JP2000153595A - 化粧ボ−ド - Google Patents

化粧ボ−ド

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JP2000153595A
JP2000153595A JP10346615A JP34661598A JP2000153595A JP 2000153595 A JP2000153595 A JP 2000153595A JP 10346615 A JP10346615 A JP 10346615A JP 34661598 A JP34661598 A JP 34661598A JP 2000153595 A JP2000153595 A JP 2000153595A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
core material
impregnated
powder
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP10346615A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Ando
安藤三津雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿時の層間強度に優れる上、仕上がり外観も
よい化粧ボードを提供する。 【解決手段】 補強繊維層を無機質粉体と粉末状フェノ
−ル樹脂の混合物層で挟持したコア材と、熱硬化性樹脂
含浸化粧紙とを積層一体化した化粧ボード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材として珪酸カルシウム系、セ
メント系の無機質基材を用いた化粧材が広く使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、意匠的
には印刷紙による方法、転写技術による方法で模様を施
した後、その上に塗装を施すため余り見栄えがするもの
ではなく、中高温で加圧成型して一体成型する方法はな
かった。
【0004】珪酸カルシウム系の基材に熱硬化性樹脂含
浸化粧紙を積層した化粧材は成型時基材の含水率管理が
難しく、成型物も耐水性が悪く、基材のプライマー処理
を施しても解決できなかった。
【0005】石膏系の基材は軽い反面脆いという欠点が
あり、また、基材の含水率に影響を受ける熱硬化性樹脂
含浸化粧紙とは積層できず、中高温で加熱の必要がない
ものにおいては接着剤を必要としていた。
【0006】セメント系の基材においては珪酸カルシウ
ム系の基材と同様で、プライマー無しでは耐水性が悪
く、プライマー処理を施す場合、珪酸カルシウム系よ
り、基材へのプライマーの吸い込みが少なく、効果があ
り使用に耐えるものが得られるものの、重く、加工性の
悪いものとなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる前記の課
題を解決すべく検討されたもので、補強繊維層を無機質
粉体と粉末状フェノ−ル樹脂の混合物層で挟持したコア
材と、熱硬化性樹脂含浸化粧紙とを積層一体化した化粧
ボードとすることにより前記の課題を解決することがで
きる。以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】本発明の化粧ボードに係る熱硬化性樹脂含
浸化粧紙は、α−セルロ−ス繊維、クラフト繊維、リン
タ−繊維などの天然繊維のほか、ビニロン繊維、ナイロ
ン繊維、アクリル繊維などの合成繊維から抄造された紙
基材及び不織布、あるいは天然繊維や合成繊維から作ら
れた織布にメラミン樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性
樹脂よりなる樹脂液を含浸もしくは塗工し乾燥したもの
が用いられるが、とりわけ、耐衝撃性、耐磨耗性に優れ
るメラミン樹脂含浸化粧紙を用いるのが望ましい。
【0009】更に熱硬化性樹脂含浸紙層を保護する目的
で樹脂含浸オ−バ−レイ紙層や樹脂コ−ティング層など
の樹脂表面層を設けてもよく、樹脂含浸表面紙層の場合
はα−セルロ−ス繊維を主成分とする表面紙に熱硬化性
樹脂含浸紙と同様の熱硬化性樹脂を含浸もしくは塗工し
乾燥したいわゆる樹脂含浸オ−バ−レイ紙層が用いられ
るが、とりわけメラミン樹脂含浸表面層が前記同様の理
由から好ましい。また、樹脂コ−ティング層の場合は、
ウレタン樹脂系の塗料やアクリル樹脂系の塗料をコ−テ
ィング装置により熱硬化性樹脂含浸紙層を被覆できるも
のであればよい。いずれも含浸方法、コ−ティング方法
について制約はない。
【0010】本発明に用いるコア材は、無機質粉体と結
合材としての粉末状フェノ−ル樹脂との乾式混合物堆積
層と補強繊維の堆積層を有し、前者を両表層に、後者を
中間層に構成したものがコア材の反りの面から好適で、
中間の補強繊維の堆積層を対称の中心として幾層にも構
成することができ、所定の厚みとすることができる。
【0011】コア材は、先ず無機質粉体と結合材として
の粉末状フェノ−ル樹脂との乾式混合物層の上に補強繊
維、更に乾式混合物層を散布し、温度150〜200
℃、圧力2〜20kg/cm2、時間0.3〜2分/m
mの条件下で熱圧成形機にて板状に加工することにより
得ることができる。
【0012】無機質粉体としては炭酸カルシウム、ケイ
砂、マイカ、シラスバルーン、粉末ガラス、ガラスバル
ーン、フライアッシュ、水酸化アルミニウム、アルミナ
