JP2000146693A - 光スペクトラム測定装置 - Google Patents
光スペクトラム測定装置Info
- Publication number
- JP2000146693A JP2000146693A JP10319250A JP31925098A JP2000146693A JP 2000146693 A JP2000146693 A JP 2000146693A JP 10319250 A JP10319250 A JP 10319250A JP 31925098 A JP31925098 A JP 31925098A JP 2000146693 A JP2000146693 A JP 2000146693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- wavelength
- intensity
- test
- spectrum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 短時間かつ高精度に波長フィルタ等の被測定
物からの光スペクトラムを測定することができる光スペ
クトラム測定装置を提供する。 【解決手段】 波長可変光源10から出力された試験光
は光カプラ21,22を経て波長フィルタ1を入射し
て、波長フィルタ1からの透過光強度は透過光強度検出
部30により検出され、波長フィルタ1からの反射光強
度は反射光強度検出部40により検出される。試験光の
波長は、参照光強度検出部50により、反射光スペクト
ラムまたは透過光スペクトラムが既知である波長基準器
により反射または透過した試験光の強度に基づいて検出
される。波長可変光源10から出力された試験光の強度
は、試験光強度検出部60により検出される。試験光の
波長を変化させることにより、波長フィルタ1の反射光
スペクトラムおよび透過光スペクトラムを測定する。
物からの光スペクトラムを測定することができる光スペ
クトラム測定装置を提供する。 【解決手段】 波長可変光源10から出力された試験光
は光カプラ21,22を経て波長フィルタ1を入射し
て、波長フィルタ1からの透過光強度は透過光強度検出
部30により検出され、波長フィルタ1からの反射光強
度は反射光強度検出部40により検出される。試験光の
波長は、参照光強度検出部50により、反射光スペクト
ラムまたは透過光スペクトラムが既知である波長基準器
により反射または透過した試験光の強度に基づいて検出
される。波長可変光源10から出力された試験光の強度
は、試験光強度検出部60により検出される。試験光の
波長を変化させることにより、波長フィルタ1の反射光
スペクトラムおよび透過光スペクトラムを測定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長フィルタその
他の被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光ス
ペクトラムを測定する光スペクトラム測定装置に関する
ものである。
他の被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光ス
ペクトラムを測定する光スペクトラム測定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバグレーティングや多層膜フィ
ルタ等の波長フィルタは、入射した光のうち或る波長帯
域の光を選択的に反射させ、或いは、或る波長帯域の光
を選択的に透過させるものであり、用途に合致した反射
光スペクトラムまたは透過光スペクトラムを有している
必要がある。それ故、波長フィルタは、所望の光スペク
トラム(反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラ
ム)を有しているか否かが工場出荷時に全数検査され
る。したがって、波長フィルタの光スペクトラムを短時
間に測定することが望まれる。
ルタ等の波長フィルタは、入射した光のうち或る波長帯
域の光を選択的に反射させ、或いは、或る波長帯域の光
を選択的に透過させるものであり、用途に合致した反射
光スペクトラムまたは透過光スペクトラムを有している
必要がある。それ故、波長フィルタは、所望の光スペク
トラム(反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラ
ム)を有しているか否かが工場出荷時に全数検査され
る。したがって、波長フィルタの光スペクトラムを短時
間に測定することが望まれる。
【0003】従来より、波長フィルタの光スペクトラム
を測定するには、波長可変光源から出力された試験光を
波長フィルタに入射させ、その波長フィルタからの試験
光の反射光または透過光の強度を検出する。そして、波
長可変光源から出力される試験光の波長を変化させると
ともに、試験光の各波長に対して反射光または透過光の
強度を検出して、これに基づいて波長フィルタの光スペ
クトラムを測定していた。
を測定するには、波長可変光源から出力された試験光を
波長フィルタに入射させ、その波長フィルタからの試験
光の反射光または透過光の強度を検出する。そして、波
長可変光源から出力される試験光の波長を変化させると
ともに、試験光の各波長に対して反射光または透過光の
強度を検出して、これに基づいて波長フィルタの光スペ
クトラムを測定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、波長可
変光源は、出力される試験光の波長を変化させるに際し
て、回折格子を機械的に回転させ、その回転角度を調整
することにより試験光の波長を設定することから、試験
光の波長を所望値に設定して安定させるのに時間を要す
る。また、試験光の波長が安定したとしても所望値に対
して誤差が生じることもあることから、波長計を用いて
試験光の波長の確認が行われるが、この波長計により波
長を読み取るのにも時間を要する。例えば、1000点
の波長それぞれについて波長フィルタの光スペクトラム
を測定するのに1時間程度要していた。
変光源は、出力される試験光の波長を変化させるに際し
て、回折格子を機械的に回転させ、その回転角度を調整
することにより試験光の波長を設定することから、試験
光の波長を所望値に設定して安定させるのに時間を要す
る。また、試験光の波長が安定したとしても所望値に対
して誤差が生じることもあることから、波長計を用いて
試験光の波長の確認が行われるが、この波長計により波
長を読み取るのにも時間を要する。例えば、1000点
の波長それぞれについて波長フィルタの光スペクトラム
を測定するのに1時間程度要していた。
【0005】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、短時間かつ高精度に波長フィルタ等の
被測定物からの光スペクトラムを測定することができる
光スペクトラム測定装置を提供することを目的とする。
れたものであり、短時間かつ高精度に波長フィルタ等の
被測定物からの光スペクトラムを測定することができる
光スペクトラム測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光スペクト
ラム測定装置は、被測定物からの反射光スペクトラムま
たは透過光スペクトラムを測定する光スペクトラム測定
装置であって、(1) 試験光を出力するとともに、その試
験光の波長が可変である波長可変光源と、(2)波長可変
光源から出力された試験光を第1の光および第2の光に
分岐する光分岐部と、(3) 第1の光を被測定物に入射さ
せる試験光入射手段と、(4) 被測定物からの第1の光の
反射光または透過光の強度を検出する特性光強度検出部
と、(5)反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラム
が既知である波長基準器を有し、この波長基準器により
反射または透過した第2の光を参照光として、この参照
光の強度を検出する参照光強度検出部と、(6) 波長可変
光源から出力される試験光の波長を変化させるととも
に、参照光強度検出部により検出された参照光の強度に
基づいて試験光の波長を検出し、特性光強度検出部によ
り検出された反射光または透過光の強度に基づいて、被
測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光スペクト
ラムを求める制御部と、を備えることを特徴とする。
ラム測定装置は、被測定物からの反射光スペクトラムま
たは透過光スペクトラムを測定する光スペクトラム測定
装置であって、(1) 試験光を出力するとともに、その試
験光の波長が可変である波長可変光源と、(2)波長可変
光源から出力された試験光を第1の光および第2の光に
分岐する光分岐部と、(3) 第1の光を被測定物に入射さ
せる試験光入射手段と、(4) 被測定物からの第1の光の
反射光または透過光の強度を検出する特性光強度検出部
と、(5)反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラム
が既知である波長基準器を有し、この波長基準器により
反射または透過した第2の光を参照光として、この参照
光の強度を検出する参照光強度検出部と、(6) 波長可変
光源から出力される試験光の波長を変化させるととも
に、参照光強度検出部により検出された参照光の強度に
基づいて試験光の波長を検出し、特性光強度検出部によ
り検出された反射光または透過光の強度に基づいて、被
測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光スペクト
ラムを求める制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】この光スペクトラム測定装置によれば、波
長可変光源から出力された試験光は、光分岐部により第
1および第2の光に分岐される。第1の光は、試験光入
射手段を介して被測定物に入射し、この被測定物からの
第1の光の反射光または透過光の強度は特性光強度検出
部により検出される。第2の光は、反射光スペクトラム
または透過光スペクトラムが既知である波長基準器を有
する参照光強度検出部に入射して、この波長基準器によ
