JP2000153073A - 手持型ゲ―ム機 - Google Patents

手持型ゲ―ム機

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JP2000153073A
JP2000153073A JP11275708A JP27570899A JP2000153073A JP 2000153073 A JP2000153073 A JP 2000153073A JP 11275708 A JP11275708 A JP 11275708A JP 27570899 A JP27570899 A JP 27570899A JP 2000153073 A JP2000153073 A JP 2000153073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、携帯して使用可能な手持ち型ゲ
ーム機の改良に関し、特に、扱い易いコントロール部分
と、把持してゲームプレーし易い構造を提供することを
その課題とする。 【解決手段】 ゲームプレイヤがコントローラを用いて
操作し、ゲームのプログラムを進行させる手持型ゲーム
機であって、ゲームのプログラムを進行させる半導体装
置を搭載した回路基板と、当該回路基板の上面側に配設
された表示部と、前記回路基板、表示部及びコントロー
ラを収納し且つ上面側に開口部を有するケース体と、を
備え、前記コントローラは、根本部が前記ケース体の下
面側の内壁面に接触し、昼間部が回路基板に穿設された
開口部を通り、前記ケース体の開口部へ向かうように延
出されたシャフトと、このシャフトから放射状に延びる
十字部材と、この十字部材の上側に配置された機械的ス
イッチとを含み、前記シャフト及び十字部材は、当該シ
ャフトの根本部を支点として当該シャフトを傾動したと
きに前記機械的スイッチを押圧するように設定されてい
ることを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部に収納され
た独立のバッテリを有し、このバッテリにより、旅行先
や電車などの車内又は歩行中の野外でのゲームプレイが
可能な手持型ゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のゲーム機としては、特開平
8−77883号のものが知られている。この手持型ゲ
ーム機は、平面視長方形状の手持ちゲーム機本体の中央
に表示画面として液晶画面を配し、その本体の長手方向
左右両端近くにキー入力スイッチ類を配置し、ゲームプ
レイヤは前記本体の左右両端を把持しつつ、左右の親指
で前記キー入力スイッチを操作することによりゲームプ
レイを楽しむことができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
手持型ゲーム機によれば、ゲームプレイヤが他人とぶつ
かって手持ちゲームを落として壊すなどの問題がある。
特に、ゲームプレイ中は、ゲームに熱中するあまり、周
りの状況を十分把握できず、前述したような問題が発生
する可能性が大きい。歩行しながらのゲームプレイ時に
は、更にこのような問題が顕著に現れるといった問題が
あった。
【0004】上述した「壊れる」という問題は、その手
持ち型ゲーム機を構成するフラットディスプレイや各種
電子部品を収納する箱体が、固くて脆いガラスや皇室樹
脂などのいわゆる脆性材料を使用していることが考えら
れるが、これらの材料変更については今のところこれに
代わる材料が提案されていない。
【0005】また、手持型ゲーム機に、キーホルダによ
く利用される鎖を付加したものも存在するが、ゲームプ
レイヤが自らの手をその鎖に通してゲームプレイを行え
るような配慮は全くされていない。
【0006】この発明は、上述した課題を解決すべく、
ゲームプレイ中であっても不用意に手持型ゲーム機を落
とすなどの問題を解消可能な手持型ゲーム機を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明者は、手を通すループを備える紐を本体ケー
スに取り付けた手持型ゲーム機に関し、本体ケースにお
ける紐の取り付け位置について、当該紐に手をくぐらせ
た状態でゲームをしたときに違和感が無く、同時に安定
性と操作性も良好となる位置を突き止め、本発明を完成
するに至った。
【0008】より具体的には、この発明は、上記課題に
鑑み、次のような構成を採用している。
【0009】すなわち、平面視長方形状の箱体の内部
に、バッテリと、当該バッテリの電力により駆動するゲ
ーム制御部及びフラットディスプレイとを備えた手持型
ゲーム機において、前記箱体の表面の略中央部に前記フ
ラットディスプレイを配置するとともに、前記フラット
ディスプレイを挟む前記箱体の長手方向の両側の表面で
あって、前記フラットディスプレイの前記長手方向に平
行な中心線により一方側に偏って、キー入力スイッチを
設けてなり、更に、前記箱体の隅角部のうち、前記キー
入力スイッチを偏って設けた側の隅角部の少なくとも1
つには、ループ部を有する紐の一端を固定し、前記紐の
長さは、少なくともゲームプレイヤが自らの手のひらを
前記紐のループ部に通しつつ、その手の指を前記キー入
力スイッチの操作位置に配置できるように設定して成る
ことを特徴とする。
【0010】また、平面視長方形状の箱体の内部に、そ
の長手方向一方側に偏ってバッテリを設け、且つその内
部にゲーム制御部を収納し、当該箱体の表面にはキー入
力スイッチと、当該キー入力スイッチによる操作により
前記ゲーム制御部にキー入力を行い、そのキー入力に従
って前記ゲーム制御部が形成したゲーム情報を表示する
フラットディスプレイとを有する手持型ゲーム機におい
て、前記バッテリの重量により、前記手持型ゲーム機の
重心は前記長手方向の一方側に偏って形成され、前記長