などが例示され、単独もしくは併用して用いることがで
きる。中でもコア材の軽量化を図ることができ、化粧ボ
ードとしての切削加工性に優れるフライアッシュを用い
るのが好ましい。
【0013】粉末状フェノール樹脂としてはノボラック
タイプとレゾールタイプが挙げられ、ノボラックタイプ
はフェノール類とホルムアルデヒド類とを酸性触媒下で
反応させ、硬化剤として主にヘキサミンを混合した粉末
状にしたもの、またレゾールタイプはアルカリ触媒下で
反応させた後粉末状にしたものであるが、特に製法、原
料などに制約はなく結合材となり得ればよい。
【0014】フェノール類としては、フェノールをはじ
め、クレゾール、キシレノールなどのアルキルフェノー
ル、ビスフェノール、レゾルシンなどのフェノール誘導
体が挙げられ、単独または複数種を併用して用いること
ができる。またホルムアルデヒド類としてはホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド、トリオキサンなどが挙げら
れる。酸性触媒としては、シュウ酸、酢酸、パラトルエ
ンスルホン酸などの有機酸や、塩酸、硫酸などの無機
酸、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛などの金属塩など公知のものが
適用できる。アルカリ触媒としては、水酸化ナトリウ
ム、アンモニア水などこれも公知のものが適用できる。
【0015】粉末状フェノール樹脂の配合割合は混合物
の全重量に対して8〜35重量部とするのが望ましく、
8重量部未満の場合は堆積時に下層の補強繊維層への混
合強化ができず、コア材が脆弱となり、35部を越える
と強度は増すものの、熱硬化性樹脂含浸化粧紙との密着
強度が得られず好ましくない。
【0016】補強繊維はコア材の強度を維持し、曲げ破
壊に耐え、釘を打っても割れないようにするためのもの
で、例えばポリプロピレン繊維、レーヨン繊維、ビニロ
ン繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、アクリルニトリ
ル繊維、ポリエステル繊維などの有機質繊維や、ロック
ウール、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維などの無機質
繊維などが挙げられ、単独もしくは複数種を適宜選択し
て用いることができる。補強繊維の堆積量は成型後の物
性、強度を維持できるとう、また、所望の厚みが得られ
るよう適宜調整される。
【0017】本発明の化粧ボードは熱硬化性樹脂含浸化
粧紙とコア材、及び必要に応じて樹脂含浸表面紙を温度
100〜200℃、圧力10〜100kg/cm2、時
間10秒〜60分の条件下で平板プレス機を用いて熱圧
成形することにより得ることができるほか、熱硬化性樹
脂含浸化粧紙とコア材を同様の条件で熱圧成形した後表
面を塗料で被覆することでも得ることができる。
【0018】以下、本発明を実施例、比較例に基づいて
詳細に説明する。
【実施例】実施例1 含浸用メラミン樹脂 メラミンに対するホルムアルデヒドのモル比が1.5の
メラミン初期縮合物にパラトルエンスルホン酸アミド6
部、硬化剤(キャタニットA 日東理研工業株式会社社
製)3部、離型剤1部(セパ−ル328 中京油脂株式
会社社製)を添加して含浸用メラミン樹脂を得た。 メラミン樹脂含浸紙 坪量80g/m2の印刷紙に該含浸用メラミン樹脂を固
形分換算値で96g/m2となるように含浸乾燥してメ
ラミン樹脂含浸化粧紙を得た。 コア材 組成物(A) a)フライアッシュ 90重量部 b)粉末状ノボラック型フェノール樹脂 10重量部 上記配合組成物(A)よりなる混合物層の上に30mm
にカットしたガラスファイバーロービングを堆積し、更
にこの上に組成物(A)よりなる混合物層を堆積した
後、温度160℃、圧力10kg/m2、時間10分の
条件で熱圧成型し厚み4mmのコア材を得た。しかる
後、メラミン樹脂含浸紙とコア材とを温度150℃、圧
力40kg/m2、時間30分の条件で熱圧成型し本発
明の化粧ボードを得た。
【0019】比較例1 実施例1においてコア材として珪酸カルシウム板を用い
た以外は同様に成形して比較例1のボードを得たが、表
面に軽微な凹凸があり、50mm角の試験片を煮沸1時
間、70℃24時間乾燥処理すると層間で剥離した。
【0020】比較例2 実施例1においてコア材としてフレキシブルボードを用
いた以外は同様に成形して比較例2のボードを得たが、
表面に軽微な凹凸があり、50mm角の試験片を煮沸し
て1時間後に剥離した。
【0021】結果を表1に示す。
【表1】
【0022】評価方法については以下の通りとした。 平滑性:目視にて確認した。 煮沸試験:煮沸1時間、70℃24時間乾燥を1サイク
ル実施した。
【0023】
【発明の効果】本発明の化粧ボードは湿時の層間強度に
優れる上、仕上がり外観もよく、コア材にプライマー、
接着剤などの塗布が不要であり生産する場合においても
都合がよい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強繊維層を無機質粉体と粉末状フェノ−
    ル樹脂の混合物層で挟持したコア材と、熱硬化性樹脂含
    浸化粧紙とを積層一体化したことを特徴とする化粧ボー
    ド。
JP10346615A 1998-11-18 1998-11-18 化粧ボ−ド Pending JP2000153595A (ja)

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