JP2000148099A - 省電力化lcd駆動方式 - Google Patents

省電力化lcd駆動方式

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JP2000148099A
JP2000148099A JP10324267A JP32426798A JP2000148099A JP 2000148099 A JP2000148099 A JP 2000148099A JP 10324267 A JP10324267 A JP 10324267A JP 32426798 A JP32426798 A JP 32426798A JP 2000148099 A JP2000148099 A JP 2000148099A
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segment
common
voltage
driver
lcd
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JP10324267A
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Shoji Igari
正二 猪狩
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LCD表示器の駆動電力を減少させることが
できる省電力化LCD駆動方式を提供する。 【解決手段】 所定のコモン線と所定のセグメント線と
に接続されたLCDセルに対し、コモンドライバとセグ
メントドライバとによって交番電圧を印加して表示を行
うLCD表示器の駆動方式であって、前記コモンドライ
バおよび前記セグメントドライバの各ドライブエレメン
ト毎にそれぞれ直列に設けられたスイッチと、該スイッ
チの開閉制御を行うスイッチ制御回路とを具備してな
り、前記スイッチの開閉制御は、前記スイッチ制御回路
によって表示タイミングの切り換え時に所定の開閉制御
を行うことにより、前記ドライブエレメント間の貫通電
流による前記LCDセルの駆動電力源の放電をなくした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LCD表示器の
駆動電力の軽減を目的とした省電力化LCD駆動方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにLCD表示器のLCDセル
の駆動は、複数のコモン線と複数のセグメント線とによ
って形成されるマトリクスのうち、いずれかのコモン線
といずれかのセグメント線間に接続されたLCDセルに
所定の交番電圧を印加する事によって行われる。従来の
技術によるLCD表示器の駆動方式の構成を図5に示
す。この図において、符号CD0はコモンドライバ群で
あり、コモンドライバCD1はMOSトランジスタCD
M11〜CDM14によって構成され、コモン線に接続
されている。コモンドライバCD2〜CDnも同様であ
る。符号SD0はセグメントドライバ群であり、セグメ
ントドライバSD1はMOSトランジスタSDM11〜
SDM14によって構成され、セグメント線に接続され
ている。セグメントドライバSD2〜SDmも同様であ
る。
【0003】また、符号C0はLCDセル群によるLC
D表示器であり、前記コモンドライバCD1のコモン線
と前記セグメントドライバSD1のセグメント線との間
にLCDセルC11が接続され、前記コモンドライバC
D1のコモン線と前記セグメントドライバSD2のセグ
メント線との間にLCDセルC12が接続され、前記コ
モンドライバCD1のコモン線と前記セグメントドライ
バSDmのセグメント線との間にLCDセルC1mが接
続されている。このようにコモン線とセグメント線との
間に順次LCDセルが接続され、コモンドライバCDn
のコモン線とセグメントドライバSDmのセグメント線
との間にLCDセルCnmが接続されている。
【0004】次に、表示のためにLCDセルに印加され
る電圧について説明する。Veeは+20〜+30Vの
電源電圧であり、半固定抵抗VRおよび抵抗R1〜R6
によって分圧された電圧をオペアンプOP2〜OP5お
よびコンデンサC1〜C5によって低インピーダンス化
された電圧V1〜V5を得る。なお、前記コンデンサC
1〜C5は複数のコモンドライバおよびセグメントドラ
イバが電圧レベル切り替えを行った時のノイズ防止用コ
ンデンサとしての役割も持っている。前記各抵抗の抵抗
値をr1、r2、…と表すと、これらの抵抗値の関係は r1=r2=r5=r6<r3 となり、これらの抵抗および前記半固定抵抗VRの抵抗
値の比によって電圧V1〜V5が決定される。
【0005】コモン線に関しては、前記コモンドライバ
CD1のMOSトランジスタCDM11には電圧V1が
与えられ、MOSトランジスタCDM12には電圧V2
が与えられ、MOSトランジスタCDM13には電圧V
5が与えられ、MOSトランジスタCDM14には接地
電位Vssが与えられて、前記MOSトランジスタCD
M11〜CDM14のオン、オフに従って電圧V1、V
2、V5またはVssのいずれかの電圧が前記コモンド
ライバCD1に接続されたコモン線に印加される。前記
コモンドライバCD2〜CDnについても同様である。
【0006】セグメント線に関しては、前記セグメント
ドライバSD1のMOSトランジスタSDM11には電
圧V1が与えられ、MOSトランジスタSDM12には
電圧V3が与えられ、MOSトランジスタSDM13に
は電圧V4が与えられ、MOSトランジスタSDM14
には接地電位Vssが与えられて、前記MOSトランジ
スタSDM11〜SDM14のオン、オフに従って電圧
V1、V3、V4またはVssのいずれかの電圧が前記
セグメントドライバSD1に接続されたセグメント線に
印加される。前記セグメントドライバSD2〜SDmに
ついても同様である。
【0007】制御信号に関しては、制御信号FRAME
はコモンドライバCD0に入力され、制御信号LOAD
は前記コモンドライバCD0とセグメントドライバSD
0に入力される。また、制御信号PRは前記コモンドラ
イバCD0とセグメントドライバSD0に入力され、こ
の制御信号PRの変化に従ってコモンドライバおよびセ
グメントドライバの極性が反転し、LCDセルに交番電
圧が印加される。その他の制御入力信号としてクロック
信号、データ信号がセグメントドライバに入力されるが
不図示とし、説明を省略する。
【0008】このような構成によるLCD駆動方式にお
いて、前記制御信号FRAME、LOADおよびPRに
よってコモン線およびセグメント線に印加される電圧を
図6に示す。図6(a)はセグメント電圧、同(b)は
コモン電圧、同(c)はセル印加電圧を示し、同(d)
は制御信号と時間軸を示している。
【0009】この図において、時刻t240’から始ま
る期間T240’は、コモン線の第240行がアクティ
ブの期間であり、時刻t240’においてコモン電圧は
V2からV1に変化する。このとき特定の列のセグメン
トをオンにするなら、時刻t240’において電圧はV
4からVssに変化させる。従って、セルに印加される
電圧は図6(c)に示すように(Vss−V1)とな
り、このセルは「表示」の状態となる。
【0010】時刻t1から始まる期間T1は、コモン線
の第1行がアクティブになる期間であり、前記コモン線
の第240行はノンアクティブとなりコモン電圧はV1
からV5に変化する。このとき、特定のセグメントをオ
フにするなら、VssまたはV4からV3へ変化させて
コモン線第1行を「非表示」とし、オンにするならVs
sまたはV4からV1へ変化させ、コモン線第1行を
「表示」とする。
【0011】図に示すように、それぞれの期間毎にセグ
メント線およびコモン線の電圧が変化し、セルに印加さ
れる電圧は図6(c)に示すようになり、Vcを中心と
して正側は(V1−Vss)即ち V1、または(V3
−V5)に変化し、負側は(Vss−V1)即ち −V
1、または(V4−V2)に変化する。ここで、セルに
印加される電圧がV1または−V1となったとき、この
セルは「表示」を行い、その他の電圧の時は「非表示」
となり予備充電されている期間となる。この予備充電は
LCDの動作速度を速くするために表示されないレベル
の電圧を予め印加しておく動作である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法によるLC
D駆動方式の問題点について、以下に説明する。図7に
おいて、符号C11はLCDセルであり、このLCDセ
ルC11の一方が電極抵抗R0を通してセグメント線と
接続され、他方が電極抵抗R0を通してコモン線と接続
されている。このように接続されたLCDセルに印加さ
れる電圧が切り替わるとき、たとえば時刻t1において
セグメント線の電圧がVssからV3に切り替わると
き、MOSトランジスタSDM14がオンからオフに、
MOSトランジスタSDM12がオフからオンに切り替
わる。
【0013】この切り替えが行われるときに、前記MO
SトランジスタSDM14とSDM12が同時にオンに
なる期間があり、貫通電流i1が流れる。同様にコモン
線は時刻t1において電圧V1からV5に切り替わると
き、MOSトランジスタCDM11とCDM13が同時
にオンになる期間があり、貫通電流i4が流れる。上述
のi3およびi4が流れることにより、駆動のための電
力が増大してしまうという問題点があり、その解決策が
課題となっていた。
【0014】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、LCDのコモンドライバおよびセグメントドライ
バのMOSトランジスタに流れる貫通電流を阻止するこ
とによってLCD表示器の駆動電力を減少させることが
できる省電力化LCD駆動方式を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定のコモン線と所定のセグメント線とに接続され
たLCDセルに対し、コモンドライバとセグメントドラ
イバとによって交番電圧を印加して表示を行うLCD表
示器の駆動方式であって、前記コモンドライバおよび前
記セグメントドライバの各ドライブエレメント毎にそれ
ぞれ直列に設けられたスイッチと、該スイッチの開閉制
御を行うスイッチ制御回路とを具備してなる省電力化L
CD駆動方式を提供する。
【0016】請求項2に記載の発明は、前記スイッチの
開閉制御が、前記スイッチ制御回路によって表示タイミ
ングの切り換え時に所定の開閉制御を行うことにより、
前記ドライブエレメント間の貫通電流による前記LCD
セルの駆動電力源の放電をなくしたことを特徴とする請
求項1に記載の省電力化LCD駆動方式を提供する。
【0017】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記ドライブエレメントがMOSトランジスタ素子であ
り、前記スイッチは半導体アナログスイッチであること
を特徴とする請求項1または2に記載の省電力化LCD
駆動方式を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて、図を参照しながら説明する。図1はこの発明の一
実施形態による省電力化LCD駆動方式の構成を示すブ
ロック図である。この図において、符号CD0はコモン
ドライバ群であり、コモンドライバCD1はMOSトラ
ンジスタCDM11〜CDM14によって構成され、コ
モン線に接続されている。コモンドライバCD2〜CD
nも同様である。符号SD0はセグメントドライバ群で
あり、セグメントドライバSD1はMOSトランジスタ
SDM11〜SDM14によって構成され、セグメント
線に接続されている。セグメントドライバSD2〜SD
mも同様である。
【0019】また、符号C0はLCDセル群によるLC
D表示器であり、前記コモンドライバCD1のコモン線
と前記セグメントドライバSD1のセグメント線との間
にLCDセルC11が接続され、前記コモンドライバC
D1のコモン線と前記セグメントドライバSD2のセグ
メント線との間にLCDセルC12が接続され、前記コ
モンドライバCD1のコモン線と前記セグメントドライ
バSDmのセグメント線との間にLCDセルC1mが接
続されている。このようにコモン線とセグメント線との
間に順次LCDセルが接続され、コモンドライバCDn
のコモン線とセグメントドライバSDmのセグメント線
との間にLCDセルCnmが接続されている。
【0020】さらに、符号S0はスイッチ制御回路SC
0によって制御されるアナログスイッチ群であり、コモ
ンドライバ用アナログスイッチSC1のアナログスイッ
チ素子S11〜S14の出力側が前記コモンドライバC
D1のMOSトランジスタCDM11〜CDM14に接
続されている。アナログスイッチSC2〜SCnも同様
にコモンドライバCD2〜CDnに接続されている。
【0021】セグメントドライバ用アナログスイッチS
S1のアナログスイッチ素子S31〜S34の出力側が
前記セグメントドライバSDM11のMOSトランジス
タSDM11〜SDM14に接続されている。アナログ
スイッチSS2〜SSmも同様にセグメントドライバS
D2〜SDmに接続されている。また、前記アナログス
イッチの入力側には、以下に説明する電圧を与えるコン
デンサC1〜C5またはVssが接続されている。
【0022】次に、表示のためにLCDセルに印加され
る電圧について説明する。Veeは+20〜+30Vの
電源電圧であり、半固定抵抗VRおよび抵抗R1〜R6
によって分圧された電圧をオペアンプOP2〜OP5お
よびコンデンサC1〜C5によって低インピーダンス化
された電圧V1〜V5を得る。なお、前記コンデンサC
1〜C5は複数のコモンドライバおよびセグメントドラ
イバが電圧レベル切り替えを行った時のノイズ防止用コ
ンデンサとしての役割も持っている。前記各抵抗R1、
R2、…の抵抗値をr1、r2、…と表すと、これらの
抵抗値の関係は r1=r2=r5=r6<r3 となり、これらの抵抗および前記半固定抵抗VRの抵抗
値の比によって電圧V1〜V5が決定される。
【0023】コモン線に関しては、前記コモンドライバ
CD1のMOSトランジスタCDM11には前記アナロ
グスイッチ素子S11を介して電圧V1が与えられ、M
OSトランジスタCDM12にはアナログスイッチ素子
S12を介して電圧V2が与えられ、MOSトランジス
タCDM13にはアナログスイッチ素子S13を介して
電圧V5が与えられ、MOSトランジスタCDM14に
は前記アナログスイッチ素子S14を介して接地電位V
ssが与えられて、前記MOSトランジスタCDM11
〜CDM14のオン、オフおよび前記アナログスイッチ
素子S11〜S14のオン、オフに従って電圧V1、V
2、V5またはVssのいずれかの電圧が前記コモンド
ライバCD1に接続されたコモン線に印加される。前記
コモンドライバCD2〜CDnについても同様である。
【0024】セグメント線に関しては、前記セグメント
ドライバSD1のMOSトランジスタSDM11には前
記アナログスイッチ素子S31を介して電圧V1が与え
られ、MOSトランジスタSDM12にはアナログスイ
ッチ素子S32を介して電圧V3が与えられ、MOSト
ランジスタSDM13にはアナログスイッチ素子S33
を介して電圧V4が与えられ、MOSトランジスタSD
M14には前記アナログスイッチ素子S34を介して接
地電位Vssが与えられて、前記MOSトランジスタS
DM11〜SDM14のオン、オフおよびアナログスイ
ッチ素子S31〜S34のオン、オフに従って電圧V
1、V3、V4またはVssのいずれかの電圧が前記セ
グメントドライバSD1に接続されたセグメント線に印
加される。前記セグメントドライバSD2〜SDmにつ
いても同様である。
【0025】制御信号に関しては、制御信号FRAME
はコモンドライバCD0に入力され、制御信号LOAD
は前記コモンドライバCD0とセグメントドライバSD
0に入力される。また、制御信号PRは前記コモンドラ
イバCD0とセグメントドライバSD0に入力され、こ
の制御信号PRの変化に従ってコモンドライバおよびセ
グメントドライバの極性が反転し、LCDセルに交番電
圧が印加される。
【0026】前記各制御信号FRAME、LOADおよ
びPRは前記スイッチ制御回路SC0にも入力され、コ
モン線およびセグメント線の電圧切り替え時にアナログ
スイッチ群S0の制御を行う。その他の制御入力信号と
してクロック信号、データ信号がセグメントドライバに
入力されるが不図示とし、説明を省略する。
【0027】このような構成によるLCD駆動方式にお
いて、前記制御信号FRAME、LOADおよびPRに
よってコモン線およびセグメント線に印加される電圧を
図2に示す。図2(a)はセグメント電圧、同(b)は
コモン電圧、同(c)はセル印加電圧を示し、同(d)
は制御信号と時間軸を示している。
【0028】図3はコモンドライバCD1およびセグメ
ントドライバSD1に接続されたアナログスイッチSC
1およびSC2の時刻t1またはt1’の時間tdの間
のオン、オフの状態を示す図であり、図4は時刻t1ま
たはt1’の時間tdの間のコモンドライバまたはセグ
メントドライバのMOSトランジスタに流れる電流を説
明している。時間tdは制御信号PRによってスイッチ
制御回路で生成されたPR’信号と前記PR信号とによ
って作られる。
【0029】図2において、時刻t240’から始まる
期間T240’は、コモン線の第240行がアクティブ
の期間であり、時刻t240’においてコモン電圧はV
2からV1に変化する。このとき特定の列のセグメント
をオンにするなら、時刻t240’において電圧はV4
からVssに変化させる。従って、セルに印加される電
圧は図2(c)に示すように(Vss−V1)となり、
このセルは「表示」の状態となる。
【0030】時刻t1から始まる期間T1は、コモン線
の第1行がアクティブになる期間であり、前記コモン線
の第240行はノンアクティブとなりコモン電圧はV1
からV5に変化する。このとき、特定のセグメントをオ
フにするなら、VssまたはV4からV3へ変化させて
コモン線第1行を「非表示」とし、オンにするならVs
sまたはV4からV1へ変化させ、コモン線第1行を
「表示」とする。
【0031】図に示すように、それぞれの期間毎にセグ
メント線およびコモン線の電圧が変化し、セルに印加さ
れる電圧は図2(c)に示すようになり、Vcを中心と
して正側は(V1−Vss)即ち V1、または(V3
−V5)に変化し、負側は(Vss−V1)即ち −V
1、または(V4−V2)に変化する。ここで、セルに
印加される電圧がV1または−V1となったとき、この
セルは「表示」を行い、その他の電圧の時は「非表示」
となり予備充電されている期間となる。この予備充電は
LCDの動作速度を速くするために表示されないレベル
の電圧を予め印加しておく動作である。
【0032】次に、図2、図3および図4を参照して、
時刻t1、t1’等におけるコモン線またはセグメント
線の電圧切り替え時の動作について説明する。図3は時
刻t1およびt1’における時間tdの間のコモンドラ
イバCD1に接続されるアナログスイッチSC1のアナ
ログスイッチ素子S11〜S14、およびセグメントド
ライバSD1に接続されるアナログスイッチSS1のア
ナログスイッチ素子S31〜S34のオン、オフ動作を
示している。
【0033】これらのアナログスイッチは、前記tdの
期間だけ図3に示すオン、オフの動作を行い、td以外
の期間は前記アナログスイッチはすべてオンとなる。こ
れらの動作はアナログスイッチSC2〜SCn、SS2
〜SSmについても同様の動作を行う。
【0034】図4において、符号C11はLCDセルで
あり、このLCDセルC11の一方が電極抵抗R0を通
してセグメント線と接続され、他方が電極抵抗R0を通
してコモン線と接続されている。このように接続された
LCDセルに印加される電圧が切り替わるとき、たとえ
ば時刻t1においてセグメント線の電圧がVssからV
3に切り替わるとき、MOSトランジスタSDM14が
オンからオフに、MOSトランジスタSDM12がオフ
からオンに切り替わる。
【0035】この切り替えが行われるときに、MOSト
ランジスタSDM12とSDM14が同時にオンになる
期間があるが、S32がオン、S34がオフとなってい
るため、前記MOSトランジスタSDM12とSDM1
4の間には貫通電流は流れず、i1が流れるのみとな
る。同様にコモン線は時刻t1において電圧V1からV
5に切り替わるとき、MOSトランジスタCDM11と
CDM13が同時にオンになる期間があるが、S11が
オフ、S13がオンとなっているため、前記MOSトラ
ンジスタCDM11とCDM13の間には貫通電流は流
れず、i2が流れるのみとなる。
【0036】ここで、i1=i2であり、これらの電流
はLCDセルC11を駆動する電流である。上述のよう
に、コモン電圧またはセグメント電圧の切り替え時にM
OSトランジスタ間に流れる貫通電流を阻止することが
できる。以上、本発明の一実施形態の動作を図面を参照
して詳述してきたが、本発明はこの実施形態に限られる
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。
【0037】
【発明の効果】これまでに説明したように、この発明に
よれば、コモン電圧またはセグメント電圧の切り替え時
にMOSトランジスタ間に流れる貫通電流を阻止するよ
うにしたので、貫通電流によるロスがなくなり駆動電力
を減少させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による省電力化LCD駆
動方式の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の構成による省電力化LCD駆動方式の
各部の動作波形図である。
【図3】 図1の構成による省電力化LCD駆動方式の
アナログスイッチの動作タイミングを示す図である。
【図4】 図1の構成による省電力化LCD駆動方式の
表示タイミング切り換え時のアナログスイッチによる貫
通電流阻止を説明するための図である。
【図5】 従来のLCD駆動方式の構成を示すブロック
図である。
【図6】 従来のLCD駆動方式の動作波形図である。
【図7】 従来のLCD駆動方式の表示タイミング切り
換え時に発生する貫通電流を説明するための図である。
【符号の説明】
C1、C2、〜C5 コンデンサ C0 LCD表示器 C11、C12、〜C1m LCDセル C21、C22、〜C2m LCDセル Cn1、Cn2、〜Cnm LCDセル CD0 コモンドライバ群 CD1、CD2、〜CDn コモンドライバ CDM11、CDM12、〜CDM14 MOSトラン
ジスタ OP2、OP3、〜OP5 オペアンプ R0 電極抵抗 R1、R2、R5、R6 抵抗 R3 抵抗 S0 アナログスイッチ群 SC1、SC2、〜SCn アナログスイッチ S11、S12、〜S14 アナログスイッチ素子 SS1、SS2、〜SSm アナログスイッチ S31、S32、〜S34 アナログスイッチ素子 SC0 スイッチ制御回路 SD0 セグメントドライバ群 SD1、SD2、〜SDm セグメントドライバ SDM11、SDM12、〜SDM14 MOSトラン
ジスタ VR 半固定抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のコモン線と所定のセグメント線と
    に接続されたLCDセルに対し、コモンドライバとセグ
    メントドライバとによって交番電圧を印加して表示を行
    うLCD表示器の駆動方式であって、 前記コモンドライバおよび前記セグメントドライバの各
    ドライブエレメント毎にそれぞれ直列に設けられたスイ
    ッチと、 該スイッチの開閉制御を行うスイッチ制御回路とを具備
    してなる省電力化LCD駆動方式。
  2. 【請求項2】 前記スイッチの開閉制御は、 前記スイッチ制御回路によって表示タイミングの切り換
    え時に所定の開閉制御を行うことにより、前記ドライブ
    エレメント間の貫通電流による前記LCDセルの駆動電
    力源の放電をなくしたことを特徴とする請求項1に記載
    の省電力化LCD駆動方式。
  3. 【請求項3】 前記ドライブエレメントはMOSトラン
    ジスタ素子であり、前記スイッチは半導体アナログスイ
    ッチであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    省電力化LCD駆動方式。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064161A1 (fr) * 2002-01-28 2003-08-07 Sharp Kabushiki Kaisha Circuit d'attaque a charge capacitive, procede d'attaque a charge capacitive, et appareil associe

Cited By (2)

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