JP2000152850A - 折りたたみ自在の台座 - Google Patents
折りたたみ自在の台座Info
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- JP2000152850A JP2000152850A JP10346673A JP34667398A JP2000152850A JP 2000152850 A JP2000152850 A JP 2000152850A JP 10346673 A JP10346673 A JP 10346673A JP 34667398 A JP34667398 A JP 34667398A JP 2000152850 A JP2000152850 A JP 2000152850A
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- JP
- Japan
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- plate
- side plate
- pedestal
- flap
- foldable
- Prior art date
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- Special Chairs (AREA)
- Bag Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 畳を敷いた和室等において長時間に亙って正
座しても、足が痺れることがない折りたたみ自在でかつ
軽量な台座及び折りたたんだ該台座を収納する袋を提供
する。 【解決手段】 平面方形を形成する第一乃至第四の側板
及びこれら側板により形成される平面方形を被蓋する上
面板及び下面板からなり、第二及び第四の側板中央を折
り曲げ自在とし、さらに第三の側板の上部両側端と第一
の側板の下部両側端に上面板及び下面板を固定するため
の切欠きをそれぞれ設けた折りたたみ自在の台座、及び
底面に弾性層を形成し、上面口を紐により開閉自在とし
た該台座用収納袋。
座しても、足が痺れることがない折りたたみ自在でかつ
軽量な台座及び折りたたんだ該台座を収納する袋を提供
する。 【解決手段】 平面方形を形成する第一乃至第四の側板
及びこれら側板により形成される平面方形を被蓋する上
面板及び下面板からなり、第二及び第四の側板中央を折
り曲げ自在とし、さらに第三の側板の上部両側端と第一
の側板の下部両側端に上面板及び下面板を固定するため
の切欠きをそれぞれ設けた折りたたみ自在の台座、及び
底面に弾性層を形成し、上面口を紐により開閉自在とし
た該台座用収納袋。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折りたたみ自在の
台座及びその収納袋に関するものである。
台座及びその収納袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、椅子を用いる生活の普及に伴い、
正座の習慣が少なくなってきた。しかしながら、日常生
活において正座の必要が少なくなってきたとはいえ、畳
を敷いた和室において執り行われる葬儀、法事、茶会等
においては、従来のように正座をしなければならない場
合も少なくない。正座をした場合、全体重が下半身にか
かるため疲れ易く、しかも血液の循環が悪くなることか
ら足が痺れ、慣れないと耐え難い苦痛を伴う。そこで従
来より、このような苦痛を和らげ長時間の正座に耐える
ための種々の工夫がなされてきた。例えば、経験的にと
られているものとして臀部の下に二枚折りした座布団を
挟み込み、足にかかる負担を軽減する方法があった。こ
れは、簡易な方法としては優れているが、親しい間柄に
おいては差し支えないとしても、ある程度改まった葬儀
や、茶会等においては相応しいものとはいえないもので
ある。
正座の習慣が少なくなってきた。しかしながら、日常生
活において正座の必要が少なくなってきたとはいえ、畳
を敷いた和室において執り行われる葬儀、法事、茶会等
においては、従来のように正座をしなければならない場
合も少なくない。正座をした場合、全体重が下半身にか
かるため疲れ易く、しかも血液の循環が悪くなることか
ら足が痺れ、慣れないと耐え難い苦痛を伴う。そこで従
来より、このような苦痛を和らげ長時間の正座に耐える
ための種々の工夫がなされてきた。例えば、経験的にと
られているものとして臀部の下に二枚折りした座布団を
挟み込み、足にかかる負担を軽減する方法があった。こ
れは、簡易な方法としては優れているが、親しい間柄に
おいては差し支えないとしても、ある程度改まった葬儀
や、茶会等においては相応しいものとはいえないもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は改
まった席においても使用することができ、しかも持ち運
びに便利な台座を先に開示した(特開平2−20910
6)。この発明は、台座本体を上下動可能とし、その高
さの調節を容易にすることにより、使用の便を高めたも
のであるが、台座そのものが折り畳み式ではないため、
その持ち運びに難があった。台座本体を折り畳み式と
し、その持ち運びに便利なものとする台座として、図5
に示すものがある。この台座は、台座本体の下側を屈曲
式とし、不使用時にはこれを畳んで小型化するものであ
る点において優れている。しかしながら、この屈曲式の
台座は、その屈曲部に上半身の全体重がかかることか
ら、屈曲部を丈夫な素材により構成しなければならな
い。そのため、この屈曲部は通常は金属製であることか
ら、台座全体が重くなり、持ち運びが必ずしも容易では
ないという問題があった。
まった席においても使用することができ、しかも持ち運
びに便利な台座を先に開示した(特開平2−20910
6)。この発明は、台座本体を上下動可能とし、その高
さの調節を容易にすることにより、使用の便を高めたも
のであるが、台座そのものが折り畳み式ではないため、
その持ち運びに難があった。台座本体を折り畳み式と
し、その持ち運びに便利なものとする台座として、図5
に示すものがある。この台座は、台座本体の下側を屈曲
式とし、不使用時にはこれを畳んで小型化するものであ
る点において優れている。しかしながら、この屈曲式の
台座は、その屈曲部に上半身の全体重がかかることか
