JP2000150185A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2000150185A
JP2000150185A JP10321636A JP32163698A JP2000150185A JP 2000150185 A JP2000150185 A JP 2000150185A JP 10321636 A JP10321636 A JP 10321636A JP 32163698 A JP32163698 A JP 32163698A JP 2000150185 A JP2000150185 A JP 2000150185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference voltage
discharge lamp
circuit
lighting device
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10321636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4040769B2 (ja
Inventor
Osamu Takahashi
修 高橋
Yoshitaka Igarashi
芳貴 五十嵐
Kazuhiko Tsugita
和彦 次田
Tetsuya Kobayashi
徹也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Lighting Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP32163698A priority Critical patent/JP4040769B2/ja
Priority to TW88117653A priority patent/TW538654B/zh
Priority to PCT/JP1999/005703 priority patent/WO2000024230A1/ja
Priority to EP99947921A priority patent/EP1041862A4/en
Publication of JP2000150185A publication Critical patent/JP2000150185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4040769B2 publication Critical patent/JP4040769B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる定格値を有する放電灯に自動的に適合
でき、定格値の変更が容易であるとともに、過大な電流
が流れることを防止して、放電灯の短寿命化が防止でき
る放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 直流電源1から供給される直流をインバ
ータ回路2で高周波電流に変換し、放電灯負荷回路5に
装着された放電灯5cを点灯させる放電灯点灯装置にお
いて、放電灯負荷回路5に供給される電流を基準電圧回
路14から出力される基準電圧によって制御するよう構
成するとともに、所定の基準電圧で点灯しながら周波数
検出手段21でインバータ回路2のスイッチング周波数
を検出することにより放電灯5cの定格値を識別し、こ
の結果に基いて、基準電圧選択手段23が基準電圧回路
14から出力される基準電圧を自動的に切り替えて、放
電灯負荷回路5に定格値に適合した電流が供給されるよ
う構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータ回路
からの高周波電力によって放電灯を点灯させる放電灯点
灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に、従来の放電灯点灯装置の回路
図を示す。図において、1は商用電源を整流、平滑化し
て直流電流を得る直流電源、2はMOS FET等のス
イッチング素子2a、2bから成るインバ−タ回路、3
はインバータ回路2を駆動するインバータ駆動回路、4
はインバータ回路2の出力側に接続された結合コンデン
サ、5はチョ−クコイル5a、始動コンデンサ5bおよ
び放電灯5cから成る放電灯負荷回路、6は検出抵抗7
と、抵抗8aおよびコンデンサ8bを備えた積分回路8
(ハイパスフィルタ−)から構成され放電灯負荷回路5
に供給される正味電流を検出する電流検出回路、9は誤
差増幅器、10aおよび10bは誤差増幅器9での積分
用の抵抗およびコンデンサであり、誤差増幅器9の反転
入力端には積分回路8の出力電圧が、また、非反転入力
端には安定化された基準電圧用直流電源11および分割
抵抗12、13とを備えた基準電圧回路14から基準電
圧が入力され、上記の2つの電圧の差が誤差増幅器9で
増幅されて制御信号としてインバ−タ駆動回路3にフィ
ードバックされている。
【0003】なお、商用電源から直流電流を得る場合の
直流電源1の構成例を図11に示す。図に示すように、
商用電源1aから出力された交流電流はダイオ−ドブリ
ッジ1bで全波整流された後、平滑コンデンサ1cで平
滑化され、直流電流として負荷回路に出力されるよう構
成されている。
【0004】以下、この図10に示した従来例の回路の
動作について説明する。図において、インバータ駆動回
路3によりインバ−タ回路2が駆動されると直流電源1
から供給される直流電流が高周波電流に変換され、放電
灯負荷回路5に供給されて、放電灯5cが点灯する。こ
の時、放電灯負荷回路5には結合コンデンサ4が接続さ
れているため、スイッチング素子2aおよび2bのO
N、OFFに連動して、検出抵抗7には、図12に示す
ような順方向および逆方向(回生方向)に交流電流が流
れることになり、回路損失を無視すると、この有効成分
(順および逆方向の電流の和。以下、正味電流と呼ぶ)
が放電灯5cで電力として消費される。
【0005】一方、検出抵抗7によって検出された電流
は、積分回路8で順方向および逆方向の電流の和(正味
電流)が検出されて、対応する電圧が誤差増幅器9の反
転入力端に入力される。また、誤差増幅器9の非反転入
力端には、基準電圧回路14から基準電圧用直流電源1
1の電圧を分割抵抗12及び13で分割して生成した基
準電圧が入力されており、誤差増幅器9では、この基準
電圧と積分回路8からの出力電圧との電圧差が増幅され
るとともに、積分用の抵抗10aおよびコンデンサ10
bによって積分され、インバ−タ駆動回路3に制御信号
としてフィードバックされて、インバ−タ駆動回路3で
インバータ回路2のスイッチング周波数が制御されるこ
とにより、直流電源1から放電灯負荷回路5に供給され
る高周波電流が調整される。こうして、放電灯負荷回路
5に供給される高周波電流がインバ−タ回路2のスイッ
チング周波数で制御されるため、インバ−タ回路2のス
イッチング周波数を制御して積分回路8の出力電圧が基
準電圧に等しくなるよう保持すれば、直流電源1の出力
電圧が一定の場合、放電灯5cに供給される電力を一定
に保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
10に示した従来の放電灯点灯装置では、基準電圧回路
14から出力される基準電圧が点灯装置毎に固定されて
いたため、異なる定格値を有する放電灯に対応するため
には、チョークコイル5aや始動コンデンサ5b等の部
品をあらかじめ複数種類用意しておき、装着する放電灯
5cの定格値に合わせて回路定数を変更したり、商品群
をラインアップする場合に放電灯5cの定格値に対応し
た多種類の放電灯点灯装置を用意しておく必要があり、
生産時の部品管理や製品の在庫管理が煩雑になり、管理
コストが高くなるといった問題点があった。
【0007】また、放電灯点灯装置を設置した後に、照
度アップや省電力等の目的で異なる定格値の放電灯に変
更する場合には、放電灯点灯装置を新たに交換、設置す
る必要があり、購入費用や放電灯点灯装置の交換に要す
る運用コストが高くなるといった問題点も有していた。
【0008】この発明は、従来装置の上記のような問題
点を解消するためになされたもので、この発明の第1の
目的は、1つの放電灯点灯装置で複数の異なる定格値を
有する放電灯に自動的に適合できるとともに、設置後に
おいても放電灯の定格値の変更に自動的に対応され、生
