JP2000150483A - プラズマ処理装置 - Google Patents
プラズマ処理装置Info
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- JP2000150483A JP2000150483A JP10324888A JP32488898A JP2000150483A JP 2000150483 A JP2000150483 A JP 2000150483A JP 10324888 A JP10324888 A JP 10324888A JP 32488898 A JP32488898 A JP 32488898A JP 2000150483 A JP2000150483 A JP 2000150483A
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 イオン注入後のフォトレジストの除去やエッ
チング後のポリマー化したフォトレジストの除去に最適
な、アッシング装置におけるプラズマ制御手段、特にイ
オン注入後のフォトレジストの除去等における必須の処
理を、効率的且つ確実に行なうことのできるプラズマ処
理装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、アッシング、エッチングの為
の主たる活性種を生成するソースプラズマ生成用高周波
ラインとこれによるソースプラズマを引き込む為の高周
波バイアス印加ラインとを有し、ソースプラズマ生成用
高周波ラインには、パルス信号をHI/LOW出力可能
な高周波発振器が接続され、バイアス印加ラインにもパ
ルス信号をON/OFF出力可能な高周波発振器が接続
され、さらに、バイアス印加電極の電位を任意設定可能
な機構を持つプラズマ処理装置である。
チング後のポリマー化したフォトレジストの除去に最適
な、アッシング装置におけるプラズマ制御手段、特にイ
オン注入後のフォトレジストの除去等における必須の処
理を、効率的且つ確実に行なうことのできるプラズマ処
理装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、アッシング、エッチングの為
の主たる活性種を生成するソースプラズマ生成用高周波
ラインとこれによるソースプラズマを引き込む為の高周
波バイアス印加ラインとを有し、ソースプラズマ生成用
高周波ラインには、パルス信号をHI/LOW出力可能
な高周波発振器が接続され、バイアス印加ラインにもパ
ルス信号をON/OFF出力可能な高周波発振器が接続
され、さらに、バイアス印加電極の電位を任意設定可能
な機構を持つプラズマ処理装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマを用いたアッ
シング、エッチングのためのプラズマ処理装置に関し、
特に、イオン注入後のフォトレジストの除去や物理的反
応による処理が有効なエッチング後のポリマー化したフ
ォトレジストの除去に用いる、アッシング装置に関す
る。
シング、エッチングのためのプラズマ処理装置に関し、
特に、イオン注入後のフォトレジストの除去や物理的反
応による処理が有効なエッチング後のポリマー化したフ
ォトレジストの除去に用いる、アッシング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来公知のプラズマ処理装置、特にエッ
チング装置においては、例えば特開平7−142453
号公報、特開平7−193049号公報に記載の様に、
パルス信号による高周波出力のON/OFF制御手段
が、ソースプラズマ生成ラインもしくは高周波バイアス
印加ラインのどちらか一方に接続されていた。
チング装置においては、例えば特開平7−142453
号公報、特開平7−193049号公報に記載の様に、
パルス信号による高周波出力のON/OFF制御手段
が、ソースプラズマ生成ラインもしくは高周波バイアス
印加ラインのどちらか一方に接続されていた。
【0003】また、これら公知のパルス信号による高周
波出力制御手段においては、OFF時の出力は"0"とす
るものであるため、OFF時間を長く設定するとプラズ
マが消失する欠点があった。さらに、この様な装置にお
いては、バイアス電極の電位はアース電位であり、出力
時以外は"0V"であった。
波出力制御手段においては、OFF時の出力は"0"とす
るものであるため、OFF時間を長く設定するとプラズ
マが消失する欠点があった。さらに、この様な装置にお
いては、バイアス電極の電位はアース電位であり、出力
時以外は"0V"であった。
【0004】一方、従来公知のプラズマ処理装置におい