り反射または透過した第2の光が参照光とされ、この参
照光の強度が検出される。そして、制御部により、波長
可変光源から出力される試験光の波長が変化するととも
に、参照光強度検出部により検出された参照光の強度に
基づいて試験光の波長が検出され、特性光強度検出部に
より検出された反射光または透過光の強度に基づいて、
被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光スペク
トラムが求められる。
長可変光源から出力された試験光は、光分岐部により第
1および第2の光に分岐される。第1の光は、試験光入
射手段を介して被測定物に入射し、この被測定物からの
第1の光の反射光または透過光の強度は特性光強度検出
部により検出される。第2の光は、反射光スペクトラム
または透過光スペクトラムが既知である波長基準器を有
する参照光強度検出部に入射して、この波長基準器によ
り反射または透過した第2の光が参照光とされ、この参
照光の強度が検出される。そして、制御部により、波長
可変光源から出力される試験光の波長が変化するととも
に、参照光強度検出部により検出された参照光の強度に
基づいて試験光の波長が検出され、特性光強度検出部に
より検出された反射光または透過光の強度に基づいて、
被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光スペク
トラムが求められる。
【0008】また、本発明に係る光スペクトラム測定装
置は、(1) 光分岐部が、波長可変光源から出力された試
験光を第1および第2の光の他に第3の光にも分岐し、
(2)第3の光を入力して試験光の強度を検出する試験光
強度検出部を更に備え、(3)制御部が、特性光強度検出
部により検出された反射光または透過光の強度および試
験光強度検出部により検出された試験光の強度に基づい
て被測定物の反射率または透過率を検出して、被測定物
からの反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラムを
求める、ことを特徴とするのが好適である。
置は、(1) 光分岐部が、波長可変光源から出力された試
験光を第1および第2の光の他に第3の光にも分岐し、
(2)第3の光を入力して試験光の強度を検出する試験光
強度検出部を更に備え、(3)制御部が、特性光強度検出
部により検出された反射光または透過光の強度および試
験光強度検出部により検出された試験光の強度に基づい
て被測定物の反射率または透過率を検出して、被測定物
からの反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラムを
求める、ことを特徴とするのが好適である。
【0009】この場合には、光分岐部により分岐された
試験光の第3の光は、試験光強度検出部に入射して、こ
れにより試験光の強度が検出される。そして、制御部に
より、波長可変光源から出力される試験光の波長が変化
するとともに、参照光強度検出部により検出された参照
光の強度に基づいて試験光の波長が検出され、特性光強
度検出部により検出された反射光または透過光の強度お
よび試験光強度検出部により検出された試験光の強度に
基づいて被測定物の反射率または透過率が検出されて、
これらに基づいて被測定物からの反射光スペクトラムま
たは透過光スペクトラムが求められる。
試験光の第3の光は、試験光強度検出部に入射して、こ
れにより試験光の強度が検出される。そして、制御部に
より、波長可変光源から出力される試験光の波長が変化
するとともに、参照光強度検出部により検出された参照
光の強度に基づいて試験光の波長が検出され、特性光強
度検出部により検出された反射光または透過光の強度お
よび試験光強度検出部により検出された試験光の強度に
基づいて被測定物の反射率または透過率が検出されて、
これらに基づいて被測定物からの反射光スペクトラムま
たは透過光スペクトラムが求められる。
【0010】また、本発明における参照光強度検出部
は、特定波長の光を吸収する吸収媒質、ファブリペロー
エタロン、および、特定波長の光を選択的に反射または
透過させる波長選択素子うちの何れかを波長基準器とし
て有し、この波長基準器からの第2の光の反射光または
透過光を参照光として、この参照光の強度を検出するこ
とを特徴とするのが好適である。特に、吸収媒質、ファ
ブリペローエタロンおよび波長選択素子のうち何れか2
種以上のものが互いに直列的または並列的に設けられた
ものを波長基準器として有する場合には、試験光の波長
は更に高精度に検出される。
は、特定波長の光を吸収する吸収媒質、ファブリペロー
エタロン、および、特定波長の光を選択的に反射または
透過させる波長選択素子うちの何れかを波長基準器とし
て有し、この波長基準器からの第2の光の反射光または
透過光を参照光として、この参照光の強度を検出するこ
とを特徴とするのが好適である。特に、吸収媒質、ファ
ブリペローエタロンおよび波長選択素子のうち何れか2
種以上のものが互いに直列的または並列的に設けられた
ものを波長基準器として有する場合には、試験光の波長
は更に高精度に検出される。
【0011】また、本発明における特性光強度検出部
は、(1) 被測定物からの第1の光の反射光または透過光
の強度を検出して、その強度に応じた電気信号を出力す
る光検出器と、(2) その電気信号を各々入力して互いに
異なる増幅率で同時に増幅する複数の増幅器と、を備え
ることを特徴とする。また、特性光強度検出部は、(1)
被測定物からの第1の光の反射光または透過光を互いに
異なる割合で分岐する第2の光分岐部と、(2) 第2の光
分岐部により分岐された各々の光を入力して同時に検出
する複数の光検出器と、を備えることを特徴とする。ま
た、特性光強度検出部は、(1) 被測定物からの第1の光
の反射光または透過光を分岐する第3の光分岐部と、
(2) 第3の光分岐部により分岐された各々の光を入力し
て互いに異なる検出感度で同時に検出する複数の光検出
器と、を備えることを特徴とする。これら何れの場合に
も、被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光ス
ペクトラムは広いダイナミックレンジで検出される。
は、(1) 被測定物からの第1の光の反射光または透過光
の強度を検出して、その強度に応じた電気信号を出力す
る光検出器と、(2) その電気信号を各々入力して互いに
異なる増幅率で同時に増幅する複数の増幅器と、を備え
ることを特徴とする。また、特性光強度検出部は、(1)
被測定物からの第1の光の反射光または透過光を互いに
異なる割合で分岐する第2の光分岐部と、(2) 第2の光
分岐部により分岐された各々の光を入力して同時に検出
する複数の光検出器と、を備えることを特徴とする。ま
た、特性光強度検出部は、(1) 被測定物からの第1の光
の反射光または透過光を分岐する第3の光分岐部と、
(2) 第3の光分岐部により分岐された各々の光を入力し
て互いに異なる検出感度で同時に検出する複数の光検出
器と、を備えることを特徴とする。これら何れの場合に
も、被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光ス
ペクトラムは広いダイナミックレンジで検出される。
【0012】また、本発明における特性光強度検出部
は、(1) 被測定物からの第1の光の反射光または透過光
の強度を検出して、その強度に応じた電気信号を出力す
る光検出器と、(2) 電気信号に重畳するノイズ成分を遮
断するノイズ遮断フィルタと、を備えることを特徴とす
る。この場合には、電気信号に重畳するノイズ成分がノ
イズ遮断フィルタにより遮断されるので、被測定物から
の反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラムは優れ
たS/N比で検出される。
は、(1) 被測定物からの第1の光の反射光または透過光
の強度を検出して、その強度に応じた電気信号を出力す
る光検出器と、(2) 電気信号に重畳するノイズ成分を遮
断するノイズ遮断フィルタと、を備えることを特徴とす
る。この場合には、電気信号に重畳するノイズ成分がノ
イズ遮断フィルタにより遮断されるので、被測定物から
の反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラムは優れ
たS/N比で検出される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0014】図1は、本実施形態に係る光スペクトラム
測定装置の構成図である。この光スペクトラム装置は、
被測定物である波長フィルタ1の反射光スペクトラムお
よび透過光スペクトラムを同時に測定するものであり、
波長可変光源10、分岐部20、透過光強度検出部3
0、反射光強度検出部40、参照光強度検出部50、試
験光強度検出部60およびCPU70を備えて構成され
る。
測定装置の構成図である。この光スペクトラム装置は、
被測定物である波長フィルタ1の反射光スペクトラムお
よび透過光スペクトラムを同時に測定するものであり、
波長可変光源10、分岐部20、透過光強度検出部3
0、反射光強度検出部40、参照光強度検出部50、試
験光強度検出部60およびCPU70を備えて構成され
る。
【0015】波長可変光源10は、波長フィルタ1の光
スペクトラム(反射光スペクトラムおよび透過光スペク
トラム)を測定するための試験光を出力するものであ
る。その試験光の波長は、光スペクトラムを求めるため
に必要な所定の波長範囲で可変である。波長可変光源1
0から出力された試験光は、光ファイバ81を経て分岐
部20に入力する。
スペクトラム(反射光スペクトラムおよび透過光スペク
トラム)を測定するための試験光を出力するものであ
る。その試験光の波長は、光スペクトラムを求めるため
に必要な所定の波長範囲で可変である。波長可変光源1
0から出力された試験光は、光ファイバ81を経て分岐
部20に入力する。
【0016】分岐部20は、波長可変光源10から光フ
ァイバ81を経て入力した試験光を3分岐するものであ
り、2つの光カプラ21および22を備える。光カプラ
21は、光ファイバ81を経て入力した試験光を2分岐
し、各々を光ファイバ82および83それぞれに出力す