産時の部品管理等の管理コストや設置後の運用コスト等
の削減が可能な放電灯点灯装置を提供することを目的と
する。
【0009】また、この発明の第2の目的は、放電灯の
定格値の変更を自動的に行うことにより、定格値の変更
が容易であるとともに、電気的な知識がない場合にも確
実に定格値が変更でき、また、点灯時にも放電灯に定格
値を超える電流が流れることを防止して、放電灯が短寿
命となる心配のない放電灯点灯装置を提供することを目
的とする。
【0010】また、この発明の第3の目的は、同一の放
電灯で複数の定格値を有する放電灯にも適合できる放電
灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0011】さらに、この発明の第4の目的は、定格値
の変更に伴う放電灯の明るさ(光出力)の急激な変化を
抑制し、使用時の快適性にも優れた放電灯点灯装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放電灯点
灯装置は、上記の目的を達成するために、直流電源と、
上記直流電源から供給される直流を高周波電流に変換す
るインバータ回路と、上記インバータ回路からの高周波
電流により放電灯を点灯させる放電灯負荷回路と、上記
インバータ回路から上記放電灯負荷回路に供給される電
流を検出する電流検出回路と、基準電圧を発生する基準
電圧回路と、上記電流検出回路からの出力と上記基準電
圧回路からの基準電圧に基づいて制御信号を生成する誤
差増幅器と、上記誤差増幅器からの制御信号に基づいて
上記インバータ回路のスイッチング周波数を制御し、上
記インバータ回路から上記放電灯負荷回路に供給される
電流を制御するインバータ駆動回路とを備えた放電灯点
灯装置において、上記インバータ回路のスイッチング周
波数を検出する周波数検出手段を設けるとともに、上記
基準電圧回路を放電灯の定格値に対応した複数の異なる
基準電圧を出力できるよう構成し、さらに、上記基準電
圧回路には、上記周波数検出手段によって検出されたス
イッチング周波数に基づいて上記放電灯負荷回路に装着
された放電灯の定格値を識別し、この定格値に適合した
基準電圧を自動的に選択可能な基準電圧選択手段を設け
たものである。
【0013】また、この発明に係る放電灯点灯装置は、
上記基準電圧選択手段が、上記周波数検出手段から出力
されるスイッチング周波数と上記電流検出回路から出力
される上記放電灯負荷回路に供給される正味電流値とに
基づいて、上記放電灯負荷回路に装着された放電灯の定
格値を識別するよう構成したものである。
【0014】また、この発明に係る放電灯点灯装置は、
上記基準電圧回路を、基準電圧用直流電源と上記基準電
圧用直流電源の電圧を分割する分割抵抗とを備え、あら
かじめ設定された放電灯の定格値に対応した複数の異な
る基準電圧を発生する基準電圧発生部と、上記周波数検
出手段からの出力に基づいて上記放電灯負荷回路に装着
された放電灯の定格値を識別し、上記基準電圧発生部で
生成する基準電圧の中からこの定格値に適合した基準電
圧を自動的に選択する基準電圧選択手段とから構成した
ものである。
【0015】また、この発明に係る放電灯点灯装置は、
上記基準電圧回路を、基準電圧用直流電源と、上記基準
電圧用直流電源の電圧を分割する分割抵抗と、基準電圧
を選択するスイッチ部および上記スイッチ部を制御する
スイッチ制御部とを備えた基準電圧選択手段とから構成
するとともに、上記スイッチ部の各スイッチを上記分割
抵抗に並列に接続し、上記スイッチ制御部でバイパスす
る分割抵抗を選択することにより、上記基準電圧回路か
ら出力される基準電圧が選択されるよう構成したもので
ある。
【0016】さらに、この発明に係る放電灯点灯装置
は、上記基準電圧選択手段を、上記周波数検出手段の出
力をデジタルデータ化するA/D変換器と、上記インバ
ータ回路のスイッチング周波数を記憶する記憶回路と、
上記A/D変換器によって検出されたデジタルデータと
上記記憶回路にあらかじめ保存されたスイッチング周波
数とを比較して装着された放電灯の定格値を識別し、制
御信号を出力する演算回路とを備えたスイッチ制御部
と、上記演算回路からの制御信号により上記基準電圧回
路から出力される基準電圧を選択するスイッチ部とから
構成したものである。
【0017】また、この発明に係る放電灯点灯装置は、
放電灯点灯装置の起動時に、上記基準電圧選択手段が、
上記基準電圧回路から出力可能な基準電圧のうち最も小
さい正味電流に対応した基準電圧を選択するよう構成し
たものである。
【0018】また、この発明に係る放電灯点灯装置は、
放電灯の定格値を識別する情報を上記基準電圧選択手段
に手動で入力できる外部設定手段を設けたものである。
【0019】さらに、この発明に係る放電灯点灯装置
は、上記基準電圧回路と上記誤差増幅器との間に緩衝回
路を設け、上記基準電圧回路から出力される基準電圧の
変更時に、上記誤差増幅器に入力される基準電圧が連続
的に変化するよう構成したものである。
【0020】また、この発明に係る放電灯点灯装置は、
上記基準電圧回路を、上記誤差増幅器が実装された回路
基板上に設けたものである。
【0021】また、この発明に係る放電灯点灯装置は、
上記基準電圧回路および上記誤差増幅器が実装された回
路基板をケース内に収納したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1である放電灯点灯装置の構成を示す回路
図である。図において、1は商用電源を整流、平滑化し
て直流電流を得る直流電源、2はMOS FET等のス
イッチング素子2a、2bから成るインバ−タ回路、3
は、内部に電圧によってスイッチング周波数が制御され
る電圧制御発振回路3a(図中、「VCO」と記載)お
よびドライバ3bを備え、インバータ回路2を駆動する
インバータ駆動回路、4はインバータ回路2の出力側に
接続された結合コンデンサ、5はチョ−クコイル5a、
始動コンデンサ5bおよび放電灯5cから成る放電灯負
荷回路、6は検出抵抗7と、抵抗8aおよびコンデンサ
8bを備えた積分回路8(ハイパスフィルタ−)から構
成され放電灯負荷回路5に供給される正味電流を検出す
る電流検出回路、9は誤差増幅器、10aおよび10b
は誤差増幅器9での積分用の抵抗およびコンデンサであ
り、誤差増幅器9の反転入力端には積分回路8の出力電
圧が、また、非反転入力端には基準電圧回路14から基
準電圧が入力され、上記の2つの電圧の差が誤差増幅器
9で増幅されて制御信号としてインバ−タ駆動回路3に
フィードバックされている。
【0023】一方、この実施の形態1では、インバータ
駆動回路3には、電圧制御発振回路3aの発振周波数、
すなわち、インバータ駆動回路3のスイッチング周波数
を外部に出力する周波数出力端子21aが備えられ、接
続線21bとともに、このスイッチング周波数に関する
情報を基準電圧回路14内のスイッチ制御部22に入力
する周波数検出手段21を構成している。
【0024】また、基準電圧回路14は、安定化された
基準電圧用直流電源11の電圧を分割抵抗12a、12
b、12cおよび13で分割して放電灯5cの定格値
(例えば、32W、40W、45W)に対応した3つの
基準電圧をあらかじめ設定、生成する基準電圧発生部1
5と、基準電圧発生部15で生成された3つの基準電圧
の中から装着された放電灯5cの定格値に適合した基準
電圧を選択し誤差増幅器9に入力する基準電圧選択手段
23から構成され、この基準電圧選択手段23は、3つ
のスイッチ20a、20b、20cから成るスイッチ部
20と、接続線21bにより周波数出力端子21aから
入力されたインバータ駆動回路3のスイッチング周波数
に基づいて放電灯負荷回路5に装着された放電灯5cの
定格値を識別し、スイッチ部20の各スイッチを自動制
御するスイッチ制御部22とを備えている。
【0025】さらに、このスイッチ制御部22の具体的
構成は、図1に示すように、周波数出力端子21aから
の出力をデジタル変換するA/D変換器22aと、基準
電圧回路14から出力される基準電圧とインバータ駆動
回路3のスイッチング周波数との関係を記憶した記憶回
路22bと、上記A/D変換器22aからの出力と上記
記憶回路22b内に保存された周波数データに基いて放
電灯負荷回路5に装着された放電灯5cの定格値を検出
し、スイッチ部20にON/OFF信号を送出する演算
回路22cから構成され、この実施の形態1では、スイ
