JP2000141562A - ラッピングフィルム - Google Patents

ラッピングフィルム

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JP2000141562A
JP2000141562A JP10319592A JP31959298A JP2000141562A JP 2000141562 A JP2000141562 A JP 2000141562A JP 10319592 A JP10319592 A JP 10319592A JP 31959298 A JP31959298 A JP 31959298A JP 2000141562 A JP2000141562 A JP 2000141562A
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Japan
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film
ethylene
olefin copolymer
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JP10319592A
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English (en)
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Shinya Sato
信也 佐藤
Michihide Yamauchi
通秀 山内
Haruo Sakahashi
春夫 坂橋
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品を包装して保存する際、あるいは電子レ
ンジ等で加熱調理する際に用いるラッピングフィルムに
おいて、耐低温脆化性であり、透明度が高く、熱水にお
いても安定的であり、電子レンジ調理に耐えることがで
き、良好な容器、フィルム同士の粘着性を有し、良好な
繰り出し性、良好なノコ刃カット性を有し、コシのある
ラッピングフィルムを提供すること。 【解決手段】 少なくとも外層、中間層及び内層の3層
を有する多層構造のラッピングフィルムにおいて、上記
外層及び上記内層が、密度0.920g/cm3以下の
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)樹脂組成物に
より形成され、上記中間層が、MI8以上の高密度ポリ
エチレン(B)及び/又はMI20以上のエチレン・α
−オレフィン共重合体(C)により形成され、多層構造
のフィルム厚みが5〜30μmで且つ上記中間層の層厚
の割合が10〜80%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用あるいは業
務用ラッピングフィルムに関し、柔軟性、粘着性、透明
性、耐裂け性、繰り出し性、ノコ刃カット性が良好で、
コシ(扱い易さ)があり、電子レンジによる加熱及び冷
蔵、冷凍保存に適したラッピングフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家庭用あるいは業務用ラッピ
ングフィルムとして、ポリ塩化ビニリデン(PVD
C)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)を主成分とするフィルム
が用いられている。しかしながら、PVDC及びPVC
はその分子構造中に塩素を有しているために、廃棄され
た後の焼却処理により有害なダイオキシンを発生させる
原因ともなり、環境上大きな問題を有している。PVC
系ラッピングフィルムは、沸騰熱湯に接すると白化現象
を起こす問題を有する。PVDC系ラッピングフィルム
は、加熱時の収縮が大きく、例えば電子レンジでの加熱
調理の際に収縮によるフィルムの裂けが生じることがあ
り問題である。また、PP系ラッピングフィルムは耐低
温脆化性が低く、冷凍保存には好ましくなく、粘着性が
低いために容器、フィルム同士への接着性にかける。従
来の各ラッピングフィルムは、可塑剤を多量に含んでい
るために使用中に可塑剤がフィルム表面に析出して食品
を汚染する問題を有している。
【0003】また、ラッピングフィルムを開示する公報
として、特開平10−202806号公報及び特開平7
−148898号公報があるが、前者の公報に開示され
ているラッピングフィルムは使用時におけるカット性が