ら、屈曲部を丈夫な素材により構成しなければならな
い。そのため、この屈曲部は通常は金属製であることか
ら、台座全体が重くなり、持ち運びが必ずしも容易では
ないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、これらの欠点を
除去した正座を補助するための台座が強く望まれてい
た。さらに、この台座を収納し、持ち運びに便利な収納
袋も併せて強く望まれていた。本発明は、上記の課題を
解決することを目的とするもので、平面方形を形成する
第一乃至第四の側板及びこれら側板により形成される平
面方形を被蓋する上面板及び下面板からなり、第一の側
板の上縁には折り曲げ自在のフラップを上縁に有する上
面板を折り曲げ自在に延設し、第一の側板の対向する二
片の一側に、第二、第三及び第四の側板を連続してそれ
ぞれ折り曲げ自在に設けるとともに、該第4の側板はそ
の幅を二分の一とするとともに端側に折り曲げ自在のの
り代部を形成し、さらに前記第一の側板の他側に幅二分
の一で端側に折り曲げ自在ののり代部を有する第四の側
板を折り曲げ自在に形成し、第三の側板側に形成した第
四ののり代部と第一の側板側に形成した第四ののり代部
とを貼り合わせるとともに、第3の側板の上部両側端に
前記上面板のフラップを折り曲げた際にその両端が入り
込むための切欠きを設け、さらに第三の側板の下縁には
折り曲げ自在のフラップを下縁に有する下面板を折り曲
げ自在に延設するとともに、前記第一の側板の下部両側
端に下面板のフラップを折り曲げた際にその両端が入り
込むための切欠きを設けたたことを特徴とし、さらに該
折りたたみ自在の台座を収納するための折りたたみ自在
の台座用収納袋であって底面に弾性層を形成し、上面口
を紐により開閉自在としたことを特徴とする。
除去した正座を補助するための台座が強く望まれてい
た。さらに、この台座を収納し、持ち運びに便利な収納
袋も併せて強く望まれていた。本発明は、上記の課題を
解決することを目的とするもので、平面方形を形成する
第一乃至第四の側板及びこれら側板により形成される平
面方形を被蓋する上面板及び下面板からなり、第一の側
板の上縁には折り曲げ自在のフラップを上縁に有する上
面板を折り曲げ自在に延設し、第一の側板の対向する二
片の一側に、第二、第三及び第四の側板を連続してそれ
ぞれ折り曲げ自在に設けるとともに、該第4の側板はそ
の幅を二分の一とするとともに端側に折り曲げ自在のの
り代部を形成し、さらに前記第一の側板の他側に幅二分
の一で端側に折り曲げ自在ののり代部を有する第四の側
板を折り曲げ自在に形成し、第三の側板側に形成した第
四ののり代部と第一の側板側に形成した第四ののり代部
とを貼り合わせるとともに、第3の側板の上部両側端に
前記上面板のフラップを折り曲げた際にその両端が入り
込むための切欠きを設け、さらに第三の側板の下縁には
折り曲げ自在のフラップを下縁に有する下面板を折り曲
げ自在に延設するとともに、前記第一の側板の下部両側
端に下面板のフラップを折り曲げた際にその両端が入り
込むための切欠きを設けたたことを特徴とし、さらに該
折りたたみ自在の台座を収納するための折りたたみ自在
の台座用収納袋であって底面に弾性層を形成し、上面口
を紐により開閉自在としたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面と
ともに説明する。図1は、本発明に係る折りたたみ自在
の台座の展開した状態を示す平面図であり、図2は図1
の展開された台座を組み立てた状態を示す斜視図であ
り、図3は折りたたんだ台座を収納する袋の全体を示す
斜視図であり、図4はこの収納袋の下半分を示す部分断
面図である。なお、図5は従来の屈曲式の台座の一例を
示す斜視図である。
ともに説明する。図1は、本発明に係る折りたたみ自在
の台座の展開した状態を示す平面図であり、図2は図1
の展開された台座を組み立てた状態を示す斜視図であ
り、図3は折りたたんだ台座を収納する袋の全体を示す
斜視図であり、図4はこの収納袋の下半分を示す部分断
面図である。なお、図5は従来の屈曲式の台座の一例を
示す斜視図である。
【0006】Aは台座本体であり、平面方形を形成する
第一の側板1、第二の側板2、第三の側板3、第四の側
板41、42及びこれらの側板により方形を形成したと
きにこれらの方形を上方より覆う上面板5及び下方より
覆う下面板6とからなる。第一の側板1の一側に第二の
側板2、第三の側板3及び第四の側板41を連続してそ
れぞれ折り曲げ自在に形成する。第一の側板1と第三の
側板3は組立てた際に相対向することから同一の大きさ
とする。第一の側板1の両折曲部の下端に台座Aを組立
てた際に後述する下面板6のフラップ8が入り込む切欠
き1a、1bを設け、さらに第三の側板3の両折曲部の
上端にも後述する上面板5のフラップ7が入り込む切欠
き3a、3bをそれぞれ設ける。第二の側板2の中央に
は組立てた台座を収納するために折りたたむ際の折曲部
とするための折り曲げ部2aを設ける。第一の側板1の
他側には、第三の側板3に続く第四の側板41と同じ幅
の第四の側板42を形成する。第二の側板2と第四の側
板41、42も組立てた際に相対向することから、同一
の大きさとするが、組立てた台座を収納するために折り
たたむ際に、第四の側板41、42も第二の側板2と同
様にその中央において折り曲げるための折曲部を形成す
るために、第四の側板41と42は、それぞれ第二の側
板2の2分の1の幅とし、互いに端面において接合する
ためののり代部41a及び42aを延設する。これら側
板の端縁とのり代部間は折り曲げ自在とする。
第一の側板1、第二の側板2、第三の側板3、第四の側
板41、42及びこれらの側板により方形を形成したと
きにこれらの方形を上方より覆う上面板5及び下方より
覆う下面板6とからなる。第一の側板1の一側に第二の
側板2、第三の側板3及び第四の側板41を連続してそ
れぞれ折り曲げ自在に形成する。第一の側板1と第三の
側板3は組立てた際に相対向することから同一の大きさ
とする。第一の側板1の両折曲部の下端に台座Aを組立
てた際に後述する下面板6のフラップ8が入り込む切欠
き1a、1bを設け、さらに第三の側板3の両折曲部の
上端にも後述する上面板5のフラップ7が入り込む切欠
き3a、3bをそれぞれ設ける。第二の側板2の中央に
は組立てた台座を収納するために折りたたむ際の折曲部
