JP2000145705A - 緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置 - Google Patents

緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置

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JP2000145705A
JP2000145705A JP10316717A JP31671798A JP2000145705A JP 2000145705 A JP2000145705 A JP 2000145705A JP 10316717 A JP10316717 A JP 10316717A JP 31671798 A JP31671798 A JP 31671798A JP 2000145705 A JP2000145705 A JP 2000145705A
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Japan
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pressure
hydraulic motor
relief valve
spring seat
spring
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JP10316717A
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Satoru Matsumoto
哲 松本
Koji Takanashi
幸治 高梨
Toshiyuki Takeuchi
利幸 竹内
Koji Sato
幸治 佐藤
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リリーフ弁の作動圧力を2段階に設定するこ
とができ、高圧設定時にはブレーキ開始時の昇圧パター
ンを滑らかにすると共に、低圧時には確実に低圧を維持
することができるよう構成した油圧モータ装置を提供す
る。 【解決手段】 慣性負荷56を駆動する油圧モータ52
の両管路に配設され、供給口70A、70Bの圧油をバ
ネ座ピストン室86へ絞り91を介して導入して、バネ
座ピストン80を移動させることによりリリーフ圧力を
調整するように構成したリリーフ弁を有する油圧モータ
装置において、この絞りのバネ座ピストン側にその両端
に作用する圧力差によって液密的にかつ摺動自在に移動
する制御ピストン101を配設し、この制御ピストン1
01の一端には前記バネ座ピストン室86から前記絞り
との間の圧力を作用させると共に、前記制御ピストン1
01の他端には外部信号圧力を作用させるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルの旋
回駆動装置等を制御するための慣性体駆動回路に適用し
得る緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、慣性体駆動回路は、油圧ポンプ
の圧油を切換弁によりその回転方向と停止とを制御し
て、油圧モータの駆動制御を行うように構成されてい
る。そこで、油圧モータが一方向へ回転中のときに、切
換弁を中立位置に戻して慣性体の駆動を停止させると、
油圧モータの戻り側通路は切換弁により閉止されるが、
慣性体には慣性回転力が残っており、戻り側の油圧力は
急上昇してエネルギーが増加し、ショックを発生して、
油圧モータの歯車等を破損させることがある。
【0003】このため、従来において、リリーフ弁を油
圧回路に設置して油圧力の急上昇を防止することが提案
されている(実公昭63−21814号公報)。
【0004】すなわち、この提案に係るリリーフ弁は、
図9に示す構成からなり、供給通路2の圧力が低い時に
は、リリーフ弁1は非作動状態にあり、外側ポペット4
は受け5およびバネ受け6を介してバネ7により左方向
に押圧されて、シート8と接し、かつバネ座ピストン9
がプラグ10に接した位置にあり、供給通路2と戻り通
路3とを図9に示すように遮断する。
【0005】そこで、供給通路2の圧力が上昇すると、
この圧油は外側ポペット4に作用し、バネ7の弾力に抗
して外側ポペット4を右方向に移動させて、供給通路2
と戻り通路3とを連通し、リリーフ作用を開始する。一
方において、圧油は外側ポペット4の偏心孔11、孔1
2を介して軸方向の通路13に流入し、さらに横孔1
4、環状溝15、通路16を経てバネ座ピストン室17
に導入される。このバネ座ピストン室17の圧油は、前
記供給通路2の圧力上昇に対応してバネ座ピストン9を
バネ7の弾力に抗して図示の位置から左方向へ移動す
る。
【0006】これにより、バネ7はさらに圧縮されるた
め、リリーフ圧力は上昇していく。このバネ座ピストン
9の移動により、ロッド18の横孔14は徐々に開口面
積を減少することにより、バネ座ピストン室17への圧
油を減量する。さらに、バネ座ピストン9は、移動し、
横孔14の開口が閉じられ、バネ座ピストン室17への
