JPH109974A - 温度分布測定方法および温度分布測定システム - Google Patents
温度分布測定方法および温度分布測定システムInfo
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- JPH109974A JPH109974A JP8163456A JP16345696A JPH109974A JP H109974 A JPH109974 A JP H109974A JP 8163456 A JP8163456 A JP 8163456A JP 16345696 A JP16345696 A JP 16345696A JP H109974 A JPH109974 A JP H109974A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバに沿った線状の温度分布を測定す
るとともに、光ファイバ上の任意の点において電子回路
や電源を必要としないで較正用の温度を検出できる温度
分布測定方法を提供する。 【解決手段】 温度分布測定部1は、光分岐器4を介し
て被測定光ファイバ2に接続され、被測定光ファイバ2
の遠端に、光ファイバグレーティング3の一端が接続さ
れる。広帯域光源5と光スペクトル測定部6とは、光分
岐器7、接続用光ファイバ8を介して被測定光ファイバ
2に接続される。光スペクトル測定部6の出力は、較正
温度測定部9を経て温度分布測定部1に入力されて温度
分布を較正する。
るとともに、光ファイバ上の任意の点において電子回路
や電源を必要としないで較正用の温度を検出できる温度
分布測定方法を提供する。 【解決手段】 温度分布測定部1は、光分岐器4を介し
て被測定光ファイバ2に接続され、被測定光ファイバ2
の遠端に、光ファイバグレーティング3の一端が接続さ
れる。広帯域光源5と光スペクトル測定部6とは、光分
岐器7、接続用光ファイバ8を介して被測定光ファイバ
2に接続される。光スペクトル測定部6の出力は、較正
温度測定部9を経て温度分布測定部1に入力されて温度
分布を較正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバに沿っ
た線状の温度分布を測定する温度分布測定方法および温
度分布測定システムに関するものである。
た線状の温度分布を測定する温度分布測定方法および温
度分布測定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバに沿った線状の温度分布を測
定する温度分布測定方法としては、特開平1−1265
22号公報などに記載されているように、ラマン散乱光
の温度依存性と、後方散乱光を観察して光ファイバの破
断点検知を行なうOTDR(Opitical Tim
e Domain Reflectmeter)の原理
を利用したものがある。
定する温度分布測定方法としては、特開平1−1265
22号公報などに記載されているように、ラマン散乱光
の温度依存性と、後方散乱光を観察して光ファイバの破
断点検知を行なうOTDR(Opitical Tim
e Domain Reflectmeter)の原理
を利用したものがある。
【0003】ラマン散乱光は、シングルモード光ファイ
バに、強い光を入射させたときに発生するもので、パル
ス光の往復時間に対しラマン後方散乱光中のストークス
光および反ストークス光の比を計算することにより温度
分布を得るものである。その際、被測定光ファイバの遠
端に副装置を設置し、この部分の温度をデジタル信号と
して温度分布測定部に送り、温度分布測定値を較正する
ものである。
バに、強い光を入射させたときに発生するもので、パル
ス光の往復時間に対しラマン後方散乱光中のストークス
光および反ストークス光の比を計算することにより温度
分布を得るものである。その際、被測定光ファイバの遠
端に副装置を設置し、この部分の温度をデジタル信号と
して温度分布測定部に送り、温度分布測定値を較正する
ものである。
【0004】図6は、上述した従来の温度分布測定方法
を説明する温度分布測定システムの概要図である。図
中、2は被測定光ファイバ、21は温度分布測定部、2
2はパルス光源、23,24は光分岐器、25aはアン
チストークス光測定系、25bはストークス光測定系、
26a,26bは光学フィルタ、27a,27bは光電
気変換器、28a,28bは平均化演算処理部、29は
較正演算部、30は副装置、31は光ファイバ巻き取り
部、32は温度センサ、33は温度測定回路、34はデ
ィジタル信号伝送回路である。
を説明する温度分布測定システムの概要図である。図
中、2は被測定光ファイバ、21は温度分布測定部、2
2はパルス光源、23,24は光分岐器、25aはアン
チストークス光測定系、25bはストークス光測定系、
26a,26bは光学フィルタ、27a,27bは光電
気変換器、28a,28bは平均化演算処理部、29は
較正演算部、30は副装置、31は光ファイバ巻き取り
部、32は温度センサ、33は温度測定回路、34はデ
ィジタル信号伝送回路である。
【0005】温度分布測定部21内のパルス光源22か
ら出たパルス光は、光分岐器23を通って被測定光ファ
イバ2に入射する。パルス光が被測定光ファイバ2を伝
搬中に発生する後方散乱光は、光分岐器23を通り、光
分岐器24によって2分され、アンチストークス光測定
系25a,ストークス光測定系25bに導かれる。アン
チストークス光測定系25aにおいては、光学フィルタ
26aによりアンチストークス光の波長成分の光を分離
抽出して光電気変換器27aにより電気信号に変換さ
れ、ディジタル化されて、平均化演算処理回路28aに
おいて平均化を行なった上で較正演算部29に出力され
る。一方、ストークス光も同様に、ストークス光測定系
25bにおいて、光学フィルタ26b、光電気変換器2
7bを経て電気信号に変換され、ディジタル化されて、
平均化演算処理部28bにおいて平均化を行なった上で
較正演算部29に出力される。
ら出たパルス光は、光分岐器23を通って被測定光ファ
イバ2に入射する。パルス光が被測定光ファイバ2を伝