とするための折り曲げ部2aを設ける。第一の側板1の
他側には、第三の側板3に続く第四の側板41と同じ幅
の第四の側板42を形成する。第二の側板2と第四の側
板41、42も組立てた際に相対向することから、同一
の大きさとするが、組立てた台座を収納するために折り
たたむ際に、第四の側板41、42も第二の側板2と同
様にその中央において折り曲げるための折曲部を形成す
るために、第四の側板41と42は、それぞれ第二の側
板2の2分の1の幅とし、互いに端面において接合する
ためののり代部41a及び42aを延設する。これら側
板の端縁とのり代部間は折り曲げ自在とする。
【0007】第1の側板1の上縁には、上記4枚の側板
により形成される方形を上方より覆う上面板5を折曲部
5aを介して形成し、さらに、該上面板5の上縁には、
4枚の側板により形成される方形を強固なものとするた
めに、上面板5を固定するフラップ7を延設する。フラ
ップ7と上面板5間には、折曲部5bを設けるととも
に、台座Aを組立てた際に上面板5を固定するためにフ
ラップ7の両端が第三の側板3の切欠き3a、3bに入
り込む段差7a、7bを両端に形成する。また、第3の
側板3の下縁には、上記4枚の側板により形成される方
形を下方より覆う下面板6を折曲部6aを介して形成す
るとともに、該下面板6の下縁には、形成された方形を
より強固なものとするために、下面板6を固定するフラ
ップ8を延設する。フラップ8と下面板6間には、折曲
部6bを設けるとともに、台座Aを組立てた際に下面板
6を固定するためにフラップ8の両端が第一の側板1の
切欠き1a、1bに入り込むための段差8a、8bを両
端に形成する。以上の構成よりなる図1に示す平面図形
の台座Aは、のり代部41a及び41bを接合すれば立
体的形状となる。その際、各側板は折り曲げ自在として
いることから、図1において点線で示した各両端におい
て容易に折れ曲がるので、のり代部41a及び41bを
接合すれば、平面方形の立体的な形状となる。上記した
台座は、合成樹脂、丁番等を使用した木製若しくは厚手
のダンボール紙等により構成することができるが、発泡
ポリプロピレンのような合成板が好ましい。発泡ポリプ
ロピレンのような合成板は軽量で、かつ可撓性に富むこ
とから、得られる製品も折り曲げに強く、加工し易く、
耐水性に優れている。
により形成される方形を上方より覆う上面板5を折曲部
5aを介して形成し、さらに、該上面板5の上縁には、
4枚の側板により形成される方形を強固なものとするた
めに、上面板5を固定するフラップ7を延設する。フラ
ップ7と上面板5間には、折曲部5bを設けるととも
に、台座Aを組立てた際に上面板5を固定するためにフ
ラップ7の両端が第三の側板3の切欠き3a、3bに入
り込む段差7a、7bを両端に形成する。また、第3の
側板3の下縁には、上記4枚の側板により形成される方
形を下方より覆う下面板6を折曲部6aを介して形成す
るとともに、該下面板6の下縁には、形成された方形を
より強固なものとするために、下面板6を固定するフラ
ップ8を延設する。フラップ8と下面板6間には、折曲
部6bを設けるとともに、台座Aを組立てた際に下面板
6を固定するためにフラップ8の両端が第一の側板1の
切欠き1a、1bに入り込むための段差8a、8bを両
端に形成する。以上の構成よりなる図1に示す平面図形
の台座Aは、のり代部41a及び41bを接合すれば立
体的形状となる。その際、各側板は折り曲げ自在として
いることから、図1において点線で示した各両端におい
て容易に折れ曲がるので、のり代部41a及び41bを
接合すれば、平面方形の立体的な形状となる。上記した
台座は、合成樹脂、丁番等を使用した木製若しくは厚手
のダンボール紙等により構成することができるが、発泡
ポリプロピレンのような合成板が好ましい。発泡ポリプ
ロピレンのような合成板は軽量で、かつ可撓性に富むこ
とから、得られる製品も折り曲げに強く、加工し易く、
耐水性に優れている。
【0008】次に請求項2に記載の収納袋について説明
する。収納袋Bは、折りたたんだ台座Aを収納し得る大
きさとし、その開口部は紐9、9により開閉自在とす
る。収納袋Bの内側底面には弾性層10を形成する。
該弾性層10は、収納袋の内底面を二重底とし、不織
布、ポリウレタン、ポリエチレン等を充填したものとす
る。
する。収納袋Bは、折りたたんだ台座Aを収納し得る大
きさとし、その開口部は紐9、9により開閉自在とす
る。収納袋Bの内側底面には弾性層10を形成する。
該弾性層10は、収納袋の内底面を二重底とし、不織
布、ポリウレタン、ポリエチレン等を充填したものとす
る。
【0009】次に、以上の構成からなる台座及びその収
納袋の使用の実際について説明する。先ず、台座として
使用する場合には、折りたたまれている第二の側板2及
び第四の側板41、42の折曲部を平らにし、上面板5
を上方より被せ、そのフラップ7の段差7a、7bを第
三の側板3の切欠き3a、3bに押し込む。さらに、下
面板6を折曲部6aで折り曲げた後、フラップ8を折曲
部6bで折り曲げ、段差8a、8bを切欠き1a、1b
に押し込む。これら上面板5及び下面板6によりによ
り、台座Aは横、斜め等からの力が加わったとしてもゆ
がむことがないので、安定して臀部を支えることができ
る。この状態で、上方より収納袋Bを掛け、弾性層10
の内側を上面板5の上面と接触させれば、台座に腰を下
ろした際に弾性層10が座布団の代わりとなり、長時間
の正座にも耐えることができる。次に台座の収納につい
て説明する。上面板5を上方に持ち上げ、フラップ7の
段差7a、7bを切欠き3a、3bから外し、さらに該
上面板5を第一の側板1の背面側に回す。下面板6も同
様にフラップ8の段差8a、8bを切欠き1a、1bか
ら外し、第三の側板3の前面側に回す。さらに、第二の
側板2の折り曲げ部2a及び第四の側板41、42の接
合部を内側に押し込めば、台座Aは、折りたたまれ、厚
みが薄くなる。この状態の台座Aを収納袋Bに入れ、紐
7を締めればよい。
納袋の使用の実際について説明する。先ず、台座として
使用する場合には、折りたたまれている第二の側板2及
び第四の側板41、42の折曲部を平らにし、上面板5
を上方より被せ、そのフラップ7の段差7a、7bを第
三の側板3の切欠き3a、3bに押し込む。さらに、下
面板6を折曲部6aで折り曲げた後、フラップ8を折曲
部6bで折り曲げ、段差8a、8bを切欠き1a、1b
