JP2000146762A - 転がり軸受の異常診断装置 - Google Patents

転がり軸受の異常診断装置

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JP2000146762A
JP2000146762A JP10316235A JP31623598A JP2000146762A JP 2000146762 A JP2000146762 A JP 2000146762A JP 10316235 A JP10316235 A JP 10316235A JP 31623598 A JP31623598 A JP 31623598A JP 2000146762 A JP2000146762 A JP 2000146762A
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彰 飯田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】転がり軸受の異常の原因を特定できるととも
に、設置に要するスペースを抑制することができる転が
り軸受の異常診断装置を提供する。 【解決手段】異常診断装置1は外輪3と内輪4と転動体
5とを備えた転がり軸受2の異常の有無の判定及び異常
があった場合に原因を特定する装置である。異常診断装
置1はマイクロホン10と増幅器11と電子機器12な
どを備えている。マイクロホン10は増幅器11を介し
て電子機器12と接続している。電子機器12はトラン
スジューサ21とHDD22と異常診断部23とを備え
ている。トランスジューサ21はマイクロホン10が収
集した音をデジタル変換する。HDD22はデジタル変
換された音情報を記録する。異常診断部23は音情報に
周波数解析とエンベロープ処理後に周波数解析とを施す
とともに音情報に基いて波高率を計算して転がり軸受2
の異常の有無の判定及び異常の原因の特定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受が回転
する際の音を計測することによって、この転がり軸受の
異常を診断する転がりの軸受の異常診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外輪と、内輪または軸体と、これら外輪
と内輪または軸体とに転接自在に設けられた転動体と、
を備えた転がり軸受の異常を診断する装置として、特開
平5−209782号に示された軸受の異常予知装置な
どが知られている。
【0003】異常予知装置は、複数個の軸受の各々に対
し所定の距離だけ離れた位置に設けられかつ超音波領域
の音を計測するマイクロフォンと、このマイクロフォン
で計測される各軸受からの音を収録・解析して各軸受の
異常予知信号を出力する監視ステーションと、を備えて
いる。監視ステーションは、騒音計と包絡線処理装置と
周波数解析器と管理用パソコンとモニタとプリンタとを
備えている。
【0004】特開平5−209782号に示された軸受
の異常診断装置は、監視ステーションにおいて、マイク
ロフォンから入力される各軸受に対応する測定音を包絡
線処理装置で包絡線処理を施した後、周波数解析器で周
波数の成分強度を分析する、そして、管理用パソコンに
おいて当該軸受の正常時の登録された監視周波数の成分
強度に対する計測された監視周波数の成分強度の倍率を
計算し、この倍率から当該軸受の異常を判定するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平5−2
09782号に示された軸受の異常診断装置は、マイク
ロフォンで計測した音を包絡線処理及び周波数解析した
のち、正常状態における監視周波数の成分強度と計測し
た音の監視周波数の成分強度との倍率によって、軸受の
異常の有無を判定している。このため、外輪と内輪また
は軸体と転動体などの形状が不完全な場合に生じるびび
り音と、外輪と内輪または軸体と転動体などに傷がある
場合に生じる傷音などの音の種類の判別を行っていな
く、軸受の異常の原因を特定することは困難であった。
【0006】また、前述した従来の軸受の異常診断装置
は、監視ステーションが包絡線処理装置や周波数解析器
などを備えているため、大型化する傾向となって設置に
要するスペースが拡大する傾向にあった。
【0007】したがって、本発明の目的は、転がり軸受
の異常の原因を特定できるとともに、設置に要するスペ
