JP2000145043A - 断熱折板屋根材及び断熱折板屋根構造 - Google Patents

断熱折板屋根材及び断熱折板屋根構造

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JP2000145043A
JP2000145043A JP10316017A JP31601798A JP2000145043A JP 2000145043 A JP2000145043 A JP 2000145043A JP 10316017 A JP10316017 A JP 10316017A JP 31601798 A JP31601798 A JP 31601798A JP 2000145043 A JP2000145043 A JP 2000145043A
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heat insulating
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Yoshihito Sakamoto
義仁 坂本
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属折板のはぜ部における隣り合う断熱材の
端部同士の密着性を確保し、はぜ部の断熱性、気密性を
向上させて結露を防止すること。 【解決手段】 両端にはぜ部1aを有する金属折板1
と、金属折板1の屋内側に裏張りした断熱材2と、金属
折板1のはぜ部1aを屋内側に露出させないガスケット
部材7とを備えて断熱折板屋根材を形成してなるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折板屋根に断熱材を
裏張りした断熱折板屋根材及び断熱折板屋根構造、特に
折板屋根のはぜ部の断熱性、気密性を向上させて結露防
止を図るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、折板屋根裏面の結露防止のため
に、高密度のグラスウールシート等を貼り付けたものが
あるが、結露防止効果があまり高くなく、屋根全体の断
熱性が低いという問題があった。これを改善するために
金属折板を二重に葺き、その間にグラスウール断熱材を
充填する二重折板屋根があるが、折板を二重に葺くため
に全体重量の増加や、下葺の折板の金属面が屋内側に露
出するために、吸音性が悪化するなどの問題があった。
【0003】それらを改善するものとして、例えば特開
平7−150697号公報に開示されている従来の金属
複合屋根材がある。図9は従来の金属複合屋根材の断面
図、図10は同金属複合屋根材の端部組合わせ状態を示
す断面図である。この金属複合屋根材は、建築物の屋根
に供する金属折板1を基材とし、マット状のロックウー
ル断熱材3の1つの面をアルミガラスクロスの補強用表
面被覆シート4によっ被覆して形成された断熱材マット
2をその補強用表面被覆シート4を屋内側表面にして金
属折板1に貼付けてなるものである。1bは金属折板1
の一方のL字状のはぜ部、1cは金属折板1の他方のコ
字状のはぜ部である。
【0004】このように構成された金属複合屋根材を施
工した時、図10に示すように補強用表面被覆シート4
の幅方向の端部がその上面まで接着されたはぜ部1bと
1cが突き合わされ、はぜ部1cを折り曲げて両はぜ部
1bと1cを嵌合させたとき、補強用表面被覆シート4
の幅方向の端部が嵌合されたはぜ部1b、1cによって
機械的に接合されるため、断熱材マット2の剥離等に対
する信頼性のより高い金属複合屋根が構築されるもので
あった。この金属複合屋根材はコストを下げつつ必要な
耐火、断熱、防露、吸音性を持たせたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の金
属複合屋根材では、マット状のロックウール断熱材3と
アルミガラスクロスの補強用表面被覆シート4はその剛
性が非常に小さく、柔らかいため、金属折板1にロック
ウール断熱材3を貼り付けるに際し、ロックウール断熱
材3の端部の張り出しを管理する手間も大きく、金属複
合屋根材を施工した場合、はぜ部1b、1c直下に結露
を生じさせないようにはぜ部1bと1cにおける隣り合
うロックウール断熱材3の幅方向の端部同士で張り出し
部分をつぶし合い、ロックウール断熱材3の端部同士を
密着性させ、気密性を確保するのに手間がかかるという
問題があった。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、金属折板のはぜ部における隣り