手方向の他方側の表面にフラットディスプレイが配置さ
れるとともに、そのフラットディスプレイを設けた長手
方向の同側にループ部を有する紐の一端を固定し、前記
紐の長さは、少なくともゲームプレイヤが自らの手のひ
らを前記紐のループ部に通しつつ、その手の指を前記キ
ー入力スイッチの操作位置に配置できるように設定して
なることを特徴とする。
【0011】「前記紐の一端を固定する部位が、前記フ
ラットディスプレイを配置する長手方向の同側に形成す
る」とは、前記紐を把持して手持型ゲーム機を吊り下げ
た状態で、重力の作用によって必ず前記フラットディス
プレイが前記箱体の上側に位置するような部位に紐の一
端を固定することである。したがって、前記紐の一端を
固定する部位は、手持ち型ゲーム機の側面であろうと、
上面であろうとバッテリを偏って設けた長手方向とは異
なる側に偏って固定するものを全て包含する。
【0012】「前記フラットディスプレイ」とは、後述
する液晶表示装置のような薄手のディスプレイであれば
何でも採用できるもので、CRTを除く概念である。
【0013】また、「前記紐の長さを、少なくともゲー
ムプレイヤの自らの手のひらをループ部に通しつつ、そ
の手の指(特に親指)を前記キー入力スイッチの操作位
置に配置できるように設定する」とは、少なくとも手の
ひらがループ部に通したままで指がキー入力スイッチに
届く長さを有しておれば良く、もう少し長くして手首を
前記ループ部に通したままでもゲームプレイできるよう
な長さであっても良いのは勿論で、いわゆる把持が解除
されても手持型ゲームの落下が紐で阻止できることが重
要である。
【0014】より具体的には、本発明は、以下のものを
提供する。請求項1の発明は、上記ゲームプレイヤがコ
ントローラを用いて操作し、ゲームのプログラムを進行
させる手持型ゲーム機であって、ゲームのプログラムを
進行させる半導体装置を搭載した回路基板と、当該回路
基板の上面側に配設された表示部と、前記回路基板、表
示部及びコントローラを収納し且つ上面側に開口部を有
するケース体と、を備え、前記コントローラは、根本部
が前記ケース体の下面側の内壁面に接触し、昼間部が回
路基板に穿設された開口部を通り、前記ケース体の開口
部へ向かうように延出されたシャフトと、このシャフト
から放射状に延びる十字部材と、この十字部材の上側に
配置された機械的スイッチとを含み、前記シャフト及び
十字部材は、当該シャフトの根本部を支点として当該シ
ャフトを傾動したときに前記機械的スイッチを押圧する
ように設定されていることを特徴とする手持型ゲーム
機。請求項2の発明は、ゲームプレイヤがコントローラ
を用いて操作し、ゲームのプログラムを進行させる手持
型ゲーム機であって、ゲームのプログラムを進行させる
半導体装置を搭載した回路基板と、当該回路基板の上面
側に配設された表示部と、前記回路基板、表示部及びコ
ントローラを収納し且つ上面側に開口部を有するケース
体と、を備え、前記コントローラは、根本部が前記ケー
ス体の下面側の内壁面に接触し、中間部が回路基板に穿
設された開口部を通り、前記ケース体の開口部へ向かう
ように延出されたシャフトと、このシャフトから放射状
に延びる十字部材と、この十字部材の上側に配置された
機械的スイッチとを含み、前記シャフト及び十字部材
は、当該シャフトの根本部を支点として当該シャフトを
傾動したときに前記機械的スイッチを押圧するように設
定されていることを特徴とする手持型ゲーム機。請求項
3の発明は、ケース体上面側の開口部の縁には、テーパ
が設けられていることを特徴とする。請求項4の発明
は、ゲームプレイヤがコントローラを用いて操作し、ゲ
ームのプログラムを進行させる手持ち型ゲーム機であっ
て、ゲームのプログラムを進行させる半導体装置を搭載
した回路基板と、当該回路基板の上面側に配設された表
示部と、前記回路基板、表示部及びコントローラを有す
るケース体とを備え、このケース体は、その底面中央部
側に凹部を備え、この凹部は、ゲーム操作時ゲームプレ
イヤが当該ケース体を両手で把持したときに、当該ケー
ス体底面に回る指の指先が当たる位置にテーパを有する
ことを特徴とする。請求項5の発明は、更に以下のもの
を備える手持型ゲーム機、(a)前記箱体の隅角部の少
なくとも1つに固定された、ループ部を有する紐、
(b)前記紐の長さは、少なくともゲームプレイヤが自
らの手のひらを前記紐のループに通しつつ、その手の指
(特に親指)を前記キー入力スイッチの操作位置に配置
できるように設定する。請求項6の発明は、前記ループ
部を有する紐は、前記キー入力スイッチを偏って設けた
側の隅角部の少なくとも1つにその一端が固定されてい
ることを特徴とする。請求項7の発明は、前記紐の一端
を固定する部位が、前記フラットディスプレイを配置す
る長手方向の同側に設けられるとを特徴とする。請求項
8の発明は、前記手持型ゲーム機は、ポケットサイズで
あることを特徴とする。請求項9の発明は、前記手持ち
型ゲーム機は、最大厚みが30mm以下、短辺が80m
m以下、長辺130mm以下の大きさのものであること
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態の一例を図
1乃至図5に示す。図1に示すのはこの発明にかかる実
施の形態の手持型ゲーム機を示す正面図である。図2は
図1の背面図、図3は図1の右側面図、図4は図1のX
−X断面図、図5は本発明の実施の形態を示す手持型ゲ
ーム機の制御ブロック図である。
【0016】図1において、1は本実施の形態に関わる
手持型ゲーム機の本体部分である平面視長方形状の箱体
であって、この箱体1の内部1Aには、その長手方向一
方側に偏ってバッテリ10を設け、且つその内部にゲー
ム制御部20を収納している(図5参照)。
【0017】そして、前記箱体1の表面1Bにはキー入