悪く、また後者の公報に開示されているラッピングフィ
ルムは粘着性に劣る等、何れも実用上の問題を有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、食品を包装して保存する際、あるいは電子レンジ等
で加熱調理する際に用いるラッピングフィルムにおい
て、耐低温脆化性であり、透明度が高く、熱水において
も安定的であり、電子レンジ調理に耐えることができ、
良好な容器、フィルム同士の粘着性を有し、良好な繰り
出し性、良好なノコ刃カット性を有し、コシのあるラッ
ピングフィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも外
層、中間層及び内層の3層を有する多層構造のラッピン
グフィルムにおいて、上記外層及び上記内層が、密度
0.920g/cm3 以下のエチレン・α−オレフィン
共重合体(A)樹脂組成物により形成され、上記中間層
が、MI8以上の高密度ポリエチレン(B)及び/又は
MI20以上のエチレン・α−オレフィン共重合体
(C)により形成され、多層構造のフィルム厚みが5〜
30μmで且つ上記中間層の層厚の割合が10〜80%
であるラッピングフィルムを提供することにより、上記
目的を達成したものである。
【0006】また、本発明は、上記外層及び上記内層
が、密度0.920g/cm3 以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体(A)樹脂組成物100重量部に対し
低密度ポリエチレン(D)10〜50重量部を添加して
なる樹脂組成物により形成されているラッピングフィル
ムを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のラッピングフィル
ムをその好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0008】本発明のラッピングフィルムにおける上記
外層及び上記内層は、密度0.920g/cm3 以下の
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)樹脂組成物に
より形成される。尚、上記外層及び上記内層とは、本発
明のラッピングフィルムの2つの最外層を意味する。
【0009】上記密度0.920g/cm3 以下のエチ
レン・α−オレフィン共重合体(A)は、エチレンとブ
テン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などのエチレン
以外のα−オレフィンとの共重合体である。上記エチレ
ン・α−オレフィン共重合体(A)は、種々のエチレン
・α−オレフィン共重合体からなる樹脂組成物であって
もよく、柔軟性、粘着性、透明性、耐裂け性、繰り出し
性、ノコ刃カット性(ラッピングフィルム切断用カッタ
ーによる切れ易さ)、電子レンジ耐性、フィルムのコシ
なと要求されるものから勘案すれば良い。
【0010】上記エチレン・α−オレフィン共重合体
(A)の樹脂密度は、0.920g/cm3 以下であ
り、好ましくは0.920〜0.868g/cm3 、更
に好ましくは0.910〜0.868g/cm3 であ
る。樹脂密度が0.920g/cm 3 を超えると粘着性
が十分でなくなる。また、樹脂密度が0.868g/c
3未満では耐熱性が低いため電子レンジでの使用に耐
えない問題が生じるおそれがある。一般に低密度のエチ
レン・α−オレフィン共重合体は、十分な粘着性を有し
ているにも拘わらず、伸びが大きく突き刺し強度が大き
いためノコ刃でカットすることが難しいためにラッピン
グフィルムとしてあまり用いられない。しかしながら、
後述するように多層構造のフィルムとして中間層に伸び
が小さく硬い樹脂を用いると、単層ではカットできない
低密度のエチレン・α−オレフィン共重合体も伸びが抑
えられ、良好なノコ刃カット性を付与することができ
る。
【0011】上記中間層は、MI8(g/10分)以
上、好ましくは10〜50の高密度ポリエチレン(B)
及び/又はMI20以上、好ましくは25〜50のエチ
レン・α−オレフィン共重合体(C)により形成され
る。上記MI8以上の高密度ポリエチレン(B)〔以下
「HDPE(B)」ともいう〕は、ノコ刃によるカット
性が良好であり、さらにコシがある。HDPE(B)を
中間層として、外層及び内層と積層一体化することによ
り外層及び内層のカット性をさらに飛躍的に増大させ、
フィルム全体に良好なノコ刃カット性を付与することが
できる。さらに、HDPE(B)の有する剛性感がコシ
