JP2000153912A - 果実の姿勢反転選別装置 - Google Patents
果実の姿勢反転選別装置Info
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- 230000007306 turnover Effects 0.000 title abstract 4
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- 235000011511 Diospyros Nutrition 0.000 claims description 29
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- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 8
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 claims 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で萼部２ｂが下向きの姿勢になっ
た柿２だけを、良品搬送コンベヤ４に選別する。 【解決手段】萼部２ｂもしくは花落ち部２ａが下面にな
る柿２を搬送する第１コンベヤ３の終端に、摩擦を有す
る傾斜板６ａからなる姿勢反転シュート部６を設ける一
方、該姿勢反転シュート部６の後端に連設した第２コン
ベヤ７の一側には、良品搬送コンベヤ４を配置し、第２
コンベヤ７の後部には、当該第２コンベヤの搬送下流側
に向かって上がり傾斜状の選別部９を形成し、該選別部
９のうち傾斜角度の小さい第１放出部１３より、萼部２
ｂが下面になった柿２を良品搬送コンベヤ４の一側に放
出する。一方、萼部２ｂを上にした柿２は選別部９のう
ち傾斜角度の大きい第２放出部１４を乗り上げ、リター
ンコンベヤ１７の中途部のネット１８で萼部２ｂが係止
されて姿勢反転し、第２コンベヤ７の前部に戻される、
サイクル的な姿勢反転作業と選別作業とを実行できる。
た柿２だけを、良品搬送コンベヤ４に選別する。 【解決手段】萼部２ｂもしくは花落ち部２ａが下面にな
る柿２を搬送する第１コンベヤ３の終端に、摩擦を有す
る傾斜板６ａからなる姿勢反転シュート部６を設ける一
方、該姿勢反転シュート部６の後端に連設した第２コン
ベヤ７の一側には、良品搬送コンベヤ４を配置し、第２
コンベヤ７の後部には、当該第２コンベヤの搬送下流側
に向かって上がり傾斜状の選別部９を形成し、該選別部
９のうち傾斜角度の小さい第１放出部１３より、萼部２
ｂが下面になった柿２を良品搬送コンベヤ４の一側に放
出する。一方、萼部２ｂを上にした柿２は選別部９のう
ち傾斜角度の大きい第２放出部１４を乗り上げ、リター
ンコンベヤ１７の中途部のネット１８で萼部２ｂが係止
されて姿勢反転し、第２コンベヤ７の前部に戻される、
サイクル的な姿勢反転作業と選別作業とを実行できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、柿等果実の姿勢反
転選別装置の構造に関するものである。
転選別装置の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、柿等果実を多数個段ボール箱
等の搬送用容器内に収納する場合、予め、全ての果実の
萼部を下にした姿勢にしておき、当該複数の果実の上面
（花落ち部側）を真空吸着パットにて吸着して、容器内
の所定箇所に移して並べるようにしている。
等の搬送用容器内に収納する場合、予め、全ての果実の
萼部を下にした姿勢にしておき、当該複数の果実の上面
（花落ち部側）を真空吸着パットにて吸着して、容器内
の所定箇所に移して並べるようにしている。
【０００３】このため、予め、前記果実の姿勢を、前述
のように花落ち部が上となるように姿勢を揃える必要が
あり、従来の自動姿勢反転装置としては、例えば、搬送
コンベヤの中途部上方位置に姿勢反転用のネットを配置
したものがあった。この装置によれば、搬送コンベヤ上
の果実が花落ち部を上にしているときには、その花落ち
部がすべすべしているため、前記ネットに引っ掛かるこ
とがないが、萼部を上にして果実が搬送された場合、当
該萼部の角張った角部や先端が前記ネットに引っ掛かる