ッチ制御部22をA/D変換機能およびメモリを内蔵し
たマイコンで、また、スイッチ部20を半導体スイッチ
により構成している。
【0026】以下、この実施の形態1の動作について図
1の構成図と図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1において、この放電灯点灯装置の起
動時には、スイッチ制御部22によって、スイッチ部2
0のスイッチのうち最も小さな正味電流を与える基準電
圧に対応したスイッチ20aがONに、また、他のスイ
ッチ20b、20cがOFFになるよう設定されてい
る。この状態で放電灯点灯装置を起動すると、誤差増幅
器9には、基準電圧回路14から最小の正味電流に対応
する基準電圧が入力され、誤差増幅器9で電流検出回路
6からの信号との差が増幅されてインバータ駆動回路3
に入力され、インバータ駆動回路3内の電圧制御発振回
路3aではこの電圧に対応してスイッチング周波数が制
御され、ドライバ3bを介してインバ−タ回路2を駆動
することにより、直流電源1から供給される直流電流が
高周波電流に変換されて、放電灯負荷回路5に供給さ
れ、放電灯5cが点灯する。
【0027】この時、放電灯負荷回路5には結合コンデ
ンサ4が接続されているため、スイッチング素子2aお
よび2bのON、OFFに連動して、放電灯負荷回路5
には、直流電源1→スイッチング素子2a→結合コンデ
ンサ4→放電灯負荷回路5→検出抵抗7→直流電源1な
る右周りおよび結合コンデンサ4→スイッチング素子2
b→放電灯負荷回路5→結合コンデンサ4なる左周りの
交流電流が交互に流れることになり、この結果、検出抵
抗7には図12と同様の交流電流が流れて、積分回路8
でこの交流電流の順方向および逆方向の電流の和(正味
電流)が検出され、対応する電圧が誤差増幅器9の反転
入力端に入力される。
【0028】一方、誤差増幅器9の非反転入力端には基
準電圧回路14から基準電圧が入力されており、放電灯
点灯装置の起動後は、積分回路8の出力と基準電圧との
差が誤差増幅器9を介してインバータ駆動回路3にフィ
ードバックされることにより、放電灯負荷回路5に供給
される正味電流が基準電圧回路14で設定した値に等し
くなるまでインバータ回路2のスイッチング周波数が調
整され、この結果、従来例と全く同様に、この正味電流
に対応した電力が放電灯5cで消費される。
【0029】こうして、ステップS2で、起動後の一定
時間、上記の最小の正味電流に対応した基準電圧で放電
灯点灯装置を運転し、放電灯負荷回路5に供給される正
味電流が基準電圧に対応した電流値で一定になったとこ
ろで、ステップS3に移行して、周波数出力端子21a
から出力されるスイッチング周波数(fD)をスイッチ
制御部22内のA/D変換器22aで検出し、続いてス
テップS4で、このデータを演算回路22cで記憶回路
22bに保存された図3に示すような基準電圧とスイッ
チング周波数との関係を表すデータと比較することによ
り、放電灯負荷回路5に装着されている放電灯5cの定
格値が識別される。
【0030】そして、この識別結果に基いて、ステップ
S5またはステップS6で、基準電圧発生部15で生成
される3つの基準電圧の中から、装着された放電灯5c
の定格値に適合した基準電圧が演算回路22cによって
選択され、スイッチ部20によって最初に設定したスイ
ッチ20aから自動的に切り替えられると、以後、新し
く設定された基準電圧にもとづいて誤差増幅器9がイン
バータ駆動回路3を制御し、放電灯5cの定格値に適合
した正味電流が放電灯負荷回路5に供給されるようにな
る。
【0031】ここで、図3に示した基準電圧とスイッチ
ング周波数との関係を表す特性図を用いて、上記した基
準電圧とスイッチング周波数の関係から装着された放電
灯5cの定格値を識別する方法について詳しく説明す
る。なお、図中、横軸は基準電圧回路14から出力され
る基準電圧、縦軸はインバータ駆動回路3のスイッチン
グ周波数であり、放電灯Aおよび放電灯Bで表す線は、
それぞれ、異なる定格電力WLAおよびWLB(WLA
>WLB)を有する2種類の放電灯の特性曲線である。
【0032】上記したように、この放電灯点灯装置で
は、積分回路8からの出力が基準電圧回路14から出力
される基準電圧に等しくなるよう、誤差増幅器9がイン
バータ駆動回路3のスイッチング周波数を制御するた
め、基準電圧回路14から出力される基準電圧が定めら
れると、定常状態においては、この基準電圧に対応する
正味電流およびこの正味電流を供給しうるスイッチング
周波数が一義的に決定される。こうして、同一の放電灯
に対して、基準電圧を変更すれば、これに伴って、スイ
ッチング周波数と正味電流が変化し、図3に示したよう
な特性曲線を得ることができる。
【0033】一方、結合コンデンサ4と放電灯負荷回路
5からなる回路系はLCRから成る共振系を構成してい
るため、定格値の異なる放電灯を装着した場合、放電灯
5cのインピーダンスの違いに起因して同一正味電流
(すなわち、基準電圧)を供給できるスイッチング周波
数が変化し、それぞれ、異なる特性曲線を有することに
なる。例えば、図3に示す例では、定格電力がWLA>
WLBである放電灯AおよびBを同一の基準電圧(VR
EF)で駆動した場合、定格電力が大なる放電灯Aのス
イッチング周波数fDAが、定格電力が小なる放電灯B
のスイッチング周波数fDBより大きくなり、こうし
て、基準電圧を最も小さい正味電流を与える基準電圧に
一定に保った状態で放電灯点灯装置を運転しながら、周
波数検出手段21から出力された信号をA/D変換して
スイッチング周波数fDを検出し、この周波数がこの基
準電圧(VREF)に対応した各放電灯のスイッチング
周波数fDAおよびfDBのどちらにより近いかを比較
することにより、装着された放電灯5cの定格値を識別
することができる。
【0034】なお、この図3では、基準電圧とスイッチ
ング周波数との関係を特性曲線として表現したが、実際
の放電灯点灯装置では、起動時の基準電圧(VREF)
が定まっているため、設定された基準電圧に対応するス
イッチング周波数fDAおよびfDBのみを記憶回路2
2bに保存しておき、周波数検出手段21から出力され
たスイッチング周波数をこの値と比較するだけで定格値
の識別ができ、この場合、基準電圧を検知する手段も不
要である。
【0035】また、図4には、誤差増幅器9に入力され
る基準電圧と放電灯負荷回路5で消費される電力の関係
を表す特性図を示す。定格値に適合した基準電圧が選択
された後、新たに設定された基準電圧と電流検出回路6
の出力電圧が等しくなるよう誤差増幅器9およびインバ
ータ駆動回路3によりスイッチング周波数が制御され、
直流電源1から放電灯5cの定格値に適合した高周波電
流(正味電流)が放電灯負荷回路5に供給されて、回路
損失を無視すれば、この正味電流に対応した一定の電力
(図3の例では、WLA)が放電灯5cで消費される。
【0036】以上、この実施の形態1によれば、放電灯
負荷回路5に供給される正味電流を基準電圧回路14か
ら出力される基準電圧によって制御するよう構成すると
ともに、所定の基準電圧で運転した時、すなわち、所定
の正味電流が供給されている時のインバータ回路2のス
イッチング周波数fDを周波数検出手段21によって検
出することにより、放電灯負荷回路5に装着されている
放電灯5cの定格値をスイッチ制御部22で識別して、
スイッチ部20で基準電圧回路14から出力される基準
電圧を自動的に切り替え、装着された放電灯5cの定格
値に適合した正味電流を放電灯負荷回路5に供給するよ
う構成したため、同一の放電灯点灯装置で種々の定格値
を有する放電灯に適用可能な放電灯点灯装置を得ること
ができ、この結果、多種類の部品や放電灯点灯装置を備
える必要がなくなり、生産時の部品管理等の管理コスト
が安くなる効果がある。また、放電灯5cの定格値に合
わせて自動的に基準電圧が変更されるため、製品出荷時
等にスイッチを操作して手動で定格値を設定する必要が
ないといった利点もある。
【0037】また、放電灯点灯装置を設置した後に照度
アップなどのために放電灯5cの定格値を変更する場合
も、放電灯5cの定格値に合わせて基準電圧が自動的に
切り替わるため、同一の放電灯点灯装置で異なる定格値
の放電灯を使用することができ、放電灯点灯装置を新た
に交換、設置する必要がなくなって、購入費用や放電灯
点灯装置の交換のための運用コストが削減できるととも
に、長期にわたって使用可能な資源効率に優れた放電灯
