JP2000148021A - ポリオレフィン系ラベルの剥離方法 - Google Patents

ポリオレフィン系ラベルの剥離方法

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JP2000148021A
JP2000148021A JP33023298A JP33023298A JP2000148021A JP 2000148021 A JP2000148021 A JP 2000148021A JP 33023298 A JP33023298 A JP 33023298A JP 33023298 A JP33023298 A JP 33023298A JP 2000148021 A JP2000148021 A JP 2000148021A
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JP
Japan
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label
peeling
polyolefin
sheet
adherend
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JP33023298A
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English (en)
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Tsuneyuki Amano
恒行 天野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酷な洗濯の繰返しにも脱落しないように布
等の被着体に加熱融着したポリオレフィン系ラベルを残
存汚染なく効率的に剥離除去する方法の開発。 【解決手段】 被着体に加熱融着されたポリオレフィン
系ラベルの上に、数平均分子量が30万以上のポリオレ
フィンからなる厚さ50〜500μmの剥がしシートを
前記のラベルよりも大きいサイズで加熱融着し、その剥
がしシートを介して前記のラベルを被着体より剥離除去
するポリオレフィン系ラベルの剥離方法。 【効果】 ポリオレフィン系ラベルと良好に接着した剥
がしシートを介し被着体に強力に加熱融着した当該ラベ
ルも残存汚染なく効率的に剥離除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、熱接着したポリオレフィ
ン系ラベルの残存汚染の少ない効率的な剥離方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン等からなるポリオレフィン
系ラベルが普及し始めている。ちなみに布等の繊維製品
などからなる洗濯対象の被着体では、管理や品質表示等
の各種の目的で用いられている。これは、ランドリーや
ドライ等の過酷な洗濯の繰返しにも剥がれ落ちることが
ない高度な耐水性や耐薬品性、耐溶剤性等が要求され、
クロスや不織布等の布系ラベルをウレタン系やポリエス
テル系、ポリアミド系やエチレン・酢酸ビニル系等のホ
ットメルト接着剤を介し加熱融着したのでは、洗濯途中
にラベルが脱落する場合のあることによる。
【0003】前記においてポリオレフィン系ラベルの場
合にも、過酷な洗濯の繰返しに耐える接着力の確保を目
的に必要に応じポリオレフィン系のホットメルト接着剤
を介し被着体に加熱融着する方式が採られる。ウレタン
系等の従来のホットメルト接着剤を介した接着ではポリ
オレフィン系ラベルとの充分な接着力が発現しないため
である。
【0004】しかしながら、情報の書替え等を目的とし
たラベルの張替などのときに、既に接着してあるラベル
を剥離除去することが困難な問題点があった。すなわち
従来の布系ラベルの如くホットメルト接着剤等を再加熱
して溶融下にピンセット等で除去することを試みると、
ポリオレフィン系ラベル本体も軟化し、ピンセット等で
摘むと破断してスムーズな剥離が困難であった。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、過酷な洗濯の繰返しに
も脱落しないように布等の被着体に加熱融着したポリオ
レフィン系ラベルを残存汚染なく効率的に剥離除去する
方法の開発を課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、被着体に加熱融着された
ポリオレフィン系ラベルの上に、数平均分子量が30万
以上のポリオレフィンからなる厚さ50〜500μmの
剥がしシートを前記のラベルよりも大きいサイズで加熱
融着し、その剥がしシートを介して前記のラベルを被着