る。光カプラ22は、光カプラ21から光ファイバ82
を経て入力した試験光を更に2分岐し、各々を光ファイ
バ84および85それぞれに出力する。光カプラ21に
より2分岐されたうちの光ファイバ83に出力された試
験光は、参照光強度検出部50に入力する。光カプラ2
2により2分岐されたうちの光ファイバ84に出力され
た試験光は、波長フィルタ1に入力する。また、光カプ
ラ22により2分岐されたうちの光ファイバ85に出力
された試験光は、試験光強度検出部60に入力する。
ァイバ81を経て入力した試験光を3分岐するものであ
り、2つの光カプラ21および22を備える。光カプラ
21は、光ファイバ81を経て入力した試験光を2分岐
し、各々を光ファイバ82および83それぞれに出力す
る。光カプラ22は、光カプラ21から光ファイバ82
を経て入力した試験光を更に2分岐し、各々を光ファイ
バ84および85それぞれに出力する。光カプラ21に
より2分岐されたうちの光ファイバ83に出力された試
験光は、参照光強度検出部50に入力する。光カプラ2
2により2分岐されたうちの光ファイバ84に出力され
た試験光は、波長フィルタ1に入力する。また、光カプ
ラ22により2分岐されたうちの光ファイバ85に出力
された試験光は、試験光強度検出部60に入力する。
【0017】光ファイバ84から波長フィルタ1に入力
した試験光は、その試験光の波長における波長フィルタ
1の透過率に応じて透過し、その反射率に応じて反射す
る。波長フィルタ1からの透過光は、光ファイバ86を
経て透過光強度検出部30に到達し、透過光強度検出部
30は、その透過光の強度を検出する。波長フィルタ1
からの反射光は、光ファイバ84、光カプラ22および
光ファイバ87を経て反射光強度検出部40に到達し、
反射光強度検出部40は、その反射光の強度を検出す
る。
した試験光は、その試験光の波長における波長フィルタ
1の透過率に応じて透過し、その反射率に応じて反射す
る。波長フィルタ1からの透過光は、光ファイバ86を
経て透過光強度検出部30に到達し、透過光強度検出部
30は、その透過光の強度を検出する。波長フィルタ1
からの反射光は、光ファイバ84、光カプラ22および
光ファイバ87を経て反射光強度検出部40に到達し、
反射光強度検出部40は、その反射光の強度を検出す
る。
【0018】参照光強度検出部50は、反射光スペクト
ラムまたは透過光スペクトラムが既知である波長基準器
502を有しており、光カプラ21から光ファイバ83
を経て到達した試験光を入力し、この試験光を波長基準
器502により反射または透過させて、これをを参照光
とし、この参照光の強度を検出する。また、試験光強度
検出部60は、光カプラ22から光ファイバ85を経て
到達した試験光の強度を検出する。
ラムまたは透過光スペクトラムが既知である波長基準器
502を有しており、光カプラ21から光ファイバ83
を経て到達した試験光を入力し、この試験光を波長基準
器502により反射または透過させて、これをを参照光
とし、この参照光の強度を検出する。また、試験光強度
検出部60は、光カプラ22から光ファイバ85を経て
到達した試験光の強度を検出する。
【0019】CPU70は、波長可変光源10から出力
される試験光の波長を変化させる。もし波長可変光源1
0が自ら波長を掃引することが可能であれば、CPU7
0は波長可変光源10に対して掃引開始を指示する。ま
た、CPU70は、タイマカウンタを有しており、この
タイマカウンタにより計時された一定時間間隔で、透過
光強度検出部30に対し透過光の強度の検出を指示し、
反射光強度検出部40に対し反射光の強度の検出を指示
し、参照光強度検出部50に対し参照光の強度の検出を
指示し、また、試験光強度検出部60に対し試験光の強
度の検出を指示する。もし、透過光強度検出部30、反
射光強度検出部40、参照光強度検出部50および試験
光強度検出部60それぞれが測定結果を記憶するメモリ
を自ら有していれば、CPU70は、これらに対して測
定結果のメモリへの蓄積を指示し、また、測定すべき全
波長範囲に亘る測定が終了した後にメモリに蓄積された
測定結果を読み出す。
される試験光の波長を変化させる。もし波長可変光源1
0が自ら波長を掃引することが可能であれば、CPU7
0は波長可変光源10に対して掃引開始を指示する。ま
た、CPU70は、タイマカウンタを有しており、この
タイマカウンタにより計時された一定時間間隔で、透過
光強度検出部30に対し透過光の強度の検出を指示し、
反射光強度検出部40に対し反射光の強度の検出を指示
し、参照光強度検出部50に対し参照光の強度の検出を
指示し、また、試験光強度検出部60に対し試験光の強
度の検出を指示する。もし、透過光強度検出部30、反
射光強度検出部40、参照光強度検出部50および試験
光強度検出部60それぞれが測定結果を記憶するメモリ
を自ら有していれば、CPU70は、これらに対して測
定結果のメモリへの蓄積を指示し、また、測定すべき全
波長範囲に亘る測定が終了した後にメモリに蓄積された
測定結果を読み出す。
【0020】そして、CPU70は、参照光強度検出部
50の測定結果に基づいて試験光の波長を求め、透過光
強度検出部30および試験光強度検出部60それぞれの
測定結果に基づいて波長フィルタ1の透過率を求め、ま
た、反射光強度検出部40および試験光強度検出部60
それぞれの測定結果に基づいて波長フィルタ1の反射率
を求める。なお、透過率および反射率それぞれを求める
に際して、光カプラ21,22の結合効率が考慮され
る。このようにして、試験光の各波長それぞれに対して
波長フィルタ1の透過率および反射率が求められ、結
局、波長可変光源10から出力される試験光の波長可変
範囲において波長フィルタ1の透過光スペクトラムおよ
び反射光スペクトラムが求められる。
50の測定結果に基づいて試験光の波長を求め、透過光
強度検出部30および試験光強度検出部60それぞれの
測定結果に基づいて波長フィルタ1の透過率を求め、ま
た、反射光強度検出部40および試験光強度検出部60
それぞれの測定結果に基づいて波長フィルタ1の反射率
を求める。なお、透過率および反射率それぞれを求める
に際して、光カプラ21,22の結合効率が考慮され
る。このようにして、試験光の各波長それぞれに対して
波長フィルタ1の透過率および反射率が求められ、結
局、波長可変光源10から出力される試験光の波長可変
範囲において波長フィルタ1の透過光スペクトラムおよ
び反射光スペクトラムが求められる。
【0021】以上のように本実施形態に係る光スペクト
ラム測定装置によれば、波長可変光源10から出力され
る試験光の波長を連続的に変化させることができ、その
一方で、参照光強度検出部50により、反射光スペクト
ラムまたは透過光スペクトラムが既知である波長基準器
502により反射または透過した試験光(参照光)の強
度に基づいて試験光の波長を検出することができるの
で、短時間かつ高精度に波長フィルタ1の反射光スペク
トラムおよび透過光スペクトラムを測定することができ
る。
ラム測定装置によれば、波長可変光源10から出力され
る試験光の波長を連続的に変化させることができ、その
一方で、参照光強度検出部50により、反射光スペクト
ラムまたは透過光スペクトラムが既知である波長基準器
502により反射または透過した試験光(参照光)の強
度に基づいて試験光の波長を検出することができるの
で、短時間かつ高精度に波長フィルタ1の反射光スペク
トラムおよび透過光スペクトラムを測定することができ
る。
【0022】例えば、可変波長光源10から出力される
試験光の波長を1530nm〜1560nmの範囲で掃
引し、その波長範囲で3000点の測定値を求めるとし
ても、これらの測定値を求め各メモリに記憶するのに要
する時間は5秒間程度である。また、その後に、CPU
70は、各メモリに記憶された測定値を読み出して、こ
れらに基づいて、試験光の波長を校正し、各波長に対す
る反射率および透過率を算出する必要があるが、これに
要する時間は極めて短い。
試験光の波長を1530nm〜1560nmの範囲で掃
引し、その波長範囲で3000点の測定値を求めるとし
ても、これらの測定値を求め各メモリに記憶するのに要
する時間は5秒間程度である。また、その後に、CPU
70は、各メモリに記憶された測定値を読み出して、こ
れらに基づいて、試験光の波長を校正し、各波長に対す
る反射率および透過率を算出する必要があるが、これに
要する時間は極めて短い。
【0023】次に、参照光強度検出部50の具体的な構
成について図2〜図5を用いて説明する。参照光強度検
出部50は、反射光スペクトラムまたは透過光スペクト
ラムが既知である波長基準器502を有し、この波長基
準器502により反射または透過した試験光を参照光と
して、この参照光の強度を検出する。この検出結果が制
御部による試験光の波長の検出に用いられる。また、波
長基準器502としては、特定波長の光を吸収する吸収
媒質、ファブリペローエタロン、および、特定波長の光
を選択的に反射または透過させる波長選択素子が好適に
用いられる。また、これらのうち何れか2種以上のもの
が互いに直列的または並列的に設けられたものも波長基
準器502として好適に用いられる。
成について図2〜図5を用いて説明する。参照光強度検
出部50は、反射光スペクトラムまたは透過光スペクト
ラムが既知である波長基準器502を有し、この波長基
準器502により反射または透過した試験光を参照光と
して、この参照光の強度を検出する。この検出結果が制
御部による試験光の波長の検出に用いられる。また、波
長基準器502としては、特定波長の光を吸収する吸収
媒質、ファブリペローエタロン、および、特定波長の光
を選択的に反射または透過させる波長選択素子が好適に
用いられる。また、これらのうち何れか2種以上のもの
が互いに直列的または並列的に設けられたものも波長基
準器502として好適に用いられる。
【0024】図2は、参照光強度検出部の第1の構成例
を説明する図である。この図に示す参照光強度検出部5
1は、光カプラ511、波長基準器としての吸収ガスセ
ル512Aおよびファブリペローエタロン512B、受
光素子513A,513B、I−V変換器514A,5
14B、増幅器515A,515B、S/H回路516
A,516B、A/D変換器517A,517B、なら
