JPH089395B2

JPH089395B2 - 包装体、その製造方法および製造装置

Info

Publication number: JPH089395B2
Application number: JP1288139A
Authority: JP
Inventors: 憲司中村
Original assignee: 憲司中村
Priority date: 1988-11-09
Filing date: 1989-11-06
Publication date: 1996-01-31
Anticipated expiration: 2011-01-31
Also published as: JPH03664A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ウェットティッシュとティッシュペーパー
（乾燥状態のティッシュペーパー）との携帯用パックに
関し、更に詳しくは、収納したウェットティッシュとテ
ィッシュペーパーとをそれぞれ別個に１枚ずつ取出すこ
とができ、特に密封を必要とするウェットティッシュに
対しては繰返し開封・密封できるようにした携帯用パッ
クに関する。

〔従来の技術〕

最近、不織布のような繊維素材にアルコールなどの清
浄液を含浸したウェットティッシュが手やその他の身体
の汚れを簡便に落せるものとして多用されている。筒状
の容器に入ったウェットティッシュは家庭や店で使用さ
れ、また、携帯用として小さな袋に入ったものも市販さ
れ、広く利用されている。

ウェットティッシュは汚れ落しには便利であるが、湿
潤状態であるので、用途が限られ、チリ紙や乾いたティ
ッシュペーパーの代りに用いることができないことがあ
る。従って、外出時には、ウェットティッシュだけでな
く、ティッシュペーパーも携帯する必要がある。

外出時に、ウェットティッシュの小袋とティッシュペ
ーパーの小袋とを携帯しようとしても、何れか一方を忘
れたりすることがよくある。従って、ウェットティッシ
ュとティッシュペーパーとを組合せて携帯用パックとす
ると便利である。

このような携帯用パックは実公昭57−60399号公報に
開示されている。この公報に開示されている携帯用パッ
クでは、耐水性合成樹脂フィルムからなる袋状パックに
ウェットティッシュとティッシュペーパーとが横に並列
した状態で収納され、ウェットティッシュとティッシュ
ペーパーとの間の中央部およびパックの周囲がヒートシ
ールされている。そして、中央のシール部でパック全体
を二つ折りに折畳むようにしている。

また、本願出願人は特公昭58−41842号公報におい
て、３枚のシート材を用い、その内の２枚を袋体に、１
枚を中仕切りとして重ね合わせ、中仕切りシートを挟ん
で乾燥した内容物と湿潤した内容物をシート間に入れ、
シート材の周囲を四方シールした包装体を提案した。

更に、本願出願人は先に特開昭61−203305号公報にお
いて、第１の内容物（例えば、湿潤した物）を取出し口
および可撓性の開閉蓋を有する内袋に収納し、外袋とな
るシートに開口を設け、内袋と第２の内容物を重ね合わ
せた状態で外袋シートの開口の位置と内袋の開閉蓋の位
置とが一致するようにして外袋用シートで両者を包んで
外袋を形成し、２種類の品物を収納した包装体を製造す
る方法を開示した。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述した実公昭57−60399号公報に開示されている携
帯用パックは、前述のような構造であるために、実際に
は製造が困難である。

例えば、実公昭57−60399号公報の携帯用パックを生
産しようとする場合、下側の合成樹脂フィルムの上にウ
ェットティッシュとティッシュペーパーとの横に並べて
置き、それぞれの取出し口を設けた上側の合成樹脂フィ
ルムをその上に供給し、そして、ウェットティッシュと
ティッシュペーパーとの間の中央部およびパックの周囲
をヒートシールして、袋状とする。

しかし、このような製造工程においては、下側の合成
樹脂フィルムの上にウェットティッシュとティッシュペ
ーパーとを並べて置いた際に、ウェットティッシュに含
浸されている液が周囲に滲み出したり、流れたりして、
隣に置いたティッシュペーパーを濡らして商品価値を損
ってしまう。

更に、合成樹脂フィルムのヒートシールすべき箇所を
濡らして、ヒートシールし難くしたりする。

また、パックの周囲は比較的ヒートシールも行い易い
が、ウェットティッシュとティッシュペーパーの間の中
間部をシールすることは、ヒートシール時にウェットテ
ィッシュやティッシュペーパーの位置が正確でないと、
上手にヒートシールすることができない。従って、ウェ
ットティッシュやティッシュペーパーを下側のフィルム
の上に供給する際には、所定の位置に正確に載置しなけ
ればならないし、またシール工程までの搬送中に載置し
た品物が動いて、ずれたりしないようにしなければなら
ない。この様なことは、非常に微妙な管理、調整を要
し、実際には、非常に困難である。従って、このような
携帯用パックを連続生産することは実際問題として不可
能である。

また、前述の構造の携帯用パックの別の製造方法とし
て、予めパックの周囲の三方および中央部をシールし
て、一辺が開いた袋を作り、前記開口からウェットティ
ッシュおよびティッシュペーパーをそれぞれ袋内に挿入
し、その後、前記開口をシールして、携帯用パックとす
ることも考えられる。

しかし、このような方法では、袋内にティッシュペー
パーや特にウェットティッシュを自動的に挿入すること
が困難であり、連続生産は不可能である。従って、前述
の構造の携帯用パックは非常にコスト高となる。

前記実公昭57−60399号公報の携帯用パックは、パッ
クの周囲全部をシールしているので、周囲の部分が硬く
なり、パックを手で持った時にその硬い部分が当たり、
従って、持ち難い。しかも、パックの大きさは内容物と
必要な余裕分よりも、更にシールした周縁部の大きさだ
け大きくなり、嵩張ってしまう。

また、前記実公昭57−60399号公報の携帯用パックで
は、携帯時には中央のシール部でパック全体を二つ折り
に折畳むようにしているが、ウェットティッシュとティ
ッシュペーパーと厚手のフィルムが４枚重なり合った状
態であり、しかも折畳んだ箇所が開き易いので、全体と
して嵩張ってしまう。従って、よりコンパクトな携帯用
パックが要求される。

特公昭58−41842号公報の包装体は、３枚のシート材
の周囲を四方シールした包装体であるため、包装体の全
周縁が硬く、手で持った時にその硬い部分が当たり、持
ち難い。しかも、包装体の大きさは内容物の大きさとそ
の収納に必要な余裕分の和よりも、更にシールした周縁
部の大きさだけ大きくなり、嵩張ってしまう。