点灯装置が得られる効果がある。
【0038】さらに、スイッチ制御部22およびスイッ
チ部20からなる基準電圧選択手段23が、装着されて
いる放電灯5cの定格値を判断し、基準電圧を自動的に
切り替えて放電灯5cの定格値に適合した正味電流を供
給するよう構成したため、電気の知識がなくても放電灯
5cの定格値に適合した正味電流を流すことができ、放
電灯5cの交換時等において、放電灯5cの選択ミスや
スイッチの設定ミス等により放電灯5cに過大な電流を
印加して放電灯5cが短寿命となることを防止できる効
果がある。
【0039】また、基準電圧回路14を、基準電圧用直
流電源11と分割抵抗12a、12b、12cおよび1
3とを備え、あらかじめ設定された放電灯の定格値に対
応した複数の異なる基準電圧を生成する基準電圧発生部
15と、基準電圧発生部15で生成した基準電圧を自動
的に選択する基準電圧選択手段23とで構成したため、
回路構成がシンプルになり、安価な基準電圧回路が得ら
れる効果があるとともに、例えば、分割抵抗12を可変
抵抗等によって構成し、可変抵抗の抵抗を変えて電圧の
分割比を変更する方式に比べて、基準電圧の設定が容易
となる効果がある。
【0040】また、スイッチ制御部22を、A/D変換
器22a、記憶回路22bおよび演算回路22cとから
構成し、A/D変換器22aで電流検出回路6の出力を
デジタルデータ化するとともに、演算回路22cにおい
て、このデジタルデータを記憶回路22bにあらかじめ
保存された周波数データと比較して装着された放電灯5
cの定格値を識別し、基準電圧回路14からこの定格値
に対応した基準電圧が出力されるようスイッチ部20に
制御信号を出力するよう構成したため、記憶回路22b
内のデータを変更するだけで多種類の放電灯に対応で
き、適用範囲の広い柔軟性に優れた放電灯点灯装置が得
られる効果がある。
【0041】また、スイッチ制御部22をマイコンで、
また、スイッチ部20を半導体スイッチで構成したた
め、基準電圧選択手段23の回路を集積化でき、装置の
小型化が可能となる効果がある。
【0042】さらに、この実施の形態1では、放電灯点
灯装置の起動時に出力される基準電圧を、最も小さい正
味電流に対応した基準電圧に設定したため、定格値の小
さな放電灯に過大な電流を流して放電灯5cが短寿命と
なることを防止できる効果がある。
【0043】また、周波数検出手段として、インバータ
駆動回路3内の周波数出力端子21aからスイッチング
周波数の信号を得るよう構成したため、応答が速く、正
確なスイッチング周波数が得られる効果がある。
【0044】なお、この実施の形態1においては、放電
灯負荷回路5に供給される正味電流およびスイッチング
周波数が定常状態になるまで、一定時間待機してからス
イッチング周波数を検出するよう構成した例を示した
が、起動時から周波数検出手段21およびスイッチ制御
部22でスイッチング周波数を繰り返し検知し、スイッ
チング周波数が一定となったところで定常状態になった
ものと判断して、放電灯5cの定格値を識別するように
してもよく、この場合、定常状態になるまでの裕度をも
っておく必要がないため、速やかに定格値の変更ができ
る効果がある。
【0045】また、上記では、スイッチ20aをONに
した状態でスイッチング周波数を検出する場合について
説明したが、その他のスイッチをONにした状態で起動
して周波数を検出してもよく、さらには、記憶回路21
bに図3のような特性曲線が保存されている場合は、任
意のスイッチをONにして起動し、演算回路21cによ
ってスイッチ部20の設定状況を検知し、この設定状況
に対応した基準電圧とスイッチング周波数から放電灯5
cの定格値を識別するよう構成してもよい。
【0046】また、基準電圧選択手段23として、スイ
ッチ制御部22をマイコンで、また、スイッチ部20を
半導体スイッチで構成した例を示したが、例えば、異な
る電圧でON、OFFされるリレーを組み合わせ、周波
数検出手段21からの出力電圧によって各スイッチ20
a、20b、20cの接点がON/OFFされるリレー
回路で構成し、アナログ処理してもよく、また、上記し
たように、分割抵抗12として可変抵抗を用いて、電圧
の分割比を変更するよう構成してもよい。
【0047】さらに、上記図1では、周波数検出手段2
1として、スイッチング周波数をインバータ駆動回路3
の周波数出力端子21aから検出するよう構成した例を
示したが、例えば、インバータ回路2や放電灯負荷回路
5等に流れる電流または電圧波形をスイッチ制御部22
に入力し、スイッチ制御部22内のA/D変換器22a
でデジタルデータ化した後、演算回路21cでフーリエ
変換してスイッチング周波数を検出するよう構成しても
よい。
【0048】また、この実施の形態1では、インバータ
駆動回路3を電圧制御発振回路3aとドライバ3bで構
成した例を示したが、電圧制御発振回路3aの替りに電
流制御発振回路を応用しても良く、上記と全く同様の効
果が得られる。
【0049】実施の形態2.図5には、この発明の実施
の形態2である放電灯点灯装置の構成を表す回路図を示
す。この実施の形態2では、インバータ駆動回路3は、
電流によって発振周波数が制御される電流制御発振回路
3c(図中、「CCO」と記載)とドライバ3bから構
成されるとともに、インバータ駆動回路3とグランド間
には抵抗24が、また、インバータ駆動回路3と誤差増
幅器9間にはダイオード25が接続されている。また、
基準電圧回路14内のスイッチ制御部22には、インバ
ータ駆動回路3の周波数出力端子21aから接続線21
bを介してスイッチング周波数が、さらに、電流検出回
路6からは接続線26を介して放電灯負荷回路5に供給
される正味電流に対応した出力が入力されている。な
お、図中、図1と同一または相当部分は同一記号を付
し、説明を省略する。
【0050】以下、この実施の形態2の動作について、
電圧制御発振回路3aと電流制御発振回路3cの動作の
違い、および、電流検出回路6から出力される正味電流
データの利用方法を中心に説明する。図5は、この実施
の形態2の構成を表す回路図であり、図において、電流
制御発振回路3cは、電流制御発振回路3cの内部に内
蔵された内部電源(図示せず)から流れ出る電流値によ
って発振周波数が制御される発振回路であり、この例で
は、内部電源から抵抗24を介してグランドに流れ出る
電流とダイオード25から誤差増幅器9に引き込まれる
電流の合計電流によって電流制御発振回路3cの発振周
波数が制御される。
【0051】まず、この放電灯点灯装置の起動時に、ス
イッチ制御部22によって、スイッチ部20のスイッチ
20a、20b、20cのうち最も小さい正味電流に対
応したスイッチ20aをONに、また、他のスイッチ2
0b、20cをOFFに設定しておく。この状態で、放
電灯点灯装置を動作させると、電流制御発信回路3cの
内部電源(図示せず)から、抵抗24を通ってグランド
に電流が流れるとともに、抵抗24の上流側に比べて誤
差増幅器9側の電位が低いためダイオード25を通って
誤差増幅器9側にも電流が流入する。こうして、電流制
御発信回路3cは、内部電源から抵抗24を介してグラ
ンドに流れ出る電流とダイオード25から誤差増幅器9
に引き込まれる電流の合計電流に対応した発振周波数で
発振し、この信号をドライバ3bで増幅して、インバー
タ回路2を駆動することにより、直流電源1から供給さ
れる直流電流が高周波電流に変換されて、放電灯負荷回
路5に供給され、放電灯5cが点灯する。
【0052】一方、放電灯負荷回路5に電流が流れ出す
と、検出抵抗7には図12と同様の交流電流が流れ、積
分回路8でこの交流電流の順方向および逆方向の電流の
和(正味電流)が検出されて誤差増幅器9の反転入力端
に入力され、非反転入力端に入力された基準電圧との差
が誤差増幅器9で増幅されて出力されることにより、ダ
イオード25の下流側の電位が変化し、この結果、電流
制御発振回路3cから誤差増幅器9側へ流出する電流量
が変化して、電流制御発振回路3cの発振周波数が制御
され、電流検出回路6からの出力が基準電圧に等しくな
るまでスイッチング周波数が制御されて、定常状態に移
行する。
【0053】こうして、この実施の形態2においても、
スイッチ部20により最も小さい正味電流に対応した基
準電圧が選択されると、誤差増幅器9がインバータ駆動
回路3のスイッチング周波数を制御して、放電灯負荷回
路5に供給される正味電流が選択された基準電圧に対応