に押し込む。これら上面板5及び下面板6によりによ
り、台座Aは横、斜め等からの力が加わったとしてもゆ
がむことがないので、安定して臀部を支えることができ
る。この状態で、上方より収納袋Bを掛け、弾性層10
の内側を上面板5の上面と接触させれば、台座に腰を下
ろした際に弾性層10が座布団の代わりとなり、長時間
の正座にも耐えることができる。次に台座の収納につい
て説明する。上面板5を上方に持ち上げ、フラップ7の
段差7a、7bを切欠き3a、3bから外し、さらに該
上面板5を第一の側板1の背面側に回す。下面板6も同
様にフラップ8の段差8a、8bを切欠き1a、1bか
ら外し、第三の側板3の前面側に回す。さらに、第二の
側板2の折り曲げ部2a及び第四の側板41、42の接
合部を内側に押し込めば、台座Aは、折りたたまれ、厚
みが薄くなる。この状態の台座Aを収納袋Bに入れ、紐
7を締めればよい。
【0010】
【発明の効果】以上の構成よりなる本発明に係る折りた
たみ自在の台座は、発泡ポリプロピレンのような合成板
を使用していることから、軽量で加工し易く、丈夫であ
り、しかも水にも強い。さらに、本発明における台座の
各部分は図1に示すように連続しているものであるか
ら、平面に展開した状態で裁断することができ、したが
ってその製造工程は極めて簡単であり、大量生産に適し
ている。特に、第四の側板の接合を接着剤を使用するこ
となく、ステプラーのような金具を使用した場合には、
その接合工程がより簡単となり、かつ迅速に行なうこと
ができるので、製品価格の低廉化にも役立つ。使用する
発泡ポリプロピレンは、折り曲げに強いものであること
から、例えば、上面板、下面板、フラップ、第二の側板
及び第四の側板の折曲部を頻繁に折り曲げたとしても、
容易にその部分が切り離れる心配がなく、丈夫である。
本発明においては、各側板により形成される方形を上面
板及び下面板により固定することから、組立てられた台
座に横もしくは斜め等の不規則な力が加わったとして
も、容易に歪むことがないので、安心してその上に座る
ことができる。しかも、下面板を取り付けることによ
り、長時間にわたり使用しても畳を傷める心配もない。
なお、この下面板を省略し、上面板のみとすることもで
きる。又、本発明における収納袋は底面に弾性層を有す
ることから、使用時においては座布団の役目を果たし、
収納した状態においても弾性層がクッションとなるの
で、トランク等に他のものと一緒に入れても、それらを
傷めることがない。通常、着物を着用して外出する場合
には、小物類を入れる収納袋を持参するが、この収納袋
を正座の際に臀部の下に置いて台座として使用すること
ができることから、収納袋の置き場所を心配する必要も
ない。また正座が楽になることから、長時間の正座にも
耐えることができるという従来の台座及び収納袋が有し
ない多くの利点を有する。さらに、台座は折りたたんだ
状態で収納されることから、その厚みは使用時の半分以
下となり、軽量さと相まって持ち運びに極めて便利であ
る等折りたたみ自在の台座及びその収納袋として多くの
優れた効果を有する。
たみ自在の台座は、発泡ポリプロピレンのような合成板
を使用していることから、軽量で加工し易く、丈夫であ
り、しかも水にも強い。さらに、本発明における台座の
各部分は図1に示すように連続しているものであるか
ら、平面に展開した状態で裁断することができ、したが
ってその製造工程は極めて簡単であり、大量生産に適し
ている。特に、第四の側板の接合を接着剤を使用するこ
となく、ステプラーのような金具を使用した場合には、
その接合工程がより簡単となり、かつ迅速に行なうこと
ができるので、製品価格の低廉化にも役立つ。使用する
発泡ポリプロピレンは、折り曲げに強いものであること
から、例えば、上面板、下面板、フラップ、第二の側板
及び第四の側板の折曲部を頻繁に折り曲げたとしても、
容易にその部分が切り離れる心配がなく、丈夫である。
本発明においては、各側板により形成される方形を上面
板及び下面板により固定することから、組立てられた台
座に横もしくは斜め等の不規則な力が加わったとして
も、容易に歪むことがないので、安心してその上に座る
ことができる。しかも、下面板を取り付けることによ
り、長時間にわたり使用しても畳を傷める心配もない。
なお、この下面板を省略し、上面板のみとすることもで
きる。又、本発明における収納袋は底面に弾性層を有す
ることから、使用時においては座布団の役目を果たし、
収納した状態においても弾性層がクッションとなるの
で、トランク等に他のものと一緒に入れても、それらを
傷めることがない。通常、着物を着用して外出する場合
には、小物類を入れる収納袋を持参するが、この収納袋
を正座の際に臀部の下に置いて台座として使用すること
ができることから、収納袋の置き場所を心配する必要も
ない。また正座が楽になることから、長時間の正座にも
耐えることができるという従来の台座及び収納袋が有し
ない多くの利点を有する。さらに、台座は折りたたんだ
状態で収納されることから、その厚みは使用時の半分以
下となり、軽量さと相まって持ち運びに極めて便利であ
る等折りたたみ自在の台座及びその収納袋として多くの
優れた効果を有する。
【図1】本発明に係る折りたたみ自在の台座の展開した
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図2】図1の展開された台座を組み立てた状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】折りたたんだ台座を収納する袋の全体を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】収納袋の断面図である。
【図5】従来の屈曲式の台座の全体を示す斜視図であ
る。
る。
A 台座 B 収納袋 1 第一の側板 1a 切欠き 1b 切欠き 2 第二の側板 2a 折り曲げ部 3 第三の側板 3a 切欠き 3b 切欠き 41 第四の側板 41a のり代部 42 第四の側板 42a のり代部 5 上面板 5a 折曲部 5b 折曲部 6 下面板 6a 折曲部 6b 折曲部 7 フラップ 7a 段差 7b 段差 8 フラップ 8a 段差 8b 段差 9 紐 10 弾性層
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月19日(1999.11.
