JP2000148001A - 点字形成装置 - Google Patents

点字形成装置

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JP2000148001A
JP2000148001A JP10320225A JP32022598A JP2000148001A JP 2000148001 A JP2000148001 A JP 2000148001A JP 10320225 A JP10320225 A JP 10320225A JP 32022598 A JP32022598 A JP 32022598A JP 2000148001 A JP2000148001 A JP 2000148001A
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adherend
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resin
coating material
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Shinji Nezaki
伸司 根崎
Etsujiro Hayashi
悦二郎 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 判別性及び指触性の良好な点字を簡易に被着
物に形成する。 【解決手段】 被着体Pを載置可能なテーブル12と、
光硬化性樹脂を被着体Pに塗布可能なディスペンサー1
6と、このディスペンサー16をテーブル12の上部空
間内で移動可能とするロボット17と、このロボット1
7の動作を制御する制御装置19とを備えて点字形成装
置10が構成されている。この点字形成装置10に用い
られる光硬化性樹脂は、チクソトロピー指数が4以上で
あり、且つ、粘度が30Pa・s〜60Pa・sとなって
おり、ディスペンサー16のノズル22は、0.8mm〜
1.2mmの直径を有するものが採用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は点字形成装置に係
り、更に詳しくは、判別性及び指触性の良好な点字を簡
易に被着物に形成可能な点字形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時において、視覚障害者の便宜に資す
るように、樹脂を被着体に隆起させることで点字が形成
された各種表示物が普及するに至っており、その点字を
被着体に形成するには、スクリーン印刷による方法が実
用化されている。この方法によれば、ドット状に所定の
孔が形成されたプレートをローラに巻回し、前記孔に光
硬化性樹脂を流し込んだ後、被着体の上面を前記ローラ
が転動することで、前記孔から樹脂が被着体に転写され
て点字が形成される。その他、ピンの先端に樹脂を付着
させ、その樹脂を被着体に転写することで点字を形成す
るピン転写による方法もある。
【0003】また、特開平9−319295には、高粘
度(40000cps)の光硬化性樹脂をディスペンサ
ーのノズルから被着体に塗布することで、点字の形成を
可能とした点字形成装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
スクリーン印刷による点字の形成にあっては、使用する
光硬化性樹脂の粘度を比較的低く保つ必要があり、その
ため、被着体に転写された樹脂がその周囲に流れて広が
り易くなってしまい、その樹脂の隆起が低くなり、判別
性の劣る点字が形成されてしまうという不都合がある。
具体的には、せいぜい0.3mm程度の高さの隆起しか形
成することができず、点字としての判別性は必ずしも良
好なものではなかった。また、所望の点字を被着体に形
成する度に、その点字を表す孔をプレートに形成しなけ
ればならず、簡易に点字を被着体に形成することができ
ない。特に、被着体が公共施設の表示板等の一品製作品
の場合には、プレートの形成が作業効率の悪化やコスト
上昇をもたらすという不都合をも招来する。その一方、
ピン転写による方法では、樹脂の粘度を高くすることは
可能であるが、樹脂がピンの先端から切れ難くなる樹脂
の糸引き現象を招来し、前記被着体に転写された樹脂の
隆起高さにバラツキが生じたり、隆起表面が滑らかでな
い点字が形成され易く、使用者の指触性を低下させると
いう不都合が生じる。
【0005】また、前記点字形成装置にあっては、被着
体に転写される樹脂の粘度が高いものの、ピン転写によ
る方法と同様に、樹脂が被着体に転写される際にその樹
脂がノズル先端から切れ難く、指触性が良好でない点字
が形成され易くなる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、判別性及び指触性
の良好な点字を簡易に被着物に形成することができる点
字形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、塗布材料を吐出可能なノズルを備えたデ
ィスペンサーを含み、前記塗布材料を被着体に塗布する
ことで所定の点字を形成可能とした点字形成装置におい
て、前記塗布材料は、チクソトロピー指数が4以上であ