搬中に発生する後方散乱光は、光分岐器23を通り、光
分岐器24によって2分され、アンチストークス光測定
系25a,ストークス光測定系25bに導かれる。アン
チストークス光測定系25aにおいては、光学フィルタ
26aによりアンチストークス光の波長成分の光を分離
抽出して光電気変換器27aにより電気信号に変換さ
れ、ディジタル化されて、平均化演算処理回路28aに
おいて平均化を行なった上で較正演算部29に出力され
る。一方、ストークス光も同様に、ストークス光測定系
25bにおいて、光学フィルタ26b、光電気変換器2
7bを経て電気信号に変換され、ディジタル化されて、
平均化演算処理部28bにおいて平均化を行なった上で
較正演算部29に出力される。
【0006】較正演算部29においては、後方散乱光の
うち、アンチストークス光の光電変換出力をストークス
光の光電変換出力で除算した値であって、パルス光入射
時刻をt=0とする時間的に変化する値から、被測定光
ファイバ2に沿った線状の温度分布を測定する。その
際、遠端になるにつれて後方散乱光の受信信号強度が低
下することなどにより測定誤差が生じる。そこで、後述
する副装置30により、遠端の正確な温度を測定して、
上述した温度分布測定の演算結果を較正する。
うち、アンチストークス光の光電変換出力をストークス
光の光電変換出力で除算した値であって、パルス光入射
時刻をt=0とする時間的に変化する値から、被測定光
ファイバ2に沿った線状の温度分布を測定する。その
際、遠端になるにつれて後方散乱光の受信信号強度が低
下することなどにより測定誤差が生じる。そこで、後述
する副装置30により、遠端の正確な温度を測定して、
上述した温度分布測定の演算結果を較正する。
【0007】副装置30においては、光ファイバ巻き取
り部31の温度を温度センサ32で検出し、温度測定回
路33において温度を測定し測定値をディジタル化して
ディジタル信号伝送回路34に出力し、測定値を光信号
として所定のタイミングで被測定光ファイバ2を逆方向
に温度分布測定部21に伝送する。温度分布測定部21
においては、光分岐器23,24、アンチストークス光
測定系25a、ストークス光測定系25bを通って較正
演算回路29に入力される。
り部31の温度を温度センサ32で検出し、温度測定回
路33において温度を測定し測定値をディジタル化して
ディジタル信号伝送回路34に出力し、測定値を光信号
として所定のタイミングで被測定光ファイバ2を逆方向
に温度分布測定部21に伝送する。温度分布測定部21
においては、光分岐器23,24、アンチストークス光
測定系25a、ストークス光測定系25bを通って較正
演算回路29に入力される。
【0008】しかし、副装置30側では温度情報を得て
デジタル光信号とする電子回路を必要とするために電源
を必要とする。回路規模が比較的大きくなるため、副装
置の小型化に限界があり、大きな設置スペースを必要と
する。受信した光パルスに合わせてディジタル信号を送
信するために送出タイミング等の調整作業を必要とする
といった問題がある。
デジタル光信号とする電子回路を必要とするために電源
を必要とする。回路規模が比較的大きくなるため、副装
置の小型化に限界があり、大きな設置スペースを必要と
する。受信した光パルスに合わせてディジタル信号を送
信するために送出タイミング等の調整作業を必要とする
といった問題がある。
【0009】一方、被測定点の場所の温度変化などを検
出する方法においては、被測定点に電子回路を必要とし
ないものが知られている。例えば、米国特許第5,36
1,130号明細書等に記載されているように、広帯域
光源が接続された光ファイバの1または複数の被測定点
に光ファイバグレーティングを用いたセンサを設置し、
光ファイバグレーティングの反射波長の変化から被測定
点での温度変化、圧力変化などを検出するものが知られ
ている。
出する方法においては、被測定点に電子回路を必要とし
ないものが知られている。例えば、米国特許第5,36
1,130号明細書等に記載されているように、広帯域
光源が接続された光ファイバの1または複数の被測定点
に光ファイバグレーティングを用いたセンサを設置し、
光ファイバグレーティングの反射波長の変化から被測定
点での温度変化、圧力変化などを検出するものが知られ
ている。
【0010】光ファイバグレーティングの反射波長の変
化は、次式で与えられ、反射光の波長の変化を測定する
ことにより、1℃以下の精度で温度変化を測定すること
ができる。λを反射波長、Tを温度としたとき、 Δλ/λ=(1/λ)・(dλ/λT)・ΔT となる。括弧の中の定数は、9×10-6程度であるか
ら、反射波長が1.3μmの場合、1℃当たり約0.0
1nm変化する。しかし、この技術では、光ファイバに
沿った線状の温度分布を測定することができない。
化は、次式で与えられ、反射光の波長の変化を測定する
ことにより、1℃以下の精度で温度変化を測定すること
ができる。λを反射波長、Tを温度としたとき、 Δλ/λ=(1/λ)・(dλ/λT)・ΔT となる。括弧の中の定数は、9×10-6程度であるか
ら、反射波長が1.3μmの場合、1℃当たり約0.0
1nm変化する。しかし、この技術では、光ファイバに
沿った線状の温度分布を測定することができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、光ファイバに沿った線状の
温度分布を測定するとともに、光ファイバ上の任意の被
測定点において、電子回路や電源を必要とせず大きな設
置スペースを必要としないで較正用の温度を測定する温
度分布測定方法および温度分布測定システムを提供する
ことを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、光ファイバに沿った線状の
温度分布を測定するとともに、光ファイバ上の任意の被
測定点において、電子回路や電源を必要とせず大きな設
置スペースを必要としないで較正用の温度を測定する温
度分布測定方法および温度分布測定システムを提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、光ファイバのラマン散乱光を利用