として感じられ、しっかりとしたフィルムに仕上げるこ
とができ、剛性が高いために繰り出し性が向上する。さ
らには、外層及び内層の樹脂より融点が高いために電子
レンジでの加熱耐性が向上する。上記MI20以上のα
−オレフィン共重合体(C)を中間層に用いても、上記
HDPE(B)と同様な効果が期待できる。さらには、
一般的に透明性の低いHDPEの表面に透明性の高いエ
チレン・α−オレフィン共重合体(A)かならる樹脂組
成物を積層することにより透明性を向上させることがで
きる。中間層に使用し得るエチレン・α−オレフィン共
重合体(C)としては、エチレンとブテン−1、ヘキセ
ン−1、オクテン−1などのエチレン以外のα−オレフ
ィンとの共重合体等が挙げられる。特に、エチレンとブ
テン−1との共重合体がノコ刃カット性からすると好ま
しい。これらのHDPE(B)及びエチレン・α−オレ
フィン共重合体(C)は、特に破断伸度が低いものが好
ましく、JIS K7113で測定した破断伸度が好ま
しくは200%以下、更に好ましくは100%以下のも
のが用いられる。さらには、これらのHDPE(B)及
びα−オレフィン共重合体(C)をブレンドして、ノコ
刃カット性と成形性とのバランスをとっても良いし、L
DPEの添加により溶融張力を上げて、成形性のバラン
スを取ることもできる。HDPE(B)及びα−オレフ
ィン共重合体(C)をブレンドする場合、上記中間層
は、MI8以上の高密度ポリエチレン(B)20〜80
重量部及びMI20以上のエチレン・α−オレフィン共
重合体(C)80〜20重量部により形成されることが
好ましい。
【0012】本発明のラッピングフィルムの厚み(多層
構造のフィルム厚み)は、5〜30μmであり、好まし
くは10〜20μmである。5μm未満ではフィルム強
度が低く実用的でなく、30μmを超えると粘着性とカ
ット性のバランスがとりにくい問題を有する。
【0013】本発明のラッピングフィルムにおける中間
層の層厚の割合は、10〜80%であり、中間層の層厚
の割合が10%未満ではカット性が不良になり、コシも
感じられなくなり、繰り出し性が落ちる。また、80%
を超えると表面があれて密着性が不良になる。上記中間
層の層厚の割合は、好ましくは30〜70%、更に好ま
しくは50〜70%である。また、上記外層の層厚の割
合は、好ましくは10〜45%であり、上記内層の層厚
の割合は、好ましくは10〜45%である。
【0014】本発明のラッピングフィルムは、通常の多
層Tダイ成形機あるいは多層インフレーション成形機を
用いて成形される。
【0015】また、上記外層及び上記内層の溶融張力を
高め、成形安定性を付与する目的で、上記エチレン・α
−オレフィン共重合体(A)樹脂組成物100重量部
に、低密度ポリエチレン(D)〔以下、「LDPE
(D)」という〕10〜50重量部を添加することによ
り、良好な溶融張力を得ることができる。該LDPE
(D)が10重量部未満では改質効果が不足し、50重
量部を超えるとフィルム全体の密着力を低下させるため
好ましくない。該LDPE(D)の密度は、0.940
〜0.910g/cm3 が好ましい。
【0016】また、上記外層及び上記内層の密着力を調
整するために、上記密度0.920g/cm3 以下のエ
チレン・α−オレフィン共重合体(A)樹脂組成物に
は、粘着付与剤、油剤、界面活性剤を添加しても良い。
粘着付与剤としては、例えば、ロジン、ダンマルなどの
天然油脂、重合ロジン、部分水添ロジンなどの変性ロジ
ン、グリセリンエステルロジン、ペンタエリスリットエ
ステルロジンなどのロジン及び変性ロジンの誘導体、α
−ピネンの重合体、β−ピネンの重合体、ジペンテン重
合体などのポリテルペン系樹脂、テルペン−フェノー
ル、α−ピネン−フェノール共重合体のテルペン変性体
テルペン樹脂など、高分子加工、別冊8粘着(高分子刊
行会、昭和51年7月15日再版、第105頁、表1)
に記載されているものなどが挙げられる。また、油剤と
しては、例えば、ポリブテン、エチレン−α−オレフィ
ンオリゴマーなどの炭化水素系液状物、流動パラフィ
ン、プロセスオイルなどのパラフィン系、ナフテン系、
芳香族系オイル、大豆油、コーン油、なたね油、オリー
ブ油、ひまし油などの天然物由来のものが挙げられる。
また、界面活性剤としては食品添加物として認められて
いるものであれば制限されないが、特にグリセリンと脂
肪酸とのエステル化合物、ショ糖ポリエステル、ソルビ
タン脂肪酸エステルが好ましい。
【0017】本発明のラッピングフィルムは、以下の測
