JP2000153593A - ラッピングフィルム - Google Patents

ラッピングフィルム

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JP2000153593A
JP2000153593A JP33166598A JP33166598A JP2000153593A JP 2000153593 A JP2000153593 A JP 2000153593A JP 33166598 A JP33166598 A JP 33166598A JP 33166598 A JP33166598 A JP 33166598A JP 2000153593 A JP2000153593 A JP 2000153593A
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JP
Japan
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film
wrapping film
olefin copolymer
intermediate layer
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JP33166598A
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Shinya Sato
信也 佐藤
Michihide Yamauchi
通秀 山内
Haruo Sakahashi
春夫 坂橋
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品を包装して保存する際、電子レンジ等で
加熱調理する際に用いられる、耐低温脆化性であり、透
明度が高く、熱水においても安定的であり、電子レンジ
調理に耐えることができ、良好な容器、フィルム同士の
粘着性を有し、引き出し性、ノコ刃カット性が良好で、
コシのあるラッピングフィルムの提供。 【解決手段】 少なくとも外層、中間層及び内層の3層
を有する多層構造のラッピングフィルムにおいて、上記
中間層を、長鎖分枝を有するポリプロピレンを含有する
樹脂組成物から形成した。上記外層及び上記内層は、低
密度ポリエチレン樹脂組成物、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体組成物又はプロピレン・α−オレフィン共重
合体組成物等のポリオレフィン樹脂組成物等からなる。
上記長鎖分枝を有するポリプロピレンを含有する樹脂組
成物のMFRは、好ましくは15以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用あるいは業
務用ラッピングフィルムに関し、柔軟性、粘着性、透明
性、耐裂け性、引き出し性、ノコ刃カット性(ラッピン
グフィルム切断用カッターによる切れ易さ)が良好で、
コシ(扱い易さ)があり、電子レンジによる加熱及び冷
蔵、冷凍保存に適したラッピングフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家庭用あるいは業務用ラッピ
ングフィルムとして、ポリ塩化ビニリデン(PVD
C)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)を主成分とするフィルム
が用いられている。しかしながら、PVDC及びPVC
はその分子構造中に塩素を有しているために、廃棄され
た後の焼却処理により有害なダイオキシンを発生させる
原因ともなり、環境上大きな問題を有している。PVC
系ラッピングフィルムは、沸騰した熱湯に接すると白化
現象を起こす問題を有する。PVDC系ラッピングフィ
ルムは、加熱時の収縮が大きく、例えば電子レンジでの
加熱調理の際に収縮によるフィルムの裂けが生じること
があり問題である。従来の各ラッピングフィルムは、可
塑剤を多量に含んでいるために使用中に可塑剤がフィル
ム表面に析出して食品を汚染する問題を有している。
【0003】また、ラッピングフィルムを開示する公報
として、特開平7−148898号公報があるが、該公
報に開示されているラッピングフィルムは、3層以上か
らなる多層構造を有し、その中間層に通常のポリプロピ
レン、即ちプロピレン単位で分枝のないポリプロピレン
を用いているため、使用時におけるカット性が悪い。カ
ット性を確保するためには中間層を極めて薄くする必要
があり、中間層を薄くしたフィルムは、質感が低くまた
剛性が低いために扱い難い。更に、このポリプロピレン
の分枝が少ない分子構造のため、フィルムの縦配向が進