ため、萼部が下になるように果実が反転できるのであっ
た。
のように花落ち部が上となるように姿勢を揃える必要が
あり、従来の自動姿勢反転装置としては、例えば、搬送
コンベヤの中途部上方位置に姿勢反転用のネットを配置
したものがあった。この装置によれば、搬送コンベヤ上
の果実が花落ち部を上にしているときには、その花落ち
部がすべすべしているため、前記ネットに引っ掛かるこ
とがないが、萼部を上にして果実が搬送された場合、当
該萼部の角張った角部や先端が前記ネットに引っ掛かる
ため、萼部が下になるように果実が反転できるのであっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送コ
ンベヤ上に前後の間隔が詰まった状態にて多数の果実が
搬送される場合、ネットに引っ掛かって反転しようとし
ている果実のすぐ後から搬送される果実が衝突して、姿
勢の反転作用が起こり難くなり、結果として反転率が悪
いから、その搬送の下流側で、前記反転されなかった果
実を判断するセンサを設けて、悪い姿勢のものを排除す
る選別部を設けたり、手作業にて前記悪い姿勢の果実を
所定の姿勢に反転させる作業が必要となり、作業効率が
低下すると共に、果実の姿勢反転及び選別のための装置
の全長が長くなるという問題があった。
ンベヤ上に前後の間隔が詰まった状態にて多数の果実が
搬送される場合、ネットに引っ掛かって反転しようとし
ている果実のすぐ後から搬送される果実が衝突して、姿
勢の反転作用が起こり難くなり、結果として反転率が悪
いから、その搬送の下流側で、前記反転されなかった果
実を判断するセンサを設けて、悪い姿勢のものを排除す
る選別部を設けたり、手作業にて前記悪い姿勢の果実を
所定の姿勢に反転させる作業が必要となり、作業効率が
低下すると共に、果実の姿勢反転及び選別のための装置
の全長が長くなるという問題があった。
【０００５】本発明は、これらの問題を解決し、簡単な
構造で、効率良く、果実の姿勢を反転し、且つ所定の姿
勢の果実のみを所望の方向に選別できるようにした果実
の姿勢反転選別装置を提供することを目的とするもので
ある。
構造で、効率良く、果実の姿勢を反転し、且つ所定の姿
勢の果実のみを所望の方向に選別できるようにした果実
の姿勢反転選別装置を提供することを目的とするもので
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明の果実の姿勢反転選別装置
は、柿等の果実を、その萼部もしくは花落ち部を下面に
して搬送する第１コンベヤの終端に、摩擦を有する傾斜
板からなる姿勢反転シュート部を設ける一方、該姿勢反
転シュート部の後端に連設した第２コンベヤの一側に
は、良品搬送コンベヤを配置し、前記第２コンベヤの後
部には、当該第２コンベヤの搬送下流側に向かって上が
り傾斜状の選別部を形成し、該選別部のうち傾斜角度の
小さい第１放出部より、萼部が下面になった果実を前記
良品搬送コンベヤの一側に放出するように構成したもの
である。
め、請求項１に記載の発明の果実の姿勢反転選別装置
は、柿等の果実を、その萼部もしくは花落ち部を下面に
して搬送する第１コンベヤの終端に、摩擦を有する傾斜
板からなる姿勢反転シュート部を設ける一方、該姿勢反
転シュート部の後端に連設した第２コンベヤの一側に
は、良品搬送コンベヤを配置し、前記第２コンベヤの後
部には、当該第２コンベヤの搬送下流側に向かって上が
り傾斜状の選別部を形成し、該選別部のうち傾斜角度の
小さい第１放出部より、萼部が下面になった果実を前記
良品搬送コンベヤの一側に放出するように構成したもの
である。
【０００７】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の果実の姿勢反転選別装置において、前記第２コ
ンベヤにおける後上がり傾斜状の選別部には、前記第１
放出部に隣接させて傾斜角度の大きい第２放出部を設
け、該第２放出部と第２コンベヤの前部側との間には、
第２放出部より放出された果実を第２コンベヤに戻すた
めのリターンコンベヤを配置し、該リターンコンベヤの
中途部の上方部位には、前記果実の萼部に係止して花落
ち部を下面とする姿勢変換手段を備えたものである。
に記載の果実の姿勢反転選別装置において、前記第２コ
ンベヤにおける後上がり傾斜状の選別部には、前記第１
放出部に隣接させて傾斜角度の大きい第２放出部を設
け、該第２放出部と第２コンベヤの前部側との間には、
第２放出部より放出された果実を第２コンベヤに戻すた
めのリターンコンベヤを配置し、該リターンコンベヤの
中途部の上方部位には、前記果実の萼部に係止して花落
ち部を下面とする姿勢変換手段を備えたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明する。図１は果実の姿勢反転選別装置の
概略平面図、図２は要部の側断面図である。本発明に係
る姿勢反転選別装置１は、ベルトコンベヤ等の第１コン
ベヤ３にて矢印Ａ方向に搬送されてくる果実としての柿
２の姿勢を、花落ち部２ａ（萼部２ｂと反対側）が上と
なるように姿勢反転させて、その花落ち部２ａが上とな
った柿２のみを所定の良品搬送コンベヤ４（ベルトコン
ベヤ等）に送り出すもので、第１コンベヤ３で搬送され
る柿２の姿勢は、花落ち部２ａが上になったものと、萼
部２ｂが上になったものとが混在している。柿２の花落
ち部２ａ側はほぼ偏平で表面がすべすべしている、他
方、萼部２ｂは固くて、尖った先端部を有する複数の萼
片からなり凹凸の激しい部分である。
態について説明する。図１は果実の姿勢反転選別装置の
概略平面図、図２は要部の側断面図である。本発明に係
る姿勢反転選別装置１は、ベルトコンベヤ等の第１コン
ベヤ３にて矢印Ａ方向に搬送されてくる果実としての柿
２の姿勢を、花落ち部２ａ（萼部２ｂと反対側）が上と
なるように姿勢反転させて、その花落ち部２ａが上とな
った柿２のみを所定の良品搬送コンベヤ４（ベルトコン
ベヤ等）に送り出すもので、第１コンベヤ３で搬送され
る柿２の姿勢は、花落ち部２ａが上になったものと、萼
部２ｂが上になったものとが混在している。柿２の花落
ち部２ａ側はほぼ偏平で表面がすべすべしている、他
方、萼部２ｂは固くて、尖った先端部を有する複数の萼
片からなり凹凸の激しい部分である。
【０００９】第１コンベヤ３の終端の端部プーリ５に対
して、姿勢反転シュート部６としての傾斜板６ａの始端
が適宜高さＨ１の段差を有して配置され、水平板部６ｂ
を会して第２コンベヤ７の前端に接続されている。図２
及び図３に示す傾斜板６ａの傾斜角度θ１は次のように
して設定される。即ち、前記段差部から傾いて落ちた柿
２のうち、摩擦の小さい萼部２ｂが傾斜板６ａの面にて
下になった状態では、そのままの姿勢で、第２コンベヤ
７の前端方向に流れることができ、摩擦の大きい花落ち
部２ａが下になって段差部から傾斜板６ａに沿って落ち
るとき、前記大きい摩擦のために柿２が回転して、萼部
２ｂが下になるように柿２の姿勢が反転されるという確
率が高くなるような傾斜角度θ１であり、前記段差の高
さ寸法Ｈ１と共に実験により定める。
して、姿勢反転シュート部６としての傾斜板６ａの始端
が適宜高さＨ１の段差を有して配置され、水平板部６ｂ
を会して第２コンベヤ７の前端に接続されている。図２
及び図３に示す傾斜板６ａの傾斜角度θ１は次のように
して設定される。即ち、前記段差部から傾いて落ちた柿
２のうち、摩擦の小さい萼部２ｂが傾斜板６ａの面にて
下になった状態では、そのままの姿勢で、第２コンベヤ
７の前端方向に流れることができ、摩擦の大きい花落ち
部２ａが下になって段差部から傾斜板６ａに沿って落ち
るとき、前記大きい摩擦のために柿２が回転して、萼部
２ｂが下になるように柿２の姿勢が反転されるという確
率が高くなるような傾斜角度θ１であり、前記段差の高
さ寸法Ｈ１と共に実験により定める。
【００１０】従って、姿勢反転シュート部６で転げ落ち
た柿２の大多数は、花落ち部２ａが上になった姿勢で第
２コンベヤ７の前端にて受け継ぎ搬送される。この第２
コンベヤ７の一側には平行状に離農品搬送コンベヤ４が
配置されており、第２コンベヤ７の前部に配置した偏向
板８により、搬送される柿２は、第２コンベヤ７の他側
寄りに偏位しながら、後述する傾斜状の選別部９に向か
って搬送される。
た柿２の大多数は、花落ち部２ａが上になった姿勢で第
２コンベヤ７の前端にて受け継ぎ搬送される。この第２
コンベヤ７の一側には平行状に離農品搬送コンベヤ４が
配置されており、第２コンベヤ７の前部に配置した偏向
板８により、搬送される柿２は、第２コンベヤ７の他側
寄りに偏位しながら、後述する傾斜状の選別部９に向か
って搬送される。
【００１１】第２コンベヤ７は、平行円筒状の前端プー
リ１０と、円錐筒状の後端プーリ１１とにベルト１２が
巻掛けられて構成されており、傾斜状の選別部９は、後
端プーリ１１の小径側にベルト１２が巻掛けられること
により、第２コンベヤ７の一側寄りで傾斜角度が小さく
なる第１放出部１３と、ベルト１２が後端プーリ１１の
大径側に巻掛けられて他側寄りで傾斜角度が大きい第２
放出部１４とにより構成されている。
リ１０と、円錐筒状の後端プーリ１１とにベルト１２が
巻掛けられて構成されており、傾斜状の選別部９は、後
端プーリ１１の小径側にベルト１２が巻掛けられること
により、第２コンベヤ７の一側寄りで傾斜角度が小さく
なる第１放出部１３と、ベルト１２が後端プーリ１１の
大径側に巻掛けられて他側寄りで傾斜角度が大きい第２
放出部１４とにより構成されている。
【００１２】上述のように、萼部２ｂが下になっている
ときは、摩擦が少ないので、前記の萼部２ｂが下になっ
た状態の柿２は傾斜角度の大きい第２放出部１４を昇り
きれず、傾斜角度の小さい第１放出部１３の方向に横滑
りして良品搬送コンベヤ４の箇所に乗り移り、その後方
の移動手段１５の真空吸着パットにて吸着して、図示し
ない容器内の所定箇所に移して並べることができる。
ときは、摩擦が少ないので、前記の萼部２ｂが下になっ
た状態の柿２は傾斜角度の大きい第２放出部１４を昇り
きれず、傾斜角度の小さい第１放出部１３の方向に横滑
りして良品搬送コンベヤ４の箇所に乗り移り、その後方
の移動手段１５の真空吸着パットにて吸着して、図示し
ない容器内の所定箇所に移して並べることができる。
【００１３】他方、花落ち部２ａが下になっているとき
には摩擦が大きいので、その状態のの柿２は傾斜角度の
大きい第２放出部１４を昇って、リターンコンベヤ１７
の始端部１７ａに放出される。リターンコンベヤ１７
は、図１に示すように、第２コンベヤ７の終端（第２放
出部１４）から前部へ柿２を戻すように構成されたベル
トコンベヤ等にて構成されている。そして、リターンコ
ンベヤ１７の中途部には、その上方に姿勢変換手段とし
てのネット１８を配置する。萼部２ｂが上向きになった
柿２をリターンコンベヤ１７にて戻し搬送するとき、当
該萼部２ｂが前記ネット１８に係止して、花落ち部２ａ
が上になるように反転し、その状態で第２コンベヤ７の
前部側方に戻すのである。
には摩擦が大きいので、その状態のの柿２は傾斜角度の
大きい第２放出部１４を昇って、リターンコンベヤ１７
の始端部１７ａに放出される。リターンコンベヤ１７
は、図１に示すように、第２コンベヤ７の終端（第２放
出部１４）から前部へ柿２を戻すように構成されたベル
トコンベヤ等にて構成されている。そして、リターンコ
ンベヤ１７の中途部には、その上方に姿勢変換手段とし
てのネット１８を配置する。萼部２ｂが上向きになった
柿２をリターンコンベヤ１７にて戻し搬送するとき、当
該萼部２ｂが前記ネット１８に係止して、花落ち部２ａ
が上になるように反転し、その状態で第２コンベヤ７の
前部側方に戻すのである。
【００１４】なお、第１コンベヤ３の左右両側、姿勢反
転シュート部６の左右両側、良品搬送コンベヤの外側、
リターンコンベヤ１７の外側、該リターンコンベヤ１７
と第２コンベヤ７との境界部には、それぞれ、柿２が搬
送経路から外れないようにするためのガイドレール２０
ａ，２０ｂ，２１ａ，２１ｂ，２２，２３ａ，２３ｂ，
２３ｃ，２４が配置されている。
転シュート部６の左右両側、良品搬送コンベヤの外側、
リターンコンベヤ１７の外側、該リターンコンベヤ１７
と第２コンベヤ７との境界部には、それぞれ、柿２が搬
送経路から外れないようにするためのガイドレール２０
ａ，２０ｂ，２１ａ，２１ｂ，２２，２３ａ，２３ｂ，
２３ｃ，２４が配置されている。
【００１５】以上の構成により、第１コンベヤ３にて搬
送される柿２は、萼部２ｂが下になったものと花落ち部
２ａが下になったものとまちまちであるけれども、第１
コンベヤ３の終端から姿勢反転シュート部６の傾斜板６
ａの箇所を通過するときに、段差による柿２の回転と、
傾斜板６ａに対する柿２の萼部２ｂ及び花落ち部２ａの
摩擦力の差異により、大部分の柿２は摩擦の少ない萼部
２ｂが下になるように姿勢反転される。次に第２コンベ
ヤ７に乗り移った柿２は、当該第２コンベヤ７の後部に
おける傾斜角度の小さい第１放出部１３では摩擦の少な
い萼部２ｂが下になったものが横滑りして良品搬送コン
ベヤ４の方に放出され、摩擦の大きい花落ち部２ａが下
になったものは傾斜角度の大きい第２放出部１４からリ
ターンコンベヤ１７に放出されるというように選別でき
る。
送される柿２は、萼部２ｂが下になったものと花落ち部
２ａが下になったものとまちまちであるけれども、第１
コンベヤ３の終端から姿勢反転シュート部６の傾斜板６
ａの箇所を通過するときに、段差による柿２の回転と、
傾斜板６ａに対する柿２の萼部２ｂ及び花落ち部２ａの
摩擦力の差異により、大部分の柿２は摩擦の少ない萼部
２ｂが下になるように姿勢反転される。次に第２コンベ
ヤ７に乗り移った柿２は、当該第２コンベヤ７の後部に
おける傾斜角度の小さい第１放出部１３では摩擦の少な
い萼部２ｂが下になったものが横滑りして良品搬送コン
ベヤ４の方に放出され、摩擦の大きい花落ち部２ａが下
になったものは傾斜角度の大きい第２放出部１４からリ
ターンコンベヤ１７に放出されるというように選別でき
る。
【００１６】そして、前述のように所定の姿勢（萼部２
ｂが下になった状態）に反転できなかった柿２について
は、図５の矢印Ｃ方向に搬送されるとき、リターンコン
ベヤ１７の中途部における姿勢変換手段としてのネット
１８にて、上向きの萼部２ｂが係止されて、その柿２の
姿勢は萼部２ｂが下になるように姿勢反転できる。この
ようにして、第２放出部１４から姿勢変換手段を有する
リターンコンベヤ１７を介して第２コンベヤ７の選別部
としての第１放出部１３に至るサイクル的な姿勢反転作
業と選別作業とにより、最終的には、全ての柿２を花落
ち部２ａが上向きになるようにして良品搬送コンベヤ４
にて排出できるのである。
ｂが下になった状態）に反転できなかった柿２について
は、図５の矢印Ｃ方向に搬送されるとき、リターンコン
ベヤ１７の中途部における姿勢変換手段としてのネット
１８にて、上向きの萼部２ｂが係止されて、その柿２の
姿勢は萼部２ｂが下になるように姿勢反転できる。この
ようにして、第２放出部１４から姿勢変換手段を有する
リターンコンベヤ１７を介して第２コンベヤ７の選別部
としての第１放出部１３に至るサイクル的な姿勢反転作
業と選別作業とにより、最終的には、全ての柿２を花落
ち部２ａが上向きになるようにして良品搬送コンベヤ４
にて排出できるのである。
【００１７】
【発明の効果】上記に説明したように、請求項１に記載
の発明の果実の姿勢反転選別装置は、柿等の果実を、そ
の萼部もしくは花落ち部を下面にして搬送する第１コン
ベヤの終端に、摩擦を有する傾斜板からなる姿勢反転シ
ュート部を設ける一方、該姿勢反転シュート部の後端に
連設した第２コンベヤの一側には、良品搬送コンベヤを
配置し、前記第２コンベヤの後部には、当該第２コンベ
ヤの搬送下流側に向かって上がり傾斜状の選別部を形成
し、該選別部のうち傾斜角度の小さい第１放出部より、
萼部が下面になった果実を前記良品搬送コンベヤの一側
に放出するように構成したものである。
の発明の果実の姿勢反転選別装置は、柿等の果実を、そ
の萼部もしくは花落ち部を下面にして搬送する第１コン
ベヤの終端に、摩擦を有する傾斜板からなる姿勢反転シ
ュート部を設ける一方、該姿勢反転シュート部の後端に
連設した第２コンベヤの一側には、良品搬送コンベヤを
配置し、前記第２コンベヤの後部には、当該第２コンベ
ヤの搬送下流側に向かって上がり傾斜状の選別部を形成
し、該選別部のうち傾斜角度の小さい第１放出部より、
萼部が下面になった果実を前記良品搬送コンベヤの一側
に放出するように構成したものである。
【００１８】このように、第１コンベヤの終端から姿勢
反転シュート部にころげ落ちた果実は、摩擦を有する傾
斜板にて、大部分の果実は所定の姿勢に反転できる。そ
して、第２コンベヤにおける後部の上がり傾斜状の選別
部のうち傾斜角度の小さい第１放出部より、萼部が下面
になった果実のみを良品搬送コンベヤ方向に滑らせて選
別できるので、姿勢反転及び選別のための構成が至極簡
単となり、製造費用が低減できる。しかも、第２コンベ
ヤの一側に良品搬送コンベヤが配置されているので、装
置全体の長さも短くできるという効果を奏する。
反転シュート部にころげ落ちた果実は、摩擦を有する傾
斜板にて、大部分の果実は所定の姿勢に反転できる。そ
して、第２コンベヤにおける後部の上がり傾斜状の選別