合う断熱材の端部同士の密着性を容易に確保し、はぜ部
の断熱性、気密性を向上させて結露を防止することがで
きる断熱折板屋根材及び断熱折板屋根構造を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
断熱折板屋根材は両端にはぜ部を有する金属折板と、金
属折板の屋内側に裏張りした断熱材と、金属折板のはぜ
部を屋内側に露出させないガスケット部材とを備えてな
るものである。
【0008】本発明の請求項2に係る断熱折板屋根材の
ガスケット部材は断熱性と可撓性を有する材料で形成さ
れている。
【0009】本発明の請求項3に係る断熱折板屋根材の
ガスケット部材は中空の略三角断面である。
【0010】本発明の請求項4に係る断熱折板屋根材の
ガスケット部材は耳を有するものである。
【0011】本発明の請求項5に係る断熱折板屋根材構
造は両端にはぜ部を有する金属折板の屋内側に断熱材を
裏張りし、その金属折板のはぜ部同士をその長手方向の
全長に亘って或いは間隔を置いて母屋に設けられた吊子
を介して組み合わせてなる断熱折板屋根構造において、
金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないガスケット部
材を金属折板の端部に配置してなるものである。
【0012】本発明の請求項1の断熱折板屋根材におい
ては、両端にはぜ部を有する金属折板と、金属折板の屋
内側に裏張りした断熱材と、金属折板のはぜ部を屋内側
に露出させないガスケット部材とを備えてなるから、こ
の断熱折板屋根材の互いに隣接する金属折板のはぜ部が
吊子に支持された状態に組み合わされた場合に、隣り合
う金属折板へ裏張りされた断熱材のはぜ側端部の間で金
属折板のはぜ部の屋内側にガスケット部材が介在するこ
とによって金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないこ
ととなり、当該はぜ部の室内側表面温度が露点温度以上
に保持されるため、金属折板のはぜ部の結露を防止する
ことができる。
【0013】本発明の請求項2の断熱折板屋根材におい
ては、ガスケット部材が断熱性と可撓性を有する材料で
形成されているから、ガスケット部材が金属折板のはぜ
部と断熱材に密着して断熱性と気密性が向上し、結露の
防止がより効果的となる。
【0014】本発明の請求項3の断熱折板屋根材におい
ては、ガスケット部材が中空の略三角断面であるから、
金属折板のはぜ部における断熱性がさらに向上し、結露
の防止がより効果的となる。
【0015】本発明の請求項4の断熱折板屋根材におい
ては、ガスケット部材が耳を有するから、耳を金属折板
のはぜ部の立ち上がり部分に接着剤で接着した場合に、
はぜ締め施工時に当該耳がはぜ部の嵌合部に機械的に挟
み込まれるため、はぜ内部の気密性、断熱性が向上する
とともに、当該ガスケット部材の脱落防止も図ることが
できる。
【0016】本発明の請求項5の断熱折板屋根構造にお
いては、両端にはぜ部を有する金属折板の屋内側に断熱
材を裏張りし、その金属折板のはぜ部同士をその長手方
向の全長に亘って或いは間隔を置いて母屋に設けられた
吊子を介して組み合わせてなる断熱折板屋根構造におい
て、金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないガスケッ
ト部材を金属折板の端部に配置してなるから、隣り合う
金属折板へ裏張りされた断熱材のはぜ側端部の間で金属
折板のはぜ部の屋内側にガスケット部材が介在すること
によって金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないこと
となり、当該はぜ部の室内側表面温度が露点温度以上に
保持されるため、金属折板のはぜ部の結露を防止するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施形態1に係る断熱折板屋根材の端部を組合わせた状態
を示す断面図、図2は同断熱折板屋根材の断面図、図3
は同断熱折板屋根材に用いられるガスケットを示す斜視
図である。図において、1は断熱折板屋根材の基材とな
る板厚0.8mmの金属折板、1aは金属折板1の端部
に形成された鉤状のはぜ部である。2は金属折板1の屋
内側表面に接着され、裏張りされた断熱材マットであ
る。この断熱材マット2は金属折板1の屋内側表面に1
つの面が接着された密度40〜80kg/m3 程度、厚
さ25mmのマット状のロックウール断熱材3と、その
ロックウール断熱材3のもう1つの面を被覆する補強用
表面被覆シート4とで構成されている。
【0018】この補強用表面被覆シート4は重量200
g/m2 、厚さ0.18mmのガラスクロスで補強され
た厚さ0.02mmのアルミ箔からなり、アルミ箔の面
を表にしてロックウール断熱材3に接着され、ロックウ
ール断熱材3を被覆している。7は金属折板1のはぜ部
1aに取り付けらる発泡ゴム製で中空の略直角三角断面
のガスケット部材である。このガスケット部材7の寸法
は厚さが2mmで、垂辺が20mm、底辺が15mmの
略直角三角形状で、各頂部は丸くなっている。10は建
物の母屋、12は母屋10に取り付けられた断面L次状
の吊子取付部材、13は吊子取付部材12にボルトとナ
ットの締着部材14で接続された吊子である。
【0019】金属折板1への断熱材マット2の接着は、
まず金属折板1の屋内側表面にクロロプレンゴム系接着
剤を140g/m2 程度吹付け、しかる後に断熱材マッ
ト2の補強用表面被覆シート4を表にし、断熱材マット
2のロックウール断熱材3を金属折板1の屋内側表面に
設置、圧着して金属折板1への断熱材マット2の接着が
完了する。次に、金属折板1へ裏張りされた断熱材マッ
ト2のはぜ側端部にガスケット部材6の斜辺部分を固定
手段である接着剤により接着し、ガスケット部材7を断
熱材マット2が裏張りされた金属折板1のはぜ部1aの
屋内側に取り付けてなる断熱折板屋根材が形成される。
【0020】次に、上述のように構成された断熱折板屋
根材を用いて断熱折板屋根構造を施工する手順について
説明する。ガスケット部材7を取り付けた断熱折板屋根
材を通常の折板屋根と同様に、建物の母屋10上の吊子
13に、まず図1に示す左側の金属折板1の下側のはぜ
部1aを嵌合させる。次に、それと隣り合う右側の金属
折板1の上側のはぜ部1aを左側の金属折板1の下側の
はぜ部1aに重ねて嵌合する。しかる後に、はぜ締め機
(図示省略)によって重ねて嵌合されたはぜ部1aを締
め込むことにより、互いに隣接する金属折板1のはぜ部
1aが吊子13に支持された状態に組み合わされる。こ
のとき、隣り合う金属折板1へ裏張りされた断熱材マッ
ト2のはぜ側端部の間に金属折板1のはぜ部1aの屋内
側に取り付けられたガスケット部材7が介在する。以
後、順次隣りに断熱折板屋根材を同様の手順で施工し、
断熱折板屋根構造が構成される。
【0021】このように、互いに隣接する金属折板1の
はぜ部1aが吊子13に支持された状態に組み合わされ
た場合、隣り合う金属折板1へ裏張りされた断熱材マッ
ト2のはぜ側端部の間に金属折板1のはぜ部1aの屋内
側に取り付けられたガスケット部材7が介在するため、
隣接する金属折板1のはぜ部1a及びその周辺を屋内側
に露出させないこととなり、当該はぜ部1aの室内側表
面温度が露点温度以上に保持されるため、金属折板1の
はぜ部1aの結露を防止することができる。また、ガス
ケット部材7が断熱材マット2のはぜ側端部の間に介在
することにより、従来のようにロックウール断熱材3の
端部の張り出し部分をつぶし合い、ロックウール断熱材
3の端部同士を密着させ、気密性を確保するという手間
もなくなくなった。
【0022】さらに、金属折板1のはぜ部1aの屋内側
に取り付けられたガスケット材7は発泡ゴムで形成さ
れ、断熱性と可撓性を有し、さらに内部に独立気泡を持
たせて断熱性を向上させ、かつ、低温時にも弾性を保持
し、保形性も有し、しかも気密性や耐水性を有するた
め、結露の防止がより効果的となる。また、ガスケット
部材7は中空の略直角三角断面形状をして先付けされて
いるので、互いに隣接する金属折板1のはぜ部1aが吊
子13に支持された状態に組み合わされた場合に、お互
いが引っかかって剥がれる危険が少なく、従来の折板屋
根と同じ施工手順でよいため、施工性がよい。上記実施
の形態1ではガスケット部材7の斜辺部分を金属折板1
へ裏張りされた断熱材マット2のはぜ側端部に接着剤に
より接着しているが、ガスケット部材7の斜辺部分に両
面テープを接着しておけば、金属折板1へ裏張りされた
断熱材マット2へのガスケット部材7の接着の施工性が
よりよくなる。
【0023】実施の形態2.図4は本発明の実施形態2
に係る断熱屋根材の端部を組合わせた状態を示す断面
図、図5は同断熱屋根材に用いられるガスケットを示す
斜視図、図6は同断熱折板屋根材の端部を組合わせる直
前の状態を示す断面図、図7は同断熱折板屋根材の端部
を組合わせ、はぜ部をカシメル直前の状態を示す断面
図、図8は同断熱折板屋根材の端部を組合わせた状態を
示す別の位置の断面図である。図において、本発明の実
施の形態1と同様の構成は同一符号を付して重複した構
成の説明を省略する。この実施の形態2はガスケット部
材7の構成が実施の形態1のものと異なるものである。
この実施の形態2のガスケット部材7は1つの頂部に耳
8があるものである。この耳8は20mmの長さで、垂
辺から上方へ延長している。従って、この実施の形態2
ではガスケット部材7の斜辺部分を金属折板1へ裏張り
された断熱材マット2のはぜ側端部に当接させ、そのガ
スケット部材7の耳8を金属折板1のはぜ部1aの立ち
上がり部分に固定手段である接着剤により接着し、ガス
ケット部材7を断熱材マット2が裏張りされた金属折板
1のはぜ部1aの屋内側に取り付けて断熱折板屋根材を
形成したものである。なお図8は吊子8がない部分の金
属折板1のはぜ部1aの組み合わせ状態を示している。
【0024】この実施の形態2も、互いに隣接する金属
折板1のはぜ部1aが吊子13に支持された状態に組み
合わされた場合、隣り合う金属折板1へ裏張りされた断
熱材マット2のはぜ側端部の間に金属折板1のはぜ部1
aの屋内側に取り付けられたガスケット部材7が介在す
るため、隣接する金属折板1のはぜ部1a及びその周辺
を屋内側に露出させないこととなり、当該はぜ部1aの
室内側表面温度が露点温度以上に保持されるため、金属
折板1のはぜ部1aの結露を防止することができる。ま
た、金属折板1のはぜ部1aの屋内側に取り付けられた
ガスケット部材7は発泡ゴムで形成され、断熱性と可撓
性を有し、さらに内部に独立気泡を持たせて断熱性を向
上させ、かつ、低温時にも弾性を保持し、保形性も有
し、しかも気密性や耐水性を有するため、結露の防止が
より効果的となる。
【0025】さらに、ガスケット部材7は中空の略直角
三角断面形状をして先付けされているので、互いに隣接
する金属折板1のはぜ部1aが吊子13に支持された状
態に組み合わされた場合に、お互いが引っかかって剥が
れる危険が少なく、従来の折板屋根と同じ施工方法でよ
いため、施工性がよい。また、中空の略直角三角断面形
状のガスケット部材7は垂辺から上方へ延長する耳8を
有しているので、耳8を金属折板1のはぜ部1aの立ち
上がり部分に接着剤で接着した場合に、はぜ締め施工時
に当該耳8がはぜ部1の嵌合部に機械的に挟み込まれる
ため、はぜ内部の気密性、断熱性が向上するとともに、
当該ガスケット部材7の脱落防止も図ることができる。
【0026】なお、上記実施の形態1、2のガスケット
部材7は可撓性と断熱性と気密性と保形性を有する発泡
ゴムで形成されているが、本発明はこれに限定するもの
でなく、少なくとも断熱性を有する材料であれば、本発
明を適用できることはいうまでもない。従って、ガスケ
ット部材7をゴム系材料やウレタン、ナイロン或いはシ
リコン等の樹脂材料で形成してもよい。さらに、グラス
ウールやロックウール等を気密容器に封入して形成して
もよい。また、上記実施の形態1、2のガスケット部材
7は中空の略直角三角断面形状をしているが、中実であ
ってもよいことはいうまでもない。さらに、上記補強用
表面被覆シート4の補強材としてはガラスクロス6の他
に、不織布、寒冷紗、アルミガラスクロス、アルミクラ
フト紙、アルミガラスクラフト紙、ポリエチレン、塩化
ビニル等が適用される。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1の断熱折
板屋根材によれば、両端にはぜ部を有する金属折板と、
金属折板の屋内側に裏張りした断熱材と、金属折板のは
ぜ部及びその周辺を屋内側に露出させないガスケット部
材とを備えてなるから、この断熱折板屋根材の互いに隣
接する金属折板のはぜ部が吊子に支持された状態に組み
合わされた場合に、隣り合う金属折板へ裏張りされた断
熱材のはぜ側端部の間で金属折板のはぜ部の屋内側にガ
スケット部材が介在することによって金属折板のはぜ部
を屋内側に露出させないこととなり、当該はぜ部の室内
側表面温度が露点温度以上に保持されるため、金属折板
のはぜ部の結露を防止することができるという効果があ
る。
【0028】本発明の請求項2の断熱折板屋根材によれ
ば、ガスケット部材が断熱性と可撓性を有する材料で形
成されているから、ガスケット部材が金属折板のはぜ部
と断熱材に密着して断熱性と気密性が向上し、結露の防
止がより効果的となる。
【0029】本発明の請求項3の断熱折板屋根材によれ
ば、ガスケット部材が中空の略三角断面であるから、金
属折板のはぜ部における断熱性がさらに向上し、結露の
防止がより効果的となる。
【0030】本発明の請求項4の断熱折板屋根材によれ
ば、ガスケット部材が耳を有するから、耳を金属折板の
はぜ部の立ち上がり部分に接着剤で接着した場合に、は
ぜ締め施工時に当該耳がはぜ部の嵌合部に機械的に挟み
込まれるため、はぜ内部の気密性、断熱性が向上すると
ともに、当該ガスケット部材の脱落防止も図ることがで
きるという効果がある。
【0031】本発明の請求項5の断熱折板屋根構造によ
れば、両端にはぜ部を有する金属折板の屋内側に断熱材
を裏張りし、その金属折板のはぜ部同士をその長手方向
の全長に亘って或いは間隔を置いて母屋に設けられた吊
子を介して組み合わせてなる断熱折板屋根構造におい
て、金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないガスケッ
ト部材を金属折板の端部に配置してなるから、隣り合う
金属折板へ裏張りされた断熱材のはぜ側端部の間で金属
折板のはぜ部の屋内側にガスケット部材が介在すること
によって金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないこと
となり、当該はぜ部の室内側表面温度が露点温度以上に
保持されるため、金属折板のはぜ部の結露を防止するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る断熱折板屋根材の端
部を組合わせた状態を示す断面図である。
【図2】同断熱折板屋根材の断面図である。
【図3】同断熱折板屋根材に用いられるガスケットを示
す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る断熱折板屋根材の端
部を組合わせた状態を示す断面図である。
【図5】同断熱折板屋根材に用いられるガスケットを示
す斜視図である。
【図6】同断熱折板屋根材の端部を組合わせる直前の状
態を示す断面図である。
【図7】同断熱折板屋根材の端部を組合わせ、はぜ部を
カシメル直前の状態を示す断面図である。
【図8】同断熱折板屋根材の端部を組合わせた状態を示
す別の位置の断面図である。
【図9】従来の金属複合屋根材の断面図である。
【図10】同金属複合屋根材の端部組合わせ状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 金属折板 1a はぜ部 2 断熱材マット 3 ロックウール断熱材 4 補強用表面被覆シート 7 ガスケット 8 耳 10 母屋 13 吊子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にはぜ部を有する金属折板と、 金属折板の屋内側に裏張りした断熱材と、 金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないガスケット部
    材と を備えてなることを特徴とする断熱折板屋根材。
  2. 【請求項2】 上記ガスケット部材は断熱性と可撓性を
    有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の断熱折板屋根材。
  3. 【請求項3】 上記ガスケット部材は中空の略三角断面
    であることを特徴とする請求項1記載の断熱折板屋根
    材。
  4. 【請求項4】 上記ガスケット部材は耳を有することを
    特徴とする請求項1、2、又は3記載の断熱折板屋根
    材。
  5. 【請求項5】 両端にはぜ部を有する金属折板の屋内側
    に断熱材を裏張りし、その金属折板のはぜ部同士をその
    長手方向の全長に亘って或いは間隔を置いて母屋に設け
    られた吊子を介して組み合わせてなる断熱折板屋根構造
    において、 金属折板のはぜ部を屋内側に露出させないガスケット部
    材を金属折板の端部に配置したことを特徴とする断熱折
    板屋根構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196121A (ja) * 2010-03-21 2011-10-06 Mastax F:Kk 金属屋根材の接続構造

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JP2011196121A (ja) * 2010-03-21 2011-10-06 Mastax F:Kk 金属屋根材の接続構造

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