ースを抑制することができる転がり軸受の異常診断装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の転がり軸受の異常診断装置
は、外輪と、内輪または軸体と、これら外輪と内輪また
は軸体とに転接自在に設けられた転動体と、を備えた転
がり軸受を、前記外輪と、内輪または軸体と、のうち少
くとも一方を回転させながら、転がり軸受の異常を診断
する装置であって、前記転がり軸受が発生する音を収集
するデータ収集部と、前記データ収集部が収集した音を
デジタル変換する変換部と、この変換部によってデジタ
ル変換された音情報を記録する記録部と、前記デジタル
変換された音情報に、周波数解析とエンベロープ処理と
波高率計算とを施し、これらの処理の結果に基いて転が
り軸受の異常を診断する異常診断部と、を備えた電子機
器と、を備えたことを特徴としている。
【0009】本発明の軸受の異常診断装置は、データ収
集部が収集し変換部によってデジタル変換された音情報
に、異常診断部が周波数解析とエンベロープ処理と波高
率計算を施して、これらの処理の結果に基いて転がり軸
受の異常を判断する。このため、異常の有無だけでなく
異常の原因も特定することが可能となる。
【0010】一般に、転がり軸受に異常が生じた場合、
この異常の原因別による異常音の特性周波数は、内輪回
転の場合、以下の表1に示される周波数であることが知
られている。
【0011】
【表1】 表1において、特性周波数とは各種の異常が生じた際に
生じる異常音の周波数である。原波形とは、収集した音
情報であり、時間の経過に対する音の強度の変化を示す
ものである。エンベロープ処理とは、図4中の点線Mで
示すように原波形Oの負の部分を反転し、さらに高周波
成分を除いて一点鎖線Nのような波形を得ることであ
る。波高率とは、単位時間当たり波形情報から、最大振
幅の値を振幅の二乗平均平方根(rms:root-mean-sq
uare)の値で除算して得られる値である。
【0012】また、表1において、符号fr:内輪の回
転速度または回転周波数(Hz)、Z:転動体の数、f
c:保持器の回転速度または回転周波数(Hz)、f
i:fr−fc(Hz)、fb:転動体の自転速度また
は自転周波数(Hz)、n:整数である。さらに、異常
の原因において、びびりとは外輪、内輪または軸体、転
動体などの形状が不完全である場合を示し、傷とは外
輪、内輪または軸体、転動体などにきずがある場合を示
している。
【0013】このように、転がり軸受の音情報に異常診
断部が周波数解析とエンベロープ処理とを施し、前述し
た音情報に基いて波高率計算を行い、かつ転がり軸受の
異常の原因別による異常音の特性周波数の違いを用いる
ことによって、転がり軸受の異常の有無だけでなく異常
の原因も特定することができる。
【0014】また、前記転がり軸受の異常診断装置は、
電子機器が、音をデジタル変換する変換部と、この音情
報に周波数解析とエンベロープ処理と波高率計算を施し
て異常を診断する異常診断部を備えているので、大型化
が抑制されて設置に要するスペースを抑制することがで
きる。
【0015】前記転がり軸受の異常診断装置の電子機器
の異常診断部は、前記音情報を周波数解析した結果と転
がり軸受の異常の原因別による特性周波数とを照合した
結果と、前記音情報をエンベロープ処理した後周波数解
析した結果を前記特性周波数と照合した結果と、波高率
計算またはクルトシス計算の結果とに基いて、転がり軸
受の異常の原因を特定する異常判別部を備えるのが望ま
しい。
【0016】クルトシス計算とは、以下の式1で示され
る値である。
【0017】
【数1】 式1において、xiとはデジタル変換後の音情報W6
(図5に示す)において任意の時間における振幅を示し
ている。
【0018】この場合、異常診断部の異常判別部が、周
波数解析した結果と特性周波数とを照合した結果と、エ
ンベロープ処理した後周波数解析した結果を前記特性周
波数と照合した結果と、波高率計算またはクルトシス計
算の結果とに基いて、転がり軸受の異常の原因を特定す
るので、表1に示す転がり軸受の異常の原因別による特
性周波数の違いから、より確実に、転がり軸受の異常の
有無と、傷、びびり、保持器、シール及びごみの侵入な
どの異常の原因を特定することが可能となる。
【0019】さらに、前記異常診断部は、前記異常判別
部が転がり軸受の異常の原因を特定する前に、前記音情