した電流値となるよう調整され、定常状態においては、
実施の形態1と同様に基準電圧と正味電流およびスイッ
チング周波数が一義的に対応することとなり、図3と同
様の基準電圧とスイッチング周波数の関係を記憶回路2
2bに保存しておけば、周波数検出手段21によって検
出されたスイッチング周波数から装着された放電灯5c
の定格値が識別でき、演算回路22cとスイッチ部20
によりこの定格値に適合した基準電圧への切り替えを自
動的に行うことができる。
【0054】しかしながら、この実施の形態2では、以
下のような構成と動作により一層精密に定格値の識別が
行えるよう構成している。すなわち、上記したように、
この実施の形態2では、電流制御発振回路3cが抵抗2
4および誤差増幅器9へ流出する合計電流によって制御
されるため、基準電圧回路14から出力される基準電圧
を設定しても抵抗24の抵抗値にばらつきがあると、電
流制御発振回路3cから流出する電流値が変化し、この
結果、所定の基準電圧に対応したインバータ回路3のス
イッチング周波数にばらつきが生じて、定格値を精密に
識別することが困難になる。
【0055】そこで、この実施の形態2では、基準電圧
とスイッチング周波数の関係からではなく、図6に例示
したような正味電流値とスイッチング周波数の関係から
放電灯5cの定格値を直接識別するよう構成している。
具体的には、周波数検出手段21からのスイッチング周
波数の信号と電流検出回路6からの正味電流の信号をス
イッチ制御部22に入力し、スイッチ制御部22のA/
D変換器22aでスイッチング周波数と正味電流値を検
出するとともに、記憶回路22bに保存された正味電流
値とスイッチング周波数のデータから放電灯5cの定格
値を直接識別し、演算回路22cとスイッチ部20によ
りこの定格値に適合した基準電圧への切り替えを自動的
に行うのである。
【0056】上記したように、定常状態においては基準
電圧と正味電流およびスイッチング周波数が1対1の関
係にあるため、正味電流とスイッチング周波数の関係か
らも放電灯5cの定格値を識別することが可能であり、
特に、正味電流値とスイッチング周波数の関係は、イン
バータ回路2および放電灯負荷回路5の特性のみによっ
て決定されるため、このような識別方法を採用すれば、
抵抗24のばらつき等に影響されずに、常に放電灯5c
の定格値を精密に識別できるようになる。
【0057】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、上記の実施の形態1と全く同様の効果が得られると
ともに、電流検出回路6から出力される正味電流のデー
タと周波数検出手段21からのスイッチング周波数のデ
ータから放電灯5cの定格値を直接識別し、基準電圧を
選択するよう構成したため、抵抗24のばらつき等に影
響されずに一層精密に定格値を識別できる効果がある。
【0058】なお、上記の説明から明らかなように、こ
の実施の形態2の電流制御発振回路3cを電圧制御発振
回路で構成しても、正味電流とスイッチング周波数の関
係から定格値を識別するよう構成することにより、全く
同様の効果が得られる。また、上記の実施の形態2で
は、正味電流の値を得る方法として、電流検出回路6か
ら誤差増幅器9へ出力される信号を分岐してスイッチ制
御部22に入力した例を示したが、上記の電流検出回路
6とは別に電流検出回路を設けてスイッチ制御部22に
入力するよう構成してもよい。
【0059】さらに、上記図5では、スイッチング周波
数をインバータ駆動回路3の周波数出力端子21aから
検出するよう構成した例を示したが、電流検出回路6か
ら出力される正味電流の信号が完全に平滑化されておら
ず、スイッチング周波数成分が含まれている場合は、こ
の信号をA/D変換器22aでデジタル化した後、演算
回路21cでフーリエ変換してスイッチング周波数を検
出してもよく、この場合、周波数出力端子21aへの接
続等が不要となって、回路が簡単になる効果がある。
【0060】実施の形態3.図7には、この発明の実施
の形態3である放電灯点灯装置の回路図を示す。なお、
この発明は、例えば、三菱電機オスラム株式会社製のH
f蛍光放電灯(形名FHF32EX)のように、同一の放
電灯で複数の定格値を有している(FHF32EXの場
合は、32Wと45Wの2つの定格電力を有する)放電
灯を、実施の形態1に示した放電灯点灯装置で駆動した
場合、基準電圧VREFに対するスイッチング周波数f
Dを表す特性曲線が1本だけとなるため、スイッチ制御
部22だけではこの放電灯5cを32Wで運転するの
か、45Wで運転するかの識別ができないといった問題
点を解決するためになされたものである。
【0061】以下、この実施の形態3の構成および動作
について図7を用いて説明する。図7において、27
は、スイッチ制御部22に設けられた放電灯5cの定格
を外部から手動で設定するための外部設定手段であり、
この実施の形態では、「自動モード」、「32Wモー
ド」、「45Wモード」の3つのモードが切り替えられ
る外部設定スイッチで構成されている。なお、図1と同
一または相当部分は同一記号を付し、説明を省略する。
【0062】以下、この実施の形態3の動作について説
明する。図7において、この放電灯点灯装置が起動され
ると、まず、基準電圧回路14から最も小さい正味電流
に対応した基準電圧が出力され、誤差増幅器9がインバ
ータ駆動回路3に制御信号を送出してインバータ回路2
のスイッチング周波数を制御し、電流検出回路6からの
出力が基準電圧と等しくなるよう放電灯負荷回路5に供
給される電流を調整する。一方、この基準電圧で運転さ
れている間にスイッチ制御部22では、最初に、外部設
定スイッチ27の設定状況が検出され、「自動モード」
に設定されている場合は、実施の形態1と同様の手順で
装着された放電灯5cの定格値が自動識別され、一定時
間後に、この定格値に適合した基準電圧に切り替えられ
る。また、外部設定スイッチ27の設定が「32Wモー
ド」あるいは「45Wモード」である場合は、自動識別
を行わず、この外部設定スイッチ27で設定された定格
値で放電灯5cを点灯するようスイッチ部20を切り替
える。
【0063】こうして、この実施の形態3によれば、上
記した実施の形態1で得られた効果に加え、スイッチ制
御部22に、定格値のマニュアル設定が可能な外部設定
手段27を付加したため、同一放電灯で複数の定格値を
有する放電灯に対しても対応できる放電灯点灯装置が得
られる効果がある。
【0064】なお、上記の実施の形態3では、まず、外
部設定スイッチ27の設定状況を検出し、この設定状況
によってスイッチ制御部22で「自動モード」、「32
Wモード」、「45Wモード」の、それぞれに対応した
処理を行うよう構成した例を示したが、複数の定格値を
有する放電灯の基準電圧とスイッチング周波数の特性曲
線が分かっている場合は、まず、起動時の基準電圧とス
イッチング周波数の関係から複数定格を有する放電灯で
あるかどうかを判断し、複数定格である場合に、外部設
定スイッチ27の設定状況を確認に行くよう構成しても
よく、この場合、複数定格以外の放電灯に対しては上記
の実施の形態1と同様にして定格値の自動識別が行われ
る。
【0065】また、上記においては、外部設定スイッチ
27として「自動モード」以外に、「32Wモード」、
「45Wモード」の2つのモードを持つ例を示したが、
外部設定スイッチ27の接点の数を増やせば、3つ以上
の定格値にも対応できることは明らかである。
【0066】実施の形態4.図8には、この発明の実施
の形態4として、基準電圧の切り替えに伴う放電灯5c
の明るさの変化を連続的に変化させることが可能な放電
灯点灯装置の回路図を示す。図において、28a、28
bおよび29は、それぞれ、緩衝用抵抗、緩衝用コンデ
ンサおよび抵抗であり、緩衝用抵抗28aと緩衝用コン
デンサ28bは全体として緩衝用積分回路28を構成し
ている。なお、図1と同一または相当部分は同一記号を
付し、説明を省略する。
【0067】このように、この実施の形態4では、基準
電圧を選択するスイッチ部20のスイッチが、仮に、2
2aがONの状態から22bがONの状態に変化した場
合に、その電圧の変化分が緩衝用積分回路28で積分さ
れるので、誤差増幅器9に入力される基準電圧は緩衝用
積分回路28の積分定数で連続的に変化し、この積分定
数を適当に選定すれば、基準電圧の変化を徐々に変化さ
せることができ、光出力をスム−スに変化させることが
できる。
