JP2000142794A - 吊り糸つき濾し袋及びその製造方法 - Google Patents

吊り糸つき濾し袋及びその製造方法

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JP2000142794A
JP2000142794A JP10315036A JP31503698A JP2000142794A JP 2000142794 A JP2000142794 A JP 2000142794A JP 10315036 A JP10315036 A JP 10315036A JP 31503698 A JP31503698 A JP 31503698A JP 2000142794 A JP2000142794 A JP 2000142794A
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bag
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straining
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Noboru Ishizu
登 石津
Yoshihide Ishikawa
宜秀 石川
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の吊り糸つき濾し袋では、濾し袋本体に
対して吊り糸が自由状態で取付けられているので、濾し
袋の積層・包装作業時に吊り糸の取り扱いが面倒であっ
た。 【解決手段】 吊り糸つき濾し袋において、吊り糸2と
して濾し袋本体1の長辺長さよりかなり長いものを使用
し、該吊り糸2の両端部22,22を濾し袋本体1の両
側縁部12,12の適所にそれぞれ固着し、吊り糸2の
中間部21を濾し袋本体1の外形からはみ出さない状態
で濾し袋本体1の外面に沿わせ、吊り糸中間部21の適
数箇所を濾し袋本体1の外面に対して該吊り糸中間部2
1が位置ずれしない状態で接着するとともに、吊り糸中
間部21の接着部32は濾し袋本体1の外面から剥離可
能な程度の接着力としていることにより、濾し袋の積層
時あるいは濾し袋積層体の包装時に吊り糸2が邪魔にな
らないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、日本茶、紅茶、
コーヒー粉末等の茶葉類を収容できる濾し袋本体に吊り
糸を取付けた吊り糸つき濾し袋及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6及び図7に示すような吊
り糸つき濾し袋が知られている(例えば実公平2−11
330号公報)。この従来の吊り糸つき濾し袋W′は、
透水性と耐水性を有する濾材で濾し袋本体51を形成す
るとともに、該濾し袋本体51に吊り糸52の一端を固
定して構成されている。尚、吊り糸52の他端にはツマ
ミ片53を取付けている。
【0003】濾し袋本体51は、ヒートシール製袋機で
連続して製造される。即ち、まず濾材ロールから連続し
て繰出される帯状濾材を袋部形成用に幅折りし、次にそ
の幅折り帯状濾材に1つの濾し袋本体の間隔をもってヒ
ートシールを施し(図6の場合は1箇所に近接状態で2
本のヒートシール部を形成する)、その後に近接形成し
た2本のヒートシール部間を切断して、両側縁部にそれ
ぞれヒートシール部63,63を形成した矩形の濾し袋
本体51を形成するようになっている。尚、図6及び図
7において、符号64は濾し袋本体51の開口部、65
は開口部64を閉じる折返し蓋である。
【0004】又、図6に示す従来の吊り糸つき濾し袋
W′は、ヒートシール製袋機で製造した濾し袋本体51
に別工程で吊り糸52(ツマミ片53つき)を取付けて