圧油の流入が実質的になくなるので、バネ座ピストン9
の左行限位置は保持される。
【0007】このように、設定圧力の上昇は、上限値に
近付くにつれてその増加量が緩やかになるため、リリー
フ弁1の始動時における急上昇圧力に起因するショック
を緩和することができる。また、供給通路2の圧力が設
定値以下になると、バネ座ピストン9の右端面に作用す
るバネ座ピストン室17の圧力が低くなり、バネ座ピス
トン9はバネ7の弾力により図9に示す位置に戻り、次
の動作に備える。
【0008】従って、前記のように構成されたリリーフ
弁は、供給通路2の圧力が上昇すると、まず外側ポペッ
ト4がバネ7の弾力に抗して右行し、これと同時にバネ
座ピストン9の右側のバネ座ピストン室17に圧油が流
入し、バネ座ピストン9は左行してバネ7を圧縮させて
その弾性力(リリーフ圧力)を高めていく。このバネ座
ピストン9の左行に伴い、バネ座ピストン室17へ圧油
が流入する横孔14の開口面積は小さくなり、やがて横
孔14を閉じ、圧油の流入がなくなって左行限位置に保
持されたバネ座ピストン9とバネ受け6との間で圧縮さ
れたバネ7の弾性力と平衡するリリーフ圧力が設定圧力
になり、リリーフ弁1の始動時における圧力ピークを低
減させる効果を発揮させることができる。
【0009】しかしながら、前記構成のリリーフ弁にお
いて、バネ座ピストン9における圧油作用面積は、バネ
7を装填したバネ室19を形成したキャップの孔20に
嵌合されたバネ座ピストン9の外径と、ロッド18を挿
入したバネ座ピストン9の内孔21の孔径との間に挾ま
れたリング形状の比較的大きな面積を有しており、バネ
座ピストン室17に流入する圧油が油圧モータの回転時
に、戻り通路に発生する背圧程度の低い圧力でも、バネ
座ピストン9は左方向へ移動を開始することになり、供
給通路2の圧力が上昇した時にバネ座ピストン室17へ
圧油を流入するために必要な横孔14は、既にバネ座ピ
ストン9が左行していることにより閉じられており、こ
の横孔14が閉じられた後では大きなピークを解消して
ショックを低減することは不可能であった。
【0010】このような観点から、本出願人は、先に、
供給通路の圧力が上昇した時に、バネを圧縮してリリー
フ圧力を高くするように、移動させることによってバネ
座ピストンの圧油作用面積を小さくすることができ、こ
れにより低い圧力ではバネ座ピストンが移動することな
く、供給通路の圧力が上昇した際に、リリーフ弁の始動
時における圧力ピークを解消し、かつショックを低減す
るようにした油圧モータのリリーフ弁を開発し、特許を
得た(特許第2571928号公報)。
【0011】すなわち、この特許に係る油圧モータのリ
リーフ弁は、図10および図11に示すように、油圧ポ
ンプ22から切換弁23を介して給排される圧油により
慣性負荷を駆動する油圧モータ24の両管部に分岐して
配設され、前記油圧モータの回転を停止した際に供給口
の圧力上昇によりポペット25がその背部に一端を押接
するバネ26に抗して移動して開口し、その圧油を出口
へリリーフさせると共に、前記供給口の圧油をバネ座ピ
ストン室27へ絞り28を介して導入することにより、
前記バネ26の他端に押接されたバネ座ピストン29を
移動させて、前記バネ26を圧縮してリリーフ圧力を調
整する油圧モータ24のリリーフ弁30A、30Bにお
いて、前記バネ26を装填した内孔31より段付き小径
とした内孔32を設けて圧油作用面積を小さくしたバネ
座ピストン29を、移動可能に嵌装することにより前記
油圧モータの回転時に戻り通路に発生する背圧程度の圧
力では前記バネ座ピストン29を初期位置に保持して移
動されることのないように構成したものである。
【0012】しかるに、前記リリーフ弁30A、30B
の動作は、図10および図11において、切換弁23が
図示の中立状態の時、供給通路32A、32B、すなわ
ち図11における供給口33には圧力はなく、リリーフ
弁30A、30Bは非作動状態であり、ポペット25の
先端はバネ26の弾性力により左方向へ押圧されてシー
ト34の弁座に接しており、供給口33と出口35とは
遮断されている。
【0013】そこで、切換弁23を中立位置から上方位
置へ切り換えると、油圧ポンプ22の圧油は切換弁23
を介して管路36から油圧モータ24に流入されて、一
方向へ回転させると共に、油圧モータ24から排出され
る圧油は、管路37から切換弁23を介してタンク38
ヘ戻される。次いで、この油圧モータ24を回転状態か
ら停止させるために、切換弁23を中立位置に切り換え
ると、管路36、37はそれぞれ油圧ポンプ22とタン
ク38との回路が遮断されるが、慣性体39の慣性回転
力のため油圧モータ24は直ちに停止せず、管路37の
圧力は上昇する。従って、供給通路32Bを通ってリリ
ーフ弁30Bの供給口33の圧力は上昇し、ポペット2
5にはシート34の弁座径D1と、ロッド40の径D2と
の差(D1>D2)で形成される有効断面積に供給口33
の圧油の力が作用し、バネ26の弾性力に抗して右方向
へ移動させ、シート34の開放された弁座と横孔41を
介して、供給口33と出口35とを連通させることによ
り、リリーフ作用を開始する。
【0014】同時に、供給口33の圧油は、ポペット2