また、特公昭58−41842号公報の包装体を製造するに
は、１枚のシート材の上に乾燥した内容物を置き、その
上に中仕切りのシート材を置き、更にその上に湿潤した
内容物を置き、その上に１枚のシート材を置いた状態
で、３枚のシート材の周縁をヒートシールする。このよ
うに、２種類の内容物を中仕切りを挟んだ状態で重ね合
わせて載置したり、２種類の内容物を挟んだ状態で３枚
のシート材を同時にヒートシールするため、連続製造す
るには調整がかなり難しい。特に、内容物の厚みが厚い
と重ね合わせがずれ易く、そのためシート材の大きさを
内容物の大きさよりもかなり大きくしなければならず、
コンパクトな包装体とすることが困難である。

特開昭61−203305号公報の包装体の製造方法よれば、
先ず第１の内容物を取出し口および可撓性の開閉蓋を有
する内袋に収納密封した物を製造する工程が必要であ
り、その後に、この第１の内容物を密封した内袋と第２
の内容物とを外袋で包装する必要がある。従って、製造
工程が長くなり、生産効率が良くない。

また、この方法によれば、内袋と第２の内容物を重ね
合わせた状態で外袋シートの開口の位置と内袋の開閉蓋
の位置とを一致させなければならず、製造時の調整が比
較的面倒である。更に、内袋自体が完全な１つの密封包
装体となっているので、２種類の品物を収納して出来上
がった包装体は、例えば内袋をピロータイプの袋とした
場合は長手方向のシールのために厚みが厚くなって嵩張
り、或は内袋を四方シールとした場合は周縁部のために
大きくなって嵩張ってしまう。

〔発明の目的〕

本発明は上述のような従来技術の問題点に鑑み、ま
た、包装体に要求される種々の特性を考慮してなされた
ものである。

本発明の目的は、ウェットティッシュとティッシュペ
ーパーを収納した、安価で且つコンパクトで、手で持ち
易い携帯用パックを提供することである。すなわち、本
発明の目的は、構造が簡単でコンパクトであり、しかも
容易に且つ安価に製造できるような構造を有するウェッ
トティッシュとティッシュペーパーの包装体を提供する
ことにある。

また、本発明の目的は、前記のような包装体を製造す
る方法および製造装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、容器本体が２つの収納部を有し、一方の収
納部には湿潤状態の内容物が収納され、他方の収納部に
は乾燥状態の内容物が収納されている包装体において、
前記容器本体が第１の液密性の柔軟なシートと第２の液
密性の柔軟なシートから構成された扁平な袋体であり、
前記第１シートはピロータイプの袋体を構成しており、
前記第１シートの両側縁は互いに重ね合わされて、シー
ルされない状態か、或は手で引離すことができる程度に
軽く接着しており、乾燥状態の内容物を取出す為の開口
部となり、前記第２シートはその全周が前記第１シート
に固着されて、前記第１シートからなる前記ピロータイ
プの袋体の外側又は内側に位置しており、前記第１シー
トの重ね合わされた両側縁とは反対側の容器本体の表面
になる第１又は第２シートに湿潤状態の内容物取出し用
の開口部又は該開口部を形成するための切離し用切込み
が設けられ且つ該開口部を繰返し開放・密封可能に覆う
開閉蓋が設けられ、前記第１シートと前記第２シートと
の間に形成され且前記開閉蓋を備えた収納部に湿潤状態
の内容物が収納されていることを特徴とする包装体によ
り、上述した目的を達成する。

本明細書において、ピロータイプの袋体とは、ピロー
タイプパッケージとして周知のものであり、良く知られ
ているようにピロー型包装機により製造され、両側縁が
重ね合わされて筒状をしており、両端がシールされ、そ
の形状が枕（ピロー）に似ていることからピロータイプ
の袋体と呼ばれる。

乾燥状態のティッシュを収納した収納部は、袋体のシ
ート材の両側縁を互いに重ね合わせて、手で引離すこと
ができる程度に軽く接着しておくと、最初に使用する際
に手で開くことにより、消費者が初めて使用するという
心証を得られる。

或は、本発明は前記のような包装体において、第１シ
ートの両側縁をシールしないで乾燥状態の内容物を取出
す為の開口部とする代わりに、互いに重ね合わされた第
１シートの両側縁をシールして、このシールのある面と
同じ側の面に乾燥状態の内容物を取出す為の開口部とな
るミシン目を前記第１シートに設けた包装体である。

本発明の２つの収納部を有する包装体を連続的に製造
するための方法は、開口部を形成するための切離し用切
込みと該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設
けた液密性を有する連続シートを供給する工程と、前記
シートの開閉蓋が設けられたシート面と反対側のシート
面に重なり合うように前記シートとは別の液密性を有す
る連続シートを供給する工程と、前記両シートが完全に
重なり合う前に両シートの間に湿潤状態の内容物を供給
する工程と、前記別のシートを挟んで前記湿潤状態の内
容物と重なり合うように乾燥状態の内容物を供給する工
程と、前記両シートの何れか一方のシートの両側縁を前
記両シートの他方のシートに固着する工程と、前記他方
のシートで前記乾燥状態の内容物をシートの長手方向に
包む工程と、前記両内容物の前後で両シートを横方向に
シールする工程と、前記両シートを横方向に切断する工
程を含むことを特徴とする。

より具体的に説明すると、本発明の２つの収納部を有
する包装体を連続的に製造するための第１の方法は、開
口部を形成するための切離し用切込みと該切離し用切込
みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた液密性を有する第
１の連続シートを供給する工程と、前記第１シートの開
閉蓋を設けた面とは反対の面で、前記開口部となる箇所
に対応した位置に湿潤状態の内容物を置く工程と、該湿
潤状態の内容物に液密性を有する第２の連続シートを被
せる工程と、該第２シートの両側縁部を前記第１シート
に固着する工程と、該第２シートを挟んで湿潤状態の内
容物に対応する箇所に乾燥状態の内容物を置く工程と、
前記湿潤状態の内容物、第２シートおよび乾燥状態の内
容物を前記第１シートで包んで該第１シートの長手方向
の両側縁を重ね合せる工程と、前記第１シートおよび第
２シートの横方向の開口をシールする工程と、前記第１
および第２シートを横方向に切断する工程とからなるこ
とを特徴とする。

