JP2003153768A - 折り畳み脚及びこれを利用した正座椅子 - Google Patents

折り畳み脚及びこれを利用した正座椅子

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JP2003153768A
JP2003153768A JP2001358282A JP2001358282A JP2003153768A JP 2003153768 A JP2003153768 A JP 2003153768A JP 2001358282 A JP2001358282 A JP 2001358282A JP 2001358282 A JP2001358282 A JP 2001358282A JP 2003153768 A JP2003153768 A JP 2003153768A
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leg
pair
seat plate
folding
leg bodies
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English (en)
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Shigeru Ebina
茂 蝦名
Hajime Matsuzaki
元 松崎
Goro Imura
五郎 井村
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Chiba Institute of Technology
Original Assignee
Chiba Institute of Technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな荷重を支えることができ、しかも使い
勝手を良くする。 【解決手段】 座板2と底板3の間に、屈曲可能な一対
の脚本体4,5を屈曲の中心軸6が平行になるように向
かい合わせに取り付け、一対の脚本体4,5を伸ばした
状態から中心軸6が互いに近づく方向に屈曲させて組み
合わせて使用すると共に、一対の脚本体4,5を伸ばし
た状態から中心軸6が互いに離間する方向に屈曲させて
折り畳むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み脚及びこ
れを利用した正座椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の正座椅子としては、例えば実用新
案登録第3015400号公報に開示されたものがあ
る。この正座椅子は、図7に示すように、脚杆103,
104をX字状に交差させてその交差部分を軸105に
よって結合すると共に、一方の脚杆103の上端103
aを座板101に回動自在に連結し、他方の脚杆104
の上端104aを座板101の底面の連結片106に取
り外し可能に連結することによって、脚部を折り畳み可
能な構造としている。
【0003】この脚構造は、脚杆104を座板101の
底面の連結片106に連結している状態では、脚杆10
3,104がX字状の脚として組み立てられており座板
101を所定の高さに持ち上げている。この状態で正座
椅子を使用する。そして、脚杆104を連結片106か
ら取り外すことで、X字状に交差している一対の脚杆1
03,104の交差角を潰して折り畳むことが出来るも
のである。
【0004】また、別のタイプの正座椅子として、例え
ば特開2001−224440号公報に開示されたもの
がある。この正座椅子は、図8及び図9に示すように、
ヒンジ112によって開閉可能に連結された箱状の平坦
状部材110,110と、その内側に回動自在に取り付
けられている互いに独立した脚部111,111とで構
成されている。なお、図8中符号113は着座者の臀
部、符号114は着座者の足である。
【0005】この正座椅子を使用する場合には、平坦状
部材110を開いて水平にし、脚部111をハの字状に
開いて立てる。2つの脚部111はそれぞれ独立して着
座者の体重を支える。また、正座椅子を使わない場合に
は、平坦状部材110の裏側に脚部111を寝かすよう
に折り畳み、平坦状部材110を折り畳んで閉じる。2
