JP2000146548A - 測定装置及び測定方法 - Google Patents

測定装置及び測定方法

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JP2000146548A
JP2000146548A JP10318108A JP31810898A JP2000146548A JP 2000146548 A JP2000146548 A JP 2000146548A JP 10318108 A JP10318108 A JP 10318108A JP 31810898 A JP31810898 A JP 31810898A JP 2000146548 A JP2000146548 A JP 2000146548A
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measurement
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JP10318108A
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Koji Handa
宏治 半田
Keiichi Yoshizumi
恵一 吉住
Keiji Kubo
圭司 久保
Hiroyuki Takeuchi
博之 竹内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定部の中心位置決め時に座標系をリセッ
トして測定するようにした超高精度三次元測定装置にお
いて、被測定物に複数の被測定部を有する場合や複数の
被測定物を測定する場合に、測定時間及び作業者の負担
を低減する。 【解決手段】 被測定物2の表面形状を検出するプロー
ブ6を有し、プローブ6又は被測定物2をXY方向に走
査して被測定物2の表面形状を測定する測定方法におい
て、被測定物2の特定位置を基準とした座標系にて被測
定部の表面形状を測定するとともに、複数の特定位置を
オフセット座標として記憶しておき、オフセット座標値
に基づいてプローブ6の移動や被測定部間の相関測定を
行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は測定装置及び測定方
法に関し、特に複数の集光素子を有するマイクロレンズ
アレイ等、複数の被測定部を有する被測定物における被
測定部の測定や、複数の被測定物の測定などに好適に適
用できる測定装置及び測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非球面レンズ等の三次元形状を50nm
以下の超高精度で測定できる超高精度三次元測定機につ
いては、特開平4−299206号公報に開示されてい
る。従来のこの種の超高精度三次元測定機及びその測定
方法の一例について、図10、図11を参照して説明す
る。
【0003】図10は、被測定物2における測定面2a
の表面形状について三次元測定を行う形状測定機の構成
を示しており、石定盤1上には被測定物2を載置する保
持台3が固定されている。6はプローブで、被測定物2
の測定面2aの表面形状に追従するようにZ軸制御部2
0からの信号をもとにZ軸駆動部13にてZ軸方向に駆
動される。
【0004】レーザー測長光学系4は、石定盤1上にY
ステージ9とXステージ8を介して設置された石定盤7
上に固定され、既知の光干渉法によりZ参照ミラー5を
基準としたプローブ6のZ座標値を測長するもので、レ
ーザー測長光学系4からのZ軸方向の測長信号はパルス
カウンター19により数値に変換され、演算部11でZ
座標値が算出され、ディスプレイ16にリアルタイムに
出力され、またプリンタ17に出力される。18は演算
部11に対する入力装置である。また、レーザー測長光
学系4は、X参照ミラー14及びY参照ミラー15を基
準としたプローブ6のX座標値及びY座標値も測長する
もので、プローブ6のX座標値及びY座標値も同様に出
力される。また、X参照ミラー14、Y参照ミラー1
5、Z参照ミラー5は、支持部を介して石定盤1に固定
されている。Xステージ8及びYステージ9は、演算部
11からの駆動信号によりXY軸制御部12を介してそ
れぞれモータ10でX軸方向及びY軸方向に駆動され
る。以上により、プローブ6は被測定物2の測定面2a
の表面形状に追従しながらXY方向に走査される。
【0005】この測定機において、ある曲率半径を有す
るレンズ等の測定面2aの表面形状を測定する場合に
は、あらかじめ測定面2a上においてプローブ6をX軸
方向及びY軸方向に走査し、測定面2aの中心を特開平
2−254307号公報に開示された方法で求め、求め
た中心座標を原点とするようにXYZ座標をリセットす