り、且つ、粘度が30Pa・s〜60Pa・sである樹脂
組成物からなる、という構成を採っている。このような
構成によれば、塗布材料について粘度と併せて揺変性を
も考慮したから、塗布材料が被着体に塗布された後の流
れや広がりを抑制することができるとともに、ノズル先
端から塗布材料が切れ難くなる糸引き現象を防止するこ
とができる。従って、隆起が高く、且つ、表面精度に優
れた点字を被着体に形成することができ、判別性及び指
触性の良好な点字を簡易に形成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】前記点字形成装置は、前記被着体
を載置可能なテーブルと、前記ディスペンサーとテーブ
ルとを相対移動させる移動装置と、当該移動装置を制御
する制御装置とを備え、前記制御装置は、所定の文字、
記号情報が入力される入力装置と、入力装置に入力され
た情報を処理する演算装置とを含み、前記演算装置は、
入力された文字、記号情報を点字情報に変換する翻訳機
能と、前記点字情報を座標位置に変換する座標変換機能
と、前記座標位置から前記移動装置の動作データに変換
する動作データ変換機能とを含んで構成される、という
構成を採ることが好ましい。このように構成すること
で、入力装置に文字等で入力するだけで、その文字の意
味を表す点字の所定形状を被着体に形成することがで
き、所望の意味を表す点字の形状を予めティーチンク等
することなく、被着体に点字を一層簡易に形成すること
ができる。
【0009】また、前記ノズルは0.8mm〜1.2mmの直
径を有するとよい。更に、前記塗布材料のチクソトロピ
ー指数を5〜8にするとよい。このようにすることで、
判別性及び指触性の一層良好な点字を被着物に形成する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る点字形成装置を
図面を参照しながら説明する。
【0011】図1には、本実施例に係る点字形成装置の
概略斜視図が示されている。これらの図において、点字
形成装置10は、被着体Pを載置可能なテーブル12
と、塗布材料としての光硬化性樹脂を被着体Pに塗布可
能なディスペンサー16と、このディスペンサー16を
テーブル12の上部空間内で移動可能とする移動装置と
してのロボット17と、このロボット17の動作を制御
する制御装置19とを備えて構成されている。ここで、
被着体Pとしては、特に限定されるものではないが、
紙、金属、ガラス、プラスチック等の適用が可能であ
る。
【0012】前記ディスペンサー16は、光硬化性樹脂
が充填される本体部21と、本体部21の樹脂を吐出す
るノズル22と、このノズル22から吐出される樹脂の
吐出圧力及び吐出タイミングを調整する調整装置23と
を備えて構成されている。本体部21には、紫外線をテ
ーブル12に向って照射可能な紫外線照射装置24が取
付けられている。ノズル22は、特に限定されるもので
はないが、0.8mm〜1.2mmの直径を有するものが用い
られる。調整装置23は、ノズル22からの樹脂の吐出
及び紫外線照射装置24からの紫外線の照射をロボット
14の作動と連動させるようになっている。すなわち、
ロボット14が作動してノズル22の先端が最もテーブ
ル12に近接すると、ノズル22から樹脂が所定圧力で
吐出し、その樹脂が被着体Pに所定量塗布されると、ノ
ズル22からの樹脂の吐出を中止し、紫外線照射装置2
4により被着体Pに塗布された樹脂に紫外線が照射され
て、再びロボット14が作動し、次なる位置にノズル2
2の先端を移動するようになっている。ここで、被着体
Pに塗布された樹脂は、ノズル22の移動によって切り
離されるようになっている。
【0013】前記ロボット17は、テーブル12上に配
置されており、ディスペンサー16を直交三軸方向に移
動可能に設けられている。具体的には、ロボット17
は、図中X軸方向に延出するようにテーブル12上に配
置されて相互に略平行となる一対のX軸レール部材2
5,25と、これらX軸レール部材25,25に対して
支持されるとともに当該X軸レール部材25に沿って移
動可能なX軸摺動部材26,26と、これらX軸摺動部
材26,26の上面側に固定された略門型のY軸レール
部材28と、このY軸レール部材28に沿って移動可能
なY軸摺動部材29と、このY軸摺動部材29に対して
図中Z軸方向に移動可能なZ軸摺動部材31とを備えて
構成されている。前記各摺動部材26,29,31に
は、図示しないモータ及び送りねじ軸装置、或いはシリ
ンダ装置等の駆動機構が設けられ、これによって、各摺
動部材26,29,31が直交三軸方向に移動可能とさ
れ、ひいては、ディスペンサー16がテーブル12の上
部空間内で三次元方向に移動可能となっている。ここ
で、前記Y軸レール部材28を略門型としたが、これを
片持ちタイプとしてもよい。
【0014】なお、移動装置としては、前記ロボット1
7の構成に限定されず、テーブル12とディスペンサー
16とを三次元方向に相対移動させるものであれば何で
もよい。例えば、ディスペンサー16を固定し、テーブ
ル12を図1中X,Y,Z軸の各方向に移動可能とした
タイプの装置や、ディスペンサー16を上下方向(図1
中Z軸方向)のみに移動可能とする一方、テーブル12
を図1中X,Y軸の各方向に移動可能としたタイプの装
置等も採用可能である。
【0015】前記制御装置19は、特に限定されるもの
ではないが、図2に示されるように、所定の文字、記号
情報を入力可能な入力装置33と、この入力装置33か
ら入力された情報を処理する演算装置34と、この演算
装置34からの出力結果をロボット17の各駆動機構に
出力する出力装置35とを備えて構成されている。前記
入力装置33には、被着体Pの大きさ設定や、当該被着
体Pに形成する図形或いは文字データ等が入力可能とな
っている。
【0016】前記演算装置34は、図3に示されるよう
に、入力装置33で入力された文字、図形データを点字
情報に変換する翻訳機能37と、入力装置33で入力さ
れた被着体Pの大きさ等の情報から当該被着体Pに形成
される点字のドット間距離を調整する倍率調整機能38
と、これら翻訳機能37及び倍率調整機能38からの点
字情報を座標位置に変換する座標変換機能39と、この
座標位置からロボット17の動作データに変換する動作
データ変換機能40とからなっている。
【0017】次に、本実施例に係る点字形成装置による
点字の形成手順について説明する。
【0018】先ず、被着体Pをテーブル12上の所定の
位置にセットする。そして、入力装置33によって、こ
の被着体Pのサイズや当該被着体Pに形成すべき点字の
意味を表す文字等を入力する。すると、演算装置34に
おいて、被着体Pに形成すべき点字の座標位置が演算さ
れ、その座標位置がロボット17の動作データに変換さ
れロボット17に出力される。その後、ロボット17の
各摺動部材26,29,31が移動し、ディスペンサー
16のノズル22の先端を被着体Pに離間接近しなが
ら、樹脂を被着体Pに塗布して紫外線を照射すること
で、樹脂が硬化し、所望の点字が被着体Pに形成され
る。
【0019】次に、本発明で用いられる光硬化性樹脂の
成分について説明する。
【0020】光硬化性樹脂は、(メタ)アクリレート系
オリゴマー、(メタ)アクリレート系モノマー、又はそ
れらの混合物と、これらオリゴマー、モノマー、又はそ
れらの混合物を重合硬化させるのに十分な量の光重合開
始剤と、アミン系化合物0.01〜5重量%と、15〜
50重量%の粒径0.1〜100μmのシリカ粉末とを
主成分としている。
【0021】前記(メタ)アクリレート系オリゴマー
は、分子の末端または側鎖に1つ以上の(メタ)アクリ
レート基を有するオリゴマーであり、例えば、エポキシ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、ポリエステル(メタ)アクリレート、メラミン(メ
タ)アクリレート等がある。特に、エポキシアクリレー
トを用いた場合には、様々な材質の被着体Pに対して密
着性がよくなり、汎用性のある樹脂とすることが可能で
ある。また、(メタ)アクリレート系モノマーは、分子
の末端または側鎖に1つ以上の(メタ)アクリレート基
を有するモノマーである。例えば、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、テトラヒドロフルフリフ(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジシクロペンタジエンモノ(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタジエンエトキシ(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、N−ビニルピ
ロリドン、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等があ
る。更に、これら(メタ)アクリレート系オリゴマーと
(メタ)アクリレート系オリゴマーモノマーとを複数混
合する場合には、硬化性組成物の粘度等を調整するため
高分子量のオリゴマーと低分子量のモノマーとを混合す
ることが望ましい。
【0022】前記光重合開始剤としては、ベンゾインエ
ーテル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、アセトフェ
ノン系化合物、又はチオキサントン系化合物が使用され
る。ここで、ベンゾインエーテル系化合物としては、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインピロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエ
ーテル等を例示できる。また、ベンゾフェノン系化合物
としては、ベンゾフェノン、ベンゾフェノンオキシム等
を例示できる。更に、アセトフェノン系化合物として
は、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルアセトフェノン、α
−ヒドロキシイソブチルフェニルケトン、2,2−ジエ
トキシアセトフェノン等を例示できる。また、チオキサ
ントン系化合物としては、2−クロロチオキサントン、
2−メチルチオキサントン等を例示できる。これら光重
合開始剤の添加量は、(メタ)アクリレート系オリゴマ
ー、(メタ)アクリレート系モノマー、又はそれらの混
合物である重合性化合物を重合させるのに十分な量であ
ればよい。具体的には、前記重合性化合物100重量部
に対して、前記光重合開始剤を0.01〜20重量部の
範囲で添加すればよい。
【0023】前記アミン系化合物としては、脂肪族アミ
ンや脂環式アミン等が使用される。具体的には、ブチル
アミン、アミルアミン、オクチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、1,2−プロパンジアミン、テ
トラメチルエチレンジアミン、N−ジメチルエタノール
アミン、1,2,3,4−テトラハイドロキノリン、ト
リエチルアミン、トリエチレンテトラミンなどを例示で
きる。これらアミン系化合物の添加量は、光硬化性樹脂
の組成物全量に対して0.01〜5重量%の範囲で使用
される。ここで、0.01重量%より少ないと樹脂に十
分な揺変性を付与できず、点字を形成した際に隆起が小
さくなって指触による判別が困難になるとともに、樹脂
の切れが悪くなる。その一方、5重量%より多く配合す
ると樹脂の保存安定性を損なう恐れがある。
【0024】粒径0.1〜100μmのシリカ粉末と
は、二酸化ケイ素を主成分とする天然又は人工の無機充
填剤を意味する。具体的には、カオリン、活性白土、ケ
イ砂、ケイ石、ケイソウ土、タルク、パーライト、ベン
トナイト等を例示できる。ここで、シリカ粉末として
は、二酸化ケイ素の含有量が90%(重量比)が好まし
く、特に、99%以上が好ましい。シリカ粉末として
は、特に好ましくは、次のような商品のものを使用する
とよい。例えば、商品名クリスタライトシリーズ(VX
−X、VX−S 土屋カオリン社製)、商品名ヒューズ
レックスシリーズ(E、X、 土屋カオリン社製)等が
挙げられる。ここで、粒径が0.1μmより小さいシリ
カ粉、例えば、コロイダルシリカ(具体的には、商品名
アエロジルシリーズ(デグサ社製))を用いると樹脂に
揺変性を付与することは容易であるが、このシリカ粉で
点字を形成した場合、隆起した点字の表面の細かい突起
が発生して滑らかな球状の突起を形成できなくなり、感
触が悪く判読性が低下する。その一方、粒径が100μ
mよりも大きいシリカ粉を用いても、同様に、点字を形
成した際の点字の表面が滑らかでなくなり判読性が低下
する。
【0025】これらシリカ粉末は、樹脂の全量に対して
15〜50重量%の範囲で添加され、より好ましくは2
0〜40重量%の範囲で添加するとよい。ここで、15
重量%よりも少ないと樹脂の組成物に十分な揺変性を付
与することができず、点字を形成した際に隆起が小さく
なって指触による判別が困難になる。その一方、50重
量%よりも多いと粘度もしくは揺変性が大きくなりすぎ
て、樹脂の隆起が略半球状の滑らかなカーブを描くこと
なく、鋭角な突起を形成し指触性が悪化する。
【0026】前述した各成分を配合することにより得ら
れる光硬化性樹脂の性状的特徴としては、回転粘度計に
よる2rpm/20rpmの粘度比で表される構造粘性
比、すなわち、チクソトロピー指数が4以上であること
が必要であり、特に好ましくは、チクソトロピー指数が
5〜8であるとよい。ここで、チクソトロピー指数が4
よりも小さいと、点字が形成された際に樹脂の隆起が小
さくなり指触による判別が困難になりやすい。また、粘
度については30Pa・s〜60Pa・sの範囲であるこ
とが望ましい。
【0027】以上のように、このような実施例によれ
ば、制御装置19によって制御されるロボット17の作
動によって、被着体Pに点字が形成されるため、点字の
形成を簡易に行うことができる。
【0028】また、本出願人によって行われた試験結果
によれば、ノズル22の直径0.8mm〜1.2mmにすると
ともに、使用する光硬化性樹脂について、チクソトロピ
ー指数を4よりも小さくし、且つ、粘度を30Pa・s
〜60Pa・sとすると、樹脂を被着体Pに塗布したと
きの樹脂の切れや広がり等がなくなり、高さが0.6〜
0.7mmとなる品質の良い樹脂の隆起が形成され、視覚
障害者にとって、指触性及び判別性の良好な点字が被着
体Pに形成されることが確められた。
【0029】なお、本発明における装置各部の構成は図
示構成例に限定されるものではなく、実質的に同様の作
用を奏する限りにおいて、種々の変更が可能である。
【0030】また、樹脂には、前述した本発明の性状を
変えない限りにおいて、重合防止剤、反応抑制剤、安定
剤、シリカ粉以外の充填剤、着色剤等を任意に添加する
ことが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
塗布材料は、チクソトロピー指数が4以上であり、且
つ、粘度が30Pa・s〜60Pa・sである樹脂組成物
からなる塗布材料を用いたから、塗布材料が被着体に塗
布された後の流れや広がりを抑制することができるとと
もに、ノズル先端から塗布材料が切れ難くなる糸引き現
象を防止することができ、判別性及び指触性の良好な点
字を簡易に形成することができる。
【0032】また、前記点字形成装置は、前記被着体を
載置可能なテーブルと、前記ディスペンサーとテーブル
とを相対移動させる移動装置と、当該移動装置を制御す
る制御装置とを備え、当該制御装置は、所定の文字、記
号情報を入力可能な入力装置と、入力装置で入力された
