JP2000148177A - 車載用操作入力装置および入力方法 - Google Patents

車載用操作入力装置および入力方法

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JP2000148177A
JP2000148177A JP10316192A JP31619298A JP2000148177A JP 2000148177 A JP2000148177 A JP 2000148177A JP 10316192 A JP10316192 A JP 10316192A JP 31619298 A JP31619298 A JP 31619298A JP 2000148177 A JP2000148177 A JP 2000148177A
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JP10316192A
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Hiroyuki Hamada
博之 浜田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声認識を利用し操作性に優れた車載用操作
入力装置を提供する。 【解決手段】 車載用操作入力装置の表示部2におい
て、階層構造を有する複数の選択肢が、選択肢グループ
ごとに表示される。操作者は、表示された選択肢の中か
ら、上下左右への相対的な移動や選択確定などを意味す
る所定数の指示語(「アップ」、「ダウン」、...、
「ゴー」など)を用いた音声指示により、その表示位置
を特定して選択肢を選択する。表示部2には、まず、操
作対象となる電子機器を選択するための最上位階層の選
択肢グループが表示され、操作者の音声指示による選択
内容に応答して、徐々に下位の階層の各選択肢グループ
が表示されて、電子機器に対する指令内容が決定されて
出力される。少ない数の指示語を用いた共通の音声指示
操作により操作入力を決定することができるので、音声
認識率が高く操作性もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
複数の電子機器の操作入力を受け付ける車載用操作入力
装置および入力方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車には様々な電子機器(たとえば、
ナビゲーション装置、オーディオ装置、エアコン装置な
ど)が搭載されているが、これらの電子機器は増加の一
途である。これらの電子機器は、自動車の所定位置に配
置されており、複数の電子機器のそれぞれに対する操作
を行う各操作部は、一般に、ダッシュボード中央部など
に設置されている。この各電子機器に対する操作は、各
電子機器の操作部ごとに独立に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように各電子機
器ごとに独立に操作を行う構成では、その操作の対象や
操作方法などが多岐にわたり、操作者はそれぞれの操作
を会得するなどの必要があるため、操作性は良好とはい
えないものになっている。
【0004】また、操作性を向上させるにあたっては、
音声認識を用いた音声指示による操作が考えられる。し
かしながら、音声指示による操作を行うにあたっては、
どのようにしてその指示を与えるかが問題になる。
【0005】音声指示の方式としては、各操作内容を表
す指示語によって、各電子機器に対する所定の操作を直
接的に指示する方式(以下、「直接指示方式」という)
が考えられる。たとえば、オーディオ装置の操作を行う
場合に、「CDプレイ」という音声指示を与えることに
よって、CDの再生(プレイ)を行うものである。
【0006】しかしながら、このような直接指示方式で
は、各電子機器に対する各操作に対して指示語を設ける
必要がある。したがって、音声認識における認識すべき
指示語の数が多くなるため、音声認識での認識率が低下
してしまう。また、操作者は複数の指令内容に対応する
指示語をすべて覚えなければならないため、却って操作
性を阻害することにもなりかねない。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、音声
認識を利用し操作性に優れた車載用操作入力装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の車載用操作入力装置は、車両に搭
載され操作が必要な複数の電子機器への操作入力を受け
付ける車載用操作入力装置であって、操作対象となる電
子機器を選択するための最上位階層の選択肢グループ
と、各電子機器に対する指令を選択するための下位の階
層の各選択肢グループとに分類された階層構造を有する
複数の選択肢を、選択肢グループごとに選択的に表示す
る選択肢表示部と、操作者の音声を入力する音声入力部
と、前記入力された音声の中から所定数の指示語に対応
する音声を音声指示として認識する音声指示認識部と、
前記認識された音声指示に基づいて選択肢を選択するこ
とにより指令を選択する指令選択部であって、前記選択
肢表示部に表示される上位の階層の選択肢グループ中か
らの選択に応答して前記選択肢表示部に表示される選択
肢グループをさらに下位の階層の選択肢グループに変更
し、当該選択を繰り返すことにより所望の指令を選択す
る指令選択部と、前記選択された指令を、対応する電子
機器に対して出力する指令出力部と、を備え、前記所定
数の指示語は、前記選択肢表示部における表示位置を特
定して選択肢を選択するための指示語からなることを特
徴とする。
【0009】請求項2に記載の車載用操作入力装置は、
請求項1に記載の車載用操作入力装置において、前記選
択肢表示部は、表示される選択肢のうちの一つを注目選
択肢として強調表示し、前記所定数の指示語は、前記注
目選択肢の位置を2次元的に相対移動させる旨を指示す
る相対移動用指示語と、前記注目選択肢の選択確定を指