力スイッチ2(2A及び2C)と、当該キー入力スイッ
チ2による操作によりゲーム制御部20にキー入力を行
い、そのキー入力に従って前記ゲーム制御部20が後述
するROMカセットなどのが息吹奥媒体30に基づいて
形成したゲーム情報を表示するフラットディスプレイと
しての液晶表示画面5とを設けている。
【0018】更に、本発明でも従来の手持型ゲーム機と
同様に電源の存在しない野外などでのゲームプレイが行
えるようにバッテリ10を設けている。このバッテリ1
0は他の液晶表示画面5やゲーム制御部20に比べると
重量的に占める割合が大きい。この実施の形態では、こ
のように手持型ゲーム機の構成部品の中でも重量的に占
める割合の大きいバッテリ10、10を前記長手方向の
一方側に偏って設けており、このように偏って設けるこ
とにより、手持ち型ゲーム機の重心がバッテリ10に収
納する前記一方側に偏るように構成している。
【0019】前記液晶表示画面5は、前述したバッテリ
10を収納した箱体1の長手方向の他方向に設けられ、
ゲームプレイヤは、前記箱体1のバッテリ10の収納側
を下側にして液晶表示画面5を見ながらゲームプレイが
行える向きに前記ゲーム情報が表示されている。
【0020】加えて、液晶表示画面5を設けた長手方向
の同側の側面に紐係止部1Cを設け、この紐係止部1C
にループ部50Aを有する紐50の係合部50Bを係合
して、前記紐50と箱体1とを固定している。前記紐5
0はこの実施の形態では、図1,図2に示すように手持
型ゲーム機の左側に設けたが、これに限らず一点鎖線で
示すように右側に設けることも可能であり、この発明は
前記紐50を右であろうと左であろうといずれの形態に
おいても適用可能である。
【0021】また、前記紐50の長さは、ゲームプレイ
ヤが自らの手のひらを前記紐50のループ部50Aに通
しつつ、その手の指を前記キー入力スイッチ2の操作位
置に配置できるだけの長さに設定してなる。具体的に
は、手持ち型ゲーム機を大人及び子供の幅広い層で使用
可能にするためには、そのループ部50Aを約20cm
〜50cmの長さに設定することが好ましい。このよう
な紐50を設けることにより、ゲームプレイヤが自らの
手のひらを紐50のループ部50Aに通しつつ、その手
の指をキー入力スイッチ2の操作位置に配置したりする
ことができる。手のひらを紐50のループ部50Aに通
しつつ、その指をキー入力スイッチ2の操作位置に配置
した状態を示したのが図6である。この図6に示すよう
に、ループ部50Aに手を挿入した状態でゲームプレイ
を行うことにより、障害物にぶつかって箱体1を把持で
きない状態になった場合でも、手持ち側ゲーム機が脱落
して床に落ちて破壊されるなどの恐れを回避することが
できる。
【0022】前記箱体1の外形は最大厚み23mm、短
辺70mm、長辺112mmとなっており、フラットデ
ィスプレイとしての液晶表示画面5は、46.5mm×
42mmのものを採用している。このように本体用の手
持型ゲーム機はコンパクトに設計されており、手で持っ
ているゲームプレイを行えるようにするため、前述した
ようにコンパクトに設計されているだけではなく、軽量
のものとなっている。この発明でいうところの手持型ゲ
ーム機というのは、従来の業務用ゲーム機や家庭用ゲー
ム機のように外部電源を必要とせず、内部に駆動電源を
内蔵するとともに、軽量且つコンパクトに設計してゲー
ム機自体を両手で把持しながらゲームプレイを行えるよ
うに構成したものである。また、本発明において「ポケ
ットサイズの手持型ゲーム機」というのは、通常の被服
類のポケットに入れて、それが負担なく感じられるほど
の大きさ・重さのゲーム機をいい、具体的には、最大厚
みが30mm以下で、短辺が80mm以下、長辺が13
0mm以下の大きさのものを指す。そして、この実施の
形態で説明される手持型ゲーム機は、基本的には、この
「ポケットサイズの手持型ゲーム機」に属するものであ
る。
【0023】加えて、本形態においては、上述したよう
にコンパクトに設計するため、様々な工夫が行われてお
り、その一つはキー入力スイッチ2のスイッチ2Aの取
り付け部位に注目されたい。図3及び図4に示すよう
に、前記スイッチ2Aの取り付け部位の個体1表面1B
は他の表面1Bに比べて膨出した形状を呈している。こ
のように膨出した形状を呈しているのは、スイッチ2A
の外周近傍を、その厚み方向へのストロークを利用して
スイッチングできるように構成するためで、具体的には
円形のキーボタン形状を有するスイッチ2Aを中心とし
て外周部分が傾きスイッチングが行われる。このように
押し込んでスイッチングするものに限らず、前記円形の
キーボタン形状のスイッチ2Aを左右前後などの平面方
向にスライドさせると、図示しない球状のスライド面を
前記円形のキーボタン形状のスイッチが摺動して前述し
たような奥行き方向のストロークを利用したスイッチン
グが行える。このようにスライドさせてスイッチングす
る方式によれば、奥行き方向に押し込んでスイッチング
するものに比べ、ゲーム機自体がコンパクトになりスイ
ッチが小さくなればなるほど、ゲームプレイヤはスイッ
チングしたいという行為を自覚しやすくなる。
【0024】キー入力スイッチ2としてのスイッチ2C
はいずれも押しボタン式で、シューティングゲームにお
いては、弾の発射ボタンとして使用されたり、ドライビ
ングゲームにおいてはアクセルやブレーキ操作ボタンと
して機能する。
【0025】前記スイッチ2Aと2Cはいずれも手持型
ゲーム機を両手で把持した状態で、両手の親指によりス
イッチ2A及び2Cがスイッチングできるよう内地に配
置されている。つまり両手で手持型ゲーム機をその液晶
表示画面5が視認できるように把持し、親指を動かした
ときの親指の移動軌跡近くに各スイッチを配置すること
が操作性の上から好ましい。
【0026】また、押しボタン2Cの下方向には、音再