て、特にアッシング手段について検討すると、イオン注
入された後のフォトレジストは、特開平7−86146
号公報で明らかな様に、イオン注入により硬化したレジ
スト層、硬化していないレジスト層、更にイオン注入装
置によって異なるがアルミナ層が存在するとされてい
る。そして、これを除去する方法、装置は様々論じられ
てきたが、ウエハーの量産効率を考慮した場合、2ステ
ップ等のアッシングを行うより、単一ステップによる除
去が最も望まれることは言うまでもない。
て、特にアッシング手段について検討すると、イオン注
入された後のフォトレジストは、特開平7−86146
号公報で明らかな様に、イオン注入により硬化したレジ
スト層、硬化していないレジスト層、更にイオン注入装
置によって異なるがアルミナ層が存在するとされてい
る。そして、これを除去する方法、装置は様々論じられ
てきたが、ウエハーの量産効率を考慮した場合、2ステ
ップ等のアッシングを行うより、単一ステップによる除
去が最も望まれることは言うまでもない。
【0005】また、プラズマ処理装置におけるウエハー
の製造工程を考えた場合、イオン注入後には熱拡散前の
洗浄工程が必ず実施されることにより、その洗浄によっ
て残渣が容易に除去できるのであれば、あえてアッシン
グ装置に過度の機能を持たせる必要はないとも言われて
いる。
の製造工程を考えた場合、イオン注入後には熱拡散前の
洗浄工程が必ず実施されることにより、その洗浄によっ
て残渣が容易に除去できるのであれば、あえてアッシン
グ装置に過度の機能を持たせる必要はないとも言われて
いる。
【0006】しかしながら、イオン注入後のフォトレジ
ストを残渣及びパーティクルの付着を最小限にし、熱拡
散前の洗浄で容易に除去する為には、次の処理は必須で
ある。 プラズマ中のイオンによる物理的反応を利用して、硬
化層の除去を行なうこと。 反応中の基板温度を低く保つことによって、レジスト
の爆発を防止し、パーティクルの付着を回避すること。 酸化膜の静電破壊防止、チャージアップ防止等の低ダ
メージ化を計ること。 そして、これらの処理は、表面がポリマー化したエッチ
ング後のフォトレジストの除去にも有効である。
ストを残渣及びパーティクルの付着を最小限にし、熱拡
散前の洗浄で容易に除去する為には、次の処理は必須で
ある。 プラズマ中のイオンによる物理的反応を利用して、硬
化層の除去を行なうこと。 反応中の基板温度を低く保つことによって、レジスト
の爆発を防止し、パーティクルの付着を回避すること。 酸化膜の静電破壊防止、チャージアップ防止等の低ダ
メージ化を計ること。 そして、これらの処理は、表面がポリマー化したエッチ
ング後のフォトレジストの除去にも有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来公知のプラズ
マエッチング装置にあっては、ソースプラズマの維持の
為に、制御信号であるパルスのON時間、OFF時間の
設定が広範囲に行えない欠点があった。また、ソースプ
ラズマの高周波周波数と高周波バイアスの周波数が同一
の場合、高周波の相互干渉の為、バイアス印加時にプラ
ズママッチングが取りづらいと言う難点があった。更
に、高周波バイアスを付加することでソースプラズマ中
の様々な活性種(イオン種)を広範囲に引き込むことが
できるが、特定の活性種を選択的に引き込む事は困難で
ある。
マエッチング装置にあっては、ソースプラズマの維持の
為に、制御信号であるパルスのON時間、OFF時間の
設定が広範囲に行えない欠点があった。また、ソースプ
ラズマの高周波周波数と高周波バイアスの周波数が同一
の場合、高周波の相互干渉の為、バイアス印加時にプラ
ズママッチングが取りづらいと言う難点があった。更
に、高周波バイアスを付加することでソースプラズマ中
の様々な活性種(イオン種)を広範囲に引き込むことが
できるが、特定の活性種を選択的に引き込む事は困難で
ある。
【0008】本発明は、これらの不具合を解消したプラ
ズマ装置におけるプラズマの制御手段を提供し、特に、
イオン注入後のフォトレジストの除去やエッチング後の
ポリマー化したフォトレジストの除去に最適な、アッシ
ング装置におけるプラズマ制御手段を提供するものであ
り、上記イオン注入後のフォトレジストの除去等におけ
る必須の処理を、効率的且つ確実に行なうことのできる
プラズマ処理装置を提供するものである。更に、ソース
プラズマ中の種々の活性種を選択的に引き込むことが出
来る、プラズマ処理装置を提供するものである。
ズマ装置におけるプラズマの制御手段を提供し、特に、
イオン注入後のフォトレジストの除去やエッチング後の
ポリマー化したフォトレジストの除去に最適な、アッシ