定方法で得られる粘着力が30N/400mm2 以上が
好ましく、さらに好ましくは50N/400mm2 以上
である。粘着性の測定方法 引っ張り試験機(オリエンテック社製、型式:テンシロ
ンRTA−100)を用いて以下の条件で粘着性を測定
した。 1)フィルムサンプルを20mm×100mmとして、
背面に粘着剤付きOPPフィルム(40μm)で裏打ち
した。 2)ガラス面に対する粘着力は、スライドガラス(MI
CRO SLIDEGLASS:MATSUNAMI
製)を用いて、1)のフィルムを重なる面積が20mm
×20mmになるようにし、400gローラーで2往復
させ加重をかけた後、剪断剥離を測定した。 3)フィルム面に対する粘着性は、1)のフィルムを重
なる面積が20mm×20mmになるようにし、400
gローラーで2往復させ加重をかけた後、剪断剥離を測
定した。 4)引っ張り試験の条件は、チャック間距離:80m
m、引っ張り速度:300mm/minとして測定し
た。
【0018】本発明のラッピングフィルムは、外層、中
間層及び内層の3層に限定されず、必要に応じて外層と
中間層との間、中間層と内層との間に別の層を本発明の
目的を損なわない範囲で設けることもできる。この場
合、本発明のラッピングフィルムにおける外層、中間層
及び内層を除く別の層の層厚の割合は、20%以内とす
るのが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明のラ
ッピングフィルムを更に詳細に説明する。
【0020】〔比較例1〕外層及び内層に、エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)として密度0.917g
/cm3 の直鎖低密度ポリエチレン(商品名FG98
2、日本ユニカー製、MI=3.5g/10分、コポリ
マー:C6アルケン)を用い、中間層にHDPE(B)
としてMI5.2のHDPE(商品名2200J、三井
化学製、密度:0.968g/cm3 、破断伸度:50
0%)を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=1:
1:1になるように多層Tダイ成形機にて220℃で成
形し、多層構造のフィルム厚みが1 5μmのラッピング
フィルムを得た。
【0021】〔比較例2〕外層及び内層に、エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)として密度0.925g
/cm3 の直鎖低密度ポリエチレン(商品名UZ252
0F、三井化学製、MI=2.3g/10分、コポリマ
ー:C6アルケン)を用い、中間層にHDPE(B)と
してMI13のHDPE(商品名HZ1300J、三井
化学製、密度:0.965g/cm3 、破断伸度:30
%)を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=1:
1:1になるように多層Tダイ成形機にて220℃で成
形し、多層構造のフィルム厚みが1 5μmのラッピング
フィルムを得た。
【0022】〔実施例1〕外層及び内層に、エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)として直鎖低密度ポリエ
チレン(商品名1014D、出光石油化学製、密度:
0.910g/cm 3 、MI=10g/10分、コポリ
マー:C4アルケン)を用い、中間層にHDPE(B)
としてMI13のHDPE(商品名110J、出光石油
化学製、密度:0.965g/cm3 、破断伸度:50
%)を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=1:
1:1になるように多層Tダイ成形機にて220℃で成
形し、多層構造のフィルム厚みが15μmのラッピング
フィルムを得た。
【0023】〔実施例2〕外層及び内層に、エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)として直鎖低密度ポリエ
チレン(商品名1014D、出光石油化学製、密度:
0.910g/cm 3 、MI=10g/10分、コポリ
マー:C4アルケン)100重量部及びポリブテン(商
品名0H、出光石油化学製)2重量部からなる樹脂組成
物を用い、中間層にエチレン・α−オレフィン共重合体
(C)としてMI30のMDPE(商品名NZ5030
0、三井化学製、密度:0.948g/cm3 、破断伸
度:50%、コポリマー:C4アルケン)を用い、層厚