【0068】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、上記した実施の形態1で得られた効果に加え、誤差
増幅器9の入力端と基準電圧回路14の間に緩衝回路2
8である緩衝用積分回路28を設け、基準電圧の切り替
えにともなう基準電圧回路14の階段的な出力の変化を
緩衝し、誤差増幅器9に入力される信号が徐々に、連続
的に変化するよう構成したため、起動時の基準電圧から
放電灯5cの定格値に適合した基準電圧に自動的に切り
替える際等に生じる、放電灯5cの光出力(明るさ)の
急激な階段状の変化を抑制することができ、起動から定
常状態に至る光出力をスム−スに変化させることができ
るため、ユーザの違和感や不快感を減少でき、快適性に
優れた放電灯点灯装置が得られる効果がある。
【0069】なお、このように、毎起動時に放電灯5c
の定格値が識別されスイッチ部20が切り替えられて基
準電圧の選択が自動で行われる放電灯点灯装置において
は、装置を起動するたびに放電灯5cの明るさが変化す
ることになり、明るさが毎回急変することはユーザの快
適性を大きく損なうもので、光出力をスム−スに変化さ
せることのできる上記実施の形態4の放電灯点灯装置は
実用上非常に大きな利点を有する。
【0070】また、例えば、起動時の基準電圧から45
W定格時に切り替える際も、直接45W定格の基準電圧
に切り替えるのではなく、スイッチ制御部22で、32
W→40W→45Wと順に1段づつ切り替えるようにす
れば、緩衝用積分回路28の効果ともあいまって、光出
力がより連続的に変化し、一層快適な放電灯点灯装置が
得られる効果がある。
【0071】さらに、上記の実施の形態4では、誤差増
幅器9に入力される緩衝回路28として、緩衝用抵抗2
8aと緩衝用コンデンサ28bからなる緩衝用積分回路
28を用いた例を示したが、例えば、オペアンプによる
積分回路等の、これと同等の機能を持つ他の構成でも良
い。
【0072】実施の形態5.図9には、実施の形態5で
ある放電灯点灯装置の回路構成図を示す。これまでの実
施の形態1ないし実施の形態4においては、スイッチ部
20を基準電圧発生部15と誤差増幅器9の間に配置
し、基準電圧発生部15により生成された複数の基準電
圧の中から、スイッチ部20により誤差増幅器9に入力
する基準電圧を選択するよう構成した例を示したが、図
9に示すこの実施の形態のように、スイッチ部20の各
スイッチ20a、20、20cを各分割抵抗12a、1
2b、12cに並列に接続し、スイッチ部20の各スイ
ッチをON、OFFすることによって分割抵抗12a、
12b、12cがバイパスされ、誤差増幅器9に接続さ
れた基準電圧の出力端の両側の分割抵抗の分割比が変化
して、基準電圧が変更されるよう構成してもよい。
【0073】なお、図9中、16は、分割抵抗12a、
12b、12cおよび13に直列に接続された分割抵抗
であり、また、図1と同一または相当部分は同一記号を
付し、説明を省略する。さらに、動作についても、上記
の実施の形態1と全く同様であり、説明を省略する。
【0074】こうして、この実施の形態5によれば、上
記した実施の形態1で得られた効果に加え、以下のよう
な効果が得られる。すなわち、一般に誤差増幅器9の入
力インピ−ダンスは非常に大きいことから、実施の形態
1に示した例では、スイッチ部20の各接点には長期間
にわたって微少電流が流れ続けることになり、このよう
な条件下で基準電圧の値を長期間安定して保つことはな
かなか困難であった。しかし、この実施の形態5によれ
ば、スイッチ部20を分割抵抗12a、12b、12c
に並列に接続したため、スイッチ部20には、基準電圧
用直流電源11からの分割抵抗を流れる電流が流れるこ
とになり、経年変化に対して安定を保つために必要十分
な電流値を流すことができるため、経年変化に対して耐
久性が高く、信頼性の高い放電灯点灯装置が得られる効
果がある。
【0075】なお、図9では、スイッチ部20の各スイ
ッチ20a、20b、20cを各分割抵抗12a、12
b、12cの上流側とグランド間に並列に設けた例を示
したが、スイッチ部20の各スイッチ20a、20b、
20cが、それぞれ、分割抵抗12a、12b、12c
をバイパスするよう接続しても良く、この場合、各スイ
ッチの切り替えにより多種類の分割比を得ることがで
き、少ない分割抵抗数でより多くの定格値に対応できる
放電灯点灯装置が得られる効果がある。
【0076】実施の形態6.また、上記の実施の形態1
ないし実施の形態5において、基準電圧発生部15やス
イッチ部20を含む基準電圧回路14を誤差増幅器9と
同一の回路基板上に実装すれば、放電灯5cの放電によ
って基準電圧発生部15やスイッチ部20を流れる微少
電流が外乱ノイズの影響で変動し、放電灯5cの出力が
不安定になることを防止できるとともに、スイッチ部を
別基板に設置する場合に比べてノイズ対策費用が軽減で
きる利点がある。
【0077】実施の形態7.さらに、回路基板を金属等
で形成したケース内に収納すれば、放電灯5cの取り替
え時等に回路基板を損傷する危険が少なくなり、また、
ケースを金属で形成すれば放電灯5cの放電によるノイ
ズの影響が一層軽減される効果もある。
【0078】また、上記の実施の形態1ないし実施の形
態5においては、誤差増幅器9に積分用のコンデンサ1
0bを付加した例を示したが、積分回路8の積分定数を
適当に選定すれば、誤差増幅器9の積分の機能は不要と
なり、コンデンサ10bは増幅用の抵抗によって置き換
えることができる。また、積分回路8の機能を誤差増幅
器9内に一体化してもよい。
【0079】さらに、上記の実施の形態1ないし実施の
形態5では、誤差増幅器9に入力される基準電圧の数を
3種類としたが、これを2種類または4種類以上として
も全く同様の効果が得られる。また、放電灯負荷回路5
として1灯用のものを例示したが、同一定格を持つ2灯
用以上のものに適用しても良い。また、基準電圧用直流
電源11を直流電源1から供給される直流電圧を一層安
定化して使用するよう構成すれば、電源の共用が図ら
れ、部品点数やコストが減少できる利点がある。
【0080】さらに、上記の実施の形態1および実施の
形態6では、それぞれ、基本的な構成のみを説明した
が、これらの構成を組み合わせることにより一層使い易
い放電灯点灯装置が得られることは明らかであり、ま
た、インバ−タ駆動回路3内の発振回路を、電流制御発
振回路(CCO)または電圧制御発振回路(VCO)の
どちらで構成しても同様の効果が得られる。
【0081】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0082】インバータ回路から放電灯負荷回路に供給
される電流を基準電圧回路から出力される基準電圧によ
って制御するよう構成するとともに、上記インバータ回
路のスイッチング周波数を検出する周波数検出手段を設
け、基準電圧選択手段が、上記周波数検出手段によって
検出されたスイッチング周波数から上記放電灯負荷回路
に装着された放電灯の定格値を識別し、この定格値に対
応した基準電圧を自動的に選択して上記基準電圧回路か
ら出力するよう構成したため、同一の放電灯点灯装置で
種々の定格値を有する放電灯に適用可能な放電灯点灯装
置を得ることができ、この結果、生産時の部品管理等の
管理コストが安くなる効果がある。また、放電灯の定格
値に合わせて基準電圧が自動的に切り替わるため、放電
灯の交換時等において放電灯の選択ミス等によって放電
灯が短寿命となることを防止できる効果がある。
【0083】また、上記放電灯負荷回路に供給される電
流を検出する電流検出手段を設け、上記周波数検出手段
から出力されるスイッチング周波数と上記放電灯負荷回
路に供給される電流値から上記放電灯負荷回路に装着さ
れた放電灯の定格値を識別し、基準電圧選択手段でこの
定格値に対応した基準電圧を自動的に選択して上記基準
電圧回路から出力するよう構成したため、一層正確に定
格値を識別できる効果がある。
【0084】また、上記基準電圧回路を、基準電圧用直
流電源と上記基準電圧用直流電源の電圧を分割する分割
抵抗とを備え、あらかじめ設定された放電灯の定格値に
対応した複数の異なる基準電圧を発生する基準電圧発生
部と、上記周波数検出手段からの出力に基づいて上記放
電灯負荷回路に装着された放電灯の定格値を識別し、上
記基準電圧発生部で生成する基準電圧の中からこの定格
値に適合した基準電圧を自動的に選択する基準電圧選択