枚の平坦状部材110を閉じることで、その内部に折り
畳んだ脚部111を収納することができる。
【0006】更に、これら正座椅子に限らず、折り畳み
テーブルや机、椅子などにおいて、天板などを支持する
折り畳み可能な脚部としては、いずれもX字状の脚を利
用したものが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実用新
案登録第3015400号公報の正座椅子は、脚杆10
3,104をX字状に軸105によって結合しており、
しかも片方の脚杆104を座板101から取り外せるよ
うにしているので、強度的に弱く大きな荷重をかけるこ
とができない。また、脚を折り畳んだり組み立てたりす
るのに脚杆104の上端を104aを連結片106から
外したり取り付けたりする必要があるため、操作が煩わ
しく使い勝手に劣る。更に、脚杆103,104が露出
し、見た目が良くない上に、脚杆103,104が完全
に平坦にできないため持ち運び時に引っかかたり、持ち
にくいなど、使い勝手の悪いものである。
【0008】また、特開2001−224440号公報
の正座椅子の場合は、箱状に収納されるため持ち運びに
は便利であるが、使用するときには、箱を開くだけでな
く脚部111をハの字状に完全に開いて立てる必要があ
り、それが不完全であると着座と同時に椅子が潰れてし
まう虞がある。しかも、ハの字形に広がった2つの脚部
111が独立して着座者の体重を支えるため、強度的に
弱く大きな荷重をかけることができない。更に、体重が
かかる方向と水平に開かれた平坦状部材110が閉じる
方向とが同じであるため、構造的にも強度がない。
【0009】更に、いずれの折り畳み脚も、組み立てと
収納動作が簡単ではないし、荷重に対して弱い構造であ
る。
【0010】本発明は、大きな荷重を支えることがで
き、しかも使い勝手の良い折り畳み脚及びこれを利用し
た正座椅子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の折り畳み脚は、一対の被支持部材間
に、屈曲可能な一対の脚本体を屈曲の中心軸が平行にな
るように向かい合わせに取り付け、一対の脚本体を伸ば
した状態から中心軸が互いに近づく方向に屈曲させて組
み合わせて使用すると共に、一対の脚本体を伸ばした状
態から中心軸が互いに離間する方向に屈曲させて折り畳
むようにしている。
【0012】したがって、一対の脚本体を屈曲の中心軸
が互いに近づく方向に屈曲させると、脚本体同士が突き
合わされるように組み合わされて固定される。これによ
り、一対の脚本体が1つのトラス構造物として機能して
強固な脚となる。一方、一対の脚本体を中心軸が互いに
離間する方向に屈曲させても、脚本体同士は互いに干渉
せずに屈曲する。したがって、一対の脚本体を容易に折
り畳むことができる。
【0013】また、請求項2記載の折り畳み脚は、一対
の被支持部材の対向面に中心軸が互いに離間する方向に
屈曲させて折り畳まれた一対の脚本体を収納する凹部を
設け、折り畳み時に一対の脚本体を凹部に収納して一対
の被支持部材を重ね合わせるようにしている。この場合
には、折り畳まれる一対の脚本体が一対の被支持部材の
対向面に形成されている凹部に収納されることによっ
て、被支持部材と被支持部材とが脚本体を露出させずに
重ね合わせられる。このため、収納状態の折り畳み脚
は、一対の被支持部材を重ねた以上の厚みを必要としな
い。
【0014】また、請求項3記載の正座椅子は、請求項
1または2記載の折り畳み脚を有し、一対の被支持部材
を座板と底板によって構成したものである。したがっ
て、座板を持ち上げてから僅かに降ろすだけで、正座椅
子を組み立てることができ、更に座板を僅かに持ち上げ
てから降ろすだけで正座椅子を収納することができる。
しかも、折り畳み脚部が座板と底板との間に収容された
状態で収納されるため、板を2枚重ねた以上の厚みも外
観も呈さない、コンパクトなものとなる。
【0015】さらに、請求項4記載の正座椅子は、一対
の脚本体の組合せに、遊びが設けられるようにしてい
る。この場合、座面左右の重量変化で遊びの分だけ座板
を僅かに揺らすことができる。この座板の僅かな揺れ
は、使用者が同一姿勢で長時間座ることを防いで、脊椎
起立筋、腸腰筋、下肢筋群などの筋収縮による筋疲労及
び循環障害などを未然に防ぎ、腰や臀部の痛みを無くす
