JP3082251U - リサイクル両面粘着テープ - Google Patents

リサイクル両面粘着テープ

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JP3082251U
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sided
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JP2001004301U
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淳一 小谷
伸治 坂崎
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テレビ、プリンター、複写機などの電気機器の
筐体などのポリスチレン、ABS、ポリカーボネートな
どの成形部材に貼られた、同一素材の成形部品を、剥が
すことなく、一体溶融リサイクルできることを前提と
し、テープ打抜き加工の際の、粘着剤の糸曳きを抑制
し、カス取り作業性、歩留まりを改善する。 【解決手段】坪量が8〜25g/mのポリオレフィン
系不織布を支持体とし、その両面にスチレンブロック共
重合体系粘着剤を塗布した両面粘着テープにより、上記
課題を解決できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術】
本考案は、ポリスチレン樹脂をはじめ、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、 およびこれらの樹脂の混合した樹脂などのからなる成形材と部材との接着に用い 、成形材、および部材のリサイクルを目的とし、成形材と部材が同一素材であれ ば該両面粘着テープをはく離して成形材と部材を分離することなく、一体で再溶 融を行なうことができ、また、前記樹脂からなる成形品と異なる素材からなる部 材を貼り合わせた後に分別する場合には、該成形品から完全に両面粘着テープを はがし取ることなく、成形品と同時にマテリアルリサイクルを可能とする両面粘 着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
両面粘着テープは、その取扱い易さと良好な接着特性から、家電・OA製品等 の成形材と部材の接着に多用されているが、成形材は近年、省資源、産業廃棄物 の低減等を目的に、マテリアルリサイクルの必要性が増してきている。しかし、 成形材と部材の固定には、両面粘着テープが多用されており、仮に、成形材と部 材が同一素材であっても、両面粘着テープで接着されているため、そのまま溶融 リサイクルしようとすると、両面粘着テープが、リサイクル品の品質を著しく低 下させる要因となる。
【0003】 そこで、特開平7−126583では、原材料が熱可塑性樹脂であるポリスチ レン系樹脂で統一構成された両面粘着テープを用いることで、成形材と同一素材 の部材との接合に限り、剥がさずに一体リサイクル可能な両面粘着テープが考案 されている。具体的には、両面粘着テープの支持体にポリスチレンフィルムを用 い、粘着剤には、スチレン系ブロック共重合体系粘着材を用い、該両面粘着テー プ全体のスチレン含有量が15%以上であることを特徴としている。しかしなが ら、フィルムを支持体に用いた場合、粘着剤の支持体に対するアンカリング性が 不充分なケースが多く、その両面粘着テープで打抜き加工を行なうと、打抜きカ ット面の粘着剤どうしがブロッキングして、打抜き部分を取り除く、カス取り作 業で、ブロッキングした粘着剤が糸を曳くことにより、粘着剤がフィルム支持体 からはがれてしまうことがある。ここで言うアンカリング性とは、支持体と粘着 剤の接着性を指す。はがれた部分の支持体は、粘着剤が欠落しており、接着でき なくなるため、両面粘着テープとしての機能を果たさない。また、類似の実用新 案として、実用新案登録第3066765があるが、これは、特開平7−126 583に用いている、ポリスチレンフィルム支持体の、非常に裂け易い性質をポ リオレフィン樹脂系フィルムをラミネートすることで、改善したものである。従 って、打ち抜き作業を行なう際には、特開平7−126583で提案されている 構成の両面粘着テープと同様の問題を抱えることとなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記の問題点を解決し、ポリスチレン樹脂をはじめ、ポリカーボネー ト樹脂、ABS樹脂、などの熱可塑性樹脂から成る成形材と共にマテリアルリサ イクルが可能で、打抜き作業性が良好なリサイクル両面粘着テープを提供するこ とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ポリオレフィン樹脂繊維の不織布で目付が8〜25g/mの不織 布を支持体とし、その両面に主成分が無架橋のスチレンブロック共重合体である 粘着剤層を設けて成る両面粘着テープである。以下に、本考案の詳細を示す。
【0006】 本考案は、熱可塑性樹脂であるポリオレフィン樹脂繊維から成る不織布支持体 に、熱可塑性エラストマーである、スチレンブロック共重合体から成る粘着剤層 を設けているため、熱により容易に溶融し、成形材のポリスチレン、ABS、ポ リカーボネート樹脂などと共に容易に溶融混練することができる。また、不織布 支持体を用いているため、従来のフィルム支持体両面粘着テープに比べて優れた アンカリング性を発揮し、テープの打ち抜きの際、粘着剤の糸曳きを最小に抑え 、カス取り作業特性を向上させた両面粘着テープ構成物である。
【0007】 本考案で用いる、両面粘着テープの支持体は、ポリオレフィン樹脂繊維から成 る不織布でなければならない。材質がポリオレフィン樹脂であることにより、両 面粘着テープの支持体として接着した成形材等と溶融再混練した場合に均一に混 合され、リサイクルすることが可能となる。不織布の製法としては、ケミカルボ ンド法、サーマルボンド法、メルトブロー法、などがあるが、異種材料である接 着剤を用いるケミカルボンド法は、リサイクル性を阻害する可能性があるため、 避けたほうがよい。それ以外は、材質がポリオレフィンであれば、とくに制限は ない。その中でも、芯材が、ポリプロピレン樹脂でその外側をポリエチレン樹脂 で被覆した繊維を用い、その繊維のポリエチレン樹脂層を熱融着してなる不織布 が、層間強度などの点から、最も好ましい。不織布の坪量は、8〜25g/m が好ましい。坪量が8g/mを下回ると、両面粘着テープとしたときのの強度 の低下につながり、ハンドリングの悪化などを招く可能性がある。坪量が25g /mを上回ると、粘着剤が含浸しにくくなり、不織布支持体の層間からの破壊 が起こりやすくなるなどの問題がある。
【0008】 該リサイクル両面粘着テープの粘着剤は、無架橋である熱可塑性エラストマー を用いる必要がある。粘着特性などの点から、スチレンブロック共重合体が最も 適当である。スチレンブロック共重合体とは、スチレン・イソプレン(SI)、 スチレン・ブタジエン(SB)、スチレン・イソプレン・スチレン(SIS)、 スチレン・ブタジエン・スチレン(SBS)、スチレン・エチレン・プロピレン (SEP)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン(SEPS)、スチレ ン・エチレン・ブチレン・スチレン(SEBS)などの、ジブロック、トリブロ ックのエラストマーであって、これら2種以上を混合して用いることが可能であ る。これらのエラストマーは、単独では粘着性、接着性ともに不充分なため、ロ ジン系、テルペン樹脂系、石油樹脂系、スチレン樹脂系、およびこれらの水素添 加物などの接着付与樹脂を1種以上配合する必要がある。これら接着付与樹脂は 、エラストマー100重量部に対し、50重量部から200重量部の範囲が適当 である。また、この粘着剤には、鉱物系オイル、可塑剤などの軟化剤、熱老化防 止剤、紫外線吸収剤などの老化防止剤や、シリカ等の充填剤、顔料などを適宜配 合して用いることができる。
【0009】 該粘着剤は、ホットメルトとして溶融してTダイで押し出すか、ロールコータ ーで、支持体のポリオレフィン系不織布上に直接塗布又は、離型紙上に粘着剤層 を塗布して転写することができる。また、芳香族やケトン系の有機溶剤に溶解し て、離型紙上に塗布し、乾燥後ポリオレフィン系不織布に転写することも可能で ある。また、転写の際は、粘着剤と支持体のアンカリング性を良くするため熱ロ ールによるラミネートが好ましい。粘着剤の厚みは、20μm以上100μm以 下の範囲が適当で、20μmより薄いと粘着力が不充分で、100μmを超える と打抜きなどの加工時に、打抜き刃に粘着剤が付着するなどの不具合を生じやす い。該テープは、両面に粘着剤層を設けた後、両面はく離紙などで粘着剤面を覆 い、ロール状に巻き取ってテープ製品とする。
【0010】
【考案実施の形態】
ポリオレフィン系の支持体の両面にスチレンブロック共重合体系粘着剤層を設 けた後、両面はく離紙を介して巻き取り、本考案の構成物を得る。
【0011】
【実施例】
次に実施例を挙げて本考案を説明する。文中「部」とあるのは「重量部」を示 す。