また、本発明の２つの収納部を有する包装体を連続的
に製造するための具体的な第２の方法は、第１の方法に
おいて湿潤状態の内容物を第１シートに置いてから第２
シートを被せる代わりに、湿潤状態の内容物を第２シー
トに置いてから第１シートを被せる。この方法では乾燥
状態の内容物を下方から供給して、第１シートで包み込
むようにしてもよい。

前述した２つの方法によれば、第１シートがピロータ
イプの袋体を構成し、第１シートに開閉蓋が貼着されて
おり、第２シートが第１シートからなるピロータイプの
袋体の内側に入って、中仕切りの役目をしている包装体
が得られる。

本発明の２つの収納部を有する包装体を連続的に製造
するための第３の方法は、開口部を形成するための切離
し用切込みと該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間
隔で設けた液密性を有する第２の連続シートを供給する
工程と、前記第２シートの開閉蓋を設けた面とは反対の
面で、開口部となる箇所に対応した位置に湿潤状態の内
容物を置く工程と、該湿潤状態の内容物に液密性を有す
る第１の連続シートを被せる工程と、該第２シートの両
側縁部を前記第１シートに固着する工程と、該第１シー
トを挟んで湿潤状態の内容物に対応する箇所に乾燥状態
の内容物を置く工程と、前記乾燥状態の内容物を前記第
１シートで包んで該第１シートの長手方向の両側縁を重
ね合せる工程と、前記第１シートおよび第２シートの横
方向の開口を固着する工程と、前記第１および第２シー
トを横方向に切断する工程とからなることを特徴とす
る。

また、本発明の２つの収納部を有する包装体を連続的
に製造するための第４の方法は、第３の方法において湿
潤状態の内容物を第２シートに置いてから第１シートを
被せる代わりに、湿潤状態の内容物を第１シートに置い
てから第２シートを被せる。この方法では乾燥状態の内
容物を下方から供給して、第１シートで包み込むように
してもよい。

前述した第３および第４の方法によれば、第１シート
がピロータイプの袋体を構成し、第２シートが第１シー
トからなるピロータイプの袋体の外側に固着され、この
第２シートに開口および開閉蓋が設けられた包装体が得
られる。

更に別の方法として、前述した各方法において予め第
１シートの側縁付近に長手方向に延びるミシン状切離し
用切込みを入れておくとともに、乾燥状態の内容物を第
１シートで包んで、第１シートの長手方向の両側縁を重
ね合せた後に、この両側縁をシールすることを特徴とす
る。これら方法によれば、出来上がった包装体において
長手方向に延びるミシン状切離し用切込みが乾燥状態の
内容物の取り出し口となる。

本発明の２つの収納部を有する包装体を製造するため
の装置は、第１の液密性を有する連続シートを供給する
手段と、第２の液密性を有する連続シートを供給する手
段とを含み、前記両シートの一方は開口部を形成するた
めの切離し用切込みと該切離し用切込みを覆う開閉蓋と
を所定間隔で設けられており、前記両シートの他方のシ
ートは開閉蓋を備えておらず、更に、前記両シートの間
に湿潤状態の内容物を供給する手段と、前記他方のシー
トを挟んで前記湿潤状態の内容物と重なり合うように乾
燥状態の内容物を供給する手段と、前記両シートの何れ
か一方のシートの両側縁を他方のシートに固着する手段
と、前記他方のシートで前記乾燥状態の内容物をシート
の長手方向に包むように案内する手段と、前記両シート
を横方向にシールする手段と、前記両シートを横方向に
切断する手段を含むことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図示した図面を参照して、本
発明を詳細に説明する。

第１図は本発明の包装体の一実施例の片方の面から見
た斜視図、第２図は前記実施例を裏側から見た斜視図、
第３図は第１図のIII−III線に沿った断面図（第１図や
第２図よりも拡大している）である。第４図は別の実施
例の開閉蓋が閉じている状態の断面図である。

本発明の包装体は、例えば第３図に示すように、容器
本体が２つの収納部を有し、一方の収納部には湿潤状態
の内容物（ウェットティッシュ）11が収納され、他方の
収納部には乾燥状態の内容物（ティッシュペーパー）12
が収納されている。

本発明における容器本体は２枚の液密性（好ましくは
気密性）を有する柔軟なシート１、８から構成された扁
平な袋体である。２枚のシートのうち、一方のシートは
ピロータイプの袋体を構成しており、以下このピロータ
イプの袋体を構成するシートを第１シート１とする。他
方のシート８（以下第２シートと称す）はこの第１シー
ト１の内側又は外側において第１シート１に固着されて
いる。

第１図から第３図に示した実施例において、扁平なピ
ロータイプの袋体１は液密性（好ましくは気密性）を有
する第１シート１から形成されている。この袋体１は両
端がシールされ、袋体１の片方に開閉蓋４を備え、反対
側の面におけるシート材の両側縁は互いに重ね合わされ
て、シールされない状態で接触しているか、或は手で引
離すことができる程度に軽く接着されている。

前記第１シートからなる袋体１の内側に第２シート８
が入っており、袋体１の内部において第２シート８の両
側縁部が第１シート１にヒートシール、ホットメルト接
着剤、超音波シール等により固着され（第３図または第
４図において、固着部を符号13で示した）、第２シート
８の両端部は袋体を形成する第１シート１と共にシール
されている。従って、第２シート８の全周縁が第１シー
ト１に固着されていることになる。

前記第２シート８により袋体１の内部が二分されてい
る。すなわち、この実施例において第２シート８は仕切
りの役目を行う。このように袋体１の内部に仕切りのシ
ート８が設けられているため、この実施例の包装体は外
見が単一の袋体１でありながら、２つの収納部を有する
ことになり、異なる２種の内容物11、12を収納すること
が可能である。

前述の開閉蓋４が設けられている側の袋体１の面に
は、一方の収納部に収納された内容物を取出すために、
開口部２又は開口部２を形成するための切離し用切込み
（例えば、ミシン目状の切込み、なお第４図では符号９
で示している）が設けられている。開口部２又は切離し
用切込みは円形、楕円形、菱形、トラック形等の閉ルー
プまたはＵ字形等の開ループを描くようにすればよい。
また、前記開閉蓋４が開口部２又は切離し用切込みを実
質的に覆っている。