報を周波数解析し、この周波数解析の結果に基いて比較
的強度の強い周波数帯域の音情報を通過させるフィルタ
処理を施し、このフィルタ処理後の音情報を再現するフ
ィルタ処理部を備えているのが望ましい。
【0020】この場合、音情報において、異常音と思わ
れる比較的強度の強い周波数帯域の音情報のみを用い
て、転がり軸受の異常の診断を行うので、異常音の信号
対雑音比(SN比)が向上する。したがって、より確実
に異常の診断を行うことが可能となる。
【0021】さらに、電子機器は、フィルタ処理後に再
現させる音情報をアナログ変換して出力するアナログ変
換出力部を備えているのが望ましい。
【0022】この場合、異常音と思われる比較的強度の
強い周波数帯域の音情報を音として再現できるので、フ
ィルタ処理前の音との聴覚による比較が可能となって、
フィルタ処理が適切に行われた否かを確認することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1から図7を参照して説明する。
【0024】図1などに示す異常診断装置1は、転がり
軸受2の外輪3または内輪4などが図示しない駆動装置
により回転する際の音を分析して、この転がり軸受2の
異常を診断する装置である。転がり軸受2は、円環状の
外輪3と、円環状の内輪4と、これら外輪3と内輪4と
に転接自在に設けられた複数の転動体5と、転動体5を
保持する保持器6と、を備えている。また、転がり軸受
2は、シールを備えたものも知られている。
【0025】なお、図示例においては、転がり軸受2と
して、転動体5として玉を備えた玉軸受を示しており、
この玉軸受は、内輪4を備えている。また、本発明の異
常診断装置1を用いて異常を診断する対象の転がり軸受
2は、この内輪4の代わりに軸状の軸体を備えていても
良く、転動体5としてころを備えていても良い。異常診
断装置1を用いて、転がり軸受2の異常を診断する際に
は、外輪3と、内輪4とのうち少くとも一方を所定の回
転速度で回転させながら、転がり軸受2が発生する音を
分析する。
【0026】異常診断装置1は、データ収集部としての
マイクロホン10と、増幅器11と、電子機器12と、
スピーカ13と、モニタ14などを備えている。マイク
ロホン10は、増幅器11を介して電子機器12と接続
している。マイクロホン10は、転がり軸受2が発生す
る音を収集して、増幅器11を介して電子機器12に向
って出力する。
【0027】電子機器12は、ポータブルコンピュータ
などのRAM、ROM及びCPUなどを備えた演算処理
装置であって、変換部としてのトランスジューサ(tran
sducer)21と、記録部としてのHDD(Hard Disk Dr
ive )22と、演算処理部としての異常診断部23と、
アナログ変換出力部24などを備えている。
【0028】トランスジューサ21は、増幅器11を介
してマイクロホン10に接続しているとともに、HDD
22及び異常診断部23とそれぞれ接続している。トラ
ンスジューサ21は、増幅器11を介してマイクロホン
10から入力された転がり軸受2が発生した音をデジタ
ル変換して、このデジタル変換された音情報W1(図3
(A)に示す)を、HDD22と異常診断部23とに向
って出力するようになっている。
【0029】HDD22は、トランスジューサ21から
入力されたデジタル変換後の音情報W1を記録するよう
になっている。なお、トランスジューサ21によってデ
ジタル変換された音情報W1は、図3(A)に示すよう
に、時間の経過に対する音の強度の変化となっている。
【0030】異常診断部23は、フィルタ処理部25
と、異常判別部26などを備えており、それぞれが所定
のプログラムに沿って演算処理を行う。フィルタ処理部
25は、トランスジューサ21から入力されたデジタル
変換後の図3(A)に示す時間の経過に対する強度の変
化を示す音情報W1に、FFT(fast Fourier transfo
rmation :高速フーリエ変換)などの周波数解析を施し
て、図3(B)に示す周波数の変化に対する強度の変化
を示す音情報W2に変換する。
【0031】そして、フィルタ処理部25は、周波数解
析された図3(B)に示す音情報W2において、図中の
領域R1,R2,R3,R4などで示す比較的強度の大
きな周波数の近傍の音情報のみを通過させ、通過させた
後の音情報を、再び時間の経過に対する強度の変化に再
現して、異常判別部26とアナログ変換出力部24とに