ング装置におけるプラズマ制御手段を提供するものであ
り、上記イオン注入後のフォトレジストの除去等におけ
る必須の処理を、効率的且つ確実に行なうことのできる
プラズマ処理装置を提供するものである。更に、ソース
プラズマ中の種々の活性種を選択的に引き込むことが出
来る、プラズマ処理装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理装
置は、アッシング、エッチングの為の主たる活性種を生
成するソースプラズマ生成用高周波ラインとこれによる
ソースプラズマを引き込む為の高周波バイアス印加ライ
ンとを有し、ソースプラズマ生成用高周波ラインには、
パルス信号をHI/LOW出力可能な高周波発振器が接
続され、バイアス印加ラインにもパルス信号をON/O
FF出力可能な高周波発振器が接続され、さらに、バイ
アス印加電極の電位を任意設定可能な機構を持つプラズ
マ処理装置である。
置は、アッシング、エッチングの為の主たる活性種を生
成するソースプラズマ生成用高周波ラインとこれによる
ソースプラズマを引き込む為の高周波バイアス印加ライ
ンとを有し、ソースプラズマ生成用高周波ラインには、
パルス信号をHI/LOW出力可能な高周波発振器が接
続され、バイアス印加ラインにもパルス信号をON/O
FF出力可能な高周波発振器が接続され、さらに、バイ
アス印加電極の電位を任意設定可能な機構を持つプラズ
マ処理装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るプラズマ処
理装置における一実施例を示しており、基本的処理装置
部10の構成は、処理室11の下方にウエハーWを載置
するウエハー載置ステージ12と、該ステージに設けら
れたバイアス印加電極13を有し、更に、反応ガス導入
口14及び排出口15を備えている。
理装置における一実施例を示しており、基本的処理装置
部10の構成は、処理室11の下方にウエハーWを載置
するウエハー載置ステージ12と、該ステージに設けら
れたバイアス印加電極13を有し、更に、反応ガス導入
口14及び排出口15を備えている。
【0011】一方、処理室11の上方にはプラズマ生成
部16が設けられており、該プラズマ生成部のベルジャ
17には高周波アンテナ18及びソースプラズマ制御用
コイル19が付加される。そして、高周波アンテナ18
には後述するヘリコン波リアクターの高周波ライン20
が接続されると共に、上記バイアス印加電極13には、
同じく後述する高周波バイアス印加ライン30が接続さ
れるものである。なお、バイアス印加されるステージ1
2には、図示されていない水冷機構が備えられている。
部16が設けられており、該プラズマ生成部のベルジャ
17には高周波アンテナ18及びソースプラズマ制御用
コイル19が付加される。そして、高周波アンテナ18
には後述するヘリコン波リアクターの高周波ライン20
が接続されると共に、上記バイアス印加電極13には、
同じく後述する高周波バイアス印加ライン30が接続さ
れるものである。なお、バイアス印加されるステージ1
2には、図示されていない水冷機構が備えられている。
【0012】本発明の一つの特徴的構成を有する、ヘリ
コン波リアクターの高周波ライン20を詳述する。高周
波アンテナ18に印加される上記高周波ライン20は、
マッチング回路21、13.56MHzの高周波電源2
2及び該電源の出力をパルス制御するパルス制御回路2
3によって構成される。そして、該パルス制御回路23
は、図示のごときHI/LOWのパルス出力を任意に制
御することによって、ヘリコン波リアクターによるソー
スプラズマの生成及びプラズマ状態を連続的に効率よく
制御するものである。
コン波リアクターの高周波ライン20を詳述する。高周
波アンテナ18に印加される上記高周波ライン20は、
マッチング回路21、13.56MHzの高周波電源2
2及び該電源の出力をパルス制御するパルス制御回路2
3によって構成される。そして、該パルス制御回路23
は、図示のごときHI/LOWのパルス出力を任意に制
御することによって、ヘリコン波リアクターによるソー
スプラズマの生成及びプラズマ状態を連続的に効率よく
制御するものである。
【0013】バイアス印加電極に接続された高周波バイ
アス印加ライン30は、上記ソースプラズマの生成、制
御手段に用いられると同様の13.56MHzの高周波
が用いられ、マッチング回路31と高周波電源32との
間に、位相調整器34を介装し、両高周波電源の同一周
波数によるマッチング不良を解消している。
アス印加ライン30は、上記ソースプラズマの生成、制
御手段に用いられると同様の13.56MHzの高周波