19)
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 折りたたみ自在の台座
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折りたたみ自在の
台座に関するものである。
台座に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、椅子を用いる生活の普及に伴い、
正座の習慣が少なくなってきた。しかしながら、日常生
活において正座の必要が少なくなってきたとはいえ、畳
を敷いた和室において執り行われる葬儀、法事、茶会等
においては、従来のように正座をしなければならない場
合も少なくない。正座をした場合、全体重が下半身にか
かるため疲れ易く、しかも血液の循環が悪くなることか
ら足が痺れ、慣れないと耐え難い苦痛を伴う。そこで従
来より、このような苦痛を和らげ長時間の正座に耐える
ための種々の工夫がなされてきた。例えば、経験的にと
られているものとして臀部の下に二枚折りした座布団を
挟み込み、足にかかる負担を軽減する方法があった。こ
れは、簡易な方法としては優れているが、親しい間柄に
おいては差し支えないとしても、ある程度改まった葬儀
や、茶会等においては相応しいものとはいえないもので
ある。
正座の習慣が少なくなってきた。しかしながら、日常生
活において正座の必要が少なくなってきたとはいえ、畳
を敷いた和室において執り行われる葬儀、法事、茶会等
においては、従来のように正座をしなければならない場
合も少なくない。正座をした場合、全体重が下半身にか
かるため疲れ易く、しかも血液の循環が悪くなることか
ら足が痺れ、慣れないと耐え難い苦痛を伴う。そこで従
来より、このような苦痛を和らげ長時間の正座に耐える
ための種々の工夫がなされてきた。例えば、経験的にと
られているものとして臀部の下に二枚折りした座布団を
挟み込み、足にかかる負担を軽減する方法があった。こ
れは、簡易な方法としては優れているが、親しい間柄に
おいては差し支えないとしても、ある程度改まった葬儀
や、茶会等においては相応しいものとはいえないもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は改
まった席においても使用することができ、しかも持ち運
びに便利な台座を先に開示した(特開平2−20910
6)。この発明は、台座本体を上下動可能とし、その高
さの調節を容易にすることにより、使用の便を高めたも
のであるが、台座そのものが折り畳み式ではないため、
その持ち運びに難があった。台座本体を折り畳み式と
し、その持ち運びに便利なものとする台座として、図5
に示すものがある。この台座は、台座本体の下側を屈曲
式とし、不使用時にはこれを畳んで小型化するものであ
る点において優れている。しかしながら、この屈曲式の
台座は、その屈曲部に上半身の全体重がかかることか
ら、屈曲部を丈夫な素材により構成しなければならな
い。そのため、この屈曲部は通常は金属製であることか
ら、台座全体が重くなり、持ち運びが必ずしも容易では
ないという問題があった。
まった席においても使用することができ、しかも持ち運
びに便利な台座を先に開示した(特開平2−20910
6)。この発明は、台座本体を上下動可能とし、その高
さの調節を容易にすることにより、使用の便を高めたも
のであるが、台座そのものが折り畳み式ではないため、
その持ち運びに難があった。台座本体を折り畳み式と
し、その持ち運びに便利なものとする台座として、図5
に示すものがある。この台座は、台座本体の下側を屈曲
式とし、不使用時にはこれを畳んで小型化するものであ
る点において優れている。しかしながら、この屈曲式の
台座は、その屈曲部に上半身の全体重がかかることか
ら、屈曲部を丈夫な素材により構成しなければならな
い。そのため、この屈曲部は通常は金属製であることか
ら、台座全体が重くなり、持ち運びが必ずしも容易では
ないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、これらの欠点を
除去した正座を補助するための台座が強く望まれてい
た。本発明は、上記の課題を解決することを目的とする
もので、平面方形を形成する第一乃至第四の側板及びこ
れら側板により形成される平面方形を被蓋する上面板及
び下面板からなり、第二及び第四の側板の中央縦方向に
折り曲げ部を設けることにより折りたたみ自在とした台
座において、第一の側板の上縁には折り曲げ自在のフラ
ップを上縁に有する上面板を折り曲げ自在に延設し、第
一の側板の対向する二片の一側に、第二及び第三の側板
を連続してそれぞれ折り曲げ自在に設けるとともに、前
記第一の側板の他側及び第三の側板に中央において二分
される第四の側板の各側をそれぞれ折り曲げ自在に形成
し、該第四の側板の各側の中央側の端縁に折り曲げ自在
ののり代部を形成し各のり代部を貼り合わせるととも
に、第三の側板の上部両側端に前記上面板のフラップを
折り曲げた際にその両端が入り込むための切欠きを設
け、さらに第三の側板の下縁には折り曲げ自在のフラッ
プを下縁に有する下面板を折り曲げ自在に延設するとと
もに、前記第一の側板の下部両側端に下面板のフラップ
を折り曲げた際にその両端が入り込むための切欠きを設
けたことを特徴とする。
除去した正座を補助するための台座が強く望まれてい
た。本発明は、上記の課題を解決することを目的とする
もので、平面方形を形成する第一乃至第四の側板及びこ
れら側板により形成される平面方形を被蓋する上面板及
び下面板からなり、第二及び第四の側板の中央縦方向に
折り曲げ部を設けることにより折りたたみ自在とした台
座において、第一の側板の上縁には折り曲げ自在のフラ
ップを上縁に有する上面板を折り曲げ自在に延設し、第
一の側板の対向する二片の一側に、第二及び第三の側板
を連続してそれぞれ折り曲げ自在に設けるとともに、前
記第一の側板の他側及び第三の側板に中央において二分
される第四の側板の各側をそれぞれ折り曲げ自在に形成
し、該第四の側板の各側の中央側の端縁に折り曲げ自在
ののり代部を形成し各のり代部を貼り合わせるととも
に、第三の側板の上部両側端に前記上面板のフラップを
折り曲げた際にその両端が入り込むための切欠きを設
け、さらに第三の側板の下縁には折り曲げ自在のフラッ
プを下縁に有する下面板を折り曲げ自在に延設するとと