完成させる。そして、この吊り糸つき濾し袋W′は、所
定個数をひとまとめに(積層状態で)包装して出荷され
る。
【0005】この従来の吊り糸つき濾し袋W′を使用す
るには、図7に示すように濾し袋本体51内に茶葉類7
を収納し、折返し蓋65で開口部64を閉じた状態で、
ツマミ片53をつまんで吊下げ、その茶葉類入りの濾し
袋本体51を急須等の容器8内の熱湯中に浸す。そし
て、茶出しが終わればツマミ片53を引き上げて茶葉類
入り濾し袋本体51を外部に引き出せばよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6及び図
7に示す従来の吊り糸つき濾し袋W′では、次のような
問題がある。
【0007】(1) 濾し袋本体51を吊下げるための吊り
糸52を濾し袋本体51の製造工程とは別工程で取付け
る必要があるため、該吊り糸つき濾し袋を製造する工程
が繁雑となり、製造効率が悪い。
【0008】(2) この種の吊り糸つき濾し袋は、所定個
数をひとまとめに積層した状態で包装して出荷される
が、その積層作業時や包装作業時に吊り糸52(及びツ
マミ片53)の取り扱いが面倒となり、積層作業や包装
作業に長時間を要するとともに、該積層工程や包装工程
の機械による自動化が極めて困難である。
【0009】(3) 吊り糸52の先端にツマミ片53を取
付けていれば、茶出し時に吊り糸先端がつまみ易くなる
が、ツマミ片53の取付けに時間を要するとともにその
取付作業が面倒である。
【0010】(4) この従来の吊り糸つき濾し袋W′で
は、図7に示すように茶出し中はツマミ片53を指でつ
まんでおかないと、該ツマミ片53が液体中に落ち込む
ことがあり、茶出し中はツマミ片53をつまんでおくの
に人が拘束される。
【0011】本願発明は、上記した従来の吊り糸つき濾
し袋の問題点に鑑み、濾し袋の積層及び包装時に吊り糸
が邪魔にならないようにして機械により自動で積層及び
包装が行えるようにするとともに、茶出し時の取り扱い
を容易にし得るようにした吊り糸つき濾し袋及びその製
造方法を提供するすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0013】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、茶葉類を収容できる濾し袋本体
に吊り糸を取付けた吊り糸つき濾し袋を対象にしてい
る。
【0014】濾し袋本体は、熱溶着性と透水性と耐水性
を有するウエブ状濾材で例えば長辺長さが95mm程度、
短辺長さが70mm程度の矩形袋状に形成している。尚、
この濾し袋本体は、従来のヒートシール製袋機で連続製
造可能である。
【0015】この請求項1の吊り糸つき濾し袋では、吊
り糸として濾し袋本体の長辺長さよりかなり長いものを
使用している。そして、この吊り糸は、その両端部を濾
し袋本体の両側縁部の適所にそれぞれ固着している。
尚、吊り糸両端部は、濾し袋本体の両側縁部をヒートシ
ールする際に該各両側縁部に同時に熱接着させるように
するとよい。
【0016】又、吊り糸中間部は、濾し袋本体の外形か
らはみ出さない状態で該濾し袋本体の外面に沿わせてい
る。この場合、吊り糸が長いので吊り糸中間部を濾し袋
本体の外面にジグザグ状に沿わせるようにするとよい。
そして、この吊り糸中間部は、その適数箇所を濾し袋本
体の外面に対して該吊り糸中間部が位置ずれしない状態
で接着している。例えば、吊り糸を濾し袋本体の外面に
ジグザグ状に沿わせた場合には、吊り糸中間部の各屈曲
部(各折返し部)をそれぞれ点状に接着させると、該吊
り糸中間部の全長をほぼ緊張状態で濾し袋本体の外面に
沿わせることができ、吊り糸中間部が濾し袋本体の外面
から浮き上がらないようになる。又、この吊り糸中間部