ことが期待できる。また、着座時の体の動きに座板の動
きを若干追従させることができることにより、座り心地
を軟らかくすることができ、使い心地を向上させること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1及び図2に、本発明の折り畳み脚を正
座椅子に適用した実施形態の一例を示す。折り畳み脚1
は、一対の被支持部材2,3間に、2本のリンク4A,
4B並びに5A,5Bとこれらを回転自在に連結する連
結ピン8とから成る屈曲可能な一対の脚本体4,5を、
回転の中心軸6となる連結ピン8が互いに平行になるよ
うに向かい合わせに取り付け、一対の脚本体4,5を伸
ばした状態から中心軸6となる連結ピン8が互いに近づ
く方向(以下、内向きと呼ぶ)に屈曲させて組み合わせ
て使用すると共に、一対の脚本体4,5を伸ばした状態
から中心軸6たる連結ピン8が互いに離間する方向(以
下、外向きと呼ぶ)に屈曲させて折り畳むものである。
正座椅子7を構成した本実施形態では、折り畳み脚1の
脚本体4,5の両端を一定間隔で回転可能に連結する一
対の被支持部材2,3を座板(以下、座板2という)及
び底板(以下、底板3という)によって構成している。
【0018】脚本体4は、第1及び第2のリンク4A,
4Bと、これら第1及び第2のリンク4A,4Bを揺動
自在に連結する2本の連結ピン8より構成されている。
2本の連結ピン8は同軸上に配置されている。同様に、
脚本体5は、第1及び第2のリンク5A,5Bと、これ
ら第1及び第2のリンク5A,5Bを揺動自在に連結す
る2本の連結ピン8より構成されている。2本の連結ピ
ン8は同軸上に配置されている。第1及び第2のリンク
4A,4B並びに5A,5Bが連結ピン8を中心に相対
的に揺動することで、脚本体4,5が外向きないし内向
きに屈曲可能となる。
【0019】脚本体4の第1のリンク4A及び第2のリ
ンク4Bのヒンジを構成する端部には、図3に示すよう
に、凸部4cと凹部4dとが交互に2組設けられてい
る。第1のリンク4Aと第2のリンク4Bの凸部4c同
士並びに凹部4d同士はそれぞれ対向するように設けら
れ、更に各凸部4cには連結ピン8を通すための円筒部
材9が設けられている。同様に、脚本体5の第1のリン
ク5A及び第2のリンク5Bにも、2組の凸部5cと凹
部5dが交互に設けられ、対向する凸部5cに連結ピン
8を通すための円筒部材9が設けられている。この円筒
部材9は、一対の第1及び第2のリンク4A,4B並び
に5A,5Bを図1に仮想線で示すように一直線上に並
ぶように配置したときに、第1及び第2のリンク4A,
4B並びに5A,5Bの互いに対向する内側の面の延長
線上に円筒部材9の中心が位置し、外側の面寄りの領域
に突き合わせ面11が形成されるようにオフセット配置
されている。対を成す各リンク4A,4B並びに5A,
5Bの凸部4c,5cの突き合わせ面11は外向きに拡
がるような傾斜面とされ、図1に実線で示すような内向
きに>形あるいは<形に屈曲可能となるように設けられ
ている。リンク4A,4Bとリンク5A,5Bは、互い
の傾斜面11を突き合わせるまで内向き即ち相手の中心
軸6に互いに近づく方向に屈曲可能である。また、各リ
ンク4A,4B並びに5A,5Bの凹部4d,5dの底
面12は、図1の仮想線の伸張状態において、突き合わ
せ面11とは逆の内向きに拡がるような傾斜面とされて
いる。そして、各脚本体4,5がそれぞれ内向きに屈曲
した際に、各リンク4A,4B並びに5A,5Bの側面
が凹部底面12とそれぞれ当接して、リンク4A,4B
並びに5A,5Bが互いに入り組むように組み合わされ
て拘束されるように設けられている。尚、本実施形態の
場合、各リンク4A,4B、5A,5Bは、軽量なアル
ミニウム合金ダイキャストで製作されているため、円筒
部材9は一体に成形されている。
【0020】円筒部材9の軸方向の長さは凸部4c,5
cの幅L1のほぼ半分になっており、第1のリンク4
A,5Aに固着させる円筒部材9と第2のリンク4B,
5Bに固着させる円筒部材9とを軸方向にずらして配置
している。このため、各リンク4A,4B、5A,5B
の凸部4c,5c同士を突き合わせると円筒部材9が同
軸上に並び、連結ピン8を通して揺動自在に連結するこ
とができる。また、凹部4d,5dの幅L2と凸部4