手段とから構成したため、上記基準電圧回路の構成がシ
ンプルになり、安価な基準電圧回路が得られるととも
に、基準電圧の設定が容易となる効果がある。
【0085】また、上記基準電圧選択手段内のスイッチ
部を上記分割抵抗に並列に接続したため、経年変化に対
して安定した動作が得られ、信頼性の高い放電灯点灯装
置が得られる効果がある。
【0086】さらに、上記基準電圧選択手段内のスイッ
チ制御部を、A/D変換器と、記憶回路と、演算回路と
から構成し、上記A/D変換器で上記周波数検出手段の
出力をデジタルデータ化するとともに、上記演算回路に
おいて、上記記憶回路にあらかじめ保存された周波数デ
ータと比較して装着された放電灯の定格値を識別するよ
う構成したため、上記記憶回路内のデータを変更するだ
けで多種類の放電灯に対応でき、適用範囲の広い放電灯
点灯装置が得られる効果がある。
【0087】また、放電灯点灯装置の起動時に、上記基
準電圧回路から出力可能な基準電圧のうち最も小さい正
味電流に対応した基準電圧が上記基準電圧回路から出力
されるよう構成したため、定格値の小さな放電灯に過大
な電流を流して放電灯が短寿命となることを防止できる
効果がある。
【0088】また、放電灯の定格値を識別する情報を上
記基準電圧選択手段に手動で入力できる外部設定手段を
設けたため、複数の定格値を有する放電灯にも対応でき
る放電灯点灯装置が得られる効果がある。
【0089】さらに、上記基準電圧回路と上記誤差増幅
器との間に緩衝回路を設け、上記基準電圧回路から出力
される基準電圧が変化する際、上記誤差増幅器に入力さ
れる基準電圧が連続的に変化するよう構成したため、基
準電圧の切り替えに伴う放電灯の光出力(明るさ)の急
激な変化を抑制することができ、起動から定常状態に至
る光出力がスム−スに変化するため、ユーザの違和感や
不快感を減少でき、快適性に優れた放電灯点灯装置が得
られる効果がある。
【0090】また、上記基準電圧回路を上記誤差増幅器
が実装された回路基板上に設けたため、上記スイッチ部
等を流れる微少電流が外乱ノイズの影響で変動して、放
電灯の出力が不安定になることを防止できるとともに、
別基板に設置する場合に比べてノイズ対策費用が軽減で
きる効果がある。
【0091】また、上記基準電圧回路および上記誤差増
幅器が実装された回路基板をケース内に収納したため、
上記回路基板の損傷が防止される効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構成を示す回路
図。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を示すフロー
チャート。
【図3】 この発明の実施の形態1の放電灯の定格値の
識別方法を示す説明図。
【図4】 この発明の実施の形態1の基準電圧と消費電
力の関係を表す特性図。
【図5】 この発明の実施の形態2の構成を示す回路
図。
【図6】 この発明の実施の形態2の放電灯の定格値の
識別方法を示す説明図。
【図7】 この発明の実施の形態3の構成を示す回路
図。
【図8】 この発明の実施の形態4の構成を示す回路
図。
【図9】 この発明の実施の形態5の構成を示す回路
図。
【図10】 従来の放電灯点灯装置の構成を示す回路
図。
【図11】 従来の放電灯点灯装置の直流電源の構成を
示す回路図。
【図12】 従来の放電灯点灯装置の検出抵抗を流れる
電流波形図。
【符号の説明】
1 直流電源 2 インバ−タ回路 3 インバータ駆動回路 5 放電灯負荷回路 5c 放電灯 6 電流検出回路 9 誤差増幅器 11 基準電圧用直流電源 12、12a、12b、12c 分割抵抗 13 分割抵抗 14 基準電圧回路 15 基準電圧発生部 16 分割抵抗 20 スイッチ部 20a、20b、20c スイッチ 21 周波数検出手段 22 スイッチ制御部 22a A/D変換器 22b 記憶回路 22c 演算回路 23 基準電圧選択手段 27 外部設定スイッチ(外部設定手段) 28 緩衝用積分回路(緩衝回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 芳貴 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内 (72)発明者 次田 和彦 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内 (72)発明者 小林 徹也 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AB09 BA03 BB01 BC01 BC03 DB03 DD04 EB06 EB10 GA03 GB12 GC04 HA06 HB03 5H007 AA06 BB03 CA02 CB17 CB22 DA03 DC02 DC04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、上記直流電源から供給され
    る直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、上記
    インバータ回路からの高周波電流により放電灯を点灯さ
    せる放電灯負荷回路と、上記インバータ回路から上記放
    電灯負荷回路に供給される電流を検出する電流検出回路
    と、基準電圧を発生する基準電圧回路と、上記電流検出
    回路からの出力と上記基準電圧回路からの基準電圧に基
    づいて制御信号を生成する誤差増幅器と、上記誤差増幅
    器からの制御信号に基づいて上記インバータ回路のスイ
    ッチング周波数を制御し、上記インバータ回路から上記
    放電灯負荷回路に供給される電流を制御するインバータ
    駆動回路とを備えた放電灯点灯装置において、上記イン
    バータ回路のスイッチング周波数を検出する周波数検出
    手段を設けるとともに、上記基準電圧回路を放電灯の定
    格値に対応した複数の異なる基準電圧を出力できるよう
    構成し、さらに、上記基準電圧回路には、上記周波数検
    出手段によって検出されたスイッチング周波数に基づい
    て上記放電灯負荷回路に装着された放電灯の定格値を識
    別し、この定格値に適合した基準電圧を自動的に選択可
    能な基準電圧選択手段を設けたことを特徴とする放電灯
    点灯装置。
  2. 【請求項2】 上記基準電圧選択手段が、上記周波数検
    出手段から出力されるスイッチング周波数と上記電流検
    出回路から出力される上記放電灯負荷回路に供給される
    正味電流値とに基づいて、上記放電灯負荷回路に装着さ
    れた放電灯の定格値を識別するよう構成されたことを特
    徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 上記基準電圧回路を、基準電圧用直流電
    源と上記基準電圧用直流電源の電圧を分割する分割抵抗
    とを備え、あらかじめ設定された放電灯の定格値に対応
    した複数の異なる基準電圧を発生する基準電圧発生部
    と、上記周波数検出手段からの出力に基づいて上記放電
    灯負荷回路に装着された放電灯の定格値を識別し、上記
    基準電圧発生部で生成する基準電圧の中からこの定格値
    に適合した基準電圧を自動的に選択する基準電圧選択手
    段とから構成したことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 上記基準電圧回路を、基準電圧用直流電
    源と、上記基準電圧用直流電源の電圧を分割する分割抵
    抗と、基準電圧を選択するスイッチ部および上記スイッ
    チ部を制御するスイッチ制御部とを備えた基準電圧選択
    手段とから構成するとともに、上記スイッチ部の各スイ
    ッチを上記分割抵抗に並列に接続し、上記スイッチ制御
    部でバイパスする分割抵抗を選択することにより、上記
    基準電圧回路から出力される基準電圧を選択するよう構
    成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 上記基準電圧選択手段を、上記周波数検
    出手段の出力をデジタルデータ化するA/D変換器と、
    上記インバータ回路のスイッチング周波数を記憶する記
    憶回路と、上記A/D変換器によって検出されたデジタ
    ルデータと上記記憶回路にあらかじめ保存されたスイッ