の接着部は、濾し袋本体の外面から剥離可能な程度の接
着力としている。
【0017】本願請求項1の吊り糸つき濾し袋では、吊
り糸の全長が濾し袋本体の外形からはみ出さない状態で
該濾し袋本体の外面に安定した状態で接着されており、
従って、吊り糸つきの濾し袋であっても、最終出荷形態
(多数枚を積層状態で包装した形態)にする際の取り扱
いが容易となる。又、この吊り糸つき濾し袋を使用する
際には、吊り糸両端部の固着部はそのままで吊り糸中間
部の接着部を剥離させる。すると、吊り糸中間部がかな
りの長さに亘って自由になり、該吊り糸中間部に指を掛
けて濾し袋本体を吊り持ちできる。この場合、吊り糸両
端部が固着されたままであるので吊り糸中間部がループ
状に連続しており、吊り糸に特別のツマミ片を設けなく
ても吊り糸中間部を容易に吊り持ちすることができる。
又、この吊り糸つき濾し袋では、自由状態にした吊り糸
中間部を例えば急須の注口部に引っ掛けると、吊り糸か
ら指を離した状態(人が拘束されない状態)で茶出しが
行える。
【0018】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の吊り糸つき濾し
袋の製造方法を対象にしている。そして、この製造方法
は、次のようにして行われる。
【0019】まず、濾材ロールから帯状濾材(熱溶着性
のあるウエブ製)を連続して繰出させ、該帯状濾材を袋
部形成用に幅折りする。尚、この幅折り操作は、従来か
ら使用されているヒートシール製袋機で行われる。
【0020】次に、その幅折り帯状濾材の片面に連続糸
を余裕長さをもたせ且つ該幅折り帯状濾材の幅からはみ
出ない状態で沿わせる。この場合、幅折り帯状濾材を走
行させながら、その幅折り帯状濾材の上面に連続糸をジ
グザグ状に載せるようにするとよい。又、このとき、幅
折り帯状濾材上に連続糸をジグザグ状態で位置保持させ
るために、該幅折り帯状濾材の下面側からバキュームを
かけて該連続糸をジグザグ状態のまま吸引するようにし
てもよい。尚、連続糸も熱溶着性のあるものを使用する
ことができる。
【0021】次に、連続糸を沿わせた幅折り帯状濾材に
対して1つの濾し袋本体の間隔をもって順次ヒートシー
ルする(袋部を区画する)が、その際に連続糸をヒート
シール部の幅だけ幅折り帯状濾材に固着(熱溶着)させ
る。ヒートシール部は、1箇所につき、例えば3〜4mm
幅程度の1本だけでも、あるいは例えば1〜2mm程度の
細幅のものを2本近接配置させたものでもよい。尚、ヒ
ートシール部として、1本だけのものでは、後の切断時
に該ヒートシール部幅の中間部を切断するようにし、又
2本1組のものでは両ヒートシール部間を切断するよう
にする。
【0022】又、このとき各ヒートシール部間の糸中間
部は、例えばジグザグ状の形態で余裕長さをもっている
が、該糸中間部の適数箇所を該糸中間部が位置ずれしな
い状態で且つ幅折り帯状濾材の外面から剥離可能な程度
の接着力で接着させる。この糸中間部の接着部は、該糸
中間部の余裕長さ部分が位置ずれしたり濾材から浮き上
がったりするのを防止するとともに、後で糸中間部を濾
材から剥離させ得る程度の比較的弱いものである。
【0023】次に、上記糸接着帯状濾材をそのヒートシ
ール部の中間部で糸とともに切断して吊り糸つき濾し袋
を切り離す。その切り離された濾し袋は、濾し袋本体の
両側縁部にそれぞれヒートシール部があって、その間に
茶葉類を入れる袋部が形成されている。又、濾し袋本体
外面には、その各ヒートシール部に吊り糸の両端部がそ
れぞれ固着されているとともに、吊り糸中間部の適数箇
所が接着されている。従って、吊り糸は、その全長に亘
って濾し袋本体の外面にほぼ接触状態で保持されてい
る。
【0024】このようにして製造された吊り糸つき濾し
袋は、次の工程で所定個数づつ積層した後、その濾し袋