み、縦裂け強度が低いという問題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品を包装
して保存する際、あるいは電子レンジ等で加熱調理する
際に用いるラッピングフィルムにおいて、耐低温脆化性
であり、透明度が高く、熱水においても安定的であり、
電子レンジ調理に耐えることができ、良好な容器、フィ
ルム同士の粘着性を有し、良好な引き出し性、良好なノ
コ刃カット性を有し、コシのあるラッピングフィルムを
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも外
層、中間層及び内層の3層を有する多層構造のラッピン
グフィルムにおいて、上記中間層を、長鎖分枝を有する
ポリプロピレンを含有する樹脂組成物から形成したもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のラッピングフィル
ムをその好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0007】本発明のラッピングフィルムにおける上記
中間層は、長鎖分枝を有するポリプロピレンを含有する
樹脂組成物から形成される。上記長鎖分枝を有するポリ
プロピレンを用いることにより、ラッピングフィルムの
剛性及び耐熱性を高くし、成形安定性を高めることがで
きる。また、ラッピングフィルムの横方向にカットする
際ののこ刃カット性を極めて良好にすることができる。
さらに、該長鎖分枝を有するポリプロピレンに通常の分
枝を持たないポリプロピレンをブレンドすることによっ
ても、該長鎖分枝を有するポリプロピレンを単独で使用
した場合と同様の効果が期待できる。このような長鎖分
枝を有するポリプロピレンとしては、例えば、特開昭6
2−121704号公報に記載の分子連鎖がポリプロピ
レン単位の自由端長鎖分枝の実質的な量を有する、通常
固体で、ゲルを含まない、主としてアイソタクチック
の、半結晶性ポリプロピレン等が挙げられる。
【0008】上記長鎖分枝を有するポリプロピレンを含
有する樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)は、
ノコ刃カット性が極めて良好となる点で、好ましくは1
5(g/10分)以上、更に好ましくは20〜100で
ある。MFRは、ASTM D 1238に従って求め
ることができる(PPにおいては230℃、PEにおい
ては190℃で測定した)値である。
【0009】上記長鎖分枝を有するポリプロピレンを含
有する樹脂組成物を中間層として、外層及び内層と積層
一体化することにより、フィルムの耐熱性が向上し電子
レンジ加熱等に安定して使用することができ、さらに、
適度な剛性を有し、扱い易くなり(コシがある。)、し
っかりとしたフィルムに仕上げることができ、さらに、
剛性が高いために引き出し性が向上する。
【0010】上記長鎖分枝を有するポリプロピレンを含
有する樹脂組成物中の該長鎖分枝を有するポリプロピレ
ンの含有量は、カット性及び成形性を付与する点で、好
ましくは10〜100重量%、更に好ましくは50〜1
00重量%である。
【0011】上記長鎖分枝を有するポリプロピレンを含
有する樹脂組成物には、必要に応じ、通常の分枝を持た
ないポリプロピレンの他、ポリメチルペンテン、ポリブ
テン−1、プロピレン・α−オレフィン共重合体等の樹
脂を含有させることができる。
【0012】上記外層及び上記内層は、通常の樹脂組成
物から形成される層であり、特に、ポリオレフィン樹脂
組成物からなることが好ましい。尚、上記外層及び上記
内層とは、本発明のラッピングフィルムの2つの最外層
を意味する。上記ポリオレフィン樹脂組成物としては、
低密度ポリエチレン樹脂組成物、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体組成物又はプロピレン・α−オレフィン共
重合体組成物であることが好ましい。
【0013】上記低密度ポリエチレン樹脂は、通常の高
圧法でつくられるものであり、ラッピングフィルムの耐
低温脆化性、透明性、電子レンジ耐性及び柔軟性を良好
にすることができる。また、上記低密度ポリエチレン樹
脂は、粘着性とカット性とのバランスの点で、密度が好
ましくは0.910〜0.940g/cm3 、更に好ま
しくは0.920〜0.940g/cm3 であるものを
好適に使用することができ、また、成形性の点で、MF
Rが好ましくは0. 1〜50(g/10分)、更に好ま
しくは1〜20であるものを好適に使用することができ
る。
【0014】上記エチレン・α−オレフィン共重合体
