JP3934288B2 - コントローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内部に収納された独立のバッテリを有し、このバッテリにより、旅行先や電車などの車内又は歩行中の野外でのゲームプレイが可能な手持型ゲーム機などに用いるコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のゲーム機としては、特開平8−77883号のものが知られている。この手持型ゲーム機は、平面視長方形状の手持ちゲーム機本体の中央に表示画面として液晶画面を配し、その本体の長手方向左右両端近くにキー入力スイッチ類を配置し、ゲームプレイヤは前記本体の左右両端を把持しつつ、左右の親指で前記キー入力スイッチを操作することによりゲームプレイを楽しむことができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来の手持型ゲーム機によれば、ゲームプレイヤが他人とぶつかって手持ちゲームを落として壊すなどの問題がある。特に、ゲームプレイ中は、ゲームに熱中するあまり、周りの状況を十分把握できず、前述したような問題が発生する可能性が大きい。歩行しながらのゲームプレイ時には、更にこのような問題が顕著に現れるといった問題があった。
【0004】
上述した「壊れる」という問題は、その手持ち型ゲーム機を構成するフラットディスプレイや各種電子部品を収納する箱体が、固くて脆いガラスや皇室樹脂などのいわゆる脆性材料を使用していることが考えられるが、これらの材料変更については今のところこれに代わる材料が提案されていない。
【0005】
また、手持型ゲーム機に、キーホルダによく利用される鎖を付加したものも存在するが、ゲームプレイヤが自らの手をその鎖に通してゲームプレイを行えるような配慮は全くされていない。
【0006】
この発明は、上述した課題を解決すべく、コントローラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るコントローラは、キートップ部と、伝達部と、機械式スイッチ部と、カバー部とを備えたコントローラであって、前記伝達部は、棒状部分と、各先端部が各々機械式スイッチ部の可動点に対応する位置にあり、前記棒状部分の下端部を中心として放射状に伸びた部分と、前記放射状に伸びた部分の中心部から下方へ伸び先端が球面に形成された支点部分とを有し、前記棒状部分は、その上端部が前記キートップ部と機械的に接続され、回路基板に形成された開口を貫通して下方へ伸び、前記支点部分は、その底面が前記カバー部の内底面に形成された球面状の凹部に面接触しており、前記機械式スイッチ部は、前記回路基板の裏面に各々マウントされており、前記カバー部は、前記機械式スイッチ部を覆い、前記支点部分を支持するように前記回路基板の裏面に機械的に接続されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明に係るコントローラは、キートップ部と、伝達部と、機械式スイッチ部と、カバー部とを備えたコントローラであって、キートップ部は、ケース体に形成された略円形形状の凹部内にやや上面が突き出ているような位置に設置され、前記伝達部は、棒状部分と、前記棒状部分の下端部を中心として放射状に伸びた底面視が十字形状の十字部分と、前記十字部分の中心部から下方へ伸び先端が球面に形成された支点部分とを有し、前記棒状部分は、その上端部が前記キートップ部と機械的に接続されるとともに、前記ケース体の凹部及び回路基板に形成された開口を順次貫通して下方へ伸び、前記十字部分は、その各先端部が各々機械式スイッチ部の可動点に対応する位置にあり、前記支点部分は、その底面が前記カバー部の内底面に形成された球面状の凹部に面接触しており、前記機械式スイッチ部は、前記回路基板の裏面に各々マウントされており、前記カバー部は、前記機械式スイッチ部を覆い、前記支点部分を支持するように前記回路基板の裏面に機械的に接続されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載のコントローラであって、前記キートップ部及び前記ケース体における前記凹部の上部縁の部分にテーパが設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、次のような手段を用いることも可能である。すなわち、本発 明は、上記ゲームプレイヤがコントローラを用いて操作し、ゲームのプログラムを進行させる手持型ゲーム機であって、ゲームのプログラムを進行させる半導体装置を搭載した回路基板と、当該回路基板の上面側に配設された表示部と、前記回路基板、表示部及びコントローラを収納し且つ上面側に開口部を有するケース体と、を備え、前記コントローラは、根本部が前記ケース体の下面側の内壁面に接触し、昼間部が回路基板に穿設された開口部を通り、前記ケース体の開口部へ向かうように延出されたシャフトと、このシャフトから放射状に延びる十字部材と、この十字部材の上側に配置された機械的スイッチとを含み、前記シャフト及び十字部材は、当該シャフトの根本部を支点として当該シャフトを傾動したときに前記機械的スイッチを押圧するように設定されていることを特徴とする手持型ゲーム機を提供し得る。
【0011】
