JP2000145350A - ボーリング孔内撮像装置 - Google Patents

ボーリング孔内撮像装置

Info

Publication number
JP2000145350A
JP2000145350A JP10323029A JP32302998A JP2000145350A JP 2000145350 A JP2000145350 A JP 2000145350A JP 10323029 A JP10323029 A JP 10323029A JP 32302998 A JP32302998 A JP 32302998A JP 2000145350 A JP2000145350 A JP 2000145350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boring hole
imaging
head
imaging device
head portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10323029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3961698B2 (ja
Inventor
Hideaki Nakagawa
英朗 中川
Hiroyuki Oishi
博之 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHI NIPPON GIJUTSU KAIHATSU
West Japan Engineering Consultants Inc
Original Assignee
NISHI NIPPON GIJUTSU KAIHATSU
West Japan Engineering Consultants Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHI NIPPON GIJUTSU KAIHATSU, West Japan Engineering Consultants Inc filed Critical NISHI NIPPON GIJUTSU KAIHATSU
Priority to JP32302998A priority Critical patent/JP3961698B2/ja
Publication of JP2000145350A publication Critical patent/JP2000145350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3961698B2 publication Critical patent/JP3961698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤のどのような向きのボーリング孔に対し
ても孔内壁の撮像が行えると共に、深さの制限がなく、
深いボーリング孔のどの方向の内壁も確実に撮像可能な
ボーリング孔内撮像装置を提供する。 【解決手段】 外部を撮像可能な撮像手段を内蔵するヘ
ッド部2が延長ケーシング6を継足されつつボーリング
孔50に挿入されることから、ボーリング孔50内奥深
くまで撮像手段を送込むことができ、どのようなボーリ
ング孔50に対しても孔内壁の撮像が可能となり、利便
性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボーリング孔内壁
の状態を撮像して観察等を行うためのボーリング孔内撮
像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地質や地盤調査等のためにボーリ
ングした孔内における孔壁の状態の観察を行う場合で、
ボーリングした孔が地面に対し略垂直向きであれば、地
表部からボーリング孔内に吊下挿入して孔内壁を撮像す
るボーリング孔内撮像装置(ボアホールカメラ装置)が
用いられていた。
【0003】このような従来のボーリング孔内撮像装置
としては、特開平1−210594号公報や特開平6−
311401号公報に開示されたものが知られており、
こうしたボーリング孔内撮像装置の一例を図7に示す。
図7は従来のボーリング孔内撮像装置の概略構成図であ
る。
【0004】前図に示す従来のボーリング孔内撮像装置
100は、ボーリング孔50内に挿入されるカメラゾン
デ101と、ボーリング孔50内でカメラゾンデ101
を昇降させるための昇降機104と、カメラゾンデ10
1のボーリング孔50内での深度を測定する深度測定器
106と、カメラゾンデ101と昇降機104を制御す
るとともにカメラゾンデ101からの画像信号や深度測
定器106からの深度データ等を処理する制御部103
と、制御部103で処理された画像信号を表示するテレ
ビモニタ105と、これらの機器を接続し、信号の授受
及び電力供給等を行うためのシステムケーブル102と
を備える構成である。
【0005】前記カメラゾンデ101は、円筒状の筒体
110内に格納されたカメラ111と、カメラ111の
光軸上に45度傾斜して配置された平面反射鏡112
と、筒体110に取り付けられた円筒状のガラス窓11
3と、ガラス窓113の外部を照射する電球114とを
備える構成である。このカメラゾンデ101は、駆動手
段(図示を省略)によりボーリング孔50の軸まわりに
回転可能に構成され、カメラ111の撮影している方向
は、方位測定器115によって検出されるようになって
いる。
【0006】上記した構成の従来のボーリング孔内撮像
装置では、カメラゾンデ101をボーリング孔50内に
挿入し、ボーリング孔50内での深度を深度測定器10
6で検出しつつ、昇降機104により所望の深度位置に
移動させ、その位置における方位を方位測定器115で
検出しつつ、駆動手段により所望の撮影方向に向け、電
球114によりボーリング孔50内を照射することによ
り、所望位置の孔壁面Sを撮影することができる。得ら
れたボーリング孔50内壁の画像信号は、制御部103
に送られて処理され、テレビモニタ105に表示され
る。このテレビモニタ105の表示画像を観察者が監視
することにより、ボーリング孔50を穿設した地点の地
質等を把握することができる。
【0007】また、前記した従来のボーリング孔内撮像
装置の他に、地表部からボーリング孔内に挿入したロッ
ドの先端部分にカメラを装備し、ボーリング孔内を撮像
する装置も用いられていた。このような従来のボーリン
グ孔内撮像装置としては、特開平6−74764号公
報、特開平6−94452号公報に開示されたものが知
られており、こうしたボーリング孔内撮像装置の一例を
図8に示す。図8は従来の他のボーリング孔内撮像装置
の概略構成図である。
【0008】前図に示す従来のボーリング孔内撮像装置
では、ボーリング孔内に挿入されるヘッド部201をな
す筒状のケース202内にカメラ203を収め、ケース
202の先端面に無底円錐台状の内面鏡204を取着し