向って出力する。
【0032】このように、フィルタ処理部25は、デジ
タル変換された後の音情報W1を周波数解析し、この周
波数解析の結果に基いて比較的強度の強い周波数帯域R
1,R2,R3,R4の音情報のみを通過させるフィル
タ処理を施す。フィルタ処理部25は、フィルタ処理後
に再び時間の経過に対する強度の変化を示す音情報W3
(図3(A)に示す)に再現して、異常判別部26とア
ナログ変換出力部24とのそれぞれに向って出力する。
【0033】異常判別部26は、フィルタ処理部25に
よって前述したフィルタ処理を施された音情報W3に、
再びFFTなどの周波数解析を施し、かつエンベロープ
処理を施した後にFFTなどの周波数解析を施すととも
に、この音情報W3に基いて波高率計算またはクルトシ
ス計算を行う。
【0034】異常判別部26は、音情報W3に周波数解
析を施して得られる図3(B)に示すような周波数の変
化に対する音の強度の変化を示す音情報W4において、
図中に符号P1,P2,P3,P4で示す比較的強度の
強い音の周波数と、表1に示す異常の原因別による特性
周波数と、を照合する。
【0035】エンベロープ処理とは、図4中の実線Oで
示す原形波の負の部分を図中の点線Mで示すように反転
し、さらに高周波成分を除いて一点鎖線Nのような波形
を得ることである。
【0036】異常判別部26は、フィルタ処理部25に
よって前述したフィルタ処理を施された音情報W3に、
前述したエンベロープ処理を施し、更にこのエンベロー
プ処理を施した後にFFTなどの周波数解析を施し周波
数の変化に対する強度の変化を示す音情報W5(図3
(B)に示す)を得る。
【0037】そして、異常判別部26は、図3(B)中
に符号Pa1,Pa2,Pa3,Pa4などで示す比較
的強度の強い音の周波数と、表1に示す異常の原因別に
よる特性周波数と、を照合する。
【0038】波高率とは、図5に示すような単位時間当
たりの音情報の波形情報から、最大振幅の値Amax を、
振幅の二乗平均平方根(rms:root-mean-square)の
値Arms で、除算して得られる値である。
【0039】クルトシス計算とは、前述した式1で示さ
れている計算である。式1において、xiとは図5に示
すような単位時間当たりの音情報の波形情報において、
任意の時間における振幅を示している。異常判別部26
は、フィルタ処理部25によって前述したフィルタ処理
を施された音情報W3に基いて、波高率計算またはクル
トシス計算を行う。
【0040】このように、異常判別部26は、フィルタ
処理部25によってフィルタ処理を施された音情報W3
を周波数解析して得られた比較的強く強度を有する音の
周波数と表1に示す異常の原因別による特性周波数とを
照合し、かつフィルタ処理を施された音情報W3にエン
ベロープ処理を施した後に周波数解析して得られた比較
的強く強度を有する音の周波数と表1に示す異常の原因
別による特性周波数とを照合するとともに、フィルタ処
理を施された音情報W3に基いて波高率計算またはクル
トシス計算を行って、表1に示された異常音の特性周波
数に基いて、転がり軸受2の異常の有無の判定及び異常
がある場合には異常の原因を特定する。
【0041】なお、異常判別部26が、周波数解析と、
エンベロープ処理後に行う周波数解析と、波高率または
クルトシス計算を行って表1に示された異常音の特性周
波数に基いて、転がり軸受2の異常の有無の判定及び異
常がある場合には異常の原因を特定する作業は、モニタ
14などを用いて作業員が目視によって確認しながら行
っても良く、自動化してもよい。
【0042】また、本実施形態においては、マイクロホ
ンなどを用いて収集した音を、トランスジューサ21に
よってデジタル変換した音情報を用いて波高率計算また
はクルトシス計算を行っている。波高率計算またはクル
トシス計算に用いる音情報は、連続したアナログ波形に
比較して離散的なデジタル波形であるため、最大振幅の
値が低くなる場合がある。このため、音情報の最大振幅
の値を強調し、この最大振幅の値の低下の影響を抑える
必要が生じる場合には、クルトシス計算を用いるのが望
ましい。
【0043】ただし、マイクロホン10を用いて音を収
集した音をデジタル変換する際のサンプリング周波数を
適切に選ぶことによって、波高率を用いても良い。な
お、図示例では、収集した音をデジタル変換する際のサ
ンプリング周波数を22kHzとすることによって、波
高率計算を用いても十分な最大振幅の値を確保してい
る。
【0044】アナログ変換出力部24は、フィルタ処理
部25によってフィルタ処理が施された音情報W3が入
力するようになっており、この音情報W3にアナログ変
換を施し、スピーカ13に向って出力するようになって
いる。
【0045】スピーカ13は、アナログ変換出力部24
と接続しており、アナログ変換された音情報を、外部に
向って音として再現するようになっている。これらのア
ナログ変換出力部24とスピーカ13とを用いることに
よって、フィルタ処理を通過した異常音と思われる音
と、フィルタ処理前の音と、を聴覚によって比較するこ
とが可能となる。このため、フィルタ処理部25による
フィルタ処理が適切に行われたか否かを作業員が確認す
ることができる。
【0046】モニタ14は、電子機器12と接続してお
り、異常診断部23の前述した周波数解析と、エンベロ
ープ処理と、波高率またはクルトシス計算と、の経過を
表示して作業員が確認できるようになっているととも
に、異常診断部23の診断結果を表示するようになって
いる。
【0047】前述した構成によれば、転がり軸受2の異
常を診断する際には、外輪3と内輪4とのうち少くとも
一方を所定の回転速度(回転数、周速度または回転周波
数)で回転させながら、図2中のステップS1におい
て、マイクロホン10を用いて転がり軸受2が発生する
音を収集して、ステップS2に進む。
【0048】ステップS2では、収集した音をトランス
ジューサ21によってデジタル変換し、このデジタル変
換された音情報W1をHDD22に記録するとともに、
フィルタ処理部25に向って出力して、ステップS3に
進む。なお、このデジタル変換は、サンプリング周波数
22kHzで行われている。
【0049】ステップS3では、フィルタ処理部25に
よって、デジタル変換された音情報W1にFFTなどの
周波数解析が行われかつ前述したフィルタ処理を施し
て、ステップS4と、ステップS5と、ステップS6に
進む。
【0050】ステップS4では、異常判別部26が、フ
ィルタ処理が施された音情報W3にFFTなどの周波数
解析を行って、表1に示された異常音の特性周波数のう
ち、「原波形の特性周波数」の欄に示す各特性周波数と
照合する。ステップS5では、異常判別部26が、フィ
ルタ処理が施された音情報W3にエンベロープ処理を施
し、その後にFFTなどの周波数解析を行って、表1に
示された異常音の特性周波数のうち、「エンベロープ処
理後の特定周波数」の欄の各特性周波数と照合する。ス
テップS6では、異常判別部26が、フィルタ処理が施
された音情報W3に基いて波高率を計算する。図示例に
おいて、波高率の計算結果が7以上の場合「大」とし、
7を下回る場合「小」とした。
【0051】ステップS7では、ステップS4、ステッ
プS5及びステップS6に結果に基いて、異常判別部2
6が、転がり軸受2の異常の有無の判定及び異常がある
場合には、その原因を特定し、ステップS8に進む。ス
テップS8では、モニタ14が、異常判別部26が判定
及び特定した結果を表示する。
【0052】このように、本実施形態の異常診断装置1
は、転がり軸受2の異常の原因別による異常音の周波数
の違いや波高率の大小を用いて、転がり軸受2が発した
音情報に周波数解析とエンベロープ処理などを施しかつ
音情報の波高率を計算することによって、転がり軸受2
の異常の有無だけでなく異常の原因も特定する。
【0053】例えば、ステップS4における周波数解析
において、図6(B)に示す音情報W7のように、音の
強度においてnZfcに一致するピークがありかつ波高
率が小さければ、外輪3が図6(A)中の一点鎖線Cで
しめす理想的な形状に対して実線Bで示すような周方向
に沿って連続する不完全な形状に形成されている所謂外
輪3のびびりがあることが分かる。
【0054】同様に、ステップS5におけるエンベロー
プ処理を施した後に周波数解析が施された図7に示す音
情報W8のように、音の強度においてZfiに一致する
ピークがありかつ波高率が大きければ、内輪4に傷があ
ることが分かる。また、nZfcに一致するピークとZ
fiに一致するピークとが両方存在する場合には、外輪
3のびびりと内輪4の傷とが両方存在することが分る。
【0055】また、ステップS4における周波数解析と
ズテップS5におけるエンベロープ処理を施した後の周
波数解析において、音の強度のピークがない場合におい