の割合が外層:中間層:内層=1:1:1になるように
多層Tダイ成形機にて220℃で成形し、多層構造のフ
ィルム厚みが15μmのラッピングフィルムを得た。
【0024】〔実施例3〕外層及び内層に、エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)として密度0.917g
/cm3 の直鎖低密度ポリエチレン(商品名FG98
2、日本ユニカー製、MI=3.5g/10分、コポリ
マー:C6アルケン)80重量部及びLDPE(D)と
して密度0.925g/cm3 のLDPE(商品名DF
01N、日本ユニカー製、MI=2.4g/10分)2
0重量部を用い、中間層にHDPE(B)としてMI1
3のHDPE(商品名110J、出光石油化学製、密
度:0.965g/cm3 、破断伸度:50%)50重
量部及びエチレン・α−オレフィン共重合体(C)とし
てMI30のMDPE(商品名NZ50300、三井化
学製、密度:0.948g/cm3 、破断伸度:50
%、コポリマー:ブテン−1)50重量部を用い、層厚
の割合が外層:中間層:内層=1:3:1になるように
多層Tダイ成形機にて220℃で成形し、多層構造のフ
ィルム厚みが18μmのラッピングフィルムを得た。
【0025】〔実施例4〕外層及び内層に、エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)として密度0.905g
/cm3 の直鎖低密度ポリエチレン(商品名SP054
0、三井化学製、MI=4.0g/10分、コポリマ
ー:ヘキセンー1)80重量部、LDPE(D)として
密度0.930g/cm3 のLDPE(商品名JF45
4S、日本ポリオレフィン製、MI=3.0g/10
分)20重量部及び流動パラフィン(40S、中央化成
製)1重量部からなる樹脂組成物を用い、中間層にHD
PE(B)としてMI13のHDPE(商品名HZ13
00J、三井化学製、密度:0.965g/cm3 、破
断伸度:30%)80重量部及び密度0.930g/c
3 のLDPE(商品名JF454S、日本ポリオレフ
ィン製、MI=3.0g/10分)20重量部からなる
樹脂組成物を用い、層厚の割合が外層:中間層:内層=
1:5:1になるように多層Tダイ成形機にて220℃
で成形し、多層構造のフィルム厚みが10μmのラッピ
ングフィルムを得た。
【0026】〔実施例5〕外層及び内層に、エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)として直鎖低密度ポリエ
チレン(商品名SP0540、三井化学製、密度0.9
05g/cm3 、MI=4.0g/10分、コポリマ
ー:C6アルケン)40重量部及び直鎖低密度ポリエチ
レン(商品名1014D、出光石油化学製、密度:0.
910g/cm3 、MI=10g/10分、コポリマ
ー:C4アルケン)40重量部、LDPE(D)として
(商品名JF454S、日本ポリオレフィン製、密度
0.930g/cm3 、MI=3.0g/10分)20
重量部、及びポリブテン(商品名0H、出光石油化学
製)1重量部からなる樹脂組成物を用い、中間層にエチ
レン・α−オレフィン共重合体(C)としてMI30の
MDPE(商品名NZ50300、三井化学製、密度:
0.948g/cm3 、破断伸度:50%、コポリマ
ー:C4アルケン)80重量部及びLDPE(ミラソン
製、商品名11P、MI:7.2g/10分、密度:
0.917g/cm3 )20重量部を用い、層厚の割合
が外層:中間層:内層=1:3:1になるように多層T
ダイ成形機にて220℃で成形し、多層構造のフィルム
厚みが10μmのラッピングフィルムを得た。
【0027】比較例1、2及び実施例1〜5のラッピン
グフィルムそれぞれについて、ノコ刃カット性、繰り出
し性及び電子レンジ耐性を下記の評価方法により評価
し、またコシ、透明性を下記評価基準により評価し、更
に粘着力について前記測定方法により測定した。それら
の結果を下記表1に示す。
【0028】〔繰り出し性、カット性の評価方法〕長さ
30cmの紙管にフィルムを巻き取り、サランラップの
箱に入れフィルムを繰り出した際の感覚とノコ刃でカッ
トした際の切り易さをモニター5人で官能評価した。 繰り出し性 良好:5〜3人が軽く引き出せた。 不良:5〜3人が重いと感じた。 カット性 ◎:5〜4人が良好にカットできた。 ○:3人が良好にカットできた。 △:2人しか良好にカットできない。 ×:5〜4人がカットできない。