る。その後、プローブ6を被測定物2の測定面2aの表
面形状に追従させながらXY方向に走査して三次元測定
を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の測定方法では、例えば複数個の集光素子(レンズ)
を有するマイクロレンズアレイのように1つの被測定物
2内に被測定部として複数個のレンズ面を有している被
測定物2において、そのレンズ面間の中心距離を測定す
る場合には、それぞれのレンズ面の中心位置を上記中心
出し方法により求める際に座標値がリセットされてしま
うため、プローブ6を移動開始点から測定する各レンズ
面まで移動させた時の移動量や、中心出しの際のプロー
ブ6の移動量を、ディスプレイ16やプリンタ17に出
力しておき、その移動量を加算して各中心座標を求める
必要がある。
【0007】図11は、複数のレンズ面を有する被測定
物2を測定面2a側から見たX−Y平面図であり、いま
プローブ6がX−Y平面において移動開始点204に位
置しているものとする。第1、第2、及び第nのレンズ
面201、202、203の中心201c、202c、
203cの移動開始点204からの座標を求めるには、
プローブ6を移動開始点204からXY方向に動かして
各レンズ面201、202、・・203に順次もってい
き、上記中心出し方法で中心座標を求める際に算出され
てディスプレイ16に表示された移動量を順次加算して
各中心座標を求めることになる。また、中心位置決めの
際にプローブ6の座標値がリセットされるため、絶対基
準となる座標系がなく、各中心の座標は常に相対座標と
なる。
【0008】例えば、図11において、第2のレンズ面
202の中心202cにXY平面でプローブ6を移動さ
せた場合、移動開始点204からの座標値は、移動開始
点204から第1のレンズ面201の中心201cまで
のXY座標値に、第1のレンズ面201の中心201c
から第2のレンズ面202の中心202cまでのXY座
標値を加算したもの(図11において、ベクトルU1
ベクトルU2 )で求められる。
【0009】しかし、評価したい被測定物2の被測定部
の中心座標の数が少ない場合には良いが、評価したい中
心座標が増えてくると、測定時の作業効率を低下させ、
測定時間及び作業者の負担を増大させる。
【0010】また、第2のレンズ面202の形状測定は
中心202cを測定原点とする座標系で評価できるが、
プローブ6を他のレンズ面に移動するときは、上記した
相対座標を計算してディスプレイ16に表示される測長
値をモニターしながら作業者が入力装置18から手動で
移動させる。特に、サブミクロンオーダーで移動距離を
制御する場合、作業者が手動でプローブ6を各レンズ面
の中心に位置合わせするのは簡単でなく、作業時間を増
大させる。
【0011】また、複数の被測定物2を測定する場合に
は、保持台3上で被測定物2を置き換える作業が必要で
あるが、被測定物2の数が増えると、この置き換え作業
自体も測定者の負担となり、作業効率を低下させる。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、被測
定物に複数の被測定部を有する場合や複数の被測定物を
測定する場合に、測定時間及び作業者の負担を低減でき
る測定装置及び測定方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の測定装置は、被
測定物における被測定部の表面を検出してZ方向に追従
するプローブをXY方向に走査し、かつ被測定部の中心
位置決めを行って座標系をリセットし、被測定部の表面
形状を測定する測定装置において、複数のオフセット座
標を記憶する手段を備えたものであり、被測定物に複数
の被測定部を有する場合や複数の被測定物を測定する場
合に、各被測定部の座標値を記憶させておくことによ
り、各被測定部の相関や複数の被測定物に対するプロー
ブの位置決めに際して被測定部毎の相対座標値から演算
する必要がなく、測定時間及び作業者の負担を低減でき
る。
【0014】好適には、オフセット座標は測定装置の特
定の基準点からのオフセット座標値で記憶するように構
成され、また測定装置の特定の基準点は原点検出手段に
より機械的に設定される機械原点とされる。
【0015】また、本発明の測定方法は、被測定物の表
面形状を検出するプローブを有し、プローブ又は被測定
物をXY方向に走査して被測定物の表面形状を測定する
測定方法において、被測定物の特定位置を基準とした座
標系にて被測定部の表面形状を測定するとともに、複数
の特定位置をオフセット座標として記憶しておき、オフ
セット座標値に基づいてプローブの移動や被測定部間の
相関測定を行うものであり、被測定物に複数の被測定部
を有する場合や複数の被測定物を測定する場合などに測
定時間及び作業者の負担を低減できる。
【0016】好適には、オフセット座標は、ある特定の
基準点からのオフセット座標値であり、オフセット座標
は、原点検出手段により機械的に設定される機械原点か
らの座標値であり、被測定物の特定位置は、被測定部の
中心である。
【0017】また、被測定物の被測定部の中心近傍位置
においてプローブを被測定部の表面形状に追従させなが
らXY方向に走査して被測定部の中心位置を特定する手
段を用いて、被測定物内の複数の被測定部の中心座標及
び中心間距離を求めることができる。
【0018】また、被測定物における複数の被測定部の
ベース部の傾きをプローブをXY方向に走査して測定
し、被測定部の形状評価または中心位置決めに反映させ
ることかできる。
【0019】また、複数の被測定物を機械原点を基準と
して一意的に設定される設置位置に設置し、被測定物の
設置位置に対応する機械原点からのオフセット座標値を
予め登録されたテーブルから任意の被測定物に対応する
オフセット座標値を選択し、プローブを自動的にオフセ
ット座標値に移動させて位置決めし、被測定物の形状測
定を行うこともできる。さらに、その位置決めがXY方
向に加え、Z方向も含むことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の測定装置及び測定
方法の一実施形態について、図1〜図7を参照して説明
する。
【0021】なお、図1の測定装置は、図10を参照し
て説明した従来例の測定装置と基本構成は同一であり、
同一構成要素については同一の参照番号を付して説明を
省略し、相違点のみを説明する。図1において、21は
記憶装置であり、演算部11にて演算された複数のオフ
セット座標値を記憶するように構成されている。
【0022】本実施形態における被測定物2は、複数個
のレンズ等の集光素子を有するマイクロレンズアレイで
あり、測定面2a上の複数の凸面形状のレンズ面201
〜203の間の中心間距離を測定する場合について説明
する。
【0023】測定動作を図2の絶対座標系及び図3の動
作フロー図を参照して説明する。最初にプローブ6を基
準となる絶対座標系100の原点位置101に設定する
(ステップS1)。この基準原点位置101は、Xステ
ージ8及びYステージ9のそれぞれの原点位置を検出す
るセンサを備えることにより、プローブ6を一定の位置
に設定できる。この一定の位置を機械原点と呼び、プロ
ーブ6を原点位置に設定する動作を機械原点復帰と呼
ぶ。図2は、機械原点101を基準とした絶対座標系1
00において、複数の第1、第2、・・第nのレンズ面
201、202、・・・203を有する被測定物2をそ
の測定面2a側から見た図であり、各レンズ面201、
202、203の位置関係を機械原点101を基準とし
た絶対座標系100で示している。
【0024】機械原点101にプローブ6の位置を設定
した後、レーザー測長光学系4から出力される現在のプ
ローブ6の座標値(Xm、Ym、Zm)は0リセットさ
れる。同時に、記憶装置21に記憶されているオフセッ
ト座標値(Xa、Ya、Za)も0リセットされる。こ
こで、プローブ6の座標値(Xm、Ym、Zm)は、各
レンズ面201、202、203において、それぞれの
中心201c、202c、203cを基準とした相対座
標値である。一方、各レンズ面の形状測定時に用いられ
るオフセット座標値(Xa、Ya、Za)は機械原点1
01を基準とした絶対座標値であり、以後再びプローブ
6の位置が機械原点101に再設定されるまでは、オフ
セット座標値(Xa、Ya、Za)が0リセットされる
ことはない。
【0025】その後、機械原点101にあるプローブ6
をXY方向に移動させ、第1のレンズ面201の中心2
01cの近傍に持ってくる(ステップS2)。ここで、
図4(a)に示すように、プローブ6を第1のレンズ面
201の形状に沿ってZ軸方向に追従する動作を行う。
この動作をフォーカスON状態とする。
【0026】次に、中心位置決め動作を行う(ステップ
S3)。これによりプローブ6は図2における第1のレ
ンズ面201の中心201cに十分近傍に位置してい
る。実際の中心201cからのずれ量はβ以下である。
βは中心位置決め動作の終了条件であり、Xステージ8
及びYステージ9を駆動させるモータ10の最小パルス
αより大きく設定されている。
【0027】次に、この現在のプローブ6の機械原点1
01からのオフセット座標値(Xa1 、Ya1 、Z
1 )を第1のレンズ面201の中心201cとして記
憶装置21に記憶する(ステップS4)。実際の中心位
置201cからは、最大βのずれがある。
【0028】次に、ここで求めた中心座標を測定原点と
するように相対座標値(Xm、Ym、Zm)を0リセッ
トし、従来と同様にプローブ6を被測定物2の測定面2
aの表面形状に追従するように再びXY方向に走査して
第1のレンズ面201の形状測定を行う(ステップS
5)。その際、1回の形状測定の総データ数をn個とす
ると、第1のレンズ面201の形状測定データのZ座標
(Zk)と、設計データのZ座標(Zk’)とを比較し
て、(1)式で表されるRMS値
【0029】
【数1】
【0030】がより小さくなる位置に、形状測定データ
にXYZ軸の平行移動、及びXYZ軸周りの回転移動を
行う座標変換を施す。これにより、各レンズ面の傾きや
頂点位置座標の中心からのずれ量の影響を受けない評価
が可能となる。この座標変換処理をアライメントと呼
ぶ。
【0031】上記中心位置決め時の中心からのずれ量β
を補正する場合は、X軸、Y軸及びZ軸の平行移動のみ
でアライメントを実行し、補正量ΔX、ΔY、ΔZを算
出し、求めた第1のレンズ面201の中心201cの座
標(Xa1 、Ya1 、Za1)を(Xa1 +ΔX、Ya
1 +ΔY、Za1 +ΔZ)と補正する。ただし、中心か
らのずれ量βは通常サブミクロン程度であり、評価に際
してずれ量βが問題にならない場合は、中心201cの
座標は(Xa1 、Ya1 、Za1 )で良い。
【0032】以上により求めた第1のレンズ面201の
中心201cの機械原点101を基準としたオフセット
座標位置(Xa1 、Ya1 、Za1 )(図2のベクトル
1)を記憶装置21に記憶させた後、図4(b)に示
すように、第1のレンズ面201の形状にZ軸方向に追
従しているプローブ6を第1のレンズ面201から離す
(以後、フォーカスOFF状態と呼ぶ)。
【0033】次に、プローブ6を第2のレンズ面202
の中心位置202c近傍に移動させ、第1のレンズ面2
01の場合と同じように中心位置決め動作を行い、オフ
セット座標値を登録し、形状測定を行う。以下同様の動
作を順次繰り返し、第nのレンズ面203の中心203
cの機械原点101を基準としたオフセット座標値(X
n 、Yan 、Zan )(図2のベクトルTn )まで求
めて登録する(ステップS6)。
【0034】被測定物2上の第1のレンズ面201の中
心201cから第nのレンズ面203の中心203cの
機械原点101を基準としたオフセット座標位置(Xa
n 、Yan 、Zan )は、記憶装置21に図5に示した
ような測定原点テーブル22として記憶されている。従
って、任意のレンズ面間の中心間距離Lは、第k番目と
第l番目のレンズ間においては、(2)式で表され、
【0035】
【数2】
【0036】となり、それぞれ保存された機械原点10
1からのオフセット座標(Xak 、Yak 、Zak )及
び(Xal 、Yal 、Zal )を(2)式に入力するこ
とにより簡単に求まる。
【0037】図6は、図3の動作フローチャートのステ
ップS3における中心位置決め方法の手順を具体的に示
している。以下に、この中心位置決め動作を説明する。
【0038】中心位置決め動作を開始すると、まず現在
のプローブ6の位置を示す座標値(Xm、Ym、Zm)
をオフセット座標値(Xa、Ya、Za)(機械原点に
設定された直後においては、Xa=Ya=Za=0であ
る)に加算する。そしてこのオフセット座標値がメモリ
又はHDD等の記憶装置21に書き込まれて記憶される
(ステップS11)。次に、プローブ6の座標値(X
m、Ym、Zm)は0リセットされ、(Xm、Ym、Z
m)=(0、0、0)となる(ステップS12)。その
後、プローブ6を第1のレンズ面201の範囲内でX軸
方向に一定距離だけ走査させ(ステップS13)、測定
された形状情報とあらかじめ入力されているレンズ面2
01の曲率半径等の設計値から、現在のプローブ6の座
標値と第1のレンズ面201の中心201cとのX軸方
向のずれ量ΔXcを算出し(ステップS14)、プロー
ブ6を目標位置である中心201cまでX軸方向にΔX
c移動させる(ステップS15)。
【0039】この時、プローブ6が目標位置である中心
201cの座標値の十分近傍に達したかどうかの判定
は、ステップS15を実行後、リアルタイムでディスプ
レイ16に表示されている現在のプローブ6のX座標値
Xmと、ステップS14で算出したΔXcとの差|Xm
−ΔXc|がα以下かどうかで判定される(ステップS
16)。ここで、αはX軸及びY軸方向にプローブ6を
移動させるXステージ8及びYステージ9のぞれぞれに
備わったモータ10を制御するためにXY制御部12が
出力し制御できる最小パルスより大きくなるように設定
する。これは、ステップS16、S17の間で無限ルー
プになるのを防止するためである。
【0040】ステップS16において、移動完了と判定
されなかった場合(|Xm−ΔXc|>α)には、さら
に補正パルスを出力してステップS16、S17の処理
を繰り返す。移動完了と判定された場合(|Xm−ΔX
c|≦α)には、中心位置決め完了条件を満たしている
かどうかを、ずれ量ΔXcがある一定量β以下に収束し
たかどうかの判定によって判定される(ステップS1
8)。これによってX軸方向の中心位置決めが完了す
る。
【0041】こうしてX軸方向のセンタリングが完了し
た後、引き続いてステップS11〜S18の処理をX軸
からY軸に置き換えて実行することによってY軸方向の
位置決め処理を実施する(ステップS19)。そして、
X軸及びY軸についてそれぞれ中心位置決めが完了する
と、位置決めの際のXY方向のプローブ6の移動量の情
報をディスプレイ16に表示する(ステップS20)。
これは中心位置決め動作確認のためであり、省略しても
かまわない。
【0042】図7は、第1のレンズ面201の中心20
1cを通過するX−Z断面を示した図である。従来は、
前述したように各レンズ面の頂点位置を設計式の原点と
して形状測定データを評価していたために、中心位置決
めの際にZ座標もリセットされていた。しかし、本実施
形態において、あらかじめ機械原点101を基準とした
ベース面23のZ座標を登録し、各レンズ面の中心位置
201c〜203cの機械原点101を基準としたオフ
セット座標値を(Xa1 、Ya1 、Za1 )として登録
することで、ベース面23のオフセット座標値(X
b 、Yab 、Zab )として求めることにより、ベー
ス面23からの各頂点の高さΔH(第1のレンズ面20
1の場合は、ΔH=Za1 −Zab )は容易に求まる。
また、形状測定する場合は、上述したように各レンズ面
の中心を設計式として評価することで問題はない。
【0043】また、本実施形態の場合、ベース面23が
傾いている場合には、各中心座標を上述した中心位置決
めにより求める際にベース面23の傾きをあらかじめ考
慮して中心座標に反映させることで、ベース面23を基
準とした中心位置を求めることもできる。
【0044】本実施形態で求められた機械原点101を
基準とした絶対座標値を登録できる個数は、例えば約3
0個など、評価に使用するに十分な個数を確保する必要
がある。これにより、例えば機械原点101を基準とし
た座標系において、例えば3点のオフセット座標値から
空間方程式を求めるなど、応用範囲が広がる。
【0045】なお、上記各ステップS11〜20、及び
S1〜S6を実行する各手段は、例えば形状測定機に搭
載されたコンピュータ(図示せず)のメモリに構築され
た実行形式のプログラムにて構成される。また、本実施
形態において求めた各中心座標は、プログラムが終了す
る際に、電源を切った状態でも情報が失われないHDD
や不揮発性メモリ等の記憶装置21に設定情報として保
存し、次回のプログラム起動時にその情報を読み出すこ
とで、前回の測定時の作業状態を保存し、作業効率を向
上させることができる。
【0046】本実施形態では、同一の測定物内の求めた
い複数個の中心座標を機械原点を基準とした絶対座標系
で求めることで、任意の中心間の距離を簡単に求められ
るという利点がある。また、ベース面23の傾きを考慮
した測定も可能であり、作業者の負担が軽減され、測定
時間が短縮されるとともに、様々な測定方法を可能にす
る。
【0047】また、本実施形態を実現するためには、従
来の形状測定機に記憶装置21が必要となるが、元々コ
ンピュータ自身にメモリあるいはHDD等の記憶装置が
組み込まれており、それを利用することでコストアップ
にはならない。
【0048】次に、本発明の他の実施形態について、図
8を参照して説明する。なお、形状測定機の全体構成は
図1を参照して説明した上記実施形態と同じであり、そ
の説明を援用する。本実施形態は複数個の被測定物の形
状測定を行うものである。
【0049】図8を参照してn個の被測定物30の形状
測定を行う測定方法について以下に説明する。図8にお
いて、n個の測定物30−1〜30−nは、あらかじめ
作製された治具31に設けられたn個の設置穴32にそ
れぞれ設置され、ワックス33により固定されている。
設置穴32は被測定物30の大きさに準じて製作され、
被測定物30は設置穴32に設置、固定された後はXY
方向へのガタツキはないものとする。
【0050】測定時には、最初にプローブ6を基準とな
る機械原点101に設定し、その後プローブ6をXY方
向にそれぞれ移動させ、第1の被測定30−1の頂点位
置30−1c近傍に持ってくる。ここで、プローブ6を
第1の被測定物30−1の形状に沿ってZ軸方向に追従
させる(フォーカスON34)。その後、中心位置決め
動作を行い、頂点位置30−1cの座標値を求め、これ
を登録する。これは、プログラム上で図5に示したテー
ブル22に登録していく。ここで、登録される座標値
は、機械原点101を基準としたオフセット座標値であ
ることは上記実施形態と同じである。
【0051】その後、再びプローブ6を被測定物30−
1からZ方向に離し(フォーカスOFF35)、プロー
ブ6を矢印36のようにXY方向にそれぞれ移動させ、
第2の被測定物30−2の頂点位置30−2c近傍に持
ってきて、再びフォーカスON34して中心位置決め動
作を行い、頂点位置30−2cの座標値をテーブル22
に登録する。この一連の動作を繰り返し、n個の被測定
物30−1〜30−nの頂点位置30−1c〜30−n
cをテーブル22に順次登録していく。
【0052】機械原点101を基準としてそれぞれの被
測定物30−1から30−nの設置される位置が一意に
規定されることにより、別の被測定物を同様に測定する
際、被測定物30を治具31に設置し、それぞれの設置
位置に対応する機械原点101からのオフセット座標値
をテーブル22から選択して、そのオフセット座標値に
プローブ6を自動的にXY方向に位置決めし、移動させ
ることで、特に多数個の被測定物の形状測定を行う場合
には測定時間を低減することができる。
【0053】また、上述したプローブ6の各被測定物へ
の移動及びフォーカスON、中心位置決め、形状測定、
フォーカスOFF、別の被測定物への移動、・・・の動
作を自動で実行するようにプログラムを設定することに
より、これまで被測定物30の個数だけ作業者が行って
いた測定作業を自動化し、作業者の負担を低減するとと
もに測定時間を大幅に短縮することができる。
【0054】なお、以上の説明では同一の被測定物に関
して説明したが、治具31を複数種類の被測定物30に
対応させた治具として製作することで、複数種類の被測
定物30の測定にも応用できることは言うまでもない。
【0055】また、機械原点101を基準としたオフセ
ット座標値(Xa、Ya、Za)を複数記憶できる機能
を有することにより、さらに別の実施形態として、例え
ば図9に示したように、レンズ成型用金型41に、例え
ば凸球面形状をした基準測定物42を金型41の外径に
隣接させ、それぞれの基準測定物42の頂点位置42c
を中心位置決め方法により求め、各頂点位置42cの座
標から成型用金型41の頂点位置41cを中心位置決め
完了条件β(例えば1μm以下)以下の精度で外径基準
にて求め、その頂点位置41cを形状測定の原点として
形状測定を行うことができる。これは、図示したよう
に、それぞれ2個の基準測定物42の中心を結んだ線分
の垂直2等分線の交点によって、外径基準による成型用
金型41の中心位置41cを求める。この場合、成型用
金型41の形状基準での評価のみならず、外径基準での
形状評価が可能となり、評価方法を増やすことができ
る。
【0056】以上のように本発明の上記実施形態によれ
ば、被測定物の頂点位置を基準とした座標系に加え、機
械原点を基準とした座標系からのオフセット座標を用い
ることができることにより、作業者の負担を低減し、測
定時間を大幅に短縮することが可能である。また、従来
の被測定物の形状基準での評価に加え、外径基準での形
状評価も可能となるなどの測定に関する応用範囲を広げ
ることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の測定装置によれば、以上のよう
に複数のオフセット座標を記憶する手段を備えているの
で、被測定物に複数の被測定部を有する場合や複数の被
測定物を測定する場合に、各被測定部の座標値を記憶さ
せておくことにより、各被測定部の相関や複数の被測定
物に対するプローブの位置決めに際して被測定部毎の相
対座標値から演算する必要がなく、測定時間及び作業者
の負担を低減できる。
【0058】また、本発明の測定方法によれば、被測定
物の特定位置を基準とした座標系にて被測定部の表面形
状を測定するとともに、複数の特定位置をオフセット座
標として記憶しておき、オフセット座標値に基づいてプ
ローブの移動や被測定部間の相関測定を行うので、被測
定物に複数の被測定部を有する場合や複数の被測定物を
測定する場合などに測定時間及び作業者の負担を低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における超高精度三次元測
定機の構成図である。
【図2】同実施形態における絶対座標系の説明図であ
る。
【図3】同実施形態における測定時の動作フロー図であ
る。
【図4】同実施形態におけるプローブの動作を示し、
(a)はフォーカスON状態の説明図、(b)はフォー
カスOFF状態の説明図である。
【図5】同実施形態における測定原点テーブルの説明図
である。
【図6】同実施形態における中心位置決め時の動作フロ
ー図である。
【図7】同実施形態における第1のレンズ面の中心を通
るX−Z断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態における被測定物の設置
状態及び測定動作を示す斜視図である。
【図9】本発明のさらに別の実施形態における成型用金
型の中心を求める方法の説明図である。
【図10】従来例における超高精度三次元測定機の構成
図である。
【図11】従来例における相対座標系の説明図である。
【符号の説明】
2 被測定物 21 記憶装置 30 被測定物 101 機械原点 201、202、203 レンズ面(被測定部) 201c、202c、203c レンズ面の中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 圭司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹内 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA04 AA17 AA21 CC00 CC22 FF51 GG04 LL12 MM07 PP04 PP22 QQ23 QQ51 2F069 AA03 AA04 AA31 BB40 GG59 GG62 HH01 HH09 HH30 JJ08 JJ26 2G086 FF01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物における被測定部の表面を検出
    してZ方向に追従するプローブをXY方向に走査し、か
    つ被測定部の中心位置決めを行って座標系をリセットし
    て、被測定部の表面形状を測定する測定装置において、
    複数のオフセット座標を記憶する手段を備えたことを特
    徴とする測定装置。
  2. 【請求項2】 オフセット座標は、測定装置の特定の基
    準点からのオフセット座標値で記憶するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  3. 【請求項3】 測定装置の特定の基準点は原点検出手段
    により機械的に設定される機械原点であることを特徴と
    する請求項2記載の測定装置。
  4. 【請求項4】 被測定物の表面形状を検出するプローブ
    を有し、プローブ又は被測定物をXY方向に走査して被
    測定物の表面形状を測定する測定方法において、被測定
    物の特定位置を基準とした座標系にて被測定部の表面形
    状を測定するとともに、複数の特定位置をオフセット座
    標として記憶しておき、オフセット座標値に基づいてプ
    ローブの移動や被測定部間の相関測定を行うことを特徴
    とする測定方法。
  5. 【請求項5】 オフセット座標が、ある特定の基準点か
    らのオフセット座標値であることを特徴とする請求項4
    記載の測定方法。
  6. 【請求項6】 オフセット座標が、原点検出手段により
    機械的に設定される機械原点からの座標値であることを
    特徴とする請求項4記載の測定方法。
  7. 【請求項7】 被測定物の特定位置が、被測定部の中心
    であることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の
    測定方法。
  8. 【請求項8】 被測定物の被測定部の中心近傍位置にお
    いてプローブを被測定部の表面形状に追従させながらX
    Y方向に走査して被測定部の中心位置を特定する手段を
    用いて、被測定物内の複数の被測定部の中心座標及び中
    心間距離を求めることを特徴とする請求項4〜7記載の
    測定方法。
  9. 【請求項9】 被測定物における複数の被測定部のベー
    ス部の傾きをプローブをXY方向に走査して測定し、被
    測定部の形状評価または中心位置決めに反映させること
    を特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の測定方法。
  10. 【請求項10】 複数の被測定物を機械原点を基準とし
    て一意的に設定される設置位置に設置し、被測定物の設
    置位置に対応する機械原点からのオフセット座標値が予
    め登録されたテーブルから任意の被測定物に対応するオ
    フセット座標値を選択し、プローブを自動的にオフセッ
    ト座標値に移動させて位置決めし、被測定物の形状測定
    を行うことを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の
    測定方法。
  11. 【請求項11】 プローブの位置決めがXY方向に加
    え、Z方向も含むことを特徴とする請求項10記載の測
    定方法。
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