JP2000153493A - 巻取表皮切断装置 - Google Patents

巻取表皮切断装置

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JP2000153493A
JP2000153493A JP10326429A JP32642998A JP2000153493A JP 2000153493 A JP2000153493 A JP 2000153493A JP 10326429 A JP10326429 A JP 10326429A JP 32642998 A JP32642998 A JP 32642998A JP 2000153493 A JP2000153493 A JP 2000153493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面梱包材を除去した後の巻取の周面梱包材
と本紙との間に切断具を挿入し、梱包材のみを切断可能
な且つ構造簡単な装置を提供する。 【解決手段】 切断具7を備えた切断ユニット8を、巻
取1の端面及び外周面に沿って配置したガイド装置15
に移動可能に保持させ、切断ユニット8を巻取端面に対
向した半径方向案内部15aで案内することで切断具7
を巻取端面に押し付けて半径方向外方に移動させ、その
先端で巻取端面から突出している周面の梱包材の先端を
持ち上げ、次いで、ガイド装置の円弧状案内部15bに
よって切断ユニット8を切断具7の先端近傍を中心とし
て旋回させ、切断具7を梱包材と本紙との間に挿入し、
その後、軸線方向案内部15cで切断ユニット8を案内
することで切断具7を巻取の軸線方向に走行させ、周面
の梱包材を切断する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、プラスチック
フィルム等のウェブを巻き取った巻取の外周面の表皮
(梱包材のみ、或いは梱包材と表層の本紙)を軸線方向
に切断するための巻取表皮切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、輪転印刷機に使われる巻取は、
クラフト紙、板紙、塩化ビニール樹脂シート等の梱包材
により外周面及び端面が覆われた状態で運搬されてい
る。そして、この梱包された巻取を輪転印刷機にかける
には、巻取の端面部の梱包材を除去し、次いで外周面に
残った梱包材を軸線方向に切り開き、巻取を回転させて
除去し、その後、巻取から表層の本紙を繰り出し、その
先端を適当な形にカットして紙継ぎ用の紙端を形成し、
その紙端に両面テープを貼り付け、その後、その紙端を
巻取上に巻き戻し、巻取表面にほぐれ止めタブを用いて
仮止めするという紙継ぎのための仕立てを行っている。
【0003】本出願人は先に、このような仕立て動作を
行う際の外周面梱包材の切断を自動化した装置を開発
し、特許出願した(特開平8−40426号公報参
照)。この公報に開示のものは、巻取端面に対向して且
つ所定の半径方向位置に、表皮切断用のへら及び切断具
を位置決めし、次いでそのへら及び切断具を巻取の軸線
方向に移動させて巻取に切り込み、巻取外周面の梱包材
とその内側にある表層の本紙とを同時に切開してゆくも
のであり、梱包材のみならず、除去すべき表層の本紙を
も同時に切断できるという利点を備えたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近、省資
源の観点から、巻取表層の本紙の除去量を極力削減する
ことが望まれるようになってきたが、上記した特開平8
−40426号公報に開示の装置のように、へら及び切
断具を巻取の半径方向の所定位置に位置決めする構成で
は、その切り込み位置を正確に、梱包材のみを切断する
位置或いは梱包材と表層本紙の最外周の1枚のみを切断
する位置に位置決めすることは困難であり、切り損ない
を回避する上からは、表層本紙のかなりの枚数を切断せ
ざるを得ず、本紙のロスが多いという問題となってき
た。
【0005】梱包材のみを除去するには、外周面の梱包
材を吸引具で持ち上げて梱包材と本紙との間に隙間を生
じさせ、その隙間に切断具を挿入して切断する構成を採
れば良いと考えられる。しかしながら、梱包材を持ち上
げる機構と切断具を挿入する機構とを設けると構造が複
雑となるという欠点を生じる。しかも、梱包材を吸引具
で持ち上げた際、梱包材が確実に持ち上がって本紙との