【0029】〔コシ、透明性の評価基準〕 ◎:5〜4人が良好と受け止めた。 ○:3人が良好と受け止めた。 △:2人しか良好と感じなかった。 ×:5〜4人がよくないと感じた。
【0030】〔電子レンジ耐性の評価方法〕陶器の器に
水を張り各フィルムでラッピングして10分間電子レン
ジで温めた際のフィルムの白濁、融着の有無を評価し
た。 ○:変化無し。 △:何らかの変化が見られる。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明のラッピングフィルムは、食品を
包装して保存する際、あるいは電子レンジ等で加熱調理
する際に用いるラッピングフィルムにおいて、耐低温脆
化性であり、透明度が高く、熱水においても安定的であ
り、電子レンジ調理に耐えることができ、良好な容器、
フィルム同士の粘着性を有し、良好な繰り出し性、良好
なノコ刃カット性を有し、コシのあるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月13日(1998.11.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】また、ラッピングフィルムを開示する公報
として、特開平7−148898号公報及び特開平10
−202806号公報があるが、前者の公報に開示され
ているラッピングフィルムは使用時におけるカット性が
悪く、また後者の公報に開示されているラッピングフィ
ルムは粘着性に劣る等、何れも実用上の問題を有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂橋 春夫 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3E086 AD13 BA04 BA15 BB22 BB41 BB42 BB57 BB90 CA01 CA17 CA18 CA22 4F100 AK05B AK06A AK06C AK62A AK62B AK62C AL05A AL05B AL05C BA03 BA06 BA10A BA10C BA16 EH20 GB15 GB23 JA06B JA13A JA13C JA20 JA20A JA20B JA20C JJ03 JK01 JK03 JK13 JL00 JL13 JN01 YY00 YY00A YY00B YY00C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外層、中間層及び内層の3層
    を有する多層構造のラッピングフィルムにおいて、上記
    外層及び上記内層が、密度0.920g/cm3 以下の
    エチレン・α−オレフィン共重合体(A)樹脂組成物に
    より形成され、上記中間層が、MI8以上の高密度ポリ
    エチレン(B)及び/又はMI20以上のエチレン・α
    −オレフィン共重合体(C)により形成され、多層構造
    のフィルム厚みが5〜30μmで且つ上記中間層の層厚
    の割合が10〜80%であるラッピングフィルム。
  2. 【請求項2】 上記中間層が、MI8以上の高密度ポリ
    エチレン(B)20〜80重量部及びMI20以上のエ
    チレン・α−オレフィン共重合体(D)80〜20重量
    部により形成される請求項1記載のラッピングフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 少なくとも外層、中間層及び内層の3層
    を有する多層構造のラッピングフィルムにおいて、上記
    外層及び上記内層が、密度0.920g/cm3 以下の
    エチレン・α−オレフィン共重合体(A)樹脂組成物1
    00重量部に対し低密度ポリエチレン(D)10〜50
    重量部を添加してなる樹脂組成物により形成され、上記
    中間層が、MI8以上の高密度ポリエチレン(B)及び
    /又はMI20以上のエチレン・α−オレフィン共重合
    体(C)により形成され、多層構造のフィルム厚みが5
    〜30μmで且つ上記中間層の層厚の割合が10〜80
    %であるラッピングフィルム。
  4. 【請求項4】 上記中間層が、MI8以上の高密度ポリ
    エチレン(B)20〜80重量部及びMI20以上のエ
    チレン・α−オレフィン共重合体(D)80〜20重量
    部により形成される請求項3記載のラッピングフィル
    ム。
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