情報を処理する演算装置とを含み、この演算装置は、入
力された文字、記号情報を点字情報に変換する翻訳機能
と、前記点字情報を座標位置に変換する座標変換機能
と、前記座標位置から前記移動装置の動作データに変換
する動作データ変換機能とを含んで構成したから、入力
装置に文字等で入力するだけで、文字の意味を表す点字
の所定形状を被着体に形成することができ、所望の意を
表す点字の形状を予めティーチンク等することなく、被
着体に点字を一層簡易に形成することができる。
【0033】更に、前記ノズルの直径を0.8mm〜1.2
mmとしたから、判別性及び指触性の一層良好な点字を被
着物に形成することができる。
【0034】また、前記塗布材料のチクソトロピー指数
を5〜8としたから、判別性及び指触性の一層良好な点
字を被着物に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における点字形成装置を示す概略斜視
図。
【図2】制御装置内の各装置を示す構成図。
【図3】演算装置の各機能を示す構成図。
【符号の説明】
10 点字形成装置 12 テーブル 16 ディスペンサー 17 ロボット(移動装置) 19 制御装置 22 ノズル 33 入力装置 34 演算装置 37 翻訳機能 38 倍率調整機能 39 座標変換機能 40 動作データ変換機能 P 被着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H113 AA05 BB02 BB07 BB09 BB10 CA13 DA04 DA15 DA25 DA33 DA43 DA56 DA57 DA62 EA12 FA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布材料を吐出可能なノズルを備えたデ
    ィスペンサーを含み、前記塗布材料を被着体に塗布する
    ことで所定の点字を形成可能とした点字形成装置におい
    て、 前記塗布材料は、チクソトロピー指数が4以上であり、
    且つ、粘度が30Pa・s〜60Pa・sである樹脂組成
    物からなることを特徴とする点字形成装置。
  2. 【請求項2】 前記点字形成装置は、前記被着体を載置
    可能なテーブルと、前記ディスペンサーとテーブルとを
    相対移動させる移動装置と、当該移動装置を制御する制
    御装置とを備え、 前記制御装置は、所定の文字、記号情報が入力される入
    力装置と、入力装置に入力された情報を処理する演算装
    置とを含み、 前記演算装置は、入力された文字、記号情報を点字情報
    に変換する翻訳機能と、前記点字情報を座標位置に変換
    する座標変換機能と、前記座標位置から前記移動装置の
    動作データに変換する動作データ変換機能とを含んで構
    成されることを特徴とする請求項1記載の点字形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記演算装置は、前記被着体に形成され
    る点字のドット間距離を調整可能とする倍率調整機能を
    更に含むことを特徴とする請求項2記載の点字形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルは、0.8mm〜1.2mmの直径
    を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の点
    字形成装置。
  5. 【請求項5】 前記塗布材料は、チクソトロピー指数が
    5〜8であることを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の点字形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1563914A1 (de) * 2004-02-13 2005-08-17 Nordson Corporation Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung einer ertastbaren Markierung
WO2010121464A1 (zh) * 2009-04-24 2010-10-28 中国科学院电工研究所 一种盲文打印装置
JP2013095116A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Musashi Eng Co Ltd 点字形成方法および点字塗布装置
JP2013199079A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Heishin Engineering & Equipment Co Ltd 触知プリンター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013146581A1 (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 兵神装備株式会社 触知プリンター

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