c,5cの幅L1とはほぼ同じで所定の公差を以てがた
つき無く互いに自由に入り込んだり離れ得るように設け
られることが好ましい。
【0021】各脚本体4,5の両端は二股に分かれてお
り、それらが座板2又は底板3に揺動自在にそれぞれ連
結されている。即ち、各リンク4A,4B,5A,5B
は、それぞれ門形を成し、連結ピン8で連結されること
によって全体として中央部で屈曲可能なH形の構造物を
構成する。ここで、各リンク4A,4B,5A,5Bは
高い寸法精度と加工の容易性を考慮して、軽量なアルミ
ニウム合金製ダイカストで構成するようにしているがこ
れに特に限られるものではなく、その他の軽量金属材
料、例えばマグネシウム合金やその他の金属、あるいは
木材や強化プラスチック等を使用しても良い。
【0022】一対の脚本体4,5は、リンク4A,4B
の凸部4cがリンク5A,5Bの凹部5dに向かい合
い、リンク5A,5Bの凸部5cがリンク4A,4Bの
凹部4dに向かい合いうように配置され、座板2と底板
3の間に所定の間隔をあけて取り付けられている。した
がって、一対の脚本体4,5を中心軸6が互いに近づく
方向に屈曲させると、凸部4c,5cが相手の凹部5
d,4dに入り込んで交差し、凸部4c,5cが相手の
凹部5d,4dの傾斜面12に度当たりした状態で組み
合わされる。このとき、凸部4c,5cが相手の傾斜面
12に度当たりするのと同時に、リンク4Aと4B,リ
ンク5Aと5Bの傾斜面11同士も突き合わされる。
【0023】そして、このように一対の脚本体4,5を
入り組むように組み合わせると、その組合せ位置10よ
りも上側の第1のリンク4A,5Aと座板2とで正三角
形のトラスTが構成され、下側の部分の第2のリンク4
B,5Bと底板3とで正三角形のトラスTが構成され
る。この場合、座板2を支持するトラス構造は最も剛性
が高くかつ座板2の下に脚を挿入するための十分なスペ
ースを確保することができる。
【0024】座板2及び底板3は、例えば木目が美し
く、堅く、安定性の高いブナ科のクルミ材(ウォールナ
ット)等の木で製作されている。ただし、木に限るもの
ではなく、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の金
属、強化プラスチック等を使用しても良い。更に、座板
2の上面2cは、身体への圧迫を配慮して臀部に対応し
た形状(尻形状)に成形されており、更に角も丸められ
ている。また、図示していないが、場合によっては、上
面2cの上あるいは場合によっては底板3の座板2と突
き合わされる面に、クッション材を張り(更に必要に応
じて上張地などで覆い)、着座時に臀部や脚部への圧迫
を低減させるようにすることも可能である。
【0025】座板2と底板3の対向する面(以下、対向
面と呼ぶ)2b,3bには、図4に示すように、外向き
に屈曲されて折り畳まれた状態の脚本体4,5を収納す
る凹部2a,3aが設けられており、座板2と底板3を
重ね合わせその間に一対の脚本体4,5を折り畳んで収
納し得るように設けられている。ここで、図1及び図2
では、脚本体4,5を見やすくするために凹部2a,3
aを単一な凹みから成る単純形状の凹みとしてあらわし
ているが、図4に示すように、凹部2a,3aの形状を
脚本体4,5の形状に対応させるようにすることが好ま
しい。この場合には、座板2並びに底板3の厚みがリン
ク形状に応じて部分的に薄くなるだけで、板全体として
は強度を保つことができるので、板厚を薄くできる。
【0026】以上のように構成された正座椅子7による
と、図6に示すようにして組み立てあるいは収納して使
用することができる。即ち、図2に示すように、底板3
に重ね合わされている座板2を持ち上げて一対の脚本体
4,5を一旦伸ばし(図1の仮想線で示す状態)、その
後に座板2を下げて内向きに一対の脚本体4,5を屈曲
させることによって正座椅子の組み立てが完了する(図
1の実線の状態並びに図6の(E)の状態)。この座板
2の持ち上げと僅かな下降動作で、上述したように一対
の脚本体4,5が組み合わされる。この状態では、脚本
体4,5の自重並びに座板2の重さが一対の脚本体4,
5を組み合わせる方向に作用するので、脚本体4,5の
組合せ状態が維持される。そこで、脚本体4,5の両脇
に足を入れて座板2に座る正座椅子7としての使用を可