5とロッド40の通路42から絞り28を介して通路4
3を通って、バネ座ピストン室27に導入され、このバ
ネ座ピストン室27の圧油は、供給口33の圧力上昇に
対応して圧力が上昇し、バネ座ピストン29をバネ26
の弾力に抗して左方向へ移動させる。この結果、バネ2
6はさらに圧縮され、リリーフ圧力は上昇する。バネ座
ピストン29の左行は、バネ座ピストン室27の圧力上
昇に伴い、バネ座ピストン29のフランジ部44の左側
面45が弁本体46の壁面47に接するまでストローク
Lを移動して停止し、この停止した時のリリーフ圧が設
定圧力である。
【0015】このようにして、リリーフされた圧油は、
出口35から図10の出口通路48Bと逆止弁49Aを
経て、管路36に至り油圧モータ24に供給される。
【0016】なお、バネ座ピストン室27への圧油の流
入は、通路42と通路43との途中に絞り28があるた
め緩やかであり、従ってリリーフ圧力の上昇も緩やかで
あり、急激な圧力上昇によるショックを緩和させてい
る。さらに、バネ座ピストン29が移動するストローク
Lを大きくすることにより、設定圧力を高くすることも
可能とされている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術に係
る油圧モータのリリーフ弁においては、図10に示すよ
うに、供給口32A、すなわち図11における供給口3
3の圧力が上昇すると、この圧力はポペット25の内部
に設けた通路42を経て、バネ座ピストン室27に流入
する。また、この流入した圧油は、バネ座ピストン29
に作用し、これがある値以上になると、バネ26の荷重
に対向してバネ26を圧縮しつつ、図示の左方へ移動さ
せる。
【0018】この移動過程では、圧油が絞り28を経て
バネ座ピストン室27へ流入するので、バネ座ピストン
29が図示の位置から室壁47に当接する位置まで移動
するには、多少の時間を要し、かつこの過程でリリーフ
弁のポペット25が開弁動作を行うと、このポペット2
5に作用するバネ26の荷重は、初期は図示の位置か
ら、最終的にはバネ座ピストン29が室壁47に当接し
た位置での荷重となるので、これに対応した給油口の圧
力もバネ座ピストン29の動きに応じて漸増し、図6に
示すような動特性が得られる。
【0019】大きな慣性体、例えば油圧ショベルの上部
旋回体を駆動する油圧回路には、前述したような旋回モ
ータのリリーフ弁が多く使用され、ブレーキ時のショッ
ク軽減に対し良好な結果を得ている。
【0020】しかるに、油圧ショベル等においては、ブ
ーム、アームをより旋回中心へ近付けた場合と、ブー
ム、アームを水平状態に近付け、かつバケットに荷重を
積載した場合とでは、旋回慣性が大幅に異なる。このた
め、前記の従来技術においては、リリーフ弁が作動直後
のショックを軽減してはいるが、アーム、ブームの姿勢
もしくはバケット負荷の有無等による慣性の違いに拘ら
ず、同じ昇圧パターンとなるので、例えば慣性の小さな
状態に合わせてリリーフ圧力を設定すると、慣性の大き
な運転条件では旋回ブレーキ時の流れ角が大きく、また
旋回慣性の大きな状態に合わせてリリーフ圧を設定する
と、慣性の小さくなる操作条件では旋回の油圧ブレーキ
の利きが過大となり、停止時の円滑さが損なわれるとい
う問題がある。
【0021】また、油圧ショベルの姿勢、負荷条件の差
等による慣性の差が発生しても、これに対応すべくリリ
ーフ弁の設定圧力そのものを外部信号により調整する方
法は、既に知られているが、この場合にはリリーフ弁の
構造が非常に複雑になり、さらには外部信号が不測の事
態により遮断された状態では、リリーフ弁は低圧設定と
なるので、安全上からも好ましくない。そして、この場
合には、高圧設定状態でのブレーキ開始時のショックを
軽減する構造とすることは、極めて困難である。
【0022】そこで、本発明者等は、鋭意研究を重ねた
結果、油圧ポンプから切換弁を介して給排される圧油に
より油圧ショベルの上部旋回体からなる慣性負荷を駆動
する油圧モータの両管路に分岐して配設され、前記油圧
モータの回転を減速停止する際に供給口の圧力上昇によ
りポペットがその背部に一端を押接するバネ弾力に抗し
て移動して開口し、その圧油を出口へリリーフさせると
共に、前記供給口の圧油をバネ座ピストン室へ絞りを介
して導入することにより、前記バネの他端に押接された
バネ座ピストンを移動させて、前記バネを圧縮してリリ
ーフ圧力を調整するように構成したリリーフ弁を有する
油圧モータ装置において、前記供給口と前記バネ座ピス
トン室との間に設けた絞りに対して、この絞りのバネ座
ピストン側にその両端に作用する圧力差によって液密的
にかつ摺動自在に移動する制御ピストンを配設し、この
制御ピストンの一端には前記バネ座ピストン室から前記
絞りとの間の圧力を作用させると共に、前記制御ピスト
ンの他端には外部信号圧力を作用させるように構成する
ことにより、油圧ショベルの減速停止性能を最適に設定
することができる緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ
装置を得ることができることを突き止めた。
【0023】従って、本発明の目的は、極めて簡単な手
段により、リリーフ弁の作動圧力を2段階に設定するこ
とができ、高圧設定時にはブレーキ開始時の昇圧パター
ンを滑らかにすると共に、低圧時には確実に低圧を維持
することができるよう構成してなる緩昇圧リリーフ弁を
有する油圧モータ装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ
装置は、油圧ポンプから切換弁を介して給排される圧油
により慣性負荷を駆動する油圧モータの両管路に分岐し
て配設され、前記油圧モータの回転を減速停止する際に
供給口の圧力上昇によりポペットがその背部に一端を押
接するバネ弾力に抗して移動して開口し、その圧油を出
口へリリーフさせると共に、前記供給口の圧油をバネ座
ピストン室へ絞りを介して導入することにより、前記バ
ネの他端に押接されたバネ座ピストンを移動させて、前
記バネを圧縮してリリーフ圧力を調整するように構成し
たリリーフ弁を有する油圧モータ装置において、前記供
給口と前記バネ座ピストン室との間に設けた絞りに対し
て、この絞りのバネ座ピストン側にその両端に作用する
圧力差によって液密的にかつ摺動自在に移動する制御ピ
ストンを配設し、この制御ピストンの一端には前記バネ
座ピストン室から前記絞りとの間の圧力を作用させると
共に、前記制御ピストンの他端には外部信号圧力を作用
させるように構成したことを特徴とする。
【0025】この場合、前記緩昇圧リリーフ弁および制
御ピストンを油圧モータのカバーに内蔵することができ
る。
【0026】また、前記油圧モータのそれぞれのポート
に対して緩昇圧リリーフ弁を設け、それぞれの緩昇圧リ
リーフ弁に対して制御ピストンを設け、これらの制御ピ
ストンを油圧モータのカバーに設けた共通の外部信号供
給口に外部信号を給排するように構成することができ
る。
【0027】代案として、本発明に係る緩昇圧リリーフ
弁を有する油圧モータ装置は、供給口からバネ座ピスト
ン室への通路上に圧力補償流量調整手段を設けると共
に、この圧力補償流量調整手段とバネ座ピストン室との
間にその両端の差圧により液密的にかつ摺動自在に移動
する制御ピストンの一端を開口させると共に、前記制御
ピストンの他端には外部信号圧力を作用させるように構
成することができる。
【0028】この場合、前記圧力補償流量調整手段の差
圧を設定するバネの荷重を外部から調整可能な構成とす
ることができる。
【0029】前記の緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モー
タ装置において、前記制御ピストンは、緩昇圧リリーフ
弁のリリーフ弁組立ての同軸上にこのリリーフ弁組立て
と一体的に配置した構成とすることができる。
【0030】また、前記緩昇圧リリーフ弁を有する油圧
モータ装置は、油圧ショベルの旋回駆動装置であって、
外部信号は前記油圧ショベルの上部旋回体とブームとの
相対角度に対応して出力される信号とすることができ
る。
【0031】さらに、前記緩昇圧リリーフ弁を有する油
圧モータ装置は、油圧ショベルの旋回駆動装置であっ
て、外部信号は前記油圧ショベルのブーム保持圧に対応
して出力される信号とすることができる。
【0032】さらにまた、前記緩昇圧リリーフ弁を有す
る油圧モータ装置は、油圧ショベルの旋回駆動装置であ
って、外部信号は前記油圧ショベルのブーム保持圧とす
ることもできる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る緩昇圧リリー
フ弁を有する油圧モータ装置の実施例につき、添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。
【0034】図1および図2は、本発明に係る緩昇圧リ
リーフ弁を有する油圧モータ装置の一実施例を示すもの
である。すなわち、図1は緩昇圧リリーフ弁を有する油
圧モータ装置の要部断面構造と油圧系統との接続状態を
示すと共に、図2は緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モー
タ装置全体の油圧系統図を示すものである。
【0035】しかるに、図1および図2において、参照
符号50A、50Bは、油圧モータ52に取付けられた
リリーフ弁をそれぞれ示す。これらのリリーフ弁50
A、50Bは、油圧モータ52のカバー部54に内蔵さ
れている。そして、油圧モータ52は、慣性負荷(例え
ば、本発明が油圧ショベルに適用される場合には、油圧
ショベルの上部旋回体)56を駆動するように構成され
ている。また、前記油圧モータ52へは、切換弁58を
介して油圧ポンプ60、タンク62との間の圧油の給排
が行われる。なお、本実施例において、切換弁58とし
て図1にその構成例を示したが、油圧ポンプ60には油
圧ショベルの図示していない他のアクチュエータの切換
弁、例えばアームシリンダの切換弁等が、一般的には接
続されている。
【0036】そこで、まず一方のリリーフ弁50Aにつ
いて、図1を参照しながら説明する。
【0037】油圧モータ52のカバー部54には、リリ
ーフ弁組立て64がスリーブ66に内蔵されて組込ま
れ、このスリーブ66の先端に取付けられたシート68
が、供給口70Aと低圧室(出口)72とを液密的に遮
断している。また、このスリーブ66の中には、スペー
サ74、ロッド76を有するポペット78、バネ座ピス
トン80、および一端がポペット78に他端がバネ座ピ
ストン80に支持されたスペーサ74に当接するバネ8
2が内包されている。なお、ポペット78は、シート6
8に対してその径d1部分で着座し、ロッド76の径d2
(d2<d1)との面積差に、供給口70Aの圧油が作用
するように構成されている。そして、ロッド76には、
リリーフ弁64が作動した場合の安定性を維持するため
のオリフィス84が設けられている。
【0038】しかるに、バネ座ピストン80は、バネ座
ピストン室86内において、スリーブ66に対し径部d
3にて液密的にかつ摺動自在に支持されており、前記バ
ネ座ピストン室86は、バネ座ピストン80をスリーブ
66に組付けた後、キャップ88により閉栓されてい
る。また、バネ座ピストン80は、バネ座ピストン室8
6の中でその肩部80aがスリーブ66の壁面66aに
当接するまでの距離Sを移動することができる。なお、
このバネ座ピストン80の移動は、バネ座ピストン室8
6に対し、後述する経路により流入した圧油が、バネ座
ピストン80の右端に作用することにより、バネ82を
圧縮しつつ図示の左方へ移動することになる。
【0039】そして、前記供給口70Aとバネ座ピスト
ン室86との間には、圧力補償流量調整弁としての圧力
補償流量制御スプール90が組み込まれている。さら
に、この圧力補償流量制御スプール90は、このスプー
ルに設けた絞り91の前後での差圧を設定するバネ92
により、図において下方へ押圧変位している。なお、こ
の圧力補償流量制御スプール90を通過して通路94か
ら通路96へ流れる油量は、絞り91の前後の差圧がバ
ネ92の荷重による圧力と同じになるよう開口部93の
開度が自動調整され、供給口70Aすなわち通路94の
圧力如何に拘わらず一定となる。
【0040】また、通路96の一端には、油室100が
開口しており、この油室100には制御ピストン101
が液密的にかつ摺動自在にキャップ102に支持されて
おり、またこの制御ピストン101はバネ103により
他方の油室104側に押圧変位している。さらに、他方
の油室104は、キャップ102に設けた絞り105を
介して信号ライン106に接続されている。そして、前
記制御ピストン101は、信号ライン106に外部信号
が作用していない時は、バネ103の作用により図にお
いて右方に維持されている。この場合、バネ103の弾
力は比較的小さく設定してある。
【0041】このような状態、すなわち制御ピストン1
01が図示のL2=0の位置となる右端に来ている状態
において、切換弁58を操作し、油圧モータ52すなわ
ち慣性体56を起動加速または減速停止させる際には、
供給口70Aに発生する圧力は、通路94から圧力補償
流量制御スプール90を介して通路96へ流入し、さら
に通路107、66bを経てバネ座ピストン室86へ供
給される。この時、圧力補償流量制御スプール90から
下流への圧油の流入量は、バネ座ピストン80の移動に
伴う体積変化、すなわちバネ座ピストン80の径部d3
の面積×ストロークSの変化となる。
【0042】従って、バネ座ピストン80の図において
左方への移動速度は、圧力補償流量制御スプール90を
通過する油量によってのみ定まり、この場合のリリーフ
弁組立て64の昇圧パターンは、従来技術の場合と同様
の昇圧パターン(図6参照)からなる圧力波形を得るこ
とができ、例えば油圧ショベルの上部旋回体(慣性体5
6)の慣性が比較的大きな場合に、良好な減速停止特性
を得ることができる(なお、この特性は慣性体56の起
動加速の場合も同じパターンとなる)。
【0043】なお、図5および図6に示す圧力波形にお
いて、初期圧P1は図1に示すバネ座ピストン80が図
示の位置に有る場合であり、最終設定圧PSは前記バネ
座ピストン80が最大ストロークSを移動した位置にあ
る場合を示す。そして、前記初期圧P1から最終設定圧
PSまでへの昇圧時間を緩昇圧時間Δtと称する。
【0044】次に、信号ライン106に信号圧力を、例
えば信号発生用油圧ポンプ108の吐出圧力として、3
0kgf/cm2程度の圧力が作用している時は、油室
100の圧力が比較的低圧の場合には、制御ピストン1
01をバネ103の力に対抗し図において左方に移動さ
せて、L1=0の位置に維持している。
【0045】このような状態で、前記と同様に慣性体5
6を減速停止すべく、供給口70Aの圧力が上昇する
と、この圧力は制御ピストン101の右端の油室104
に作用する信号圧力より高いので、圧力補償流量制御ス
プール90を通過後の圧油は、まず制御ピストン101
を前記信号圧力に対抗し図において右方へ移動させ、L
1+L2のストロークの後に制御ピストン101を停止さ
せる。
【0046】この間において、すなわち制御ピストン1
01がL1+L2をストロークする間においては、圧力補
償流量制御スプール90からバネ座ピストン室86の方
向へ流入する圧油は、制御ピストン101の径をd4と
するとき、この径部d4の面積×ストローク(L1+L
2)の体積増加に使用されるので、バネ座ピストン80