が用いられ、マッチング回路31と高周波電源32との
間に、位相調整器34を介装し、両高周波電源の同一周
波数によるマッチング不良を解消している。
【0014】この様な実施例に係る装置においては、任
意に調整されたHI/LOWのパルスにより生成、制御
されたヘリコン波プラズマによって、ガス導入口14か
ら導入された活性種であるたとえばO2は、イオン化さ
れた状態となる。この様にして活性化された酸素イオン
(O+)は、通常のアッシング装置におけると同様にフ
ォトレジスト等と反応し、これを例えば酸化、気化して
除去するものである。
意に調整されたHI/LOWのパルスにより生成、制御
されたヘリコン波プラズマによって、ガス導入口14か
ら導入された活性種であるたとえばO2は、イオン化さ
れた状態となる。この様にして活性化された酸素イオン
(O+)は、通常のアッシング装置におけると同様にフ
ォトレジスト等と反応し、これを例えば酸化、気化して
除去するものである。
【0015】この場合、ヘリコン波プラズマの効率的発
生のために、上記高周波電源である13.56MHzの
高周波を、エッチング装置において知られているON/
OFFパルス制御ではなくHI/LOWのパルスにより
制御する。これによって、制御パルスのLOW出力中も
プラズマ状態を消失させることなく、連続して維持する
ことができ、プラズマ化開始時において生ずる種々のダ
メージを回避することができる。
生のために、上記高周波電源である13.56MHzの
高周波を、エッチング装置において知られているON/
OFFパルス制御ではなくHI/LOWのパルスにより
制御する。これによって、制御パルスのLOW出力中も
プラズマ状態を消失させることなく、連続して維持する
ことができ、プラズマ化開始時において生ずる種々のダ
メージを回避することができる。
【0016】この実施例によれば、高周波はHI/LO
Wのパルスで制御されているので、例えばO2のイオン
化に必要な最低のエネルギーの連続供給が可能となるば
かりでなく、過度のエネルギー供給によるイオンの再結
合や無用な基板の温度上昇を防ぐことが出来る。また、
プラズマ状態を完全に継続させ、ガスのイオン化に必要
なエネルギーのみを自由に供給できる他、プラズマのハ
ンチングによるスパーク時等の電気的ダメージをも回避
するものである。
Wのパルスで制御されているので、例えばO2のイオン
化に必要な最低のエネルギーの連続供給が可能となるば
かりでなく、過度のエネルギー供給によるイオンの再結
合や無用な基板の温度上昇を防ぐことが出来る。また、
プラズマ状態を完全に継続させ、ガスのイオン化に必要
なエネルギーのみを自由に供給できる他、プラズマのハ
ンチングによるスパーク時等の電気的ダメージをも回避
するものである。
【0017】バイアス印加電極に接続された高周波バイ
アス印加ライン30によると、ソースプラズマ生成用高
周波ライン20側の出力を該高周波バイアス印加ライン
30側の出力によって補完することができ、プラズマ状
態維持の役割を果たすことは当然であるが、この高周波
バイアス印加ライン側の出力によって、ウエハー載置ス
テージ12の上方にイオンシースを形成することが出来
る。従って、ソースプラズマによって解離されてイオン
化されたガス種は、該イオンシースによりウエハー載置
ステージ12側に引き寄せられ、フォトレジスト等に効
率良く作用することができる。
アス印加ライン30によると、ソースプラズマ生成用高
周波ライン20側の出力を該高周波バイアス印加ライン
30側の出力によって補完することができ、プラズマ状
態維持の役割を果たすことは当然であるが、この高周波
バイアス印加ライン側の出力によって、ウエハー載置ス
テージ12の上方にイオンシースを形成することが出来
る。従って、ソースプラズマによって解離されてイオン
化されたガス種は、該イオンシースによりウエハー載置
ステージ12側に引き寄せられ、フォトレジスト等に効
率良く作用することができる。
【0018】図2は、他の実施例を示す図であって、上
記第1の実施例における、ヘリコン波リアクターの高周
波ライン30に使用する13.56MHzの高周波電源
に代えて、ソースプラズマ生成用高周波ラインの高周波
と異なる周波数の、例えば600KHz又は800KH
z等の高周波電源を用いるものである。この場合には該
電源は上記第1の実施例のものと異なり主電源との間に
干渉を生じないので、上記位相調整器34を省くことが
できる。
記第1の実施例における、ヘリコン波リアクターの高周
波ライン30に使用する13.56MHzの高周波電源
に代えて、ソースプラズマ生成用高周波ラインの高周波
と異なる周波数の、例えば600KHz又は800KH
z等の高周波電源を用いるものである。この場合には該
電源は上記第1の実施例のものと異なり主電源との間に
干渉を生じないので、上記位相調整器34を省くことが
できる。
【0019】従って、該高周波バイアスラインは、マッ
チング回路31、高周波電源32及びパルス制御回路3
3のみによって構成され、当然に該高周波電源の出力
は、パルス制御回路33によってON、OFF制御され
ると共に、そのパルス巾によって任意に制御されるもの
である。
チング回路31、高周波電源32及びパルス制御回路3
3のみによって構成され、当然に該高周波電源の出力
は、パルス制御回路33によってON、OFF制御され
ると共に、そのパルス巾によって任意に制御されるもの
である。
【0020】上記第1、第2の実施例に共通して、バイ
アス印加電極13には電極電位オフセット機構40が接
続されている。該電極電位オフセット機構40は、バイ
アス用直流電源で構成されており、上記高周波バイアス
ラインによって形成されるイオンシースの層厚を調節可
能であり、高周波バイアスラインの設置による電気的ダ
メージを低減することができる。
アス印加電極13には電極電位オフセット機構40が接
続されている。該電極電位オフセット機構40は、バイ
アス用直流電源で構成されており、上記高周波バイアス
ラインによって形成されるイオンシースの層厚を調節可
能であり、高周波バイアスラインの設置による電気的ダ
メージを低減することができる。
【0021】そして、本発明の特徴的構成である該電極
電位オフセット機構により、上記高周波バイアスライン
の作用を補完するものである。該オフセット機構は、す
なわち直流の+の電位を付加して、プラズマ形成に必要
な限界で最小の電圧となる様にシース電圧を相殺し、上
記のバイアス印加ラインの負荷による電気的ダメージを
低減するものである。
電位オフセット機構により、上記高周波バイアスライン
の作用を補完するものである。該オフセット機構は、す
なわち直流の+の電位を付加して、プラズマ形成に必要
な限界で最小の電圧となる様にシース電圧を相殺し、上
記のバイアス印加ラインの負荷による電気的ダメージを
低減するものである。
【0022】本発明において、ソースプラズマ生成用の
高周波ラインをパルス制御する意味は、上記記載の低ダ
メージ化に加え、プラズマ中のプラズマ種の制御と言う
意味合いも持っており、イオン注入後のフォトレジスト
やポリマー化したフォトレジストの除去に有効なプラズ
マ種の生成が可能であり、反応ガス種を吟味することに
より一層効果が提供できる。バイアス印加ステージの電
位を調整する電極電位オフセット機構の接続も、前述し
たレジストの除去に有効なプラズマ種(各々電位が異な
る為)を選択的に引き込み処理の効率を向上する為であ
る。
高周波ラインをパルス制御する意味は、上記記載の低ダ
メージ化に加え、プラズマ中のプラズマ種の制御と言う
意味合いも持っており、イオン注入後のフォトレジスト
やポリマー化したフォトレジストの除去に有効なプラズ
マ種の生成が可能であり、反応ガス種を吟味することに
より一層効果が提供できる。バイアス印加ステージの電
位を調整する電極電位オフセット機構の接続も、前述し
たレジストの除去に有効なプラズマ種(各々電位が異な
る為)を選択的に引き込み処理の効率を向上する為であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ソースプラズマの発生
源として接続されているパルス変調式の高周波電源シス
テムにおいて従来のON/OFF出力制御に加え、HI
/LOW出力制御を行う事により、これまでの問題点で
あるデューティ比(ON時間とOFF時間の比率)によ
るプラズマの消失を解決でき、パルス変調式高周波電源
システム接続の本来の目的である、プラズマによるガス
分子の解離の抑制を広範囲にわたって制御できる。ま
た、ソースプラズマ生成の為の高周波周波数とバイアス
印加高周波周波数が同一の場合、低パワー側(主にバイ
アス側)のマッチングが不安定になるが、バイアス側の
高周波電源システムに位相調整器を追加接続し、ソース
側高周波の位相に対しマッチングが安定する位相に任意
に設定する事により安定したマッチングが得られる。更
に、従来バイアス印加ステージは電気的にアースされた
状態であり、それに対し高周波を印加していたが、本発
明では主に+電位である一定直流電圧を与え、それに対
し高周波を印加することにより、ソースプラズマにより
生成されたプラズマ種のうち特定のものを選択的に引き
込むことが可能となった。
源として接続されているパルス変調式の高周波電源シス
テムにおいて従来のON/OFF出力制御に加え、HI