能とする。一対の脚本体4,5と座板2及び底板3がト
ラス構造Tを構成し、しかもそのトラス構造Tは正三角
形であるため、脚の構造として極めて強いものとなり、
使用者の体重をしっかりと支えることができる。
【0027】一方、正座椅子をしまうときには、座板2
を僅かに持ち上げて一対の脚本体4,5を一旦伸ばした
後、図2に仮想線で示すように、座板2を下げながら一
対の脚本体4,5を外向きに屈曲させることにより、脚
本体4,5を折り畳む。即ち、一対の脚本体4,5を外
向きに屈曲させた場合にはこれらが互いに干渉すること
はないので、座板2が底板3に重なるまで各脚本体4,
5を折り畳むことができる。各脚本体4,5の第1のリ
ンク4A,5Aは座板2に設けられた凹部2aに収納さ
れ、第2のリンク4B,5Bは底板3に設けられた凹部
3aに収納されるので、座板2を底板3に重ね合わせる
ことができる。
【0028】このように、一対の脚本体4,5を屈曲さ
せたり伸ばしたりするだけで、脚本体4,5を組み合わ
せたり折り畳んだりすることができるので、正座椅子7
として使い勝手が大変良いものとなる。
【0029】また、一対の脚本体4,5は、内向きに屈
曲した第1及び第2のリンク4A,4B並びに5A,5
Bの突き合わせられた凹部4d並びに5dによって形成
される窓に、凸部4c並びに5cによって形成される>
形の突起が互いに僅かにずれを起こし得る程度の遊びを
伴って嵌り込むように組み合わせられることが好まし
い。この場合、一対の脚本体4,5にロック機構がない
ことで、座面の左右で重量変化が生じたときに、組み合
わせられた脚本体4,5の間にずれが生じて、その分だ
け座板2が僅かに揺れる。この座板2の僅かな揺れは、
知らず知らずのうちに使用者が同一姿勢で長時間座るこ
とを防いで、脊椎起立筋、腸腰筋、下肢筋群などの筋収
縮による筋疲労及び循環障害などを未然に防ぎ、腰や臀
部の痛みを無くすことが期待できる。また、着座時の体
の動きに座板3の動きを若干追従させることができるこ
とにより、座り心地を軟らかくすることができ、使い心
地を向上させることができる。
【0030】また、この正座椅子7は、座板2と底板3
を重ね合わせその間に一対の脚本体4,5を折り畳んで
収納することができるので、脚本体4,5が全く露出せ
ず収納時の外観を薄くコンパクトにすることができる。
このため、持ち運びに便利であり、正座椅子7の使い勝
手をより一層向上させることができる。
【0031】さらに、座板2と底板3を重ね合わせた状
態で持ち運びすることができるので、表面に物を引っ掛
けるような凹凸ができることがない。このため、持ち運
びの際に他の持ち物を傷付けることもなく、正座椅子7
の使い勝手をより一層向上させることができる。
【0032】更に、一対の脚本体4,5の間で各々ヒン
ジ部分を構成する円筒部材9が交互に入り込むように組
み合わせる構造としているので、一対の脚本体4,5が
軸方向、即ち正座椅子の前後方向に係合した状態で座板
2から掛かる体重を受けて固定されるため、左右のみな
らず、前後方向にもぐらつきなく支持できる。
【0033】このような利点は、正座椅子としてだけで
なく、折り畳みテーブルや折り畳み椅子などの、使用時
と収納時とで形態を変化させることが要求される家具類
などにおける折り畳み脚としても発揮される。即ち、折
り畳み脚として薄くコンパクトにすることができるの
で、それを用いた家具類の持ち運びに便利であり、組み
立てと収納の作業が簡単となり、使い勝手が良いものと
なる。また、折り畳み脚としても家具類の内側に完全に
収納可能であるため、表面に物を引っ掛けるような凹凸
ができないので、持ち運びに便利であり、一緒に運ぶ物
を傷付けることもない。
【0034】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、本実施形態では、主に正座椅子の例を
挙げて説明したが、これに特に限定されるものではな
く、折り畳みテーブルや机、折り畳み椅子などの家具類
や2つの位置の間で伸縮可能な支持構造物が必要な装置
や道具類等、あるいはその他のものに適用することも可
能である。また、本実施形態では、携帯可能な正座椅子
について主に説明したが、その場で組み立てたり収納す
ることが必要な固定家具類などに適用することも可能で
