JP2000143916A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JP2000143916A
JP2000143916A JP10341154A JP34115498A JP2000143916A JP 2000143916 A JP2000143916 A JP 2000143916A JP 10341154 A JP10341154 A JP 10341154A JP 34115498 A JP34115498 A JP 34115498A JP 2000143916 A JP2000143916 A JP 2000143916A
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vinyl chloride
based resin
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resin composition
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JP10341154A
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Jusaburo Fukui
寿三郎 福井
Masao Kondo
政男 近藤
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Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂、特に軟質塩化ビニル系樹脂との接
着性に優れ、線膨張率が小さく、耐熱収縮性が良好な塩
化ビニル系樹脂組成物であって表層材及び芯材からなる
塩化ビニル系樹脂積層成形体(例えば自動車の外装モー
ル)の芯材製造に適した塩化ビニル系樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】 平均重合度400〜5000の塩化ビニ
ル系樹脂100重量部、可塑剤0〜50重量部及び針状
フィラー5〜100重量部を主成分とする塩化ビニル系
樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線膨張率が小さ
く、耐熱収縮性に優れ、他の樹脂、特に、塩化ビニル系
樹脂との接着性に優れる塩化ビニル系樹脂組成物に関す
る。特に自動車の外装モール芯材の成形に好適な樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来、自動車の外装モールは金
属を芯材とし、これを軟質塩化ビニル系樹脂組成物で被
覆した成形品が多く使用されていたが、最近ではコスト
ダウンを目的にして、金属を硬さ(JIS Aタイプ)
90以上の塩化ビニル系樹脂組成物に置き換えて使用し
た成形品が多くなりつつある。ここで、一般的な塩化ビ
ニル系樹脂組成物は金属に比べて線膨張率及び耐熱収縮
性が劣ることからこの欠点を改善する目的で、一般にタ
ルク等の板状フィラーを添加した塩化ビニル系樹脂組成
物が使用されている。これら芯材に使用される塩化ビニ
ル系樹脂組成物はその組成上、耐候性が劣り、調色が困
難である等の問題がある。そのため、一般に耐候性、調
色性等に優れた他の塩化ビニル系樹脂組成物が表皮材や
リップ材として2層及び3層構造体として使用されてい
る。しかしながら、一般に板状フィラーはそれ自体表層
剥離する性質があり、芯材の表面に存在するフィラーが
表層剥離して、芯材表面に積層されている表皮材やリッ
プ材の剥離を引き起こすという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、線膨張率が
小さく耐熱収縮性に優れ、積層された他の樹脂特に、軟
質の塩化ビニル系樹脂との接着性が良好な、例えば自動
車の外層モール芯材として好適な塩化ビニル系樹脂組成
物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均重合度4
00〜5000の塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑
剤0〜50重量部及び針状フィラー5〜100重量部を
主成分とする塩化ビニル系樹脂組成物を要旨とするもの
である。以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物
のベースとなる塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニル単
独重合体及び塩化ビニルと共重合し得るコモノマー、例
えば酢酸ビニル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、
エチレン、ビニルエーテル、マレイン酸、無水マレイン
酸、アクリル酸エステルなどとの共重合体が用いられ
る。これら塩化ビニル系樹脂の重合度は、平均重合度で
400〜5000、好ましくは500〜3500であ
る。用いられる可塑剤としては、特に制限はなく、塩化
ビニル樹脂に普通に用いられるものであれば、いずれで
も使用可能である。
【0006】具体的には、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、ジ
イソノニルフタレート(DINP)、ジイソデシルフタ
レート、又は炭素数11から13程度の高級アルコール
のフタル酸エステル等のフタル酸エステル系可塑剤、ジ
オクチルアジペート、ジデシルアジペート、ジイソノニ
ルアジペート、ジオクチルアゼレート、ジブチルセバケ
ート、ジオクチルセバケート等の脂肪酸二塩基酸エステ
ル系可塑剤、トリオクチルトリメリテート、トリデシル
トリメリテート、トリイソデシルトリメリテート等のト
リメリット酸エステル系可塑剤、2,3,3′,4−ビ
フェニルテトラカルボン酸系可塑剤、アジピン酸、セバ
シン酸等の脂肪族二塩基酸、フタル酸等の芳香族二塩基
酸と1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族系グリコール
をエステル化して得られるポリエステル系可塑剤、エポ
キシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、液状エポキシ樹脂
等のエポキシ系可塑剤、塩素化パラフィン、五塩化ステ
アリン酸アルキルエステル等の塩素化脂肪酸エステル
類、トリクレジルフォスフェート、クレジルフェニルフ
ォスフェート、トリフェニルフォスフェート等のリン酸
エステル類を挙げることができる。これらの可塑剤は単
独で使用しても良いし2種類以上混合して用いても良
い。その使用量は塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て0〜50重量部である。50重量部以上配合すると芯
材としての硬さが損われる恐れがあり、35重量部以下
が好ましい。