部のうち傾斜角度の小さい第１放出部より、萼部が下面
になった果実のみを良品搬送コンベヤ方向に滑らせて選
別できるので、姿勢反転及び選別のための構成が至極簡
単となり、製造費用が低減できる。しかも、第２コンベ
ヤの一側に良品搬送コンベヤが配置されているので、装
置全体の長さも短くできるという効果を奏する。
【００１９】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の果実の姿勢反転選別装置において、前記第２コ
ンベヤにおける後上がり傾斜状の選別部には、前記第１
放出部に隣接させて傾斜角度の大きい第２放出部を設
け、該第２放出部と第２コンベヤの前部側との間には、
第２放出部より放出された果実を第２コンベヤに戻すた
めのリターンコンベヤを配置し、該リターンコンベヤの
中途部の上方部位には、前記果実の萼部に係止して花落
ち部を下面とする姿勢変換手段を備えたものである。
に記載の果実の姿勢反転選別装置において、前記第２コ
ンベヤにおける後上がり傾斜状の選別部には、前記第１
放出部に隣接させて傾斜角度の大きい第２放出部を設
け、該第２放出部と第２コンベヤの前部側との間には、
第２放出部より放出された果実を第２コンベヤに戻すた
めのリターンコンベヤを配置し、該リターンコンベヤの
中途部の上方部位には、前記果実の萼部に係止して花落
ち部を下面とする姿勢変換手段を備えたものである。
【００２０】このように構成することにより、前記姿勢
反転シュート部で大部分の果実は摩擦の少ない萼部が下
になるように姿勢反転される。そして、所定の姿勢（萼
部が下になった状態）に反転できなかった果実について
は、リターンコンベヤの中途部における姿勢変換手段に
て、上向きの萼部が係止されて、その果実の姿勢は萼部
が下になるように姿勢反転できる。このようにして、第
２放出部から姿勢変換手段を有するリターンコンベヤを
介して第２コンベヤの前部に戻される。
反転シュート部で大部分の果実は摩擦の少ない萼部が下
になるように姿勢反転される。そして、所定の姿勢（萼
部が下になった状態）に反転できなかった果実について
は、リターンコンベヤの中途部における姿勢変換手段に
て、上向きの萼部が係止されて、その果実の姿勢は萼部
が下になるように姿勢反転できる。このようにして、第
２放出部から姿勢変換手段を有するリターンコンベヤを
介して第２コンベヤの前部に戻される。
【００２１】しかも、第２コンベヤの後部では傾斜角度
の大きい第２放出部と傾斜角度の小さい第１放出部とが
隣接しているので、第１放出部では摩擦の少ない萼部が
下になったものが横滑りして良品搬送コンベヤの方に放
出される一方、摩擦の大きい花落ち部が下になったもの
は第２放出部からリターンコンベヤ１７に放出されると
いうように選別できるサイクル工程を繰り返すので、果
実の姿勢が所定のものか否を判断するためのセンサも不
要となり、装置の構造が極めて簡単で廉価になるという
こうかを奏するのである。
の大きい第２放出部と傾斜角度の小さい第１放出部とが
隣接しているので、第１放出部では摩擦の少ない萼部が
下になったものが横滑りして良品搬送コンベヤの方に放
出される一方、摩擦の大きい花落ち部が下になったもの
は第２放出部からリターンコンベヤ１７に放出されると
いうように選別できるサイクル工程を繰り返すので、果
実の姿勢が所定のものか否を判断するためのセンサも不
要となり、装置の構造が極めて簡単で廉価になるという
こうかを奏するのである。
【図１】果実の姿勢反転選別装置の概略平面図である。
【図２】図１のII−II線矢視側断面図である。
【図３】姿勢反転シュート部の作用説明図である。
【図４】図１のIV−IV線矢視断面図である。
【図５】図１のＶ−Ｖ線矢視断面図である。
１ 果実の姿勢反転選別装置 ２ 果実としての柿 ２ａ 花落ち部 ２ｂ 萼部 ３ 第１コンベヤ ４ 良品搬送コンベヤ ６ 姿勢反転シュート部 ６ａ 傾斜板 ７ 第２コンベヤ ９ 選別部 １３ 第１放出部 １４ 第２放出部 １７ リターンコンベヤ １８ 姿勢変換手段としてのネット
Claims (2)
- 【請求項１】 柿等の果実を、その萼部もしくは花落ち
部を下面にして搬送する第１コンベヤの終端に、摩擦を
有する傾斜板からなる姿勢反転シュート部を設ける一
方、該姿勢反転シュート部の後端に連設した第２コンベ