体より剥離除去することを特徴とするポリオレフィン系
ラベルの剥離方法を提供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、ポリオレフィンからな
る剥がしシートが30万以上の数平均分子量に基づいて
溶融粘度が高く被着体に流動浸透しにくくて接着しにく
く、かつポリオレフィン系ラベルが軟化しても剥がし力
に耐える強度を維持すると共に、軟化したポリオレフィ
ン系ラベルと良好に加熱融着して、その剥がしシートを
介し、過酷な洗濯の繰返しにも脱落しないように布等の
被着体に強力に加熱融着したポリオレフィン系ラベルを
残存汚染なく効率的に剥離除去することができる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明による剥離方法は、被着体に
加熱融着されたポリオレフィン系ラベルの上に、数平均
分子量が30万以上のポリオレフィンからなる厚さ50
〜500μmの剥がしシートを前記のラベルよりも大き
いサイズで加熱融着し、その剥がしシートを介して前記
のラベルを被着体より剥離除去するものである。
【0009】剥がしシートは、数平均分子量が30万以
上のポリオレフィンからなる厚さ50〜500μmのシ
ートにて形成される。就中、ポリオレフィン系ラベルと
の大差のない融点による加熱融着性や剥がし力に耐える
強度などの点より、融点が120〜150℃程度で数平
均分子量が50万以上、就中100万以上、特に150
万以上の超高分子量ポリエチレンからなるシートが好ま
しく用いうる。
【0010】前記のシート厚が50μm未満では、強度
に乏しくて剥離作業時に破断するおそれがあり、500
μmを超えるとアイロンや熱プレス等を介したポリオレ
フィン系ラベルとの加熱融着に長時間を有して作業効率
に乏しくなる。強度や作業効率などの点より好ましいシ
ート厚は、70〜450μm、就中100〜400μm、
特に120〜300μmである。
【0011】剥がしシートは、連続膜シートであっても
よいし、多孔質シートであってもよい。多孔質シート
は、取扱性や軽量性に優れ、アイロンやプレス等を介し
て加熱融着する際に、吸盤現象の如き作用でアイロン等
に接着しにくい利点などを有している。
【0012】剥がしシートは、剥がし時の手掛りの形成
によるスムーズな剥がし作業性やラベルの残存汚染の防
止などを目的に、被着体に加熱融着された剥離対象のポ
リオレフィン系ラベルよりも大きいサイズで用いられ
る。そのサイズの大きさは、剥離対象のラベルの大きさ
などに基づいて適宜に決定することができる。
【0013】剥離対象のポリオレフィン系ラベルについ
ては、特に限定はなく、各種の分野で使用されている適
宜なものであってよい。ちなみに一般的なポリオレフィ
ン系ラベルとしては、数平均分子量が50万以下、就中
40万以下、特に5千〜30万のポリエチレンやポリプ
ロピレン等からなる厚さ1〜300μm、就中5〜20
0μm、特に10〜100μmのラベル基材を用いたもの
などがあげられる。
【0014】ポリオレフィン系ラベルは、ラベル基材に
インク情報を付与することなどにより得られるが、剥離
対象のポリオレフィン系ラベルは、適宜なインクで任意
な情報が付与されたものであってよい。
【0015】本発明による被着体に加熱融着されたポリ
オレフィン系ラベルの剥離除去は、そのラベルの上に剥
がしシートを配置してアイロンや熱プレス等を介し少な
くともポリオレフィン系ラベルが軟化する例えば120
℃以上、就中130〜200℃の温度で加熱処理して当
該ラベルと剥がしシートを加熱融着し、その剥がしシー
トを介して剥がし操作を加えることにより行うことがで
きる。
【0016】前記において剥離除去操作は、スムーズな
剥離性などの点よりポリオレフィン系ラベル又はそれを
被着体に接着する必要に応じてのポリオレフィン系ホッ
トメルト接着剤が剥がしシートの加熱融着時よりも少し
温度低下して軟質な塊物として挙動する段階で行うこと
が好ましい。
【0017】なお剥離対象のポリオレフィン系ラベル
は、必要に応じポリオレフィン系ホットメルト接着剤を
介して、例えば布等の繊維製品や陶磁器、ガラス製品や
セラミック製品、金属製品や琺瑯製品、樹脂製品や木材
製品等の適宜な被着体に加熱融着されたものであってよ
い。
【0018】
【実施例】実施例1 数平均分子量約5万のポリエチレンからなる厚さ約30
μmのラベル基材に、数平均分子量約2.5万のポリエ
チレンからなる厚さ約50μmの接着層を140℃でラ
ミネートし、その接着層を介しアイロンによる170
℃、10kgf、30秒間の条件で綿布に加熱融着したラ
ベルA(30mm×60mm)の上に、数平均分子量約20
0万のポリエチレンからなる厚さ約200μmの剥がし
