュロメータ硬さが
80以下であることが好ましく、特に、65以下である
ことが好ましい。これは、この硬さがこの範囲をこえる
シリコーンゴム粉末を配合してなる処理剤は、拭き取り
紙に、ぬめり感やウエット感を抑え、ドライなタッチ
で、平滑性に富み、さらりとした感触で、しかも優れた
柔軟性を付与することができにくくなる傾向があるから
である。
【0008】本処理剤では、シリコーンゴム粉末を水中
に分散させて調製したものを用いることもできるが、こ
のシリコーンゴム粉末の硬さが低いものを用いる場合に
は、このシリコーンゴム粉末自体の凝集性が大きく、こ
れを水中に均一に分散させることが困難であるため、予
め、シリコーンゴム組成物を水中に分散させた状態で硬
化させることにより調製したものを用いることが好まし
い。このシリコーンゴム組成物を水中に分散させた状態
で硬化させることによりシリコーンゴム粉末の水分散液
を調製する方法としては、例えば、ヒドロシリル化反応
硬化型シリコーンゴム組成物、縮合反応硬化型シリコー
ンゴム組成物、有機過酸化物硬化型シリコーンゴム組成
物、紫外線硬化型シリコーンゴム組成物等のシリコーン
ゴム組成物を界面活性剤により水中に分散させた状態で
硬化させる方法が挙げられ、特に、ヒドロシリル化反応
硬化型シリコーンゴム組成物や縮合反応硬化型シリコー
ンゴム組成物を界面活性剤により水中に分散させた状態
で硬化させる方法が好ましい。このヒドロシリル化反応
硬化型シリコーンゴム組成物としては、一分子中に少な
くとも2個のアルケニル基を有するポリオルガノシロキ
サン、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素
原子を有するポリオルガノシロキサン、および白金系触
媒から少なくともなるものが例示され、縮合反応硬化型
シリコーンゴム組成物としては、一分子中に少なくとも
2個のケイ素原子に結合する水酸基またはアルコキシ
基、オキシム基、アセトキシ基、アミノキシ基等の加水
分解性基を有するポリオルガノシロキサン、一分子中に
少なくとも3個のケイ素原子に結合するアルコキシ基、
オキシム基、アセトキシ基、アミノキシ基等の加水分解
性基を有するシラン系架橋剤、および有機錫化合物、有
機チタン化合物等の縮合反応触媒から少なくともなるも
のが例示される。
【0009】また、本処理剤において、シリコーンゴム
粉末として、非架橋のシリコーンオイルを含有するシリ
コーンゴム粉末を用いてもよく、この場合には、得られ
る処理剤は、拭き取り紙に、ぬめり感やウエット感を抑
え、ドライなタッチで、平滑性に富み、さらりとした感
触で、しかも優れた柔軟性をより一層付与できるという
特徴がある。このようなシリコーンゴム粉末を調製する
方法としては、シリコーンゴム組成物中に、この組成物
の硬化反応に関与しないシリコーンオイルを予め配合し
ておき、この組成物を粉状に硬化させる方法、シリコー
ンゴム粉末にシリコーンオイルを含浸させる方法が挙げ
られるが、好ましくは、前者の方法である。
【0010】この非架橋のシリコーンオイルは、シリコ
ーンゴム粉末中に単に含まれており、この粉末から自然
に滲み出たり、また、有機溶剤により抽出可能なオイル
のことである。このようなシリコーンオイルの分子構造
としては、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、
環状、分岐鎖状が挙げられ、特に、直鎖状であることが
好ましい。このようなシリコーンオイルとしては、例え
ば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリジメチ
ルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合
体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシ
ロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)
シロキサン共重合体等の非反応性シリコーンオイルが一
般に挙げられ、例えば、このシリコーンゴム粉末を形成
するためのシリコーンゴム組成物中に、このシリコーン
オイルを予め含ませておく場合には、上記の非反応性シ
リコーンオイル以外に、この硬化反応に関与しない分子
鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキ
サン、このポリジメチルシロキサンのメチル基の一部を
メチル基以外のアルキル基、フェニル基、3,3,3−
トリフルオロプロピル基に置換したポリオルガノシロキ
サン等のシリコーンオイルが挙げられ、この硬化反応が
付加反応である場合には、上記の非反応性シリコーンオ
イル以外に、分子鎖両末端シラノール基封鎖ポリジメチ
ルシロキサン、このポリジメチルシロキサンのメチル基
の一部をメチル基以外のアルキル基、フェニル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基に置換したポリオルガ
ノシロキサン等のシリコーンオイルが挙げられ、さらに
は、この硬化反応に関与し得るが、未反応として残った
分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチ
ルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合
体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封
鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェ
ンシロキサン共重合体、これらのポリオルガノシロキサ
ンのメチル基の一部をメチル基以外のアルキル基、フェ
ニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基に置換し
たポリオルガノシロキサン等のシリコーンオイルが挙げ
られ、また、この硬化反応が縮合反応である場合には、
上記の非反応性のシリコーンオイル以外に、このシリコ
ーンオイルのメチル基の一部をアルケニル基に置換した
ポリオルガノシロキサン等のシリコーンオイル、さらに
は、この硬化反応に関与し得るが、未反応として残った
分子鎖両末端シラノール基封鎖ポリジメチルシロキサ
ン、このポリジメチルシロキサンのメチル基の一部をメ
チル基以外のアルキル基、アルケニル基、フェニル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基に置換したシリコ
ーンオイルが挙げられる。また、シリコーンゴム粉末に
シリコーンオイルを含浸する場合には、このシリコーン
オイルの種類は特に限定されない。
【0011】これらの非架橋のシリコーンオイルは液状
であり、この25℃における粘度としては、100,0
00mPa・s以下であることが好ましく、さらに、50,0
00mPa・s以下であることが好ましく、特に、10,00
0mPa・s以下であることが好ましい。これは、25℃に
おける粘度がこの範囲より大きいオイルによると、平均
粒子径が500μm以下であるシリコーンゴム粉末を形
成しにくくなる傾向があったり、シリコーンゴム粉末に
含浸しにくくなる傾向があるためである。このような非
架橋のシリコーンオイルとしては、シリコーンゴム粉末
との親和性が優れることから、このシリコーンゴム粉末
を形成するシリコーンオイルと同様の有機基を有するも
のであることが好ましい。
【0012】シリコーンゴム粉末中の非架橋のシリコー
ンオイルの含有量としては、80重量%以下であること
が好ましく、特に、50重量%以下であることが好まし
い。これは、非架橋のシリコーンオイルの含有量がこの
範囲をこえるシリコーンゴム粉末を調製することが困難
であり、これを配合して得られる処理剤により処理され
た拭き取り紙がべたついたりするおそれがあるからであ
る。
【0013】また、本処理剤において、シリコーンゴム
粉末を水中で安定性よく分散させるために界面活性剤を
配合することが好ましい。このような界面活性剤として
は、第一〜第三脂肪族アミン塩、アルキルトリメチルア
ンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、テ
トラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルア
ンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、N,N’−ジ
アルキルモノホルホリニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン脂肪酸アミド塩等のカチオン系界面活性剤;脂肪酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィ
ンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−ス
ルホン化脂肪酸塩、N−アシル−N−メチルタウレー
ト、アルキル硫酸塩、硫酸化油脂、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチレン
化フェニルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、ナフタレン
スルホン酸塩ホルムアルデヒド縮合物等のアニオン系界
面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カル
ボキシメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキ
ルアミノアルキレンカルボン酸塩、N,N,N−トリア
ルキル−N−スルホアルキレンアンモニウムベタイン、
N,N−ジアルキル−N,N−ビスポリオキシエチレン
アンモニウム硫酸エステルベタイン、2−アルキル−1
−カルボキシメチル−1−ヒドロキシエチルオミダゾリ
ニウムベタイン等の両イオン系界面活性剤;ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリ
コール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール・
ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール・ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等の多価
アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル等のポリオキシエチレン多価アルコー
ル脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン化ヒマシ油、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪
酸部分エステル、トリアルキルアミンオキサイド、ポリ
オキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン等の非
イオン系界面活性剤、およびこれらの界面活性剤の二種
以上の混合物が例示され、特に、シリコーンゴム組成物
を水中に分散させた状態で硬化させて調製する場合に
は、非イオン系界面活性剤を用いることが好ましい。
【0014】本処理剤において、界面活性剤の配合量は
限定されないが、シリコーンゴム粉末100重量部に対
して0.1〜20重量部の範囲内であることが好まし
く、特に、0.5〜10重量部の範囲内であることが好
ましい。
【0015】また、本処理剤において、水はシリコーン
ゴム粉末を分散させるための分散媒である。この水の配
合量は限定されないが、本処理剤の処理効率の点から、
上記のシリコーンゴム粉末の含有量が1〜90重量%の
範囲内となる量であることが好ましく、さらには、5〜
90重量%の範囲内となる量であることが好ましく、特
には、30〜80重量%の範囲内となる量であることが
好ましい。
【0016】また、本処理剤には、その他任意の成分と
して、従来、拭き取り紙用処理剤として用いられている
シリコーンオイルを配合することができる。このシリコ
ーンオイルは、拭き取り紙に柔軟性、平滑性、および圧
縮回復性(ふんわり性)を付与する作用をするためのも
のであり、例えば、一般式:
【化1】 で示されるポリジオルガノシロキサンが挙げられる。上
式中のRは同じか、または異なる炭素原子数1〜20の
一価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基;ビニル基、
アリル基等のアルケニル基;フェニル基等のアリール基
が例示される。また、上式中のR'は同じか、または異
なる、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、オキシ
アルキレン基、メルカプト基、フルオロアルキル基、カ
ルビノール基、およびアミド基からなる群から選択され
る一価有機基である。また、上式中のAは同じか、また
は異なる、水酸基、アルコキシ基、炭素原子数1〜20
の一価炭化水素基、アミノ基、エポキシ基、カルボキシ
ル基、オキシアルキレン基、メルカプト基、フルオロア
ルキル基、カルビノール基、またはアミド基であり、A
のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基が例示され、Aの一価炭化水素
基としては、前記Rと同様の基が例示される。また、上
式中のmは1以上の整数であり、nは0または1以上の
整数であり、かつ、(m+n)は少なくとも10の整数で
ある。このようなシリコーンオイルの粘度は限定されな
いが、25℃において50〜10,000mPa・sの範囲内
であることが好ましく、特に、500〜5,000mPa・s
の範囲内であることが好ましい。このようなシリコーン
オイルとしては、ポリジメチルシロキサン、アミノ基含
有ポリジオルガノシロキサン、エポキシ基含有ポリジオ
ルガノシロキサン、カルボキシル基含有ポリジオルガノ
シロキサン、ポリエーテル基含有ポリジオルガノシロキ
サン、およびこれらのポリジオルガノシロキサンの二種
以上の混合物が例示される。
【0017】このアミノ基含有ポリジオルガノシロキサ
ンとしては、例えば、一般式:
【化2】 で示される。上式中のRは同じか、または異なる炭素原
子数1〜20の一価炭化水素基であり、前記と同様の基
が例示され、特に、少なくともメチル基であることが好
ましい。また、上式中のR1は、水素原子、アシル基、
または一価炭化水素基である。R1のアシル基として
は、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基が例示さ
れ、R1の一価炭化水素基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、フェニル基、シクロヘキシル基が例示
される。また、上式中のQは二価炭化水素基であり、例
えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプ
ロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基等のアルキレ
ン基;式:−(CH2)2−C64−で示される基等のアル
キレンアリーレン基が挙げられ、特に、アルキレン基で
あることが好ましく、さらには、プロピレン基であるこ
とが好ましい。また、上式中のDは同じか、または異な
る、水酸基、アルコキシ基、一価炭化水素基、または
式:−Q−(NHCH2CH2)a−NHR1で示されるアミ
ノ基である。Dのアルコキシ基としては、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が例示され、D
の一価炭化水素基としては、前記Rと同様の基が例示さ
れる。また、上式中のmは1以上の整数であり、nは1
以上の整数であるが、上式中のDの少なくとも一方が
式:−Q−(NHCH2CH2)a−NHR1で示されるアミ
ノ基である場合には、nは0であってもよい。また、
(m+n)は少なくとも10の整数であり、特に、100
