JP2000146060A - コルゲイト管用シールパッキン - Google Patents

コルゲイト管用シールパッキン

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JP2000146060A
JP2000146060A JP10323031A JP32303198A JP2000146060A JP 2000146060 A JP2000146060 A JP 2000146060A JP 10323031 A JP10323031 A JP 10323031A JP 32303198 A JP32303198 A JP 32303198A JP 2000146060 A JP2000146060 A JP 2000146060A
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Fumitaka Sato
文隆 佐藤
Atsushi Okubo
淳 大久保
Hideo Nozaki
日出男 野崎
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Proterial Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管時に円筒部材内にコルゲイト管を挿入し
やすく、コルゲイト管の変形がなく、しかも使用中にシ
ール部が曲げられてもシール性が維持されるシールパッ
キンを提供する。 【構成】 コルゲイト管の外周波山凹部の両側凸肩面に
当接する肩当接面とコルゲイト管の波山凹部底面と隙間
を有す内面と前記円筒部材の内周面に当接する外面とを
有す環状部と、該環状部が前記コルゲイト管の外周波山
凹部に複数条装着した状態で該環状部同士がコルゲイト
管の波山凸部外面で連結された連結部とからなることを
特徴とするコルゲイト管用シールパッキンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状の円筒部材と
該円筒部材の内周に配置される断面が波山状のコルゲイ
ト管とをシールするのに介装する弾性部材で形成したシ
ールパッキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、上記円筒部材内に挿入したコルゲ
イト管との密封シールは、コルゲイト管の波山凹部にO
リングを装着して、これを円筒部材内に挿入し、円筒部
材とコルゲイト管とをシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様にコルゲイト管
の波山凹部にOリングを装着して円筒部材とコルゲイト
管とのシールに使用した場合、通常コルゲイト管は可撓
性を有するため、円筒部材内にコルゲイト管を挿入した
状態でこのシール部が曲げられると、コルゲイト管の曲
げ半径の外周側ではコルゲイト管が引っ張られてコルゲ
イト管の波山凹部間が広がり、曲げ半径の内周側では反
対にコルゲイト管が圧縮されてコルゲイト管の波山凹部
間が狭められる。
【0004】このためコルゲイト管の波山凹部に装着し
たシール用Oリングが、特に曲げ半径の外周側で波山凹
部内に入り込んでしまい、円筒部材内周面と接触できな
くなって使用中にシールが行われなくなる問題があっ
た。この状況を改善するためにはOリングの太さを大き
くすることも考えられるが、Oリングを太くすると円筒
部材への挿入が困難になったり、また無理に挿入すると
コルゲイト管の外周波山形状が崩れてしまい、良好なシ
ール性が得られない問題があった。本発明は上記の課題
を克服して、配管時に円筒部材内にコルゲイト管を挿入
しやすく、しかも使用中にシール部が曲げられてもシー
ル性が確保されるコルゲイト管用シールパッキンを提供
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、管状の
円筒部材と該円筒部材の内周に配置される断面が波山状
のコルゲイト管とのシール部に介装する弾性シールパッ
キンにおいて、コルゲイト管の外周波山凹部の両側凸肩
面に当接する肩当接面とコルゲイト管の波山凹部底面と
隙間を有す内面と前記円筒部材の内周面に当接する外面
とを有す環状部と、該環状部が前記コルゲイト管の外周
波山凹部に複数条装着した状態で該環状部同士がコルゲ
イト管の波山凸部外面で連結された連結部とからなるこ
とを特徴とするコルゲイト管用シールパッキンである。
【0006】上記において連結部の内周面は、前記コル
ゲイト管の波山凸部外面に当接することを特徴とするコ
ルゲイト管用シールパッキンである。また上記において
連結部の外周面は前記円筒部材の内周面と隙間を有して
いることを特徴とするコルゲイト管用シールパッキンで
ある。また上記において前記環状部は、コルゲイト管の
外周波山凹部の隣同士、または波山凹部を超えて間隔を
空けて装着されていてもよいコルゲイト管用シールパッ
キンである。
【0007】
【作用】本発明のコルゲイト管用シールパッキンは上記
の構成であって通常は、円筒部材の内周面に当接して、
この当接によって圧縮を受ける圧縮力は内周方向へ逃
げ、内面が波山凹部の底面と隙間を有しているので、内
周方向に逃げた分の弾性回復力でコルゲイト管の波山両
肩部と円筒部材の内周面とに適度な当接圧縮力を付与し
てシールされる。
【0008】またこのシール部で両管が曲げられた場
合、曲げ半径の外周側では波山凹部間が広げられるが、
パッキンの環状部と環状部間にはこれを連結する連結部
があるので、連結部の内面が波山凸部に当接して支持さ
れ、環状部が波山凹部内に入り込んでしまうのが防止さ
れる。このため円筒部材内面とコルゲイト管とのシール
状態が保たれ、また環状部がコルゲイト管の波山凹部底
面に深く入り込むのが防止されるので波山形状が崩れる
のが防止され、従って良好なシール状態が維持される。
連結部の内面がコルゲイト管の波山外面に当接した連結
部とすることによって常に円筒部材内面とコルゲイト管
外面との良好なシール性が維持される。連結部の外周面
が円筒部材の内周面と隙間を有していることによって、
円筒部材の内周面と確実に当接し、またこの隙間によっ
て過度なパッキンの圧縮が防止される。
【0009】また円筒部材20内でコルゲイト管30が
軸線方向に移動しても、パッキンの環状部14同士が連
結部で連結されているので、環状部14がコルゲイト管
30の波山凹部内で回転せず、またコルゲイト管30に
引張り応力が作用しても波山凹部に装着した環状部14
が連結部15で連結されているので、パッキン装着部で
は波山凹部の変形が生じにくく、パッキン装着部以外の
個所で生じて良好なシール性が得られる。
【0010】
【発明の実施形態】図1は本発明の一実施例のコルゲイ
ト管用シールパッキン10の自由状態を示す図で、図2
はこのパッキン10を円筒部材20とコルゲイト管30
との間に装着した状態を示す部分断面図である。シール
パッキンの自由状態を示す図1において、パッキン10
の外面11の外径寸法Dは、使用する円筒部材20の内
周面21の径より大きく設定してあり、実施例では円筒
部材20の内径寸法34mmに対して、パッキン外径の
圧縮代を見込んでパッキンの外径Dを36mmに設けて
ある。
【0011】また自由状態でのパッキン内面12の内径
寸法dは、コルゲイト管30の波山凹部底面31径の寸
法より大きく、隙間Tを有すように設けてあり、実施例
ではコルゲイト管波山底面寸法に対して2mm大径にし
て、半径方向で1mmのパッキン逃げ代Tを設けてある
この内面12から扇状に広がってコルゲイト管30の波
山凸部両肩部32に当接する肩当接面13を設け、環状
部14を形成している。本実施例ではこの環状部14を
隣同士の波山凹部内に入るように4条設け、この環状部
14同士を互いに連結部15で連結してある。本実施例
では連結部15が帯状で、連結部15の外面は円筒部材
20の内周面21と隙間Sを有す寸法に設け、内面はコ
ルゲイト管30の外面に当接する様にコルゲイト管30
の波山凸部外面と同じ内周面形状に設けてある。尚、環
状部14は隣同士の波山凹部に入ってなくても、複数の
波山凹部に入っていればよく、例えば1凹部飛び或いは
2凹部飛びの波山凹部にパッキンの環状部14が装着さ
れて連結部15で連結されていてもよい。
【0012】コルゲイト管30にシールパッキン10を
装着した状態で円筒部材20内周面に挿入すると、パッ
キン10外面が円筒部材20の内周面に当接して圧縮さ
れる。この圧縮力によってパッキン10は、コルゲイト
管30の波山凹部の底面と間の隙間Tへ逃げ、図1から
図2のように変形する。この隙間Tへ逃げた分のパッキ
ンの弾性復元力が図示矢印のごとく外径方向に作用し、
円筒部材20の内周面21に作用する。このためパッキ
ン10は適度な弾性変形による弾性復元力で円筒部材の
内周面21とコルゲイト管30の波山両肩部32とに圧
縮力を付与し、長期に渡ってシールパッキンの寿命が確
保され、安定したシール性が得られる。また過度な圧縮
力が生じないので、コルゲイト管の波山形状が変形しな
い。
【0013】またこの状態でシール部が曲げられた場合
でも、曲げ半径の外周側ではコルゲイト管30の波山凹
部間が広げられるが、パッキン10の環状部14を連結
する連結部15があるので、波山凹部内底面に深くパッ
キンの環状部14が入り込んでしまわない。また連結部
15の外面が円筒部材の内周面と隙間Sを有しているの
で、曲げ半径の内周側でも連結部15の圧縮力がこの隙
間Sへ逃げて適度な圧縮力を保持し、このため円筒部材
20内面とコルゲイト管30とのシール状態が保たれ、
パッキンの過度の圧縮が防止されるので、コルゲイト管
30の波山形状が崩れるのが防止され、良好なシール状
態が維持される。
【0014】また円筒部材20内でコルゲイト管30が
軸線方向に移動しても、連結部15でパッキンの環状部
15が連結されているので、パッキンの環状部14がコ
ルゲイト管30の波山凹部内で回転せず、またコルゲイ
ト管30に引張り応力が作用しても波山凹部に装着した
環状部14が連結部で連結されているので、コルゲイト
管波山凹部の変形がシール部以外の個所で生じたとして
も、パッキン10が装着されたシール部での波山凹部の
変形が生じ難く、良好なシール性が得られる。また連結
部15の内面がコルゲイト管30の波山外面に当接して
いるため、コルゲイト管30の外周面でも常時当接して
更に良好なシール性が維持される。
【0015】
【発明の効果】以上説明のごとく、本発明のコルゲイト
管用シールパッキンは、コルゲイト管と円筒部材とをシ
ールするパッキンとして常に適度な圧縮力でシールして
コルゲイト管の波山形状を変形させず、使用状態で曲げ
や軸線方向の変形があっても安定したシール状態を維持
し、長期に渡って良好なシール性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すコルゲイト管用シー
ルパッキンの部分断面図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す円筒部材とコルゲイ
ト管とに介装したシール状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 コルゲイト管用シールパッキン 11 パッキンの外面 12 パッキンの内面 13 肩当接面 14 環状部 15 連結部 20 円筒部材 21 円筒部材の内周面 30 コルゲイト管 31 コルゲイト管の波山凹部底面 32 コルゲイト管の波山凹部肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 日出男 三重県桑名市大福2番地日立金属株式会社 桑名工場内 Fターム(参考) 3H015 AA05 BB01 BC01 3H017 CA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の円筒部材と該円筒部材の内周に配
    置される断面が波山状のコルゲイト管とのシール部に介
    装する弾性シールパッキンにおいて、 コルゲイト管の外周波山凹部の両側凸肩面に当接する肩
    当接面とコルゲイト管の波山凹部底面と隙間を有す内面
    と前記円筒部材の内周面に当接する外面とを有す環状部
    と、該環状部が前記コルゲイト管の外周波山凹部に複数
    条装着した状態で該環状部同士がコルゲイト管の波山凸
    部外面で連結された連結部とからなることを特徴とする
    コルゲイト管用シールパッキン。
  2. 【請求項2】 前記連結部の内周面は、前記コルゲイト
    管の波山凸部外面に当接することを特徴とする請求項1
    記載のコルゲイト管用シールパッキン。
  3. 【請求項3】 前記連結部の外周面は、前記円筒部材の
    内周面と隙間を有していることを特徴とする請求項1乃
    至2記載のコルゲイト管用シールパッキン。
  4. 【請求項4】 前記環状部はコルゲイト管の外周波山凹
    部の隣同士、または波山凹部を超えて間隔を空けて装着
    されていることを特徴とする請求項1乃至3記載のコル
    ゲイト管用シールパッキン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101956879A (zh) * 2010-06-04 2011-01-26 周佰兴 螺旋形波纹管橡胶圈
JP2014077495A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Toyox Co Ltd 管継手構造
CN105953001A (zh) * 2016-04-21 2016-09-21 中国水利水电建设工程咨询中南有限公司 一种压力钢管伸缩装置

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CN105953001A (zh) * 2016-04-21 2016-09-21 中国水利水电建设工程咨询中南有限公司 一种压力钢管伸缩装置

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