びに、メモリ518A,518Bを備えて構成される。
この構成例では、波長基準器としての吸収ガスセル51
2Aおよびファブリペローエタロン512Bが互いに並
列的に設けられている。
を説明する図である。この図に示す参照光強度検出部5
1は、光カプラ511、波長基準器としての吸収ガスセ
ル512Aおよびファブリペローエタロン512B、受
光素子513A,513B、I−V変換器514A,5
14B、増幅器515A,515B、S/H回路516
A,516B、A/D変換器517A,517B、なら
びに、メモリ518A,518Bを備えて構成される。
この構成例では、波長基準器としての吸収ガスセル51
2Aおよびファブリペローエタロン512Bが互いに並
列的に設けられている。
【0025】光カプラ511は、光カプラ21から光フ
ァイバ83を経て到達した試験光を2分岐し、各々を吸
収ガスセル512Aおよびファブリペローエタロン51
2Bに入射させる。吸収ガスセル512Aは、特定波長
の光を吸収する吸収媒質として例えばアセチレンが透明
セル内に封入されたものであり、その透過スペクトルは
吸収波長で透過率が小さくなる(図3(a))。ファブ
リペローエタロン512Bは、1対の半透鏡が互いに平
行に配置されたものであり、その1対の半透鏡の間の距
離と光の波長との関係に応じた透過光スペクトラム(図
3(b))を有する。
ァイバ83を経て到達した試験光を2分岐し、各々を吸
収ガスセル512Aおよびファブリペローエタロン51
2Bに入射させる。吸収ガスセル512Aは、特定波長
の光を吸収する吸収媒質として例えばアセチレンが透明
セル内に封入されたものであり、その透過スペクトルは
吸収波長で透過率が小さくなる(図3(a))。ファブ
リペローエタロン512Bは、1対の半透鏡が互いに平
行に配置されたものであり、その1対の半透鏡の間の距
離と光の波長との関係に応じた透過光スペクトラム(図
3(b))を有する。
【0026】受光素子513Aは、吸収ガスセル512
Aを透過した試験光(参照光)を受光し、その受光量に
応じた電流信号を出力する。I−V変換器514Aは、
受光素子513Aから出力された電流信号を電圧信号に
変換し、増幅器515Aは、その電圧信号を増幅する。
S/H回路516Aは、増幅器515Aにより増幅され
た電圧信号を入力し、CPU70からの指示により、そ
の電圧信号をサンプリングしホールドする。A/D変換
器517Aは、S/H回路516Aによりホールドされ
た電圧信号を入力し、CPU70からの指示により、そ
の電圧信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換す
る。メモリ518Aは、A/D変換器517Aから出力
されたデジタル信号を入力し、CPU70からの指示に
より、そのデジタル信号を記憶する。
Aを透過した試験光(参照光)を受光し、その受光量に
応じた電流信号を出力する。I−V変換器514Aは、
受光素子513Aから出力された電流信号を電圧信号に
変換し、増幅器515Aは、その電圧信号を増幅する。
S/H回路516Aは、増幅器515Aにより増幅され
た電圧信号を入力し、CPU70からの指示により、そ
の電圧信号をサンプリングしホールドする。A/D変換
器517Aは、S/H回路516Aによりホールドされ
た電圧信号を入力し、CPU70からの指示により、そ
の電圧信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換す
る。メモリ518Aは、A/D変換器517Aから出力
されたデジタル信号を入力し、CPU70からの指示に
より、そのデジタル信号を記憶する。
【0027】受光素子513Bは、ファブリペローエタ
ロン512Bを透過した試験光(参照光)を受光し、そ
の受光量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器5
14B、増幅器515B、S/H回路516B、A/D
変換器517Bおよびメモリ518Bも同様である。
ロン512Bを透過した試験光(参照光)を受光し、そ
の受光量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器5
14B、増幅器515B、S/H回路516B、A/D
変換器517Bおよびメモリ518Bも同様である。
【0028】このように構成される参照光強度検出部5
1では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、吸収ガスセル512Aに
よる試験光の透過率変化がメモリ518Aに記憶される
と同時に、ファブリペローエタロン512Bによる試験
光の透過率変化がメモリ518Bに記憶される。したが
って、吸収ガスセル512A内の吸収媒質の透過スペク
トル(図3(a))およびファブリペローエタロン51
2Bの透過スペクトル(図3(b))の双方を基準とし
て試験光の波長を検出することができるので、試験光の
波長を高精度に検出することができる。
1では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、吸収ガスセル512Aに
よる試験光の透過率変化がメモリ518Aに記憶される
と同時に、ファブリペローエタロン512Bによる試験
光の透過率変化がメモリ518Bに記憶される。したが
って、吸収ガスセル512A内の吸収媒質の透過スペク
トル(図3(a))およびファブリペローエタロン51
2Bの透過スペクトル(図3(b))の双方を基準とし
て試験光の波長を検出することができるので、試験光の
波長を高精度に検出することができる。
【0029】図4は、参照光強度検出部の第2の構成例
を説明する図である。この図に示す参照光強度検出部5
2は、光サーキュレータ529、波長基準器としての吸
収ガスセル522Aおよびファブリペローエタロン52
2B、受光素子523、I−V変換器524、増幅器5
25、S/H回路526、A/D変換器527、ならび
に、メモリ528を備えて構成される。この構成例で
は、波長基準器としての吸収ガスセル522Aおよびフ
ァブリペローエタロン522Bが互いに直列的に設けら
れている。
を説明する図である。この図に示す参照光強度検出部5
2は、光サーキュレータ529、波長基準器としての吸
収ガスセル522Aおよびファブリペローエタロン52
2B、受光素子523、I−V変換器524、増幅器5
25、S/H回路526、A/D変換器527、ならび
に、メモリ528を備えて構成される。この構成例で
は、波長基準器としての吸収ガスセル522Aおよびフ
ァブリペローエタロン522Bが互いに直列的に設けら
れている。
【0030】吸収ガスセル522Aは、特定波長の光を
吸収する吸収媒質として例えばアセチレンが透明セル内
に封入されたものであり、その透過スペクトルは吸収波
長で透過率が小さくなる(図3(a))。吸収ガスセル
522Aは、光カプラ21から光ファイバ83を経て到
達した試験光を入力し、透過光を光サーキュレータ52
9へ出力する。ファブリペローエタロン522Bは、1
対の半透鏡が互いに平行に配置されたものであり、その
1対の半透鏡の間の距離と光の波長との関係に応じた反
射光スペクトラム(図3(c))を有する。ファブリペ
ローエタロン522Bは、光サーキュレータ529から
入射した光を光サーキュレータ529へ反射させる。光
サーキュレータ529は、吸収ガスセル522Aから入
力した試験光をファブリペローエタロン522Bへ出力
するとともに、ファブリペローエタロン522Bから入
力した試験光を受光素子523へ出力する。
吸収する吸収媒質として例えばアセチレンが透明セル内
に封入されたものであり、その透過スペクトルは吸収波
長で透過率が小さくなる(図3(a))。吸収ガスセル
522Aは、光カプラ21から光ファイバ83を経て到
達した試験光を入力し、透過光を光サーキュレータ52
9へ出力する。ファブリペローエタロン522Bは、1
対の半透鏡が互いに平行に配置されたものであり、その
1対の半透鏡の間の距離と光の波長との関係に応じた反
射光スペクトラム(図3(c))を有する。ファブリペ
ローエタロン522Bは、光サーキュレータ529から
入射した光を光サーキュレータ529へ反射させる。光
サーキュレータ529は、吸収ガスセル522Aから入
力した試験光をファブリペローエタロン522Bへ出力
するとともに、ファブリペローエタロン522Bから入
力した試験光を受光素子523へ出力する。
【0031】受光素子523は、光サーキュレータ52
9から到達した試験光(参照光)を受光し、その受光量
に応じた電流信号を出力する。I−V変換器524は、
受光素子523から出力された電流信号を電圧信号に変
換し、増幅器525は、その電圧信号を増幅する。S/
H回路526は、増幅器525により増幅された電圧信
号を入力し、CPU70からの指示により、その電圧信
号をサンプリングしホールドする。A/D変換器527
は、S/H回路526によりホールドされた電圧信号を
入力し、CPU70からの指示により、その電圧信号
(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。メモリ5
28は、A/D変換器527から出力されたデジタル信
号を入力し、CPU70からの指示により、そのデジタ
ル信号を記憶する。
9から到達した試験光(参照光)を受光し、その受光量
に応じた電流信号を出力する。I−V変換器524は、
受光素子523から出力された電流信号を電圧信号に変
換し、増幅器525は、その電圧信号を増幅する。S/
H回路526は、増幅器525により増幅された電圧信
号を入力し、CPU70からの指示により、その電圧信
号をサンプリングしホールドする。A/D変換器527
は、S/H回路526によりホールドされた電圧信号を
入力し、CPU70からの指示により、その電圧信号
(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。メモリ5
28は、A/D変換器527から出力されたデジタル信
号を入力し、CPU70からの指示により、そのデジタ
ル信号を記憶する。
【0032】このように構成される参照光強度検出部5
2では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、吸収ガスセル522Aに
よる試験光の透過率およびファブリペローエタロン52
2Bによる試験光の反射率の双方の変化がメモリ528
に記憶される。したがって、吸収ガスセル522A内の
吸収媒質の透過スペクトル(図3(a))およびファブ
リペローエタロン522Bの反射スペクトル(図3
(c))の双方を基準として試験光の波長を検出するこ
とができるので、試験光の波長を高精度に検出すること
ができる。
2では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、吸収ガスセル522Aに
よる試験光の透過率およびファブリペローエタロン52
2Bによる試験光の反射率の双方の変化がメモリ528
に記憶される。したがって、吸収ガスセル522A内の
吸収媒質の透過スペクトル(図3(a))およびファブ
リペローエタロン522Bの反射スペクトル(図3
(c))の双方を基準として試験光の波長を検出するこ
とができるので、試験光の波長を高精度に検出すること
ができる。
【0033】図5は、参照光強度検出部の第3の構成例
を説明する図である。この図に示す参照光強度検出部5
3は、光カプラ531、波長基準器としての波長選択素
子532、受光素子533、I−V変換器534、増幅
器535、S/H回路536、A/D変換器537およ
びメモリ538を備えて構成される。この構成例では、
波長基準器としての波長選択素子532は、複数(図で
は3つ)の光ファイバグレーティング532A〜532
Cが互いに直列接続されて構成される。
を説明する図である。この図に示す参照光強度検出部5
3は、光カプラ531、波長基準器としての波長選択素
子532、受光素子533、I−V変換器534、増幅
器535、S/H回路536、A/D変換器537およ
びメモリ538を備えて構成される。この構成例では、
波長基準器としての波長選択素子532は、複数(図で
は3つ)の光ファイバグレーティング532A〜532
Cが互いに直列接続されて構成される。
【0034】光カプラ531は、光カプラ21から光フ
ァイバ83を経て到達した試験光を波長選択素子532
へ導くとともに、波長選択素子532から到達した試験
光を受光素子533へ導く。波長選択素子532を構成
する光ファイバグレーティング532A〜532Cそれ
ぞれは、互いに異なる特定波長の光を選択的に反射させ
るものである。
ァイバ83を経て到達した試験光を波長選択素子532
へ導くとともに、波長選択素子532から到達した試験
光を受光素子533へ導く。波長選択素子532を構成
する光ファイバグレーティング532A〜532Cそれ
ぞれは、互いに異なる特定波長の光を選択的に反射させ
るものである。
【0035】受光素子533は、光カプラ531から到
達した試験光(参照光)を受光し、その受光量に応じた
電流信号を出力する。I−V変換器534は、受光素子
533から出力された電流信号を電圧信号に変換し、増
幅器535は、その電圧信号を増幅する。S/H回路5
36は、増幅器535により増幅された電圧信号を入力
し、CPU70からの指示により、その電圧信号をサン
プリングしホールドする。A/D変換器537は、S/
H回路536によりホールドされた電圧信号を入力し、
CPU70からの指示により、その電圧信号(アナログ
信号)をデジタル信号に変換する。メモリ538は、A
/D変換器537から出力されたデジタル信号を入力
し、CPU70からの指示により、そのデジタル信号を
記憶する。
達した試験光(参照光)を受光し、その受光量に応じた
電流信号を出力する。I−V変換器534は、受光素子
533から出力された電流信号を電圧信号に変換し、増
幅器535は、その電圧信号を増幅する。S/H回路5
36は、増幅器535により増幅された電圧信号を入力
し、CPU70からの指示により、その電圧信号をサン
プリングしホールドする。A/D変換器537は、S/
H回路536によりホールドされた電圧信号を入力し、
CPU70からの指示により、その電圧信号(アナログ
信号)をデジタル信号に変換する。メモリ538は、A
/D変換器537から出力されたデジタル信号を入力
し、CPU70からの指示により、そのデジタル信号を
記憶する。
【0036】このように構成される参照光強度検出部5
3では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、波長選択素子532を構
成する光ファイバグレーティング532A〜532Cそ
れぞれによる試験光の反射率変化がメモリ538に記憶
される。したがって、波長選択素子532を構成する光
ファイバグレーティング532A〜532Cそれぞれの
反射スペクトルの全てを基準として試験光の波長を検出
することができるので、試験光の波長を高精度に検出す
ることができる。なお、更に多数の光ファイバグレーテ
ィングを用いることにより、試験光の波長を更に高精度
に検出することができる。また、複数の光ファイバグレ
ーティングを直列的に接続するのではなく、並列的に接
続してもよい。
3では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、波長選択素子532を構
成する光ファイバグレーティング532A〜532Cそ
れぞれによる試験光の反射率変化がメモリ538に記憶
される。したがって、波長選択素子532を構成する光
ファイバグレーティング532A〜532Cそれぞれの
反射スペクトルの全てを基準として試験光の波長を検出
することができるので、試験光の波長を高精度に検出す
ることができる。なお、更に多数の光ファイバグレーテ
ィングを用いることにより、試験光の波長を更に高精度
に検出することができる。また、複数の光ファイバグレ
ーティングを直列的に接続するのではなく、並列的に接
続してもよい。
【0037】次に、透過光強度検出部30および反射光
強度検出部40それぞれの具体的な構成について図6〜
図8を用いて説明する。透過光強度検出部30は、波長
フィルタ1からの透過光の強度を検出するものであり、
反射光強度検出部40は、波長フィルタ1からの反射光
の強度を検出するものであって、両者とも広いダイナミ
ックレンジと優れたS/N比が要求される。両者は互い
に同様の構成が可能であるから、以下では透過光強度検
出部30の具体的な構成について説明する。
強度検出部40それぞれの具体的な構成について図6〜
図8を用いて説明する。透過光強度検出部30は、波長
フィルタ1からの透過光の強度を検出するものであり、
反射光強度検出部40は、波長フィルタ1からの反射光
の強度を検出するものであって、両者とも広いダイナミ
ックレンジと優れたS/N比が要求される。両者は互い
に同様の構成が可能であるから、以下では透過光強度検
出部30の具体的な構成について説明する。
【0038】図6は、透過光強度検出部の第1の構成例
を説明する図である。この図に示す透過光強度検出部3
1は、受光素子313、I−V変換器314、増幅器3
15A〜315C、S/H回路316A〜316C、A
/D変換器317A〜317C、および、メモリ318
A〜318Cを備えて構成される。この構成例では、増
幅器、S/H回路、A/D変換器およびメモリがこの順
に縦続接続されたものを1組として、3組がI−V変換
器314の後段に並列的に設けられている。
を説明する図である。この図に示す透過光強度検出部3
1は、受光素子313、I−V変換器314、増幅器3
15A〜315C、S/H回路316A〜316C、A
/D変換器317A〜317C、および、メモリ318
A〜318Cを備えて構成される。この構成例では、増
幅器、S/H回路、A/D変換器およびメモリがこの順
に縦続接続されたものを1組として、3組がI−V変換
器314の後段に並列的に設けられている。
【0039】受光素子313は、波長フィルタ1から光
ファイバ86を経て到達した試験光を受光し、その受光
量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器314
は、受光素子313から出力された電流信号を電圧信号
に変換する。増幅器315A〜315Cそれぞれは、I
−V変換器314から出力された電圧信号を入力し、そ
の電圧信号を同時に増幅する。増幅器315A〜315
Cそれぞれの増幅率は、互いに異なる値である。
ファイバ86を経て到達した試験光を受光し、その受光
量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器314
は、受光素子313から出力された電流信号を電圧信号
に変換する。増幅器315A〜315Cそれぞれは、I
−V変換器314から出力された電圧信号を入力し、そ
の電圧信号を同時に増幅する。増幅器315A〜315
Cそれぞれの増幅率は、互いに異なる値である。
【0040】S/H回路316Aは、増幅器315Aに
より増幅された電圧信号を入力し、CPU70からの指
示により、その電圧信号をサンプリングしホールドす
る。A/D変換器317Aは、S/H回路316Aによ
りホールドされた電圧信号を入力し、CPU70からの
指示により、その電圧信号(アナログ信号)をデジタル
信号に変換する。メモリ318Aは、A/D変換器31
7Aから出力されたデジタル信号を入力し、CPU70
からの指示により、そのデジタル信号を記憶する。S/
H回路316B、A/D変換器317Bおよびメモリ3
18Bも同様である。また、S/H回路316C、A/
D変換器317Cおよびメモリ318Cも同様である。
より増幅された電圧信号を入力し、CPU70からの指
示により、その電圧信号をサンプリングしホールドす
る。A/D変換器317Aは、S/H回路316Aによ
りホールドされた電圧信号を入力し、CPU70からの
指示により、その電圧信号(アナログ信号)をデジタル
信号に変換する。メモリ318Aは、A/D変換器31
7Aから出力されたデジタル信号を入力し、CPU70
からの指示により、そのデジタル信号を記憶する。S/
H回路316B、A/D変換器317Bおよびメモリ3
18Bも同様である。また、S/H回路316C、A/
D変換器317Cおよびメモリ318Cも同様である。
【0041】このように構成される透過光強度検出部3
1では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、波長フィルタ1からの透
過光の強度の変化が、互いに異なる増幅率を有する増幅
器315A〜315Cそれぞれにより同時に増幅され、
メモリ318A〜318Cそれぞれにより同時に記憶さ
れる。したがって、波長フィルタ1からの透過光の強度
の変化を広いダイナミックレンジで検出することができ
る。特に、透過光の強度が小さいときでも、透過光の強
度の変化を高分解能で検出することができる。
1では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、波長フィルタ1からの透
過光の強度の変化が、互いに異なる増幅率を有する増幅
器315A〜315Cそれぞれにより同時に増幅され、
メモリ318A〜318Cそれぞれにより同時に記憶さ
れる。したがって、波長フィルタ1からの透過光の強度
の変化を広いダイナミックレンジで検出することができ
る。特に、透過光の強度が小さいときでも、透過光の強
度の変化を高分解能で検出することができる。
【0042】図7は、透過光強度検出部の第2の構成例
を説明する図である。この図に示す透過光強度検出部3
2は、光カプラ321、受光素子323A,323B、
I−V変換器324A,324B、増幅器325A,3
25B、S/H回路326A,326B、A/D変換器
327A,327B、および、メモリ328A,328
Bを備えて構成される。この構成例では、受光素子、I
−V変換器、増幅器、S/H回路、A/D変換器および
メモリがこの順に縦続接続されたものを1組として、2
組が光カプラ321の後段に並列的に設けられている。
を説明する図である。この図に示す透過光強度検出部3
2は、光カプラ321、受光素子323A,323B、
I−V変換器324A,324B、増幅器325A,3
25B、S/H回路326A,326B、A/D変換器
327A,327B、および、メモリ328A,328
Bを備えて構成される。この構成例では、受光素子、I
−V変換器、増幅器、S/H回路、A/D変換器および
メモリがこの順に縦続接続されたものを1組として、2
組が光カプラ321の後段に並列的に設けられている。
【0043】光カプラ321は、波長フィルタ1から光
ファイバ86を経て到達した試験光を2分岐し、各々を
受光素子323A,323Bへ出力する。受光素子32
3Aは、光カプラ321から到達した試験光を受光し、
その受光量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器
324Aは、受光素子323Aから出力された電流信号
を電圧信号に変換する。増幅器325Aは、I−V変換
器324Aから出力された電圧信号を入力し、その電圧
信号を増幅する。S/H回路326Aは、増幅器325
Aにより増幅された電圧信号を入力し、CPU70から
の指示により、その電圧信号をサンプリングしホールド
する。A/D変換器327Aは、S/H回路326Aに
よりホールドされた電圧信号を入力し、CPU70から
の指示により、その電圧信号(アナログ信号)をデジタ
ル信号に変換する。メモリ328Aは、A/D変換器3
27Aから出力されたデジタル信号を入力し、CPU7
0からの指示により、そのデジタル信号を記憶する。受
光素子323B、I−V変換器324B、増幅器325
B、S/H回路326B、A/D変換器327Bおよび
メモリ328Bも同様である。
ファイバ86を経て到達した試験光を2分岐し、各々を
受光素子323A,323Bへ出力する。受光素子32
3Aは、光カプラ321から到達した試験光を受光し、
その受光量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器
324Aは、受光素子323Aから出力された電流信号
を電圧信号に変換する。増幅器325Aは、I−V変換
器324Aから出力された電圧信号を入力し、その電圧
信号を増幅する。S/H回路326Aは、増幅器325
Aにより増幅された電圧信号を入力し、CPU70から
の指示により、その電圧信号をサンプリングしホールド
する。A/D変換器327Aは、S/H回路326Aに
よりホールドされた電圧信号を入力し、CPU70から
の指示により、その電圧信号(アナログ信号)をデジタ
ル信号に変換する。メモリ328Aは、A/D変換器3
27Aから出力されたデジタル信号を入力し、CPU7
0からの指示により、そのデジタル信号を記憶する。受
光素子323B、I−V変換器324B、増幅器325
B、S/H回路326B、A/D変換器327Bおよび
メモリ328Bも同様である。
【0044】ここで、光カプラ321は、波長フィルタ
1から光ファイバ86を経て到達した試験光を2分岐す
るのに際して、互いに異なる割合(例えば、1:10
0)で分岐する。このように構成される透過光強度検出
部32では、波長可変光源10から出力される試験光の
波長の変化あるいは掃引に際して、波長フィルタ1から
の透過光の強度の変化が増幅器325A,325Bそれ
ぞれにより同時に増幅され、メモリ328A,328B
それぞれにより同時に記憶される。したがって、波長フ
ィルタ1からの透過光の強度の変化を広いダイナミック
レンジで検出することができる。特に、透過光の強度が
小さいときでも、透過光の強度の変化を高分解能で検出
することができる。
1から光ファイバ86を経て到達した試験光を2分岐す
るのに際して、互いに異なる割合(例えば、1:10
0)で分岐する。このように構成される透過光強度検出
部32では、波長可変光源10から出力される試験光の
波長の変化あるいは掃引に際して、波長フィルタ1から
の透過光の強度の変化が増幅器325A,325Bそれ
ぞれにより同時に増幅され、メモリ328A,328B
それぞれにより同時に記憶される。したがって、波長フ
ィルタ1からの透過光の強度の変化を広いダイナミック
レンジで検出することができる。特に、透過光の強度が
小さいときでも、透過光の強度の変化を高分解能で検出
することができる。
【0045】或いは、増幅器325Aおよび325Bそ
れぞれは、互いに異なる増幅率で同時に電気信号を増幅
してもよい。このように構成される透過光強度検出部3
2では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、波長フィルタ1からの透
過光の強度の変化が、互いに異なる増幅率を有する増幅
器325Aおよび325Bそれぞれにより同時に増幅さ
れ、メモリ328Aおよび328Bそれぞれにより同時
に記憶される。したがって、この場合も、波長フィルタ
1からの透過光の強度の変化を広いダイナミックレンジ
で検出することができる。特に、透過光の強度が小さい
ときでも、透過光の強度の変化を高分解能で検出するこ
とができる。
れぞれは、互いに異なる増幅率で同時に電気信号を増幅
してもよい。このように構成される透過光強度検出部3
2では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、波長フィルタ1からの透
過光の強度の変化が、互いに異なる増幅率を有する増幅
器325Aおよび325Bそれぞれにより同時に増幅さ
れ、メモリ328Aおよび328Bそれぞれにより同時
に記憶される。したがって、この場合も、波長フィルタ
1からの透過光の強度の変化を広いダイナミックレンジ
で検出することができる。特に、透過光の強度が小さい
ときでも、透過光の強度の変化を高分解能で検出するこ
とができる。
【0046】図8は、透過光強度検出部の第3の構成例
を説明する図である。この図に示す透過光強度検出部3
3は、受光素子333、I−V変換器334、ノイズ遮
断フィルタ339、増幅器335、S/H回路336、
A/D変換器337およびメモリ338を備えて構成さ
れる。
を説明する図である。この図に示す透過光強度検出部3
3は、受光素子333、I−V変換器334、ノイズ遮
断フィルタ339、増幅器335、S/H回路336、
A/D変換器337およびメモリ338を備えて構成さ
れる。
【0047】受光素子333は、波長フィルタ1から光
ファイバ86を経て到達した試験光を受光し、その受光
量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器334
は、受光素子333から出力された電流信号を電圧信号
に変換する。ノイズ遮断フィルタ339は、I−V変換
器334から出力された電圧信号に重畳するノイズ成分
を除去するものである。このノイズ遮断フィルタ339
のフィルタリング特性は、波長フィルタ1から出力され
た試験光の変化速度の予測値に基づいて決定される。例
えば、可変波長光源10から出力される試験光の波長を
1530nm〜1560nmの範囲で掃引し、この波長
範囲で5秒間に3000点の測定値を求めるとすれば、
ノイズ遮断フィルタ339は、カットオフ周波数10k
Hz程度のローパスフィルタである。
ファイバ86を経て到達した試験光を受光し、その受光
量に応じた電流信号を出力する。I−V変換器334
は、受光素子333から出力された電流信号を電圧信号
に変換する。ノイズ遮断フィルタ339は、I−V変換
器334から出力された電圧信号に重畳するノイズ成分
を除去するものである。このノイズ遮断フィルタ339
のフィルタリング特性は、波長フィルタ1から出力され
た試験光の変化速度の予測値に基づいて決定される。例
えば、可変波長光源10から出力される試験光の波長を
1530nm〜1560nmの範囲で掃引し、この波長
範囲で5秒間に3000点の測定値を求めるとすれば、
ノイズ遮断フィルタ339は、カットオフ周波数10k
Hz程度のローパスフィルタである。
【0048】増幅器335は、ノイズ遮断フィルタ33
9から出力された電圧信号を入力し、その電圧信号を増
幅する。S/H回路336は、増幅器335により増幅
された電圧信号を入力し、CPU70からの指示によ
り、その電圧信号をサンプリングしホールドする。A/
D変換器337は、S/H回路336によりホールドさ
れた電圧信号を入力し、CPU70からの指示により、
その電圧信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換す
る。メモリ338は、A/D変換器337から出力され
たデジタル信号を入力し、CPU70からの指示によ
り、そのデジタル信号を記憶する。
9から出力された電圧信号を入力し、その電圧信号を増
幅する。S/H回路336は、増幅器335により増幅
された電圧信号を入力し、CPU70からの指示によ
り、その電圧信号をサンプリングしホールドする。A/
D変換器337は、S/H回路336によりホールドさ
れた電圧信号を入力し、CPU70からの指示により、
その電圧信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換す
る。メモリ338は、A/D変換器337から出力され
たデジタル信号を入力し、CPU70からの指示によ
り、そのデジタル信号を記憶する。
【0049】このように構成される透過光強度検出部3
3では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、ノイズ成分がノイズ遮断
フィルタ339により遮断されるので、波長フィルタ1
からの透過光の強度の変化を優れたS/N比で検出する
ことができる。
3では、波長可変光源10から出力される試験光の波長
の変化あるいは掃引に際して、ノイズ成分がノイズ遮断
フィルタ339により遮断されるので、波長フィルタ1
からの透過光の強度の変化を優れたS/N比で検出する
ことができる。
【0050】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形
態では、波長可変光源10から波長フィルタ1、参照光
強度検出部50および試験光強度検出部60それぞれへ
の試験光の伝搬、波長フィルタ1から透過光強度検出部
30への透過光の伝搬、ならびに、波長フィルタ1から
反射光強度検出部40への透過光の伝搬は、光ファイバ
81〜87を導波させるものであったが、これに限られ
るものではなく、光カプラ21,22に替えて半透鏡を
用いて試験光を分岐し、自由空間を伝搬させてよい。ま
た、被測定物は波長フィルタ1に限られない。被測定物
からの反射光スペクトラムおよび透過光スペクトラムの
何れか一方のみを測定する場合にも本発明は適用可能で
ある。
ではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形
態では、波長可変光源10から波長フィルタ1、参照光
強度検出部50および試験光強度検出部60それぞれへ
の試験光の伝搬、波長フィルタ1から透過光強度検出部
30への透過光の伝搬、ならびに、波長フィルタ1から
反射光強度検出部40への透過光の伝搬は、光ファイバ
81〜87を導波させるものであったが、これに限られ
るものではなく、光カプラ21,22に替えて半透鏡を
用いて試験光を分岐し、自由空間を伝搬させてよい。ま
た、被測定物は波長フィルタ1に限られない。被測定物
からの反射光スペクトラムおよび透過光スペクトラムの
何れか一方のみを測定する場合にも本発明は適用可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり本発明によれ
ば、波長可変光源から出力される試験光の波長を連続的
に変化させることができ、その一方で、参照光強度検出
部により、反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラ
ムが既知である波長基準器により反射または透過した試
験光の強度に基づいて、試験光の波長を検出することが
できるので、短時間かつ高精度に被測定物からの反射光
スペクトラムおよび透過光スペクトラムを測定すること
ができる。
ば、波長可変光源から出力される試験光の波長を連続的
に変化させることができ、その一方で、参照光強度検出
部により、反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラ
ムが既知である波長基準器により反射または透過した試
験光の強度に基づいて、試験光の波長を検出することが
できるので、短時間かつ高精度に被測定物からの反射光
スペクトラムおよび透過光スペクトラムを測定すること
ができる。
【0052】また、特性光強度検出部により検出された
反射光または透過光の強度および試験光強度検出部によ
り検出された試験光の強度に基づいて被測定物の反射率
または透過率を検出することにより、試験光の強度が波
長により異なる場合であっても、被測定物からの反射光
スペクトラムまたは透過光スペクトラムを精度よく求め
ることができる。
反射光または透過光の強度および試験光強度検出部によ
り検出された試験光の強度に基づいて被測定物の反射率
または透過率を検出することにより、試験光の強度が波
長により異なる場合であっても、被測定物からの反射光
スペクトラムまたは透過光スペクトラムを精度よく求め
ることができる。
【0053】参照光強度検出部における波長基準器とし
ては、特定波長の光を吸収する吸収媒質、ファブリペロ
ーエタロン、および、特定波長の光を選択的に反射また
は透過させる波長選択素子の何れかが好適に用いられ
る。特に、これらのうち何れか2種以上のものが互いに
直列的または並列的に設けられたものを波長基準器とす
る場合には、試験光の波長は更に高精度に検出される。
ては、特定波長の光を吸収する吸収媒質、ファブリペロ
ーエタロン、および、特定波長の光を選択的に反射また
は透過させる波長選択素子の何れかが好適に用いられ
る。特に、これらのうち何れか2種以上のものが互いに
直列的または並列的に設けられたものを波長基準器とす
る場合には、試験光の波長は更に高精度に検出される。
【0054】また、本発明における特性光強度検出部
が、光検出器から出力された電気信号を各々入力して互
いに異なる増幅率で同時に増幅する複数の増幅器を備え
る場合、被測定物からの反射光または透過光を互いに異
なる割合で分岐する第2の光分岐部を備える場合、およ
び、被測定物からの反射光または透過光を第3の光分岐
部により分岐して各々の光を互いに異なる検出感度で同
時に検出する複数の光検出器を備える場合、これら何れ
の場合にも、被測定物からの反射光スペクトラムまたは
透過光スペクトラムは広いダイナミックレンジで検出さ
れる。
が、光検出器から出力された電気信号を各々入力して互
いに異なる増幅率で同時に増幅する複数の増幅器を備え
る場合、被測定物からの反射光または透過光を互いに異
なる割合で分岐する第2の光分岐部を備える場合、およ
び、被測定物からの反射光または透過光を第3の光分岐
部により分岐して各々の光を互いに異なる検出感度で同
時に検出する複数の光検出器を備える場合、これら何れ
の場合にも、被測定物からの反射光スペクトラムまたは
透過光スペクトラムは広いダイナミックレンジで検出さ
れる。
【0055】また、本発明における特性光強度検出部
が、光検出器から出力された電気信号に重畳するノイズ
成分を遮断するノイズ遮断フィルタを備える場合には、
被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光スペク
トラムは優れたS/N比で検出される。
が、光検出器から出力された電気信号に重畳するノイズ
成分を遮断するノイズ遮断フィルタを備える場合には、
被測定物からの反射光スペクトラムまたは透過光スペク
トラムは優れたS/N比で検出される。
【図1】本実施形態に係る光スペクトラム測定装置の構
成図である。
成図である。
【図2】参照光強度検出部の第1の構成例を説明する図
である。
である。
【図3】波長基準器の透過スペクトルおよび反射スペク
トルを示す図である。
トルを示す図である。
【図4】参照光強度検出部の第2の構成例を説明する図
である。
である。
【図5】参照光強度検出部の第3の構成例を説明する図
である。
である。
【図6】透過光強度検出部の第1の構成例を説明する図
である。
である。
【図7】透過光強度検出部の第2の構成例を説明する図
である。
である。
【図8】透過光強度検出部の第3の構成例を説明する図
である。
である。
1…波長フィルタ、10…波長可変光源、20…光分岐
部、21,22…光カプラ、30〜33…透過光強度検
出部、40…反射光強度検出部、50〜53…参照光強
度検出部、502…波長基準器、60…試験光強度検出
部、70…CPU。
部、21,22…光カプラ、30〜33…透過光強度検
出部、40…反射光強度検出部、50〜53…参照光強
度検出部、502…波長基準器、60…試験光強度検出
部、70…CPU。
Claims (10)
- 【請求項1】 被測定物からの反射光スペクトラムまた
は透過光スペクトラムを測定する光スペクトラム測定装
置であって、 試験光を出力するとともに、その試験光の波長が可変で
ある波長可変光源と、 前記波長可変光源から出力された試験光を第1の光およ
び第2の光に分岐する光分岐部と、 前記第1の光を前記被測定物に入射させる試験光入射手
段と、 前記被測定物からの前記第1の光の反射光または透過光
の強度を検出する特性光強度検出部と、 反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラムが既知で
ある波長基準器を有し、この波長基準器により反射また
は透過した前記第2の光を参照光として、この参照光の
強度を検出する参照光強度検出部と、 前記波長可変光源から出力される試験光の波長を変化さ
せるとともに、前記参照光強度検出部により検出された
前記参照光の強度に基づいて前記試験光の波長を検出
し、前記特性光強度検出部により検出された反射光また
は透過光の強度に基づいて、前記被測定物からの反射光
スペクトラムまたは透過光スペクトラムを求める制御部
と、 を備えることを特徴とする光スペクトラム測定装置。 - 【請求項2】 前記光分岐部が、前記波長可変光源から
出力された試験光を前記第1および前記第2の光の他に
第3の光にも分岐し、 前記第3の光を入力して前記試験光の強度を検出する試
験光強度検出部を更に備え、 前記制御部が、前記特性光強度検出部により検出された
反射光または透過光の強度および前記試験光強度検出部
により検出された前記試験光の強度に基づいて前記被測
定物の反射率または透過率を検出して、前記被測定物か
らの反射光スペクトラムまたは透過光スペクトラムを求
める、 ことを特徴とする請求項1記載の光スペクトラム測定装
置。 - 【請求項3】 前記参照光強度検出部は、特定波長の光
を吸収する吸収媒質を前記波長基準器として有し、前記
吸収媒質からの前記第2の光の反射光または透過光を前
記参照光として、この参照光の強度を検出することを特
徴とする請求項1記載の光スペクトラム測定装置。 - 【請求項4】 前記参照光強度検出部は、ファブリペロ
ーエタロンを前記波長基準器として有し、前記ファブリ
ペローエタロンからの前記第2の光の反射光または透過
光を前記参照光として、この参照光の強度を検出するこ
とを特徴とする請求項1記載の光スペクトラム測定装
置。 - 【請求項5】 前記参照光強度検出部は、特定波長の光
を選択的に反射または透過させる波長選択素子を前記波
長基準器として有し、前記波長選択素子からの前記第2
の光の反射光または透過光を前記参照光として、この参
照光の強度を検出することを特徴とする請求項1記載の
光スペクトラム測定装置。 - 【請求項6】 前記参照光強度検出部は、特定波長の光
を吸収する吸収媒質、ファブリペローエタロン、およ
び、特定波長の光を選択的に反射または透過させる波長
選択素子のうち何れか2種以上のものが互いに直列的ま
たは並列的に設けられたものを前記波長基準器として有
することを特徴とする請求項1記載の光スペクトラム測
定装置。 - 【請求項7】 前記特性光強度検出部は、 前記被測定物からの前記第1の光の反射光または透過光
の強度を検出して、その強度に応じた電気信号を出力す
る光検出器と、 前記電気信号を各々入力して互いに異なる増幅率で同時
に増幅する複数の増幅器と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光スペクトラ
ム測定装置。 - 【請求項8】 前記特性光強度検出部は、 前記被測定物からの前記第1の光の反射光または透過光
を互いに異なる割合で分岐する第2の光分岐部と、 前記第2の光分岐部により分岐された各々の光を入力し
て同時に検出する複数の光検出器と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光スペクトラ
ム測定装置。 - 【請求項9】 前記特性光強度検出部は、 前記被測定物からの前記第1の光の反射光または透過光
を分岐する第3の光分岐部と、 前記第3の光分岐部により分岐された各々の光を入力し
て互いに異なる検出感度で同時に検出する複数の光検出
器と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光スペクトラ
ム測定装置。 - 【請求項10】 前記特性光強度検出部は、 前記被測定物からの前記第1の光の反射光または透過光
の強度を検出して、その強度に応じた電気信号を出力す
る光検出器と、 前記電気信号に重畳するノイズ成分を遮断するノイズ遮
断フィルタと、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光スペクトラ
ム測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10319250A JP2000146693A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 光スペクトラム測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10319250A JP2000146693A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 光スペクトラム測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000146693A true JP2000146693A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18108103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10319250A Pending JP2000146693A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 光スペクトラム測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000146693A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003513228A (ja) * | 1999-08-03 | 2003-04-08 | コリア アドバンスト インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー | 光繊維構造物変形感知システム |
WO2009075422A1 (en) * | 2007-12-13 | 2009-06-18 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Portable measurement system having biophotonic sensor |
-
1998
- 1998-11-10 JP JP10319250A patent/JP2000146693A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003513228A (ja) * | 1999-08-03 | 2003-04-08 | コリア アドバンスト インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー | 光繊維構造物変形感知システム |
WO2009075422A1 (en) * | 2007-12-13 | 2009-06-18 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Portable measurement system having biophotonic sensor |
US8273567B2 (en) | 2007-12-13 | 2012-09-25 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Portable measurement system having biophotonic sensor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7157693B2 (en) | Optical wavelength interrogator | |
JP6491399B2 (ja) | マルチチャンネル波長可変レーザの性能試験装置 | |
EP1041373A2 (en) | Method and apparatus for calibrating an optical spectrum analyzer | |
US6738140B2 (en) | Wavelength detector and method of detecting wavelength of an optical signal | |
CN100507455C (zh) | 一种强度调制型光纤传感器的复用方法 | |
US6573990B1 (en) | Optical system providing concurrent detection of a calibration signal and a test signal in an optical spectrum analyzer | |
US5729347A (en) | Optical wavelength measurement system | |
US20020113962A1 (en) | SNR calculation method and optical spectrum measurement apparatus | |
JP2001208607A (ja) | 波長測定装置の分光器の波長校正方法と波長測定方法及びその装置 | |
US5627648A (en) | Method and apparatus for use in the measurement of the wavelength or frequency of an optical signal | |
JP2000146693A (ja) | 光スペクトラム測定装置 | |
JP2002267537A (ja) | 回折格子反射波長計測方法及びその装置並びに物理量計測方法及びその装置 | |
FR2648600A1 (fr) | Appareil opto-electronique de mesure a distance d'une grandeur physique | |
JPH0275936A (ja) | 小さなガス分子用の光学干渉法によるガス成分の測定装置 | |
US7079253B2 (en) | Tracking of a tunable laser over output discontinuities | |
EP0735350A2 (en) | Spectroscope comprising an optical fibre branching | |
JPH0354292B2 (ja) | ||
JPH109974A (ja) | 温度分布測定方法および温度分布測定システム | |
US4624573A (en) | Total optical loss measurement device | |
JPH07260684A (ja) | 高精度反射率測定方法及び測定器 | |
US6897948B2 (en) | Variable-wavelength light source apparatus | |
JP2003337080A (ja) | 光フィルタ自動測定装置 | |
JPS6112530B2 (ja) | ||
JPH06323989A (ja) | 光学式ガス検出器 | |
JPH09264780A (ja) | 光検出器の直線性試験装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070703 |