〜1,000の範囲内の整数であることが好ましい。こ
れは、(m+n)が10未満の整数であるアミノ基含有ポ
リジオルガノシロキサンを用いると、拭き取り紙のパル
プ繊維素内部に吸着されてしまい、ぬめり感やウエット
感を抑え、ドライなタッチで、平滑性に富み、さらりと
した感触で、しかも優れた柔軟性をより付与しにくくな
るからである。また、上式中のaは同じか、または異な
る0〜10の整数であり、特に、0、または1であるこ
とが好ましい。このアミノ基含有ポリジオルガノシロキ
サンにおいては、式:−Q−(NHCH2CH2)a−NH
1で示されるアミノ基が、その分子鎖側鎖に結合して
いても、また、その分子鎖末端に結合してもよく、また
その両方に結合してもよい。
【0018】このようなアミノ基含有ポリジオルガノシ
ロキサンを調製する方法としては、例えば、ケイ素原子
結合水素原子を有するポリジオルガノシロキサンと、
式:CH2=C(CH3)CH2NHCH2NH2で例示され
る脂肪族不飽和炭素−炭素結合を有するアミン化合物を
ヒドロシリル化反応させたり、また、式:CH2CH2
2Clで例示されるハロゲン化アルキル基を有するポ
リジオルガノシロキサンと、式:H2NCH2CH2NH2
で例示されるアミン化合物とを縮合反応させる方法が挙
げられる(特開昭53−98499号公報参照)。
【0019】また、エポキシ基含有ポリジオルガノシロ
キサンは、例えば、一般式:
【化3】 で示される。上式中のRは同じか、または異なる炭素原
子数1〜20の一価炭化水素基であり、前記と同様の基
が例示され、特に、少なくともメチル基であることが好
ましい。また、上式中のEは同じか、または異なるエポ
キシ基含有一価有機基であり、例えば、一般式:
【化4】 で示される基、あるいは、一般式:
【化5】 で示される基が挙げられる。上記のエポキシ基含有一価
有機基において、式中のQ'は二価有機基であり、例え
ば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、フェニレ
ン基、クロルエチレン基、フルオロエチレン基等の置換
もしくは非置換のアルキレン基;式:−CH2OCH2
2CH2−で示される基、式:−CH2CH2OCH2
2−で示される基、式:−CH2CH2OCH(CH3)C
2−で示される基、式:−CH2OCH2CH2OCH2
CH2−で示される基等のアルキレンオキシアルキレン
基が挙げられる。また、上式中のGは同じか、または異
なる、水酸基、アルコキシ基、炭素原子数1〜20の一
価炭化水素基、またはエポキシ基含有一価有機基であ
る。Gのアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基が例示され、Gの一価炭
化水素基としては、前記Rと同様の基が例示され、Gの
エポキ基含有一価有機基としては、前記Eと同様の基が
例示される。また、上式中のxは0〜2,000の整数
であり、また、yは1〜200の整数であるが、Gの少
なくとも一方がエポキシ基含有一価有機基である場合に
は、yは0であってもよい。また、(x+y)は少なく
とも10以上の整数であり、特に、100〜2,000
の範囲内の整数であることが好ましい。これは、(x+
y)が10未満の整数であるポリジオルガノシロキサン
は、パルプ繊維素内部に吸着されてしまい、平滑性や柔
軟性を付与する効果が乏しくなることがあるためであ
る。このエポキシ基含有ポリジオルガノシロキサンにお
いては、エポキシ基含有一価有機基が、その分子鎖側鎖
に結合していても、また、その分子鎖末端に結合しても
よく、またその両方に結合してもよい。
【0020】また、カルボキシル基含有ポリジオルガノ
シロキサンは、例えば、一般式:
【化6】 で示される。上式中のRは同じか、または異なる炭素原
子数1〜20の一価炭化水素基であり、前記と同様の基
が例示され、特に、少なくともメチル基であることが好
ましい。また、上式中のR2は水素原子、または一価炭
化水素基であり、R2の一価炭化水素基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、フェニル
基、シクロヘキシル基が例示される。また、上式中のQ
は二価炭化水素基であり、前記と同様の基が例示され
る。また、上式中のJは同じか、または異なる、水酸
基、アルコキシ基、炭素原子数1〜20の一価炭化水素
基、または、式:−Q−COOR2で示されるカルボキ
シル基である。Jのアルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が例示さ
れ、Jの一価炭化水素基としては、前記Rと同様の基が
例示される。また、上式中のkは1以上の整数であり、
lは1以上の整数であるが、Jの少なくとも一方が式:
−Q−COOR2で示されるカルボキシル基である場合
には、lは0であってもよい。また、(k+l)は少なく
とも10の整数であり、特に、100〜1,000の整
数であることが好ましい。これは、(k+l)が10未満
の整数であるポリジオルガノシロキサンは、パルプ繊維
素内部に吸着されてしまい、平滑性や柔軟性を付与する
効果が乏しくなることがあるためである。このカルボキ
シル基含有ポリジオルガノシロキサンにおいては、式:
−Q−COOR2で示されるカルボキシル基が、その分
子鎖側鎖に結合していても、また、その分子鎖末端に結
合してもよく、またその両方に結合してもよい。
【0021】また、ポリエーテル基含有ポリジオルガノ
シロキサンは、拭き取り紙に平滑性や柔軟性を付与する
ばかりでなく、シリコーンゴム粉末の水中での分散安定
性を向上させることができる。このようなポリエーテル
基含有ポリジオルガノシロキサンは、例えば、一般式:
【化7】 で示される。上式中のRは同じか、または異なる炭素原
子数1〜20の一価炭化水素基であり、前記と同様の基
が例示され、特に、少なくともメチル基であることが好
ましい。また、上式中のR3は水素原子、または炭素原
子数1〜5の一価有機基であり、R3の一価有機基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル
基;アセチル基、プロピオニル基等のアシル基が例示さ
れる。また、上式中のQは二価炭化水素基であり、前記
と同様の基が例示され、特に、プロピレン基であること
が好ましく、さらには、エチレン基、プロピレン基であ
ることが好ましい。また、上式中のL同じか、または異
なる、水酸基、アルコキシ基、炭素原子数1〜20の一
価炭化水素基、または式:−Q−O−(C24O)b(Cd
2dO)c−R3で示されるポリエーテル基である。Lの
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基が例示され、Lの一価炭化水素基
としては、前記Rと同様の基が例示される。また、上式
中のmは1以上の整数であり、nは1以上の整数である
が、Lの少なくとも一方が、式:−Q−O−(C24O)
b(Cd2dO)c−R3で示されるポリエーテル基である場
合には、nは0であってもい。また、(m+n)は少なく
とも1の整数である。また、上式中のb同じか、または
異なる0〜50の整数であり、また、cは同じか、また
は異なる0〜50の整数であり、bおよびcのいずれか
一方は1〜50の整数である。また、上式中のdは同じ
か、または異なる3以上の整数であり、特に、3、また
は4であることが好ましい。また、式:C24Oで示さ
れるオキシエチレン基と式:Cd2dOで示されるオキ
シアルキレン基とはブロック重合していても、あるいは
ランダム重合していてもよい。このポリエーテル基含有
ポリジオルガノシロキサン中のポリエーテル基の含有量
は限定されないが、30〜60重量%の範囲内であるこ
とが好ましい。このポリエーテル基含有ポリジオルガノ
シロキサンにおいては、式:−Q−O−(C24O)b(C
d2dO)c−R3で示されるポリエーテル基が、その分子
鎖側鎖に結合していても、また、その分子鎖末端に結合
してもよく、またその両方に結合してもよい。
【0022】また、ポリジメチルシロキサンは、例え
ば、一般式:
【化8】 で示されるる。上式中のMは同じか、または異なる、水
酸基、アルコキシ基、または炭素原子数1〜20の一価
炭化水素基である。Mのアルコキシ基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が例示さ
れ、Mの一価炭化水素基としては、前記Rと同様の基が
例示される。また、上式中のmは1以上の整数である。
【0023】本処理剤において、これらのシリコーンオ
イルの配合量は限定されないが、好ましいドライタッチ
感、さらり感を拭き取り紙に付与するためには、好まし
くは、シリコーンゴム粉末100重量部に対して300
0重量部以下であり、より好ましくは2000重量部以
下であり、より好ましくは1500重量部以下であり、
より好ましくは5〜3000重量部の範囲内であり、さ
らに好ましくは、5〜2000重量部の範囲内であり、
特に好ましくは、5〜1500重量部の範囲内である。
【0024】本処理剤において、これらのシリコーンオ
イルを配合する場合には、これらのシリコーンオイルを
水分散液の形態で、上記のシリコーンゴム粉末の水分散
液に配合することが好ましい。これらのシリコーンオイ
ルを水中に分散させる方法としては、一般に、攪拌機、
ホモミキサー、ラインミキサー、コロイドミル、ホモジ
ナイザーなどが使用される。この際、シリコーンオイル
の水分散液の安定性を向上させるために、上記の界面活
性剤を配合することが好ましく、特に、ノニオン系乳化
剤を用いることが好ましい。この界面活性剤の配合量は
限定されないが、シリコーンオイル100重量部に対し
て0.1〜20重量部の範囲内であることが好ましく、
特に、0.5〜10重量部の範囲内であることが好まし
い。また、シリコーンオイルの水分散液において、この
分散液中のシリコーンオイル液滴の粒子径は限定されな
いが、その平均粒子径が0.01〜1000μmの範囲
内であることが好ましく、シリコーンオイルとして、ア
ミノ基含有有機基やカルボキシル基含有有機基を分子内
に2モル%前後含むポリオルガノシロキサンを用いた場
合には、特別な乳化機を用いなくとも、通常の攪拌機に
より、これを平均粒子径が0.01〜0.1μmの液滴状
に水中に分散させることができる。その他のオルガノポ
リシロキサンでは、コロイドミルやホモジナイザー等の
乳化機を用いることが好ましく、この際の液滴の平均粒
子径は、一般に、2〜10μmとなる。また、環状ジオ
ルガノシロキサンをホモジナイザー等の乳化機で水中に
分散させた後、これを重合することにより得られる液滴
の場合には、一般に、その平均粒子径は0.2〜5μm
となる。
【0025】さらに、本処理剤には、その他任意の成分
として、エチレングライコール、ポリエチレングライコ
ール(例えば、分子量100〜200)、ジエチレングラ