した線状の温度分布を測定する温度分布測定方法におい
て、測定用光ファイバの少なくとも一箇所に光ファイバ
グレーティング部を設け、該光ファイバグレーティング
部からの反射光を検出し、前記反射光の波長から前記光
ファイバグレーティング部の設置箇所の温度を測定し、
前記ラマン散乱光を利用した温度分布の較正をすること
を特徴とするものである。
載の発明においては、光ファイバのラマン散乱光を利用
した線状の温度分布を測定する温度分布測定方法におい
て、測定用光ファイバの少なくとも一箇所に光ファイバ
グレーティング部を設け、該光ファイバグレーティング
部からの反射光を検出し、前記反射光の波長から前記光
ファイバグレーティング部の設置箇所の温度を測定し、
前記ラマン散乱光を利用した温度分布の較正をすること
を特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明においては、光ファ
イバのラマン散乱光を利用した線状の温度分布を測定す
る温度分布測定システムにおいて、測定用光ファイバの
少なくとも一箇所に反射光の波長が前記ラマン散乱光の
波長と異なる光ファイバグレーティング部と、前記ラマ
ン散乱光の波長範囲とは異なる波長範囲の光を前記光フ
ァイバに入射する光源と、前記光ファイバグレーティン
グ部からの反射光の波長を測定する波長測定手段と、該
波長測定手段の出力に基づいて前記光ファイバグレーテ
ィング部の設置箇所の温度を測定する温度測定手段と、
該温度測定手段の出力に基づいて前記ラマン散乱光を利
用した温度分布の測定結果を較正する処理手段を有する
ことを特徴とするものである。
イバのラマン散乱光を利用した線状の温度分布を測定す
る温度分布測定システムにおいて、測定用光ファイバの
少なくとも一箇所に反射光の波長が前記ラマン散乱光の
波長と異なる光ファイバグレーティング部と、前記ラマ
ン散乱光の波長範囲とは異なる波長範囲の光を前記光フ
ァイバに入射する光源と、前記光ファイバグレーティン
グ部からの反射光の波長を測定する波長測定手段と、該
波長測定手段の出力に基づいて前記光ファイバグレーテ
ィング部の設置箇所の温度を測定する温度測定手段と、
該温度測定手段の出力に基づいて前記ラマン散乱光を利
用した温度分布の測定結果を較正する処理手段を有する
ことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の温度分布測定方
法の第1の実施の形態を説明する温度分布測定システム
の概要図である。図中、図6と同様な部分には同じ符号
を用いて説明を省略する。1は温度分布測定部、3は光
ファイバグレーティング、4は光分岐器、5は広帯域光
源、6は光スペクトル測定部、7は光分岐器、8は接続
用光ファイバ、9は較正温度測定部である。ここで、光
分岐器とは、機能的に光分岐をさせるものだけでなく、
光結合をさせるもの、方向性を有して光結合をさせるも
のなどを含めた光デバイスを意味し、一具体例としては
光ファイバカプラがある。
法の第1の実施の形態を説明する温度分布測定システム
の概要図である。図中、図6と同様な部分には同じ符号
を用いて説明を省略する。1は温度分布測定部、3は光
ファイバグレーティング、4は光分岐器、5は広帯域光
源、6は光スペクトル測定部、7は光分岐器、8は接続
用光ファイバ、9は較正温度測定部である。ここで、光
分岐器とは、機能的に光分岐をさせるものだけでなく、
光結合をさせるもの、方向性を有して光結合をさせるも
のなどを含めた光デバイスを意味し、一具体例としては
光ファイバカプラがある。
【0015】温度分布測定部1は、光分岐器4を介して
被測定光ファイバ2に接続される。被測定光ファイバ2
の遠端に、較正温度検出センサとしての光ファイバグレ
ーティング3の一端が接続される。光ファイバグレーテ
ィング3の他端は、反射波長の測定に悪影響が出ないよ
うに、無反射終端にすることが望ましい。広帯域光源5
と光スペクトル測定部6とは、光分岐器7を通して接続
用光ファイバ8に接続され、この接続用光ファイバ8は
光分岐器4を通して被測定光ファイバ2に接続される。
光スペクトル測定部6の出力は、較正温度測定部9を経
て温度分布測定部1に入力されて温度分布を較正する。
被測定光ファイバ2に接続される。被測定光ファイバ2
の遠端に、較正温度検出センサとしての光ファイバグレ
ーティング3の一端が接続される。光ファイバグレーテ
ィング3の他端は、反射波長の測定に悪影響が出ないよ
うに、無反射終端にすることが望ましい。広帯域光源5
と光スペクトル測定部6とは、光分岐器7を通して接続
用光ファイバ8に接続され、この接続用光ファイバ8は
光分岐器4を通して被測定光ファイバ2に接続される。
光スペクトル測定部6の出力は、較正温度測定部9を経
て温度分布測定部1に入力されて温度分布を較正する。
【0016】温度分布測定部1は、図6に示した温度分
布測定部21とほぼ同様であり、ラマン散乱光の温度依
存性と、OTDRの原理を利用したもので、パルス光の
往復時間に対しラマン後方散乱光中のストークス光およ
び反ストークス光の比を計算することにより温度分布を
得るものである。ただし、図6に示した較正演算部28
では、副装置30で検出された温度データを受信して温
度分布を較正したのに対し、温度分布測定部1内の図示
を省略した較正演算部では、較正温度測定部9から出力
された較正用の温度を用いて温度分布を較正する。
布測定部21とほぼ同様であり、ラマン散乱光の温度依
存性と、OTDRの原理を利用したもので、パルス光の
往復時間に対しラマン後方散乱光中のストークス光およ
び反ストークス光の比を計算することにより温度分布を
得るものである。ただし、図6に示した較正演算部28
では、副装置30で検出された温度データを受信して温
度分布を較正したのに対し、温度分布測定部1内の図示
を省略した較正演算部では、較正温度測定部9から出力
された較正用の温度を用いて温度分布を較正する。
【0017】広帯域光源5からの光は、被測定光ファイ
バ2中を伝搬して光ファイバグレーティング3において
グレーティングの間隔に応じた特定の波長のみが反射さ