開閉蓋４の袋体１と接する側の面（以下内面と称す）
のほぼ全体にコーティングされた感圧接着剤層６が形成
されている。

開閉蓋４は袋体１に貼着しただけでもよいが、好まし
くは、開閉蓋４を開いた場合にも開閉蓋４が袋体から剥
がれないように固定する。このようにするには、例え
ば、開閉蓋４の一方の端部を袋体１にヒートシール、接
着剤等により、または両側縁からの切込みを入れたり、
開閉蓋４の端部の中央部に切り込みを入れたり、或は開
口部２を形成するための切離し用切込みをＵ字形等の閉
ループとすればよい。

開口部２を形成するための切離し用切込みを設けた場
合、切離し用切込みにより囲まれた袋体１（第１シート
１）の部分５が包装体を最初に使用するときに袋体１か
ら切離されて、第１図および第３図に示すように、開閉
蓋４の内面の感圧接着剤層６に貼着される。この切離さ
れた部分５は開閉蓋４を閉じた状態においては前記開口
部２を実質的に覆い、開口部２を塞ぐシール、すなわち
閉塞シール５の役目を行う。開閉蓋４は前記閉塞シール
５の周囲の感圧接着剤層６により袋体１に貼着され、袋
体１の開口部２を密封する。

なお、閉塞シール５を前述のように袋体１の一部から
構成するのではなく、袋体１に開口部２を設けると共
に、開口部２と同程度の大きさ、形状の別のシート片を
開口部２を塞ぐように感圧接着材層６に貼着させて、閉
塞シール５として用いてもよい。

このように、閉塞シール５を用いると、閉塞シール５
が開口部２を覆うので、開閉蓋４を閉じた密封状態にお
いても、袋体１内部に収納した内容物11が感圧接着剤層
６と直接に接することがなく、内容物11は清潔な状態に
保たれる。なお、感圧接着剤層６を開閉蓋４の周縁部に
のみ形成するなどした場合は、閉塞シール５はなくても
よい。

前述の開閉蓋付き収納部、すなわち開閉蓋４を設けた
袋体１の面と仕切りシート８とによって形成される収納
部は密封できるので、湿潤状態の内容物11（ウェットテ
ィッシュのように水分を含んだ繊維素材）を収納するの
に適している。

内容物12が乾燥状態の場合には、特に気密性を必要と
しないため、開閉蓋構造を設けなくともよい。従って、
他方の収納部には、主に乾燥状態の内容物12を収納する
こととし、開閉蓋は設けていない。

前記袋体１の他面（第２図および第３図参照）には、
他方の収納部に収納された内容物12を取出すための開口
部20を設けるが、開閉蓋は設けていない。この開口部20
は次のように形成すればよい。袋体１の前記開閉蓋４を
設けた面と反対側の面において袋体１を構成する第１シ
ート１の両側縁を、例えば第３図に示すように互いに重
ね合わせて、合掌状に重ね合わせた面を手で引離すこと
ができる程度に軽く接着14（軽くヒートシールまたは弱
い接着剤を使用）しておく。そして、使用時に前記両側
縁を手で引離して、乾燥状態の内容物を取出す為の開口
部20とする。或いは、前記両側縁を互いに重ね合わせた
だけで、まったく接着しないで、開口部20としてもよ
い。

或いは、別の態様として、第４図に示すように、袋体
１を構成する第１シート１の一側縁を他側縁に重ね合わ
せて、シールしない状態のままとして、これをそのまま
開口部20として使用してもよい。

前述のように袋体１の両側縁を手で引離すことができ
る程度に軽く接着した場合は、使用時に消費者が両側縁
を引離すことにより取出し口となるので、消費者が初め
て使用することを自分で確認できる。

液密性を有する袋体１を構成する第１シート１の主た
る材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリビニールクロライド、ポリアミド、セロ
ハン、アセテート等の合成樹脂、フィルム等の単体また
は各々のフィルムの貼合せ、複合材があげられる。更
に、内容物の種類によっては、前記各種フィルムと、ア
ルミニウムフォイルとの貼合せを行った複合材を用いる
ことができる。

前記第１シート１は、ヒートシールができるような材
質とすることが好ましい。或いはホットメルト性を有し
第１シート１よりも低温で融解する接着剤を少なくとも
袋体１の両端部に相当する箇所に塗布したものを用いる
ことも可能である。

袋体１を二分する仕切りの役目をする第２シート８は
液密性（好ましくは気密性）のシートであり、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニールク
ロライド、ポリアミド、アセテート等の合成樹脂、フィ
ルム等の単体または各々のフィルムの貼合せ、複合材、
各種フィルムとアルミニウムフォイルとの貼合せがあげ
られる。第２シート８は、少なくともその片面が袋体１
の内面とヒートシールができるような材質とするか、或
いはホットメルト性を有し第１シート１よりも低温で融
解する接着剤を少なくともその両側縁部に塗布したもの
とすればよい。

なお、第１図から第４図に示した各実施例では、第２
シート８を仕切りシートとして使用しているので、第２
シート８の厚みは第１シート１よりも薄く、柔軟である
ことが好ましい。

開閉蓋４は前記第１シート１に用いるシール材として
例示したものと同様の材質のシート材を使用すればよ
い。

開閉蓋４の形態について言えば、開閉蓋４の面積は開
口部２より大きくし、その形状は円形、楕円形、角形、
トラック形等として装飾効果を持たせることが好まし
い。

開閉蓋４の内面に設けられている感圧接着剤層６は、
アクリル系、ゴム系、ポリエステル系、ポリオレフィン
系、樹脂等が良好であり、その塗布方法はロールコー
ト、ナイフコート、スプレーコート等の方法の何れかと
することが好ましい。

なお、開閉蓋４を透明なシート材とすれば、外から見
て、内容物および開口部２の状態がよくわかる。

更に、開閉蓋４において固定端部３とは反対側の端部
に突起状の取手部７を設けて、使用者が容易に開閉蓋４
を開閉できるようにしている。この取手部分７には、図
面に示すように、感圧接着剤層６は塗布しないことが好
ましい。

開閉蓋４と袋体１との固着方法としてはヒートシー
ル、超音波接着、高周波接着、接着剤による接着方法等
の何れの方法も可能であり、袋体１の材質により適宜選
定する。或いは、両側から切込みを入れ、または中央に
切込みを入れた開閉蓋４を袋体１に貼着して、これらの
切込みから先は剥がれないようにしてもよい。