積層体をひとまとめにして包装されるが、吊り糸の全長
が濾し袋本体の外面にほぼ接触状態(弛まない状態)で
保持されているので、上記積層作業時及び包装作業時に
吊り糸が邪魔にならず、それらの作業を自動化(機械処
理)できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して、本
願の実施形態を説明する。図1には本願実施形態の吊り
糸つき濾し袋Wを示しているが、この吊り糸つき濾し袋
Wは、茶葉類を収容できる濾し袋本体1の外面に吊り糸
2を取付けて構成されている。
【0026】濾し袋本体1の濾材としては、熱溶着性と
透水性と耐水性を有するウエブ状のもの(例えば不織
布)が使用されている。そして、濾し袋本体1は、濾材
を折畳んだ状態でその両側縁部12,12をヒートシー
ル(符号13a,13a)して矩形袋状に形成してい
る。尚、この濾し袋本体1は、例えば長辺長さが95mm
程度、短辺長さが70mm程度の大きさで、内部に茶葉類
を収容し得る袋部11を形成している。又、濾し袋本体
1の開口部14には、折返し蓋15が設けられており、
図3及び図4に示すように袋部11内に茶葉類7を収容
した状態で折返し蓋15で開口部14を閉じて使用す
る。
【0027】吊り糸2は、濾し袋本体1の長辺長さより
かなり長いもの(例えば長さが200〜250mm)を使
用している。そして、この吊り糸2は、濾し袋本体1の
外形からはみ出ない状態で該濾し袋本体1の外面にジグ
ザグ状(図示例ではW字状)に沿わせ、さらに吊り糸両
端部22,22を濾し袋本体1の両側縁部12,12の
適所にそれぞれ固着(固着部31,31)させていると
ともに、吊り糸中間部21の各屈曲部(3箇所)をそれ
ぞれ接着(符号32の各接着部)させている。吊り糸両
端部22,22の各固着部31,31はそれぞれ比較的
強固に固着されており、他方、吊り糸中間部21の各接
着部32(3箇所)はそれぞれ容易に剥離し得る程度の
比較的弱い接着力で接着されている。又、吊り糸中間部
21は、ジグザグ状に屈曲させていることにより、各屈
曲部間(各接着部32,32間)が直線状になって弛み
のない緊張状態になる。このように、吊り糸2の両端部
22,22及び中間部21の各屈曲部(3箇所)をそれ
ぞれ濾し袋本体1の外面に固定(接着)すると、吊り糸
2が全長に亘って弛みのない状態で濾し袋本体1の外面
に接触し、濾し袋本体1と吊り糸2とを一体化させた状
態で取り扱うことができる。即ち、吊り糸2が濾し袋本
体1の外形からはみ出したり、吊り糸2が濾し袋本体1
の外面から浮き上がったりすることがなく、安定した状
態で取り扱うことができる。
【0028】そして、この吊り糸つき濾し袋Wは、図2
に示すように適数枚(例えば50〜100枚)積層さ
せ、その濾し袋積層体Xを包装材Yで包装して、包装製
品Zの状態で出荷される。その際、上記のように、濾し
袋本体1と吊り糸2とが安定状態で一体化されているの
で、各吊り糸つき濾し袋Wの積層操作や濾し袋積層体X
の包装操作等を自動化(機械処理)することが可能とな
る。
【0029】又、吊り糸つき濾し袋Wを使用するときに
は、吊り糸中間部21の各接着部32,32,32を剥
離させると、吊り糸2の中間部21が図1の符号21′
で示すように自由状態になり、吊り糸として使用でき
る。そして、図3及び図4に示すように、袋部11内に
茶葉類7を収容した後、開口部14を折返し蓋15で閉
じ、吊り糸2の中間部21に指を掛けて(又はつまん
で)茶葉類入りの濾し袋本体1を吊り持ちし、該茶葉類
入り濾し袋本体1を急須8等の容器内の熱湯中に浸して
茶出しをする。又、そのとき、吊り糸2は開放端部がな
いので(吊り糸中間部21がループ状なので)、図4の
符号2′で示すように吊り糸中間部を急須注口部9等に
引っ掛けておくことができ、その場合には吊り糸2から
指を離しても該吊り糸が液体中に落ち込むことがない。
【0030】図5には、図1の吊り糸つき濾し袋Wを製
造し、続いて該吊り糸つき濾し袋Wを積層状態で包装し
て図2に示す包装製品Zを製造するまでの製造工程を示
している。この図5に示す包装製品Zの製造工程は、濾
材ロールRから帯状濾材Sを繰出させる帯状濾材繰出し
工程Aと、該帯状濾材Sを袋部形成用に幅折りする幅折
り工程Bと、その幅折りされた帯状濾材T上に連続糸2
0をジグザグ状に載せる糸載せ工程Cと、糸載せ帯状濾
材Uに対して1つの濾し袋本体1の間隔ごとにヒートシ
ールするヒートシール工程Dと、連続糸20のジグザグ
屈曲部を幅折り帯状濾材Tの上面に点状接着させる点状
接着工程Eと、糸接着帯状濾材Vをヒートシール部13
の幅の中間部で切断する切断工程Fと、切り離された吊
り糸つき濾し袋Wを所定枚数づつ積層させる積層工程G
と、その濾し袋積層体Xを包装材Yで包装する包装工程
Hとを順次行うようにしている。尚、図5において、帯
状濾材繰出し工程Aと、幅折り工程Bと、ヒートシール
工程Dと、切断工程Fと、積層工程Gは、それぞれ従来
のヒートシール製袋機で行え、又、包装工程Hは従来の
包装機で行える。
【0031】糸載せ工程Cでは、巻き糸3からの連続糸
20をスイングアーム4により幅折り帯状濾材T上にジ
グザグ状に載せる。その場合、連続糸20のジグザグ屈
曲部が幅折り帯状濾材Tの幅よりはみ出さないようにす
るとともに、後述のヒートシール予定位置にジグザグ屈
曲部が位置するようにする。
【0032】連続糸20をジグザグ状態で幅折り帯状濾
材T上に載せた糸載せ帯状濾材Uは、ヒートシール工程
Dにおいて、ヒートシール装置5によって順次製品間隔
ごとにヒートシール(ヒートシール部13)される。こ
のとき、幅折り帯状濾材Tを全幅に亘ってヒートシール
するとともに、そのヒートシール位置にある連続糸20
(ジグザグ屈曲部)を濾材外面に熱接着させる。このヒ
ートシール部13はかなり強い接着力を有し、連続糸2
0のジグザグ屈曲部も強固に固着される。尚、この実施
形態では、ヒートシール部13は、1箇所について幅が
3〜4mm程度の1本だけ形成されているが、他の実施形
態では1〜2mm幅で2本のヒートシール部を例えば2〜
3mmの間隔をもって近接させるようにしてもよい。
【0033】点状接着工程Eは、連続糸20のジグザグ
屈曲部における各ヒートシール部13,13を除く部分
を点状に接着させるものであり、上記ヒートシール装置
5部分で行う。即ち、ヒートシール装置5には、製品間
隔ごとに筋状に接着させる部分と、該筋状接着部分以外
で連続糸20の各ジグザグ屈曲部が対応する位置をそれ
ぞれ点状接着させる部分とを形成し、糸載せ帯状濾材U
がヒートシール装置5部分を通過するときに、順次ヒー
トシール部13による固着部31と点状接着部32とを
形成するようにしている。この各点状接着部32,32
・・も熱接着により行われるが、該点状接着部32は比
較的弱い接着力となっており、後で容易に剥離させ得る
ようになっている。この状態では、連続糸20の各ジグ
ザグ屈曲部がそれぞれ幅折り帯状濾材Tの外面に接着さ
れているので、該連続糸20は全長に亘って安定した状
態(位置ずれしない状態)で移送される。
【0034】切断工程Fでは、切断装置6によってヒー
トシール部13の幅の中間部を切断して、吊り糸つき濾
し袋Wを切り離す。このとき、濾し袋本体1の両側縁部
12,12に分割されたヒートシール部13a,13a
が残るとともに、連続糸20のヒートシールによる固着
部31もそれぞれ濾し袋本体1の両側縁部12,12に
分割されて残る。この状態では、吊り糸2の両端部2
2,22が濾し袋本体1の両側縁部12,12に固着
(固着部31,31)されており、且つ各ジグザグ屈曲
部もそれぞれ濾し袋本体1の外面に点状接着されている
ので、吊り糸2が位置ずれしたり浮き上がったりするこ
とがない。
【0035】積層工程Gでは、切断装置6で順次切り離
される吊り糸つき濾し袋Wを所定枚数づつ積層させる。
この場合に、吊り糸2が濾し袋本体1の外面に安定した
状態で取付けられているので、吊り糸つき濾し袋Wであ
っても機械で自動積層させることができる。尚、吊り糸
つき濾し袋Wが所定枚数だけ積層されると、その濾し袋
積層体Xは次工程(包装工程H)側に搬送される。
【0036】包装工程Hでは、濾し袋積層体Xを包装材
Yで常法により包装されるが、この場合も濾し袋が吊り
糸つきであっても支障がない。
【0037】このように、本願実施形態の吊り糸つき濾
し袋の製造方法では、図1に示す吊り糸つき濾し袋Wを
機械により自動で連続して製造することができる。又、
連続して製造された各吊り糸つき濾し袋Wは、吊り糸2
が安定状態で濾し袋本体1に取付けられているので、以
降の積層工程G及び包装工程Hを機械的に自動で行え
る。
【0038】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の吊り糸つき濾し袋Wは、吊り糸2
として濾し袋本体1の長辺長さよりかなり長いものを使
用し、該吊り糸2の両端部22,22を濾し袋本体1の
両側縁部12,12の適所にそれぞれ固着し、吊り糸2
の中間部21を濾し袋本体1の外形からはみ出さない状
態で濾し袋本体1の外面に沿わせ、吊り糸中間部21の
適数箇所を濾し袋本体1の外面に対して、該吊り糸中間
部21が位置ずれしない状態で接着するとともに、該吊
り糸中間部の固着部を濾し袋本体1の外面から剥離可能
な程度の接着力として構成している。
【0039】このように、本願請求項1の吊り糸つき濾
し袋Wでは、吊り糸2が濾し袋本体1の外面に対して位
置ずれしない安定状態で取付けられているので、該吊り
糸つき濾し袋の積層作業時あるいは包装作業時等におい
て、吊り糸2が邪魔にならない。従って、機械による自
動積層及び自動包装が可能となって作業効率が良好とな
るという効果がある。
【0040】又、使用時に吊り糸中間部21の接着部3
2を剥離させると、吊り糸両端部22,22が固着(固
着部31,31)されているので該吊り糸中間部21が
ループ状になる。従って、吊り糸2に特別にツマミ片を
取付けなくても、ループ状の吊り糸中間部21を指に掛
けて濾し袋を吊り持ちすることができるとともに、該吊
り糸中間部21を例えば急須の注口部に引っ掛けた状態
で茶出しが行え、茶出し時の取り扱いが容易となるとい
う効果もある。
【0041】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明の吊り糸つき濾し袋の製造方法で
は、連続して繰出される帯状濾材Sを袋部形成用に幅折
りし、その幅折り帯状濾材Tの片面に連続糸20を余裕
長さをもたせ且つ該幅折り帯状濾材Tの幅からはみ出な
い状態で沿わせ、連続糸20を沿わせた幅折り帯状濾材
Uを濾し袋本体の間隔をもって順次ヒートシールする際
に連続糸20をヒートシール部13の幅だけ幅折り帯状
濾材Tに固着するとともに、各ヒートシール部13,1
3間の糸中間部21の適数箇所を該糸中間部21が位置
ずれせず且つ幅折り帯状濾材Tの外面から剥離可能な程
度の接着力で接着させた後、その糸接着帯状濾材Vをヒ
ートシール部13の中間部で糸20とともに切断して吊
り糸つき濾し袋Wを切り離すようにしている。
【0042】このように、本願請求項2の製造方法で
は、吊り糸つき濾し袋であっても、該吊り糸2を機械に
より自動的に取付けることができるという効果がある。
又、このようにして製造された吊り糸つき濾し袋Wは、
吊り糸2が濾し袋本体1の外面に安定した状態(濾し袋
本体の外形からはみ出さず且つ位置ずれしない状態)で
取付けられるので、以降の積層作業及び包装作業を機械
により自動化でき、製造効率を高めることができるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の吊り糸つき濾し袋の斜視図であ
る。
【図2】図1の吊り糸つき濾し袋を積層状態で包装した
包装製品の斜視図である。
【図3】図1の吊り糸つき濾し袋の使用状態を示す正面
図である。
【図4】図1の吊り糸つき濾し袋の使用状態を示す断面
図(図3のIV−IV断面相当図)である。
【図5】本願実施形態の吊り糸つき濾し袋の製造工程図
である。
【図6】従来の吊り糸つき濾し袋の斜視図である。
【図7】図6の吊り糸つき濾し袋の使用状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1は濾し袋本体、2は吊り糸、11は袋部、12は側縁
部、13はヒートシール部、20は連続糸、21は吊り
糸中間部、22は吊り糸端部、31は固着部、32は接
着部、Rは、濾材ロール、Sは帯状濾材、Tは幅折り帯
状濾材、Uは糸載せ帯状濾材、Vは糸接着帯状濾材、W
は吊り糸つき濾し袋、Xは濾し袋積層体、Yは包装材、
Zは包装製品である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶葉類を収容できる濾し袋本体(1)に
    吊り糸(2)を取付けた吊り糸つき濾し袋であって、 前記吊り糸(2)は、前記濾し袋本体(1)の長辺長さ
    よりかなり長いものを使用し、 前記吊り糸(2)の両端部(22,22)を前記濾し袋
    本体(1)の両側縁部(12,12)の適所にそれぞれ
    固着し、 前記吊り糸(2)の中間部(21)を前記濾し袋本体
    (1)の外形からはみ出さない状態で該濾し袋本体
    (1)の外面に沿わせ、 前記吊り糸中間部(21)の適数箇所を前記濾し袋本体
    (1)の外面に対して該吊り糸中間部(21)が位置ず
    れしない状態で接着するとともに、 前記吊り糸中間部(21)の接着部(32)は前記濾し
    袋本体(1)の外面から剥離可能な程度の接着力とし
    た、 ことを特徴とする吊り糸つき濾し袋。
  2. 【請求項2】 請求項1の吊り糸つき濾し袋の製造方法
    であって、 連続して繰出される帯状濾材(S)を袋部形成用に幅折
    りし、 その幅折り帯状濾材(T)の片面に連続糸(20)を余
    裕長さをもたせ且つ該幅折り帯状濾材(T)の幅からは
    み出ない状態で沿わせ、 該連続糸(20)を沿わせた幅折り帯状濾材(U)を1
    つの濾し袋本体(1)の間隔をもって順次ヒートシール
    する際に前記連続糸(20)をヒートシール部(13)
    の幅だけ前記幅折り帯状濾材(T)に固着し、さらに前
    記各ヒートシール部(13,13)間の糸中間部(2
    1)の適数箇所を該糸中間部(21)が位置ずれしない
    状態で且つ前記幅折り帯状濾材(T)の外面から剥離可
    能な程度の接着力で接着させた後、 その糸接着帯状濾材(V)を前記ヒートシール部(1
    3)の中間部で糸(20)とともに切断して吊り糸つき
    濾し袋(W)を切り離すようにした、 ことを特徴とする吊り糸つき濾し袋の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052738A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Fuso Sangyo Kk 製袋充填装置、包装体

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