また、本発明は、ゲームプレイヤがコントローラを用いて操作し、ゲームのプログラムを進行させる手持型ゲーム機であって、ゲームのプログラムを進行させる半導体装置を搭載した回路基板と、当該回路基板の上面側に配設された表示部と、前記回路基板、表示部及びコントローラを収納し且つ上面側に開口部を有するケース体と、を備え、前記コントローラは、根本部が前記ケース体の下面側の内壁面に接触し、中間部が回路基板に穿設された開口部を通り、前記ケース体の開口部へ向かうように延出されたシャフトと、このシャフトから放射状に延びる十字部材と、この十字部材の上側に配置された機械的スイッチとを含み、前記シャフト及び十字部材は、当該シャフトの根本部を支点として当該シャフトを傾動したときに前記機械的スイッチを押圧するように設定されていることを特徴とする手持型ゲーム機を提供し得る。
【0012】
さらに、本発明は、ケース体上面側の開口部の縁には、テーパが設けられていることを特徴とする。
【0013】
加えて、本発明は、ゲームプレイヤがコントローラを用いて操作し、ゲームのプログラムを進行させる手持ち型ゲーム機であって、ゲームのプログラムを進行させる半導体装置を搭載した回路基板と、当該回路基板の上面側に配設された表示部と、前記回路基板、表示部及びコントローラを有するケース体とを備え、このケース体は、その底面中央部側に凹部を備え、この凹部は、ゲーム操作時ゲームプレイヤが当該ケース体を両手で把持したときに、当該ケース体底面に回る指の指先が当たる位置にテーパを有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、更に以下のものを備える手持型ゲーム機を提供し得る。
(a)前記箱体の隅角部の少なくとも1つに固定された、ループ部を有する紐、(b)前記紐の長さは、少なくともゲームプレイヤが自らの手のひらを前記紐のループに通しつつ、その手の指(特に親指)を前記キー入力スイッチの操作位置に配置できるように設定する。
請求項6の発明は、前記ループ部を有する紐は、前記キー入力スイッチを偏って設けた側の隅角部の少なくとも1つにその一端が固定されていることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明は、前記紐の一端を固定する部位が、前記フラットディスプレイを配置する長手方向の同側に設けられるとを特徴とするものである。
【0016】
加えて、本発明は、前記手持型ゲーム機は、ポケットサイズであることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明は、前記手持ち型ゲーム機は、最大厚みが30mm以下、短辺が80mm以下、長辺130mm以下の大きさのものであることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態の一例を図1乃至図5に示す。図1に示すのはこの発明にかかる実施の形態の手持型ゲーム機を示す正面図である。図2は図1の背面図、図3は図1の右側面図、図4は図1のX−X断面図、図5は本発明の実施の形態を示す手持型ゲーム機の制御ブロック図である。
【0019】
図1において、1は本実施の形態に関わる手持型ゲーム機の本体部分である平面視長方形状の箱体であって、この箱体1の内部1Aには、その長手方向一方側に偏ってバッテリ10を設け、且つその内部にゲーム制御部20を収納している(図5参照)。
【0020】
そして、前記箱体1の表面1Bにはキー入力スイッチ2(2A及び2C)と、当該キー入力スイッチ2による操作によりゲーム制御部20にキー入力を行い、そのキー入力に従って前記ゲーム制御部20が後述するROMカセットなどのが息吹奥媒体30に基づいて形成したゲーム情報を表示するフラットディスプレイとしての液晶表示画面5とを設けている。
【0021】
更に、本発明でも従来の手持型ゲーム機と同様に電源の存在しない野外などでのゲームプレイが行えるようにバッテリ10を設けている。このバッテリ10は他の液晶表示画面5やゲーム制御部20に比べると重量的に占める割合が大きい。この実施の形態では、このように手持型ゲーム機の構成部品の中でも重量的に占める割合の大きいバッテリ10、10を前記長手方向の一方側に偏って設けており、このように偏って設けることにより、手持ち型ゲーム機の重心がバッテリ10に収納する前記一方側に偏るように構成している。
【0022】
前記液晶表示画面5は、前述したバッテリ10を収納した箱体1の長手方向の他方向に設けられ、ゲームプレイヤは、前記箱体1のバッテリ10の収納側を下側にして液晶表示画面5を見ながらゲームプレイが行える向きに前記ゲーム情報が表示されている。
【0023】
加えて、液晶表示画面5を設けた長手方向の同側の側面に紐係止部1Cを設け、この紐係止部1Cにループ部50Aを有する紐50の係合部50Bを係合して、前記紐50と箱体1とを固定している。前記紐50はこの実施の形態では、図1,図2に示すように手持型ゲーム機の左側に設けたが、これに限らず一点鎖線で示すように右側に設けることも可能であり、この発明は前記紐50を右であろうと左であろうといずれの形態においても適用可能である。
【0024】
また、前記紐50の長さは、ゲームプレイヤが自らの手のひらを前記紐50のループ部50Aに通しつつ、その手の指を前記キー入力スイッチ2の操作位置に配置できるだけの長さに設定してなる。具体的には、手持ち型ゲーム機を大人及び子供の幅広い層で使用可能にするためには、そのループ部50Aを約20cm〜50cmの長さに設定することが好ましい。このような紐50を設けることにより、ゲームプレイヤが自らの手のひらを紐50のループ部50Aに通しつつ、その手の指をキー入力スイッチ2の操作位置に配置したりすることができる。手のひらを紐50のループ部50Aに通しつつ、その指をキー入力スイッチ2の操作位置に配置した状態を示したのが図6である。この図6に示すように、ループ部50Aに手を挿入した状態でゲームプレイを行うことにより、障害物にぶつかって箱体1を把持できない状態になった場合でも、手持ち側ゲーム機が脱落して床に落ちて破壊されるなどの恐れを回避することができる。