次に、第１図から第３図に示した実施例又は第４図に
示した実施例の包装体の製造方法および装置の１つを第
５図を参照して説明する。

袋体１となる連続シート（第１シート）１を第１シー
トのロール1Aから送出しローラ等の適宜の送出し装置31
により送出す。

次に、適宜な形状で開口部２を形成する為の切離し用
切込み（ミシン目）９をパンチングマシーン32により形
成する。

別に、片面にアクリル酸エステル系又はゴム系等より
なる感圧接着剤を、少なくとも開口部２よりも広い範囲
に塗布加工して、接着剤層を形成した開閉蓋４を用意し
ておく。例えば、連続した離型紙33に開閉蓋４が貼着し
た状態として、これを離型紙ロール33Aとし、送出しロ
ーラ等の適宜の送出し装置34により送出し、そこから開
閉蓋４を供給する。

離型紙33から開閉蓋４を剥して、開閉蓋４の感圧接着
剤が塗布された部分が前記工程で得られた第１シートの
切離し用切込み９を覆うように、開閉蓋４を公知の適当
な貼付機（例えば、ラベル貼付機）35又は人手により前
記第１シート１に貼着する。

なお、開閉蓋４の一端を袋体となる第１シート１にヒ
ートシール等により固着する場合は、図示しないが前記
工程の後にヒートシーラー等の手段により開閉蓋４の一
端を第１シート１に固着すればよい。この工程は開閉蓋
４の固定を別の方法、例えば切り込みや接着剤により行
う場合、或いは開閉蓋４を第１シート１に貼着するだけ
の場合は省略すればよい。

以上のようにして得られた切離し用切込み９および開
閉蓋４を有する第１シート１は、送出しローラ等の適宜
の供給装置30によりそのまま次工程に連続的に送出して
ももよいし、或は一旦ボビン上に巻取ってロール（図示
せず）として、その後このロールから送出しローラ等の
適宜の供給装置30により次工程に送出してもよい。な
お、連続的に第１シート１を次工程に供給する場合は、
前工程と次工程とのタイミングを合せる必要があるが、
巻取り工程、巻取装置が不要であり、便利である。ま
た、一旦巻取ってから次工程に第１シート１を供給する
ようにした場合は、切離し用切込み９の形成や開閉蓋４
の貼着のタイミングと、次工程以下における内容物11、
12の供給および包装とタイミングとを合わさなくてよい
ので好都合であり、装置１としても前工程までの装置
と、次工程以降の装置とを別個に設置できるのでコンパ
クトにできる。

次に、前記工程で得られた第１シート１に合成又は天
然繊維の紙、織布、不織布、コットン、ガーゼ、発砲シ
ート等に化粧料、薬剤等を含浸又は塗布したシート状繊
維素材（ウェットティッシュ）11を供給装置51により供
給する。この場合、シート状繊維素材11は第１シート１
の開閉蓋４を貼着した面とは反対側の面で、開口部とな
る個所２の上に置く。すなわち、出来上った製品におい
て開閉蓋４が表出するように、シート状繊維素材11を置
く。

供給装置51は従来から包装機械において被包装物の搬
送供給に使用されている適宜な装置を使用すればよい。
このような装置としては、例えば、被包装物をアタッチ
メント付チェーンのようなコンベアにより一定間隔でほ
ぼ水平方向に移送しながら、タイミングを合わせて１つ
ずつ包装シート上に送出すようにしたコンベア装置や、
被包装物を上下に堆積し、その最上段または最下段の被
包装物を把持して１つずつ取出すマテリアルハンドリン
グ装置や、被包装物をほぼ水平方向に移送するコンベア
と、被包装物を把持して１つずつ取出すマテリアルハン
ドリング装置との組合せ等がある。

第２シート８をロール8Aから送りローラ等の適宜の供
給装置36により引き出して、前記湿潤状態のシート状繊
維素材11に被せる。そして、第２シート８の両側縁部を
その長手方向に沿って前記第１シート１に固着する、す
なわちシールする（固着部13）。固着するには、サイド
ヒートシーラー37によりヒートシールしたり、或いは接
着剤（好ましくはホットメルト接着剤）により接着した
り、超音波シール等適宜の手段を用いればよい。

第２シート８を挟んで湿潤状態のシート状繊維素材11
の上に乾燥状態のシート状繊維素材（ティッシュペーパ
ー）12を供給装置52により供給する。供給装置52は前述
した供給装置51と同様に従来から使用されている装置を
用いればよく、その構造は供給装置51の構造と同様であ
る。

なお、上記説明では第２シート８の両側縁部を第１シ
ート１に固着した後に乾燥状態のシート状繊維素材12を
第２シート８の上に置いているが、これらの工程を逆に
して乾燥状態のシート状繊維素材12を第２シート８の上
に置いてから、第２シート８の両側縁部を第１シート１
に固着してもよい。

次に、前記第１シート１をフォーマ38で案内して、前
記湿潤状態のシート状繊維素材11、第２シート８および
乾燥状態のシート状繊維素材12を前記第１シート１で包
んで、第１シート１の長手方向の両側縁を重ね合せる。

センターヒートシーラー39により重ね合せた第１シー
ト11の長手方向の両側縁を、後に手で引離すことができ
る程度に軽くヒートシール14する。なお、単に重ね合せ
ただけでヒートシールしなくてもよい。

そして、袋体を構成する第１シート１および第２シー
ト８の横方向の開口を内容物11、12の前と後において公
知の適宜のシール装置40、例えばヒートシーラー、超音
波シーラにより、同時にシール15して固着する。

この横方向シール部15を切断装置41によりカットし
て、単袋化し、本発明の包装体50を得る。第５図におい
て、包装体50は湿潤状態のシート状繊維素材11を上にし
て、開閉蓋４が見える方を表にして図示している。

以下に前述した実施例とは異なった、本発明の包装体
および製造方法の種々の実施例を説明する。その実施例
の説明において、第１図から第５図に示した物、部品、
装置等と同じものは同じ符号で示した。また、既に詳述
した点については説明を省略する。

第６図は、第１図から第３図に示した実施例又は第４
図に示した実施例の包装体を製造する方法の別の実施例
を示す工程図である。

第６図に示した方法および装置において、第１シート
１に開口部２となる切離し用切込み９およびそれを覆う
開閉蓋４を貼着するまでは第５図に示した方法および装
置と同様であり、切離し用切込み９および開閉蓋４を有
する第１シート１を準備し、供給装置30により次工程に
供給する。