は、エチレンとプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1等のエチレン以外のα−オレフィンと
の共重合体である。該エチレン・α−オレフィン共重合
体を用いることにより、ラッピングフィルムの耐低温脆
化性、透明性、電子レンジ耐性及び柔軟性を良好にする
ことができる。
【0015】また、上記エチレン・α−オレフィン共重
合体は、粘着性の付与効果の点で、密度が好ましくは
0.920g/cm3 以下、更に好ましくは0.865
〜0.920g/cm3 であるものを好適に使用するこ
とができ、また、成形性の点で、MFRが好ましくは
0. 1〜50、更に好ましくは1〜20であるものを好
適に使用することができる。
【0016】これらの低密度ポリエチレン樹脂及びエチ
レン・α−オレフィン共重合体は、それぞれ数種のもの
をブレンドして用いることが好ましく、また、低密度ポ
リエチレン樹脂とエチレン・α−オレフィン共重合体と
をブレンドして用いることが好ましい。また、ブレンド
する際、上記エチレン・α−オレフィン共重合体に代え
て、プロピレン・α−オレフィン共重合体を用いても良
い。
【0017】上記プロピレン・α−オレフィン共重合体
は、プロピレンとエチレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1等のプロピレン以外のα−オレフィン
との共重合体である。該プロピレン・α−オレフィン共
重合体を用いることにより、ラッピングフィルムの耐低
温脆化性、透明性、電子レンジ耐性及び柔軟性を良好に
することができる。また、上記プロピレン・α−オレフ
ィン共重合体は、成形性の点で、MFRが好ましくは
0. 1〜50、更に好ましくは1〜25であるものを好
適に使用することができる。
【0018】上記外層及び上記内層としては、特に、粘
着性とノコ刃カット性とのバランスが良い点で、低密度
ポリエチレン樹脂単独からなる樹脂組成物から形成され
ることが好ましく、また、さらに粘着性を向上させる点
で、該低密度ポリエチレン樹脂に上記密度0.920g
/cm3 以下のエチレン・α−オレフィン共重合体を添
加してなる樹脂組成物から形成されることが好ましい。
その際、低密度ポリエチレン樹脂の有するノコ刃カット
性及びフィルム全体としてのカット性向上の点で、上記
エチレン・α−オレフィン共重合体は、低密度ポリエチ
レン樹脂100〜60重量部に対し、0〜40重量部で
添加されることが好ましい。また、更に好ましくは、低
密度ポリエチレン樹脂90〜60重量部に対し、上記エ
チレン・α−オレフィン共重合体10〜40重量部、更
に一層好ましくは、低密度ポリエチレン樹脂90〜70
重量部に対し、上記エチレン・α−オレフィン共重合体
10〜30重量部を添加することにより、良好な粘着性
を得ることができる。
【0019】本発明のラッピングフィルムの厚み(多層
構造のフィルム厚み)は、フィルム強度及び粘着性とノ
コ刃カット性とのバランスの点で、好ましくは5〜30
μmであり、更に好ましくは10〜20μmである。
【0020】本発明のラッピングフィルムにおける中間
層の層厚の割合は、ノコ刃カット性、コシ、引き出し性
及び粘着性向上の点から、好ましくは5〜80%、更に
好ましくは5〜40%である。また、上記外層の層厚の
割合は、好ましくは10〜47.5%であり、上記内層
の層厚の割合は、好ましくは10〜47.5%である。
【0021】本発明のラッピングフィルムは、通常の多
層Tダイ成形機あるいは多層インフレーション成形機を
用いて成形される。
【0022】また、上記外層及び上記内層の粘着力を調
整するために、該外層及び内層を形成する樹脂組成物に
は、粘着付与剤、油剤、界面活性剤を添加しても良い。
粘着付与剤としては、例えば、ロジン、ダンマル等の天
然油脂、重合ロジン、部分水添ロジン等の変性ロジン、
グリセリンエステルロジン、ペンタエリスリットエステ
ルロジン等のロジン及び変性ロジンの誘導体、α−ピネ
ンの重合体、β−ピネンの重合体、ジペンテン重合体等
のポリテルペン系樹脂、テルペン−フェノール、α−ピ
ネン−フェノール共重合体のテルペン変性体テルペン樹
脂等、高分子加工、別冊8粘着(高分子刊行会、昭和5
1年7月15日再版、第105頁、表1)に記載されて
いるもの等が挙げられる。また、油剤としては、例え
ば、ポリブテン、エチレン−α−オレフィンオリゴマー
等の炭化水素系液状物、流動パラフィン、プロセスオイ
ル等のパラフィン系、ナフテン系、芳香族系オイル、大
豆油、コーン油、なたね油、オリーブ油、ひまし油等の