シート(50mm×100mm)をラベルの全面を覆うよう
に配置してアイロンにより170℃、10kgf、30秒
間の条件でラベル上に加熱融着し、その剥がしシートを
介し剥離操作を加えることにより、綿布よりラベルを残
存汚染なく容易に剥離除去することができた。
【0019】実施例2 数平均分子量約3万のポリエチレンからなる厚さ約15
0μmのラベル基材に、数平均分子量約2.5万のポリ
エチレンからなる厚さ約50μmの接着層を140℃で
ラミネートし、その接着層を介しアイロンによる170
℃、10kgf、30秒間の条件で綿布に加熱融着したラ
ベルB(30mm×60mm)の上に、数平均分子量約40
0万のポリエチレンからなる厚さ約150μmの剥がし
シート(50mm×100mm)を実施例1に準じ加熱融着
し、その剥がしシートを介し剥離操作を加えることによ
り、綿布よりラベルを残存汚染なく容易に剥離除去する
ことができた。
【0020】実施例3 剥がしシートとして、数平均分子量約400万のポリエ
チレンからなる厚さ約300μmのものを用いたほかは
実施例1に準じて加熱融着し、その剥がしシートを介し
剥離操作を加えることにより、綿布よりラベルを残存汚
染なく容易に剥離除去することができた。
【0021】比較例1 実施例1に準じた綿布融着のラベルAをアイロンにて直
接170℃、10kgf、30秒間の条件で加熱したのち
ピンセットにてラベル端を挾持して剥離操作を加えた
が、ラベルが破損して全部を除去できなかった。
【0022】比較例2 実施例2に準じた綿布融着のラベルBをアイロンにて直
接170℃、10kgf、30秒間の条件で加熱したのち
ピンセットにてラベル端を挾持して剥離操作を加えた
が、ラベルが破損して全部を除去できなかった。
【0023】比較例3 剥がしシートとして、数平均分子量約5万のポリエチレ
ンからなる厚さ約150μmのものを用いたほかは実施
例1に準じて加熱融着し、その剥がしシートを介し剥離
操作を加えたが剥がしシートとラベルが破断してラベル
の全部を除去できなかった。
【0024】比較例4 剥がしシートとして、数平均分子量約400万のポリエ
チレンからなる厚さ約20μmのものを用いたほかは実
施例2に準じて加熱融着し、その剥がしシートを介し剥
離操作を加えたが剥がしシートとラベルが破断してラベ
ルの全部を除去できなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体に加熱融着されたポリオレフィン
    系ラベルの上に、数平均分子量が30万以上のポリオレ
    フィンからなる厚さ50〜500μmの剥がしシートを
    前記のラベルよりも大きいサイズで加熱融着し、その剥
    がしシートを介して前記のラベルを被着体より剥離除去
    することを特徴とするポリオレフィン系ラベルの剥離方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、剥がしシートが多孔
    質シートである剥離方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の剥離方法に用い
    る、数平均分子量が30万以上のポリオレフィンからな
    る厚さ50〜500μmの剥がしシート。
JP33023298A 1998-11-04 1998-11-04 ポリオレフィン系ラベルの剥離方法 Pending JP2000148021A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005069256A1 (en) * 2004-01-09 2005-07-28 Avery Dennison Corporation Label assembly and method of using the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005069256A1 (en) * 2004-01-09 2005-07-28 Avery Dennison Corporation Label assembly and method of using the same
US10035368B2 (en) 2004-01-09 2018-07-31 Avery Dennison Retail Information Services, Llc Label assembly and method of using the same to label articles durably yet removably

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