第６図の方法は次の点で前述した第５図の方法と異な
っている。

第５図に示した実施例では第１シート１の上に湿潤状
態のシート状繊維素材を載置したが、第６図の方法では
第２シート８の上に湿潤状態のシート状繊維素材11を置
き、その上に第１シート１を被せる。この際、第１シー
ト１の切離し用切込み９が前記湿潤状態のシート状繊維
素材の上に位置するように、しかも開閉蓋を貼着した面
を外側にして湿潤状態のシート状繊維素材11の上に被せ
る。そして、第２シート８の両側縁部を第１シート１に
固着した（固着部13）後、第２シート８を挟んで湿潤状
態のシート状繊維素材11と対応する箇所に乾燥状態のシ
ート状繊維素材12を下方から供給する。

そして、フォーマ38により第１シート１が湿潤状態の
シート状繊維素材11、第２シート８および乾燥状態のシ
ート状繊維素材12を上から包み込むようにして、第１シ
ート１の長手方向の両側縁を重ね合せる。なお、重ね合
わせた両側縁は第６図では下側となるため見えない。

その後の工程は、第５図に関して説明した方法と同様
の工程を経て、本発明の包装体50を得る。すなわち、セ
ンターヒートシーラー39により重ね合せた第１シート１
の長手方向の両側縁を、後に手で引離すことができる程
度に軽くヒートシール14し（或いは、重ね合せただけで
ヒートシールしないで）、第１シート１の横方向の開口
をシート状繊維素材11、12の前後においてヒートシーラ
ー40によりヒートシール15して固着し、この横方向シー
ル部15を切断装置41によりカットして、単袋化する。

なお、第６図における出来上がった包装体50は乾燥状
態のシート状繊維素材12を上にして、乾燥状態のシート
状繊維素材12の取出し口20を表にして図示している（第
５図に示した包装体50の反対側から見た図である）。

第７図は本発明の包装体の別の実施例を示す斜視図
で、乾燥状態のシート状繊維素材12の取出し口20を表に
して図示している。第８図は第７図に示した実施例の、
第４図と同様の断面図である。

この第３実施例の包装体は次の点で第１実施例の包装
体（第１図から第３図に示した包装体）と異なってい
る。

この実施例の包装体においては、第７図に示すよう
に、乾燥状態のシート状繊維素材12の取出し口（開口
部）となるミシン目状切り込み21が袋体１の開閉蓋４の
ある面と反対側の面において第１シート１に設けられて
いる。第１シート１の重ね合わされた両側縁はシール22
されている。従って、第１シート１の両側縁部は、第１
図から第３図に示した実施例および第４図に示した実施
例とは異なって、乾燥状態のシート状繊維素材12の取出
し口とはならない。使用時に第１シート１に設けたミシ
ン目状切込み21が切り離されて開口となり、そこが乾燥
状態のシート状繊維素材12の取出し口となる。

その他の点は、第１実施例とほぼ同様の構成である。

第７図および第８図に示した包装体を製造する方法お
よび装置を説明する。

第９図はその製造方法の１つの実施例であり、第５図
に関して説明した方法と同様であるが、次の点で異なっ
ている。

第１シート１の側縁付近にミシン目形成装置42により
長手方向に延びるミシン目状切り込み21を設ける。第９
図においてはこのミシン目状切込み21の形成をパンチン
グマシーン32によるパンチング工程の直ぐ後に行うよう
に図示したが、第１シート１によりシート状繊維素材1
1、12を包み込む時、すなわちフォーマ38よりも前であ
れば、前記位置でなくともよい。

また、２種類のシート状繊維素材11および12を第１シ
ート１で包み込み、第１シート１の両側縁を重ね合わせ
た後、センターヒートシーラー43により重ね合わせた両
側縁をヒートシール22する。従って、第１シート１の両
側縁部は第５図に示した実施例とは異なって乾燥状態の
シート状繊維素材12の取出し口とはならない。第１シー
ト１に設けたミシン目状切込み21が乾燥状態のシート状
繊維素材12の取出し口となる。

その他の点は第５図に関して説明した方法および装置
と同様である。

第10図は第７図および第８図に示した包装体を製造す
る方法および装置の別の実施例であり、全体として第６
図に示した方法と同様であるが、第９図について説明し
たのと同様の点で第６図に示した方法および装置と異な
っている。

すなわち、第１シート１の側縁付近にミシン目形成装
置42により長手方向に延びるミシン目状切り込み21を設
ける点、および２種類のシート状繊維素材11および12を
第１シート１で包み込んで第１シート１の両側縁を重ね
合わせた後、センターヒートシーラー43により重ね合わ
せた前記両側縁をヒートシール22する点である。

なお、第９図と同様に第10図においてもミシン目状切
込み21の形成をパンチングマシーン32によるパンチング
工程の直ぐ後に行うように図示したが、第１シート１に
よりシート状繊維素材11、12を包み込む前であれば、前
記位置でなくともよい。

その他の点は第６図に示した方法および装置と同様で
ある。

第11図は本発明の包装体の別の実施例を示す斜視図
で、乾燥状態のシート状繊維素材12の取出し口20を表に
して図示している。第12図は第11図に示した実施例の、
第４図と同様の断面図である。

この第４実施例の包装体は次の点で第１実施例の包装
体（第１図から第３図に示した包装体）と異なってい
る。

第１実施例の包装体においては、第１シート１により
形成されたピロータイプの袋体１の内部に第２シート８
が入っているのに対して、第11図および第12図に示した
第４実施例の包装体では第２シート８が第１シート１に
より形成されたピロータイプの袋体１の外側に位置して
いる点で異なっている。

前記第２シート８の両側縁部がピロータイプの袋体１
の外側において第１シート１にヒートシールまたはホッ
トメルト接着剤により固着され（固着部を符号13で示し
た）、第２シート８の両端部は袋体１の両端部において
第１シート１にヒートシールまたはホットメルト接着剤
により固着されている。すなわち、第２シート８の全周
縁が第１シート１に固着されている。

従って、この実施例の包装体では、前記第２シート８
と第１シート１との間に１つの収納部が形成され、また
第１シート１によりピロータイプの袋体として１つの収
納部が形成されている。このように、第４実施例の包装
体は全体として外観がピロータイプの包装袋に類似した
コンパクトな形態であるが、第１実施例と同様に２つの
収納部を有することになる。第２シート８と第１シート
１との間に形成された収納部には湿潤状態のシート状繊
維素材11が収納され、第１シート１により形成された収
納部には乾燥状態のシート状繊維素材12が収納されてい
る。