天然物由来のものが挙げられる。また、界面活性剤とし
ては食品添加物として認められているものであれば制限
されないが、特にグリセリンと脂肪酸とのエステル化合
物、ショ糖ポリエステル、ソルビタン脂肪酸エステルが
好ましい。
【0023】本発明のラッピングフィルムは、以下の測
定方法で得られる粘着力が30N/400mm2 以上が
好ましく、さらに好ましくは50N/400mm2 以上
である。粘着力の測定方法 引っ張り試験機(オリエンテック社製、型式:テンシロ
ンRTA−100)を用いて以下の条件で粘着力を測定
した。 1)ラッピングフィルムを20mm×100mmに切り
出し、背面に粘着剤付きOPPフィルム(40μm)で
裏打ちし、サンプルを得た。 2)ガラス面に対する粘着力は、スライドガラス(MI
CRO SLIDEGLASS:MATSUNAMI
製)を用いて、1)のサンプルを重なる面積が20mm
×20mmになるように当接させ、400gローラーで
2往復させ加重をかけた後、剪断剥離を測定した。 3)フィルム面に対する粘着力(フィルム同士の粘着
力)は、1)のサンプルを重なる面積が20mm×20
mmになるように当接させ、400gローラーで2往復
させ加重をかけた後、剪断剥離を測定した。 4)引っ張り試験の条件は、チャック間距離:80m
m、引っ張り速度:300mm/minとして測定し
た。
【0024】本発明のラッピングフィルムは、外層、中
間層及び内層の3層に限定されず、必要に応じて外層と
中間層との間、中間層と内層との間に別の層を本発明の
目的を損なわない範囲で設けることもできる。この場
合、本発明のラッピングフィルムにおける外層、中間層
及び内層を除く別の層の層厚の割合は、20%以内とす
るのが好ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明のラ
ッピングフィルムを更に詳細に説明する。
【0026】〔比較例1〕外層及び内層として、低密度
ポリエチレン樹脂(以下、「LDPE」ともいう)(商
品名DF01N、日本ユニカー製、密度0.925g/
cm3 、MFR=2.4g/10分)70重量部及びエ
チレン・α−オレフィン共重合体(商品名SP054
0、三井化学製、密度0.905g/cm3 、MFR:
4.0g/10分、コポリマー:C6アルケン)30重
量部からなる樹脂組成物を用い、中間層として、長鎖分
枝を持たないポリプロピレン(以下、「PP」ともい
う)(商品名F569D、グランドポリマー製、密度
0.910g/cm3 、MFR21g/10分)を用
い、層厚の割合が外層:中間層:内層=1:1:1にな
るように多層Tダイ成形機にて成形温度:220℃で成
形し、多層構造のフィルム厚みが1 0μmのラッピング
フィルムを得た。
【0027】〔比較例2〕層厚の割合が外層:中間層:
内層=1:4:1になるように成形した以外は比較例1
と同様にして、多層構造のフィルム厚みが1 8μmのラ
ッピングフィルムを得た。
【0028】〔比較例3〕外層及び内層として、エチレ
ン・α−オレフィン共重合体(商品名FG982、日本
ユニカー製、密度0.917g/cm3 、MFR=3.
5g/10分、コポリマー:C6アルケン)を用い、中
間層として、PP(商品名F569D、グランドポリマ
ー製、密度0.910g/cm3 、MFR21g/10
分)を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=1:
1:1になるように多層Tダイ成形機にて成形温度:2
20℃で成形し、多層構造のフィルム厚みが1 0μmの
ラッピングフィルムを得た。
【0029】〔実施例1〕外層及び内層として、LDP
E(商品名DF01N、日本ユニカー製、密度0.92
5g/cm3 、MFR=2.4g/10分)を用い、中
間層として、長鎖分枝を有するポリプロピレン(以下、
「長鎖分枝PP」ともいう)(商品名PF611、Mo
ntell−JPO製、密度0.910g/cm3 、M
FR30g/10分)を用い、層厚の割合が外層:中間
層:内層=2:1:2になるように多層Tダイ成形機に
て220℃で成形し、多層構造のフィルム厚みが1 8μ
mのラッピングフィルムを得た。
【0030】〔実施例2〕外層及び内層として、LDP
E(商品名DF01N、日本ユニカー製、密度0.92
5g/cm3 、MFR=2.4g/10分)70重量部
及びエチレン・α−オレフィン共重合体(商品名FG9
82、日本ユニカー製、密度0.917g/cm3 、M
FR=3.5g/10分:コポリマー:C6アルケン)
30重量部からなる樹脂組成物を用い、中間層として、