もに、前記第一の側板の下部両側端に下面板のフラップ
を折り曲げた際にその両端が入り込むための切欠きを設
けたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面と
ともに説明する。図1は、本発明に係る折りたたみ自在
の台座の展開した状態を示す平面図であり、図2は図1
の展開された台座を組み立てた状態を示す斜視図であ
る。なお、図3は本発明に係る折りたたみ自在の台座を
折りたたんだ状態で収納し、持ち運びするのに便利な収
納袋の一例を示す参考斜視図であり、図4はこの収納袋
の下半分を示す参考部分断面図であり、図5は従来の屈
曲式の台座の一例を示す斜視図である。
ともに説明する。図1は、本発明に係る折りたたみ自在
の台座の展開した状態を示す平面図であり、図2は図1
の展開された台座を組み立てた状態を示す斜視図であ
る。なお、図3は本発明に係る折りたたみ自在の台座を
折りたたんだ状態で収納し、持ち運びするのに便利な収
納袋の一例を示す参考斜視図であり、図4はこの収納袋
の下半分を示す参考部分断面図であり、図5は従来の屈
曲式の台座の一例を示す斜視図である。
【0006】Aは台座本体であり、平面方形を形成する
第一の側板1、第二の側板2、第三の側板3、第四の側
板41、42及びこれらの側板により方形を形成したと
きにこれらの方形を上方より覆う上面板5及び下方より
覆う下面板6とからなる。第一の側板1の一側に第二の
側板2及び第三の側板3を連続してそれぞれ折り曲げ自
在に形成する。第一の側板1と第三の側板3は組立てた
際に相対向することから同一の大きさとする。第一の側
板1の両折曲部の下端に台座Aを組立てた際に後述する
下面板6のフラップ8が入り込む切欠き1a、1bを設
け、さらに第三の側板3の両折曲部の上端にも後述する
上面板5のフラップ7が入り込む切欠き3a、3bをそ
れぞれ設ける。第二の側板2の中央には組立てた台座を
収納するために折りたたむ際の折曲部とするための折り
曲げ部2aを中央縦方向に設ける。第一の側板1の他側
及び第三の側板3に中央において二分される第四の側板
の各側42、41をそれぞれ折り曲げ自在に形成する。
第二の側板2と第四の側板41、42は組立てた際に相
対向することから、同一の大きさとするが、組立てた台
座を収納するために折りたたむ際に、第四の側板41、
42も第二の側板2と同様にその中央において折り曲げ
るための折曲部を形成するために、第四の側板41と4
2は、中央において二分される幅とし、互いに端縁にお
いて接合するためののり代部41a及び42aを延設す
る。これら側板41、42の端縁と各のり代部41a,
42a間は折り曲げ自在とする。
第一の側板1、第二の側板2、第三の側板3、第四の側
板41、42及びこれらの側板により方形を形成したと
きにこれらの方形を上方より覆う上面板5及び下方より
覆う下面板6とからなる。第一の側板1の一側に第二の
側板2及び第三の側板3を連続してそれぞれ折り曲げ自
在に形成する。第一の側板1と第三の側板3は組立てた
際に相対向することから同一の大きさとする。第一の側
板1の両折曲部の下端に台座Aを組立てた際に後述する
下面板6のフラップ8が入り込む切欠き1a、1bを設
け、さらに第三の側板3の両折曲部の上端にも後述する
上面板5のフラップ7が入り込む切欠き3a、3bをそ
れぞれ設ける。第二の側板2の中央には組立てた台座を
収納するために折りたたむ際の折曲部とするための折り
曲げ部2aを中央縦方向に設ける。第一の側板1の他側
及び第三の側板3に中央において二分される第四の側板
の各側42、41をそれぞれ折り曲げ自在に形成する。
第二の側板2と第四の側板41、42は組立てた際に相
対向することから、同一の大きさとするが、組立てた台
座を収納するために折りたたむ際に、第四の側板41、
42も第二の側板2と同様にその中央において折り曲げ
るための折曲部を形成するために、第四の側板41と4
2は、中央において二分される幅とし、互いに端縁にお
いて接合するためののり代部41a及び42aを延設す
る。これら側板41、42の端縁と各のり代部41a,
42a間は折り曲げ自在とする。
【0007】第一の側板1の上縁には、上記4枚の側板
により形成される方形を上方より覆う上面板5を折曲部
5aを介して形成し、さらに、該上面板5の上縁には、
4枚の側板により形成される方形を強固なものとするた
めに、上面板5を固定するフラップ7を延設する。フラ
ップ7と上面板5間には、折曲部5bを設けるととも
に、台座Aを組立てた際に上面板5を固定するためにフ
ラップ7の両端が第三の側板3の切欠き3a、3bに入
り込む段差7a、7bを両端に形成する。また、第三の
側板3の下縁には、上記4枚の側板により形成される方
形を下方より覆う下面板6を折曲部6aを介して形成す
るとともに、該下面板6の下縁には、形成された方形を
より強固なものとするために、下面板6を固定するフラ
ップ8を延設する。フラップ8と下面板6間には、折曲
部6bを設けるとともに、台座Aを組立てた際に下面板
6を固定するためにフラップ8の両端が第一の側板1の
切欠き1a、1bに入り込むための段差8a、8bを両
端に形成する。以上の構成よりなる図1に示す平面図形
の台座Aは、のり代部41a及び42aを接合すれば立
体的形状となる。上記した台座は、合成樹脂、丁番等を
使用した木製若しくは厚手のダンボール紙等により構成
することができるが、発泡ポリプロピレンのような合成
板が好ましい。発泡ポリプロピレンのような合成板は軽
量で、かつ可撓性に富むことから、得られる製品も折り
曲げに強く、加工し易く、耐水性に優れている。
により形成される方形を上方より覆う上面板5を折曲部
5aを介して形成し、さらに、該上面板5の上縁には、
4枚の側板により形成される方形を強固なものとするた
めに、上面板5を固定するフラップ7を延設する。フラ
ップ7と上面板5間には、折曲部5bを設けるととも
に、台座Aを組立てた際に上面板5を固定するためにフ
ラップ7の両端が第三の側板3の切欠き3a、3bに入
り込む段差7a、7bを両端に形成する。また、第三の
側板3の下縁には、上記4枚の側板により形成される方
形を下方より覆う下面板6を折曲部6aを介して形成す
るとともに、該下面板6の下縁には、形成された方形を
より強固なものとするために、下面板6を固定するフラ
ップ8を延設する。フラップ8と下面板6間には、折曲