また、この第４実施例においては、湿潤状態のシート
状繊維素材11を取出すために開口部を形成するためのミ
シン目９が第２シート８に設けられており、また、この
開口部となるミシン目９に囲まれた部分を覆う開閉蓋４
も第２シート８に貼着されている。

この実施例における開口部（ミシン目９）および開閉
蓋４は第２シート８に設けられている点が異なっている
だけで、実質的には第１実施例に関して説明したものと
同様である。

乾燥状態のシート状繊維素材12を取出すための開口部
20は第４図に示したものと同じく、ピロータイプの袋体
１を構成する第１シート１の両側縁を互いに重ね合わせ
て、シールしない状態のままとしている。

その他の点は、第１実施例とほぼ同様の構成である。

第11図および第12図に示した包装体を製造する方法お
よび装置を説明する。

第13図はその製造方法の１つの実施例であり、第５図
に示した方法および装置と同様であるが、次の点で異な
っている。

第５図に示した実施例ではピロータイプの袋体を形成
するための第１シート１に切離し用切込み（ミシン目）
９および開閉蓋４を設けているが、第13図に示した実施
例では第２シート８をロール8Aから引き出して、パンチ
ングマシーン32により第２シート８に切離し用切込み
（ミシン目）９を形成し、そして、開閉蓋４の感圧接着
剤が塗布された部分が切離し用切込み９を覆うように、
開閉蓋４を公知の適当な貼付機35又は人手により前記第
２シート８に貼着する。

以上のようにして得られた切離し用切込み９および開
閉蓋４を有する第２シート８は、送出しローラ等の適宜
の供給装置30によりそのまま次工程に連続的に送出して
もよいし、或は一旦巻取ってロールとして、その後この
ロールから送出しローラ等の適宜の供給装置30により次
工程に送出してもよい。

次に、前記工程で得られた第２シート８に合成又は天
然繊維の紙、織布、不織布、コットン、ガーゼ、発泡シ
ート等に化粧料、薬剤等を含浸又は塗布したシート状繊
維素材（ウェットティッシュ）11を供給装置51により供
給する。この場合、シート状繊維素材11は第２シート８
の開閉蓋４を貼着した面とは反対側の面で、開口部とな
る個所２の上に置く。すなわち、出来上った製品におい
て開閉蓋４が表出するように、シート状繊維素材11を置
く。

第１シート１をロール1Aから供給装置31により送出し
て、前記湿潤状態のシート状繊維素材11に被せる。そし
て、サイドヒートシーラー37により第２シート８の両側
縁部を前記第１シート１にヒートシールして固着する
（固着部13）。

乾燥状態のシート状繊維素材（ティッシュペーパー）
12を供給装置52により供給し、第１シート１を挟んで湿
潤状態のシート状繊維素材11の上に置く。

次に、前記第１シート１および第２シート８をフォー
マ38で案内して、前記乾燥状態のシート状繊維素材12を
第１シート１で包んで、第１シート１の長手方向の両側
縁を重ね合せる。なお、単に重ね合せただけでヒートシ
ールしなくてもよい。

そして、第２シート８とともに第１シート１の横方向
の開口を、内容物11、12の前および後においてヒートシ
ーラー40によりヒートシール15して固着する。

その他の点は第５図に示した方法および装置と同様で
ある。

第14図は第11図および第12図に示した包装体を製造す
る方法および装置の別の実施例を示す工程図である。

第14図に示した方法および装置において、第２シート
８に開口部２となる切離し用切込み９およびそれを覆う
開閉蓋４を貼着する工程までは第13図に示した方法およ
び装置と同様である。

第14図の方法は次の点で前述した第13図の方法と異な
っている。

第13図に示した実施例では開口部２の上に湿潤状態の
シート状繊維素材を載置したが、第14図の方法では第１
シート１の上に湿潤状態のシート状繊維素材11を置き、
その上に第２シート８を被せる。この際、第２シート８
の切離し用切込み９が前記湿潤状態のシート状繊維素材
の上に位置するように、しかも開閉蓋を貼着した面を外
側にして湿潤状態のシート状繊維素材11の上に被せる。
そして、第２シート８の両側縁部を第１シート１に固着
する。次に、湿潤状態のシート状繊維素材11と対応する
箇所に乾燥状態のシート状繊維素材12を下方から供給す
る。そして、フォーマ38により第１シート１が乾燥状態
のシート状繊維素材12を上から包み込むようにして、第
１シート１の長手方向の両側縁を重ね合せる。なお、重
ね合わせた両側縁は第14図では下側となるため見えな
い。

その後の工程は、第13図に関して説明した方法と同様
の工程を経て、本発明の包装体50を得る。すなわち、第
１シート１の横方向の開口をシート状繊維素材11、12の
前後においてヒートシーラー40によりヒートシール15し
て固着し、この横方向シール部15を切断装置41によりカ
ットして、単袋化する。なお、第14図における出来上が
った包装体50は乾燥状態のシート状繊維素材12を上にし
て、乾燥状態のシート状繊維素材12の取出し口20を表に
して図示している（第13図に示した包装体50の反対側か
ら見た図である）。

第15図は本発明の包装体の別の実施例を示す斜視図
で、湿潤状態のシート状繊維素材11の取出し用開口部２
を表にして図示し見た斜視図、第16図は前記実施例を裏
側から見た斜視図、第17図は第15、16図に示した実施例
の第４図と同様な断面図である。

この第５実施例の包装体は、第２シート８が第１シー
ト１により形成されたピロータイプの袋体１の外側に位
置しており、第２シート８の全周縁が第１シート１に固
着され、第２シート８の第１シート１との間に形成され
た収納部には湿潤状態のシート状繊維素材11が収納さ
れ、第１シート１により形成されたピロータイプの収納
部には乾燥状態のシート状繊維素材12が収納されている
点で、前述した第11、12図に示した第４実施例の包装体
と似ている。

ただし、この実施例は次の点で前記第４実施例の包装
体と異なっている。

第11、12図に示した第４実施例においては第２シート
８の両側縁の固着部13が袋体１の乾燥状態のシート状繊
維素材12の取出し口20のある面と同じ面に位置している
が、この第５実施例は第17図から明らかなように第２シ
ート８の両側縁の固着部13が袋体１の乾燥状態のシート
状繊維素材12の取出し口のある面と反対側の面に位置す
る。