長鎖分枝PP(商品名PF611、Montell−J
PO製、密度0.910g/cm3 、MFR30g/1
0分)を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=1:
1:1になるように多層Tダイ成形機にて220℃で成
形し、多層構造のフィルム厚みが1 5μmのラッピング
フィルムを得た。
【0031】〔実施例3〕外層及び内層として、LDP
E(商品名JF454S、日本ポリオレフィン製、密度
0.930g/cm3 、MFR=3.0g/10分)1
00重量部及び流動パラフィン(商品名40S、中央化
成製)1重量部からなる樹脂組成物を用い、中間層とし
て、長鎖分枝PP(商品名PF611、Montell
−JPO製、密度0.910g/cm3 、MFR30g
/10分)を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=
1:1:1になるように多層Tダイ成形機にて220℃
で成形し、多層構造のフィルム厚みが18μmのラッピ
ングフィルムを得た。
【0032】〔実施例4〕外層及び内層として、LDP
E(商品名JF454S、日本ポリオレフィン製、密度
0.930g/cm3 、MFR=3.0g/10分)6
0重量部、エチレン・α−オレフィン共重合体(商品名
SP0540、三井化学製、密度0.905g/c
3 、MFR=4.0g/10分、コポリマー:C6ア
ルケン)40重量部、及びポリブテン(商品名0H、出
光石油化学製)1重量部からなる樹脂組成物を用い、中
間層として、長鎖分枝PP(商品名PF611、Mon
tell−JPO製、密度0.910g/cm3 、MF
R30g/10分)を用い、層厚の割合が外層:中間
層:内層=1:3:1になるように多層Tダイ成形機に
て220℃で成形し、多層構造のフィルム厚みが15μ
mのラッピングフィルムを得た。
【0033】〔実施例5〕外層及び内層として、LDP
E(商品名JF454S、日本ポリオレフィン製、密度
0.930g/cm3 、MFR=3.0g/10分)8
0重量部、エチレン・α−オレフィン共重合体(商品名
SP0540、三井化学製、密度0.905g/c
3 、MFR=4.0g/10分、コポリマー:C6ア
ルケン)20重量部、及びポリブテン(商品名0H、出
光石油化学製)1重量部からなる樹脂組成物を用い、中
間層として、長鎖分枝PP(商品名PF611、Mon
tell−JPO製、密度0.910g/cm3 、MF
R30g/10分)を用い、層厚の割合が外層:中間
層:内層=1:3:1になるように多層Tダイ成形機に
て220℃で成形し、多層構造のフィルム厚みが15μ
mのラッピングフィルムを得た。
【0034】〔実施例6〕中間層として、長鎖分枝PP
(商品名PF611、Montell−JPO製、密度
0.910g/cm3 、MFR30g/10分)を用い
た以外は比較例3と同様にして、多層構造のフィルム厚
みが15μmのラッピングフィルムを得た。
【0035】〔実施例7〕外層及び内層として、LDP
E(商品名DF01N、日本ユニカー製、密度0.92
5g/cm3 、MFR2.4g/10分)を用い、中間
層として、長鎖分枝PP(商品名PF611、Mont
ell−JPO製、密度0.910g/cm3 、MFR
30g/10分)を用い、層厚の割合が外層:中間層:
内層=2:1:2になるように多層Tダイ成形機にて2
20℃で成形し、多層構造のフィルム厚みが18μmの
ラッピングフィルムを得た。
【0036】〔実施例8〕外層及び内層として、エチレ
ン・α−オレフィン共重合体(商品名UZ15100
C、三井化学製、密度0.915g/cm3 、MFR1
0g/10分、コポリマー:C6アルケン)80重量
部、エチレン・α−オレフィン共重合体(商品名DFD
B9042、日本ユニカー製、密度0.900g/cm
3 、MFR5g/10分、コポリマー:C4アルケン)
20重量部、及びポリブテン(商品名0H、出光石油化
学製)1重量部からなる樹脂組成物を用い、中間層とし
て、長鎖分枝PP(商品名PF611、Montell
−JPO製、密度0.910g/cm3 、MFR30g
/10分)を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=
3:1:3になるように多層Tダイ成形機にて220℃
で成形し、多層構造のフィルム厚みが10μmのラッピ
ングフィルムを得た。
【0037】〔実施例9〕外層及び内層として、プロピ
レン・α−オレフィン共重合体(商品名FM821、グ
ランドポリマー製、MFR:7.0g/10分、コポリ
マー:エチレン、ブテン−1)100重量部、グリセリ