【0007】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の必須成
分であり、特に自動車の外装モールの芯材としての優れ
た特性を生み出す針状フィラーとしてはアスベスト、ウ
ォラストナイト(珪灰石)、チタン酸カリ、ゾノトライ
ト、石膏繊維、ロックウール、硫酸マグネシウム、ホス
ファイトファイバー等が挙げられる。これら針状フィラ
ーの配合量は塩化ビニル系樹脂100重量部に対して5
〜100重量部、好ましくは10〜50重量部である。
添加量が10重量部未満では線膨張率の改善の効果が不
十分であり、50重量部以上添加すると成形加工性が損
われ、得られた成形品の外観不良等の不具合が生じ易く
なる。
【0008】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、上
述の成分の外に組成物の諸物性を損なわない範囲で必要
に応じて板状フィラー、各種安定剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、発泡剤、衝撃
改良剤等の各種添加剤や、更に上述の熱可塑性樹脂以外
の熱可塑性樹脂やゴム等を適宜配合することができる。
【0009】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれらの例に制限されるもので
はない。 実施例 芯材 平均重合度1100の塩化ビニル樹脂100重量部にエ
ポキシ化大豆油3重量部、ホスファイト系キレーター1
重量部、Ba/Zn系複合安定剤2重量部、ステアリン
酸0.3重量部及びアクリル系樹脂(P−530,三菱
レイヨン(株)製)1重量部並びに表1に示す量(重量
部)のDINP、針状フィラー(ウォラストナイトアン
ダー(丸尾カルシウム(株)製ウォラストナイト)、タ
ルク(平均粒子径5μm)及び炭酸カルシウム(CaC
3 )を添加し、500cc容量のステンレス製ビーカ
ーでステンレス製攪拌棒を用いて十分攪拌した後、表面
温度165℃の9インチロールで5分間混練して、シー
ト化し、このシートを180℃で5分間プレスし、厚さ
2mmのプレスシートを作製した。得られたシートにつ
いて、線膨張率及び表皮材との接着性を評価した。
【0010】表皮材 平均分子量1300の塩化ビニル樹脂100重量部にD
INP70重量部、エポキシ化大豆油3重量部、ホスフ
ァイト系キレーター0.5重量部、Ba/Zn系複合安
定剤2重量部、ステアリン酸0.3重量部及び炭酸カル
シウム(CaCO3 )10重量部を上述の芯材と同じ条
件で厚さ1mmのプレスシートを作製し、芯材との接着
性評価に供した。
【0011】<線膨張率>上記芯材としての塩化ビニル
系樹脂組成物の厚さ2mmのプレスシートから2mm×
2mm×20mmの角柱形試料を切り出し、試験片とし
た。試験は熱機械分析装置(理学電機(株)製)を用い
て圧縮荷重法で測定した。 判定:○ 線膨張率 7×10-5/℃以下 実用レベル × 線膨張率 7×10-5/℃超 実用不可
【0012】<接着性>上記芯材用及び表皮材用のプレ
スシートを重ね合わせて3mm厚さの枠を用いて180
℃、1.5分、圧力150kg/cm2 で再度プレスし
た。該シートをオートグラフで芯材と表皮材の剥離強度
を測定して接着性を評価した。 判定:○ 20kg/cm2 以上 実用レベル × 20kg/cm2 未満 実用不可
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明により得られる塩化ビニル系樹脂
組成物は、これを芯材として他の樹脂、特に軟質塩化ビ
ニル系樹脂を表層、積層成形した場合、他の樹脂との接
着性に優れているために剥離による不具合現象が生ずる
恐れがなく、また線膨張率が小さく、耐熱収縮性が良好
なことから、これを用いることにより種々の優れた積層
成形品を製造することができ、特に、優れた自動車の外
装モールを安価に提供することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AE042 BD041 BD051 BD061 BD081 BD101 CD162 CF032 DE187 DG047 DG057 DJ007 DJ017 DJ027 EH036 EH096 EH146 EW046 FA077 FD010 FD017 FD022 FD026 FD030 FD050 FD070 FD090 FD100 FD130 FD320 GN00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均重合度400〜5000の塩化ビニ
    ル系樹脂100重量部、可塑剤0〜50重量部及び針状
    フィラー5〜100重量部を主成分とする塩化ビニル系
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 針状フィラーがアスベスト、ウォラスト
    ナイト、チタン酸カリ、ゾノトライト、石膏繊維、ガラ
    ス繊維、ロックウール、硫酸マグネシウム、ホスファイ
    トファイバーの一種またはその混合物である請求項1記
    載の塩化ビニル系樹脂組成物。
JP10341154A 1998-11-16 1998-11-16 塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JP2000143916A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004175952A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Riken Technos Corp 制電性塩化ビニル系樹脂組成物
CN105419150A (zh) * 2015-11-29 2016-03-23 贵州开磷集团股份有限公司 一种用磷石膏制作α-半水石膏作为填料生产PVC型材的方法
CN106336805A (zh) * 2016-08-27 2017-01-18 徐春生 一种耐高温紫外光固化涂料
CN113845648A (zh) * 2021-10-19 2021-12-28 北京工商大学 一种eso-sa生物基增塑剂制备及其应用

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JP2004175952A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Riken Technos Corp 制電性塩化ビニル系樹脂組成物
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CN106336805A (zh) * 2016-08-27 2017-01-18 徐春生 一种耐高温紫外光固化涂料
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