ている。内面鏡204の前部にはアクリル窓205が形
成され、その外側には照明ランプ206と散光用の照明
窓207が配設されている。
【0009】前記ケース202は、カメラ203等を収
めた内ケース202aと、それに外嵌された外ケース2
02bから構成され、外ケース202bはオフセットリ
ング208を介してU型ロッド209に接続固定されて
いる。
【0010】前記カメラ203の撮像データはコネクタ
210を介してケーブル211に伝送され、記録手段及
び画像処理手段(図示を省略)へ入力され、画像処理手
段で処理された画像がモニタ(図示を省略)に表示され
る仕組みである。
【0011】上記した構成の従来のボーリング孔内撮像
装置による撮像は、まず、カメラ203の光軸がボーリ
ング孔軸方向と平行になるようにヘッド部201を先頭
にボーリング孔内に挿入し、カメラ203により撮像を
行う。内面鏡204に映ってカメラ203で撮像される
側方視画像とカメラ203に直接撮像される前方視画像
との合さった画像が画像処理手段に入力され、適切な画
像に処理されてモニタに表示される。このモニタに表示
されるボーリング孔内壁の状態を観察者が観察する。
【0012】このように、前記した従来の他のボーリン
グ孔内撮像装置においては、内面鏡204に映った側方
視画像と直接撮像される前方視画像とを一つのカメラ2
03で同時に撮像することができるので、ボーリング孔
内壁面全体の状況や湧水の状況も迅速に把握することが
できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のボーリング孔内
撮像装置は以上のように構成されていたことから、前者
の場合、垂直の孔に用いる場合は全く問題なかったが、
垂直以外の例えば略水平のボーリング孔等にはカメラゾ
ンデ101を挿入できないために適用できず、こうした
略水平のボーリング孔内壁の状態を確認することは非常
に困難であるという課題を有した。
【0014】また、後者の場合、略水平方向にも挿入で
きたが、U型ロッド209の長さに限界があり、深い孔
には用いることができなかった。また、ボーリング孔内
壁とヘッド部201の摩擦により押込み抵抗が大きく、
孔への挿入に大きな駆動力を必要とするため、強力な挿
入用駆動機を用いなければならず、その分高コストにな
ってしまうという課題を有した。
【0015】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、地盤のどのような向きのボーリング孔に対し
ても孔内壁の撮像が行えると共に、深さの制限がなく、
深いボーリング孔のどの方向の内壁も確実に撮像可能な
ボーリング孔内撮像装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るボーリング
孔内撮像装置は、一端が閉じ、且つ外周壁の少なくとも
一部分が光を透過可能な所定長さの略筒状体で形成さ
れ、閉じた端部側を先端として地盤のボーリング孔内に
出し入れ可能且つ回転可能に挿入されるヘッド部と、前
記ヘッド部の内側に格納される撮像手段と、前記ヘッド
部内側の撮像手段の撮像中心軸延長上に所定角度傾斜し
て配置され、前記ヘッド部の光透過部分を通してボーリ
ング孔内壁を前記撮像手段で撮像可能とする反射手段
と、前記ヘッド部の内側に配設され、前記光透過部分を
介して撮像対象のボーリング孔内壁へ向けて照明光を照
射する照明手段と、両端が開放した略筒状体で形成さ
れ、開放端の一方を前記ヘッド部の開放端に接続してボ
ーリング孔内に挿入されると共に、ボーリング孔への挿
入深さの増大に従って開放端同士の接続により直列に複
数継足されて延長される延長ケーシングと、ボーリング
孔外部から前記延長ケーシング内を通ってヘッド部内の
撮像手段に接続され、撮像信号伝送及び電力供給を行う
ケーブルとを備え、前記ボーリング孔内に挿入したヘッ
ド部をボーリング孔内で移動並びに回転させ、前記ボー
リング孔内壁を撮像するものである。このように本発明
においては、外部を撮像可能な撮像手段を内蔵するヘッ
ド部が延長ケーシングを継足されつつボーリング孔に挿
入されることにより、ボーリング孔内奥深くに撮像手段
を送込め、撮像手段からボーリング孔内壁の鮮明な画像
を得られることとなり、どのようなボーリング孔に対し
ても孔内壁の撮像が可能となり、利便性が高い。
【0017】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記延長ケーシングが、ボーリング
孔外側からヘッド部のボーリング孔内壁に対する向きを
変更可能な十分なねじり剛性を有してなるものである。
このように本発明においては、延長ケーシングが十分な
ねじり剛性を有することにより、孔外部から延長ケーシ
ングを回転させてヘッド部の向きをボーリング孔内で調
節できることとなり、撮像手段で確実に所望の内壁位置
の画像が得られることとなる。
【0018】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記ヘッド部が、前記光透過部分を
清浄に保つ清拭手段を有してなるものである。このよう
に本発明においては、ヘッド部に清拭手段を配設し、光
透過部分が汚れた場合に清拭手段で汚れを除去できるこ
とにより、光透過部分の透過性を維持して撮像手段が常
に鮮明な画像を撮像できることとなる。
【0019】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記ヘッド部の所定位置の外周部
に、ボーリング孔内壁に接触する最外周部分及び当該最
外周部分内側に回動自在に係合し、ヘッド部と一体に配
設されてなる内周部分からなり、ヘッド部をボーリング
孔内壁に対し回転自在に保持するヘッド部軸受体を配設
するものである。このように本発明においては、ヘッド
部とボーリング孔内壁との間に最外周部分及び内周部分
からなるヘッド部軸受体が介在し、ヘッド部軸受体でヘ
ッド部をボーリング孔内に直接接触しない状態で支えつ
つ、ヘッド部をボーリング孔内壁に対し回転させるとヘ
ッド部と一体の内周部分がボーリング孔内壁に接した最
外周部分に対してスムーズに回転できることにより、ヘ
ッド部とボーリング孔内壁との間の回転の際の抵抗を減
らすこととなり、ヘッド部をボーリング孔内壁に対し容
易に回転自在として、ボーリング孔外側からのヘッド部
の位置調節が一層容易且つ小駆動力で行え、作業性向上
と低コスト化が図れる。
【0020】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記ヘッド部並びに延長ケーシング
を内側に挿入可能な略筒状体で形成され、前記ボーリン
グ孔の地表側入口部分に配設され、前記入口部分を覆っ
て崩れないよう保持する入口保持部と、当該入口保持部
の内側に配設され、入口保持部内壁に接触する最外周部
分及び当該最外周部分内側に回動自在に係合し、且つヘ
ッド部又は延長ケーシング表面に当接してヘッド部又は