ては、波高率が大であれば、転がり軸受2内にごみが侵
入して異常が生じていることが分り、波高率が小であれ
ば、転がり軸受2が正常であるとが分る。なお、音の強
度のピークの有無は、周波数の一致度及びピークの強度
に基いて行うのが望ましい。
【0056】さらに、異常診断装置1は、電子機器12
が、音をデジタル変換するトランスジューサ21と、こ
のトランスジューサ21によってデジタル変換された音
情報W3に周波数解析とエンベロープ処理と波高率計算
を施して異常を診断する異常診断部23を備えているの
で、装置1の大型化が抑制されて装置1の設置に要する
スペースを抑制することができる。
【0057】また、図3に記載した原波形の音情報W1
及び音情報W2と、フィルタ処理後の音情報W3、音情
報W4及び音情報W5とは、厳密には波形が異なるが、
本発明の主旨においては、実質的に差異が生じないた
め、同一図を参照して説明している。
【0058】なお、表1に示した各特性周波数は、内輪
4が回転する場合を示しているが、外輪3が回転する場
合には、この外輪3が回転する際に応じた特性周波数を
用いるのが望ましい。また、外輪3が回転する場合に
は、特性周波数の違いを除いては、前述した内輪4が回
転する場合と同一の手順及び異常診断装置1を用いて、
転がり軸受2の異常を診断することができる。
【0059】なお、前述した実施形態においては、転が
り軸受2が発生する音を収集するデータ収集部として、
マイクロホン10を用いているが、振動センサなどを用
いてもよい。また、本実施形態では、増幅器11は、マ
イクロホン10から直接信号を取込んでいるが、転がり
軸受2が発する音を一旦テープレコーダの収録装置など
に記録し、この収録装置に記録された音を取込むように
してもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、データ収集部が収集し
変換部によってデジタル変換された音情報に、異常診断
部が周波数解析とエンベロープ処理とを施すとともに音
情報に基いて波高率計算を行って、これらの結果に基い
て転がり軸受の異常を判断するので、異常の有無だけで
なく異常の原因も特定することが可能となる。
【0061】また、電子機器が、音をデジタル変換する
変換部と、この音情報に周波数解析とエンベロープ処理
とを施すとともに音情報に基いて波高率計算を行って異
常を診断する異常診断部を備えているので、装置の大型
化が抑制されて装置の設置に要するスペースを抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の転がり軸受の異常診断装
置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態の異常診断装置の処理の流れを示す
フローチャート。
【図3】同実施形態の異常診断部が扱う音情報の一例を
示す図。
【図4】同実施形態の異常判別部が行うエンベロープ処
理を示す図。
【図5】同実施形態の異常判別部が行う波高率計算を示
す図。
【図6】外輪にびびりがある場合を示す図。
【図7】内輪に傷がある場合を示す図。
【符号の説明】
1…転がり軸受の異常診断装置 2…転がり軸受 3…外輪 4…内輪 5…転動体 10…マイクロホン(データ収集部) 12…電子機器 21…トランスジューサ(変換部) 22…HDD(記録部) 23…異常診断部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪と、内輪または軸体と、これら外輪と
    内輪または軸体とに転接自在に設けられた転動体と、を
    備えた転がり軸受を、前記外輪と、内輪または軸体と、
    のうち少くとも一方を回転させながら、転がり軸受の異
    常を診断する装置であって、 前記転がり軸受が発生する音を収集するデータ収集部
    と、 前記データ収集部が収集した音をデジタル変換する変換
    部と、この変換部によってデジタル変換された音情報を
    記録する記録部と、前記デジタル変換された音情報に、
    周波数解析とエンベロープ処理と波高率計算とを施し、
    これらの処理の結果に基いて転がり軸受の異常を診断す
    る異常診断部と、を備えた電子機器と、 を備えたことを特徴とする転がり軸受の異常診断装置。
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