ある。この場合には、脚本体4,5の一端、通常は下端
側を固定部材側に取り付け、他端の被支持部材たる座板
や天板などを持ち上げ可能として、家具類のワンタッチ
組み立てを可能とする。
【0035】また、各脚本体4,5の第1のリンク4
A,5Aと座板2とで正三角形のトラスTを構成し、各
脚本体4,5の第2のリンク4B,5Bと底板3とで正
三角形のトラスTを構成していたが、必ずしも正三角形
のトラスTを構成する必要はなく、例えば脚本体4,5
の取り付け間隔を変えたり、各リンク4A,4B、5
A,5Bの長さを変えて二等辺三角形等のトラスを構成
するようにしても良い。
【0036】また、上述の実施形態では、座板2と底板
3の重ねられる面に、折り畳まれた一対の脚本体4,5
を収納する凹部2a,3aを設けるようにしていたが、
場合によっては凹部2a,3aを設けずに、座板2と底
板3との間に脚本体4,5が折り畳まれた状態で側方か
ら見える状態で収納するようにしても良い。
【0037】また、本実施形態では、一対の脚本体4,
5の各リンク4A,4B、5A,5Bの連結位置(連結
ピン8の位置)付近を交差させて組み合わせるようにし
ていたが、例えば図5に示すように、連結位置から離れ
た位置を交差させて組み合わせるようにしても良い。こ
のようにすることで脚本体4,5の間隔Dを調節するこ
とができ、特に図5の例では、脚本体4,5の間隔Dを
短くしているので、座板2と底板3の間隔を変えずに使
用者が足を入れるスペースを大きくすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の折
り畳み脚によると、一対の脚本体を屈曲の中心軸が互い
に近づく方向に屈曲させると、脚本体同士が突き合わさ
れるように組み合わされて固定されるので、一対の脚本
体が1つのトラス構造物として機能して強固な脚とな
る。その反面、一対の脚本体を中心軸が互いに離間する
方向に屈曲させれば、脚本体同士は互いに干渉せずに屈
曲するので、トラス構造物が分解されて互いに独立した
一対の脚本体として容易に折り畳むことができる。この
ため、脚を組み立てて使用する時には被支持部材を最上
端まで持ち上げてから僅かに降ろすだけでよく、折り畳
む時には逆に最上端まで僅かに持ち上げてから降ろすだ
けで脚本体を折り畳むことができるため、組み立て及び
折り畳み操作が極めて簡単であり、使い勝手の良い折り
畳み脚である。しかも、折り畳み脚として薄くコンパク
トにすることができるので、それを用いた家具類の収納
態様もコンパクトなものにでき、使い勝手が良いと共に
運搬が容易となる。しかも、折り畳み時に被支持部材の
間に完全に収納可能であるため、表面に物を引っ掛ける
ような凹凸ができないので、持ち運びに便利であり、一
緒に運ぶ物を傷付けることもない。
【0039】また、請求項2記載の折り畳み脚による
と、折り畳まれる一対の脚本体が一対の被支持部材の対
向面に形成されている凹部に収納されることによって、
被支持部材と被支持部材とが脚本体を露出させずに重ね
合わせられるため、収納状態には一対の被支持部材を重
ねた以上の厚みを必要としない。即ち、被支持部材以外
の部材を露出させない外観で尚かつコンパクトに収納す
ることができる。しかも、被支持部材の厚みがリンク形
状に応じて部分的に薄くなるだけで、板全体としては強
度を保つことができるので、板厚を薄くできる。
【0040】また、請求項3記載の正座椅子によると、
座板を持ち上げてから僅かに降ろすだけで正座椅子を組
み立てることができ、更に座板を僅かに持ち上げてから
降ろすだけで正座椅子を折り畳むことができるので、使
い勝手が大変良いものとなる。しかも、一対の脚本体と
座板及び底板がトラス構造を構成するため、脚構造とし
て極めて強いものとなり、コンパクトでありながら使用
者の体重をしっかりと安定して支えることができる。更
に、折り畳み脚部が座板と底板との間に収容された状態
で収納されるため、板を2枚重ねた以上の厚みも外観も
呈さない、コンパクトなものとなる。このため、持ち運
びに便利であると共に、表面に物を引っ掛けるような凹
凸ができることがないため、持ち運びの際に他の持ち物
を傷付けることもなく、携帯に便利な正座椅子となる。
【0041】また、請求項4記載の正座椅子によると、
座板が僅かに揺れるため、使用者が同一姿勢で長時間座
ることを防いで、脊椎起立筋、腸腰筋、下肢筋群などの
筋収縮による筋疲労及び循環障害などを未然に防ぎ、腰
や臀部の痛みを無くすことが期待できる。また、着座時
の体の動きに座板の動きを若干追従させることができる
ことにより、座り心地を軟らかくすることができ、使い
心地を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した正座椅子の実施形態の一例を
示し、折り畳み脚を組み合わせて使用する状態の断面図
である。
【図2】本発明を適用した正座椅子の実施形態の一例を
示し、折り畳み脚を折り畳んだ状態の断面図である。
【図3】同正座椅子の脚本体を示す分解図である。
【図4】同正座椅子の座板を示す底面図である。
【図5】本発明を適用した正座椅子の他の実施形態を示
し、折り畳み脚を組み合わせた状態の断面図である。
【図6】本発明の正座椅子の組み立て時及び折り畳み時
の展開状態を(A)〜(E)で示すコンピュータグラフ
ィックによる斜視図である。
【図7】従来の正座椅子を示す正面図である。
【図8】従来の別の正座椅子を示す断面図である。
【図9】図8の正座椅子の折り畳んだ状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
2 座板(一方の被支持部材) 2a 座板の凹部 2b 座板の対向面 3 底板(他方の被支持部材) 3a 底板の凹部 3b 底板の対向面 4,5 脚本体 4A,5A 脚本体の第1のリンク 4B,5B 脚本体の第2のリンク 6 屈曲の中心軸 7 正座椅子 8 連結ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井村 五郎 千葉県習志野市津田沼2−17−1 学校法 人千葉工業大学内 Fターム(参考) 3B053 GA00 3B095 AA06 AC02 BA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の被支持部材間に、屈曲可能な一対
    の脚本体を屈曲の中心軸が平行になるように向かい合わ
    せに取り付け、前記一対の脚本体を伸ばした状態から前
    記中心軸が互いに近づく方向に屈曲させて互いに入り組
    むように組み合わせて使用すると共に、前記一対の脚本
    体を伸ばした状態から前記中心軸が互いに離間する方向
    に屈曲させて折り畳むことを特徴とする折り畳み脚。
  2. 【請求項2】 前記一対の被支持部材の対向面に前記中
    心軸が互いに離間する方向に屈曲させて折り畳まれた前
    記一対の脚本体を収納する凹部を設け、折り畳み時に前
    記一対の脚本体を前記凹部に収納して前記一対の被支持
    部材を重ね合わせることを特徴とする請求項1記載の折
    り畳み脚。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の折り畳み脚を有
    し、前記一対の被支持部材は座板と底板とから成ること
    を特徴とする正座椅子。
  4. 【請求項4】 前記一対の脚本体の組合せに、遊びが設
    けられていることを特徴とする請求項3記載の正座椅
    子。
JP2001358282A 2001-11-22 2001-11-22 折り畳み脚及びこれを利用した正座椅子 Pending JP2003153768A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013248318A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Onwee Kk 折り畳み脚および折り畳みテーブル
CN108338567A (zh) * 2018-04-10 2018-07-31 振立(漳州)工贸有限公司 一种户外用可调节的多功能折叠椅

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JP2013248318A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Onwee Kk 折り畳み脚および折り畳みテーブル
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