間に隙間が生じていることを判定する必要があるが、こ
の判定が困難であるという問題も生じる。しかも、梱包
材が1枚の場合は良いが、複数枚重ねられていた場合に
は、内側の梱包材が持ち上がらず、梱包材と本紙との間
に切断具を挿入することができないという問題も生じ
る。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、簡単な構造で、切断具を梱包材と本紙との間に容
易に挿入でき、これによって梱包材のみを切断可能な巻
取表皮切断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、切断具の
先端を巻取外周面の梱包材と本紙との間に確実に挿入さ
せうる方法を鋭意検討の結果、切断具を巻取端面に沿っ
て半径方向外方に移動させ、端面に残っている外周面梱
包材の切れ残り或いは巻取端面から突出している外周面
梱包材を切断具の先端で持ち上げ、次いでその位置で切
断具を先端を中心として旋回させることで、切断具先端
を梱包材と本紙との間に確実に挿入させることができる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の巻取表皮切断装置は、
切断具を備えた切断ユニットを、巻取の端面に平行に且
つほぼ半径方向に案内する半径方向案内部と、巻取の外
周面に平行に案内する軸線方向案内部と、前記半径方向
案内部と軸線方向案内部との間に位置し、前記切断具の
ほぼ先端を中心として切断ユニットが旋回するように案
内する円弧状案内部とを備えたガイド装置に保持させ、
そのガイド装置に沿って移動させる構成としたものであ
る。この構成により、前記ガイド装置を巻取に対して所
定位置に位置決めし、切断ユニットを巻取端面に対向す
る位置からガイド装置に沿って移動させると、切断ユニ
ットが半径方向案内部で案内されるため、切断具は巻取
端面に沿って半径方向外方に移動し、端面に残っている
外周面梱包材の切れ残り或いは巻取端面から突出してい
る外周面梱包材を切断具先端で持ち上げ、次いで切断ユ
ニットが円弧状案内部で案内されるため、切断具はほぼ
その先端を中心として旋回し、先端が持ち上げた梱包材
と本紙との間に挿入され、その後、切断ユニットが軸線
方向案内部で案内されるため、切断具は巻取の軸線方向
に移動し、梱包材と本紙との間を進行して梱包材を切断
してゆく。かくして、確実に梱包材のみを切断すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の巻取表皮切断装置は、巻
取表皮を切断する切断具を備えた切断ユニットと、該切
断ユニットを移動可能に保持するガイド装置であって、
前記切断ユニットを巻取の端面に平行に且つほぼ半径方
向に案内する半径方向案内部と、前記巻取の外周面に平
行に案内する軸線方向案内部と、前記半径方向案内部と
軸線方向案内部との間に位置し、前記切断具のほぼ先端
を中心として切断ユニットが旋回するように案内する円
弧状案内部とを備えたガイド装置と、前記切断ユニット
を前記ガイド装置に沿って移動させる切断ユニット移動
装置と、前記ガイド装置を巻取に対する所定位置に位置
決めするガイド位置決め装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】そして、この構成により、所定位置に巻取
がセットされると、切断ユニットがガイド装置の半径方
向案内部の端部に位置している状態で、ガイド位置決め
装置がガイド装置をその巻取に対して表皮切断のための
所定位置に位置決めし、これによって切断具が巻取端面
に押し付けられる状態となり、次いで、切断ユニット移
動装置が切断ユニットをガイド装置に沿って走行させる
ことで、切断具が巻取端面に沿って半径方向外方に移動
し、端面に残っている外周面梱包材の切れ残り或いは巻
取端面から突出している外周面梱包材を切断具先端で持
ち上げ、次いで切断具がその先端を中心として旋回し、
先端が梱包材と本紙との間に挿入され、その後は、巻取
の軸線方向に移動し、梱包材と本紙との間を進行して梱
包材を切断してゆく。以上のようにして、巻取の外周面
の梱包材を自動的に且つ確実に切断することができる。
【0011】ここで使用する切断具は、巻取表皮の下に
挿入されて表皮をすくい上げるへら部と、該へら部です
くい上げた表皮を切断する刃部を備えた構成とすること
が好ましい。この構成とすると、切断具先端を巻取外周
面の梱包材(表皮)と本紙との間に挿入し、巻取軸線に
平行に移動させた際、巻取の梱包材や本紙に湾曲があっ
てもへら部で梱包材を確実にすくい上げることができ、
梱包材を確実に切断できる。
【0012】また、前記切断ユニットには、前記切断具
を巻取に対して後退可能に押し付けるアジャスト機構を
設けておくことが好ましい。この構成とすると、切断具
を巻取端面に押し付けて移動させる際、巻取端面に凹凸
があってもそれに確実に追従して移動でき、端面に残っ
ている外周面梱包材の切れ残り或いは巻取端面から突出
している外周面梱包材が小さくても確実に切断具先端で
持ち上げることができる。
【0013】前記切断ユニットをガイド装置に沿って移
動させる切断ユニット移動装置としては、任意の構成の
ものを使用でき、例えば、前記ガイド装置に沿って配置
されたチェーンと、該チェーンを走行させる駆動モータ
と、前記チェーンの移動を前記切断ユニットに伝達する
連結手段とを有した構成とすることができる。また、前
記切断ユニット移動装置を、前記ガイド装置の軸線方向
案内部に平行に移動するように設けられたスライダと、
該スライダを直線状に往復動させる直動駆動装置と、前
記スライダを前記切断ユニットに連結するリンク機構と
を有する構成とすることもできる。後者の場合には、駆
動源がスライダを直線状に往復動させる直動駆動装置で
構成されるため、構造を簡略化できる利点が得られる。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例による巻取表皮切断装置全
体を示す概略側面図、図2はその概略端面図、図3は図
1の主要部の拡大側面図である。1は外周面の梱包材を
除去すべき巻取であり、端面の梱包材は除去している。
2は巻取1を搬送するコンベア、3は巻取をコンベア2
から持ち上げて回転させる巻取昇降回転装置であり、巻
取1を支持して回転する回転ローラ4とそれを回転させ
るモータ5等を備えている。
【0015】7は巻取1の外周面の表皮を切断する切断
具、8はその切断具7を保持した切断ユニットである。
ここで使用する切断具7は、図4、図5に示す形状に金
属或いはプラスチックで作られたもので、巻取表皮の下
に挿入されて表皮をすくい上げるへら部7aと、そのへ
ら部7aですくい上げた表皮を切断するくさび状の刃部
7bを備えており、そのへら部7aの裏面は巻取に押し
付けて滑らすことができるよう平坦面7cとしている。
なお、切断具7は、図示したへら部と刃部を一体構造で
有するものに限らず、特開平8−40426号公報に記
載しているようにへらと回転刃とを組み合わせたものを
使用しても良い。
【0016】図3において、切断ユニット8は、切断具
7を支持して軸線方向に移動可能なガイド軸11と切断
具7を巻取に押し付ける方向に付勢するばね12を備え
たアジャスト機構を備えている。このアジャスト機構を
設けているので、切断具7を巻取1に対して後退可能に
押し付けることができ、その切断具7を巻取1の端面に
押し付けて移動させる際、巻取端面に凹凸があってもそ
れに確実に追従して移動させることができる。
【0017】15は切断ユニット8を移動可能に保持す
るガイド装置である。このガイド装置15は、切断ユニ
ット8を巻取1の端面に平行に且つほぼ半径方向に案内
する半径方向案内部15aと、巻取1の外周面に平行に
案内する軸線方向案内部15cと、前記半径方向案内部
15aと軸線方向案内部15cとの間に位置し、前記切
断具7のほぼ先端を中心として切断ユニット8が旋回す
るように案内する円弧状案内部15bとを備えている。
なお、この実施の形態では切断具7が切断ユニット8に
対してガイド軸11の軸線方向に移動可能な構造である
ので、前記した切断ユニット8の旋回中心は、厳密に
は、切断具7が所定量だけ切断ユニット8から突出して
巻取端面に押し付けられた状態での切断具7の先端近傍
〔図9(b)に示す点P〕を中心として旋回するよう
に、定められている。
【0018】17は切断ユニット8をガイド装置15に
沿って移動させる切断ユニット移動装置である。この切
断ユニット移動装置17は、ガイド装置15に沿って配
置された無端状のチェーン18と、そのチェーン18を
正逆方向に走行させる駆動モータ19と、チェーン18
移動を切断ユニット8に伝達する連結手段とを有してい
る。なお、切断ユニット移動装置17は、図示したよう
にガイド装置15の全長に沿って設けた無端状のチェー
ンを用いたものに限らず、適宜変更可能である。例え
ば、図11に示すように、ガイド装置15の軸線方向案
内部15cに平行に移動するように設けられたスライダ
21と、該スライダ21を直線状に往復動させる直動駆
動装置(例えば、ロッドレスシリンダ)22と、スライ
ダ21を切断ユニット8に連結するリンク機構23とを
有する構成の切断ユニット移動装置17Aを用いること
も可能であり、スライダ21の巻取軸線に平行な直線状
の動きにより、切断ユニット8を軸線方向案内部15c
に沿って巻取軸線に平行に移動させるのみならず、円弧
状案内部15b及び半径方向案内部15aに沿って移動
させることもできる。この構成とすると、湾曲した部分
を備えたガイド装置15の全長に沿ってチェーンを設け
る場合に比べて構造を簡単化できる利点が得られる。
【0019】図1〜図3において、25は、ガイド装置
15を巻取1に対する所定位置に位置決めするガイド位
置決め装置である。このガイド位置決め装置25は、ガ
イド装置15を巻取1に対して横方向に(軸線方向に)
位置決めする横行位置決めユニット26と、ガイド装置
15を巻取1に対して半径方向に位置決めする昇降位置
決めユニット27を備えている。横行位置決めユニット
26は、巻取上方に固定して設けられている水平フレー
ム30に、巻取1の軸線に平行に設けられたガイドレー
ル31と、そのガイドレーム31に移動可能に保持され
た横行移動台32と、その横行移動台32を往復動させ
る横行用ブレーキ付シリンダ33を備えており、昇降位
置決めユニット27は、ガイド装置15に垂直方向に設
けられているガイドロッド35を横行移動台32に対し
て上下方向に案内する昇降用ガイド36と、ガイド装置
15を横行移動台32に対して昇降させる昇降用ブレー
キ付シリンダ37等を備えている。更に、ガイド装置1
5には、ガイド装置15の半径方向案内部15aが巻取
1の端面に対して所定間隔となる位置に到達したことを
検出する横行位置決めセンサ40と、軸線方向案内部1
5cが巻取1の外周面に対して所定間隔となる位置に到
達したことを検出する昇降位置決めセンサ41が取り付
られている。かくして、昇降位置決めユニット27でガ
イド装置15を下降させ、昇降位置決めセンサ41が巻
取1の外周面に対する所定位置に達したことを検出した
時に昇降位置決めユニット27を停止させることでガイ
ド装置15を巻取1に対して半径方向の所定位置に位置
決めでき、また、横行位置決めユニット26でガイド装
置15を巻取端面に向かって横行させ、横行位置決めセ
ンサ40が巻取1の端面に対する所定位置に達したこと
を検出した時に横行位置決めユニット26を停止させる
ことでガイド装置15を巻取1に対して軸線方向の所定
位置に位置決めできる。ここで、横行位置決めセンサ4
0、昇降位置決めセンサ41としては、光センサ等の非
接触式のものでもよいし、リミットスイッチ等の接触式
のものでもよい。
【0020】なお、図2において、44は表皮(外周面
の梱包材)の切断時に表皮を一時的に押さえておくため
の表皮押え、45は巻取1から除去した表紙を受け取
り、押しつぶすための表皮回収つぶし部である。
【0021】次に、上記構成の巻取表皮切断装置による
表皮切断動作を説明する。この巻取表皮切断装置に供給
される巻取1は、図6に示すように、予め端面の梱包材
を除去し、本紙1aの外周面に梱包材1bを残した状態
のものであるが、端面の梱包材の除去の際に、外周近傍
の一部の梱包材1cをわざと切り残している。切り残し
た梱包材1cの半径方向の長さは、切断具7の先端で引
っかけて持ち上げることができる程度の長さであればよ
く、例えば1〜5mm程度あればよい。また、梱包材1
cを切り残す代わりに、図7に示すように、外周面の梱
包材1bが本紙1aの端面よりも少し突出した状態とな
るように、端面梱包材を除去したものを用いても良い。
この場合においても、外周面の梱包材1bの本紙端面か
らの突出量は、切断具7の先端で引っかけて持ち上げる
ことができるよう、1〜5mm程度とすることが好まし
い。
【0022】図2において、コンベア2によって巻取1
が供給され、所定位置に停止すると、巻取昇降回転装置
3がその巻取1を所定高さ位置に持ち上げ、且つ巻取1
を回転させて切り残しの梱包材1c(図6参照)が最上
部となるように位置決めする。なお、巻取1をコンベア
2に供給する際に、切り残しの梱包材1cが最上部とな
るように位置決めして供給しておいてもよく、その場合
には巻取昇降回転装置3では単に巻取1を所定高さ位置
に持ち上げるのみでよい。
【0023】巻取1を所定の高さ位置に持ち上げた時、
ガイド装置15は図8(a)に示すように、その巻取1
から上方及び横方向に大きく離れた位置に待機してお
り、且つ切断ユニット8はガイド装置15の半径方向案
内部15aの端部に待機している。次に、図8(b)に
示すように、昇降位置決めユニット27(図3参照)に
よってガイド装置15が下降し、巻取1の外周面に対す
る所定位置に位置決めされ、次いで図8(c)に示すよ
うに、横行位置決めユニット26(図3参照)によって
ガイド装置15が横行し、巻取1の端面に対する所定位
置に位置決めされる。この時、切断具7は巻取1の端面
に押し付けられた状態となる。
【0024】次に、切断ユニット8がガイド装置15の
半径方向案内部15aに沿って走行を開始し、図8
(d)に示すように切断具7が巻取1の端面に押し付け
られた状態で半径方向外方に移動してゆく。そして、図
9(a)、(b)に拡大して示すように、切断具7の先
端が切れ残りの梱包材1cを引っかけながら上昇し、切
断具7の先端が本紙1aの外周よりも少し上方まで(例
えば、突出量d=1〜3mm程度)突出し、外周面の梱
包材1bの端部を持ち上げて本紙1aとの間に小さい隙
間を生じさせた時点で、切断ユニット8がガイド装置1
5の円弧状案内部15b(図3参照)に到達する。
【0025】その後、切断ユニット8が円弧状案内部1
5bで案内されることで、切断具7は先端近傍の点Pを
中心として旋回し〔図8(e)参照〕、図9(c)に示
すように、切断具7が水平(巻取の軸線に平行方向)と
なると共にその先端が梱包材1bと本紙1aの間に挿入
される。その後、切断ユニット8がガイド装置15の軸
線方向案内部15cに沿って走行を開始し、図8(f)
に示すように切断具7が巻取1の外周面に沿って軸線方
向に移動し、その切断具7ですくい上げた梱包材1b
(表皮)を切断して行く。以上のようにして、単に切断
ユニット8をガイド装置15に沿って走行させるのみ
で、切断具7の先端が巻取1の外周面の梱包材1bと本
紙1aとの間に確実に挿入され、梱包材1bのみからな
る表皮を軸線方向に切断して行くことができる。
【0026】図2において、巻取1の表皮(梱包材)を
軸線方向に切断した後、巻取1を巻取昇降回転装置3が
回転させ、切断した表紙を本紙から外して隣接した梱包
材回収つぶし部45に排出する。その後、巻取昇降回転
装置3が巻取1をコンベア2上に下ろし、コンベア2が
巻取1を排出する。以上で1回の表皮切断、除去動作が
終了する。なお、巻取昇降回転装置3に隣接して、その
巻取昇降回転装置3で保持した巻取に対して紙継ぎ用の
仕立て作業を行うための装置を設けておき、表皮除去後
の巻取1を排出せずに、その巻取1の本紙に対して直ち
に紙継ぎ用の仕立てを行う構成としてもよい。
【0027】なお、上記実施例の巻取表皮切断装置は、
上記したように外周面の梱包材1bと本紙1aとの間に
切断具7を挿入して梱包材1bのみを切断する場合に限
らず、本紙1aの表層内に切断具7を挿入して表層の本
紙と梱包材1bとを同時に切断することも可能である。
この場合には、図10(a)に示すように、切断具7を
巻取1の端面に沿って上昇させ、その先端が、表層本紙
内への挿入位置Qに到達した時点で、図10(b)に示
すように、切断具7が切断具7の先端位置(位置Q)を
中心として旋回し、その後、切断具7が巻取1の軸線に
平行に走行するように、ガイド装置15(図3参照)の
巻取1に対する位置を定めておくことで、切断具7を位
置Qで本紙1a内に挿入し、表層の本紙1aと梱包材1
bとを一緒に切断できる。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の巻取表
皮切断装置によれば、切断ユニットを保持したガイド装
置を巻取に対する所定位置に位置決めし、切断ユニット
を巻取端面に対向する位置から前記ガイド装置に沿って
移動させることで、切断具を巻取端面に沿って半径方向
外方に走行させ、切断具先端で、端面に残っている外周
面梱包材の切れ残り或いは巻取端面から突出している外
周面梱包材を持ち上げ、次いで切断具を旋回させて切断
具先端を梱包材と本紙との間に挿入し、次いで切断具を
巻取の軸線方向に移動させることができ、巻取外周面に
ある梱包材のみを確実に切断してゆくことができるとい
う効果を有している。また、切断具の先端を梱包材と本
紙との間に挿入させてゆくための機構としては、単に切
断ユニットを旋回させるように案内する円弧状案内部を
備えたガイド装置を用いるのみであるので、構造がきわ
めて簡単であり、ロボット等の複雑な機構を必要とせ
ず、装置を安価に製造できるという効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による巻取表皮切断装置全
体を示す概略側面図
【図2】図1に示す巻取表皮切断装置の概略端面図
【図3】図1に示す装置の主要部の拡大側面図
【図4】切断具の概略上面図
【図5】切断具の概略側面図
【図6】図1の巻取表皮切断装置に供給する巻取を示す
概略斜視図
【図7】図1の巻取表皮切断装置に供給する巻取の他の
例を示す概略斜視図
【図8】(a)(b)(c)(d)(e)(f)は、図
1の巻取表皮切断装置による表皮切断動作を示す概略側
面図
【図9】(a)(b)(c)は、図8に示す表皮切断動
作中において、切断具が巻取の外周部で旋回する状況を
示す概略側面図
【図10】(a)(b)(c)は、図1の巻取表皮切断
装置による表皮切断動作の変形例を示す概略側面図
【図11】図1の装置における切断ユニット移動装置の
変形例を示す概略側面図
【符号の説明】
1 巻取 1a 本紙 1b 巻取外周面の梱包材 1c 端面の切れ残りの梱包材 2 コンベア 3 巻取昇降回転装置 7 切断具 8 切断ユニット 11 ガイド軸 12 ばね 15 ガイド装置 15a 半径方向案内部 15b 円弧状案内部 15c 軸線方向案内部 17、17A 切断ユニット移動装置 18 チェーン 19 駆動モータ 25 ガイド位置決め装置 26 横行位置決めユニット 27 昇降位置決めユニット 30 水平フレーム 31 ガイドレール 32 横行移動台 33 横行用ブレーキ付シリンダ 35 ガイドロッド 36 昇降用ガイド 37 昇降用ブレーキ付シリンダ 40 横行位置決めセンサ 41 昇降位置決めセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取表皮を切断する切断具を備えた切断
    ユニットと、該切断ユニットを移動可能に保持するガイ
    ド装置であって、前記切断ユニットを巻取の端面に平行
    に且つほぼ半径方向に案内する半径方向案内部と、前記
    巻取の外周面に平行に案内する軸線方向案内部と、前記
    半径方向案内部と軸線方向案内部との間に位置し、前記
    切断具のほぼ先端を中心として切断ユニットが旋回する
    ように案内する円弧状案内部とを備えたガイド装置と、
    前記切断ユニットを前記ガイド装置に沿って移動させる
    切断ユニット移動装置と、前記ガイド装置を巻取に対す
    る所定位置に位置決めするガイド位置決め装置とを備え
    た巻取表皮切断装置。
  2. 【請求項2】 前記切断具が、巻取表皮の下に挿入され
    て表皮をすくい上げるへら部と、該へら部ですくい上げ
    た表皮を切断する刃部を備えていることを特徴とする請
    求項1記載の巻取表皮切断装置。
  3. 【請求項3】 前記切断ユニットが前記切断具を巻取に
    対して後退可能に押し付けるアジャスト機構を備えてい
    ることを特徴とする請求項2記載の巻取表皮切断装置。
  4. 【請求項4】 前記切断ユニット移動装置が、前記ガイ
    ド装置に沿って配置されたチェーンと、該チェーンを走
    行させる駆動モータと、前記チェーンの移動を前記切断
    ユニットに伝達する連結手段とを有していることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項記載の巻取表皮切
    断装置。
  5. 【請求項5】 前記切断ユニット移動装置が、前記ガイ
    ド装置の軸線方向案内部に平行に移動するように設けら
    れたスライダと、該スライダを直線状に往復動させる直
    動駆動装置と、前記スライダを前記切断ユニットに連結
    するリンク機構とを有していることを特徴とする請求項
    1から3のいずれか1項記載の巻取表皮切断装置。
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