【0012】 (実施例1) PE被覆PP繊維不織布(坪量20g/m)の両面に、スチレンブロック共 重合体系粘着剤を塗布して両面粘着テープを作成した。スチレンブロック共重合 体系粘着剤は、SIS(メルトフローレート11g/10min.200℃、ス チレン含有率16%)70部、SBS(メルトフローレート10g/10min .200℃、スチレン含有率30%)30部、水添ロジンエステル樹脂(軟化点 115℃)55部、テルペンフェノール樹脂(軟化点145℃)30部、ナフテ ン系オイル(流動開始温度−28℃、動粘度8mm/s・100℃)15部を、 180℃で加熱溶融・混合して、コンパウンドとした。これを、ダイ温度150 ℃としたTダイから押し出して、シリコン離型紙上に50μmの厚みの粘着フィ ルムを形成した。これを、上記PE被覆PP繊維不織布の両面に80℃の熱ラミ ネートで転写し、片側に両面離型紙を貼って両面粘着テープとした。
【0013】 (比較例1) 坪量17g/mの麻不織布に、実施例1の粘着剤を両面に塗布して、両面粘 着テープを形成した。
【0014】 (比較例2) ポリスチレンフィルム40μmを支持体とし、実施例1の粘着剤を両面に塗布 して、両面粘着テープを形成した。
【0015】 (打抜き性試験) 実施例1、比較例1,2のテープを、トムソン刃で25mm×25mmとなる ように、ハーフカットで打抜いた。打抜いた部分を取り除くカス取り作業時に、 実施例1および、比較例1は、問題無くカス取りできたが、比較例2では、粘着 剤のカット面どうしのブロッキングにより、大きく糸曳きし、粘着剤が、支持体 からはがれてしまった。
【0016】 (リサイクル試験) ポリスチレン成形板の断片、ABS成形板の断片、各50gに対し、1g 分の実施例1、比較例1,2のテープをそれぞれ貼りつけて、粉砕したものおよ び、,そのまま粉砕したものを、250℃で熱溶融した。これをTダイで厚 み300μmのシートにし、JIS 2号ダンベルに打抜き、引張り物性を確認 した。実施例1および比較例2のテープを、混合溶融したものは、異物が認めら れず、引張り物性も影響が少なかったのに対し、比較例1では、繊維状の異物が 多数みられ、引張り物性ももろい傾向が見られた。
【0017】
【考案の効果】
本考案を用いることで、ポリスチレン、ABS、ポリカーボネートなどの成形 材と一体溶融リサイクル可能であるため、リサイクル工程で、両面粘着テープを 剥がし取る必要がなくり、大幅に作業を短縮可能である。また、不織布支持体を 用いているため、特開平7−126583にあるようなフィルム支持体の両面粘 着テープに比べて、打抜き品のカス取り時の粘着剤の糸曵きが抑制され、打抜き カス取り作業性を大幅に向上させることができる。このため、従来のフィルム支 持体の両面粘着テープでは、加工が難しかった、細かい形状の部品にも対応でき るため、材料リサイクルの促進に貢献する製品を提供しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の両面粘着テープの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…スチレンブロック共重合体系粘着剤 2…ポリオレフィン系不織布 3…スチレンブロック共重合体系粘着剤 4…両面離型紙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン樹脂繊維からなる、坪量が
    8〜25g/mの不織布を支持体とし、その両面に主
    成分が無架橋のスチレンブロック共重合体である粘着剤
    層を設けて成ることを特徴とするリサイクル両面粘着テ
    ープ。
JP2001004301U 2001-05-29 2001-05-29 リサイクル両面粘着テープ Expired - Lifetime JP3082251U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013005623A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ワイヤーハーネス用保護材料及びワイヤーハーネス
JP2013502080A (ja) * 2009-08-13 2013-01-17 ウォーキショー エレクトリック システムズ インコーポレイテッド 流体充填変圧器用の固体絶縁体及びその製造方法
JP2013216852A (ja) * 2012-03-16 2013-10-24 Nitto Denko Corp 粘着剤組成物および粘着シート
JP2015028146A (ja) * 2013-06-28 2015-02-12 日東電工株式会社 粘着製品
WO2020179392A1 (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 日東電工株式会社 粘着シート

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