れる。この反射光は、光分岐器4、接続用光ファイバ
8、光分岐器7を通って光スペクトル測定部6に入射す
る。光ファイバグレーティング3の設置箇所における周
囲環境の温度の変化によって、光ファイバグレーティン
グ3のグレーティング間隔および屈折率が変化するため
に、光ファイバグレーティング3の反射波長は変化す
る。
バ2中を伝搬して光ファイバグレーティング3において
グレーティングの間隔に応じた特定の波長のみが反射さ
れる。この反射光は、光分岐器4、接続用光ファイバ
8、光分岐器7を通って光スペクトル測定部6に入射す
る。光ファイバグレーティング3の設置箇所における周
囲環境の温度の変化によって、光ファイバグレーティン
グ3のグレーティング間隔および屈折率が変化するため
に、光ファイバグレーティング3の反射波長は変化す
る。
【0018】光スペクトル測定部6は、光ファイバグレ
ーティング3からの反射光を受けて反射波長を測定する
もので、上述した米国特許明細書に記載のようなマッハ
ツェンダ干渉計等の干渉計を用いることができる。較正
温度測定部9では、測定された反射波長と、光ファイバ
グレーティング3の基準温度、例えば、20℃における
基準波長とから、基準波長からの波長変化量を演算し、
この波長変化量に対応する基準温度からの温度変化量を
得る。この温度変化量に基準温度を加算して光ファイバ
グレーティング3が設けられた地点の温度を測定するこ
とができる。温度分布測定部1内の較正演算部では、従
来技術と同様にして温度分布の測定結果を較正する。
ーティング3からの反射光を受けて反射波長を測定する
もので、上述した米国特許明細書に記載のようなマッハ
ツェンダ干渉計等の干渉計を用いることができる。較正
温度測定部9では、測定された反射波長と、光ファイバ
グレーティング3の基準温度、例えば、20℃における
基準波長とから、基準波長からの波長変化量を演算し、
この波長変化量に対応する基準温度からの温度変化量を
得る。この温度変化量に基準温度を加算して光ファイバ
グレーティング3が設けられた地点の温度を測定するこ
とができる。温度分布測定部1内の較正演算部では、従
来技術と同様にして温度分布の測定結果を較正する。
【0019】なお、測定された反射波長からこれに対応
する温度を直接に測定することもできる。また、光スペ
クトル測定部6において、波長の測定として、上述した
波長変化量を直接的に測定するようにして、この波長変
化量から同様に温度変化量を得て上述した光ファイバグ
レーティング3が設けられた地点の温度を測定してもよ
い。
する温度を直接に測定することもできる。また、光スペ
クトル測定部6において、波長の測定として、上述した
波長変化量を直接的に測定するようにして、この波長変
化量から同様に温度変化量を得て上述した光ファイバグ
レーティング3が設けられた地点の温度を測定してもよ
い。
【0020】広帯域光源5は、光ファイバグレーティン
グ3の反射波長が変化する範囲の波長を含む光スペクト
ルを有する必要がある。また、広帯域光源5は、温度分
布の測定において障碍とならないように、ラマン散乱光
の波長範囲とは異なる波長範囲のスペクトルを有し、光
ファイバグレーティング3の反射波長は、ラマン散乱光
の波長と異なるようにする必要がある。
グ3の反射波長が変化する範囲の波長を含む光スペクト
ルを有する必要がある。また、広帯域光源5は、温度分
布の測定において障碍とならないように、ラマン散乱光
の波長範囲とは異なる波長範囲のスペクトルを有し、光
ファイバグレーティング3の反射波長は、ラマン散乱光
の波長と異なるようにする必要がある。
【0021】例えば、温度分布測定用のパルス光源の波
長が1.5μm帯の場合、光ファイバグレーティング3
の反射波長および広帯域光源5の波長は1.3μm帯と
し、逆に、光ファイバグレーティング3の反射波長およ
び広帯域光源5の波長が1.3μm帯の場合は、温度分
布測定用のパルス光源の波長は1.5μm帯というよう
にすればよい。光分岐器4においては、温度分布測定用
のラマン散乱波長を阻止するフィルタを用いて接続用光
ファイバ8に分岐してもよいし、波長に関係なく一部の
光を接続用光ファイバ8に分岐させてもよい。
長が1.5μm帯の場合、光ファイバグレーティング3
の反射波長および広帯域光源5の波長は1.3μm帯と
し、逆に、光ファイバグレーティング3の反射波長およ
び広帯域光源5の波長が1.3μm帯の場合は、温度分
布測定用のパルス光源の波長は1.5μm帯というよう
にすればよい。光分岐器4においては、温度分布測定用
のラマン散乱波長を阻止するフィルタを用いて接続用光
ファイバ8に分岐してもよいし、波長に関係なく一部の
光を接続用光ファイバ8に分岐させてもよい。
【0022】上述した説明では、温度分布測定部1、広
帯域光源5、光スペクトル測定部6は、常時、光分岐器
4を介して接続用光ファイバ8に接続されるものとして
説明した。しかし、被測定光ファイバ2上の温度分布の
真値との差は、時間に対し、日単位、月単位といった、
緩やかに変化するものであるから、較正のための端縁の
温度測定は、常時行なう必要はなく、例えば、オフライ
ンで測定するようにしてもよい。
帯域光源5、光スペクトル測定部6は、常時、光分岐器
4を介して接続用光ファイバ8に接続されるものとして
説明した。しかし、被測定光ファイバ2上の温度分布の
真値との差は、時間に対し、日単位、月単位といった、
緩やかに変化するものであるから、較正のための端縁の
温度測定は、常時行なう必要はなく、例えば、オフライ
ンで測定するようにしてもよい。
【0023】つまり、光分岐器4は使用せず、温度分布
測定時には、温度分布測定部1に被測定光ファイバ2を
直接に接続する。較正用の温度情報を得る際には、広帯
域光源5および光スペクトル測定部6を、光分岐器7と
接続用光ファイバ8を介して直接に被測定光ファイバ2
に接続する。光分岐器4を用いた場合に比べてラマン後
方散乱光を減衰させることなく温度分布を測定できるの
で高い精度で測定可能となる。上述したオフラインの場
合、温度分布測定と較正用の温度測定とで接続を切り換
えているため、広帯域光源5の波長および光ファイバグ
レーティング3の反射波長とラマン散乱光の波長とが同
じであっても問題がない。
測定時には、温度分布測定部1に被測定光ファイバ2を
直接に接続する。較正用の温度情報を得る際には、広帯
域光源5および光スペクトル測定部6を、光分岐器7と
接続用光ファイバ8を介して直接に被測定光ファイバ2
に接続する。光分岐器4を用いた場合に比べてラマン後
方散乱光を減衰させることなく温度分布を測定できるの
で高い精度で測定可能となる。上述したオフラインの場
合、温度分布測定と較正用の温度測定とで接続を切り換
えているため、広帯域光源5の波長および光ファイバグ
レーティング3の反射波長とラマン散乱光の波長とが同
じであっても問題がない。
【0024】図2は、第1の実施の形態における、温度
分布の真値と較正前の測定値との関係を説明する線図で
ある。図中、横軸は被測定光ファイバ2の線状における
温度分布測定部1からの距離、縦軸は温度である。通
常、温度分布の真値と較正前の測定値との差は、距離に
対して傾き、および、ずれとして現れる。図2に示すよ
うに、傾きだけの場合には、図1を参照して説明したよ
うに、遠端に光ファイバグレーティング3を配置し、遠
端でラマン後方散乱光の観測以外の方法で測定した温度
を用いることにより、温度分布測定部1において測定値
を較正することができる。例えば、遠端の温度を較正温
度に設定し、これに合うように温度分布の傾きを変化さ
せるような演算をすればよい。
分布の真値と較正前の測定値との関係を説明する線図で
ある。図中、横軸は被測定光ファイバ2の線状における
温度分布測定部1からの距離、縦軸は温度である。通
常、温度分布の真値と較正前の測定値との差は、距離に
対して傾き、および、ずれとして現れる。図2に示すよ
うに、傾きだけの場合には、図1を参照して説明したよ
うに、遠端に光ファイバグレーティング3を配置し、遠
端でラマン後方散乱光の観測以外の方法で測定した温度
を用いることにより、温度分布測定部1において測定値
を較正することができる。例えば、遠端の温度を較正温
度に設定し、これに合うように温度分布の傾きを変化さ
せるような演算をすればよい。
【0025】図3は、本発明の温度分布測定方法の第2
の実施の形態を説明する温度分布測定システムの概要図
である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を用いて
説明を省略する。11〜14は被測定光ファイバ、15
〜17は光ファイバグレーティングであり、X印は被測
定光ファイバ同士の接続点である。この実施の形態は、
複数本の被測定光ファイバ11〜14を接続して1本の
被測定光ファイバとした場合を前提とするものである。
の実施の形態を説明する温度分布測定システムの概要図
である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を用いて
説明を省略する。11〜14は被測定光ファイバ、15
〜17は光ファイバグレーティングであり、X印は被測
定光ファイバ同士の接続点である。この実施の形態は、
複数本の被測定光ファイバ11〜14を接続して1本の
被測定光ファイバとした場合を前提とするものである。
【0026】図4は、第2の実施の形態における温度分
布の真値と較正前の測定値との関係を説明する線図であ
る。図中、横軸は被測定光ファイバ11〜14の線状に
おける温度分布測定部1からの距離、縦軸は温度であ
る。
布の真値と較正前の測定値との関係を説明する線図であ
る。図中、横軸は被測定光ファイバ11〜14の線状に
おける温度分布測定部1からの距離、縦軸は温度であ
る。
【0027】図3に示すように、複数本の被測定光ファ
イバ11〜14を接続したときには、図4に示すよう
に、温度分布の真値と較正前の測定値との差は、接続部
でのずれとして現れやすい。そこで、複数本の被測定光
ファイバ12〜14ごとに、その近端に光ファイバグレ
ーティング15〜17を較正用の温度センサとして配置
することにより、それぞれの温度分布測定用ファイバ1
2〜14の部分的な温度を検出して、温度分布を較正す
ることができる。例えば、近端の温度が較正温度に等し
くなるように温度分布を縦軸方向にずらせるような演算
をすればよい。同時に、遠端に、図1と同様な光ファイ
バグレーティング3を設けておくことにより、距離に対
する温度の傾きを較正することもできる。
イバ11〜14を接続したときには、図4に示すよう
に、温度分布の真値と較正前の測定値との差は、接続部
でのずれとして現れやすい。そこで、複数本の被測定光
ファイバ12〜14ごとに、その近端に光ファイバグレ
ーティング15〜17を較正用の温度センサとして配置
することにより、それぞれの温度分布測定用ファイバ1
2〜14の部分的な温度を検出して、温度分布を較正す
ることができる。例えば、近端の温度が較正温度に等し
くなるように温度分布を縦軸方向にずらせるような演算
をすればよい。同時に、遠端に、図1と同様な光ファイ
バグレーティング3を設けておくことにより、距離に対
する温度の傾きを較正することもできる。
【0028】図5は、第2の実施の形態における光ファ
イバグレーティングの反射波長を説明するための線図で
ある。図中、実線は、各光ファイバグレーティング3,
15〜17の較正時の反射波長、破線は20℃での、い
わば公称の反射波長である。複数の光ファイバグレーテ
ィング3,15〜17中の1つの光ファイバグレーティ
ングにおける反射および透過が、他の光ファイバグレー
ティングにおける反射および透過に影響を与えることの
ないように、複数の光ファイバグレーティング3,15
〜17の反射波長帯を、あらかじめ、わずかずつ異なら
せている。
イバグレーティングの反射波長を説明するための線図で
ある。図中、実線は、各光ファイバグレーティング3,
15〜17の較正時の反射波長、破線は20℃での、い
わば公称の反射波長である。複数の光ファイバグレーテ
ィング3,15〜17中の1つの光ファイバグレーティ
ングにおける反射および透過が、他の光ファイバグレー
ティングにおける反射および透過に影響を与えることの
ないように、複数の光ファイバグレーティング3,15
〜17の反射波長帯を、あらかじめ、わずかずつ異なら
せている。
【0029】光スペクトル測定部6においては、複数の
光ファイバグレーティング3,15〜17からの反射光
を各光ファイバグレーティングの反射波長帯ごとに分離
抽出して、反射波長の変化を検出する。あるいは、上述
した従来技術の米国特許明細書に記載のように、広帯域
光源5をパルス光源にすれば、複数の光ファイバグレー
ティング3,15〜17の設置箇所が異なることによる
反射光の到達時間差によって、複数の光ファイバグレー
ティング3,15〜17からの反射光の波長に対応した
電気信号を時間的に分離抽出することもできる。
光ファイバグレーティング3,15〜17からの反射光
を各光ファイバグレーティングの反射波長帯ごとに分離
抽出して、反射波長の変化を検出する。あるいは、上述
した従来技術の米国特許明細書に記載のように、広帯域
光源5をパルス光源にすれば、複数の光ファイバグレー
ティング3,15〜17の設置箇所が異なることによる
反射光の到達時間差によって、複数の光ファイバグレー
ティング3,15〜17からの反射光の波長に対応した
電気信号を時間的に分離抽出することもできる。
【0030】図示の例では、光ファイバグレーティング
15〜17は、各被測定光ファイバ12〜14上の近端
に配置したが、遠端でも、設置箇所さえ明確であれば中
間の所定位置に挿入してもよい。また、各被測定光ファ
イバ11〜14上の複数箇所、例えば、近端と遠端とに
設けてもよい。同様に、図1を参照して説明した第1の
実施の形態においても、1本の被測定光ファイバ2上の
複数箇所に多数の光ファイバグレーティングを挿入すれ
ば、較正を一層正確に行なうことができる。
15〜17は、各被測定光ファイバ12〜14上の近端
に配置したが、遠端でも、設置箇所さえ明確であれば中
間の所定位置に挿入してもよい。また、各被測定光ファ
イバ11〜14上の複数箇所、例えば、近端と遠端とに
設けてもよい。同様に、図1を参照して説明した第1の
実施の形態においても、1本の被測定光ファイバ2上の
複数箇所に多数の光ファイバグレーティングを挿入すれ
ば、較正を一層正確に行なうことができる。
【0031】上述した説明では、光ファイバグレーティ
ングが作製された短い光ファイバを較正温度検出センサ
として、被測定光ファイバの遠端または近端に接続した
り、被測定光ファイバを中間点で切断して挿入接続し
た。このような場合、光ファイバグレーティングが作製
された短い光ファイバを含めて全体の光ファイバを被測
定光ファイバであるということができる。
ングが作製された短い光ファイバを較正温度検出センサ
として、被測定光ファイバの遠端または近端に接続した
り、被測定光ファイバを中間点で切断して挿入接続し
た。このような場合、光ファイバグレーティングが作製
された短い光ファイバを含めて全体の光ファイバを被測
定光ファイバであるということができる。
【0032】しかし、光ファイバグレーティングが作製
された短い光ファイバを接続することなく、元の被測定
光ファイバに直接、光ファイバグレーティングを作製す
ることもできる。そのためには、元の被測定光ファイバ
として、光ファイバグレーティング作製用の光ファイバ
を使用する。例えば、ゲルマニウムがドープされたコア
部を有する光ファイバを用い、例えば、この光ファイバ
に波長240nmの紫外光の干渉縞パターンを照射する
ことによって、コア部に周期的に屈折率が変化したブラ
ッグ格子が作製される。
された短い光ファイバを接続することなく、元の被測定
光ファイバに直接、光ファイバグレーティングを作製す
ることもできる。そのためには、元の被測定光ファイバ
として、光ファイバグレーティング作製用の光ファイバ
を使用する。例えば、ゲルマニウムがドープされたコア
部を有する光ファイバを用い、例えば、この光ファイバ
に波長240nmの紫外光の干渉縞パターンを照射する
ことによって、コア部に周期的に屈折率が変化したブラ
ッグ格子が作製される。
【0033】このようにして、被測定光ファイバ上に光
ファイバグレーティング部が設置される。この場合に
は、較正温度検出センサとしての光ファイバグレーティ
ングを設置するために接続点を増やす必要がなく、接続
損失を避けることができる。また、接続部を設けるため
の余分なスペースが不要となり、較正用の温度センサ部
分をさらにコンパクトにでき場所をとらない。
ファイバグレーティング部が設置される。この場合に
は、較正温度検出センサとしての光ファイバグレーティ
ングを設置するために接続点を増やす必要がなく、接続
損失を避けることができる。また、接続部を設けるため
の余分なスペースが不要となり、較正用の温度センサ部
分をさらにコンパクトにでき場所をとらない。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、測定用光ファイバの少なくと
も一箇所に光ファイバグレーティング部を設け、光ファ
イバグレーティング部からの反射光を検出し、反射光の
波長から光ファイバグレーティング部の設置箇所の温度
を測定し、ラマン散乱光を利用した温度分布の較正をす
ることから、光ファイバに沿った線状の温度分布を測定
できるとともに、光ファイバ上の任意の較正用の被測定
部において大きな設置スペースを必要としないで較正用
の温度を検出できるという効果がある。
1に記載の発明によれば、測定用光ファイバの少なくと
も一箇所に光ファイバグレーティング部を設け、光ファ
イバグレーティング部からの反射光を検出し、反射光の
波長から光ファイバグレーティング部の設置箇所の温度
を測定し、ラマン散乱光を利用した温度分布の較正をす
ることから、光ファイバに沿った線状の温度分布を測定
できるとともに、光ファイバ上の任意の較正用の被測定
部において大きな設置スペースを必要としないで較正用
の温度を検出できるという効果がある。
【0035】また、被測定部に配置する構成要素をすべ
て光学的に構成することができるので、従来のように電
気回路を用いる場合に比べ、本質的に防爆性に優れ、別
途、電池,商用電源などの電源を用意する必要もないと
いう効果がある。光ファイバグレーティングは受動的な
素子であり設置後の調整の必要がないという効果もあ
る。
て光学的に構成することができるので、従来のように電
気回路を用いる場合に比べ、本質的に防爆性に優れ、別
途、電池,商用電源などの電源を用意する必要もないと
いう効果がある。光ファイバグレーティングは受動的な
素子であり設置後の調整の必要がないという効果もあ
る。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、測定用光
ファイバの少なくとも一箇所に反射光の波長がラマン散
乱光の波長と異なる光ファイバグレーティング部と、ラ
マン散乱光の波長範囲とは異なる波長範囲の光を光ファ
イバに入射する光源と、光ファイバグレーティング部か
らの反射光の波長を測定する波長測定手段と、この波長
測定手段の出力に基づいて光ファイバグレーティング部
の設置箇所の温度を測定する温度測定手段と、この温度
測定手段の出力に基づいてラマン散乱光を利用した温度
分布の測定結果を較正する処理手段を有することから、
請求項1に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
ラマン散乱光を利用した温度分布の測定と較正を同時に
行なう場合でも、較正用の光源からの光の波長がラマン
散乱光を用いた温度分布の測定に障碍とならないという
効果がある。
ファイバの少なくとも一箇所に反射光の波長がラマン散
乱光の波長と異なる光ファイバグレーティング部と、ラ
マン散乱光の波長範囲とは異なる波長範囲の光を光ファ
イバに入射する光源と、光ファイバグレーティング部か
らの反射光の波長を測定する波長測定手段と、この波長
測定手段の出力に基づいて光ファイバグレーティング部
の設置箇所の温度を測定する温度測定手段と、この温度
測定手段の出力に基づいてラマン散乱光を利用した温度
分布の測定結果を較正する処理手段を有することから、
請求項1に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
ラマン散乱光を利用した温度分布の測定と較正を同時に
行なう場合でも、較正用の光源からの光の波長がラマン
散乱光を用いた温度分布の測定に障碍とならないという
効果がある。
【図1】本発明の温度分布測定方法の第1の実施の形態
を説明する温度分布測定システムの概要図である。
を説明する温度分布測定システムの概要図である。
【図2】第1の実施の形態における、温度分布の真値と
較正前の測定値との関係を説明する線図である。
較正前の測定値との関係を説明する線図である。
【図3】本発明の温度分布測定方法の第2の実施の形態
を説明する温度分布測定システムの概要図である。
を説明する温度分布測定システムの概要図である。
【図4】第2の実施の形態における温度分布の真値と較
正前の測定値との関係を説明する線図である。
正前の測定値との関係を説明する線図である。
【図5】第2の実施の形態における光ファイバグレーテ
ィングの反射波長を説明するための線図である。
ィングの反射波長を説明するための線図である。
【図6】従来の温度分布測定方法を説明する温度分布測
定システムの概要図である。
定システムの概要図である。
1…温度分布測定部、2,11〜14…被測定光ファイ
バ、3,15〜17…光ファイバグレーティング、5…
広帯域光源、6…光スペクトル測定部、9…較正温度測
定部、21…温度分布測定部、22…パルス光源、25
a…アンチストークス光測定系、25b…ストークス光
測定系、30…副装置、32…温度センサ。
バ、3,15〜17…光ファイバグレーティング、5…
広帯域光源、6…光スペクトル測定部、9…較正温度測
定部、21…温度分布測定部、22…パルス光源、25
a…アンチストークス光測定系、25b…ストークス光
測定系、30…副装置、32…温度センサ。
Claims (2)
- 【請求項1】 光ファイバのラマン散乱光を利用した線
状の温度分布を測定する温度分布測定方法において、測
定用光ファイバの少なくとも一箇所に光ファイバグレー
ティング部を設け、該光ファイバグレーティング部から
の反射光を検出し、前記反射光の波長から前記光ファイ
バグレーティング部の設置箇所の温度を測定し、前記ラ
マン散乱光を利用した温度分布の較正をすることを特徴
とする温度分布測定方法。 - 【請求項2】 光ファイバのラマン散乱光を利用した線
状の温度分布を測定する温度分布測定システムにおい
て、測定用光ファイバの少なくとも一箇所に反射光の波
長が前記ラマン散乱光の波長と異なる光ファイバグレー
ティング部と、前記ラマン散乱光の波長範囲とは異なる
波長範囲の光を前記光ファイバに入射する光源と、前記
光ファイバグレーティング部からの反射光の波長を測定
する波長測定手段と、該波長測定手段の出力に基づいて
前記光ファイバグレーティング部の設置箇所の温度を測
定する温度測定手段と、該温度測定手段の出力に基づい
て前記ラマン散乱光を利用した温度分布の測定結果を較
正する処理手段を有することを特徴とする温度分布測定
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163456A JPH109974A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 温度分布測定方法および温度分布測定システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163456A JPH109974A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 温度分布測定方法および温度分布測定システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109974A true JPH109974A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15774236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8163456A Pending JPH109974A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 温度分布測定方法および温度分布測定システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH109974A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4844924A (en) * | 1987-09-16 | 1989-07-04 | A. E. Staley Manufacturing Company | Esterified dietary fiber products and methods |
JP2000131139A (ja) * | 1998-10-21 | 2000-05-12 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 光パワーの測定方法及び光パワーメータ |
WO2003098176A1 (en) * | 2002-05-21 | 2003-11-27 | Weatherford/Lamb, Inc. | Method and apparatus for calibrating a distributed temperature sensing system |
JP2004170313A (ja) * | 2002-11-21 | 2004-06-17 | Toshiba Corp | 光ファイバグレーティング物理量計測システム |
JP2008043981A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Nippon Steel Corp | 鋼の連続鋳造方法 |
WO2016133049A1 (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-25 | 富士通株式会社 | 判定装置、判定方法および判定プログラム |
JP2016183938A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ温度分布測定装置 |
WO2021036611A1 (zh) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 南方电网科学研究院有限责任公司 | 一种深井型接地极温度在线监测系统 |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP8163456A patent/JPH109974A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4844924A (en) * | 1987-09-16 | 1989-07-04 | A. E. Staley Manufacturing Company | Esterified dietary fiber products and methods |
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GB2407637A (en) * | 2002-05-21 | 2005-05-04 | Weatherford Lamb | Method and apparatus for calibrating a distributed temperature sensing system |
GB2407637B (en) * | 2002-05-21 | 2005-11-16 | Weatherford Lamb | Method and apparatus for calibrating a distributed temperature sensing system |
JP2004170313A (ja) * | 2002-11-21 | 2004-06-17 | Toshiba Corp | 光ファイバグレーティング物理量計測システム |
JP2008043981A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Nippon Steel Corp | 鋼の連続鋳造方法 |
JP4688755B2 (ja) * | 2006-08-17 | 2011-05-25 | 新日本製鐵株式会社 | 鋼の連続鋳造方法 |
WO2016133049A1 (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-25 | 富士通株式会社 | 判定装置、判定方法および判定プログラム |
CN107250936A (zh) * | 2015-02-17 | 2017-10-13 | 富士通株式会社 | 判定装置、判定方法以及判定程序 |
JPWO2016133049A1 (ja) * | 2015-02-17 | 2017-11-24 | 富士通株式会社 | 判定装置、判定方法および判定プログラム |
CN107250936B (zh) * | 2015-02-17 | 2019-09-20 | 富士通株式会社 | 判定装置及判定方法 |
US11029218B2 (en) | 2015-02-17 | 2021-06-08 | Fujitsu Limited | Determination device, determination method, and non-transitory computer-readable recording medium |
JP2016183938A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ温度分布測定装置 |
WO2021036611A1 (zh) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 南方电网科学研究院有限责任公司 | 一种深井型接地极温度在线监测系统 |
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