ンジアセテートモノラウレート3重量部、及びポリブテ
ン(商品名0H、出光石油化学製)15重量部からなる
樹脂組成物を用い、中間層として、長鎖分枝PP(商品
名PF611、Montell−JPO製、密度0.9
10g/cm3 、MFR30g/10分)を用い、層厚
の割合が外層:中間層:内層=1:1:1になるように
多層Tダイ成形機にて220℃で成形し、多層構造のフ
ィルム厚みが12μmのラッピングフィルムを得た。
【0038】比較例1〜3及び実施例1〜9のラッピン
グフィルムそれぞれについて、ノコ刃カット性、引き出
し性及び電子レンジ耐性を下記の評価方法により評価
し、またコシ、透明性を下記評価基準により評価し、更
に粘着力について前記測定方法により測定した。それら
の結果を下記表1及び表2に示す。
【0039】〔引き出し性、カット性の評価方法〕長さ
30cmの紙管にフィルムを巻き取り、サランラップの
箱にフィルムを入れ引き出した際の感覚とノコ刃でカッ
トした際の切り易さをモニター5人で官能評価した。 引き出し性 良好:5〜3人が軽く引き出せた。 不良:5〜3人が重いと感じた。 カット性 ◎:5〜4人が良好にカットできた。 ○:3人が良好にカットできた。 △:2人しか良好にカットできない。 ×:5〜4人がカットできない。
【0040】〔コシ、透明性の評価基準〕 ◎:5〜4人が良好と受け止めた。 ○:3人が良好と受け止めた。 △:2人しか良好と感じなかった。 ×:5〜4人がよくないと感じた。
【0041】〔電子レンジ耐性の評価方法〕陶器の器に
水を張り各フィルムでラッピングして10分間電子レン
ジで温めた際のフィルムの白濁、融着の有無を評価し
た。 ○:変化無し。 △:何らかの変化が見られる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明のラッピングフィルムは、食品を
包装して保存する際、あるいは電子レンジ等で加熱調理
する際に用いるラッピングフィルムにおいて、耐低温脆
化性であり、透明度が高く、熱水においても安定的であ
り、電子レンジ調理に耐えることができ、良好な容器、
フィルム同士の粘着性を有し、良好な引き出し性、良好
なノコ刃カット性を有し、コシのあるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂橋 春夫 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3E086 AD13 BA04 BA15 BB22 BB41 BB42 BB57 BB90 4F100 AK03A AK03C AK06A AK06C AK07B AK62A AK62C AK66A AK66C AL05A AL05B AL05C BA03 BA06 BA10A BA10C BA13 EH20 GB23 JA06B JA13A JA13C JK03 JK13 JK17 JL13 JN01 YY00A YY00B YY00C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外層、中間層及び内層の3層
    を有する多層構造のラッピングフィルムにおいて、上記
    中間層が、長鎖分枝を有するポリプロピレンを含有する
    樹脂組成物から形成されたラッピングフィルム。
  2. 【請求項2】 上記外層及び上記内層が、ポリオレフィ
    ン樹脂組成物からなる請求項1記載のラッピングフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 上記ポリオレフィン樹脂組成物が、低密
    度ポリエチレン樹脂組成物、エチレン・α−オレフィン
    共重合体組成物又はプロピレン・α−オレフィン共重合
    体組成物である請求項2記載のラッピングフィルム。
  4. 【請求項4】 上記長鎖分枝を有するポリプロピレンを
    含有する樹脂組成物のMFRが、15以上である請求項
    1記載のラッピングフィルム。
  5. 【請求項5】 上記外層及び上記内層が、密度0.91
    0〜0.940g/cm3 の低密度ポリエチレン100
    〜60重量部及び密度0.920g/cm3以下のエチ
    レン・α−オレフィン共重合体0〜40重量部からなる
    樹脂組成物により形成され、多層構造のフィルム厚みが
    5〜30μmで且つ上記中間層の層厚の割合が5〜80
    %である請求項1又は4記載のラッピングフィルム。
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