ヤの一側には、良品搬送コンベヤを配置し、前記第２コ
ンベヤの後部には、当該第２コンベヤの搬送下流側に向
かって上がり傾斜状の選別部を形成し、該選別部のうち
傾斜角度の小さい第１放出部より、萼部が下面になった
果実を前記良品搬送コンベヤの一側に放出するように構
成したことを特徴とする果実の姿勢反転選別装置。 - 【請求項２】 前記第２コンベヤにおける後上がり傾斜
状の選別部には、前記第１放出部に隣接させて傾斜角度
の大きい第２放出部を設け、該第２放出部と第２コンベ
ヤの前部側との間には、第２放出部より放出された果実
を第２コンベヤに戻すためのリターンコンベヤを配置
し、該リターンコンベヤの中途部の上方部位には、前記
果実の萼部に係止して花落ち部を下面とする姿勢変換手
段を備えたことを特徴とする請求項１に記載の果実の姿
勢反転選別装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33050598A JP4180167B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 果実の姿勢反転選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33050598A JP4180167B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 果実の姿勢反転選別装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000153912A true JP2000153912A (ja) | 2000-06-06 |
| JP4180167B2 JP4180167B2 (ja) | 2008-11-12 |
Family
ID=18233387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33050598A Expired - Fee Related JP4180167B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 果実の姿勢反転選別装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4180167B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107509321A (zh) * | 2017-08-08 | 2017-12-22 | 英业达科技有限公司 | 输送设备及具有此输送设备的在线式焊接整修输送线 |
| CN116062428A (zh) * | 2023-03-06 | 2023-05-05 | 江苏兴锻智能装备科技有限公司 | 翻转提升机构与电池壳生产设备 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111824729B (zh) * | 2020-07-24 | 2021-11-16 | 湖南将邑智能科技有限公司 | 一种水果拨动重力摆正装置 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP33050598A patent/JP4180167B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107509321A (zh) * | 2017-08-08 | 2017-12-22 | 英业达科技有限公司 | 输送设备及具有此输送设备的在线式焊接整修输送线 |
| CN107509321B (zh) * | 2017-08-08 | 2019-08-09 | 英业达(重庆)有限公司 | 输送设备及具有此输送设备的在线式焊接整修输送线 |
| CN116062428A (zh) * | 2023-03-06 | 2023-05-05 | 江苏兴锻智能装备科技有限公司 | 翻转提升机构与电池壳生产设备 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4180167B2 (ja) | 2008-11-12 |
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