【0025】
前記箱体1の外形は最大厚み23mm、短辺70mm、長辺112mmとなっており、フラットディスプレイとしての液晶表示画面5は、46.5mm×42mmのものを採用している。このように本体用の手持型ゲーム機はコンパクトに設計されており、手で持っているゲームプレイを行えるようにするため、前述したようにコンパクトに設計されているだけではなく、軽量のものとなっている。この発明でいうところの手持型ゲーム機というのは、従来の業務用ゲーム機や家庭用ゲーム機のように外部電源を必要とせず、内部に駆動電源を内蔵するとともに、軽量且つコンパクトに設計してゲーム機自体を両手で把持しながらゲームプレイを行えるように構成したものである。また、本発明において「ポケットサイズの手持型ゲーム機」というのは、通常の被服類のポケットに入れて、それが負担なく感じられるほどの大きさ・重さのゲーム機をいい、具体的には、最大厚みが30mm以下で、短辺が80mm以下、長辺が130mm以下の大きさのものを指す。そして、この実施の形態で説明される手持型ゲーム機は、基本的には、この「ポケットサイズの手持型ゲーム機」に属するものである。
【0026】
加えて、本形態においては、上述したようにコンパクトに設計するため、様々な工夫が行われており、その一つはキー入力スイッチ2のスイッチ2Aの取り付け部位に注目されたい。図3及び図4に示すように、前記スイッチ2Aの取り付け部位の個体1表面1Bは他の表面1Bに比べて膨出した形状を呈している。このように膨出した形状を呈しているのは、スイッチ2Aの外周近傍を、その厚み方向へのストロークを利用してスイッチングできるように構成するためで、具体的には円形のキーボタン形状を有するスイッチ2Aを中心として外周部分が傾きスイッチングが行われる。このように押し込んでスイッチングするものに限らず、前記円形のキーボタン形状のスイッチ2Aを左右前後などの平面方向にスライドさせると、図示しない球状のスライド面を前記円形のキーボタン形状のスイッチが摺動して前述したような奥行き方向のストロークを利用したスイッチングが行える。このようにスライドさせてスイッチングする方式によれば、奥行き方向に押し込んでスイッチングするものに比べ、ゲーム機自体がコンパクトになりスイッチが小さくなればなるほど、ゲームプレイヤはスイッチングしたいという行為を自覚しやすくなる。
【0027】
キー入力スイッチ2としてのスイッチ2Cはいずれも押しボタン式で、シューティングゲームにおいては、弾の発射ボタンとして使用されたり、ドライビングゲームにおいてはアクセルやブレーキ操作ボタンとして機能する。
【0028】
前記スイッチ2Aと2Cはいずれも手持型ゲーム機を両手で把持した状態で、両手の親指によりスイッチ2A及び2Cがスイッチングできるよう内地に配置されている。つまり両手で手持型ゲーム機をその液晶表示画面5が視認できるように把持し、親指を動かしたときの親指の移動軌跡近くに各スイッチを配置することが操作性の上から好ましい。
【0029】
また、押しボタン2Cの下方向には、音再生ユニット22からの音を外部に聞こえやすくするための3本の長穴17が並んで穿設されている。
【0030】
本実施の形態においては、箱体1の側面には、スイッチ回路23に電気的に接続された操作スイッチ21が設けられている。この操作スイッチ21は、左右スライド式のものであり、ゲームプレイヤによって操作が行われるものである。この操作スイッチ21の横方向には、液晶表示画面5のコントラストを変化させる回転式のつまみ18と、音声再生ユニット22から発生する音の量を変化させる回転式のボリューム19とが配設されており、ゲームプレイヤの操作が可能となっている。本実施の形態では、操作スイッチは、スライド式のものであるが、これに限定されるものではなく、押しボタン式など様々な形態のものが運用される。
【0031】
さらに、箱体1のもう一方の側面には、押しボタン式の図示しない電源スイッチが配設されている。
【0032】
加えて、箱体1の一方端面には、カートリッジ30を挿入するための挿入口1Dが穿設されている。
【0033】
図示していないが、箱体1の他方端面には、電池以外の外部からの電源を得るための電源コネクタと、音再生ユニット22から発生する音をプレイヤのみが聞けるイヤホン用コネクタとが配設されている。
【0034】
また、ケース体2の内部には、後述する図5に示すようなブロック図に示すスイッチ回路23をすくむ種々の機能を所定位置に搭載した図示しない回路基板が収納されている。回路基板の下面には、挿入口1Dと連通する位置にカートリッジ30と電気的に接続させるためのコネクタ(図示せず)が装着されている。
【0035】
カートリッジ30には、ROMを搭載した図示しない回路基板がケース内に収納されている。前記ケースは、上ケースと下ケースとからなりネジにより取着されている。また、ケースの一方端面は、開口部が形成されているとともに、回路基板の配線パターン(外部接続端子)がこの開口部から露出した状態となっており、上記挿入口1D内のコネクタに嵌合され、各端子が電気的に接続されていることになる。このカートリッジ30は、コネクタに対して着脱自在な構成となっている。
【0036】