イコール、トリエチレングライコール、プロピレングラ
イコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール、マンニトール、ブドウ糖、蔗糖、果糖、式:
【化9】 で示されるグルコン酸等の保湿剤;第四級アンモニウム
塩等のシラン系あるいは有機系の抗菌剤;香料を配合す
ることができる。
【0026】本処理剤により拭き取り紙を処理する方法
としては、例えば、本処理剤を拭き取り紙に直接噴霧し
た後、乾燥する方法、本処理剤を抄紙工程中のパルプの
サスペンジョンに添加する方法、本処理剤をパルプ乾燥
工程中やその前後に噴霧する方法、本処理剤をキスロー
ル方式やグラビアコーターにより拭き取り紙に付着させ
た後、乾燥する方法が挙げられる。本処理剤により拭き
取り紙を処理するにあたり、その処理量は、本処理剤中
のシリコーン成分、すなわち、シリコーンゴム粉末、も
しくはシリコーンゴム粉末とシリコーンオイルの合計量
が拭き取り紙の0.2〜5.0重量%となる量であるのが
好ましく、特に、これが0.5〜3.0重量%となる量で
あることが好ましい。また、本処理剤を拭き取り紙に直
接噴霧し、これを乾燥させることにより処理する場合に
は、その乾燥方法として、50〜150℃に加熱乾燥す
る方法が好ましい。
【0027】本処理剤によると、処理されたティッシュ
ペーパーやトイレットペーパー等の拭き取り紙は、優れ
た柔軟性、平滑性、さらには、しっとりとした感触(や
や湿っているような感触)を有し、肌への感触が非常に
良好であり、高級感を付与することができる。
【0028】
【実施例】本発明の拭き取り紙用水系処理剤を実施例に
より詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃に
おける値である。また、処理された拭き取り紙を次のよ
うにして評価した。 [風合い]蛍光X線分析でシリコーン付着が無いことが
確認されている市販のティッシュペーパー(2枚重ね、
縦197mm、横229mm)を金網上に広げ、簡易スプレ
ー(吹き付けエアー圧=0.5Kg/cm2)で、その表面と裏
面に拭き取り紙用水系処理剤を、シリコーン成分の付着
量がティッシュペーパーの1.0重量%となる量吹き付
けた。その後、処理剤の付着したティッシュペーパーを
130℃の乾燥機で5分間乾燥した。このようにして処
理されたティッシュペーパー5枚を折り畳み、指触によ
り、その風合いを観察した。 [鼻こすり性]上記のようにして処理されたティッシュ
ペーパー1枚を2つ折りにし、これで鼻周辺の皮膚を5
分間隔で10回強くこすり、その皮膚の状態を目視によ
り観察し、次のように判断した。 ○:皮膚に変化がない。 △:皮膚がかすかに赤くなった。 ×:皮膚がやや赤くなった。 なお、表中の○〜△は、皮膚がかすかに赤くなったが、
ほとんど変化がないことを示す。 [吸水性]上記のようにして処理されたティッシュペー
パーにスポイトで水滴を1滴たらし、この水滴がティッ
シュペーパーに吸収されるまでの時間(秒)を測定した。 [総合評価]上記の評価結果に基づいて、拭き取り紙用
水系処理剤が好適であるか、否かを次のように判断し
た。 ○:最適である。 △:やや適している。 ×:不適である。 なお、表中の○〜△は、最適であるが、やや不適な点も
あることを示し、○〜△は、やや適しているが、場合に
よっては最適であることを示し、△〜×は、不適である
が、場合によってはやや適していることを示す。
【0029】[参考例1]粘度400mPa・sの分子鎖両
末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキ
サン96重量部、粘度20mPa・sの分子鎖両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン4重量部、粘度20mPa・sの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン6重量部、およ
び塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液(上記の分
子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチル
シロキサンに対して、このアルコール溶液中の白金金属
原子が重量単位で20ppmとなる量)を均一に混合してシ
リコーンゴム組成物を調製した。なお、この組成物を室
温で1日間放置することにより硬化して得られるシリコ
ーンゴムのJIS K 6253に規定されるタイプA
デュロメータ硬さは28であった。
【0030】次に、このシリコーンゴム組成物全量を3
重量%−ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(HLB=13.1)水溶液53重量部により乳化した
後、純水50重量部を加えて、シリコーンゴム組成物の
水分散液を調製した。そして、この水分散液を室温で1
日間放置することにより、シリコーンゴム組成物を硬化
させて、シリコーンゴム粉末の水分散液を調製した。こ
のシリコーンゴム粉末は球状であり、平均粒子径は4μ
mであった。
【0031】また、この水分散液から水を除去して得ら
れたシリコーンゴム粉末100重量部にトルエン100
0重量部を加えて、これらをホモディスパーにより50
0rpmで30分間攪拌した後、12時間静置した。その
後、これを再びホモディスパーにより500rpmで10
分間攪拌し、次いで、ろ紙によりろ過した。得られたろ
液からトルエンを除去することにより、粘度が20mPa・
sである非架橋のシリコーンオイルを回収した。このシ
リコーンゴム粉末中に含まれる非架橋のシリコーンオイ
ルの含有量を求めたところ、6重量%であることがわか
った。また、この非架橋のシリコーンオイルをゲルパー
ミエーションクロマトグラフ、赤外線分光分析、および
1H−核磁気共鳴分析した結果、分子鎖両末端トリメチ
ルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサンを主成分とす
るものであることがわかった。
【0032】[参考例2]粘度400mPa・sの分子鎖両
末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキ
サン90重量部、粘度20mPa・sの分子鎖両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイド
ロジェンシロキサン共重合体3重量部、粘度500mPa・
sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリジメチ
ルシロキサン6重量部、および塩化白金酸のイソプロピ
ルアルコール溶液(上記の分子鎖両末端ジメチルビニル
シロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサンに対して、この
アルコール溶液中の白金金属原子が重量単位で20ppm
となる量)を均一に混合してシリコーンゴム組成物を調
製した。なお、この組成物を室温で1日間放置すること
により硬化して得られるシリコーンゴムのJIS K
6253に規定されるタイプAデュロメータ硬さは27
であった。
【0033】次に、このシリコーンゴム組成物全量を3
重量%−ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(HLB=13.1)水溶液53重量部により乳化した
後、純水50重量部を加えて、シリコーンゴム組成物の
水分散液を調製した。そして、この水分散液を室温で1
日間放置することにより、シリコーンゴム組成物を硬化
させて、シリコーンゴム粉末の水分散液を調製した。こ
のシリコーンゴム粉末は球状であり、平均粒子径は2μ
mであった。
【0034】また、この水分散液から水を除去すること
により得られたシリコーンゴム粉末100重量部にトル
エン1000重量部を加えて、これらをホモディスパー
により500rpmで30分間攪拌した後、12時間静置
した。その後、これを再びホモディスパーにより500
rpmで10分間攪拌し、次いで、ろ紙によりろ過した。
得られたろ液からトルエンを除去することにより、粘度
が500mPa・sである非架橋のシリコーンオイルを回収
した。このシリコーンゴム粉末中に含まれる非架橋のシ
リコーンオイルの含有量を求めたところ、6重量%であ
ることがわかった。また、この非架橋のシリコーンオイ
ルをゲルパーミエーションクロマトグラフ、赤外線分光
分析、および1H−核磁気共鳴分析した結果、分子鎖両
末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン
を主成分とするものであることがわかった。
【0035】[参考例3]粘度が1,250mPa・sであ
り、式:
【化10】 で示されるアミノ基含有ポリジオルガノシロキサン(ア
ミノ基の含有量=0.82重量%)15重量部、ポリオキ
シエチレン(6モル付加)ラウリルエーテル型の非イオン
系界面活性剤3重量部、ポリオキシエチレン(8モル付
加)ラウリルエーテル型の非イオン系界面活性剤2重量
部、酢酸0.2重量部、および水79.8重量部をホモミ
キサーにより乳化して、ポリジオルガノシロキサンの水
分散液を調製した。この水分散液中のポリジオルガノシ
ロキサン液滴の平均粒子径は50μmであった。
【0036】[参考例4]粘度が2,900mPa・sであ
り、式:
【化11】 で示されるポリエーテル基含有ポリジオルガノシロキサ
ン(ポリエーテル基の含有量=30.0重量%)15重量
部、ポリオキシエチレン(6モル付加)ラウリルエーテル
型の非イオン系界面活性剤3重量部、ポリオキシエチレ
ン(8モル付加)ラウリルエーテル型の非イオン系界面活
性剤2重量部、酢酸0.2重量部、および水79.8重量
部をホモミキサーにより乳化して、ポリジオルガノシロ
キサンの水分散液を調製した。この水分散液中のポリジ
オルガノシロキサン液滴の平均粒子径は20μmであっ
た。
【0037】[参考例5]粘度が350mPa・sである、
分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリジメチルシ
ロキサン400重量部、ポリオキシエチレン(5モル付
加)ラウリルエーテル型の非イオン系界面活性剤20重
量部、ポリオキシエチレン(85モル付加)ノニルフェニ
ルエーテル型の非イオン系界面活性剤10重量部、ポリ
オキシエチレン(4モル付加)ノニルフェニルエーテルの
スルホン酸ナトリム塩5重量部、および水565重量部
をホモミキサーにより乳化して、ポリジメチルシロキサ
ンの水分散液を調製した。この水分散液中のポリジメチ
ルシロキサン液滴の平均粒子径は500μmであった。
【0038】[実施例1〜4、比較例1〜2]参考例1
で調製したシリコーンゴム粉末の水分散液と参考例3調
製したポリジオルガノシロキサンの水分散液を表1に示
すようなシリコーンゴム粉末とポリジオルガノシロキサ
ンの重量部数比で均一に混合して拭き取り紙用水系処理
剤を調製した。これらの処理剤によりティッシュペーパ
を処理した。処理されたティッシュペーパーについて、
その風合い、鼻こすり性、および吸水性を評価し、それ
らの結果を表1に記載した。また、比較のため、処理し
ないティッシュペーパーについても、その風合い、鼻こ
すり性、および吸水性を評価し、それらの結果を表1に
記載した。
【0039】
【表1】
【0040】[実施例5〜7、比較例3]参考例1で調
製したシリコーンゴム粉末の水分散液と参考例4で調製
したポリジオルガノシロキサンの水分散液を表2に示す
ようなシリコーンゴム粉末とポリジオルガノシロキサン
の重量部数比で均一に混合して拭き取り紙用水系処理剤
を調製した。これらの処理剤によりティッシュペーパを
処理した。処理されたティッシュペーパーについて、そ
の風合い、鼻こすり性、および吸水性を評価し、それら
の結果を表2に記載した。
【0041】
【表2】
【0042】[実施例8〜9、比較例4]参考例2で調
製したシリコーンゴム粉末の水分散液と参考例4で調製
したポリジオルガノシロキサンの水分散液を表3に示す
ようなシリコーンゴム粉末とポリジオルガノシロキサン
の重量部数比で均一に混合して拭き取り紙用水系処理剤
を調製した。これらの処理剤によりティッシュペーパを
処理した。処理されたティッシュペーパーについて、そ
の風合い、鼻こすり性、および吸水性を評価し、それら
の結果を表3に記載した。
【0043】
【表3】
【0044】[実施例10〜13、比較例5]参考例1
で調製したシリコーンゴム粉末の水分散液と参考例5で
調製したポリジメチルシロキサンの水分散液を表4に示
すようなシリコーンゴム粉末とポリジオルガノシロキサ
ンの重量部数比で均一に混合して拭き取り紙用水系処理
剤を調製した。これらの処理剤によりティッシュペーパ
を処理した。処理されたティッシュペーパーについて、
その風合い、鼻こすり性、および吸水性を評価し、それ
らの結果を表4に記載した。
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明の拭き取り紙用水系処理剤は、平
均粒子径が0.1〜500μmであるシリコーンゴム粉
末の水分散液からなるので、ティッシュペーパー、トイ
レットペーパー等の拭き取り紙に、ぬめり感やウエット
感を抑え、ドライなタッチで、平滑性に富み、さらりと
した感触で、しかも優れた柔軟性を付与することができ
るという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和男 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 (72)発明者 森田 好次 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 Fターム(参考) 4J038 DL031 DL032 DL071 DL072 DL081 DL082 DL101 DL102 GA01 GA09 MA10 MA14 NA07 PB02 PC10 4L055 AG38 AG52 AG86 AG97 AH50 BE08 EA16 FA16 GA26 GA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が0.1〜500μmである
    シリコーンゴム粉末の水分散液からなることを特徴とす
    る拭き取り紙用水系処理剤。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が0.1〜500μmである
    シリコーンゴム粉末とシリコーンオイルの水分散液から
    なることを特徴とする拭き取り紙用水系処理剤。
  3. 【請求項3】 シリコーンオイルがアミノ基含有ポリオ
    ルガノシロキサンであることを特徴とする、請求項2記
    載の拭き取り紙用水系処理剤。
  4. 【請求項4】 シリコーンオイルがポリエーテル基含有
    ポリオルガノシロキサンであることを特徴とする、請求
    項2記載の拭き取り紙用水系処理剤。
  5. 【請求項5】 シリコーンオイルがポリジメチルシロキ
    サンであることを特徴とする、請求項2記載の拭き取り
    紙用水系処理剤。
  6. 【請求項6】 シリコーンオイルの配合量が、シリコー
    ンゴム粉末100重量部に対して3,000重量部以下
    であることを特徴とする、請求項2記載の拭き取り紙用
    水系処理剤。
  7. 【請求項7】 シリコーンゴム組成物を水中に分散させ
    た状態で硬化させることにより調製されたものであるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の拭き取り紙用水系処理
    剤。
  8. 【請求項8】 シリコーンゴム組成物を水中に分散させ
    た状態で硬化させることにより調製されたシリコーンゴ
    ム粉末の水分散液と、シリコーンオイルの水分散液とを
    混合してなることを特徴とする、請求項2記載の拭き取
    り紙用水系処理剤。
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