/LOW出力制御を行う事により、これまでの問題点で
あるデューティ比(ON時間とOFF時間の比率)によ
るプラズマの消失を解決でき、パルス変調式高周波電源
システム接続の本来の目的である、プラズマによるガス
分子の解離の抑制を広範囲にわたって制御できる。ま
た、ソースプラズマ生成の為の高周波周波数とバイアス
印加高周波周波数が同一の場合、低パワー側(主にバイ
アス側)のマッチングが不安定になるが、バイアス側の
高周波電源システムに位相調整器を追加接続し、ソース
側高周波の位相に対しマッチングが安定する位相に任意
に設定する事により安定したマッチングが得られる。更
に、従来バイアス印加ステージは電気的にアースされた
状態であり、それに対し高周波を印加していたが、本発
明では主に+電位である一定直流電圧を与え、それに対
し高周波を印加することにより、ソースプラズマにより
生成されたプラズマ種のうち特定のものを選択的に引き
込むことが可能となった。
【図1】第1の実施例に係るプラズマ処理装置の概略説
明図である。
明図である。
【図2】第2の実施例に係るプラズマ処理装置の概略説
明図である。
明図である。
10 処理装置部 11 処理室 12 ウエハー載置ステージ 13 バイアス印加電極 14 反応ガス導入口 16 プラズマ生成部 17 ベルジャー 18 高周波アンテナ 19 ソースプラズマ制御用コイル 20 高周波ライン 21、31 マッチング回路 22、32 高周波電源 23、33 パルス制御回路 30 高周波バイアス印加ライン 34 位相調整器 40 電極電位オフセット機構
Claims (4)
- 【請求項1】 アッシング、エッチングの為の主たる活
性種を生成するソースプラズマ生成用高周波ラインとこ
れによるソースプラズマを引き込む為の高周波バイアス
印加ラインとを有し、ソースプラズマ生成用高周波ライ
ンには、パルス信号をHI/LOW出力可能な高周波発
振器が接続され、バイアス印加ラインにもパルス信号を
ON/OFF出力可能な高周波発振器が接続され、さら
に、バイアス印加電極の電位を任意設定可能な機構を持
つプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 上記ソースプラズマ生成用高周波ライン
の周波数と、高周波バイアス印加ラインの周波数が同一
の場合、該高周波バイアス印加ラインに高周波位相調整
器を接続したことを特徴とする請求項1記載のプラズマ
処理装置。 - 【請求項3】 上記高周波バイアス印加ラインの周波数
が100KHz、600KHz又は800KHz等の低
周波であることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処
理装置。 - 【請求項4】 上記ソースプラズマ生成用高周ラインの
HI/LOW出力のタイミングと高周波バイアス印加ラ
インのON/OFFのタイミングを任意に設定する機構
を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
記載のプラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324888A JP2000150483A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324888A JP2000150483A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | プラズマ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000150483A true JP2000150483A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18170751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10324888A Pending JP2000150483A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000150483A (ja) |
Cited By (6)
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1998
- 1998-11-16 JP JP10324888A patent/JP2000150483A/ja active Pending
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