示する確定用指示語と、を含むことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の車載用操作入力装置は、
請求項1に記載の車載用操作入力装置において、前記選
択肢表示部は、表示された選択肢のうちの一つを注目選
択肢として強調表示し、前記所定数の指示語は、前記注
目選択肢の位置を1次元的に相対移動させる旨を指示す
る相対移動用指示語と、前記注目選択肢の選択確定を指
示する確定用指示語と、を含むことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の車載用操作入力装置は、
請求項1に記載の車載用操作入力装置において、前記所
定数の指示語は、前記選択肢表示部に表示される選択肢
のうちの一つを、その絶対位置を指定することによって
選択する絶対位置特定用指示語を含むことを特徴とす
る。
【0012】請求項5に記載の車載用操作入力装置は、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車載用操作
入力装置において、前記所定数の指示語は、所定量の増
減に関する指示語をさらに含むことを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の車載用操作入力装置は、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車載用操作
入力装置において、前記所定数の指示語は、前記選択肢
表示部に前記最上位階層の選択肢グループを表示する旨
を指示する指示語をさらに含むことを特徴とする。
【0014】請求項7に記載の車載用操作入力装置は、
車両に搭載され操作が必要な複数の電子機器への操作入
力を受け付ける車載用操作入力装置における入力方法で
あって、(a)操作対象となる電子機器を選択するための
上位階層の選択肢グループと、各電子機器に対する指令
を選択するための下位階層の各選択肢グループとに分類
された階層構造を有する複数の選択肢のうち、前記上位
階層の選択肢グループを選択肢表示部に表示する工程
と、(b)操作者の音声を入力する工程と、(c)前記入力さ
れた音声の中から所定数の指示語に対応する音声を音声
指示として認識する工程と、(d)前記認識された音声指
示に基づいて、前記選択肢表示部に表示される選択肢グ
ループの中から所望の選択肢を選択する工程と、(e)前
記選択肢の選択に応答して、前記選択肢表示部に表示さ
れる選択肢グループをさらに下位の階層の選択肢グルー
プに変更する工程と、(f)前記工程(d)において所望の指
令を選択肢として選択するまで前記工程(b)〜(e)を順次
繰り返す工程と、(g)前記選択肢グループの中から選択
された指令を、対応する電子機器に対して出力する工程
と、を備え、前記所定数の指示語は、前記選択肢表示部
における表示位置を特定して選択肢を選択するための指
示語からなることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】<第1実施形態> <装置>図1は、車両に搭載される操作が必要な複数の
電子機器B1〜Bn(総称する場合は単に「B」とす
る)と、各電子機器B1〜Bnの操作入力を受け付ける
車載用操作入力装置1とを表す概念図である。また、図
2は車載用操作入力装置1の機能ブロック図であり、図
3は車載用操作入力装置1に設けられる表示部2および
操作部3の概略正面図である。この車載用操作入力装置
1は、ダッシュボード、センターコンソールなどの位置
に設けられており、車両の所定位置に配置される各電子
機器B1〜Bnに対する操作入力を受け付ける。
【0016】図1に示すように、車載用操作入力装置1
は、シリアル通信ラインSLを介して各電子機器B1〜
Bnに接続されており、車載用操作入力装置1において
決定された指令内容が、その指令内容に対応する電子機
器Bに送信される。電子機器Bとしては、様々な車載用
の電子機器が想定され得るが、ここでは、オーディオ装
置B1、テレビ受信装置B2、ナビゲーション装置B
3、エアコンの操作および制御を行うエアコン制御ユニ
ットB4を備える場合を想定する。
【0017】車載用操作入力装置1は、図2に示すよう
に、マイク11と、アンプ回路12と、バンドパスフィ
ルタ回路13と、A/D変換回路14と、D/A変換回
路15と、アンプ回路16と、スピーカ17と、ノイズ
除去用のフィルタ回路18と、CPU20と、メモリ
(RAM21,ROM22)と、表示駆動回路23と、
電源回路24とを備える。
【0018】このうち、マイク11、アンプ回路12、
バンドパスフィルタ回路13、A/D変換回路14は、
操作者の音声を入力する音声入力部として機能する。操
作者の音声は、マイク11を通じてアナログの電気信号
として入力され、アンプ回路12において増幅され、バ
ンドパスフィルタ回路13において人間の音声の周波数
帯域以外の信号を除外することにより人間の音声に対応
する周波数の信号のみが抽出され、A/D変換回路14
によってデジタル信号に変換されて、CPU20に入力
され、RAM21に格納される。
【0019】また、ROM22には、音声認識のための
プログラムおよび音声データなどが格納されている。そ
して、CPU20においてそのプログラムが実行される
ことにより、ROM22にあらかじめ格納されている音
声データを用いて、RAM21に格納された音声信号に
対して所定の処理が施されて音声認識が行われる。これ
により、入力された音声は、音声指示として認識され
る。このように、CPU20は音声指示認識部20Aと
して機能する。なお、CPU20は、後述するように、
音声出力制御部20B、指令選択部20C、スイッチ入
力認識部20D、指令出力部20Eなどとしても機能す
る。
【0020】ここで、上記の音声入力等に際して、操作
者は、マイク11に設けられているスイッチMSWをオ
ンにした状態で音声をマイク11に対して入力する。こ
の状態において、CPU20への入力信号MICもオン
となり、音声入力が有効なものとして判断され、上記の
音声認識が行われる。一方、スイッチMSWがオフされ
ているときは、入力信号MICもオフの状態となるの
で、マイク11に向けて音声が入力されても有効なもの
とは判断されない。したがって、スイッチMSWのオン
操作時以外の音声による誤動作等を防止できる。
【0021】また、CPU20は、操作に関する案内や
操作に対する応答などを音声や音によって操作者に知ら
せるための音声出力を制御する音声出力制御部20Bと
しても機能する。たとえば、音声指示として認識された
指示語を操作者に対して音声で知らせたり、音声指示に
より選択された指令内容を操作者に対して音声で知らせ
ることにより、操作内容の確認を行うことができる。こ
の場合、音声出力制御部20Bは、音声認識により得ら
れた音声指示に応答して、対応する音声出力内容を決定
し、その音声出力をデジタル信号としてD/A変換回路
15に対して出力する。出力されたデジタル信号は、D
/A変換回路15においてアナログ信号に変換され、ア
ンプ回路16において増幅されてスピーカ17から音声
として出力される。このように、D/A変換回路15、
アンプ回路16、スピーカ17は、音声出力部として機
能する。
【0022】図2および図3(a)に示す表示部2に
は、所定のメニュー画面Pが表示される。このメニュー
画面Pには、複数の選択肢が表示され、図示の例では、
縦横に3列ずつ合計9個の選択肢が表示されている。こ
の表示部2としては、液晶ディスプレイなどの表示機器
が用いられる。
【0023】図4は、この表示部2に表示される複数の
メニュー画面Pの階層構造を表す図である。表示部2に
表示される複数の選択肢は、階層構造を有する複数の選
択肢グループに分類されており、選択肢グループごとに
選択的に表示部2に表示される。この選択肢グループ
は、操作対象となる電子機器Bを選択するための最上位
階層の選択肢グループと、各電子機器Bに対する指令を
選択するための下位の階層の各選択肢グループとを有し
ている。
【0024】表示部2において、最上位階層の選択肢グ
ループは、第1階層メニュー画面P1として表示され
る。また、それより1階層下位の各選択肢グループは、
第2階層メニュー画面P2として各選択肢グループごと
に表示され、そして、さらに下位の階層の各選択肢グル
ープは、第3階層メニュー画面P3として各選択肢グル
ープごとに表示される。これらの各メニュー画面Pの一
例を図5〜図8に示す。図5は、第1階層メニュー画面
P1を表し、図6および図7は、それぞれ、第2階層メ
ニュー画面P21およびP24を表し、図8は、第3階
層メニュー画面P3を表す。
【0025】図5は、表示部2に表示される第1階層メ
ニュー画面P1の詳細内容を示す図であり、「オーディ
オ」、「TV」、「ナビ」、「エアコン」が選択肢とし
て表示されている。これらの複数(4つ)の選択肢の中
から1つの選択肢を選択することにより、オーディオ装
置B1、テレビ受信装置B2、ナビゲーション装置B
3、エアコン制御ユニットB4のいずれかを操作対象と
なる電子機器Bとして選択することが可能である。な
お、これらの選択肢のうちの1つの選択肢は、強調表示
(たとえば、反転表示あるいは別色表示)され、その他
の選択肢と区別されている。以下、このように表示部2
において強調表示される選択肢を「注目選択肢」と称す
る。後述するように、この注目選択肢の表示位置を移動
させることによって、選択肢を特定することができる。
【0026】図6は、第2階層メニュー画面P2(P2
1)の詳細内容を示す図である。この第2階層メニュー
画面P21は、第1階層メニュー画面P1が表示されて
いる状態で「オーディオ」を選択すると、第1階層メニ
ュー画面P1に代わって表示部2に表示される。この第
2階層メニュー画面P21には、「CDチェンジャ」、
「カセット」、「FM」、「AM」、「CD」、「イコ
ライザ」、「MD」が選択肢として表示されている。こ
れらの複数(7つ)の選択肢の中から1つの選択肢を選
択することにより、オーディオ装置B1に対する指令を
さらに詳細に特定することができる。
【0027】図8は、第3階層メニュー画面P3の詳細
内容を示す図である。この第3階層メニュー画面P3
は、第2階層メニュー画面P21が表示されている状態
で「カセット」を選択すると、第2階層メニュー画面P
21に代わって表示部2に表示される。この第3階層メ
ニュー画面P3には、9つの選択肢C1〜C9として、
上中下の各段ごとに左から、(上段の)「音量+」、
「音量−」、「一時停止」と、(中段の)「巻戻し」、
「再生」、「早送り」と、(下段の)「1曲巻戻し(頭
出し)」、「停止」、「1曲先送り(頭出し)」とを表
す図記号などが表示されている。これらの9つの選択肢
C1〜C9の中から1つの選択肢を選択することによ
り、オーディオ装置B1に対する指令をさらに詳細に特
定することができる。
【0028】また、図7は、第2階層メニュー画面P2
(P24)の詳細内容を示す図である。この第2階層メ
ニュー画面P24は、第1階層メニュー画面P1(図
5)が表示されている状態で「エアコン」を選択する
と、第1階層メニュー画面P1に代わって表示部2に表
示されるものである。この第2階層メニュー画面P24
には、8つの選択肢が表示されており、これらのうちの
いずれかを選択することによりエアコン制御ユニットB
4に対する指令をさらに詳細に特定することができる。
【0029】ここで、車載用操作入力装置1における操
作入力は、表示部2に表示される複数の選択肢の中か
ら、操作者が選択肢を選択していくことによって決定さ
れるが、この選択は、操作者の音声指示により実行され
る。
【0030】操作者の音声は、上述の音声指示認識部2
0Aによって音声指示として認識される。音声指示認識
部20Aは、入力された音声が所定数の指示語に該当す
るか否かを判断し、所定数の指示語のいずれかに該当す
る場合には音声指示として認識し、所定数の指示語のい
ずれにも該当しない場合には音声指示として認識しな
い。すなわち、入力された音声の中から所定数の指示語
に対応する音声を音声指示として認識する。
【0031】本実施形態においては、この所定数の指示
語として、「メニュー」、「アップ」、「ダウン」、
「レフト」、「ライト」、「ゴー」という6つの指示語
を用いる。このうち、「メニュー」は、最上位階層であ
る第1階層メニュー画面P1を表示部2に表示させる旨
の音声指示に対応する指示語である。この音声指示がマ
イク11などを有する音声入力部を介してCPU20に
入力され、音声指示認識部20Aにおいて音声指示とし
て認識されると、その音声指示に応答して、表示部2に
は第1階層メニュー画面P1が表示される。また、「ア
ップ」、「ダウン」、「レフト」、「ライト」は、表示
部2における表示位置を特定して選択肢を選択するため
の指示語であり、より具体的には、図10に示すよう
に、注目選択肢の位置を上、下、左、右の4つの各方向
に2次元的に相対移動させる旨を指示する相対移動用指
示語である。そして、「ゴー(GO)」は、注目選択肢
の選択確定を指示する確定用指示語である。
【0032】CPU20は、電子機器B1〜Bnに対す
る指令を選択する指令選択部20Cとしても機能する。
この指令選択部20Cは、上述の「メニュー」という
音声指示の認識に応答して第1階層メニュー画面P1を
表示部2に表示する第1階層メニュー画面表示処理、
上述の「アップ」、「ダウン」、「レフト」、「ライ
ト」の音声指示の認識に応答して、表示部2における注
目選択肢の位置を移動して表示する注目選択肢変更処
理、上述の「ゴー」という確定用指示語の認識に応答
して表示部2に表示される選択肢グループをその選択確
定された選択肢に対応するさらに下位の階層の選択肢グ
ループに変更するメニュー画面表示変更処理や、その選
択確定された選択肢に対応する指令を対応する電子機器
B1〜Bnへの指令として決定する指令決定処理を行
う。すなわち、指令選択部20Cは、〜の処理を行
うことにより、表示部2に表示される上位の階層の選択
肢グループ中からの選択に応答して表示部2に表示され
る選択肢グループをさらに下位の階層の選択肢グループ
に変更し、特におよびの処理を繰り返して行い、表
示部2に表示される選択肢グループからの選択を繰り返
すことにより所望の電子機器B1〜Bnに対する所望の
指令を選択する。
【0033】たとえば、「メニュー」の音声指示により
表示部2に表示される第1階層メニュー画面P1(図
5)において、中央の「オーディオ」という選択肢が注
目選択肢として強調表示される状態において、操作者が
「ライト」という音声を音声入力部を介して入力した場
合には、その入力音声は、音声指示認識部20Aによっ
て「ライト」という音声指示として認識される。指令選
択部20Cは、この音声指示に応答して、注目選択肢の
位置を右方向へ移動して「TV」を強調表示する旨の出
力を表示駆動回路23(図2)に対して行う。これによ
り、注目選択肢変更処理が実現される。同様に、その他
の「アップ」、「ダウン」、「レフト」という指示語
も、それぞれ、注目選択肢の位置を相対的に上、下、左
へと移動させる指示に対応する。そして、これらの相対
移動を表す指示語を用いて、所望の位置の選択肢が強調
表示するように注目選択肢の位置を移動させた後に、
「ゴー」という音声指示を与えることにより、その注目
選択肢を選択肢として選択確定する。指令選択部20C
は、この選択確定の指示に応答して、1つ下位の階層の
メニュー画面である例えば第2階層メニュー画面P21
(図6)を表示部2に表示する旨の出力を表示駆動回路
23に対して行う。これにより、メニュー画面表示変更
処理が実現される。そして、同様の音声指示によって、
注目選択肢の位置の移動などを行いながら、このメニュ
ー画面P21の中から1つの選択肢を選択する。そし
て、さらに指令選択部20Cは、1つ下位の階層の例え
ばメニュー画面P3を表示部2に表示する。このような
選択を繰り返すことによって、表示部2に表示される選
択肢を徐々に下位の階層のものへと変更していき、最終
的に注目選択肢が所望の指令位置に移動した時点で「ゴ
ー」の音声指示を与えることにより、各電子機器Bに対
する所望の指令が選択決定される。
【0034】このように、車載用操作入力装置1の表示
部2には、まず、操作対象となる電子機器を選択するた
めの最上位階層の選択肢グループが表示され、その後、
音声指示による選択肢の選択操作を繰り返すことによっ
て、徐々に下位の階層の各選択肢グループへと進んで、
電子機器に対する指令内容が決定される。決定された指
令内容には、操作対象となる電子機器BのID(識別)
コードとその電子機器Bに対する詳細な操作内容を示す
操作指令コードとが含まれている。
【0035】CPU20は指令出力部20Eとしての機
能をも有しており、この指令出力部20Eは、上記で決
定された指令内容をバスラインBL(図2)およびシリ
アル通信ラインSLを介して各電子機器Bに対して出力
する。そして、指令を受け取った各電子機器Bは、ID
コードによって自己に対する指令であることを認識した
上で、操作指令コードに対応する操作内容を実行する。
【0036】また、図3(b)にも示すように、車載用
操作入力装置1の操作部3は、所定のスイッチSW1〜
SW9を有している。スイッチSW1〜SW6は、ボタ
ン式のスイッチであり、スイッチSW7〜SW9は、回
転式のスイッチである。特に、スイッチSW1〜SW6
は、前述の6つの指示語(「アップ」、「ダウン」、
「レフト」、「ライト」、「メニュー」、「ゴー」)に
よる各音声指示に対応するスイッチであり、これらのス
イッチSW1〜SW6による操作は、CPU20のスイ
ッチ入力認識部20Dに入力される。スイッチ入力認識
部20Dは、入力信号を判別し、スイッチ入力による指
示内容を認識する。したがって、これらのスイッチSW
1〜SW6を直接操作することによっても操作入力を行
うことができる。また、スイッチSW7〜SW9は、そ
れぞれ、音量、温度、風量などの所定量の増減を行うも
のである。これらのスイッチSW1〜SW9を用いるこ
とにより、すなわち、音声認識以外の方法でも車載用操
作入力装置1における操作を行うことが可能である。
【0037】<動作>つぎに、車載用操作入力装置1に
おける動作を、図9のフローチャートを参照しながら説
明する。ここでは、オーディオ装置B1のオーディオカ
セットテープの再生動作を行う場合について説明する。
【0038】操作者は、最上位階層である第1階層メニ
ュー画面P1を表示部2に表示させるため、マイク11
に設けられているスイッチMSWをオンにした状態で
「メニュー」と発声して、マイク11に対して音声入力
を行う(ステップSP10)。入力された音声は、音声
指示認識部20Aによって、あらかじめ設定された上記
6つの指示語に相当するか否かが判断され、ここでは
「メニュー」という指示語として認識される(ステップ
SP20)。つぎに、ステップSP30において、「メ
ニュー」という音声指示に対応して、最上位階層である
第1階層メニュー画面P1(図5)が表示部2に表示さ
れる(ステップSP35)。そして、再びステップSP
10に戻り、操作者による次の音声入力を待つ状態とな
る。このとき、「メニュー」という音声指示に応答し
て、音声認識された指示語である「メニュー」が音声出
力制御部20Bを介してスピーカ17から出力されるこ
とが好ましい。これにより、操作者は指示内容の確認を
行うことができる。
【0039】つぎに、操作者は、図5に表示された第1
階層メニュー画面P1の中から、所望の選択肢を選択す
る。初期状態においては、中央の「オーディオ」という
選択肢が注目選択肢として強調表示されている。したが
って、ここではこの注目選択肢の位置を移動させる必要
がなく、この注目選択肢を選択確定させればよい。
【0040】そこで、操作者は、指示語「ゴー」を発声
して音声入力を行う(ステップSP10)。そして、入
力された音声は、選択確定を指示する旨の音声指示とし
て認識される(ステップSP20)。
【0041】次のステップSP30、SP40、SP5
0では、認識された音声指示がいずれの指示に対応する
かが判別される。この場合には、指示語は選択確定の指
示として認識されているので、ステップSP30を経て
ステップSP40へと進み、さらに、ステップSP60
へと進む。
【0042】ステップSP60では、選択された選択肢
が電子機器Bへの最終的な指令内容を意味するものであ
るか否かを判定する。ここでは、まだ指令内容が未確定
であるので、ステップSP65へと進む。ステップSP
65において、メニュー画面表示変更処理が行われて、
表示部2における表示画面が第1階層のメニュー画面P
1から次の第2階層のメニュー画面P21(図6)へと
変更される。この状態では、中央の「AM」が注目選択
肢として強調表示されているものとする。
【0043】ここでも、上記と同様の音声指示操作によ
って、選択肢を選択する。たとえば、「アップ」という
音声指示を与えて、注目選択肢の位置を上方向に移動さ
せ、注目選択肢を「カセット」に変更した後、「ゴー」
という音声指示を与えることによって、「カセット」と
いう選択肢を選択することができる。以下では、これら
の動作をより具体的に説明する。
【0044】操作者は、注目選択肢の位置を相対的に上
に移動させるため、「アップ」という音声入力を行う
(ステップSP10)。そして、この音声入力は、上方
への移動指示として音声認識される(ステップSP2
0)。今度は、つぎのステップSP30、SP40の判
断はいずれも否定的であり、ステップSP50へと進
む。ステップSP50で、この音声指示は、注目選択肢
の表示位置の変更指示として判定され、ステップSP5
5において注目選択肢変更処理が行われる。これによ
り、強調表示される注目選択肢が、相対的に「AM」の
上方に位置する「カセット」に変更される。
【0045】ここで、操作者が「ゴー」の音声入力を与
える(ステップSP10)と、「カセット」の選択確定
の指示として認識され(ステップSP20)、ステップ
SP30、ステップSP40、ステップSP60、ステ
ップSP65へと進み、表示部2に表示される選択肢グ
ループがさらに1階層下位の第3階層メニュー画面P3
(図8)に変更される。
【0046】第3階層メニュー画面P3においても、上
記と同様の音声指示操作により選択肢の選択を行うこと
ができる。この場合には、中央位置の選択肢C5(「再
生」を意味する図記号)が初期状態で注目選択肢として
強調表示されているので、「ゴー」という音声入力を与
えればよい。
【0047】この音声入力(ステップSP10)は選択
確定の指示語として認識され(ステップSP20)、ス
テップSP30、ステップSP40、ステップSP60
へと進む。選択肢C5(再生)の選択により最終的な指
令内容が確定するので、ステップSP60において、選
択された選択肢が電子機器Bへの最終的な指令内容を意
味するものであると判定し、ステップSP70へと進
む。ステップSP70では、選択確定された選択肢C5
が意味する「オーディオカセットテープの再生」という
指令が、対応する電子機器であるオーディオ装置B1に
対してシリアル通信ラインSLを介して出力される(ス
テップSP70)。このようにして、操作者は、オーデ
ィオカセットテープの再生の指令を与えることができ
る。
【0048】また、同様にして、その他の指令を与える
ことができる。たとえば、オーディオ装置B1に対し
て、オーディオカセットテープの1曲先送り(頭出し)
を行いたい場合には、上記と同様の音声指示を行って、
図8の第3階層メニュー画面P3を表示部2に表示させ
て、「ライト」および「ダウン」という音声指示を与え
て選択肢C9を強調表示させた状態で、「ゴー」という
音声指示を与えればよい。この音声指示に応答して、選
択肢C9が選択確定され、これに対応する指令、すなわ
ち、「オーディオカセットテープの1曲先送り(頭出
し)」を行う旨の指令がオーディオ装置B1に対して出
力される。
【0049】このように、表示部2に表示される上位の
階層の選択肢グループ中の選択肢の選択に応答して、表
示部2に表示される選択肢グループをさらに下位の階層
の選択肢グループに変更し、当該選択を繰り返すことに
より所望の指令を選択することができる。したがって、
最上位の階層の選択肢グループを表示する第1階層メニ
ュー画面P1の中から、操作入力を行う電子機器Bを特
定し、さらに、順次下位の階層に移動して、選択肢グル
ープの中から選択肢を選択することによって、その電子
機器Bに対する指令内容を決定することができる。した
がって、複数の電子機器Bに対する操作入力を決定する
操作において、各機器ごとに異なる操作を行う必要が無
く、共通操作による操作性の向上を図ることができる。
さらに、これらの選択肢の選択操作は、所定数(この場
合は6つ)の指示語(「メニュー」、「アップ」、「ダ
ウン」、「レフト」、「ライト」、「ゴー」)を用いた
共通の音声指示操作で行うことができるので、これらの
共通操作に用いられる音声指示用の指示語の数を少ない
数に限定することができる。したがって、音声認識にお
いて所定数の指示語のいずれかによる音声指示であるこ
とを認識すればよくなるため、認識率を向上させること
ができる。そして、操作者は、さらに多数の指示語を覚
える必要が無くなるので、操作が容易になる。
【0050】また、上述の移動指示においては、上下左
右への2次元的な相対移動指示を行うことができるの
で、左右だけあるいは上下だけというような相対的な移
動指示だけを行う場合に比べて、比較的少ない操作ステ
ップ数で所望の選択肢を選択することができる。
【0051】さらに、表示部2に表示される選択肢を図
記号として表現してその意味を操作者にわかりやすく表
示した上で、選択肢の表示位置を特定する指示語などを
用いた音声指示により選択肢の選択を行うことができ
る。たとえば、図8あるいは図7に示すように、選択肢
は図記号を用いても表示されており、これにより、同時
に、視認性を高めることも可能である。
【0052】ここで、この実施形態においては、合計6
つ(「メニュー」、「アップ」、「ダウン」、「レフ
ト」、「ライト」、「ゴー」)の指示語で音声指示を行
っているが、このうち、第1階層メニュー画面P1を表
示部2に表示させる旨の指示語である「メニュー」を設
けずに5つの指示語によりすべての操作を行うこともで
きる。この場合には、この指示語(「メニュー」)によ
る音声指示の代わりに、別設のスイッチ(図示せず)を
用いて指示を行うようにすればよい。
【0053】<第2実施形態>第2実施形態から第4実
施形態は、第1実施形態の変形例である。第1実施形態
においては、注目選択肢の位置を上、下、左、右の4つ
の方向に2次元的に相対移動させる旨を指示する相対移
動用指示語(「アップ」、「ダウン」、「レフト」、
「ライト」)を用いて注目選択肢の位置を変更させてい
たが、この第2実施形態では、注目選択肢の位置を1次
元的に相対移動させる旨を指示する相対移動用指示語
(「チェンジ」)を用いて注目選択肢の位置を変更させ
る場合を例示する。
【0054】図11は、注目選択肢の移動について説明
する図である。操作者が「チェンジ」という指示語によ
って音声指示を与えると、強調表示される注目選択肢
が、図11に示す矢印の向きに順次移動する。そして、
「ゴー」という指示語によって、注目選択肢の選択確定
を指示する。これにより、表示部2に表示された選択肢
の中から所望の選択肢を選択することができる。
【0055】たとえば、図6に示す第2階層メニュー画
面P2が表示部2に表示されている場合には、「チェン
ジ」という音声指示が認識されるごとに、「CD」、
「MD」、「イコライザ」、「FM」、「CDチェンジ
ャ」、「カセット」、「AM」、「CD」、...という
ように順次に注目選択肢が変更される。そして、所望の
選択肢が注目選択肢として強調表示されているときに、
「ゴー」という音声指示を与えることによって、その所
望の選択肢を選択することができる。なお、音声指示
「チェンジ」による注目選択肢の変更順序に関しては、
各選択肢の過去の使用頻度に基づいて決定してもよい。
【0056】このようにして注目選択肢を変更し、特定
の選択肢を選択することによって、第1実施形態と同様
の効果を得ることができる。本実施形態においては、指
示語の数を特に少なくすることが可能であり、もっとも
少ない場合としては「チェンジ」および「ゴー」の2つ
の指示語のみにより、複数の選択肢の中から所望の選択
肢を選択することができる。なお、「チェンジ」に加え
て、注目選択肢の位置を「チェンジ」とは逆向きに1次
元的に相対移動させる旨を指示する指示語(たとえば
「バック」あるいは「もどる(戻る)」)を設けてもよ
い。この場合でも、指示語の数を限定した上で、共通操
作を実現することが可能である。
【0057】<第3実施形態>第3実施形態では、表示
部2に表示される選択肢のうちの一つを選択するにあた
って、その絶対位置を指定する位置特定用指示語を用い
て行う場合を例示する。
【0058】図12は、表示部2に表示される複数の選
択肢を表す図であり、横方向に5個ずつ、縦方向に3個
ずつ、合計15個の選択肢が縦横に配列されて表示され
る場合を示している。この場合、横方向の位置は「a」
〜「e」で、縦方向の位置は「1」〜「3」で特定され
る。したがって、たとえば、図中において斜線で示され
る選択肢は、両方向の位置の組み合わせである「d3」
という表現で特定される。
【0059】したがって、操作者は、この選択肢を選択
する場合には、「ディー/サン」という音声指示を与え
ることによって、その絶対位置を指定することができ
る。なお、この際には、第1実施形態などにおける「ゴ
ー」のような選択確定を意味する指示語を設ける必要が
無く、「ディー/サン」という指示語が認識された時点
で、その選択肢が確定されたものと判断することができ
る。
【0060】このように、選択肢の絶対位置を指定する
位置特定用指示語を用いて、表示部2に表示される選択
肢に基づく選択を行うことによっても、車載用操作入力
装置1の操作を行うことが可能である。
【0061】<その他の変形例など>上述の各実施形態
においては、所定数の指示語として、表示部2における
表示位置を特定して選択肢を選択するための指示語を含
む場合について説明したが、これら以外に、複数の操作
に共通する指示語を定めてもよい。たとえば、エアコン
装置における風量などの所定量の増減を行う操作につい
ては、次のような操作を実現することができる。
【0062】図13は、図7の第2階層メニュー画面P
2(P24)において選択肢「風量」が選択されたとき
に、次に表示される第3階層メニュー画面P3を表す。
【0063】このメニュー画面P3には、風量の増量を
表す「風量+」と減量を表す「風量−」とが表示されて
いる。上記の各実施形態と同様に、選択肢の位置を特定
することにより選択肢を選択することも可能であるが、
ここでは、これらの選択肢の選択にあたって、「プラ
ス」、「マイナス」という指示語を用いる。図13に示
すメニュー画面P3が表示された状態で、操作者が、
「プラス」あるいは「マイナス」という指示語を用いて
音声指示を与えるごとに、風量を所定量ずつ増量あるい
は減量することができる。この場合、選択肢の選択を表
示位置の特定により行う場合に比べて、より直接的に所
定量の増減指令を送ることができるのでさらに好まし
い。このメニュー画面P3は、所定時間が経過するまで
表示部2に表示されており、メニュー画面P3が表示さ
れている間においては、連続して所定量の増減指令を送
ることができる。たとえば、「プラス」、「プラ
ス」...と所望の風量レベルに到達するまで連続的に増
量指示を与えることができる。メニュー画面P3は、最
後の操作後、所定時間が経過した時点で消去される。な
お、このメニュー画面P3の消去については、操作の完
了を表す別の指示語(たとえば「かんりょう(完了)」
を設けて明示的に消去してもよい。
【0064】このような増減処理は、エアコン装置にお
ける風量のみならず、エアコン装置における設定温度、
オーディオ装置における音量など、複数の種類の電子機
器Bにおける様々な種類の所定量に関して行われるもの
である。したがって、「プラス」および「マイナス」と
いう2つの指示語を用いることにより、これらの所定量
の増減を操作する際に同様の操作入力の方法を用いて、
複数の操作に共通する所定量の増減を行うことができ
る。このように、同様の効果を得ることができる。
【0065】なお、上述の各実施形態および変形例にお
いて用いた指示語は、上記のものに限定されず、同じ指
示を意味する異なる指示語を用いてもよい。たとえば、
「アップ」、「ダウン」、「レフト」、「ライト」の代
わりに、「うえ」、「した」、「ひだり」、「みぎ」と
いう指示語や、「U(ユー)」、「D(デー)」、「R
(アール)」、「L(エル)」という指示語を用いても
よく、あるいは、「ゴー」の代わりに、「じっこう(実
行)」、「OK(オーケー)」あるいは「よし(良
し)」などの指示語を用いてもよい。
【0066】また、表示部2において同時に表示される
選択肢の数については、9個の場合、15個の場合を例
示したが、これに限定されるものでないことはいうまで
もなく、たとえば、視認性が悪くならない範囲内で任意
の数の選択肢を表示することが可能である。
【0067】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項6
に記載の車載用操作入力装置、および請求項7に記載の
入力方法によれば、所定数の指示語は、選択肢表示部に
おける表示位置を特定して選択肢を選択するための指示
語からなるので、各指示に直接的に対応する指示語で指
令を表現する場合(直接指示方式)に比べて指示語の数
を少なくすることができる。したがって、音声認識にお
ける認識率を向上させることができる。また、操作者
は、車両に搭載され操作が必要な複数の電子機器への操
作入力を行うにあたって、多数の指示語を覚える必要が
無く、共通化された操作によって指令内容を決定するこ
とができるので、高い操作性を得ることができる。
【0068】特に、請求項2に記載の車載用操作入力装
置によれば、2次元的な相対移動指示を行うことができ
るので、比較的少ない操作ステップ数で指令内容を選択
することができる。
【0069】請求項3に記載の車載用操作入力装置によ
れば、使用される指示語数を特に少なくすることができ
る。
【0070】請求項4に記載の車載用操作入力装置によ
れば、表示された選択肢の中からより直接的に選択肢を
選択することができる。
【0071】請求項5に記載の車載用操作入力装置によ
れば、所定量の増減という、複数の電子機器の操作に関
して共通する操作を、共通する指示語に基づいて操作可
能である。したがって、操作者の操作性を維持しつつ、
高い操作性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である車載用操作入力装
置の説明図である。
【図2】車載用操作入力装置の機能ブロック図である。
【図3】車載用操作入力装置に設けられる表示部および
操作部の概略正面図である。
【図4】複数のメニュー画面の階層構造を表す図であ
る。
【図5】第1階層メニュー画面を表す図である。
【図6】第2階層メニュー画面を表す図である。
【図7】他の第2階層メニュー画面を表す図である。
【図8】第3階層メニュー画面を表す図である。
【図9】車載用操作入力装置における動作を表すフロー
チャートである。
【図10】第1実施形態における注目選択肢の移動方向
を表す図である。
【図11】第2実施形態における注目選択肢の移動方向
を表す図である。
【図12】第3実施形態における選択肢の選択について
説明する図である。
【図13】変形例に係る第3階層メニュー画面を表す図
である。
【符号の説明】
1 車載用操作入力装置 2 表示部 3 操作部 B 電子機器 20 CPU 20A 音声指示認識部 20B 音声出力制御部 20C 指令選択部 20D スイッチ入力認識部 20E 指令出力部 SL シリアル通信ライン MIC (CPU20への)入力信号 P,P1,P2,P3 メニュー画面
フロントページの続き (72)発明者 浜田 博之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5D015 GG04 KK01 9A001 HH17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され操作が必要な複数の電子
    機器への操作入力を受け付ける車載用操作入力装置であ
    って、 操作対象となる電子機器を選択するための最上位階層の
    選択肢グループと、各電子機器に対する指令を選択する
    ための下位の階層の各選択肢グループとに分類された階
    層構造を有する複数の選択肢を、選択肢グループごとに
    選択的に表示する選択肢表示部と、 操作者の音声を入力する音声入力部と、 前記入力された音声の中から所定数の指示語に対応する
    音声を音声指示として認識する音声指示認識部と、 前記認識された音声指示に基づいて選択肢を選択するこ
    とにより指令を選択する指令選択部であって、前記選択
    肢表示部に表示される上位の階層の選択肢グループ中か
    らの選択に応答して前記選択肢表示部に表示される選択
    肢グループをさらに下位の階層の選択肢グループに変更
    し、当該選択を繰り返すことにより所望の指令を選択す
    る指令選択部と、 前記選択された指令を、対応する電子機器に対して出力
    する指令出力部と、を備え、 前記所定数の指示語は、前記選択肢表示部における表示
    位置を特定して選択肢を選択するための指示語からなる
    ことを特徴とする車載用操作入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車載用操作入力装置に
    おいて、 前記選択肢表示部は、表示される選択肢のうちの一つを
    注目選択肢として強調表示し、 前記所定数の指示語は、 前記注目選択肢の位置を2次元的に相対移動させる旨を
    指示する相対移動用指示語と、 前記注目選択肢の選択確定を指示する確定用指示語と、
    を含むことを特徴とする車載用操作入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車載用操作入力装置に
    おいて、 前記選択肢表示部は、表示された選択肢のうちの一つを
    注目選択肢として強調表示し、 前記所定数の指示語は、 前記注目選択肢の位置を1次元的に相対移動させる旨を
    指示する相対移動用指示語と、 前記注目選択肢の選択確定を指示する確定用指示語と、
    を含むことを特徴とする車載用操作入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車載用操作入力装置に
    おいて、 前記所定数の指示語は、前記選択肢表示部に表示される
    選択肢のうちの一つを、その絶対位置を指定することに
    よって選択する絶対位置特定用指示語を含むことを特徴
    とする車載用操作入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の車載用操作入力装置において、 前記所定数の指示語は、所定量の増減に関する指示語を
    さらに含むことを特徴とする車載用操作入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の車載用操作入力装置において、 前記所定数の指示語は、前記選択肢表示部に前記最上位
    階層の選択肢グループを表示する旨を指示する指示語を
    さらに含むことを特徴とする車載用操作入力装置。
  7. 【請求項7】 車両に搭載され操作が必要な複数の電子
    機器への操作入力を受け付ける車載用操作入力装置にお
    ける入力方法であって、 (a)操作対象となる電子機器を選択するための上位階層
    の選択肢グループと、各電子機器に対する指令を選択す
    るための下位階層の各選択肢グループとに分類された階
    層構造を有する複数の選択肢のうち、前記上位階層の選
    択肢グループを選択肢表示部に表示する工程と、 (b)操作者の音声を入力する工程と、 (c)前記入力された音声の中から所定数の指示語に対応
    する音声を音声指示として認識する工程と、 (d)前記認識された音声指示に基づいて、前記選択肢表
    示部に表示される選択肢グループの中から所望の選択肢
    を選択する工程と、 (e)前記選択肢の選択に応答して、前記選択肢表示部に
    表示される選択肢グループをさらに下位の階層の選択肢
    グループに変更する工程と、 (f)前記工程(d)において所望の指令を選択肢として選択
    するまで前記工程(b)〜(e)を順次繰り返す工程と、 (g)前記選択肢グループの中から選択された指令を、対
    応する電子機器に対して出力する工程と、を備え、 前記所定数の指示語は、前記選択肢表示部における表示
    位置を特定して選択肢を選択するための指示語からなる
    ことを特徴とする入力方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004086150A (ja) * 2002-06-28 2004-03-18 Denso Corp 音声制御装置
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JP2005148724A (ja) * 2003-10-21 2005-06-09 Zenrin Datacom Co Ltd 音声認識を用いた情報入力を伴う情報処理装置
JP2015501441A (ja) * 2011-10-10 2015-01-15 マイクロソフト コーポレーション コンテキスト切り替えのための音声認識

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