延長ケーシングをボーリング孔軸方向移動自在且つ回転
自在に保持する内周部分からなる入口軸受体とを備える
ものである。このように本発明においては、ボーリング
孔の地表側入口部分に入口保持部及び入口軸受体を配設
し、入口軸受体でヘッド部又は延長ケーシングを入口保
持部に直接接触しない状態で支えつつ、ヘッド部又は延
長ケーシングをボーリング孔内壁に対し回転させるとヘ
ッド部又は延長ケーシングが入口保持部側に保持された
内周部分に対してスムーズに回転できることにより、ヘ
ッド部又は延長ケーシングとボーリング孔内壁との間の
回転の際の抵抗を減らすこととなり、ヘッド部をボーリ
ング孔内壁に対し容易に回転自在として、ボーリング孔
外側からのヘッド部の位置調節が一層容易且つ小駆動力
で行え、作業性向上と低コスト化が図れる。さらに、ボ
ーリング孔の地表側入口部分を覆って保持することによ
り、地盤で最も弱い部分となる入口部分の崩壊を防いで
ボーリング孔へのヘッド部又は延長ケーシングの出し入
れや回転が滞りなく行える。
【0021】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記ヘッド部並びに延長ケーシング
を挿入可能な略筒状体で形成され、前記ボーリング孔の
地表側入口部分に配設され、地表側表面にヘッド部の向
きを示す角度目盛を形成されてなり、前記入口部分を覆
って崩れないよう保持する入口保持部を備えるものであ
る。このように本発明においては、ボーリング孔の地表
側入口部分に入口保持部を配設し、ボーリング孔の地表
側入口部分を覆って保持することにより、地盤で最も弱
い部分となる入口部分の崩壊を防いでボーリング孔への
ヘッド部又は延長ケーシングの出し入れや回転が滞りな
く行える。さらに、入口保持部の地表側表面に角度目盛
が形成されてなり、ヘッド部又は延長ケーシングの回転
角度がわかることにより、ヘッド部のボーリング孔内壁
に対する向きが容易に把握でき、ボーリング孔外側から
のヘッド部の位置調節が一層容易に行え、作業性の向上
が図れる。
【0022】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記入口保持部の地表側表面に、ヘ
ッド部の向きを示す角度目盛を形成されてなるものであ
る。このように本発明においては、入口保持部の地表側
表面に角度目盛が形成されてなり、ヘッド部又は延長ケ
ーシングの回転角度がわかることにより、ヘッド部のボ
ーリング孔内壁に対する向きが容易に把握でき、ボーリ
ング孔外側からのヘッド部の位置調節がより一層容易に
行え、作業性の向上が図れる。
【0023】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記延長ケーシングが、両開放端に
連通し、且つ撮像手段に接続されるケーブルを挿入可能
な一連のスリット状の開口部を周側部に形成されてなる
ものである。このように本発明においては、延長ケーシ
ングに両開放端と連通する開口部が形成され、ヘッド部
の撮像手段に接続するケーブルを開口部に通して延長ケ
ーシング内側に収められることにより、前記ケーブルを
延長ケーシング内に通す作業が容易となり、延長ケーシ
ングの継足し直前にケーブルを開口部から延長ケーシン
グ内に収納でき、ボーリング孔への挿入進行に合わせて
継足される複数の延長ケーシング全てに初めからケーブ
ルを通しておかなくても済むこととなり、ケーブル及び
延長ケーシングの取扱い性に優れ、作業性が大幅に向上
する。
【0024】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記延長ケーシングの開口部に着脱
自在な略線状体で形成され、前記延長ケーシングの開口
部を水密に塞ぐスペーサを備えるものである。このよう
に本発明においては、ケーブルを収納した延長ケーシン
グの開口部にスペーサが装着され、ケーブルを収納した
延長ケーシングの開口部を水密に塞ぐことにより、ボー
リング孔挿入後に湧水等が開口部から延長ケーシング内
に浸入することがなく、ヘッド部及び延長ケーシング内
部の各機器に水による悪影響を及さない。
【0025】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記ボーリング孔内壁に対する前記
ヘッド部の向きを計測する撮像方向計測手段が前記ヘッ
ド部内に配設され、前記撮像方向計測手段により得られ
た撮像方向情報を前記撮像手段により得た撮像画面の一
部に表示させるものである。このように本発明において
は、前記ヘッド部内に撮像方向計測手段が配設され、撮
像で得られた画面に撮像方向情報を重ねて表示すること
により、ヘッド部のボーリング孔内壁に対する向き、す
なわち撮像方向が容易に把握でき、ボーリング孔内壁を
撮像した画面が実際のボーリング孔のどの位置にあたる
かを確実に判別できる。
【0026】また、本発明に係るボーリング孔内撮像装
置は必要に応じて、前記撮像方向計測手段が、当該撮像
方向計測手段自体に撮像方向情報を表示可能に形成さ
れ、前記撮像手段で撮像可能なヘッド部内の所定位置に
配設されるものである。このように本発明においては、
撮像方向計測手段自体が撮像方向情報を表示可能に形成
されて直接撮像手段に撮像され、ボーリング孔内壁の撮
像画面に撮像方向情報を重ねて表示できることにより、
撮像手段の撮像方向が容易に把握でき、ボーリング孔内
壁を撮像した画面と実際のボーリング孔とを確実に一対
一に対応させられると共に、撮像方向情報を付加する複
雑な画像処理が不要となり、簡略な構成でコストダウン
が図れる。
【0027】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以
下、本発明の第1の実施形態について、図1ないし図3
を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係るボー
リング孔内撮像装置の概略構成図、図2は本実施形態に
係るボーリング孔内撮像装置のヘッド部の断面図、図3
は本実施形態に係るボーリング孔内撮像装置の入口保持
部の断面図及び正面図である。
【0028】前記各図に示すように、本実施形態に係る
ボーリング孔内撮像装置1は、一端が閉じ、且つ外周壁
の一部分に開口した窓部2aを有してなる所定長さの金
属製略筒状体で形成され、閉じた端部側を先端として地
盤40のボーリング孔50内に出し入れ可能且つ回転可
能に挿入されるヘッド部2と、このヘッド部2の内側に
格納される撮像手段としてのカメラ3と、前記ヘッド部
2内側のカメラ3の撮像中心軸延長上に45°傾斜して
配置され、前記ヘッド部2の窓部2aを通してボーリン
グ孔50内壁を前記カメラ3で撮像可能とする反射手段
としての平面反射鏡4と、前記ヘッド部2の内側に配設
され、前記窓部2aを介して撮像対象のボーリング孔5
0内壁へ向けて照明光を照射する照明手段としての照明
ランプ5と、両端が開放した略筒状体で形成され、開放
端の一方を前記ヘッド部2の開放端に接続してボーリン
グ孔50内に挿入されると共に、ボーリング孔50への
挿入深さの増大に従って開放端同士の接続により直列に
複数継足されて延長される延長ケーシング6と、ボーリ
ング孔50外部から前記延長ケーシング6内を通ってヘ
ッド部2内のカメラ3に接続され、撮像信号伝送及び電
力供給を行うケーブル7とを備える構成である。
【0029】前記ヘッド部2は、ボーリング孔50内壁
に接触する球体で形成される最外周部分8a及びこの最
外周部分8a内側に回動自在に係合し、ヘッド部2と一
体に配設されてなる略環状体の内周部分8bとを有して
なるヘッド部軸受体8を外周の所定位置に配設され、こ
のヘッド部軸受体8によりボーリング孔50内壁に対し
回転自在に保持される。
【0030】前記ヘッド部2の内部のカメラ3には、モ
ータ等の駆動源(図示を省略)が装着されており、駆動
源の駆動により焦点距離を調節することが可能となって
いる。また、カメラ3にはケーブル7が接続しており、
カメラ3の撮像信号等の授受及び電力供給等を行う。そ
して、ケーブル7の反対端には、制御部やテレビモニタ
(図示を省略)等が接続されている。これらの構成と動
作は、前記した従来前者の装置と同様である。前記カメ
ラ3、平面反射鏡4、及び照明ランプ5は、外周部が透
明材料製の筒状体であるカメラ収納部2bに一体に収納
され、ヘッド部2と分離可能となっている。
【0031】前記延長ケーシング6は、金属又は合成樹
脂等からなる略筒状体であり、この略筒状体の開放端同
士が防水且つ気密性を維持した状態で着脱自在に接続可
能に形成されると共に、一方の開放端が前記ヘッド部2
に防水且つ気密状態で着脱自在に装着できる仕組みとな
っている。
【0032】一方、前記ヘッド部2並びに延長ケーシン
グ6の挿入口となるボーリング孔50の地表側入口部分
には、前記ヘッド部2並びに延長ケーシング6を内側に
挿入可能な略筒状体で形成され、略筒状体の地表側表面
にヘッド部2の向きを示す角度目盛9aを形成されてな
り、前記ボーリング孔50の地表側入口部分を覆う入口
保持部9が配設されると共に、この入口保持部9の内壁
に接触する略環状体の最外周部分10a及びこの最外周
部分10a内側に回動自在に係合し、且つヘッド部2又
は延長ケーシング6表面に当接してヘッド部2又は延長
ケーシング6をボーリング孔50軸方向移動自在且つ回
転自在に保持する球体の内周部分10bからなる入口軸
受体10が配設される。前記入口保持部9でボーリング
孔50の地表側入口部分を覆って保持することから、地
盤で最も弱い部分となる入口部分の崩壊を防いでボーリ
ング孔50へのヘッド部2又は延長ケーシング6の出し
入れや回転が滞りなく行える。
【0033】前記入口保持部9の角度目盛9aは、平面
反射鏡4を介してカメラ3がボーリング孔50の内壁の
いずれの向きに相対しているかを示すものであり、ヘッ
ド部2又は延長ケーシング6の回転角度がわかることか
ら、ヘッド部2のボーリング孔50内壁に対する向きが
容易に把握でき、ボーリング孔50外側からのヘッド部
2の位置調節がより一層容易に行える。
【0034】また、このボーリング孔50の地表側入口
部分には、前記ヘッド部2並びに延長ケーシング6をボ
ーリング孔50に出し入れすると共にボーリング孔50
に対し回転させる駆動装置(図示を省略)及びヘッド部
2の到達深さをヘッド部2並びに延長ケーシング6の挿
入状態から検出する深度測定器(図示を省略)がそれぞ
れ配設される。次に、本実施の形態に係るボーリング孔
内撮像装置の撮像動作について説明する。
【0035】あらかじめ、挿入する深さまで接続して用
いる全ての延長ケーシング6にケーブル7を通してお
く。そして、カメラ3の光軸がボーリング孔50軸方向
と平行になるようにヘッド部2を先頭にボーリング孔5
0内に挿入していき、必要な挿入深さに応じて、順次延
長ケーシング6を接続しながら、駆動装置(図示を省
略)により所望の深度位置まで挿入し、ヘッド部2のボ
ーリング孔50内での深度を深度測定器(図示を省略)
で検出する。その深さ位置におけるカメラ3の撮像方向
を角度目盛9aで把握しつつ、駆動装置によりヘッド部
2及び延長ケーシング6を回転させてカメラ3の撮像方
向を所望の方向に向け、さらにヘッド部2内の駆動源に
よる駆動でカメラ3を適切な焦点距離に調節し、照明ラ
ンプ5によりボーリング孔50内を照射しながら、所望
位置のボーリング孔50内壁をカメラ3により撮像す
る。反射鏡4に映ってカメラ3で撮像されるボーリング
孔50内壁の画像が撮像信号として出力され、ケーブル
7を介して制御部(図示を省略)に入力され、適切に画
像処理されてテレビモニタ(図示を省略)に表示され
る。このテレビモニタに表示されるボーリング孔50内
壁の状態を観察者が観察する。
【0036】このように、本実施形態に係るボーリング
孔内撮像装置においては、カメラ3を内蔵するヘッド部
2が延長ケーシング6を継足されつつボーリング孔50
に挿入されることにより、ボーリング孔50内奥深くに
カメラ3を送込め、孔外部から延長ケーシング6を回転
させてヘッド部2の向きをボーリング孔50内で調節し
つつ、カメラ3からボーリング孔50内壁の所望位置の
鮮明な画像を確実に得られることとなり、どのようなボ
ーリング孔50に対しても孔内壁の撮像が可能となり、
利便性が高い。また、ヘッド部2とボーリング孔50内
壁との間にヘッド部軸受体8を、ボーリング孔50の地
表側入口部分に入口軸受体10をそれぞれ配設し、各軸
受体でヘッド部2又は延長ケーシング6をボーリング孔
50内に直接接触しない状態で支えつつ、ヘッド部2又
は延長ケーシング6とボーリング孔50内壁との間の回
転の際の抵抗を減らすことから、ヘッド部2をボーリン
グ孔50内壁に対し容易に回転自在として、ボーリング
孔50外側からのヘッド部2の位置調節が一層容易且つ
小駆動力で行え、作業性向上と低コスト化が図れる。
【0037】(本発明の第2の実施形態)本発明の第2
の実施形態について、図4及び図5を参照しながら説明
する。図4は本実施形態に係るボーリング孔内撮像装置
の延長ケーシングの概略構成説明図、図5は本実施形態
に係るボーリング孔内撮像装置の延長ケーシングの要部
構成説明図である。
【0038】本実施形態におけるボーリング孔内撮像装
置1は、前記第1の実施形態同様、ヘッド部2と、カメ
ラ3と、平面反射鏡4と、照明ランプ5と、延長ケーシ
ング6と、ケーブル7とを備える一方、前記第1の実施
形態と異なる部分として、図4に示すように、前記延長
ケーシング6が、両開放端に連通し、且つカメラ3に接
続されるケーブル7を挿入可能な一連のスリット状の開
口部6aを周側部に形成されてなると共に、前記延長ケ
ーシング6の開口部6aに着脱自在な略線状体で形成さ
れ、開口部6aを水密に塞ぐスペーサ11を備える構成
を有するものである。
【0039】前記延長ケーシング6は、両開放端に連通
するスリット状の開口部6aを形成される一方、着脱自
在に形成される両開放端として、外周に嵌合用突起6c
及び固定螺子6dを配設される雄端部6bと、この雄端
部6bの反対端で前記雄端部6bを嵌脱可能に形成さ
れ、前記嵌合用突起6cを嵌合させる保持溝6f及び前
記固定螺子6d挿入用の固定孔6gをそれぞれ内外周貫
通状態で形成される雌端部6eとを備える構成である。
延長ケーシング6の接続は、嵌合用突起6cが保持溝6
fに合うようにして雄端部6bを雌端部6eに挿入し、
嵌合用突起6cを保持溝6fの奥に達するまで雄端部6
b側を雌端部6e側に対し回転させた後、固定螺子6d
を螺動させて外周側に突出させ、固定孔6gに挿入状態
とすれば、確実に一体化された状態となる。次に、本実
施の形態に係るボーリング孔内撮像装置の撮像動作につ
いて説明する。
【0040】前記第1の実施形態と異なり、あらかじめ
ケーブル7を全ての延長ケーシング6に通す必要はな
く、ボーリング孔50へのヘッド部2挿入後、必要な挿
入深さに応じて、順次延長ケーシング6を接続して挿入
する前に、延長ケーシング6の開口部6aからケーブル
7を内部に通し、スペーサ11で開口部6aを塞ぐ作業
を行う。
【0041】後は前記第1の実施形態同様、ヘッド部2
及び延長ケーシング6を駆動装置により所望の深度位置
まで挿入し、ヘッド部2を所望の方向に向けてカメラ3
の焦点距離を調節して、照明を伴いつつボーリング孔5
0内壁を撮像する。撮像されたボーリング孔50内壁の
画像は撮像信号として出力され、ケーブル7を介して制
御部に入力され、適切な画像に処理されてテレビモニタ
に表示される。
【0042】このように、本実施形態に係るボーリング
孔内撮像装置においては、延長ケーシング6に両開放端
と連通する開口部6aを形成し、ヘッド部2内のカメラ
3に接続するケーブル7を開口部6aに通して延長ケー
シング6内側に収納できることから、前記ケーブル7を
延長ケーシング6内に通す作業が容易となり、継足され
る複数の延長ケーシング6全てに初めからケーブル7を
延長ケーシング6の一方の開放端から他方へ中を通して
おかなくても済むこととなり、延長ケーシング6及びケ
ーブル7の取扱い性に優れ、作業性が大幅に向上する。
また、延長ケーシング6の開口部6aにスペーサ11が
装着され、ケーブルを収納した後の開口部6aを水密に
塞ぐことから、ボーリング50孔挿入後に湧水等が開口
部6aから延長ケーシング6内に浸入することもなく、
ヘッド部2及び延長ケーシング6内部の各機器に水によ
る悪影響を及さない。
【0043】(本発明の第3の実施形態)本発明の第3
の実施形態について、図6を参照しながら説明する。図
6は本実施形態に係るボーリング孔内撮像装置のヘッド
部断面図である。
【0044】本実施形態におけるボーリング孔内撮像装
置1は、前記第1の実施形態同様、ヘッド部2と、カメ
ラ3と、平面反射鏡4と、照明ランプ5と、延長ケーシ
ング6と、ケーブル7とを備える一方、前記第1の実施
形態と異なる部分として、図6に示すように、ヘッド部
2内側の平面反射鏡4がカメラ3の撮像中心軸延長上か
らずらして配置され、且つカメラ3の撮像中心軸延長上
に所定角度傾斜させてハーフミラー12が配設され、平
面反射鏡4及びハーフミラー12によりヘッド部2の窓
部2aを通してボーリング孔50内壁を前記カメラ3で
撮像可能とすると共に、前記ハーフミラー12より先端
側のヘッド部2内部に撮像方向計測手段としてのコンパ
ス13が配設され、前記ハーフミラー12を通してコン
パス13の方位表示状態を前記カメラ3で撮像可能とす
る構成を有するものである。
【0045】次に、本実施の形態に係るボーリング孔内
撮像装置の撮像動作について説明する。前記第1の実施
形態と同様に、ヘッド部2を先頭に順次延長ケーシング
6を接続しながら所望の深度位置まで挿入し、ヘッド部
2を所望の方向に向けてカメラ3の焦点距離を調節し
て、照明を伴いつつボーリング孔50内壁を撮像する。
この時、方位を表示しているコンパス13も、照明部1
4からの照明により、方位表示部分のみハーフミラー1
2を透過してカメラ3で撮像される。
【0046】反射鏡4に映り、さらにハーフミラー12
に反射してカメラ3で撮像されるボーリング孔50内壁
の画像は、一部にコンパス13の方位表示部分も取込ん
だ状態で撮像信号として出力され、適切に画像処理され
てテレビモニタ(図示を省略)に表示される。このテレ
ビモニタに表示されるボーリング孔50内壁の画面の一
部にはコンパス13の方位表示部分が含まれ、観察者が
ボーリング孔50内壁の状態と共にそれがどの向きであ
るかを確実に把握できる。
【0047】このように、本実施形態に係るボーリング
孔内撮像装置においては、ヘッド部2内にコンパス13
を配設し、カメラ3で撮像したボーリング孔50内壁の
画像の一部にコンパス13の方位表示状態を重ねて表示
することから、カメラ3によるボーリング孔50内壁の
撮像方向が容易に把握でき、ボーリング孔50内壁を撮
像した画面が実際のボーリング孔50のどの位置にあた
るかを確実に判別でき、撮像画面に基づくボーリング孔
50に対する評価をより適切に行える。
【0048】なお、前記第1ないし第3の各実施形態に
係るボーリング孔内撮像装置においては、前記ヘッド部
2を長時間使用した場合、ボーリング孔50の内壁との
接触を繰返すため、窓部2aから土や砂が入り、ヘッド
収納部2bの透明度が劣化することもあるが、前記構成
に加えて、ヘッド収納部2bに外周部分を清拭する清拭
手段としてのワイパーを配設する構成とすることもで
き、外周部分を清拭して透明度を容易に回復することが
でき、透明度を高く維持してカメラ3の撮影画像が不鮮
明になるのを防止できる。
【0049】また、前記第1ないし第3の各実施形態に
係るボーリング孔内撮像装置においては、ヘッド部2及
び延長ケーシング6が円筒状に形成される構成としてい
るが、この他、他の断面形状の筒体、例えば三角形断
面、四角形断面、任意の多角形断面、楕円断面等の筒体
とする構成としてもよい。
【0050】また、前記第1ないし第3の各実施形態に
係るボーリング孔内撮像装置においては、略水平方向又
は略垂直方向のボーリング孔50に対して適用する構成
としているが、これに限らず、前記第1及び第2の各実
施形態においては垂直方向を含む各方向、前記第3の実
施形態においては水平方向を含む各方向のボーリング孔
50に対して前記同様に挿入してボーリング孔50内壁
の撮像を行える。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外部を撮
像可能な撮像手段を内蔵するヘッド部が延長ケーシング
を継足されつつボーリング孔に挿入されることにより、
ボーリング孔内奥深くに撮像手段を送込め、撮像手段か
らボーリング孔内壁の鮮明な画像を得られることとな
り、どのようなボーリング孔に対しても孔内壁の撮像が
可能となり、利便性が高いという効果を奏する。
【0052】また、本発明によれば、延長ケーシングが