部6bを設けるとともに、台座Aを組立てた際に下面板
6を固定するためにフラップ8の両端が第一の側板1の
切欠き1a、1bに入り込むための段差8a、8bを両
端に形成する。以上の構成よりなる図1に示す平面図形
の台座Aは、のり代部41a及び42aを接合すれば立
体的形状となる。上記した台座は、合成樹脂、丁番等を
使用した木製若しくは厚手のダンボール紙等により構成
することができるが、発泡ポリプロピレンのような合成
板が好ましい。発泡ポリプロピレンのような合成板は軽
量で、かつ可撓性に富むことから、得られる製品も折り
曲げに強く、加工し易く、耐水性に優れている。
【0008】上記した本発明に係る折りたたみ自在の台
座は、図3及び図4に示した収納袋に入れて、保管さ
れ、持ち運ばれる。収納袋Bは、折りたたんだ台座Aを
収納し得る大きさとし、その開口部は紐9、9により開
閉自在とする。収納袋Bの内側底面には弾性層10を形
成する。 該弾性層10は、収納袋の内底面を二重底と
し、不織布、ポリウレタン、ポリエチレン等を充填した
ものとする。
座は、図3及び図4に示した収納袋に入れて、保管さ
れ、持ち運ばれる。収納袋Bは、折りたたんだ台座Aを
収納し得る大きさとし、その開口部は紐9、9により開
閉自在とする。収納袋Bの内側底面には弾性層10を形
成する。 該弾性層10は、収納袋の内底面を二重底と
し、不織布、ポリウレタン、ポリエチレン等を充填した
ものとする。
【0009】次に、以上の構成からなる台座の使用の実
際について説明する。先ず、台座として使用する場合に
は、折りたたまれている第二の側板2及び第四の側板4
1、42の折曲部を平らにし、上面板5を上方より被
せ、そのフラップ7の段差7a、7bを第三の側板3の
切欠き3a、3bに押し込む。さらに、下面板6を折曲
部6aで折り曲げた後、フラップ8を折曲部6bで折り
曲げ、段差8a、8bを切欠き1a、1bに押し込む。
これら上面板5及び下面板6により、台座Aは横、斜め
等からの力が加わったとしてもゆがむことがないので、
安定して臀部を支えることができる。この状態で、上方
より収納袋Bを掛け、弾性層10の内側を上面板5の上
面と接触させれば、台座に腰を下ろした際に弾性層10
が座布団の代わりとなり、長時間の正座にも耐えること
ができる。次に台座の収納について説明する。上面板5
を上方に持ち上げ、フラップ7の段差7a、7bを切欠
き3a、3bから外し、さらに該上面板5を第一の側板
1の背面側に回す。下面板6も同様にフラップ8の段差
8a、8bを切欠き1a、1bから外し、第三の側板3
の前面側に回す。さらに、第二の側板2の折り曲げ部2
a及び第四の側板41、42の接合部を内側に押し込め
ば、台座Aは、折りたたまれ、厚みが薄くなる。この状
態の台座Aを収納袋Bに入れ、紐9を締めればよい。
際について説明する。先ず、台座として使用する場合に
は、折りたたまれている第二の側板2及び第四の側板4
1、42の折曲部を平らにし、上面板5を上方より被
せ、そのフラップ7の段差7a、7bを第三の側板3の
切欠き3a、3bに押し込む。さらに、下面板6を折曲
部6aで折り曲げた後、フラップ8を折曲部6bで折り
曲げ、段差8a、8bを切欠き1a、1bに押し込む。
これら上面板5及び下面板6により、台座Aは横、斜め
等からの力が加わったとしてもゆがむことがないので、
安定して臀部を支えることができる。この状態で、上方
より収納袋Bを掛け、弾性層10の内側を上面板5の上
面と接触させれば、台座に腰を下ろした際に弾性層10
が座布団の代わりとなり、長時間の正座にも耐えること
ができる。次に台座の収納について説明する。上面板5
を上方に持ち上げ、フラップ7の段差7a、7bを切欠
き3a、3bから外し、さらに該上面板5を第一の側板
1の背面側に回す。下面板6も同様にフラップ8の段差
8a、8bを切欠き1a、1bから外し、第三の側板3
の前面側に回す。さらに、第二の側板2の折り曲げ部2
a及び第四の側板41、42の接合部を内側に押し込め
ば、台座Aは、折りたたまれ、厚みが薄くなる。この状
態の台座Aを収納袋Bに入れ、紐9を締めればよい。
【0010】
【発明の効果】以上の構成よりなる本発明に係る折りた
たみ自在の台座は、発泡ポリプロピレンのような合成板
を使用していることから、軽量で加工し易く、丈夫であ
り、しかも水にも強い。さらに、本発明における台座の
各部分は図1に示すように連続しているものであるか
ら、平面に展開した状態で裁断することができ、したが
ってその製造工程は極めて簡単であり、大量生産に適し
ている。特に、第四の側板の接合を接着剤を使用するこ
となく、ステプラーのような金具を使用した場合には、
その接合工程がより簡単となり、かつ迅速に行なうこと
ができるので、製品価格の低廉化にも役立つ。使用する
発泡ポリプロピレンは、折り曲げに強いものであること
から、例えば、上面板、下面板、フラップ、第二の側板
及び第四の側板の折曲部を頻繁に折り曲げたとしても、
容易にその部分が切り離れる心配がなく、丈夫である。
本発明においては、各側板により形成される方形を上面
板及び下面板により固定することから、組立てられた台
座に横もしくは斜め等の不規則な力が加わったとして
も、容易に歪むことがないので、安心してその上に座る
ことができる。しかも、下面板を取り付けることによ
り、長時間にわたり使用しても畳を傷める心配もない。
なお、この下面板を省略し、上面板のみとすることもで
きる。又、本発明に係る折りたたみ自在の台座を図3及
び4に示すような収納袋とともに使用した場合には、該
収納袋が底面に弾性層を有することから、使用時におい
ては座布団の役目を果たし、収納した状態においても弾
性層がクッションとなるので、トランク等に他のものと
一緒に入れても、それらを傷めることがない。また正座
が楽になることから、長時間の正座にも耐えることがで
きるという従来の台座が有しない多くの利点を有する。
さらに、台座は折りたたんだ状態で収納されることか
ら、その厚みは使用時の半分以下となり、軽量さと相ま
って持ち運びに極めて便利である等折りたたみ自在の台
座として多くの優れた効果を有する。
たみ自在の台座は、発泡ポリプロピレンのような合成板
を使用していることから、軽量で加工し易く、丈夫であ
り、しかも水にも強い。さらに、本発明における台座の
各部分は図1に示すように連続しているものであるか
ら、平面に展開した状態で裁断することができ、したが
ってその製造工程は極めて簡単であり、大量生産に適し
ている。特に、第四の側板の接合を接着剤を使用するこ
となく、ステプラーのような金具を使用した場合には、
その接合工程がより簡単となり、かつ迅速に行なうこと
ができるので、製品価格の低廉化にも役立つ。使用する
発泡ポリプロピレンは、折り曲げに強いものであること
から、例えば、上面板、下面板、フラップ、第二の側板
及び第四の側板の折曲部を頻繁に折り曲げたとしても、
容易にその部分が切り離れる心配がなく、丈夫である。
本発明においては、各側板により形成される方形を上面
板及び下面板により固定することから、組立てられた台
座に横もしくは斜め等の不規則な力が加わったとして
も、容易に歪むことがないので、安心してその上に座る
ことができる。しかも、下面板を取り付けることによ
り、長時間にわたり使用しても畳を傷める心配もない。
なお、この下面板を省略し、上面板のみとすることもで
きる。又、本発明に係る折りたたみ自在の台座を図3及
び4に示すような収納袋とともに使用した場合には、該
収納袋が底面に弾性層を有することから、使用時におい
ては座布団の役目を果たし、収納した状態においても弾
性層がクッションとなるので、トランク等に他のものと
一緒に入れても、それらを傷めることがない。また正座
が楽になることから、長時間の正座にも耐えることがで
きるという従来の台座が有しない多くの利点を有する。
さらに、台座は折りたたんだ状態で収納されることか
ら、その厚みは使用時の半分以下となり、軽量さと相ま
って持ち運びに極めて便利である等折りたたみ自在の台
座として多くの優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折りたたみ自在の台座の展開した
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図2】図1の展開された台座を組み立てた状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】折りたたんだ台座を収納する袋の一例の全体を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】収納袋の断面図である。
【図5】従来の屈曲式の台座の全体を示す斜視図であ
る。
る。
【符号の説明】 A 台座 1 第一の側板 1a 切欠き 1b 切欠き 2 第二の側板 2a 折り曲げ部 3 第三の側板 3a 切欠き 3b 切欠き 41 第四の側板 41a のり代部 42 第四の側板 42a のり代部 5 上面板 5a 折曲部 5b 折曲部 6 下面板 6a 折曲部 6b 折曲部 7 フラップ 7a 段差 7b 段差 8 フラップ 8a 段差 8b 段差
Claims (2)
- 【請求項1】 平面方形を形成する第一乃至第四の側板
及びこれら側板により形成される平面方形を被蓋する上
面板及び下面板からなり、第一の側板の上縁には折り曲
げ自在のフラップを上縁に有する上面板を折り曲げ自在
に延設し、第一の側板の対向する二片の一側に、第二、
第三及び第四の側板を連続してそれぞれ折り曲げ自在に
設けるとともに、該第4の側板はその幅を二分の一とす
るとともに端側に折り曲げ自在ののり代部を形成し、さ
らに前記第一の側板の他側に幅二分の一で端側に折り曲
げ自在ののり代部を有する第四の側板を折り曲げ自在に
形成し、第三の側板側に形成した第四ののり代部と第一
の側板側に形成した第四ののり代部とを貼り合わせると
ともに、第3の側板の上部両側端に前記上面板のフラッ
プを折り曲げた際にその両端が入り込むための切欠きを
設け、さらに第三の側板の下縁には折り曲げ自在のフラ
ップを下縁に有する下面板を折り曲げ自在に延設すると
ともに、前記第一の側板の下部両側端に下面板のフラッ
プを折り曲げた際にその両端が入り込むための切欠きを
設けたことを特徴とする折りたたみ自在の台座。 - 【請求項2】 底面に弾性層を形成し、上面口を紐によ
り開閉自在としたことを特徴とする折りたたみ自在の台
座用収納袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346673A JP2000152850A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 折りたたみ自在の台座 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346673A JP2000152850A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 折りたたみ自在の台座 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000152850A true JP2000152850A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18385049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10346673A Pending JP2000152850A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 折りたたみ自在の台座 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000152850A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109222499A (zh) * | 2018-10-17 | 2019-01-18 | 东华大学 | 一种采用三角折叠结构的儿童坐具 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP10346673A patent/JP2000152850A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109222499A (zh) * | 2018-10-17 | 2019-01-18 | 东华大学 | 一种采用三角折叠结构的儿童坐具 |
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