    チング周波数とを比較して装着された放電灯の定格値を
    識別し、制御信号を出力する演算回路とを備えたスイッ
    チ制御部と、上記演算回路からの制御信号により上記基
    準電圧回路から出力される基準電圧を選択するスイッチ
    部とから構成したことを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 放電灯点灯装置の起動時に、上記基準電
    圧選択手段が、上記基準電圧回路から出力可能な基準電
    圧のうち最も小さい正味電流に対応した基準電圧を選択
    するよう構成したことを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 放電灯の定格値を識別する情報を上記基
    準電圧選択手段に手動で入力できる外部設定手段を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか
    に記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 上記基準電圧回路と上記誤差増幅器との
    間に緩衝回路を設け、上記基準電圧回路から出力される
    基準電圧の変更時に、上記誤差増幅器に入力される基準
    電圧が連続的に変化するよう構成したことを特徴とする
    請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の放電灯点灯
    装置。
  9. 【請求項9】 上記基準電圧回路を、上記誤差増幅器が
    実装された回路基板上に設けたことを特徴とする請求項
    1ないし請求項8のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 上記基準電圧回路および上記誤差増幅
    器が実装された回路基板をケース内に収納したことを特
    徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の放
    電灯点灯装置。
JP32163698A 1998-10-19 1998-11-12 放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP4040769B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32163698A JP4040769B2 (ja) 1998-11-12 1998-11-12 放電灯点灯装置
TW88117653A TW538654B (en) 1998-10-19 1999-10-13 Discharge lamp lighting device
PCT/JP1999/005703 WO2000024230A1 (fr) 1998-10-19 1999-10-15 Dispositif d'allumage pour lampe a decharge
EP99947921A EP1041862A4 (en) 1998-10-19 1999-10-15 IGNITION DEVICE FOR DISCHARGE LAMP

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32163698A JP4040769B2 (ja) 1998-11-12 1998-11-12 放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000150185A true JP2000150185A (ja) 2000-05-30
JP4040769B2 JP4040769B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=18134724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32163698A Expired - Fee Related JP4040769B2 (ja) 1998-10-19 1998-11-12 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4040769B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234877A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電ランプ点灯装置
JP2017534237A (ja) * 2014-11-11 2017-11-16 マシイネンフアブリーク・ラインハウゼン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 抵抗器エミュレーション及びゲートブースト

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234877A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電ランプ点灯装置
JP2017534237A (ja) * 2014-11-11 2017-11-16 マシイネンフアブリーク・ラインハウゼン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 抵抗器エミュレーション及びゲートブースト

Also Published As

Publication number Publication date
JP4040769B2 (ja) 2008-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4944899B2 (ja) 放電ランプ点灯装置、点灯システム、およびその方法
JP2010074945A (ja) Dc/acコンバータ及びその制御回路
JP2006311689A (ja) Dc/dcコンバータ
EP2141966B1 (en) Illumination lamp ignition device and lighting device
JP4040769B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4083895B2 (ja) 放電灯点灯装置
EP1041862A1 (en) Apparatus for lighting discharge lamp
JP2006024512A (ja) 放電灯点灯装置
JP2004127907A (ja) 照明装置
JPH11339993A (ja) 放電灯点灯装置
JP4321254B2 (ja) 放電灯点灯装置及びこれを備えた照明器具
JP2007122944A (ja) 調光点灯装置、照明器具および照明システム
US20030011326A1 (en) Fluorescent lamp brightness controller
JP4524924B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4971562B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2009521086A (ja) ランプドライバ回路内の補助電源
JP3122146B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2004355859A (ja) 放電灯点灯装置
JP2008034148A (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP3272575B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JPH08138880A (ja) 放電ランプ用安定化電源装置
JPH10271848A (ja) 電源装置
JPH11111475A (ja) 放電ランプ点灯装置および照明装置
JP2000012269A (ja) 放電灯点灯装置
JP2000048980A (ja) 放電ランプ点灯装置および照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040810

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees