JP2000144868A - 真空式下水システムおよび吸気弁 - Google Patents
真空式下水システムおよび吸気弁Info
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Abstract
される空気を確実に供給することができる。 【解決手段】内部が真空状態とされた真空下水管31
に、真空下水管31内の真空によって作動される真空弁
14を介して、汚水吸引管15が接続されており、真空
弁14が開放されることによって、汚水槽11内の汚水
が、汚水吸引管15を通して真空下水管31内に吸引さ
れる。真空弁14と真空下水管31との間における真空
弁14に近接した部分には、真空下水管31内の真空に
よって閉鎖されるように吸気弁20が接続されており、
真空下水管31内の真空度が低下すると、吸気弁20が
開放されて真空下水管31内に空気が供給される。
Description
水を搬送する真空式下水システム、およびその真空式下
水システムに使用される吸気弁に関する。
を利用して搬送して集める真空式下水システムが開発さ
れている。真空式下水システムでは、各家庭等から排出
される汚水が貯留される汚水槽を有する真空弁ユニット
と、汚水が集められる集水タンクとの間に真空式下水管
が設けられている。集水タンクは、真空下水管の内部を
真空にする真空ポンプが配備された真空ステーションに
設けられており、真空ステーションの真空ポンプによっ
て真空下水管の内部が真空状態とされる。
に開放された状態で貯留された汚水を吸引する汚水吸引
管と、汚水吸引管と真空下水管とを連通および遮断する
真空弁とが設けられている。真空弁は、真空下水管内の
真空を利用して開閉制御されるようになっており、真空
弁が開放されることによって、真空下水管と汚水吸引管
とが連通状態になり、汚水槽内の汚水が真空状態になっ
た真空下水管内に吸引される。
に、あるいは汚水とともに、空気が吸引されるようにな
っており、吸引された空気は、真空下水管内にて汚水の
流速よりも高速で流動する。このように、真空下水管内
を汚水に対して空気が高速で流動することにより、真空
下水管内には、汚水と空気との気液二相流が形成され、
その気液二相流が真空下水管内を高速で流動して、汚水
が搬送される。
下水管は、汚水を自然流下させる従来の下水管のよう
に、一方向にのみ傾斜させて配管する必要がないため
に、通常、地表に近接した浅い地中部分に、下り傾斜部
分と、高低差30cm程度の上り傾斜部分(リフト部)
とが交互に連続した鋸歯状に配管されている。また、真
空弁ユニットと真空ステーションの間に、河川、他の配
管等の障害物が存在する場合には、真空下水管は、その
障害物の下方または上方を迂回するようにも配管され
る。
部に気液二相流が形成されると、高速で流動する空気が
汚水よりも先に流れることになる。その結果、空気が通
過した汚水はリフト部の最低位部に溜まり、管内を封止
する水栓を形成することになる。リフト部の最低位部分
にて水栓を形成した汚水は、その上流側において吸引さ
れた空気が通過する際に、その空気との気液二相流とな
って流動し、リフト部を通過する。そして、リフト部を
通過した汚水が、次のリフト部の最低位部分に溜まって
水栓を形成する。このように、真空下水管内にて、気液
二相流の形成と水栓の形成とが交互に繰り返されること
によって、汚水はリフト部を越えて流動し、真空ステー
ションに設けられた集水タンクにまで搬送される。集水
タンクに集められた汚水は、圧送ポンプによって、下水
処理場等に搬送される。
槽内の汚水を真空下水管内に吸引した後に、空気を吸引
する気液分離吸引方式(特開平3−43527号公報参
照)と、汚水と空気とを当時に吸引する気液同時吸引方
式(特開平5−33380号公報参照)とがある。ま
た、気液同時吸引方式において、空気吸引量を補うため
に、空気のみを追加吸引する気液同時分離併用方式もあ
る。
る汚水と空気との比率は、通常は、1:3程度を基本と
されており、40リットルの汚水に対して120リット
ルの空気が吸引されるようになっているが、各汚水槽内
に付加される真空度、真空下水管の配管形状等によっ
て、汚水および空気が吸引される真空弁ユニット毎に、
それぞれ、適当に設定されている。
て汚水を吸引した後に、その汚水吸引管によって空気を
吸引するようになっており、吸引された空気の流動によ
って汚水を効率よく搬送することができる。また、吸引
される空気量を、空気の吸引時間の調整によって調整す
ることができる。
流側に、汚水を吸引するための汚水吸引管とは別に、汚
水吸引管の口径よりも小さな口径の吸気管が設けられて
おり、この吸気管によって、汚水の吸引と同時に、真空
下水管内に空気を吸引するようになっている。
場合も、吸引される空気と汚水の比率は、比較的安定し
て設定されている。しかしながら、実際には、真空弁ユ
ニットに流入する汚水量の時間帯による変動、近接して
配置された真空弁ユニットにて汚水が吸引されることに
よる真空下水管内の真空圧の変動、大径の真空下水管の
リフト部において空気のみが通過することによる気液二
相流の非形成等が発生すると、水栓を解消するために予
め設定された空気吸引量では空気不足となり、リフト部
を汚水が越えられるだけの気液二相流が形成されず、リ
フト部を汚水が完全に水封するウォーターブロックが発
生する。このようなウォーターブロックは、真空下水管
に多数のリフト部が設けられていることによって、突発
的に発生することもある。このように、リフト部を完全
に水封するウォーターブロックが発生すると、真空式下
水システム全体において、安定的に汚水を搬送すること
ができないおそれがある。
弁の下流側に空気を吸引するための比較的小径の吸気管
が設けられているために、真空弁が開放されている間し
か空気を吸引することができず、しかも、吸気管から吸
引される空気量が、小径の吸気管の口径に依存している
ことによって、十分な空気を真空下水管内に供給するこ
とができないという問題がある。
水吸引管とを連通および遮断する真空弁の弁開放時間
を、真空弁のコントローラーによって、あるいは真空弁
に設けられたタイマーによって調整することによって、
空気の吸引時間が調整され、真空下水管への空気の吸引
量が調整される。しかしながら、真空弁は、真空下水管
内の真空を利用して弁体を開閉制御するようになってい
るために、真空弁における弁開放時間が一定に設定され
ていても、真空下水管内の真空度が極端に低下している
場合には、汚水の吸引量に対して空気の吸引量が相対的
に減少し、汚水と空気との比率が変化することになる。
度が極端に低下している場合には、真空弁が開放されて
いる間に吸引される空気量を増加させる必要があり、例
えば、吸引される空気量を増加させるために、汚水の吸
引と同時に空気を吸引する気液同時吸引方式を併用し
て、真空下水管に対して空気を補充する方法が採用され
る。しかしながら、前述したように、気液同時吸引方式
でも、真空弁の開放時にのみ、比較的小径の吸気管から
空気が吸引されるにすぎず、このように、気液同時吸引
方式を採用しても、十分な空気を真空下水管内に供給す
ることができないという問題がある。
汚水が吸引された後に空気が吸引されていることを検知
して、その後に、所定時間にわたって空気を吸引した後
に、真空弁を閉鎖する方法もあるが、この場合も、真空
下水管内の真空度が極端に低下している場合には、必要
とされる十分な空気を真空下水管内に吸引することがで
きない。
下水管におけるリフト部に近接した上流側部分に、それ
ぞれの上端部が地表に位置する複数の吸気管を立ち上げ
て、各吸気管の上端部に吸気弁をそれぞれ設ける構成が
開示されている。各吸気弁は、リフト部の最低位部に発
生したウォーターブロックによって、ウォーターブロッ
クの上流側の真空下水管内の真空度が低下することによ
って開放されて、地表の空気を真空下水管内に導入し、
これにより、ウォーターブロックを解消するようになっ
ている。
気管の上端部を覆う円筒状の支持体内に、吸気管の上端
面に対向して配置された弁体が、支持体内に設けられた
圧縮バネによって支持されるという簡潔な構成になって
いる。そして、このような構成の吸気弁は、真空下水管
の内部と連通した吸気管の内部が真空になることによっ
て、弁体が圧縮バネのバネ力に抗して吸引され、吸気管
の上端面が弁体によって閉鎖される。反対に、吸気管内
の真空度が低下すると、弁体は、圧縮バネのバネ力によ
って、吸気管の上端面を開放する。
気弁では、真空下水管の真空度の低下に応じて、感度よ
く開閉されず、その結果、真空下水管内にて必要とされ
る十分な空気を迅速に供給することができないおそれが
ある。
た複数の吸気管の上端部に、吸気弁をそれぞれ設ける構
成では、真空下水管の破損等のトラブルが発生して、真
空下水管内の圧力が大気に開放されると、各吸気弁は、
それぞれ開放されることになる。その後、補修等によっ
てトラブルが解消されると、真空下水管の内部を定常の
真空状態に復帰される。この場合、全ての吸気弁が開放
されているために、真空下水管を全体にわたって真空に
させることは容易でないという問題がある。
吸気弁に開閉弁をそれぞれ設けて、各開閉弁を閉鎖状態
にすればよい。しかしながら、広い範囲にわたって設け
られた多数の開閉弁を、全て閉鎖状態とすることは容易
でないという問題がある。
であり、その目的は、真空下水管の真空度に対応して、
必要とされる十分な空気を確実に供給することができる
真空式下水システム、および、その真空式下水システム
に使用される吸気弁を提供することにある。
度が低下した後に、真空下水管を定常の真空状態に迅速
に復帰させることができる真空式下水システム、およ
び、その真空式下水システムに使用される吸気弁を提供
することにある。
テムは、内部が真空状態になった真空下水管に、真空下
水管内の真空によって作動される真空弁を介して汚水吸
引管が接続されており、真空弁が開放されることによっ
て、汚水槽内の汚水が、汚水吸引管を通して真空下水管
内に吸引されるようになった真空式下水システムであっ
て、真空弁と真空下水管との間における真空弁に近接し
た部分に、真空下水管内の真空によって閉鎖されるよう
に吸気弁が接続されており、真空下水管内の真空度が低
下した際に吸気弁が開放されて真空下水管内に空気が供
給されるようになっていることを特徴とする。
けられた弁箱と、真空下水管内の真空によって弁箱内に
吸引されるように弁箱に取り付けられたダイヤフラム
と、弁箱内に吸引されたダイヤフラムによって吸気口を
閉鎖するように弁箱内に配置された弁体と、この弁体を
吸気口が開放されるように付勢する付勢手段とを具備す
る。
が調整可能になっている。前記吸気弁に設けられた弁体
は、真空下水管内の真空度が所定値にまで低下した際
に、弁体の移動が規制されるようになっている。
管内の真空度が所定値にまで低下した際に、吸気口を閉
鎖するように構成されている。
開放された直後に吸気口を通過する空気量が最大とな
り、真空下水管内の真空度の低下に対応して吸気口を通
過する空気量が順次低下するとともに、真空下水管内の
真空度が所定値にまで低下した際に、吸気口が閉鎖され
るように構成されている。
管の内部の真空度の低下に対応して吸気口を通過する空
気量が順次増加するとともに、真空下水管内の真空度が
所定値にまで低下した際に、吸気口が閉鎖されるように
構成されている。
けられた弁箱と、吸気口が開閉されるように弁箱内にて
移動される弁体と、真空下水管内の真空が付加されて弁
体と一体となって吸気口を開閉する方向に移動するピス
トン部材と、弁体が吸気口を開放するようにピストン部
材を付勢する付勢手段とを具備する。
管内の真空度が所定値にまで低下した場合に、弁体の移
動が規制されるようになっている。
空状態になった真空下水管内を、汚水が空気との気液二
相流となって搬送されるようになっており、真空下水管
におけるウォーターブロックが発生し得る部分に近接し
た上流側部分に、吸気弁によって地表の空気が供給され
るように構成された真空式下水システムであって、この
吸気弁は、空気が通過する吸気口が設けられた弁箱と、
真空下水管内の真空によって弁箱内に吸引されるように
弁箱に取り付けられたダイヤフラムと、弁箱内に吸引さ
れたダイヤフラムによって吸気口を閉鎖するように弁箱
内に配置された弁体と、この弁体を吸気口が開放される
ように付勢する付勢手段とを具備することを特徴とす
る。
内部が真空状態になった真空下水管内を、汚水が空気と
の気液二相流となって搬送されるようになっており、真
空下水管におけるウォーターブロックが発生し得る部分
に近接した上流側部分に、真空下水管内の真空度が低下
した際に開放される第1吸気弁によって地表の空気が供
給されるように構成された真空式下水システムであっ
て、開放状態になった第1吸気弁を介して真空下水管の
内部の圧力が伝達されるように第1吸気弁に接続されて
おり、真空下水管内の真空度が低下することによって開
放されて空気を第1吸気弁を介して真空下水管内に供給
するとともに、真空下水管の真空度が所定値にまで低下
することによって閉鎖されるようになった第2吸気弁が
設けられていることを特徴とする。
になった真空下水管に、真空下水管内の真空によって作
動される真空弁を介して汚水吸引管が接続されており、
真空弁が開放されることによって、汚水槽内の汚水が、
汚水吸引管を通して真空下水管内に吸引されるようにな
った真空式下水システムにおいて、真空弁と真空下水管
との間における真空弁に近接した部分に、真空下水管内
の真空によって閉鎖されるとともに、真空下水管内の真
空度が低下した際に開放されて真空下水管内に空気が供
給されるように設けられる吸気弁であって、空気が通過
する吸気口が設けられた弁箱と、真空下水管内の真空に
よって弁箱内に吸引されるように弁箱に取り付けられた
ダイヤフラムと、弁箱内に吸引されたダイヤフラムによ
って吸気口を閉鎖するように弁箱内に配置された弁体
と、この弁体を吸気口が開放されるように付勢する付勢
手段とを具備することを特徴とする。
ている。前記弁体は、真空下水管内の真空度が所定値に
まで低下した際に、その移動が規制されるようになって
いる。
値にまで低下した際に、吸気口を閉鎖するように構成さ
れている。
気口を通過する空気量が最大となり、真空下水管内の真
空度の低下に対応して吸気口を通過する空気量が順次低
下するとともに、真空下水管内の真空度が所定値にまで
低下した際に、吸気口が閉鎖されるように構成されてい
る。
低下に対応して吸気口を通過する空気量が順次増加する
とともに、真空下水管内の真空度が所定値にまで低下し
た際に、吸気口が閉鎖されるように構成されている。
態になった真空下水管に、真空下水管内の真空によって
作動される真空弁を介して汚水吸引管が接続されてお
り、真空弁が開放されることによって、汚水槽内の汚水
が、汚水吸引管を通して真空下水管内に吸引されるよう
になった真空式下水システムにおいて、真空弁と真空下
水管との間における真空弁に近接した部分に、真空下水
管内の真空によって閉鎖されるとともに、真空下水管内
の真空度が低下した際に開放されて真空下水管内に空気
が供給されるように設けられる吸気弁であって、空気が
通過する吸気口が設けられた弁箱と、吸気口が開閉され
るように弁箱内にて移動される弁体と、真空下水管内の
真空が付加されて弁体と一体となって吸気口を開閉する
方向に移動するピストン部材と、弁体が吸気口を開放す
るようにピストン部材を付勢する付勢手段と、を具備す
ることを特徴とする。
値にまで低下した場合に、その移動が規制されるように
なっている。
空状態になった真空下水管内を、汚水が空気との気液二
相流となって搬送されるようになった真空式下水システ
ムにおいて、真空下水管におけるウォーターブロックが
発生し得る部分に近接した上流側部分に、地表の空気を
供給するように設けられた吸気弁であって、空気が通過
する吸気口が設けられた弁箱と、真空下水管内の真空に
よって弁箱内に吸引されるように弁箱に取り付けられた
ダイヤフラムと、弁箱内に吸引されたダイヤフラムによ
って吸気口を閉鎖するように弁箱内に配置された弁体
と、この弁体を吸気口が開放されるように付勢する付勢
手段と、を具備することを特徴とするさらに、本発明の
吸気弁は、内部が真空状態になった真空下水管内を、汚
水が空気との気液二相流となって搬送されるようになっ
た真空式下水システムにおいて、真空下水管におけるウ
ォーターブロックが発生し得る部分に近接した上流側部
分に、地表の空気を供給するように設けられた第1吸気
弁に対して、開放状態になった第1吸気弁を介して真空
下水管の内部の圧力が伝達されるように接続されてお
り、真空下水管内の真空度が低下することによって開放
されて空気を第1吸気弁を介して真空下水管内に供給す
るとともに、真空下水管の真空度が所定値にまで低下す
ることによって閉鎖されるようになった第2の吸気弁で
あって、空気が通過する吸気口が設けられた弁箱と、真
空下水管内の真空によって弁箱内に吸引されるように弁
箱に取り付けられたダイヤフラムと、弁箱内に吸引され
たダイヤフラムによって吸気口を開放するように弁箱内
に配置された弁体と、この弁体を吸気口が閉鎖されるよ
うに付勢する付勢手段と、を具備することを特徴とす
る。
面に基づいて説明する。
施の形態の一例を示す概略構成図である。この真空式下
水システムでは、家庭、工場等から排出される汚水が、
汚水流入管12内を自然流下して、地中に埋設された真
空弁ユニット10内に貯留され、真空弁ユニット10内
に貯留された汚水が真空下水管31を通って、真空ステ
ーション32に設けられた集水タンクに集められるよう
になっている。真空弁ユニット10と真空ステーション
32に設けられた集水タンクとを連結する真空下水管3
1は、真空ステーション32に設けられた真空ポンプに
よって、内部が真空状態とされている。
浅い地中部分において、緩やかに下り勾配になった下り
傾斜部分31aと、この下り傾斜部分31aの下流側に
連続して、高低差が30cm程度の上り勾配になった上
り傾斜部分(リフト部)31bとが、順次繰り返される
ように埋設されており、また、真空下水管31が、河
川、既設水道管等の障害物33が存在する場合には、そ
の障害物33の下方を通過するように迂回部分31cが
設けられている。なお、迂回部分31cは、障害物33
の上方を通過する場合もある。
真空弁ユニット10の一例を示す概略構成図である。真
空弁ユニット10は、地中に埋設される樹脂製の汚水槽
11を有している。なお、汚水槽11は、コンクリート
製であってもよい。汚水槽11の下部には、家庭等から
排出された汚水が自然流下する汚水流入管12の下端部
が接続されており、汚水流入管12を通って汚水槽11
内に流下した汚水は、汚水槽11の下部の汚水溜まり1
1a内に貯留されるようになっている。汚水槽11の上
部には、真空下水管31の上流側の端部が接続されてい
る。真空下水管31の上流側の端部は、汚水槽11の内
部に、ほぼ水平な状態で挿入されており、汚水槽11内
の端部に、仕切弁13が接続されている。そして、仕切
弁13の上流側には、真空弁14を介して、汚水吸引管
15が接続されている。汚水吸引管15は、汚水槽11
の下部の汚水溜まり11a内に下端部の流入口が位置す
るように、下方に向かって屈曲されている。
テナンス等に際して、真空下水管31と、真空弁14お
よび汚水吸引管15内との連通状態を遮断するために設
けられており、真空式下水システムを稼動させる際に
は、真空下水管31と真空弁14とが連通するように開
放される。
付加されることによって開放されて、真空下水管31と
汚水吸引管15とを連通させるようになっている。真空
弁14が開放されて、汚水吸引管15と真空下水管31
とが連通状態になると、汚水吸引管15内が、真空下水
管31の内部の真空状態と同様の真空状態になり、汚水
溜まり11a内の汚水が、汚水吸引管15内に吸引され
て、真空下水管31に供給される。
留される汚水の水位を検出するための水位検出管16が
設けられている。この水位検出管16は、汚水溜まり1
1a内に貯留される汚水の水位の上昇にともなって、そ
の内部の気圧が上昇するようになっている。真空弁14
は、水位検出管16内の圧力と、その下流側に仕切弁1
3を介して接続された真空下水管31内の圧力との差圧
によって開閉されるようになっており、水位検出管16
内の圧力が上昇して、真空下水管31の内部との圧力差
が所定値以上に大きくなると、真空弁14が作動して、
真空下水管31内の真空によって開放される。
水溜まり11a内の汚水の水位が低下し、汚水吸引管1
5によって汚水が吸引されない状態になった後に、所定
時間が経過した時点で閉鎖されるように調整されてい
る。従って、汚水吸引管15は、汚水溜まり11a内の
汚水を吸引した後に、適当な時間にわたって汚水溜まり
11a内の空気を吸引するようになっている。
11aの上部には、空気流入管17が接続されている。
この空気流入管17は、地中内に配管されており、その
先端部は、地表から上方に突出して大気中に配置されて
いる。この空気流入管17は、汚水槽11の汚水溜まり
11a内に貯留された汚水および空気が、汚水吸引管1
5内に真空吸引された際に、汚水槽11の汚水溜まり1
1a内に地表の空気を流入させて、汚水溜まり11a内
の圧力の低下を防止するようになっている。
の空気を、吸気弁20を介して真空下水管31内に直接
供給する空気導入管18が設けられている。このよう
に、空気流入管17内に空気導入管18が設けられてい
ることにより、真空弁ユニット10の汚水槽11内が水
没したような場合にも、真空下水管31内に確実に空気
を供給することができる。ただし、真空弁ユニット10
の汚水槽11内の水没状態を考慮する必要がないような
場合等には、吸気弁20を汚水槽11内に開放して、汚
水槽11内の空気を直接真空下水管31に供給するよう
にしてもよい。
弁20は、空気導入管18の上流側部分18aおよび下
流側部分18bにそれぞれ連結される弁箱21と、この
弁箱21内に設けられた弁体22と、弁箱21に取り付
けられたキャップ体23とを有している。空気導入管1
8の下流側部分18bは、仕切弁13を介して真空下水
管31に接続されている。
に突出した弁体収容部21dが設けられた円筒体に構成
されており、一方の端部が空気導入管18の上流側部分
18aに連結される流入部21aになっている。流入部
21aと同心状態になった他方の端部は、空気導入管1
8の下流側部分18bに連結される円筒状の流出部21
bになっている。弁体収容部21dは、流入部21aお
よび流出部21bとそれぞれ直交状態なっており、流出
部21bに連通している。弁箱21の流入部21aは、
隔壁部21cによって流出部21bおよび弁体収容部2
1dと隔絶された状態になっており、隔壁部21cに弁
体収容部21dと流入部21aとを連通する吸気口21
eが、弁体収容部21dの軸心と同心状態で設けられて
いる。
口部を気密状態で覆うダイヤフラム24を介して、中空
円錐台形状のキャップ体23が、ボルト23bによっ
て、ダイヤフラム24とともに、弁体収容部21dに一
体的に取り付けられている。円筒状をした弁体収容部2
1dには、円柱状をした弁体22が、隔壁部21cに設
けられた吸気口21eとは同心状態で、しかも、吸気孔
21eに対して接離する方向にスライド可能に設けられ
ている。ダイヤフラム24は、熱可塑性エラストマー等
によって構成されている。
体23の外径は、弁体収容部21dから離れるにつれて
順次外径が小さくなっており、その先端部における軸心
部分に、ナット部材23aが取り付けられている。ナッ
ト部材23aには、キャップ体23の軸心部を挿通する
調整ボルト23cがネジ結合されており、調整ボルト2
3cの頭部が弁体収容部21dに近接するように配置さ
れている。調整ボルト23cの頭部とは反対側の先端部
は、キャップ体23の先端部から上方に突出しており、
キャップ体23から突出した部分が、キャップ体23に
対して着脱可能になったカバー部材26によって覆われ
ている。
突出した先端部を操作して、正逆回転させることによ
り、キャップ体23の先端部に取り付けられたナット部
材23aに対してネジ送りされ、軸方向に沿って上下方
向にスライドされる。
23cの軸部には、圧縮バネ23eが嵌合されている。
圧縮バネ23eは、調整ボルト23cの頭部に隣接して
取り付けられた下側バネ受け23fと、調整ボルト23
cの中程にスライド可能に設けられた上側バネ受け23
hとによって、圧縮状態で調整ボルト23cに嵌合され
ている。上側バネ受け23hは、C型止め輪23gによ
って抜け止めされている。
心状態で嵌合された円筒状のピストン部材23d内に収
容されている。ピストン部材23dにおけるナット部材
23aに近接した端面は、圧縮バネ23eの上端部を支
持するバネ受け23fに、C型止め輪23gを介して係
合されており、従って、ピストン部材23dは、圧縮バ
ネ23eによって、弁体収容部21dから離れるように
上方に付勢された状態で、調整ボルト23cに沿ってス
ライドし得るように支持されている。
1dに近接した下端面の軸心部には、弁棒22aの上端
部が支持されている。弁棒22aは、ピストン部材23
dの下端面およびダイヤフラム24の軸心部を貫通して
弁体収容部21d内に挿入されており、弁体収容部21
dの軸心部を挿通しており、弁体収容部21d内に設け
られた弁体22の軸心部を貫通している。弁棒23dの
下端部は、弁体収容部21dと流入部21aとを連通す
る吸気口21e内に同心状態で挿入されている。吸気口
21e内に挿入された弁棒22aの下端部には、パッキ
ン22bを介して、ガイド体25が取り付けられてい
る。
に設けられた吸気口21e内を挿通して、弁箱21の流
入部21a内に進入している。ガイド体25は、弁体2
2に近接した上端部を除いて、弁棒22aおよび吸気口
21eとは同心状態になった円柱状に構成されており、
吸気口21eとは一定の間隔が設けられている。ガイド
体25の上端部は、上側になるにつれて順次外径が大き
くなった円錐台形状のガイド部25aになっている。
たパッキン22bは、ゴム等の弾性体によって、ガイド
体25が挿通した吸気口21eの外径よりも若干大きな
外径を有する円板状に構成されており、弁体22の下端
面の中心部に形成された凹部内に嵌入されて、弁体22
の下端面に圧接されている。パッキン22bは、吸気口
21eの周囲の弁座部21fに全周にわたって気密状態
で圧接されるようになっている。
られたパッキン22bを弁体22とともに挟み込んだ状
態で、しかも、弁体22の上端面がダイヤフラム24を
介して、ピストン部材23dの下端面に圧接されるよう
に、弁棒22aの下端部に一体的に取り付けられてい
る。従って、キャップ体23内に設けられたピストン部
材23dと、弁体収容部21d内に設けられた弁体22
と、これらピストン部材23dおよび弁体22間に設け
られたダイヤフラム24とともに一体化されており、ま
た、弁体22およびガイド体25も、パッキン22bと
ともに一体化されている。
に抗してピストン部材23dが下方にスライドされるこ
とによって、弁体22とともに下方にスライドされ、ガ
イド体25と弁体22との間に設けられたパッキン22
bが、吸気口21eの周囲の弁座21fに圧接されて、
この吸気口21eを気密状に閉鎖するようになってい
る。反対に、ガイド体25が上方にスライドすることに
よって、パッキン22bと弁座21fとの圧接状態が解
除され、吸気口21eの内周面とガイド体25の外周面
との間隙を通して、弁箱21の流入部21aと弁体収容
部21dの内部とが連通状態になる。このような状態に
なると、地表の空気が流入する空気流入管17と、真空
下水管31とが連通状態になり、地表の空気が、空気流
入管18および吸気弁20を通って、真空下水管31に
供給される。
真空弁ユニット10における仕切弁13が開放されるこ
とによって、稼動状態になり、真空下水管31の内部
が、真空ステーションに設けられた真空ポンプによって
真空状態される。
と、真空弁ユニット10に設けられた吸気弁20は、弁
体収容部21dの内部が真空下水管31の内部と同様の
真空状態になり、弁体収容部21dとキャップ体23と
を気密状態に隔絶するダイヤフラム24には、弁体収容
部21dの内部に向かう吸引力Pが作用する。そして、
この吸引力Pが、調整ボルト23cによって設定された
圧縮バネ23eのバネ力Fよりも大きくなると、ダイヤ
フラム24は、弁体収容部21d内に吸引され、ピスト
ン部材23d、弁体22、ガイド体25が一体となって
下方にスライドして、パッキン22bが弁座21fに気
密状態で圧接される。これにより、弁箱21の流入部2
1aと弁体収容部21dとを連通する吸気口21eが気
密状態で閉鎖される。
槽11の汚水溜まり11a内に貯留された汚水が、水位
検出管16によって、予め設定された所定の水位になっ
たことが検出されると、真空弁14は、真空下水管31
内の真空を取り込んで、開放状態とされる。これによ
り、汚水吸引管15と真空下水管31とが連通して、汚
水吸引管15の内部が真空下水管31の内部と同様の真
空状態になり、汚水槽11の汚水溜まり11a内に貯留
された汚水が、汚水吸引管15を通って真空下水管31
内に吸引される。汚水溜まり部11a内の汚水が真空下
水管31内に吸引されて、汚水溜まり部11a内の汚水
の水位が低下し、汚水吸引管15によって汚水が吸引さ
れない状態になると、汚水吸引管15は、汚水溜まり1
1a内の空気を吸引し、その後に、真空弁14は閉鎖状
態とされる。
されると、汚水は、空気とともに気液二相流となって真
空下水管31内を流動する。しかしながら、空気は汚水
よりも高速で流動するために、真空下水管31の上り傾
斜部分31bでは、空気のみが通過して、汚水が上り傾
斜部分31bの最低位部分に滞留する。
分31bに汚水が溜まって、上り傾斜部分31bの下部
にのみを封止する水栓が形成されるが、その後、さらに
空気量を上回る汚水流入等によって、上り傾斜部分31
ab全体が完全に水封されたウォーターブロックが形成
されると、ウォーターブロックが形成された部分よりも
下流側の真空下水管31内の真空圧が、ウォーターブロ
ックの上流側に伝達されず、ウォーターブロックの上流
側部分の圧力が上昇する。これにより、ウォーターブロ
ックが形成された部分よりも上流側の真空下水管31内
の圧力が上昇して、その内部の真空度が低下する。
10内において真空下水管31に接続された空気導入管
18の下流側部分18bの真空度が低下し、吸気弁20
の流出部21bおよび弁体収容部21d内の圧力が上昇
する。そして、図4に示すように、ダイヤフラム24に
作用する吸引力Pが、圧縮バネ23eのバネ力Fよりも
小さくなると、ピストン部材23dが圧縮バネ23eの
バネ力Fによって上方にスライドするとともに、ピスト
ン部材23dと一体となった弁体22およびガイド体2
5も上方にスライドする。これにより、流入部21aと
弁体収容部21dとを連通する吸気口21eの周囲の弁
座21fに圧接されたパッキン22bも上方にスライド
される。その結果、吸気口21eが開放されて、流入部
21aが弁体収容部21dを介して流出部21bに連通
した状態になる。
1の内部と同様に、真空度が低下しているものの、大気
圧よりも低い真空状態になっているために、吸気口21
eが開放されることによって、流入部21aには、空気
流入管17および空気導入管18の上流側部分18aを
介して、地表の空気が吸引される。そして、流入部21
a内に流入した空気が、弁体収容部21d、流出部21
b、空気導入管21の下流側部分18b、および仕切弁
13を通って、真空下水管31内に供給される。
真空下水管31内を封止するウォーターブロックによ
り、真空下水管31におけるウォーターブロックよりも
上流側部分の圧力が上昇して真空度が低下する。そし
て、吸気口21eの開放が継続されていることによっ
て、真空下水管31内の圧力が上昇すると、真空下水管
31内に供給された空気がウォーターブロックを通過す
る。ウォーターブロックを空気が通過する際には、ウォ
ーターブロックを形成している汚水が、高速で流動する
空気とともに気液二相流となって、真空下水管31内を
流動する。これにより、汚水は、真空下水管31内にお
ける上り傾斜部分31bを通過する。
て、ウォーターブロックが解消されると、真空下水管3
1の内部は、全体にわたって、真空度が上昇する。そし
て、吸気弁20のダイヤフラム24に作用する吸引力P
が、圧縮バネ23eのバネ力Fよりも大きくなると、吸
気口21eが閉鎖される。
って、汚水は、気液二相流となって、順次、搬送され、
真空ステーション32に設けられた集水タンク内に供給
される。
では、真空弁14が開放されて汚水および空気が、順
次、真空下水管31内に吸引されると、真空弁14が閉
鎖されるが、真空弁14が閉鎖状態になった後にも、真
空下水管31内の真空度に応じて吸気弁20が開放され
て、真空下水管31内に必要とされる空気が吸引される
ようになっているために、真空下水管31内では、気液
同時分離吸引方式における気液二相流に近い気液二相流
とすることができる。その結果、予め設定された空気を
真空下水管内に供給する制御方式とは異なり、真空下水
管31内において頻繁に変化する真空度に対応した適切
な空気量の供給が可能になる。
真空下水管31内の真空度は、調整ボルト23cを回転
操作して圧縮バネ23eのバネ力Fを変更することによ
って調整することができる。すなわち、調整ボルト23
cを回転させて調整ボルト23c全体を吸気口21eか
ら離れる方向に移動させると、圧縮バネ23eのバネ力
Fが増加し、吸気口21eを閉鎖するために必要とする
ダイヤフラム24の吸引力P、すなわち、真空下水管3
1内の真空度が大きくなる。反対に、調整ボルト23c
全体を吸気口21eに接近する方向に移動させると、圧
縮バネ23eのバネ力Fが減少し、吸気口21eを閉鎖
するために必要とするダイヤフラム24の吸引力P、す
なわち、真空下水管31内の真空度は小さくなる。
Aqに設定されている場合には、吸気弁20における吸気
口21eが開放される圧力としては、−3.0mAq程度に設
定される。
真空下水管31内の定常状態の真空度との差が大きくな
るように小さく設定すると、ウォーターブロックを解消
した後に、真空下水管31内が定常の真空度に復帰する
までに時間がかかるおそれがあり、好ましいものではな
い。しかしながら、上り傾斜部分31bが少ない長い真
空下水管31の上流側の末端部に設けられた真空弁ユニ
ット10の吸気弁20では、真空弁が作動しないような
低い真空度でも開放されるようにしておくと、比較的長
時間にわたって空気が真空下水管31内に吸引され、こ
れにより、真空下水管31に滞留する汚水が、緩やかに
流動されることになる。
状態の真空下水管31内の真空度との差が小さくなるよ
うに大きく設定すると、真空下水管31内の真空度がわ
ずかに低下することによって、吸気弁20が開放される
ことになる。従って、真空弁ユニット10の真空弁14
が開放されて汚水吸引管15からの汚水の吸引が開始さ
れた当初に真空下水管31内の真空度が低下すると、直
ちに吸気弁20の吸気口21eが開放されて、真空下水
管31内に空気が吸引されることになる。その結果、汚
水の吸引開始当初において、真空下水管31内に吸引さ
れる空気とともに汚水が流動する気液二相流を形成する
ことができ、気液同時吸引方式に類する吸引形態とする
ことができる。
吸気弁20の他の例を示す断面図である。この吸気弁2
0は、キャップ体23内に設けられたピストン部材23
dにおける上下方向の中程に、ストッパー23kが設け
られている。このストッパー23kは、ピストン部材2
3の軸心とは直交する外方に全周または一部にわたって
突出するリブ形状に構成されている。また、キャップ体
23の内周面には、このストッパー23kが係合する段
部23mが設けられている。
1内の圧力が上昇して真空度が低下し、ダイヤフラム2
4の吸引力Pに対して、圧縮バネ23eのバネ力Fが大
きくなると、ピストン部材23dは、圧縮バネ23eの
バネ力によって吸気口21eから離れる方向にスライド
される。この場合、ピストン部材23dが所定の長さに
わたってスライドされると、図6に示すように、ストッ
パー23kがキャップ本体23の内周面に設けられた段
部23mに係止して、ピストン部材23dのスライドが
停止される。従って、ピストン部材23dが吸気口21
eから離れる方向に大きくスライドするおそれがなく、
その後に、真空下水管31内の真空度が上昇して所定の
真空度に達して、ピストン部材23dが吸気口21eに
接近するようにスライドされると、吸引口21eが迅速
に閉鎖される。
気口21eが開放された後に、ピストン部材23がさら
にスライドしても、吸気口21eを通過する空気流量が
変動しないような位置にそれぞれ設定される。すなわ
ち、ガイド体25の上端部に設けられたテーパー状のガ
イド部25aが吸気口21eから弁体収容部21d内に
完全に進入して、吸気口21e内周面とガイド体25の
外周面とが、軸方向に沿って一定の間隔をあけた状態で
ピストン部材23dのスライドが停止されるように、ス
トッパー23kおよび段部23mの位置が、それぞれ設
定される。
ピストン部材23dのスライドを規制することにより、
吸気口21eを迅速に閉鎖することができるために、真
空下水管31内を定常の真空状態に迅速に復帰させるこ
とができる。また、ダイヤフラム24の変形量が小さく
なるために、ダイヤフラム24に大きな負荷が加わるお
それもない。
である。この吸気弁20では、弁箱21における弁体収
容部21d内に設けられた弁体22が、弁体収容部21
d内に取り付けられた弁体ガイド体21gによって、弁
体収容部21dの軸心方向に沿ってスライド可能に支持
されている。弁体ガイド体21gは、軸方向に沿って空
気が通流するように構成されている。また、弁箱21の
流入部21aと弁体収容部21dとを連通する吸気口2
1e内を挿通して流入部21a内に進入したガイド体2
5の下端部にも、下側になるにつれて順次外径が大きく
なった円錐台形状のガイド部25bが設けられている。
そして、吸気口21eにおける流入部21a側の周囲に
弁座21fが設けられており、ガイド部25bの下端面
に、吸気口21eの流入部21a側の弁座21fに圧接
して閉鎖するゴム製の円板形状をしたパッキン25cが
取り付けられている。その他の構成は、図5および図6
に示す吸気弁20の構成と同様になっている。
た吸気弁20と同様に、通常は、図8に示すように、真
空下水管31内の真空によって、吸気口21eが閉鎖さ
れており、真空下水管31内に汚水が吸引されてウォー
ターブロックが形成されることによって真空下水管31
内の圧力が上昇すると、図9に示すように、弁体22が
圧縮バネ23eのバネ力Fによって吸気口21eから離
れる方向にスライドして、吸気口21eが開放される。
そして、吸気弁20を通って空気が真空下水管31内に
供給されることによって、ウォーターブロックが解消さ
れると、吸気口21eが閉鎖される。
下水管31の破損、真空弁14の故障等のウォーターブ
ロック以外の原因によって低下した場合にも、吸気弁2
0の吸気口21eが開放される。これにより、空気が真
空下水管31内に供給され、真空下水管31内の圧力が
上昇して、真空下水管31内の真空度がさらに低下され
る。そして、真空下水管31内の真空度が予め設定され
た所定値以下に低下すると、図7に示すように、弁箱2
1の流入部21a内に配置されたパッキン25cが、弁
座21fに圧接されて、吸気口21eが閉鎖される。こ
れにより、真空下水管31内への空気の供給が停止さ
れ、真空下水管31内の真空度がさら低下することが防
止される。
弁14の故障等のウォーターブロック以外の原因によっ
て、長時間にわたって真空下水管31内の真空度が低下
すると、吸気弁20は開放されて真空下水管31内に空
気が導入されるが、真空下水管31内の真空度が、予め
設定された所定値よりも低下すると、吸気弁20の吸気
口21eがパッキン25cによって閉鎖されることによ
って、真空下水管31内への空気の供給が停止されるこ
とになる。パッキン25cによる吸気口21eが閉鎖さ
れる際の真空下水管31内の圧力は、通常、大気圧に近
い圧力に設定される。
根予め設定された所定値以下に低下した際に、吸気弁2
0を閉鎖状態として、真空下水管31内への空気の供給
を停止することにより、真空下水管31の破損等のトラ
ブルが発生していても、そのトラブルの拡大を回避する
ことができる。しかも、真空下水管31の破損等のトラ
ブルが解消された後に、真空下水管31内を定常の真空
状態に復帰させる場合には、吸気弁20が閉鎖されて空
気が吸引されない状態になっているために、真空下水管
31を迅速に定常の真空状態に復帰させることができ
る。
す断面図である。この吸気弁20では、弁体22の下側
に設けられたガイド体25が、弁体22に接近するにつ
れて順次外径が小さくなった円錐形状になっており、弁
箱21の流入部21a内に位置するガイド体25の下端
面に、弁箱21の流入部21aに位置する弁座21fに
圧接して吸気口21eを閉鎖するパッキン25cが設け
られている。その他の構成は、図7に示す吸気弁20と
同様の構成になっている。
各吸気弁20と同様に、通常は、図10に示すように、
真空下水管31内の真空によって、ダイヤフラム24が
吸引され、弁体22が弁体ガイド体21gに案内され
て、吸気口21eに接近するようにスライドされてお
り、弁体22とガイド体25との間に設けられたパッキ
ン22bが流入部21a側の弁座21fに圧接されて、
吸気口21eを閉鎖している。そして、汚水槽11内の
汚水が真空下水管31内に吸引されて、ウォーターブロ
ックによって真空下水管31内の圧力が上昇すると、弁
体22が圧縮バネ23eのバネ力Fによって吸気口21
eから離れる方向にスライドし、弁体22とガイド体2
5との間に設けられたパッキン22bが、弁座21fか
ら離れて、吸気口21eを開放する。
外径が小さくなっており、従って、吸気口21eの内周
面とガイド体25の外周面との間の空気が通過する領域
の断面積が、弁体22側になるにつれて順次大きくなっ
ているために、吸気口21eが開放された当初は、空気
通過領域の断面積が大きく、多量の空気が吸気口21e
を通って、弁体収容部21d内に流入し、流出部21b
および空気導入管18の下流側部分18bを通って、真
空下水管31に供給される。その結果、吸気弁20が開
放された当初は、短時間で多量の空気を真空下水管31
内に供給することができ、真空下水管31内に発生した
ウォーターブロックを、高圧の空気圧によって確実に解
除し得る。
ーターブロック以外の原因によって低下した場合には、
吸気弁20の吸気口21eが開放されて、真空下水管3
1内に空気が供給されるが、真空下水管31内の圧力が
上昇して、真空下水管31内の真空度がさらに低下する
と、ガイド体25が吸気口21e内を弁体収容部21d
側にスライドし、吸気口21eにおける空気通過領域の
断面積が順次小さくなり、真空下水管31に供給される
空気量が順次低下する。そして、真空下水管31内の圧
力がさらに上昇して、大気圧に近い状態になると、図1
1に示すように、ガイド体25の下側に設けられたパッ
キン25cが、弁座21fに圧接されて、吸気口21e
が閉鎖される。これにより、真空下水管31内への空気
の供給が停止され、真空下水管31内の真空度がさら低
下することが防止される。また、このように、吸気口2
1eがガイド体25の下側のパッキン25cによって閉
鎖されていることにより、真空下水管31の内部を定常
の真空状態に迅速に復帰させることができる。
25は、図12に示すように、弁箱21の流入側になる
につれて順次外径が小さくなった円錐形状としてもよ
い。この場合には、真空下水管31内の圧力が上昇して
真空度が低下し、ガイド体25が弁体収容部21内に向
かってスライドして吸気口21eが開放されると、吸気
口21e内の通って真空下水管31へ供給される空気量
が順次増加して、真空下水管31内のウォーターブロッ
クが解消されるが、ウォーターブロックが解消されて真
空下水管31内の真空度が徐々に回復すると、ガイド体
25が弁箱21の流入側21a側にスライドすることに
よって、吸気口21e内の空気通過領域の断面積が順次
小さくなり、真空下水管31内が所定の真空度に達する
と、パッキン22bが吸気口21eに迅速に圧接され
て、吸気弁21eが閉鎖される。
して空気が供給された後に、真空下水管31内が所定の
真空度に復帰した際に、吸気弁20は、感度よく、閉鎖
状態になる。このような吸気弁20は、真空ステーショ
ンに対して遠方の真空弁ユニット10内に設ければ、そ
の真空弁ユニット10に近接した真空下水管31部分
を、迅速に所定の真空度に復帰させることができ、好ま
しい。
す断面図である。この吸気弁20では、キャップ体23
内に設けられたピストン部材23dにおける弁体22に
近接した端部が、キャップ体23の内周面と気密状態に
なるように、大径に構成されており、その大径になった
端部外周面が、キャップ体23の内周面とは気密状態で
摺接するように構成されている。ピストン部材23dに
は、弁箱21の弁体収容部21d内に設けられた弁体2
2が、ダイヤフラム24を介することなく、直接、一体
的に取り付けられている。弁体22は、弁体収容部21
dの内部に取り付けられた弁体ガイド体22gにスライ
ド可能に配置されている。その他の構成は、図5に示す
吸気弁20の構成と同様になっている。
水管31内の真空によって、ピストン部材23dが、直
接、吸気口21eに接近する方向に吸引される。このと
き、ピストン部材23dは、キャップ体23内に気密状
態で、円滑にスライドするようになっており、従って、
ピストン部材23dと一体となった弁体22も、吸気口
21eに接近する方向に円滑にスライドされ、吸気口2
1eが閉鎖される。
た場合には、図15に示すように、圧縮バネ23eのバ
ネ力によって、ピストン部材23dが吸気口21eから
離れる方向に円滑にスライドされ、ピストン部材23d
と一体になった弁体22も円滑に同方向にスライドされ
る。これにより、吸気口21eが開放される。
内周面と気密状態で円滑に摺動するように、大径になっ
た端部の外周面をゴム、エラストマー等によって構成す
ることが好ましい。なお、キャップ体23の内周面を、
ゴム、エラストマー等によって構成してもよい。
なく、ピストン部材23が真空下水管31内の真空によ
って直接動作される吸気弁20は、真空下水管31内の
圧力の電波効率に優れており、しかも、部品点数が少な
く経済的であり、メンテナンス等も容易になる。
16および図17に示すように、ピストン部材23dが
圧縮バネ23eのバネ力によって吸気口21eから離れ
る方向にスライドされる際に、吸気口21eから所定の
距離だけスライドされた際に、ピストン部材23dの大
径になった端部が係止してそのスライドを規制するスト
ッパー23nを、キャップ体23の内周面に設けるよう
にしてもよい。
ピストン部材23dのスライド距離を規制することによ
り、真空下水管31内を定常の真空状態に復帰させる際
に、吸気口21eを迅速に閉鎖することができ、真空下
水管31内を迅速に真空状態に復帰させることができ
る。
実施の形態の他の例を示す概略構成図である。この真空
式下水システムでは、真空下水管31における上り傾斜
部分31bあるいは迂回部分31cの上流側にである下
り傾斜部分31aの下流側位置には、上端部が地表上に
位置するように上方に立ち上げられた吸気管34がそれ
ぞれ分岐しており、各吸気管34の地表上に位置する上
端部に、吸気弁40がそれぞれ設けられている。
吸気管34の上端部にそれぞれ設けられている吸気弁4
0の断面図である。この吸気弁40は、前述した真空弁
ユニット10内に設けられた吸気弁20とほぼ同様の構
成になっており、吸気管34の上端部に連結される弁箱
41と、この弁箱41内に設けられた弁体42と、弁箱
41に取り付けられたキャップ体43とを有している。
される円筒状の流出部41bが設けられており、この流
出部41bの反対側の端部には、流出部41bとは同心
状態になった流入部41aが設けられている。流入部4
1aの開口端面は、大気中に開放されている。
41bとは直交するように側方に突出する円筒状の弁体
収容部41dが、流出部41bに連通した状態で設けら
れており、この弁収容部41dの先端開口部に、ダイヤ
フラム44を介して中空円錐台形状のキャップ体43が
取り付けられている。弁箱41の流入部41aは、隔壁
部41cによって流出部41bおよび弁体収容部41d
と隔絶されており、隔壁部41cに弁体収容部41dと
流入部41aとを連通する吸気口41eが、弁体収容部
41dの軸心と同心状態で設けられている。
状をした弁体42が同心状態で設けられている。弁体収
容部41dの先端面は、ダイヤフラム44によって気密
状態に覆われており、中空のキャップ体43は、弁体収
容部41dの先端面にダイヤフラム44を介して突き合
わされた状態で、ダイヤフラム44とともに、弁体収容
部41dに一体的に取り付けられている。
体43は、弁体収容部41dから離れた先端部における
軸心部分に、ナット部材43aが取り付けられている。
ナット部材43aには、キャップ体43の軸心部を挿通
する調整ボルト43cがネジ結合されている。
43cの軸部には、圧縮バネ43eが嵌合されている。
圧縮バネ43eの一方の端部は、調整ボルト43cにお
けるダイヤフラム44に近接した端部に、バネ受け43
fによってが取り付けられており、他方の端部は、調整
ボルト43cにスライド可能になったバネ受け43hに
取り付けられている。圧縮バネ43eは、円筒状のピス
トン部材43d内に収容されており、ピストン部材43
dが圧縮バネ43eによって、吸気口41eから離れる
方向に付勢されている。
1dに近接した端面の軸心部には、弁棒42aの上端部
が支持されている。弁棒42aは、ピストン部材43d
の下側の端面およびダイヤフラム44の軸心部を貫通し
て、弁体収容部41d内に挿入されており、弁体収容部
41d内に配置された弁体42のい軸心部を挿通してい
る。弁体42は、弁棒42に取り付けられた状態で、弁
箱41における弁収容部41dと流入部41aとを連通
する吸気口41eに対向しており、その対向した端面
に、パッキン42bが設けられている。
は、吸気口41eの軸心部に挿入されており、その先端
部には、パッキン42bを介して、ガイド体45が取り
付けられている。ガイド体45は、吸気口41e内を挿
通しており、パッキン42bが、弁体収容部41d内に
位置する吸気口41e端面の周囲の弁座41fに圧接さ
れて、吸気口41eを閉鎖するようになっている。
図20に示すように、吸気管34を介して連通する真空
下水管31内の真空によって、ダイヤフラム44が吸引
された状態になっており、弁体42が吸気口41eに接
近して、パッキン42bが吸気口41eを閉鎖してい
る。
水が気液二相流となって搬送されてに、真空下水管31
における吸気管34が接続された位置よりも若干下流側
部分、すなわち、下り傾斜部分31aと上り傾斜部分3
1bとの境界部分等の屈曲部分において、ウォーターブ
ロックが形成されると、そのウォーターブロックよりも
上流側の真空下水管31内の圧力が上昇して真空度が低
下した状態になる。これにより、圧縮バネ43eのバネ
力が、真空によるダイヤフラム44の吸引力よりも大き
くなって、図19に示すように、弁体42が吸気口41
eから離れる方向にスライドされる。これにより、吸気
口41eが開放されて、弁箱41の流入部41aから吸
気口41eを通って空気が流入し、その空気が、弁体収
容部41d、流出部41b、吸気管34を通って、真空
下水管31に供給される。そして、真空下水管31内に
供給された空気が、真空下水管31内のウォーターブロ
ックを解消して、真空下水管31内に気液二相流を形成
し、その気液二相流によって汚水が下流側に搬送され
る。
解消されることにより、真空下水管31におけるウォー
ターブロックが形成された部分よりも上流側の真空度が
上昇すると、吸気弁40のダイヤフラム44がその真空
によって吸引されて、弁体44が吸気口41eに接近す
るようにスライドされ、パッキン42bが吸気口41e
を閉鎖する。
1に示すように、吸気管34の上端部に設けられた第1
の吸気弁40の吸気側に、さらに、連結管35を介し
て、第2吸気弁50を接続するようにしてもよい。第1
吸気弁40に接続された第2吸気弁50は、流入部51
aおよび流出部51bと弁体収容部51dとを有する弁
箱51と、弁箱51の弁体収容部51dにダイヤフラム
54を介して取り付けられたキャップ体53とを有して
いる。そして、弁箱51の流出部51bが、吸気管34
の上端部に取り付けられた吸気弁40の流入部41a
に、連結管35を介して接続されている。
dとは、隔壁51cによって隔絶されており、弁体収容
部51dと流出部51bとは連通状態になっている。隔
壁51cには、弁体収容部51dと流入部51aとを連
通する吸気口51eが、弁体収容部51dの軸心と同心
状態で設けられている。
体52が、弁体ガイド体52gにてスライド可能に支持
されており、弁体52が、キャップ体53内に設けられ
たピストン部材53dと、ダイヤフラム54を介して連
結されている。弁体ガイド体51gは、流入部51a側
になるにつれて外径が小さくなった円錐台状部分を有し
ており、この円錐台状部分が、弁体収容部51dの軸心
部に、弁体収容部51dとは同心状態で、しかも、弁体
収容部51dの内周面とは適当な間隔をあけた状態で支
持されている。弁体ガイド体51gの円錐台状部分の先
端部は、吸引口51e内を貫通して、流入部51a内に
位置している。
の軸心部は中空になっており、その中空部分に、弁体5
2がスライド可能に配置されている。ダイヤフラム54
の遠方側に位置する弁体52の端部は、弁体ガイド体5
1gにおける円錐台状部分を貫通して、流入部51a内
に位置している。そして、流入部51a内に位置する弁
体52の端部には、弁体ガイド体51gにおける円錐台
状部分の先端部に当接するパッキン52bが設けられて
いる。パッキン52bが当接する弁体ガイド体51gに
おける円錐台状部分の先端部は、吸気口51eの周囲の
弁座51fになっている。
付けられたキャップ体53内のピストン部材53dは、
前述した第1吸気弁40のキャップ体43内に設けられ
たピストン部材43dと同様に、調整ボルト53cに取
り付けられた圧縮バネ53eにて、吸気口51eから離
れるように付勢されており、圧縮バネ53eのバネ力が
調整ボルト53cの回転操作によって調整されるように
なっている。
は、圧縮バネ53eのバネ力によって、弁体52のパッ
キン52bが、弁座51fに圧接されており、吸気口5
1eが閉鎖された状態になっている。そして、真空下水
管31内にウォーターブロックが形成されることにより
真空下水管31内圧力が上昇して真空度が低下して、吸
気管34の上端部に取り付けられた第1吸気管40が開
放状態になると、第2吸気弁50の流出部51bおよび
弁体収容部51dが、真空下水管31の内部の真空度と
同様の状態になり、ダイヤフラム54が弁体収容部51
d内に吸引される。これにより、弁体52のパッキン5
2bは、流入部51内を吸気口51eから離れる方向に
スライドし、弁座51fから離れて吸気口51eを開放
する。このような状態になると、第2吸気弁50の流入
部51aから空気が弁体収容部51d内に流入して、第
1吸気弁40に供給され、開放状態になった第1吸気弁
40を通って、真空下水管31に供給される。
によって、真空下水管31内のウォーターブロックが解
消されると、吸気管34の上端部に取り付けられた第1
吸気弁40が閉鎖される。これにより、第2吸気弁50
の流出部51bにおける真空状態が解消され、第2吸気
弁50の弁体52は、圧縮バネ53eのバネ力によっ
て、吸気口51eを閉鎖する。
下水管31の破損等のトラブルによって、真空下水管3
1内の真空を保持することができなくなり、真空下水管
31内の圧力が上昇して真空度が低下すると、吸気管3
4の上端部に取り付けられた第1吸気弁40が開放状態
になるとともに、第2吸気弁50も開放状態になる。そ
して、真空ポンプが停止されることによって、真空下水
管31内の圧力が大気圧にほぼ等しい状態にまで上昇す
ると、第2吸気弁50のダイヤフラム54には、真空下
水管31からの圧力が加わらなくなり、ダイヤフラム5
4は、圧縮バネ53eのバネ力によって、吸気口51e
から離れ方向に変形し、弁体52に設けられたパッキン
52bが吸気口51eを閉鎖する。
解消されると、真空式下水システムを稼動させるため
に、真空ポンプが駆動されて、真空下水管31内が定常
の真空状態とされる。この場合、第2吸気弁50が閉鎖
状態になっているために、真空ポンプが駆動される当初
から、真空下水管31内は気密状態になっており、真空
下水管31の内部が迅速に定常の真空状態とされる。
低下して、その内部の圧力が大気圧にほぼ等しい状態に
まで上昇すると、第2吸気弁50が閉鎖状態になるため
に、真空下水管31の破損等のトラブルが発生した後
に、真空下水管31内を定常の真空状態に復帰させる際
に、第1吸気弁40の流入部21aを手動によって閉塞
するという作業が不要になる。
うに、真空下水管の真空度の変化に対応して、必要とさ
れる空気を確実に供給することができる。しかも、真空
下水管に接続された吸気管に吸気弁を設けて、真空下水
管内に空気を導入する真空式下水システムにおいて、真
空下水管内の真空度が上昇した後に、特別な作業を実施
することなく、迅速に定常の真空度に復帰させることが
できる。
例を示す概略図である。
ニットの断面図である。
図である。
の例を示す断面図である。
のさらに他の例を示す断面図である。
弁のさらに他の例を示す断面図である。
る。
弁のさらに他の例を示す断面図である。
る。
弁のさらに他の例を示す断面図である。
る。
弁のさらに他の例を示す断面図である。
る。
他の例を示す概略図である。
の断面図である。
る。
他の例における吸気部分を示す断面図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 内部が真空状態になった真空下水管に、
真空下水管内の真空によって作動される真空弁を介して
汚水吸引管が接続されており、真空弁が開放されること
によって、汚水槽内の汚水が、汚水吸引管を通して真空
下水管内に吸引されるようになった真空式下水システム
であって、 真空弁と真空下水管との間における真空弁に近接した部
分に、真空下水管内の真空によって閉鎖されるように吸
気弁が接続されており、真空下水管内の真空度が低下し
た際に吸気弁が開放されて真空下水管内に空気が供給さ
れるようになっていることを特徴とする真空式下水シス
テム。 - 【請求項2】 前記吸気弁は、空気が通過する吸気口が
設けられた弁箱と、真空下水管内の真空によって弁箱内
に吸引されるように弁箱に取り付けられたダイヤフラム
と、弁箱内に吸引されたダイヤフラムによって吸気口を
閉鎖するように弁箱内に配置された弁体と、この弁体を
吸気口が開放されるように付勢する付勢手段とを具備す
る請求項1に記載の真空式下水システム。 - 【請求項3】 前記吸気弁に設けられた付勢手段の付勢
力が調整可能になっている請求項2に記載の真空式下水
システム。 - 【請求項4】 前記吸気弁に設けられた弁体は、真空下
水管内の真空度が所定値にまで低下した際に、弁体の移
動が規制されるようになっている請求項2に記載の真空
式下水システム。 - 【請求項5】 前記吸気弁に設けられた弁体は、真空下
水管内の真空度が所定値にまで低下した際に、吸気口を
閉鎖するように構成されている請求項2に記載の真空式
下水システム。 - 【請求項6】 前記吸気弁に設けられた弁体は、吸気口
が開放された直後に吸気口を通過する空気量が最大とな
り、真空下水管内の真空度の低下に対応して吸気口を通
過する空気量が順次低下するとともに、真空下水管内の
真空度が所定値にまで低下した際に、吸気口が閉鎖され
るように構成されている請求項2に記載の真空式下水シ
ステム。 - 【請求項7】 前記吸気弁に設けられた弁体は、真空下
水管の内部の真空度の低下に対応して吸気口を通過する
空気量が順次増加するとともに、真空下水管内の真空度
が所定値にまで低下した際に、吸気口が閉鎖されるよう
に構成されている請求項2に記載の真空式下水システ
ム。 - 【請求項8】 前記吸気弁は、空気が通過する吸気口が
設けられた弁箱と、吸気口が開閉されるように弁箱内に
て移動される弁体と、真空下水管内の真空が付加されて
弁体と一体となって吸気口を開閉する方向に移動するピ
ストン部材と、弁体が吸気口を開放するようにピストン
部材を付勢する付勢手段とを具備する請求項1に記載の
真空式下水システム。 - 【請求項9】 前記吸気弁に設けられた弁体は、真空下
水管内の真空度が所定値にまで低下した場合に、弁体の
移動が規制されるようになっている請求項8に記載の真
空式下水システム。 - 【請求項10】 内部が真空状態になった真空下水管内
を、汚水が空気との気液二相流となって搬送されるよう
になっており、真空下水管におけるウォーターブロック
が発生し得る部分に近接した上流側部分に、吸気弁によ
って地表の空気が供給されるように構成された真空式下
水システムであって、 この吸気弁は、空気が通過する吸気口が設けられた弁箱
と、真空下水管内の真空によって弁箱内に吸引されるよ
うに弁箱に取り付けられたダイヤフラムと、弁箱内に吸
引されたダイヤフラムによって吸気口を閉鎖するように
弁箱内に配置された弁体と、この弁体を吸気口が開放さ
れるように付勢する付勢手段とを具備することを特徴と
する真空式下水システム。 - 【請求項11】 内部が真空状態になった真空下水管内
を、汚水が空気との気液二相流となって搬送されるよう
になっており、真空下水管におけるウォーターブロック
が発生し得る部分に近接した上流側部分に、真空下水管
内の真空度が低下した際に開放される第1吸気弁によっ
て地表の空気が供給されるように構成された真空式下水
システムであって、 開放状態になった第1吸気弁を介して真空下水管の内部
の圧力が伝達されるように第1吸気弁に接続されてお
り、真空下水管内の真空度が低下することによって開放
されて空気を第1吸気弁を介して真空下水管内に供給す
るとともに、真空下水管の真空度が所定値にまで低下す
ることによって閉鎖されるようになった第2吸気弁が設
けられていることを特徴とする真空式下水システム。 - 【請求項12】 内部が真空状態になった真空下水管
に、真空下水管内の真空によって作動される真空弁を介
して汚水吸引管が接続されており、真空弁が開放される
ことによって、汚水槽内の汚水が、汚水吸引管を通して
真空下水管内に吸引されるようになった真空式下水シス
テムにおいて、真空弁と真空下水管との間における真空
弁に近接した部分に、真空下水管内の真空によって閉鎖
されるとともに、真空下水管内の真空度が低下した際に
開放されて真空下水管内に空気が供給されるように設け
られる吸気弁であって、 空気が通過する吸気口が設けられた弁箱と、 真空下水管内の真空によって弁箱内に吸引されるように
弁箱に取り付けられたダイヤフラムと、 弁箱内に吸引されたダイヤフラムによって吸気口を閉鎖
するように弁箱内に配置された弁体と、 この弁体を吸気口が開放されるように付勢する付勢手段
とを具備することを特徴とする吸気弁。 - 【請求項13】 前記付勢手段は、付勢力が調整可能に
なっている請求項12に記載の吸気弁。 - 【請求項14】 前記弁体は、真空下水管内の真空度が
所定値にまで低下した際に、その移動が規制されるよう
になっている請求項12に記載の吸気弁。 - 【請求項15】 前記弁体は、真空下水管内の真空度が
所定値にまで低下した際に、吸気口を閉鎖するように構
成されている請求項12に記載の吸気弁。 - 【請求項16】 前記弁体は、吸気口が開放された直後
に吸気口を通過する空気量が最大となり、真空下水管内
の真空度の低下に対応して吸気口を通過する空気量が順
次低下するとともに、真空下水管内の真空度が所定値に
まで低下した際に、吸気口が閉鎖されるように構成され
ている請求項12に記載の吸気弁。 - 【請求項17】 前記弁体は、真空下水管の内部の真空
度の低下に対応して吸気口を通過する空気量が順次増加
するとともに、真空下水管内の真空度が所定値にまで低
下した際に、吸気口が閉鎖されるように構成されている
請求項12に記載の吸気弁。 - 【請求項18】 内部が真空状態になった真空下水管
に、真空下水管内の真空によって作動される真空弁を介
して汚水吸引管が接続されており、真空弁が開放される
ことによって、汚水槽内の汚水が、汚水吸引管を通して
真空下水管内に吸引されるようになった真空式下水シス
テムにおいて、真空弁と真空下水管との間における真空
弁に近接した部分に、真空下水管内の真空によって閉鎖
されるとともに、真空下水管内の真空度が低下した際に
開放されて真空下水管内に空気が供給されるように設け
られる吸気弁であって、 空気が通過する吸気口が設けられた弁箱と、 吸気口が開閉されるように弁箱内にて移動される弁体
と、 真空下水管内の真空が付加されて弁体と一体となって吸
気口を開閉する方向に移動するピストン部材と、 弁体が吸気口を開放するようにピストン部材を付勢する
付勢手段と、 を具備することを特徴とする吸気弁。 - 【請求項19】 前記弁体は、真空下水管内の真空度が
所定値にまで低下した場合に、その移動が規制されるよ
うになっている請求項18に記載の吸気弁。 - 【請求項20】 内部が真空状態になった真空下水管内
を、汚水が空気との気液二相流となって搬送されるよう
になった真空式下水システムにおいて、真空下水管にお
けるウォーターブロックが発生し得る部分に近接した上
流側部分に、地表の空気を供給するように設けられた吸
気弁であって、 空気が通過する吸気口が設けられた弁箱と、 真空下水管内の真空によって弁箱内に吸引されるように
弁箱に取り付けられたダイヤフラムと、 弁箱内に吸引されたダイヤフラムによって吸気口を閉鎖
するように弁箱内に配置された弁体と、 この弁体を吸気口が開放されるように付勢する付勢手段
と、 を具備することを特徴とする吸気弁。 - 【請求項21】 内部が真空状態になった真空下水管内
を、汚水が空気との気液二相流となって搬送されるよう
になった真空式下水システムにおいて、真空下水管にお
けるウォーターブロックが発生し得る部分に近接した上
流側部分に、地表の空気を供給するように設けられた第
1吸気弁に対して、開放状態になった第1吸気弁を介し
て真空下水管の内部の圧力が伝達されるように接続され
ており、真空下水管内の真空度が低下することによって
開放されて空気を第1吸気弁を介して真空下水管内に供
給するとともに、真空下水管の真空度が所定値にまで低
下することによって閉鎖されるようになった第2の吸気
弁であって、 空気が通過する吸気口が設けられた弁箱と、 真空下水管内の真空によって弁箱内に吸引されるように
弁箱に取り付けられたダイヤフラムと、 弁箱内に吸引されたダイヤフラムによって吸気口を開放
するように弁箱内に配置された弁体と、 この弁体を吸気口が閉鎖されるように付勢する付勢手段
と、 を具備することを特徴とする吸気弁。
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