生ユニット22からの音を外部に聞こえやすくするため
の3本の長穴17が並んで穿設されている。
【0027】本実施の形態においては、箱体1の側面に
は、スイッチ回路23に電気的に接続された操作スイッ
チ21が設けられている。この操作スイッチ21は、左
右スライド式のものであり、ゲームプレイヤによって操
作が行われるものである。この操作スイッチ21の横方
向には、液晶表示画面5のコントラストを変化させる回
転式のつまみ18と、音声再生ユニット22から発生す
る音の量を変化させる回転式のボリューム19とが配設
されており、ゲームプレイヤの操作が可能となってい
る。本実施の形態では、操作スイッチは、スライド式の
ものであるが、これに限定されるものではなく、押しボ
タン式など様々な形態のものが運用される。
【0028】さらに、箱体1のもう一方の側面には、押
しボタン式の図示しない電源スイッチが配設されてい
る。
【0029】加えて、箱体1の一方端面には、カートリ
ッジ30を挿入するための挿入口1Dが穿設されてい
る。
【0030】図示していないが、箱体1の他方端面に
は、電池以外の外部からの電源を得るための電源コネク
タと、音再生ユニット22から発生する音をプレイヤの
みが聞けるイヤホン用コネクタとが配設されている。
【0031】また、ケース体2の内部には、後述する図
5に示すようなブロック図に示すスイッチ回路23をす
くむ種々の機能を所定位置に搭載した図示しない回路基
板が収納されている。回路基板の下面には、挿入口1D
と連通する位置にカートリッジ30と電気的に接続させ
るためのコネクタ(図示せず)が装着されている。
【0032】カートリッジ30には、ROMを搭載した
図示しない回路基板がケース内に収納されている。前記
ケースは、上ケースと下ケースとからなりネジにより取
着されている。また、ケースの一方端面は、開口部が形
成されているとともに、回路基板の配線パターン(外部
接続端子)がこの開口部から露出した状態となってお
り、上記挿入口1D内のコネクタに嵌合され、各端子が
電気的に接続されていることになる。このカートリッジ
30は、コネクタに対して着脱自在な構成となってい
る。
【0033】図5に示すのはこの実施の形態の制御ブロ
ック図であり、この制御ブロック図に基づいて以下にそ
れぞれの役割について説明する。
【0034】前述した箱体1の内部には、ゲーム制御部
20と、液晶表示画面5と、キー入力スイッチ2,操作
スイッチ21,音再生ユニット22とを主な構成として
いる。
【0035】30は外部記憶装置であり、一般的にはA
BSなどの樹脂ケース内にゲームプログラムや映像デー
タ、及び音データが納められた単体又は複数のROMを
収納したカセット方式を採用している。
【0036】前記外部記憶装置30を箱体1に挿入する
と、当該外部記憶装置30と前記ゲーム制御部20とが
電気的に接続され、ゲーム制御部20のCPU20Aは
外部記憶装置30内の記憶データを適宜引き出すことが
可能である。
【0037】前記ゲームプログラムは、当該ゲームプロ
グラムの進行に応じてプレイヤがキー入力を行いキャラ
クタを育成するものを採用している。
【0038】前記ゲーム制御部20は、マイクロプロセ
ッサなどのCPU20Aと、このCPU20Aの作業領
域であるRAM20Bとから構成されている。
【0039】前記音再生ユニット22は、音再生回路2
2A及びスイッチ回路23とを介してゲーム制御部20
に接続されている。
【0040】また、液晶表示画面5は、液晶表示回路5
A及びスイッチ回路23とを介してゲーム制御部20に
接続されている。
【0041】前記ゲーム制御部20によれば、ROM3
0内のゲームプログラムに基づき進行するゲームに対
し、ゲームプレイヤがキー入力スイッチ2へキー入力を
行うと、その入力に合った映像データをROM30から
抽出し、液晶表示画面5へ転送表示する。更に、ゲーム
制御部20は、ROM30内の音データから適当な音デ
ータを音再生ユニット22へ転送させ外部へ音を発生さ
せる。
【0042】前記液晶表示画面5及び前記音声ユニット
22やゲーム制御部20などの駆動電源として前述した
バッテリ10が使用されるが、前述した育成ゲームを使
用可能に手持型ゲーム機を構成する場合は、途中のデー
タが抹消されないようにバックアップ電源を別途設ける
ことが好ましい。
【0043】前記CPU20Aと、液晶表示ユニット5
及び音再生ユニット6との間には、電気的導通状態を切
り替えることが可能なスイッチ回路23が設けられてお
り、このスイッチ回路23切り換えは、ゲームプログラ
ム進行に応じて自動的に行われる。このスイッチ回路2
3は、その電気的導通状態をプレイや自身が指示するた
めの操作スイッチ21に電気的に接続されている。ゲー
ム制御部20はゲームプレイヤのキー入力を受けないと
き一定時間経過後に、スイッチ回路23を自動的に作動
させて、液晶表示装置5及び音再生ユニット22に対す
る電池の接続関係を切断し、電池消費の負荷を解除さ
せ、又は育成ゲームの場合は、育成する過程でゲームプ
ログラムがゲームプレイヤに「餌が欲しい」などの要求
をするときに、前記ゲームプログラムに応じてスイッチ
回路23を自動的に作動させて液晶表示画面5及び音再
生ユニット22に対する電池の負荷を復帰させ、映像表
示及び音発生を行う。この電源の負荷の解除及び復帰
は、例えば、プレイやが最後にキー入力してから1分経
過した後に電源の負荷を解除させるなどのタイマー設定
をゲームプログラムの中に含めておくなどにより実行さ
れる。
【0044】このように、本実施の形態では、電池の大
きな負荷が必要な表示駆動回路5Aや音再生回路22A
の可動時間を大幅に減らすことができるので、長期間連
続的にゲームを進行させることが可能となる、更に、近
年のゲーム機の傾向から見ても、ゲームプログラム進行
中において、ゲームプレイヤに対して、可及的にリアル
な映像や様々な音を提供しようとする傾向にある。この
場合には映像データや音データのデータ量がかなり大き
くなってしまうが、本発明の手持型ゲーム機では、連続
して電池の負荷を大きくかける必要がなく、ゲーム進行
中に電池の残容量がなくなることを防ぐことが可能であ
る。
【0045】また、本実施の形態の手持型ゲーム機で
は、ゲームプログラム進行途中において、上述した電池
の負荷が解除されているときでも、ゲームプレイヤは操
作スイッチ21を自身の手動による操作で作動させ、こ
の操作スイッチ21の作動信号をCPU20Aが受けて
スイッチ回路23を自動的に作動させることにより、プ
レイヤの意思で強制的に電池の負荷を復帰させることが
できる。これによって、ゲームプレイヤは、キャラクタ
の育成状態を確認したいときに確認ができ、ゲームプレ
イ自身が実際に育成しているとの実感をゲームプレイヤ
に対して与えることができる。また、ゲームプレイヤが
操作スイッチ21を作動させた後は、上述したタイマー
設定などを含んだゲームプログラムの進行に応じて、再
び上記電源の負荷を解除させることができる。さらに、
このようなゲームプレイヤの操作スイッチ21の作動が
キャラクタの育成状態に影響を与えるなどの内容を、あ
らかじめゲームプログラム内に入れて、キャラクタの育
成の難易度を上げることも可能である。
【0046】本実施の形態では、説明していないが、液
晶表示画面及び/又は音再生ユニットに対する電源の負
荷が解除されているときに、電源が入っていないことに
よりゲームが進行していないと誤って、電源スイッチを
作動させてしまいゲームが終了してしまうことを防ぐた
めに、プレイヤに対してゲームが進行していることを知
らせるための手段を、手持型ゲーム機に備えさせること
も可能であり、例えばLEDなどの発光装置を搭載して
常時発光させておくなどを行うことが可能である。
【0047】また、本実施の形態では、液晶表示画面及
び音再生ユニットの両方ともに対する電源の負荷を自動
的に解除及び復帰させているが、これに限定されず、液
晶表示画面顔と再生ユニットのいずれか一方に対する電
源の負荷を自動的に解除及び復帰させても、本発明の効
果を奏し得る。
【0048】さらに、電源の負荷を自動的に解除及び復
帰させるタイミングは、液晶表示画面及び音再生ユニッ
トに対して常に同時に行う必要がなく、ゲームプログラ
ム内容に応じて行えばよい。
【0049】加えて、本実施の形態では、スイッチ回路
を用いて、液晶表示画面及び音再生ユニットに対する電
源の負荷を自動的に解除及び復帰させているが、これに
限定されるものではなく、ゲームプログラムの進行に応
じて上記電源の負荷を自動的に解除及び復帰させる(ス
イッチ回路は用いない)回路構成にしても良い。
【0050】本実施の形態では、上記電源の負荷を自動
的に解除させ、操作スイッチの作動をプレイヤ自身が行
い上記電源の負荷を復帰させているが、これに限定され
るものではなく、例えば、プレイヤ自身の意思で操作ス
イッチを作動させて強制的に電源の負荷を解除させるこ
とも可能であり、上述したように、このような操作スイ
ッチの作動がキャラクタの育成に影響を与えるようにあ
らかじめゲームプログラム内容を設定しておけば、操作
スイッチの作動にもゲーム性が出てくる。
【0051】本発明においては、上記電源の負荷を自動
的に解除及び復帰させているが、仮に、解除若しくは復
帰のどちらか一方のみ行うものとした場合は、プレイヤ
の操作スイッチが必要となるが、ゲームプログラムの内
容によっては、このような構成にしても、本発明の効果
を奏し得る。このような構成の場合には、ゲームプレイ
ヤがゲーム主体でキャラクタを育成していくのではな
く、プレイヤ主体でキャラクタを育成していく面が多く
なる。
【0052】次に図7乃至図10に基づいて、前述した
手持型ゲーム機の変形例について説明する。図7乃至図
10において、前述した手持型ゲーム機と同一機能を有
するものは、同一符号を付し説明を簡略している。
【0053】この変形例では、箱体1の内部に、バッテ
リ10と、当該バッテリ10の電力により駆動するゲー
ム制御部及び液晶表示画面5とを備えた手持型ゲーム機
において、前記箱体1の表面1Bの略中央部に前記液晶
表示画面5を配置するとともに、前記液晶表示画面5を
挟む前記箱体1の長手方向の両側の表面1Bであって、
前記フラットデイスプレイ5の前記長手方向に平行な中
心線Cより一方側に偏って、キー入力スイッチ2(2A
及び2B)を設けている。
【0054】さらに、前記箱体1の隅角部(1E、1
E、1E、1E)の内、前記キー入力スイッチ2を前記
中心線Cより図7の上側に偏って設けた側の隅角部1
E、1Eの右側の隅角部1Eには、ループ部50Aを有
する紐50の一端50Bを図9及び図10に示す穴1C
に通して固定している。このように、紐50をキー入力
スイッチ2を偏って設けた側の隅角部1Eに固定するよ
うに構成しているから、右手を紐50のループ部50A
に通すとともに、その右手と左手で表示画面である液晶
表示画面5の両側の箱体1表面1Bと裏面1Fとを把持
することにより、紐50を穴1Cに固定した箇所が手で
持つ際に邪魔になることなく、ゲームプレーを楽しむこ
とができる。このような持ち方は、前述した図2、図3
に記載の手持型ゲーム機についても同様である。
【0055】ところで、紐50を固定する場所は、箱体
1のいずれも可能であるのかもしれないが、隅角部に固
定するように構成すると、特に「ポケットサイズの手持
型ゲーム機」においては、ゲーム操作時の安定感や操作
性が非常に良好になる。このような新たな知見は今まで
にないものであり、「ポケットサイズの手持型ゲーム
機」においては、紐50を隅角部に固定してこそ、手に
通すループ部50Aを備えた紐50を設ける意義がある
のである。
【0056】加えて、この変形例においては、窪み1F
1に指を入れて保持できるように構成しているから、よ
りよいフィット感が得られるようになっている。特に、
ゲーム機の中では小型の部類の属する「ポケットサイズ
の手持型ゲーム機」においては、良好なフィット感だけ
ではなく、把持がしやすいために、手が滑って落とすと
いった事態が防止できる。これに関し、前記紐50によ
って落下による破壊などは防止できるにしても、手が滑
れば一時的にゲームが中断されることになって、時には
プレイヤにとって重大な事態を招くとになりかねない
が、窪み1F1を備えるだけでフィット感が格段に向上
し、落としにくくなっているということから、このよう
な状況を防止することができるのである。
【0057】前記紐50の長さは、前述した手持型ゲー
ム機と同様に、ゲームプレーヤが自らの手のひらを前記
紐50のループ部50Aに通しつつ、その手の指を前記
キー入力スイッチ2(2A及び2B)の操作位置に配置
できるように設定している。
【0058】図において、2Dは電源スイッチ、2Eは
ポーズスイッチであり、前記電源スイッチ2Dは、この
手持型ゲーム機の電源を立ち上げるためにゲームプレー
ヤが操作するスイッチ、スイッチ2Eは、手持型ゲーム
機によりゲームを行う際に、そのゲームプレーを一旦中
断するためのスイッチである。
【0059】図8及び図10おいて、31はイヤホンジ
ャックであり、32は外部から電源をとるための電源用
ジャックである。前記両ジャックは、前述したように手
持型ゲーム機を両手で把持した状態において、両手の間
から図示しないジャックのワイヤを外部に導出すること
ができるから、前記ジャック31,32にワイヤを取り
付けた状態においても違和感なくゲームプレーが行える
メリットがある。
【0060】このように本発明にかかる手持型ゲーム機
では、隅角部に紐を設けて不意の落下を防止しているだ
けではなく、イヤホンジャック31や電源用ジャック3
2を、フラットディスプレイの上下側面の部分であっ
て、前記箱体1を把持してゲームプレイを行う際に邪魔
にならない位置に、集中して設けている。すなわち、イ
ヤホン用コネクタなどのコネクタ類その他の外部とも接
続を行うための各種部材を、フラットディスプレイの上
下側面の部分であって、前記箱体1を把持してゲームプ
レイを行う際に邪魔にならない位置に、集中して設けて
いるのである。ゲームソフトを記憶したメモリを含むカ
ートリッジ30の挿入口1D、あるいはボリューム18
及び19についても同様であり、言い換えれば、本発明
においては、フラットディスプレイの上下側面であっ
て、前記箱体1を把持してゲームプレイを行う際に邪魔
にならない位置に、コネクタ類その他外部との接続を可
能にするための部材、及び、ゲームソフトを記憶したメ
モリを含むカートリッジ挿入口、各種可動スイッチ類そ
の他ゲームプレイ中に操作をしないか若しくは操作不可
能である各種部材を集中的に設けているのである。
【0061】このような構成をとることにより、頼子型
かを達成しつつ、各種の追加機能達成可能な手持型ゲー
ム機を提供することが可能になる。ここで、追加機能達
成可能とは、単なる小型化を実現した手持型ゲーム機と
いうだけではなく、他のゲーム機と通信対戦ゲームを行
えたり、外部電源でゲームプレイをすることができると
いうことである。そして、本発明によれば、このような
メリットを享受しつつ、前述したゲームプレイの際にそ
の接続ケーブルがゲームの邪魔になったりすることを回
避することとなる。
【0062】また、他のメリットとしては、ゲーム機を
小型化するが故に、ゲームプレイ中に誤ってボリューム
を上げてしまい、例えば乗物内でゲームプレイを行って
いる場合は、他の人に迷惑になったり、ゲームプレイ途
中にコントラストを変化するボリュームを触ってしま
い、フラットディスプレイに表示が視覚的に視認不可能
となってしまうなどの恐れを回避することが可能となる
というものがある。
【0063】総合すると、この発明は、ゲーム機自体の
小型化を達成しつつ、前述した各種部材が設けることが
困難なデッドスペースに前記紐を取り付けるともにカー
トリッジの挿入口、イヤホン用コネクタなどのコネク
タ、あるいはボリューム、つまみなどの可動スイッチな
どの外部との接続部材や、ゲームプレイ中に操作不可で
ある各種部材の設ける位置レイアウトが工夫されている
ことになるのである。
【0064】図11に示すのは、他の変形例の斜視図で
あって、この他の変形例では、前記変形例における長穴
17を丸穴17Aに変更したものであり、他の構成を同
一の構成としている。
【0065】ここで、本発明にかかるキースイッチ(コ
ントローラ)として好適なもの(図11に示されるキー
スイッチ2A)の構造について説明する。
【0066】ここで、本発明にかかるキースイッチ2A
の構造を説明するための断面図である。図13は、図1
2のY−Y視断面図である。
【0067】コントローラ2Aは、キートップ部42a
1と、伝達部42a2と、4つの機械式スイッチ部42
a3と(図13参照)、カバー部42a4とを備える。
キートップ部42a1は、ケース体1Bに形成された略
円形形状の凹部41a内にやや上面が突き出ているよう
な位置に配設されている。また、伝達部42a2は、棒
状部分42a21と、放射状に伸びた底面視が十字形状
の十字部分42a22と、支点部分42a23とを備え
る。棒状部分42a21は、その上端部がキートップ部
42a1と機械的に接続されている。十字部分42a2
2は、その各先端部が各々機械式スイッチ部42a3の
可動点に対応する位置にある。支点部分42a23は、
その底面がカバー部42a4の内底面に接触している。
機械式スイッチ部42a3は、回路基板40の裏面に各
々マウントされている。カバー部42a4は、機械式ス
イッチ部42a3を覆い、棒状部分42a21の支点部
分42a23を支持するように、回路基板40の裏面に
機械的に接続されている。
【0068】また、キートップ部42a1にはテーパ4
4aが設けられていると同時に、ケース体1Bの凹部4
1aの上部縁の部分にもテーパ44bが設けられてい
る。
【0069】このような構造となっているので、ゲーム
プレイヤがキートップ部42a1を矢印方向に作動させ
ると、伝達部42a2がその支点部分42a23の上記
接触部分を中心として揺動し、これに伴い十字部分42
a22の先端部の1つが機械的スイッチ部42a3の可
動点を押圧する。このときの十字部分42a22の先端
部と機械式スイッチ部42a3の可動点との衝突が、強
いクリック感を生じさせる。従って、この構造を採用す
ることで、ゲームプレイヤがコントローラを操作したい
ときに、強いクリック考えられるようにすることができ
る。
【0070】加えて、このような構造をとることによ
り、伝達部42a2の支点部分42a23のうち機械式
スイッチ部42a3の可動点を押圧するものの裏面がカ
バー部42a4の内底面42a5に接触することで、棒
状部分42a21の動きが規制されるので、機械式スイ
ッチ部42a3の可動点に必要以上の大きな力を与えて
しまうことがない。特にゲーム機の場合は、ゲームプレ
イヤがコントローラに対して必要以上に大きな押圧力を
かけることが多いので、上記構造は特に有効である。
【0071】しかも、機械式スイッチ部42a3を回路
基板40の裏面側に収納するようにしたので、ゲーム機
自体をコンパクトにすることが可能となる。ゲーム機
は、近年携帯化が進み、ゲームプレイヤはポケットに入
るなどの小型化や薄型化した携帯ゲーム機を望む傾向に
あるが、上記のような構造のものはこの点非常に好まし
い。
【0072】また、2つのテーパ44a及びテーパ44
bが設けられているため、キートップ部42a1が傾け
られた場合でも、キートップ部42a1の上に載せられ
たゲームプレイヤの指が、キートップ部42a1とケー
ス体1Bの凹部41aの上部縁の部分の間の隙間44に
挟まれることなく、不快感なくして安全にプレイするこ
とができる。
【0073】従って、本発明によれば、ゲームプレイヤ
がキースイッチ(コントローラ)を操作したときに、強
いクリック感を得ることができ、しかも、同様の強いク
リック感を有する他のキースイッチと比較して、部品点
数が少なくて済むので、キースイッチ(コントローラ)
に要する幅寸法を小型化でき、手持型ゲーム機全体の大
きさを小型化することが可能となる。また、キースイッ
チのシャフトの動きを規制するものとして、内部に備え
られた機械式スイッチ部による動きの規制のほか、シャ
フトの根本部の構造でもそれを行うようにしているた
め、内部に備えられた機械式スイッチ部に無理な力がか
かるのを防止することができる。ケース内の内壁面に接
触させ、キースイッチを回路基板の下面側に配設してい
るので、伝達部42a2の支点部分42a23のうちの
機械スイッチ部42a3の可動点を押圧するものの裏面
がカバー部42a4の内底面42a5に接触すること
で、棒状部分42a21の動きが規制されるので、機械
式スイッチ部42a3の可動点に必要以上の大きな力を
与えてしまうことがない。
【0074】また、近年、手持型ゲーム機は、ゲームを
行う際の取り扱い安さや移動時の持ち運びの便利さなど
の理由からより小型化のものが要求されているが、小型
の手持型ゲーム機についてより良いフィット感を与える
窪み1F1(図9、図11)と相俟って、ポケットサイ
ズの手持型ゲーム機の扱い易さを向上させることにな
る。
【0075】なお、このキースイッチは、ポケットサイ
ズの手持型ゲーム機においてその利点を大いに発揮する
が、このキースイッチの構造自体は、家庭用ゲーム機な
どにも適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上のような構成によるこの発明によれ
ば、前記手持型ゲーム機によれば、手のひらを紐のルー
プ部に通しつつ、通した手の指でキー入力スイッチを操
作できるだけの長さに紐を設定しているから、ゲームプ
レー中に人などの障害物にぶつかり手持型ゲーム機を落
として壊すなどの恐れを回避できる。このような手持型
ゲーム機は室外でプレーを行うことが多く、特に歩行中
にゲームプレーを行う場合は、他人との衝突が起こる可
能性があるが、本発明の手持型ゲーム機のように紐のル
ープ部分にての平を通しつつ箱体の短辺部分を把持して
ゲームプレーを行うことにより、衝突などの衝撃があっ
た場合でも、前記紐により精密機械であるところの手持
ゲーム機を壊してしまうなどの恐れを回避することがで
きるのである。
【0077】また、前記箱体の表面の略中央部に前記フ
ラットディスプレイを配置するとともに、前記フラット
ディスプレイを挟む前記箱体の長手方向の両側の表面で
あって、前記フラットデイスプレイの前記長手方向に平
行な中心線より一方側に偏って、キー入力スイッチを設
け、かつ前記箱体の隅角部の内、前記キー入力スイッチ
を偏って設けた側の隅角部の少なくとも1つには、ルー
プ部を有する紐の一端を固定するレイアウト構造を採用
しているから、前記手持型ゲーム機を手に持ってゲーム
プレーを行う際でも紐の取り付け部分が邪魔になり難く
ゲームプレーが可能となる。
【0078】さらに、バッテリを長手方向の一方側に配
し、これと対抗する長手方向の他方側に紐を接続するこ
とにより、例えば、紐を持って歩行するなどの際に手持
型ゲーム機の安定性が良くなるメリットがある。また、
ゲームプレー中に見るフラットディスプレイの向きが、
紐を持って手持型ゲーム機を釣り下げた状態の向きと同
様の向きとしているから、ループ部に手の平を通して釣
り下げた状態から、わざわざ箱体を反転させて持ち替え
るなどの必要なく、ゲームプレーを行うポジションを採
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に関わる実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1のX−X断面図である。
【図5】本発明の実施の形態である手持ち型ゲーム機の
使用状態の説明図である。
【図6】ループ部に手のひらを入れて手持型ゲーム機を
把持した状態を示す説明図である。
【図7】手持型ゲーム機の変形例を示す平面図である。
【図8】図7の矢印方向から見た側面図である。
【図9】図7の背面図である。
【図10】図7の右側面図である。
【図11】(A)は他の変形例を示す斜視図であり、
(B)は図11(A)のゲーム機に使用されるカートリ
ッジを示したものである。
【図12】本発明にかかる手持型ゲーム機のキースイッ
チ(コントローラ)や構造として好ましいものを示す断
面図である。
【図13】図12のY−Y断面図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 キー入力スイッチ 5 液晶表示画面(フラットディスプレイ) 10 バッテリ 20 ゲーム制御部 30 カートリッジ 50 紐

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲームプレイヤがコントローラを用いて操
    作し、ゲームのプログラムを進行させる手持型ゲーム機
    であって、 ゲームのプログラムを進行させる半導体装置を搭載した
    回路基板と、当該回路基板の上面側に配設された表示部
    と、前記回路基板、表示部及びコントローラを収納し且
    つ上面側に開口部を有するケース体と、を備え、 前記コントローラは、根本部が前記ケース体の下面側の
    内壁面に接触し、昼間部が回路基板に穿設された開口部
    を通り、前記ケース体の開口部へ向かうように延出され
    たシャフトと、このシャフトから放射状に延びる十字部
    材と、この十字部材の上側に配置された機械的スイッチ
    とを含み、前記シャフト及び十字部材は、当該シャフト
    の根本部を支点として当該シャフトを傾動したときに前
    記機械的スイッチを押圧するように設定されていること
    を特徴とする手持型ゲーム機。
  2. 【請求項2】ゲームプレイヤがコントローラを用いて操
    作し、ゲームのプログラムを進行させる手持型ゲーム機
    であって、 ゲームのプログラムを進行させる半導体装置を搭載した
    回路基板と、当該回路基板の上面側に配設された表示部
    と、前記回路基板、表示部及びコントローラを収納し且
    つ上面側に開口部を有するケース体と、を備え、 前記コントローラは、根本部が前記ケース体の下面側の
    内壁面に接触し、中間部が回路基板に穿設された開口部
    を通り、前記ケース体の開口部へ向かうように延出され
    たシャフトと、このシャフトから放射状に延びる十字部
    材と、この十字部材の上側に配置された機械的スイッチ
    とを含み、前記シャフト及び十字部材は、当該シャフト
    の根本部を支点として当該シャフトを傾動したときに前
    記機械的スイッチを押圧するように設定されていること
    を特徴とする手持型ゲーム機。
  3. 【請求項3】ケース体上面側の開口部の縁には、テーパ
    が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の手持型ゲーム機。
  4. 【請求項4】ゲームプレイヤがコントローラを用いて操
    作し、ゲームのプログラムを進行させる手持ち型ゲーム
    機であって、 ゲームのプログラムを進行させる半導体装置を搭載した
    回路基板と、当該回路基板の上面側に配設された表示部
    と、前記回路基板、表示部及びコントローラを有するケ
    ース体とを備え、 このケース体は、その底面中央部側に凹部を備え、この
    凹部は、ゲーム操作時ゲームプレイヤが当該ケース体を
    両手で把持したときに、当該ケース体底面に回る指の指
    先が当たる位置にテーパを有することを特徴とする手持
    型ゲーム機。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の手持型ゲーム機であっ
    て、更に以下のものを備える手持型ゲーム機、(a)前
    記箱体の隅角部の少なくとも1つに固定された、ループ
    部を有する紐、(b)前記紐の長さは、少なくともゲー
    ムプレイヤが自らの手のひらを前記紐のループに通しつ
    つ、その手の指(特に親指)を前記キー入力スイッチの
    操作位置に配置できるように設定する。
  6. 【請求項6】前記ループ部を有する紐は、前記キー入力
    スイッチを偏って設けた側の隅角部の少なくとも1つに
    その一端が固定されていることを特徴とする請求項5に
    記載の手持型ゲーム機。
  7. 【請求項7】請求項5又は6に記載の手持型ゲーム機に
    おいて、前記紐の一端を固定する部位が、前記フラット
    ディスプレイを配置する長手方向の同側に掲載されるこ
    とを特徴とする手持型ゲーム機。
  8. 【請求項8】前記手持型ゲーム機は、ポケットサイズで
    あることを特徴とする請求項5乃至請求項7に記載の手
    持型ゲーム機。
  9. 【請求項9】前記手持ち型ゲーム機は、最大厚みが30
    mm以下、短辺が80mm以下、長辺130mm以下の
    大きさのものであることを特徴とする請求項8に記載の
    手持型ゲーム機。
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