図5に示すのはこの実施の形態の制御ブロック図であり、この制御ブロック図に基づいて以下にそれぞれの役割について説明する。
【0037】
前述した箱体1の内部には、ゲーム制御部20と、液晶表示画面5と、キー入力スイッチ2,操作スイッチ21,音再生ユニット22とを主な構成としている。
【0038】
30は外部記憶装置であり、一般的にはABSなどの樹脂ケース内にゲームプログラムや映像データ、及び音データが納められた単体又は複数のROMを収納したカセット方式を採用している。
【0039】
前記外部記憶装置30を箱体1に挿入すると、当該外部記憶装置30と前記ゲーム制御部20とが電気的に接続され、ゲーム制御部20のCPU20Aは外部記憶装置30内の記憶データを適宜引き出すことが可能である。
【0040】
前記ゲームプログラムは、当該ゲームプログラムの進行に応じてプレイヤがキー入力を行いキャラクタを育成するものを採用している。
【0041】
前記ゲーム制御部20は、マイクロプロセッサなどのCPU20Aと、このCPU20Aの作業領域であるRAM20Bとから構成されている。
【0042】
前記音再生ユニット22は、音再生回路22A及びスイッチ回路23とを介してゲーム制御部20に接続されている。
【0043】
また、液晶表示画面5は、液晶表示回路5A及びスイッチ回路23とを介してゲーム制御部20に接続されている。
【0044】
前記ゲーム制御部20によれば、ROM30内のゲームプログラムに基づき進行するゲームに対し、ゲームプレイヤがキー入力スイッチ2へキー入力を行うと、その入力に合った映像データをROM30から抽出し、液晶表示画面5へ転送表示する。更に、ゲーム制御部20は、ROM30内の音データから適当な音データを音再生ユニット22へ転送させ外部へ音を発生させる。
【0045】
前記液晶表示画面5及び前記音声ユニット22やゲーム制御部20などの駆動電源として前述したバッテリ10が使用されるが、前述した育成ゲームを使用可能に手持型ゲーム機を構成する場合は、途中のデータが抹消されないようにバックアップ電源を別途設けることが好ましい。
【0046】
前記CPU20Aと、液晶表示ユニット5及び音再生ユニット6との間には、電気的導通状態を切り替えることが可能なスイッチ回路23が設けられており、このスイッチ回路23切り換えは、ゲームプログラム進行に応じて自動的に行われる。このスイッチ回路23は、その電気的導通状態をプレイや自身が指示するための操作スイッチ21に電気的に接続されている。ゲーム制御部20はゲームプレイヤのキー入力を受けないとき一定時間経過後に、スイッチ回路23を自動的に作動させて、液晶表示装置5及び音再生ユニット22に対する電池の接続関係を切断し、電池消費の負荷を解除させ、又は育成ゲームの場合は、育成する過程でゲームプログラムがゲームプレイヤに「餌が欲しい」などの要求をするときに、前記ゲームプログラムに応じてスイッチ回路23を自動的に作動させて液晶表示画面5及び音再生ユニット22に対する電池の負荷を復帰させ、映像表示及び音発生を行う。この電源の負荷の解除及び復帰は、例えば、プレイやが最後にキー入力してから1分経過した後に電源の負荷を解除させるなどのタイマー設定をゲームプログラムの中に含めておくなどにより実行される。
【0047】
このように、本実施の形態では、電池の大きな負荷が必要な表示駆動回路5Aや音再生回路22Aの可動時間を大幅に減らすことができるので、長期間連続的にゲームを進行させることが可能となる、更に、近年のゲーム機の傾向から見ても、ゲームプログラム進行中において、ゲームプレイヤに対して、可及的にリアルな映像や様々な音を提供しようとする傾向にある。この場合には映像データや音データのデータ量がかなり大きくなってしまうが、本発明の手持型ゲーム機では、連続して電池の負荷を大きくかける必要がなく、ゲーム進行中に電池の残容量がなくなることを防ぐことが可能である。
【0048】
また、本実施の形態の手持型ゲーム機では、ゲームプログラム進行途中において、上述した電池の負荷が解除されているときでも、ゲームプレイヤは操作スイッチ21を自身の手動による操作で作動させ、この操作スイッチ21の作動信号をCPU20Aが受けてスイッチ回路23を自動的に作動させることにより、プレイヤの意思で強制的に電池の負荷を復帰させることができる。これによって、ゲームプレイヤは、キャラクタの育成状態を確認したいときに確認ができ、ゲームプレイ自身が実際に育成しているとの実感をゲームプレイヤに対して与えることができる。また、ゲームプレイヤが操作スイッチ21を作動させた後は、上述したタイマー設定などを含んだゲームプログラムの進行に応じて、再び上記電源の負荷を解除させることができる。さらに、このようなゲームプレイヤの操作スイッチ21の作動がキャラクタの育成状態に影響を与えるなどの内容を、あらかじめゲームプログラム内に入れて、キャラクタの育成の難易度を上げることも可能である。
【0049】
本実施の形態では、説明していないが、液晶表示画面及び/又は音再生ユニットに対する電源の負荷が解除されているときに、電源が入っていないことによりゲームが進行していないと誤って、電源スイッチを作動させてしまいゲームが終了してしまうことを防ぐために、プレイヤに対してゲームが進行していることを知らせるための手段を、手持型ゲーム機に備えさせることも可能であり、例えばLEDなどの発光装置を搭載して常時発光させておくなどを行うことが可能である。
【0050】
また、本実施の形態では、液晶表示画面及び音再生ユニットの両方ともに対する電源の負荷を自動的に解除及び復帰させているが、これに限定されず、液晶表示画面顔と再生ユニットのいずれか一方に対する電源の負荷を自動的に解除及び復帰させても、本発明の効果を奏し得る。
【0051】
さらに、電源の負荷を自動的に解除及び復帰させるタイミングは、液晶表示画面及び音再生ユニットに対して常に同時に行う必要がなく、ゲームプログラム内容に応じて行えばよい。
【0052】
加えて、本実施の形態では、スイッチ回路を用いて、液晶表示画面及び音再生ユニットに対する電源の負荷を自動的に解除及び復帰させているが、これに限定されるものではなく、ゲームプログラムの進行に応じて上記電源の負荷を自動的に解除及び復帰させる(スイッチ回路は用いない)回路構成にしても良い。
【0053】
本実施の形態では、上記電源の負荷を自動的に解除させ、操作スイッチの作動をプレイヤ自身が行い上記電源の負荷を復帰させているが、これに限定されるものではなく、例えば、プレイヤ自身の意思で操作スイッチを作動させて強制的に電源の負荷を解除させることも可能であり、上述したように、このような操作スイッチの作動がキャラクタの育成に影響を与えるようにあらかじめゲームプログラム内容を設定しておけば、操作スイッチの作動にもゲーム性が出てくる。
【0054】
本発明においては、上記電源の負荷を自動的に解除及び復帰させているが、仮に、解除若しくは復帰のどちらか一方のみ行うものとした場合は、プレイヤの操作スイッチが必要となるが、ゲームプログラムの内容によっては、このような構成にしても、本発明の効果を奏し得る。このような構成の場合には、ゲームプレイヤがゲーム主体でキャラクタを育成していくのではなく、プレイヤ主体でキャラクタを育成していく面が多くなる。
【0055】
次に図7乃至図10に基づいて、前述した手持型ゲーム機の変形例について説明する。図7乃至図10において、前述した手持型ゲーム機と同一機能を有するものは、同一符号を付し説明を簡略している。
【0056】
この変形例では、箱体1の内部に、バッテリ10と、当該バッテリ10の電力により駆動するゲーム制御部及び液晶表示画面5とを備えた手持型ゲーム機において、前記箱体1の表面1Bの略中央部に前記液晶表示画面5を配置するとともに、前記液晶表示画面5を挟む前記箱体1の長手方向の両側の表面1Bであって、前記フラットデイスプレイ5の前記長手方向に平行な中心線Cより一方側に偏って、キー入力スイッチ2(2A及び2B)を設けている。
【0057】
さらに、前記箱体1の隅角部(1E、1E、1E、1E)の内、前記キー入力スイッチ2を前記中心線Cより図7の上側に偏って設けた側の隅角部1E、1Eの右側の隅角部1Eには、ループ部50Aを有する紐50の一端50Bを図9及び図10に示す穴1Cに通して固定している。このように、紐50をキー入力スイッチ2を偏って設けた側の隅角部1Eに固定するように構成しているから、右手を紐50のループ部50Aに通すとともに、その右手と左手で表示画面である液晶表示画面5の両側の箱体1表面1Bと裏面1Fとを把持することにより、紐50を穴1Cに固定した箇所が手で持つ際に邪魔になることなく、ゲームプレーを楽しむことができる。このような持ち方は、前述した図2、図3に記載の手持型ゲーム機についても同様である。
【0058】
ところで、紐50を固定する場所は、箱体1のいずれも可能であるのかもしれないが、隅角部に固定するように構成すると、特に「ポケットサイズの手持型ゲーム機」においては、ゲーム操作時の安定感や操作性が非常に良好になる。このような新たな知見は今までにないものであり、「ポケットサイズの手持型ゲーム機」においては、紐50を隅角部に固定してこそ、手に通すループ部50Aを備えた紐50を設ける意義があるのである。
【0059】
加えて、この変形例においては、窪み1F1に指を入れて保持できるように構成しているから、よりよいフィット感が得られるようになっている。特に、ゲーム機の中では小型の部類の属する「ポケットサイズの手持型ゲーム機」においては、良好なフィット感だけではなく、把持がしやすいために、手が滑って落とすといった事態が防止できる。これに関し、前記紐50によって落下による破壊などは防止できるにしても、手が滑れば一時的にゲームが中断されることになって、時にはプレイヤにとって重大な事態を招くとになりかねないが、窪み1F1を備えるだけでフィット感が格段に向上し、落としにくくなっているということから、このような状況を防止することができるのである。
【0060】
前記紐50の長さは、前述した手持型ゲーム機と同様に、ゲームプレーヤが自らの手のひらを前記紐50のループ部50Aに通しつつ、その手の指を前記キー入力スイッチ2(2A及び2B)の操作位置に配置できるように設定している。図において、2Dは電源スイッチ、2Eはポーズスイッチであり、前記電源スイッチ2Dは、この手持型ゲーム機の電源を立ち上げるためにゲームプレーヤが操作するスイッチ、スイッチ2Eは、手持型ゲーム機によりゲームを行う際に、そのゲームプレーを一旦中断するためのスイッチである。
【0061】
図8及び図10おいて、31はイヤホンジャックであり、32は外部から電源をとるための電源用ジャックである。前記両ジャックは、前述したように手持型ゲーム機を両手で把持した状態において、両手の間から図示しないジャックのワイヤを外部に導出することができるから、前記ジャック31,32にワイヤを取り付けた状態においても違和感なくゲームプレーが行えるメリットがある。
【0062】
このように本発明にかかる手持型ゲーム機では、隅角部に紐を設けて不意の落下を防止しているだけではなく、イヤホンジャック31や電源用ジャック32を、フラットディスプレイの上下側面の部分であって、前記箱体1を把持してゲームプレイを行う際に邪魔にならない位置に、集中して設けている。すなわち、イヤホン用コネクタなどのコネクタ類その他の外部とも接続を行うための各種部材を、フラットディスプレイの上下側面の部分であって、前記箱体1を把持してゲームプレイを行う際に邪魔にならない位置に、集中して設けているのである。ゲームソフトを記憶したメモリを含むカートリッジ30の挿入口1D、あるいはボリューム18及び19についても同様であり、言い換えれば、本発明においては、フラットディスプレイの上下側面であって、前記箱体1を把持してゲームプレイを行う際に邪魔にならない位置に、コネクタ類その他外部との接続を可能にするための部材、及び、ゲームソフトを記憶したメモリを含むカートリッジ挿入口、各種可動スイッチ類その他ゲームプレイ中に操作をしないか若しくは操作不可能である各種部材を集中的に設けているのである。
【0063】
このような構成をとることにより、頼子型かを達成しつつ、各種の追加機能達成可能な手持型ゲーム機を提供することが可能になる。ここで、追加機能達成可能とは、単なる小型化を実現した手持型ゲーム機というだけではなく、他のゲーム機と通信対戦ゲームを行えたり、外部電源でゲームプレイをすることができるということである。そして、本発明によれば、このようなメリットを享受しつつ、前述したゲームプレイの際にその接続ケーブルがゲームの邪魔になったりすることを回避することとなる。
【0064】
また、他のメリットとしては、ゲーム機を小型化するが故に、ゲームプレイ中に誤ってボリュームを上げてしまい、例えば乗物内でゲームプレイを行っている場合は、他の人に迷惑になったり、ゲームプレイ途中にコントラストを変化するボリュームを触ってしまい、フラットディスプレイに表示が視覚的に視認不可能となってしまうなどの恐れを回避することが可能となるというものがある。
【0065】
総合すると、この発明は、ゲーム機自体の小型化を達成しつつ、前述した各種部材が設けることが困難なデッドスペースに前記紐を取り付けるともにカートリッジの挿入口、イヤホン用コネクタなどのコネクタ、あるいはボリューム、つまみなどの可動スイッチなどの外部との接続部材や、ゲームプレイ中に操作不可である各種部材の設ける位置レイアウトが工夫されていることになるのである。
【0066】
図11に示すのは、他の変形例の斜視図であって、この他の変形例では、前記変形例における長穴17を丸穴17Aに変更したものであり、他の構成を同一の構成としている。
【0067】
ここで、本発明にかかるキースイッチ(コントローラ)として好適なもの(図11に示されるキースイッチ2A)の構造について説明する。
【0068】
ここで、本発明にかかるキースイッチ2Aの構造を説明するための断面図である。図13は、図12のY−Y視断面図である。
【0069】
コントローラ2Aは、キートップ部42a1と、伝達部42a2と、4つの機械式スイッチ部42a3と(図13参照)、カバー部42a4とを備える。キートップ部42a1は、ケース体1Bに形成された略円形形状の凹部41a内にやや上面が突き出ているような位置に配設されている。また、伝達部42a2は、棒状部分42a21と、放射状に伸びた底面視が十字形状の十字部分42a22と、支点部分42a23とを備える。棒状部分42a21は、その上端部がキートップ部42a1と機械的に接続されている。十字部分42a22は、その各先端部が各々機械式スイッチ部42a3の可動点に対応する位置にある。支点部分42a23は、その底面がカバー部42a4の内底面に接触している。機械式スイッチ部42a3は、回路基板40の裏面に各々マウントされている。カバー部42a4は、機械式スイッチ部42a3を覆い、棒状部分42a21の支点部分42a23を支持するように、回路基板40の裏面に機械的に接続されている。また、キートップ部42a1にはテーパ44aが設けられていると同時に、ケース体1Bの凹部41aの上部縁の部分にもテーパ44bが設けられている。
【0070】
このような構造となっているので、ゲームプレイヤがキートップ部42a1を矢印方向に作動させると、伝達部42a2がその支点部分42a23の上記接触部分を中心として揺動し、これに伴い十字部分42a22の先端部の1つが機械的スイッチ部42a3の可動点を押圧する。このときの十字部分42a22の先端部と機械式スイッチ部42a3の可動点との衝突が、強いクリック感を生じさせる。従って、この構造を採用することで、ゲームプレイヤがコントローラを操作したいときに、強いクリック考えられるようにすることができる。
【0071】
加えて、このような構造をとることにより、伝達部42a2の支点部分42a23のうち機械式スイッチ部42a3の可動点を押圧するものの裏面がカバー部42a4の内底面42a5に接触することで、棒状部分42a21の動きが規制されるので、機械式スイッチ部42a3の可動点に必要以上の大きな力を与えてしまうことがない。特にゲーム機の場合は、ゲームプレイヤがコントローラに対して必要以上に大きな押圧力をかけることが多いので、上記構造は特に有効である。
【0072】
しかも、機械式スイッチ部42a3を回路基板40の裏面側に収納するようにしたので、ゲーム機自体をコンパクトにすることが可能となる。ゲーム機は、近年携帯化が進み、ゲームプレイヤはポケットに入るなどの小型化や薄型化した携帯ゲーム機を望む傾向にあるが、上記のような構造のものはこの点非常に好ましい。
【0073】
また、2つのテーパ44a及びテーパ44bが設けられているため、キートップ部42a1が傾けられた場合でも、キートップ部42a1の上に載せられたゲームプレイヤの指が、キートップ部42a1とケース体1Bの凹部41aの上部縁の部分の間の隙間44に挟まれることなく、不快感なくして安全にプレイすることができる。
【0074】
従って、本発明によれば、ゲームプレイヤがキースイッチ(コントローラ)を操作したときに、強いクリック感を得ることができ、しかも、同様の強いクリック感を有する他のキースイッチと比較して、部品点数が少なくて済むので、キースイッチ(コントローラ)に要する幅寸法を小型化でき、手持型ゲーム機全体の大きさを小型化することが可能となる。また、キースイッチのシャフトの動きを規制するものとして、内部に備えられた機械式スイッチ部による動きの規制のほか、シャフトの根本部の構造でもそれを行うようにしているため、内部に備えられた機械式スイッチ部に無理な力がかかるのを防止することができる。ケース内の内壁面に接触させ、キースイッチを回路基板の下面側に配設しているので、伝達部42a2の支点部分42a23のうちの機械スイッチ部42a3の可動点を押圧するものの裏面がカバー部42a4の内底面42a5に接触することで、棒状部分42a21の動きが規制されるので、機械式スイッチ部42a3の可動点に必要以上の大きな力を与えてしまうことがない。
【0075】
また、近年、手持型ゲーム機は、ゲームを行う際の取り扱い安さや移動時の持ち運びの便利さなどの理由からより小型化のものが要求されているが、小型の手持型ゲーム機についてより良いフィット感を与える窪み1F1(図9、図11)と相俟って、ポケットサイズの手持型ゲーム機の扱い易さを向上させることになる。
【0076】
なお、このキースイッチは、ポケットサイズの手持型ゲーム機においてその利点を大いに発揮するが、このキースイッチの構造自体は、家庭用ゲーム機などにも適用することができる。
【0077】
以上のような構成による手持型ゲーム機によれば、手のひらを紐のループ部に通しつつ、通した手の指でキー入力スイッチを操作できるだけの長さに紐を設定しているから、ゲームプレー中に人などの障害物にぶつかり手持型ゲーム機を落として壊すなどの恐れを回避できる。このような手持型ゲーム機は室外でプレーを行うことが多く、特に歩行中にゲームプレーを行う場合は、他人との衝突が起こる可能性があるが、本発明の手持型ゲーム機のように紐のループ部分にての平を通しつつ箱体の短辺部分を把持してゲームプレーを行うことにより、衝突などの衝撃があった場合でも、前記紐により精密機械であるところの手持ゲーム機を壊してしまうなどの恐れを回避することができるのである。
【0078】
また、前記箱体の表面の略中央部に前記フラットディスプレイを配置するとともに、前記フラットディスプレイを挟む前記箱体の長手方向の両側の表面であって、前記フラットデイスプレイの前記長手方向に平行な中心線より一方側に偏って、キー入力スイッチを設け、かつ前記箱体の隅角部の内、前記キー入力スイッチを偏って設けた側の隅角部の少なくとも1つには、ループ部を有する紐の一端を固定するレイアウト構造を採用しているから、前記手持型ゲーム機を手に持ってゲームプレーを行う際でも紐の取り付け部分が邪魔になり難くゲームプレーが可能となる。
【0079】
さらに、バッテリを長手方向の一方側に配し、これと対抗する長手方向の他方側に紐を接続することにより、例えば、紐を持って歩行するなどの際に手持型ゲーム機の安定性が良くなるメリットがある。また、ゲームプレー中に見るフラットディスプレイの向きが、紐を持って手持型ゲーム機を釣り下げた状態の向きと同様の向きとしているから、ループ部に手の平を通して釣り下げた状態から、わざわざ箱体を反転させて持ち替えるなどの必要なく、ゲームプレーを行うポジションを採ることが可能となる。
【0080】
本発明は、以下のものを提供し得る。
【0081】
手を通すループを備える紐を本体ケースに取り付けた手持型ゲーム機に関し、本体ケースにおける紐の取り付け位置について、当該紐に手をくぐらせた状態でゲームをしたときに違和感が無く、同時に安定性と操作性も良好となる位置を突き止めた。
【0082】
すなわち、平面視長方形状の箱体の内部に、バッテリと、当該バッテリの電力 により駆動するゲーム制御部及びフラットディスプレイとを備えた手持型ゲーム機において、前記箱体の表面の略中央部に前記フラットディスプレイを配置するとともに、前記フラットディスプレイを挟む前記箱体の長手方向の両側の表面であって、前記フラットディスプレイの前記長手方向に平行な中心線により一方側に偏って、キー入力スイッチを設けてなり、更に、前記箱体の隅角部のうち、前記キー入力スイッチを偏って設けた側の隅角部の少なくとも1つには、ループ部を有する紐の一端を固定し、前記紐の長さは、少なくともゲームプレイヤが自らの手のひらを前記紐のループ部に通しつつ、その手の指を前記キー入力スイッチの操作位置に配置できるように設定して成ることを特徴とする。
【0083】
また、平面視長方形状の箱体の内部に、その長手方向一方側に偏ってバッテリを設け、且つその内部にゲーム制御部を収納し、当該箱体の表面にはキー入力スイッチと、当該キー入力スイッチによる操作により前記ゲーム制御部にキー入力を行い、そのキー入力に従って前記ゲーム制御部が形成したゲーム情報を表示するフラットディスプレイとを有する手持型ゲーム機において、前記バッテリの重量により、前記手持型ゲーム機の重心は前記長手方向の一方側に偏って形成され、前記長手方向の他方側の表面にフラットディスプレイが配置されるとともに、そのフラットディスプレイを設けた長手方向の同側にループ部を有する紐の一端を固定し、前記紐の長さは、少なくともゲームプレイヤが自らの手のひらを前記紐のループ部に通しつつ、その手の指を前記キー入力スイッチの操作位置に配置できるように設定してなることを特徴とする。
【0084】
「前記紐の一端を固定する部位が、前記フラットディスプレイを配置する長手方向の同側に形成する」とは、前記紐を把持して手持型ゲーム機を吊り下げた状態で、重力の作用によって必ず前記フラットディスプレイが前記箱体の上側に位置するような部位に紐の一端を固定することである。したがって、前記紐の一端を固定する部位は、手持ち型ゲーム機の側面であろうと、上面であろうとバッテリを偏って設けた長手方向とは異なる側に偏って固定するものを全て包含する。「前記フラットディスプレイ」とは、後述する液晶表示装置のような薄手のデ ィスプレイであれば何でも採用できるもので、CRTを除く概念である。
【0085】
また、「前記紐の長さを、少なくともゲームプレイヤの自らの手のひらをループ部に通しつつ、その手の指(特に親指)を前記キー入力スイッチの操作位置に配置できるように設定する」とは、少なくとも手のひらがループ部に通したままで指がキー入力スイッチに届く長さを有しておれば良く、もう少し長くして手首を前記ループ部に通したままでもゲームプレイできるような長さであっても良いのは勿論で、いわゆる把持が解除されても手持型ゲームの落下が紐で阻止できることが重要である。
【0086】
【発明の効果】
このような構造となっているので、キートップ部を作動させると、伝達部がその支点部分の上記接触部分を中心として揺動し、これに伴い放射状に延びた部分の先端部の1つが機械的スイッチ部の可動点を押圧し、このときの上記先端部と機械式スイッチ部の可動点との衝突が強いクリック感を生じさせることができる。
【0087】
また、キートップ部及びケース体における凹部の上部縁の部分にテーパが設けられているため、キートップ部が傾けられた場合でも、キートップ部の上に載せられた指が、キートップ部とケース体の凹部の上部縁の部分の間の隙間に挟まれることなく、不快感なくして安全にプレイすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に関わる実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1のX−X断面図である。
【図5】本発明の実施の形態である手持ち型ゲーム機の使用状態の説明図である。
【図6】ループ部に手のひらを入れて手持型ゲーム機を把持した状態を示す説明図である。
【図7】手持型ゲーム機の変形例を示す平面図である。
【図8】図7の矢印方向から見た側面図である。
【図9】図7の背面図である。
【図10】図7の右側面図である。
【図11】(A)は他の変形例を示す斜視図であり、(B)は図11(A)のゲーム機に使用されるカートリッジを示したものである。
【図12】本発明にかかる手持型ゲーム機のキースイッチ(コントローラ)や構造として好ましいものを示す断面図である。
【図13】図12のY−Y断面図である。
【符号の説明】
1 箱体
2 キー入力スイッチ
5 液晶表示画面(フラットディスプレイ)
10 バッテリ
20 ゲーム制御部
30 カートリッジ
50 紐
Claims (3)
- キートップ部と、伝達部と、機械式スイッチ部と、カバー部とを備えたコントローラであって、
前記伝達部は、棒状部分と、各先端部が各々機械式スイッチ部の可動点に対応する位置にあり、前記棒状部分の下端部を中心として放射状に伸びた部分と、前記放射状に伸びた部分の中心部から下方へ伸び先端が球面に形成された支点部分とを有し、
前記棒状部分は、その上端部が前記キートップ部と機械的に接続され、回路基板に形成された開口を貫通して下方へ伸び、
前記支点部分は、その底面が前記カバー部の内底面に形成された球面状の凹部に面接触しており、
前記機械式スイッチ部は、前記回路基板の裏面に各々マウントされており、
前記カバー部は、前記機械式スイッチ部を覆い、前記支点部分を支持するように前記回路基板の裏面に機械的に接続されていることを特徴とするコントローラ。 - キートップ部と、伝達部と、機械式スイッチ部と、カバー部とを備えたコントローラであって、
キートップ部は、ケース体に形成された略円形形状の凹部内にやや上面が突き出ているような位置に設置され、
前記伝達部は、棒状部分と、前記棒状部分の下端部を中心として放射状に伸びた底面視が十字形状の十字部分と、前記十字部分の中心部から下方へ伸び先端が球面に形成された支点部分とを有し、
前記棒状部分は、その上端部が前記キートップ部と機械的に接続されるとともに、前記ケース体の凹部及び回路基板に形成された開口を貫通して下方へ伸び、
前記十字部分は、その各先端部が各々機械式スイッチ部の可動点に対応する位置にあり、
前記支点部分は、その底面が前記カバー部の内底面に形成された球面状の凹部に面接触しており、
前記機械式スイッチ部は、前記回路基板の裏面に各々マウントされており、
前記カバー部は、前記機械式スイッチ部を覆い、前記支点部分を支持するように前記回路基板の裏面に機械的に接続されていることを特徴とするコントローラ。 - 前記キートップ部及び前記ケース体における前記凹部の上部縁の部分にテーパが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコントローラ。
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