十分なねじり剛性を有することにより、孔外部から延長
ケーシングを回転させてヘッド部の向きをボーリング孔
内で調節できることとなり、撮像手段で確実に所望の内
壁位置の画像が得られるという効果を有する。
【0053】また、本発明によれば、ヘッド部に清拭手
段を配設し、光透過部分が汚れた場合に清拭手段で汚れ
を除去できることにより、光透過部分の透過性を維持し
て撮像手段が常に鮮明な画像を撮像できるという効果を
有する。
【0054】また、本発明によれば、ヘッド部とボーリ
ング孔内壁との間に最外周部分及び内周部分からなるヘ
ッド部軸受体が介在し、ヘッド部軸受体でヘッド部をボ
ーリング孔内に直接接触しない状態で支えつつ、ヘッド
部をボーリング孔内壁に対し回転させるとヘッド部と一
体の内周部分がボーリング孔内壁に接した最外周部分に
対してスムーズに回転できることにより、ヘッド部とボ
ーリング孔内壁との間の回転の際の抵抗を減らすことと
なり、ヘッド部をボーリング孔内壁に対し容易に回転自
在として、ボーリング孔外側からのヘッド部の位置調節
が一層容易且つ小駆動力で行え、作業性向上と低コスト
化が図れるという効果を有する。
【0055】また、本発明によれば、ボーリング孔の地
表側入口部分に入口保持部及び入口軸受体を配設し、入
口軸受体でヘッド部又は延長ケーシングを入口保持部に
直接接触しない状態で支えつつ、ヘッド部又は延長ケー
シングをボーリング孔内壁に対し回転させるとヘッド部
又は延長ケーシングが入口保持部側に保持された内周部
分に対してスムーズに回転できることにより、ヘッド部
又は延長ケーシングとボーリング孔内壁との間の回転の
際の抵抗を減らすこととなり、ヘッド部をボーリング孔
内壁に対し容易に回転自在として、ボーリング孔外側か
らのヘッド部の位置調節が一層容易且つ小駆動力で行
え、作業性向上と低コスト化が図れる。さらに、ボーリ
ング孔の地表側入口部分を覆って保持することにより、
地盤で最も弱い部分となる入口部分の崩壊を防いでボー
リング孔へのヘッド部又は延長ケーシングの出し入れや
回転が滞りなく行えるという効果を有する。
【0056】また、本発明によれば、ボーリング孔の地
表側入口部分に入口保持部を配設し、ボーリング孔の地
表側入口部分を覆って保持することにより、地盤で最も
弱い部分となる入口部分の崩壊を防いでボーリング孔へ
のヘッド部又は延長ケーシングの出し入れや回転が滞り
なく行える。さらに、入口保持部の地表側表面に角度目
盛が形成されてなり、ヘッド部又は延長ケーシングの回
転角度がわかることにより、ヘッド部のボーリング孔内
壁に対する向きが容易に把握でき、ボーリング孔外側か
らのヘッド部の位置調節が一層容易に行え、作業性の向
上が図れるという効果を有する。
【0057】また、本発明によれば、入口保持部の地表
側表面に角度目盛が形成されてなり、ヘッド部又は延長
ケーシングの回転角度がわかることにより、ヘッド部の
ボーリング孔内壁に対する向きが容易に把握でき、ボー
リング孔外側からのヘッド部の位置調節がより一層容易
に行え、作業性の向上が図れるという効果を有する。
【0058】また、本発明によれば、延長ケーシングに
両開放端と連通する開口部が形成され、ヘッド部の撮像
手段に接続するケーブルを開口部に通して延長ケーシン
グ内側に収められることにより、前記ケーブルを延長ケ
ーシング内に通す作業が容易となり、延長ケーシングの
継足し直前にケーブルを開口部から延長ケーシング内に
収納でき、ボーリング孔への挿入進行に合わせて継足さ
れる複数の延長ケーシング全てに初めからケーブルを通
しておかなくても済むこととなり、ケーブル及び延長ケ
ーシングの取扱い性に優れ、作業性が大幅に向上すると
いう効果を有する。
【0059】また、本発明によれば、ケーブルを収納し
た延長ケーシングの開口部にスペーサが装着され、ケー
ブルを収納した延長ケーシングの開口部を水密に塞ぐこ
とにより、ボーリング孔挿入後に湧水等が開口部から延
長ケーシング内に浸入することがなく、ヘッド部及び延
長ケーシング内部の各機器に水による悪影響を及さない
という効果を有する。
【0060】また、本発明によれば、前記ヘッド部内に
撮像方向計測手段が配設され、撮像で得られた画面に撮
像方向情報を重ねて表示することにより、ヘッド部のボ
ーリング孔内壁に対する向き、すなわち撮像方向が容易
に把握でき、ボーリング孔内壁を撮像した画面が実際の
ボーリング孔のどの位置にあたるかを確実に判別できる
という効果を有する。
【0061】また、本発明によれば、撮像方向計測手段
自体が撮像方向情報を表示可能に形成されて直接撮像手
段に撮像され、ボーリング孔内壁の撮像画面に撮像方向
情報を重ねて表示できることにより、撮像手段の撮像方
向が容易に把握でき、ボーリング孔内壁を撮像した画面
と実際のボーリング孔とを確実に一対一に対応させられ
ると共に、撮像方向情報を付加する複雑な画像処理が不
要となり、簡略な構成でコストダウンが図れるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るボーリング孔内
撮像装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るボーリング孔内
撮像装置のヘッド部の断面図である。
【図3】(A)は本発明の第1の実施形態に係るボーリ
ング孔内撮像装置の入口保持部の断面図である。(B)
は本発明の第1の実施形態に係るボーリング孔内撮像装
置の入口保持部の正面図である。
【図4】(A)は本発明の第2の実施形態に係るボーリ
ング孔内撮像装置の延長ケーシングのケーブル導入状態
説明図である。(B)は本発明の第2の実施形態に係る
ボーリング孔内撮像装置の延長ケーシングの接続前状態
説明図である。
【図5】(A)は本発明の第2の実施形態に係るボーリ
ング孔内撮像装置の延長ケーシング雄端部の概略構成図
である。(B)は本発明の第2の実施形態に係るボーリ
ング孔内撮像装置の延長ケーシング雌端部の概略構成図
である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るボーリング孔内
撮像装置のヘッド部断面図である。
【図7】従来のボーリング孔内撮像装置の概略構成図で
ある。
【図8】従来の他のボーリング孔内撮像装置の概略構成
図である。
【符号の説明】
1 ボーリング孔内撮像装置 2 ヘッド部 2a 窓部 2b カメラ収納部 3 カメラ 4 平面反射鏡 5 照明ランプ 6 延長ケーシング 6a 開口部 6b 雄端部 6c 嵌合用突起 6d 固定螺子 6e 雌端部 6f 保持溝 6g 固定孔 7 ケーブル 8 ヘッド部軸受体 8a 最外周部分 8b 内周部分 9 入口保持部 9a 角度目盛 10 入口軸受体 10a 最外周部分 10b 内周部分 11 スペーサ 12 ハーフミラー 13 コンパス 14 照明部 40 地盤 50 ボーリング孔 100 ボーリング孔内撮像装置 101 カメラゾンデ 102 システムケーブル 103 制御部 104 昇降機 105 テレビモニタ 106 深度測定器 110 筒体 111 カメラ 112 平面反射鏡 113 ガラス窓 114 電球 115 方位計 201 ヘッド部 202 ケース 202a 内ケース 202b 外ケース 203 カメラ 204 内面鏡 205 アクリル窓 206 照明ランプ 207 照明窓 208 オフセットリング 209 U型ロッド 210 コネクタ 211 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA60 BB00 CC00 FF01 FF04 FF65 FF67 GG02 JJ03 LL12 MM24 MM25 MM28 PP02 PP05 PP22 PP26 QQ31

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が閉じ、且つ外周壁の少なくとも一
    部分が光を透過可能な所定長さの略筒状体で形成され、
    閉じた端部側を先端として地盤のボーリング孔内に出し
    入れ可能且つ回転可能に挿入されるヘッド部と、 前記ヘッド部の内側に格納される撮像手段と、 前記ヘッド部内側の撮像手段の撮像中心軸延長上に所定
    角度傾斜して配置され、前記ヘッド部の光透過部分を通
    してボーリング孔内壁を前記撮像手段で撮像可能とする
    反射手段と、 前記ヘッド部の内側に配設され、前記光透過部分を介し
    て撮像対象のボーリング孔内壁へ向けて照明光を照射す
    る照明手段と、 両端が開放した略筒状体で形成され、開放端の一方を前
    記ヘッド部の開放端に接続してボーリング孔内に挿入さ
    れると共に、ボーリング孔への挿入深さの増大に従って
    開放端同士の接続により直列に複数継足されて延長され
    る延長ケーシングと、 ボーリング孔外部から前記延長ケーシング内を通ってヘ
    ッド部内の撮像手段に接続され、撮像信号伝送及び電力
    供給を行うケーブルとを備え、 前記ボーリング孔内に挿入したヘッド部をボーリング孔
    内で移動並びに回転させ、前記ボーリング孔内壁を撮像
    することを特徴とするボーリング孔内撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のボーリング孔内撮
    像装置において、 前記一又は複数の延長ケーシングが、ボーリング孔外側
    からヘッド部のボーリング孔内壁に対する向きを変更可
    能な十分なねじり剛性を有してなることを特徴とするボ
    ーリング孔内撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載のボーリング
    孔内撮像装置において、 前記ヘッド部が、光透過部分を清浄に保つ清拭手段を有
    してなることを特徴とするボーリング孔内撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    のボーリング孔内撮像装置において、 前記ヘッド部の所定位置の外周部に、ボーリング孔内壁
    に接触する最外周部分及び当該最外周部分内側に回動自
    在に係合し、ヘッド部と一体に配設されてなる内周部分
    からなり、ヘッド部をボーリング孔内壁に対し回転自在
    に保持するヘッド部軸受体を配設することを特徴とする
    ボーリング孔内撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    のボーリング孔内撮像装置において、 前記ヘッド部並びに延長ケーシングを内側に挿入可能な
    略筒状体で形成され、前記ボーリング孔の地表側入口部
    分に配設され、前記入口部分を覆って崩れないよう保持
    する入口保持部と、 当該入口保持部の内側に配設され、入口保持部内壁に接
    触する最外周部分及び当該最外周部分内側に回動自在に
    係合し、且つヘッド部又は延長ケーシング表面に当接し
    てヘッド部又は延長ケーシングをボーリング孔軸方向移
    動自在且つ回転自在に保持する内周部分からなる入口軸
    受体とを備えることを特徴とするボーリング孔内撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    のボーリング孔内撮像装置において、 前記ヘッド部並びに延長ケーシングを挿入可能な略筒状
    体で形成され、前記ボーリング孔の地表側入口部分に配
    設され、地表側表面にヘッド部の向きを示す角度目盛を
    形成されてなり、前記入口部分を覆って崩れないよう保
    持する入口保持部を備えることを特徴とするボーリング
    孔内撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項5に記載のボーリング孔内撮
    像装置において、 前記入口保持部の地表側表面に、ヘッド部の向きを示す
    角度目盛を形成されてなることを特徴とするボーリング
    孔内撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1ないし7のいずれかに記載
    のボーリング孔内撮像装置において、 前記延長ケーシングが、両開放端に連通し、且つ撮像手
    段に接続されるケーブルを挿入可能な一連のスリット状
    の開口部を周側部に形成されてなることを特徴とするボ
    ーリング孔内撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項8に記載のボーリング孔内撮
    像装置において、 前記延長ケーシングの開口部に着脱自在な略線状体で形
    成され、前記延長ケーシングの開口部を水密に塞ぐスペ
    ーサを備えることを特徴とするボーリング孔内撮像装
    置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1ないし9のいずれかに記
    載のボーリング孔内撮像装置において、 前記ボーリング孔内壁に対する前記ヘッド部の向きを計
    測する撮像方向計測手段が前記ヘッド部内に配設され、
    前記撮像方向計測手段により得られた撮像方向情報を前
    記撮像手段により得た撮像画面の一部に表示させること
    を特徴とするボーリング孔内撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項10に記載のボーリング孔
    内撮像装置において、 前記撮像方向計測手段が、当該撮像方向計測手段自体に
    撮像方向情報を表示可能に形成され、前記撮像手段で撮
    像可能なヘッド部内の所定位置に配設されることを特徴
    とするボーリング孔内撮像装置。
JP32302998A 1998-11-13 1998-11-13 ボーリング孔内撮像装置 Expired - Fee Related JP3961698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32302998A JP3961698B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 ボーリング孔内撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32302998A JP3961698B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 ボーリング孔内撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000145350A true JP2000145350A (ja) 2000-05-26
JP3961698B2 JP3961698B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=18150330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32302998A Expired - Fee Related JP3961698B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 ボーリング孔内撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3961698B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108800A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 株式会社大林組 孔内撮影装置
JP2019131982A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 四国電力株式会社 空洞内撮影装置およびコンクリート基礎の検査方法
JP2020111875A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 株式会社ボア 地質調査に用いる透明管の開口端を塞ぐジョイント部材
JP2021076660A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 ビィディエムサービス有限会社 撮像装置保護機構及びこれを用いた地質調査装置
JP7470577B2 (ja) 2020-06-16 2024-04-18 株式会社安藤・間 回転掘削ロッドの傾きの方向及び角度計測方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108800A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 株式会社大林組 孔内撮影装置
JP2019131982A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 四国電力株式会社 空洞内撮影装置およびコンクリート基礎の検査方法
JP7097185B2 (ja) 2018-01-29 2022-07-07 四国電力送配電株式会社 空洞内撮影装置およびコンクリート基礎の検査方法
JP2020111875A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 株式会社ボア 地質調査に用いる透明管の開口端を塞ぐジョイント部材
JP2021076660A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 ビィディエムサービス有限会社 撮像装置保護機構及びこれを用いた地質調査装置
JP7221849B2 (ja) 2019-11-07 2023-02-14 ビィディエムサービス有限会社 撮像装置保護機構及びこれを用いた地質調査装置
JP7470577B2 (ja) 2020-06-16 2024-04-18 株式会社安藤・間 回転掘削ロッドの傾きの方向及び角度計測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3961698B2 (ja) 2007-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK3008372T3 (en) Pipe inspection device
US6117071A (en) Endoscope with movable imaging unit for zooming or focusing
US4919114A (en) Endoscope provided with flexible signal wires
US2987960A (en) Optical system for endoscopes and the like
JP6153410B2 (ja) ブレード検査装置及びブレード検査方法
WO1992006277A1 (en) Mirror for producing development image of wall of hole in ground and device for producing image
JP5730867B2 (ja) ホットセルの内部を観察するための装置、該装置の提供されたホットセル、および該装置を保守する方法
JPH09215660A (ja) 内視鏡の画像形成装置
JP3903453B2 (ja) ボーリング孔内撮像装置
JPH09313435A (ja) 内視鏡装置
JPH11104059A (ja) 蛍光観察装置
JP2000145350A (ja) ボーリング孔内撮像装置
US20140300715A1 (en) Image magnifying apparatus
US7312923B2 (en) View field frame position adjustable optical device
JP2001017388A (ja) 内視鏡用撮像装置
US4051523A (en) Submersible camera
JP2000227559A (ja) 内視鏡用撮像装置
JP3051334B2 (ja) ボアホールテレビカメラ装置
JPH04161693A (ja) 孔壁観察用複合ミラーとこれを用いた昇降ゾンデ
JP2014011771A (ja) 撮像システムおよびセンサユニット
JPH0111798Y2 (ja)
JPH04368594A (ja) ボアホ−ル内壁等の撮像装置
JPH0715383B2 (ja) 空洞内撮影方法および空洞内撮影装置
JPH06311401A (ja) ボアホールテレビカメラ装置
JPS61122836A (ja) 内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees