JP2010259759A - 折りたたみ椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 四辺形リンクのみによってワンタッチで開閉し、折りたたみ状態ではそのままで自立するとともに、安定的に閉じた姿勢を保持すること。
【解決手段】 折りたたみ状態において、座板と前脚の支点ならびに座板と後脚の支点、および後脚接地面が略一線上に並ぶとともに、上記3点を結ぶ線と、座板と前脚の支点と前脚接地面を結ぶ直線とを斜辺とし、前脚接地面と後脚接地面を結ぶ直線を底辺とする擬似二等辺三角形を形成することによって、安定的に自立する。また、接地面と四辺形リンクの4支点軸にもとづいて発生する各部材の自重偶力に関して、折りたたみ姿勢に閉じる方向の偶力が折りたたみ姿勢を開く方向の偶力と同等以上であるようにしたので、振動や衝撃によって開くことがない。
【選択図】図2

Description

本発明は、折りたたみ椅子とりわけ開閉操作が簡便であり、かつ折りたたんだ状態で安定して自立する、使い勝手の良い椅子に関する。
折りたたみ椅子は、多数の席を必要とする催し会場をはじめ、教育機関や事務所には必須の備品として大量に使用されている。それらは一般的に、パイプフレームと、厚みの薄い座板および背もたれからなり、座り心地よりも開閉操作と収納性が優先された構造となっている。
折りたたみ椅子の開閉機構には、古くより様々な工夫が積み重ねられて来た。それらの中で、前後脚と座板およびリンク棒によって構成する四辺形リンクによるものがある(たとえば特許文献1〜5を参照)。この方式はスライド機構やロックの嵌脱などを要せず、座板の回動のみで開閉操作を行う、最も単純な形式である。
実公昭13−2957号 公報 実公昭36−11466号 公報 実公昭47−24974号 公報 実公昭44−16969号 公報 実開昭58−13164号 公報 実開昭49−54610号 公報 特開2007−37608号 公報
四辺形リンク式折りたたみ椅子は、4つのリンク支点以外の機構部を要しないので故障し難く、したがって開閉操作に伴う雑音も小さいという利点がある。また開閉操作が易しいので、腕力の衰えたあるいは手指の不自由な高齢者や病人にも操作しやすい。しかしながら従来のものは図8に示す代表例(特許文献4)に見られるように、量産品としては機能本位の意匠性に乏しいものしか見当たらない。
また家具調のものの例としては、これに肘掛を加えて、背もたれと座板で構成する別の四辺形リンクを加えることによって使用感を改善した、図9に示す特許文献6のものがある。しかしながら上記2例をはじめとして従来品は、折りたたんだ状態での収納は、収納具に入れるか、あるいは何かにもたせ掛けることを前提としており、自立させることは全く考慮されていない。
折りたたみ状態で自立させるものとしては、前後脚を直接に交差させてX字型に組む形式が普及している。しかしながらこの形式では、座板を固定するために別のロック機構やスライドを必要とするばかりでなく、使用感や意匠性において満足できるものではない。また本願とは異なる形式のリンク機構を用いて座板を開閉し、折りたたんだ姿で自立させるものとして特許文献7の方式がある。しかしながら特許文献7は浴室での介護用であり、家具には適していない。
本発明では、上記の諸課題を解決して、単純かつ堅牢なリンク機構によってワンタッチで開閉を可能とし、折りたたんだままの状態で自立させる。そうして、展開状態での座り心地が快適であることは勿論のこと、意匠性とりわけ折りたたみ状態での自立姿勢が美しく、かつ安定して折りたたみ状態を保持する椅子を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、座板に前脚と後脚をそれぞれ水平支点軸によって軸支し、別のリンク棒にて前脚と後脚を軸支して四辺形リンクを構成する。こうして座板の回動に連動して、後脚が前脚に対する交差角を変化させつつ回動して開閉する形式の、従来公知の折りたたみ椅子において、折りたたみ状態では前後脚が相互に近接して、前後脚の下端が同一高さとなるように四辺形リンクの形状を工夫して、その前後脚によって椅子が自立するようにした。
これの具体的な形状としては、折りたたみ状態の側面視において、座板を前脚に軸支する支点ならびに座板を後脚に軸支する支点、および後脚接地面の前端が略一線上に並ぶとともに、上記3つの点を結ぶ線を一方の斜辺とし、座板を前脚に軸支する支点と前脚接地面の後端を結ぶ直線を他方の斜辺として、前脚接地面後端と後脚接地面前端を結ぶ直線を底辺とする擬似二等辺三角形を形成するようにすればよい。
また自立の折りたたみ姿勢を自ら保持するように、前後脚の接地点と四辺形リンクの4つの支点軸にもとづいて発生する各部材の自重による偶力に関して、折りたたみ姿勢に閉じる方向の偶力が折りたたみ姿勢を開く方向の偶力と同等以上であるようにした。
更に、折りたたみ状態において、座板の重心垂下線が、座板を前脚に軸支する支点軸に一致するか、またはこれよりも後方を通るように配置すれば、座板の自重による偶力が折りたたみ姿勢を開く方向に作用することが無いので、折りたたみ状態をより確実に保持することができる。
こうして得られた本発明の折りたたみ椅子は、木材での構造に適合し、座り心地が快適であるとともに、意匠性とりわけ折りたたみ状態での自立姿勢が美しく、加えて安定して折りたたみ状態を保持する。
図1〜図5にもとづいて本願発明の折りたたみ椅子(以下単に椅子と記述する)実施例1の詳細を説明する。図1は展開状態での側面図であり、椅子は前脚1、後脚2、座板3およびリンク棒4の主要部材によって構成される。座板を除く上記部材は全て左右対称の対からなり、リンク棒を除いて左右一体構造である。図2は折りたたみ状態での側面図、図3は展開状態での背面図である。
前脚1は側面視で全体が反転S字の形状を呈し、肘当て部16から背もたれ部17までが一体となっている。左右の前脚1は上部を背もたれ19により、下部を連結材18により左右一体に連結されているところは公知の構造である。
座板3は前後中央部の後ろ寄りを、座板前支点SFの水平軸によって前脚に軸支され、後端部を座板後支点SBの水平軸によって後脚に軸支されている。リンク棒4は支点SFの少し上方に位置するリンク棒前支点RFによって前端を前脚に軸支され、後端をリンク棒後支点RBによって後脚上端に軸支されている。こうして支点群SF−RF−RB−SB−SFのループが四辺形のリンクを構成する。この四辺形リンクの作用によって、後脚2は座板3の回動に連動して、前脚1に対する姿勢すなわち相互の交差角を変えながら支点SFとRFの回転軸で回動する。
図1において展開姿勢が保持される機構を、四辺形リンクに作用する主要な自重偶力によって説明する。図示のごとく座板の重心NSに作用する自重WSが、支点SF周りに反時計回りの偶力MSを生じ、これは支点SBを支点RFに近づけるように働く。また、前脚と座板の合成重心NFSに作用するこれら両部材の自重WFSが、前脚の接地面14を支点として時計回りに後脚にもたれかかる偶力MFSを生じ、これもリンク支点RFをSBに近づけるように働く。
こうして四辺形リンクのRFとSBを近づけようとする動きは、肘当て部の下面である展開当接部13が後脚頂部23に当接して止まり、展開姿勢となる。使用者の体重は上記の部材自重WSおよびWFSに加えられるので展開姿勢は更に強く保持されることになる。なお、同様の自重偶力が後脚2にも生じる。後脚の重心NBに働く自重WBにより、後脚接地面24を支点として生じる偶力MBは、リンク支点SBとRFを遠ざけるように働く。しかしながら偶力MBは、座板および前脚による偶力に比して十分小さいので、展開姿勢には影響しない。
図1の展開姿勢に対して、背もたれ部を起こしつつ座板3の前縁を持ち上げると、後脚2は前脚1との交差角を変化させながら前脚に近づく。この後脚2の回動運動は、後脚の折りたたみ当接部26が前脚の後面に当たって止まり、椅子は図2の折りたたみ姿勢となる。この状態で前脚1と後脚2は略垂直に並立し、両者の下端は同じ高さに位置している。
四辺形リンクの形状、各支点の前後脚上の位置および前後脚の寸法形状を特定の組合せとすることによって、図1の展開姿勢と図2の折りたたみ姿勢を四辺形リンクの動きのみによって切り替えることが可能となった。4つのリンク支点以外に何らのスライド機構も、嵌脱機構も、ロック機構も必要とせずに、図2の折りたたみ姿勢で自立させ得ることが本願発明の第1の特徴である。
図2を実現させるための試行錯誤の過程で、自立し得る折りたたみ姿勢の幾何学的条件が明らかになった。すなわち細線で示すように、リンク支点SFとSBおよび後脚接地面25前端が略一線上に並んでおり、このSF−SB−25の線と、リンク支点SFと前脚接地面15後端を結ぶ直線、および25と15を結ぶ底辺とによって擬似三角形が形成されている。この擬似三角形は二等辺三角形に近い形状が望ましい。擬似三角形が二等辺三角形に近似している目安は、実用的には三角形の頂点の垂下線が、底辺の中央から左右にそれぞれ底辺長の15%以内を通ればよい。また、前脚接地面の後端15−SF−後脚接地面の前端25で形成される内角は12度から23度の範囲が最適である。角度がこれよりも小さいと自立の安定性に不利となり、これよりも大きいと折りたたみ姿勢での椅子の前後方向の厚みが大きくなって、折りたたみの意義が失われ、意匠的にも好ましくない。実施例1ではこの頂角は17度である。この擬似二等辺三角形によって折りたたんだままの姿で自立させ得ることが本発明の第2の特徴である。
図2の折りたたみ状態で安定して自立し得る要件は2つある。ひとつは当然ながら、椅子全体の重心の垂下線が、前脚折りたたみ接地面15と後脚折りたたみ接地面25との中間点近くを通ることである。本実施例では前脚接地面の前端から後脚接地面の後端までの前後幅150mmに対して、椅子全体の重心垂下線は前端から70mmに位置している。本実施例のごとく木製の椅子では、前脚の反転S字形状および、背もたれと座板の部材・構造などを変えることによって、この全体の重心位置を容易に調節することが出来る。
安定して自立するために必要なもうひとつの要件は、図2の折りたたみ姿勢が、振動や置き換えなどの日常的な機械的刺激を受けても開くことがなく、持続することである。そのために、よく知られた方法は四辺形リンクの支点軸に適度の摩擦抵抗を持たせることである。それには、ばね付勢力を応用した市販の調節機能つき金具を用いて、適度の摩擦抵抗力を発揮するように締め込んでおけばよい。
摩擦抵抗によって折りたたみ姿勢を保持することは、実用的には有効であるものの、力の弱い高齢者や病人あるいは小児にとっては使いにくいものである。そこで、四辺形リンクの摩擦抵抗をほとんどゼロにしても、折りたたみ姿勢が開かない構造が望まれる。本実施例では、主要部材の重量と重心位置を工夫することによってそれを実現した。これを図4と図2を用い、部材の自重による主要な偶力に着目して、それらの均衡で説明する。図4は折りたたみ終点近くの状態であり、座板の重心NSの垂下線はリンク支点SFよりも前方を通っている。それゆえに座板の自重WSによる支点軸SF周りの偶力MSが、図では反時計回りすなわち座板を開く方向に働いている。
図4において、前脚1と後脚2とは相互にもたれあう関係にある。前脚と座板の合成重心NFSは、前脚折りたたみ接地面15の後端よりも後方にあるので、前脚と座板の合成自重WFSによる偶力MFSが15の後端を支点として支点RFとSFに後ろ向きに働く。同様に後脚2の重心NBは後脚折りたたみ接地面25の前端よりも前方にあるので、後脚の自重WBによる偶力MBが25の前端を支点として、支点RBとSBに前向きに働く。折りたたみ直前では、四辺形リンクが上下方向に伸びて、リンク支点SFとSBおよび後脚接地面前端が略一線上に並んでいるので、これらのもたれあいによる偶力はいずれも支点SFにRBを近づける方向、すなわち折りたたみ側に閉じる方向に作用する。
図4において、座板の自重によって四辺形リンクを椅子が開く方向に回動させようとする偶力と、前後脚がもたれ合うことによって四辺形リンクを椅子が閉じる方向に回動させようとする偶力とが等しいときは、開閉運動は止まり外から力を加えると、いずれかの方向に動く。四辺形リンク支点の摩擦抵抗が無くとも、主要部材の自重偶力によって折りたたみ姿勢が保持されることが本発明の第3の特徴である。
しかしながら前後脚のもたれ合いによる偶力はさほど大きくはないので、座板自重による開く方向の偶力をできるだけ小さくする必要がある。そこで、座板の重心垂下線が四辺形リンク支点SFに重なるか、あるいはその後方を通るようにすれば折りたたみ姿勢を開こうとする偶力は存在せず、安定して折りたたみ姿勢を保持できる。本実施例では図2に示すように、座板の重心NSを通る垂線は支点SFよりも僅かに後方を通っているので、座板の自重による偶力も座板を閉じる方向に働いており、折りたたみ姿勢が安定して保持される。この実用的な安定自立構造が本発明の第4の特徴である。
なおカーペットなどの床面に椅子を置いた場合には、図4において、前後脚の接地面での摩擦抵抗による偶力は、座板自重による偶力よりも遥かに大きくかつ逆方向に働く。したがって座板自重による偶力MSが前後脚のもたれかかりによる偶力を超えても、接地面での摩擦抵抗によって折りたたみ姿勢が保持される。しかしながらこの状態は安定ではなく、振動などによって徐々に開いたり、触った衝撃で突然に開いたりするので、床面との摩擦抵抗に頼る方法は実用的でない。
図5は折りたたみ途中における四辺形リンク部分を拡大したものである。リンク棒4は鋼製のフラットバーであり、前脚の厚み中央に設けた割り溝41、および後脚の厚み中央に設けた割り溝42の中に両端部が嵌まり込んでいる。そして、リンク棒はその両端のそれぞれがリンク支点RFとRBによって軸支され、開閉操作とともに割り溝41と42の中を回動する。なおリンク棒の自重は、四辺形リンクを構成する他の3部材に比べて遥かに小さいので、前記の開閉に関わる偶力の均衡への影響は僅少であって無視できる。
本実施例では、リンク棒を座板の上方に配置した。これは四辺形リンクの機能を満足しながらも、できるだけリンク棒を目立たせないように肘当て部に収納するためである。この配置によって、展開姿勢においても折りたたみ姿勢においても、すっきりした意匠の椅子が実現した。しかしながら、リンク棒を脚の外側に配して肘掛と一体とすることによって他の機能を付加することもできる。
図6及び図7によって実施例2を説明する。ここでは実施例1と共通する部分はできるだけ省略して、異なるところを主に説明する。また部材の名称および符号はすべて実施例1と共通にしてある。図6は展開姿勢、図7は折りたたみ姿勢であり、実施例1と大きく異なるところは、リンク棒4が座板3よりも下方に位置していることである。したがって、四辺形リンクに関しては、リンク棒と前後脚との支点RF、RBが、座板と前後脚との支点SF、SBよりも下方に位置している。これは実施例1の四辺形リンクを上下に反転させた形である。
四辺形リンクの形状は大きく変わっているが、作用は実施例1と同様であり、開閉にともなう座板の上げ下ろし操作に連動して、後脚が前脚との交差角を変えつつ支点軸SFとRFによって回動する。図7の折りたたみ姿勢における、部材の自重による偶力の均衡も基本的に同じであり、安定して自立する2つの要件も実施例1と同様である。ただし、リンク棒は実施例1に比して大きく、かつ配置が異なるので、自重による偶力の作用は異なる。すなわち、リンク棒の自重は支点RBを軸としてRFを前方に押す方向に作用する。これは前脚が後脚にもたれかかるのを押し戻す方向であり、比較的小さな力ではあるが、その分だけ折りたたみ姿勢を保持しようとする他の偶力を減殺する。
安定して自立する幾何学的条件に関しても実施例1と同様である。図7において、支点SF−支点SB−後脚接地面前端25が略一線上に並び、かつこの線を一方の斜辺として、支点SFと前脚接地面後端15を結ぶ線を他の斜辺とし、15−25を底辺とする擬似二等辺三角形が形成されている。また、前脚接地面後端15−SF−後脚接地面前端25で形成される内角は19度である。
なお、図7ではリンク棒を直棒として前後脚の外側に配しているが、これは構造を分かりやすくするためである。実製品では、このリンク棒を任意の形状にデザインすることによって構造的な安定感あるいは、意匠的な趣を強めることができる。また、リンク棒を前後脚の内側に配するか実施例1と同様に割り溝に収めるなどして目立たなくすることもできる。この実施例の構造であれば、実施例1に比してリンク棒にかかる負荷が大きく軽減されるので、これに木材を用いることができる。
以上2つの実施例で説明したように、本発明の大きな特徴は図2および図7に示す折りたたみ姿勢の意匠性にある。前後脚の側面に木目を際立たせると、部屋の片隅に立てて置いても見苦しくないばかりか、インテリアとしても楽しむことができる。この姿勢で移動させる際には、背もたれの下を片手で持てば容易に持ち上げることが出来て、運搬中に開くことも無い。
また本発明の他の特長は保守の容易さである。機構部は、4つのリンク支点のみであり、これらの支点は、ばね座金などを用いて最初にがたつかない程度に軽く締め込んで摩擦抵抗を調節しておけば、ほぼ恒久的に再調整を要しない。そうすることによって、開閉操作が容易で、かつ騒音もほとんど生じない。このことは、本発明の折りたたみ椅子が住居用としてとりわけ好適であることを意味する。
本発明は、従来もっぱら催事や事務所に用いられていた折りたたみ椅子を、住居用途に広めるものである。また、従来品の中には見当たらないように、コンパクトでありながら意匠性に優れており、かつ特別の収納器具を要しないので、狭い都市住居に特に適合している。たとえば、折りたたみ卓と本発明品を組合せて使用すると、リビングルームを様々に使い分ける上で大いに役立つ。
実施例1における展開状態を示す側面図である。 実施例1における折りたたみ状態を示す側面図である。 実施例1における展開状態を示す背面図である。 実施例1における自重偶力の働きを示す説明図である。 実施例1におけるリンク棒周辺の部分拡大図である。 実施例2における展開状態を示す側面図である。 実施例2における折りたたみ状態を示す側面図である。 従来技術の代表例における側面図である。 従来技術の他の例を示す斜視図である。
1 前脚
13 展開当接部
16 肘当て部
18 折りたたみ当接部
2 後脚
23 後脚頂部
26 折りたたみ当接部
3 座板
4 リンク棒
RF リンク棒前支点
RB リンク棒後支点
SF 座板前支点
SB 座板後支点

Claims (4)

  1. 左右を一体とした前脚と、左右を一体とした後脚と、前後脚間に介挿され、前後2つの支点軸によって前脚と後脚に水平軸回りに回転自在に軸支される座板と、上記2つの支点軸と平行な支点軸によって両端を前脚と後脚に軸支される左右のリンク棒からなり、座板の回動に連動して、前脚に対する交差角を変化させつつ後脚を回動自在とする折りたたみ椅子において、折りたたみ状態では前後脚が相互に近接して、前後脚の下端が同一高さに位置して、自立することを特徴とする折りたたみ椅子。
  2. 請求項1に記載する椅子における折りたたみ状態の側面視において、座板を前脚に軸支する支点ならびに座板を後脚に軸支する支点、および後脚接地面の前端が略一線上に並ぶとともに、上記3つの点を結ぶ線を一方の斜辺とし、座板を前脚に軸支する支点と前脚接地面の後端を結ぶ直線を他方の斜辺として、前脚接地面後端と後脚接地面前端を結ぶ直線を底辺とする擬似二等辺三角形を形成することを特徴とする折りたたみ椅子。
  3. 請求項1に記載する椅子において、折りたたみ状態における、前後脚の接地点と4つの支点軸にもとづいて発生する各部材の自重による偶力に関して、折りたたみ姿勢に閉じる方向の偶力が折りたたみ姿勢を開く方向の偶力と同等以上であることを特徴とする折りたたみ椅子。
  4. 請求項1ないし3に記載する椅子の折りたたみ状態において、座板の重心垂下線が、座板を前脚に軸支する支点軸に一致するか、またはこれよりも後方を通ることを特徴とする折りたたみ椅子。
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