がキャップ88に当接した位置、すなわち低圧により作
動する。
【0047】そして、制御ピストン101がL1+L2の
ストローク移動後、圧力補償流量制御スプール90の下
流における体積膨張は、バネ座ピストン80の移動によ
る径部d3の面積×ストロークSとなるので、このバネ
座ピストン80が移動する過程では、リリーフ弁組立て
64の作動圧力は、信号ライン106に信号圧力が無い
場合と同様となる。但し、一般には、慣性体56は低圧
状態で既に減速されているので、停止までの昇圧パター
ンは(信号ライン106に信号圧力が作用している状態
では)、図5に示す圧力波形IIもしくは圧力波形II−1
(図5において、低圧での作動時間t1の間に減速はす
るものの停止しない場合には、圧力波形は圧力波形II−
1)となる。しかし、低圧での作動時間は、圧力補償流
量調整スプール90を通過する油量は、供給口70Aの
圧力に拘わらず単位時間当たり一定であるので、制御ピ
ストン101の径部d4とそのストロークL1+L2を予
め適切に設定することにより、必要にして充分な作動時
間とすることができる。
【0048】図1に示す実施例においては、油圧モータ
52に対し、2個のリリーフ弁50A、50Bを設け、
その一方のリリーフ弁50Aの構造についてのみ図示し
ているが、他方のリリーフ弁50Bも同様の構成となる
ことは勿論である。また、制御ピストン101は、信号
切換手段111およびこの切換手段111への信号発生
手段112からの信号操作により、信号発生用油圧ポン
プ108からの油圧信号を伝達することにより、その切
換え操作が行われる。
【0049】また、図1に示す実施例においては、供給
口70Aからバネ座ピストン室86への通路上には、圧
力補償流量制御スプール90を介して圧油を導く構成を
示したが、代案として、図3に示すように、オリフィス
110を設けただけの構成とすることもできる。
【0050】なお、図1および図2において、参照符号
114A、114Bは逆止弁、116はバネ付き逆止
弁、117はタンクをそれぞれ示す。
【0051】また、圧力補償流量制御スプール90を使
用する場合、図1に示すように、バネ92の他端を保持
するために前記圧力補償流量制御スプール90の収納孔
97を閉栓するように設けたキャツプ98の位置を、そ
のねじ部98aとこれに螺合する調整ナット99によ
り、外部から調整可能な構成とする。これにより、前記
圧力補償流量制御スプール90に作用するバネ92の荷
重を、外部から調整可能とすると共に、前記圧力補償流
量制御スプール90を通過する油量が調整されて、緩昇
圧時間Δtを本発明の適用される機械の特性に応じて、
図5の圧力波形I−1(Δt+α)もしくは圧力波形I
−2(Δt−β)に示すように、最適に調整することが
できるので、さらに優れたリリーフ弁を有する油圧モー
タ装置として構成することができる。
【0052】前述した、本発明に係る緩昇圧リリーフ弁
を有する油圧モータ装置を、図7および図8に示すよう
に、油圧ショベルに適用した場合、切換スプールに外部
信号を作用させる条件として、油圧ショベルのブームの
上部旋回体に対する角度θを検出し、これに応じて、例
えばブームがより水平に近い状態(図8参照)では外部
信号を与えず、またブームが上部旋回体に対してより垂
直に近い場合(図7参照)には外部信号を与えることに
より、油圧ショベルの減速停止性能を最適に設定するこ
とが可能となる。
【0053】また、ブームシリンダの保持圧を検出し、
この保持圧が高い場合は外部信号を与えず、そして前記
保持圧が所定の圧力より低い場合には外部信号を与える
等、油圧ショベルの上部旋回体のアクチュエータの姿
勢、作業条件に応じて、圧力補償流量制御スプール90
(これに対応するリリーフ弁50Bの圧力補償流量制御
スプールに対しても同様)に切換信号圧力を与えること
によっても、油圧ショベルの減速停止性能を最適に設定
することが可能となる。なお、前述したように、前記ブ
ーム保持圧に対応して出力される油圧信号とする代わり
に、ブームシリンダ保持圧そのものを外部信号として伝
達するようにしても良い。
【0054】さらに、実用上においては、各供給口に対
して設けられたリリーフ部組立てに対して、油圧モータ
のカバー部に設けた共通(1個所)の信号供給口より外
部信号を与えることにより、信号配管がより単純化され
て、取扱いが容易となる。
【0055】さらにまた、本発明の緩昇圧リリーフ弁を
有する油圧モータ装置において、制御ピストン101
は、図1に示すモータ装置のカバー部52に内蔵する構
成に代えて、図4に示すように、リリーフ弁組立て64
と同軸にしてキャップ88に内蔵する構成とすることも
できる。
【0056】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
【0057】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明に係る緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置
は、油圧ポンプから切換弁を介して給排される圧油によ
り慣性負荷を駆動する油圧モータの両管路に分岐して配
設され、前記油圧モータの回転を減速停止する際に供給
口の圧力上昇によりポペットがその背部に一端を押接す
るバネ弾力に抗して移動して開口し、その圧油を出口へ
リリーフさせると共に、前記供給口の圧油をバネ座ピス
トン室へ絞りを介して導入することにより、前記バネの
他端に押接されたバネ座ピストンを移動させて、前記バ
ネを圧縮してリリーフ圧力を調整するように構成したリ
リーフ弁を有する油圧モータ装置において、前記供給口
と前記バネ座ピストン室との間に設けた絞りに対して、
この絞りのバネ座ピストン側にその両端に作用する圧力
差によって液密的に摺動自在に移動する制御ピストンを
配設し、この制御ピストンの一端には前記バネ座ピスト
ン室から前記絞りとの間の圧力を作用させると共に、前
記制御ピストンの他端には外部信号圧力を作用させる構
成としたことにより、油圧ショベルのように、機械の姿
勢や作業条件によっては、慣性体の慣性がそれぞれ異な
る場合でも、外部信号によりこの慣性体を減速停止する
際の油圧ブレーキの作動圧力を、非常に簡単な方法によ
って調整することができるので、各作業条件や姿勢に拘
らず最適な減速停止並びに起動加速特性を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モ
ータ装置の一実施例を示す要部断面構造と油圧系統との
接続状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モー
タ装置全体の油圧系統図である。
【図3】本発明に係る緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モ
ータ装置の別の実施例を示し、図1における圧力補償流
量調整手段の代わりにオリフィスを設けるだけの場合の
要部拡大断面図である。
【図4】図1の実施例における制御ピストンを、リリー
フ弁組立てと同軸にキャップに内蔵して設けた変形例を
示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明の油圧モータにおける緩昇圧リリーフ弁
の圧力動作特性を示す波形図である。
【図6】従来における油圧モータのリリーフ弁の圧力動
作特性を示す波形図である。
【図7】慣性負荷として油圧ショベルの場合における旋
回慣性が比較的小さくなる場合の状態を示す説明図であ
る。
【図8】慣性負荷として油圧ショベルの場合における旋
回慣性が比較的大きくなる場合の状態を示す説明図であ
る。
【図9】従来の油圧モータのリリーフ弁の一構成例を示
す要部断面図である。
【図10】従来の油圧モータのリリーフ弁の別の構成例
の概略構成とその系統配置を示す説明図である。
【図11】図10に示すリリーフ弁の要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
50A、50B 緩昇圧リリーフ弁 52 油圧モータ 54 カバー部 56 慣性負荷 58 切換弁 60 油圧ポンプ 62 タンク 64 リリーフ弁組立て 66 スリーブ 66a 壁面 66b 通路 68 シート 70A、70B 供給口 72 低圧室 74 スペーサ 76 ロッド 78 ポペット 80 バネ座ピストン 80a 肩部 82 バネ 84 オリフィス 86 バネ座ピストン室 88 キャップ 90 圧力補償流量制御スプール 91 絞り 92 バネ 93 開口部 94 通路 96 通路 97 収納孔 98 キャップ 98a ねじ部 99 調整ナット 100 油室 101 制御ピストン 102 キャップ 103 バネ 104 油室 105 絞り 106 信号ライン 107 通路 108 信号発生用油圧ポンプ 110 オリフィス 111 信号切換手段 112 信号発生手段 114A、114B 逆止弁 116 バネ付き逆止弁 117 タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 利幸 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内 (72)発明者 佐藤 幸治 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB02 AC06 BA01 BA02 BB03 CA02 DB02 3H059 AA03 BB06 BB31 CA04 CA05 CC06 CF01 DD06 DD14 EE01 FF03 FF14 3H089 AA18 BB06 BB27 CC08 DA03 DB03 DB33 DB47 DB49 EE08 EE22 EE31 GG02 JJ02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプから切換弁を介して給排され
    る圧油により慣性負荷を駆動する油圧モータの両管路に
    分岐して配設され、前記油圧モータの回転を減速停止す
    る際に供給口の圧力上昇によりポペットがその背部に一
    端を押接するバネ弾力に抗して移動して開口し、その圧
    油を出口へリリーフさせると共に、前記供給口の圧油を
    バネ座ピストン室へ絞りを介して導入することにより、
    前記バネの他端に押接されたバネ座ピストンを移動させ
    て、前記バネを圧縮してリリーフ圧力を調整するように
    構成したリリーフ弁を有する油圧モータ装置において、 前記供給口と前記バネ座ピストン室との間に設けた絞り
    に対して、この絞りのバネ座ピストン側にその両端に作
    用する圧力差によって液密的にかつ摺動自在に移動する
    制御ピストンを配設し、この制御ピストンの一端には前
    記バネ座ピストン室から前記絞りとの間の圧力を作用さ
    せると共に、前記制御ピストンの他端には外部信号圧力
    を作用させるように構成したことを特徴とする緩昇圧リ
    リーフ弁を有する油圧モータ装置。
  2. 【請求項2】 緩昇圧リリーフ弁および制御ピストンを
    油圧モータのカバーに内蔵してなる請求項1記載の緩昇
    圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置。
  3. 【請求項3】 油圧モータのそれぞれのポートに対して
    緩昇圧リリーフ弁を設け、それぞれの緩昇圧リリーフ弁
    に対して制御ピストンを設け、これらの制御ピストンを
    油圧モータのカバーに設けた共通の外部信号供給口に外
    部信号を給排するように構成してなる請求項2記載の緩
    昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置。
  4. 【請求項4】 油圧ポンプから切換弁を介して給排され
    る圧油により慣性負荷を駆動する油圧モータの両管路に
    分岐して配設され、前記油圧モータの回転を減速停止す
    る際に供給口の圧力上昇によりポペットがその背部に一
    端を押接するバネ弾力に抗して移動して開口し、その圧
    油を出口へリリーフさせると共に、前記供給口の圧油を
    バネ座ピストン室へ絞りを介して導入することにより、
    前記バネの他端に押接されたバネ座ピストンを移動させ
    て、前記バネを圧縮してリリーフ圧力を調整するように
    構成したリリーフ弁を有する油圧モータ装置において、 供給口からバネ座ピストン室への通路上に圧力補償流量
    調整手段を設けると共に、この圧力補償流量調整手段と
    バネ座ピストン室との間にその両端の差圧により液密的
    にかつ摺動自在に移動する制御ピストンの一端を開口さ
    せると共に、前記制御ピストンの他端には外部信号圧力
    を作用させるように構成したことを特徴とする緩昇圧リ
    リーフ弁を有する油圧モータ装置。
  5. 【請求項5】 圧力補償流量調整手段の差圧を設定する
    バネの荷重を外部から調整可能に構成してなる請求項4
    記載の緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置。
  6. 【請求項6】 制御ピストンは、緩昇圧リリーフ弁のリ
    リーフ弁組立ての同軸上にこのリリーフ弁組立てと一体
    的に配置してなる請求項1〜4のいずれかに記載の緩昇
    圧リリーフ弁を有する油圧モータ装置。
  7. 【請求項7】 緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装
    置は、油圧ショベルの旋回駆動装置であって、外部信号
    は前記油圧ショベルの上部旋回体とブームとの相対角度
    に対応して出力される信号からなる請求項1〜4のいず
    れかに記載の緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装
    置。
  8. 【請求項8】 緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装
    置は、油圧ショベルの旋回駆動装置であって、外部信号
    は前記油圧ショベルのブーム保持圧に対応して出力され
    る信号からなる請求項1〜4のいずれかに記載の緩昇圧
    リリーフ弁を有する油圧モータ装置。
  9. 【請求項9】 緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モータ装
    置は、油圧ショベルの旋回駆動装置であって、外部信号
    は前記油圧ショベルのブーム保持圧からなる請求項1〜
    4のいずれかに記載の緩昇圧リリーフ弁を有する油圧モ
    ータ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101537930B1 (ko) 2012-04-03 2015-07-20 봇슈 렉스로스 가부시키가이샤 유압 회로
CN107606209A (zh) * 2017-10-20 2018-01-19 新乡市华航航空液压设备有限公司 一种高精度连续可调管式节流阀
JP2021105327A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 株式会社クボタ 作業機

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