従って、もし収納する湿潤状態のシート状繊維素材11
の大きさが同じであれば、この第５実施例の第２シート
８の方が第４実施例の第２シート８よりも幅が狭くても
よい。

第４実施例および第５実施例の包装体のように、第２
シート８を袋体１の外側に設けた場合は、第２シート８
の幅は第１シート１の幅に制約されず、収納すべき内容
物11の厚みによって適宜調節すればよく、第２シート８
の幅が第１シート１の幅よりも広くなることもあり得
る。これに対して、第１〜３実施例の包装体のように第
２シート８が第１シート１の袋の内部に入っている場合
は、第２シート８の幅は広くてもほぼ第１シート１の幅
と同程度までとすることが好ましい。

更に、第５実施例の包装体においては、第４実施例の
包装体と異なって、乾燥状態のシート状繊維素材12の取
出し口（開口部）となるミシン目状切り込み21が袋体１
の開閉蓋４のある面と反対側の面において第１シート１
に設けられている（第16図参照）。第１シート１の重ね
合わされた両側縁部はシール22されている（第17図参
照）。従って、第１シート１の両側縁部は、第11図およ
び第12図に示した第４実施例と異なって、乾燥状態のシ
ート状繊維素材12の取出し口とはならない。使用時に第
１シート１に設けたミシン目状切込み21が切り離されて
開口となり、そこが乾燥状態のシート状繊維素材12の取
出し口となる。

その他の点は、第１図から第３図に示した第１実施例
について説明したのとほぼ同様の構成である。

第18図は前述した第５実施例の包装体の製造方法およ
び装置の１つの実施例であり、第13図に示した方法およ
び装置と同様であるが、次の点で異なっている。

第１シート１の側縁付近にミシン目形成装置42により
ミシン目状切り込み21を設ける。

また、乾燥状態のシート状繊維素材12を第１シート１
で包み込み、第１シート１の両側縁を重ね合わせた後、
センターヒートシーラー43により重ね合わせた両側縁を
ヒートシール22する。従って、第１シート１の両側縁部
は第５図に示した実施例とは異なって乾燥状態のシート
状繊維素材12の取出し口とはならない。第１シート１に
設けたミシン目状切込み21が乾燥状態のシート状繊維素
材12の取出し口となる。

その他の点は第13図に示した方法および装置と同様で
ある。

第19図は第５実施例の包装を製造する方法および装置
の別の実施例であり、全体として第14図に示した方法お
よび装置と同様であるが、第18図について説明したのと
同様の点で第14図に示した方法および装置と異なってい
る。

すなわち、第１シート１の側縁付近にミシン目形成装
置42によりミシン目状切り込み21を設ける点、および乾
燥状態のシート状繊維素材12を第１シート１で包み込ん
で第１シート１の両側縁を重ね合わせた後、センターヒ
ートシーラー43により重ね合わせた前記両側縁をヒート
シール22する点である。

なお、第18図および第19図においてミシン目状切込み
21の形成をロール1Aから第１シート１を引き出した直ぐ
後に行うように図示したが、第１シート１によりシート
状繊維素材12を包み込む前であれば、前記位置でなくと
もよい。

その他の点は第14図に示した方法および装置と同様で
ある。

〔発明の効果〕

本発明のウェットティッシュとティッシュペーパーの
包装体は、非常にコンパクトであり、携帯に便利であ
り、しかも手で持った際も従来の包装体のように硬い縁
の部分が存在しないので非常に掴み易い。また、本発明
の包装体は非常に美観に溢れている。

本発明の包装体は構造が簡単であり、しかも容易に且
つ安価に連続的に製造できるような構造を有している。

本発明の包装体において第２シートを袋体の内側に入
れて中仕切りとして使用した場合は、第１シートは液密
性（好ましくは気密性）を要するため比較的厚手のもの
を用いるが、第２シートは比較的薄手のものを用いるこ
とができる。従って、包装体全体としてのシートの原価
が安くなる。しかも、出来上がった包装体の外観は従来
のピロータイプの包装体と同様であり、見た目が美し
く、しかも消費者に馴染み易い形状である。

本発明の包装体において第２シートを袋体の外側に設
けた場合は、第２シートの幅が第１シートの幅によって
制約されず、従って、収納する湿潤状態の内容物の量
（厚み）を多くすることができる。

本発明の方法および装置によれば、本発明の包装体を
簡単に製造できる。また、本発明の包装体を連続生産が
可能である。従って、本発明の包装体の生産コストが安
価になる。

本発明の方法および装置によれば、第２シートの両側
縁と第１シートとの固着は、第１シートをピロータイプ
の袋とする前に、２枚のシートだけの状態で行うので固
着が容易であり、固着をヒートシールで行う場合は熱が
伝わり易く、ヒートシールが確実に行える。

また、本発明の方法および装置において、乾燥状態の
内容物を置く前に、湿潤状態のシート状繊維素材を第１
シートと第２シートの間に挟んだ状態で第２シートの両
側縁を第１シートに固着してしまう場合は、湿潤状態の
シート状繊維素材に含浸させた液が滲出したりせず、従
って、乾燥状態のシート状繊維素材に付着したりせず、
第１シートをヒートシールする際にも悪影響を及ぼすこ
とがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の包装体の一実施例の片方の面から見た
斜視図、第２図は前記実施例を裏側から見た斜視図、第
３図は第１図のIII−III線に沿った断面図（第１図や第
２図よりも拡大している）である。第４図は別の実施例
の開閉蓋が閉じている状態の断面図である。第５図は第
１図から第３図に示した包装体の実施例の製造方法およ
び装置を示す工程図、第６図は第１図から第３図に示し
た包装体を製造する別の方法および装置を示す工程図で
ある。第７図は本発明の包装体の第３実施例を示す斜視
図で、乾燥状態のシート状繊維素材の取出し口を表にし
て図示している。第８図は第７図に示した第３実施例
の、第４図と同様の断面図、第９図は第７図および第８
図に示した第３実施例の包装体を製造する方法および装
置を示す工程図、第10図は第７図および第８図に示した
包装体を製造する別の方法および装置を示す工程図であ
る。第11図は本発明の包装体の第４実施例を示す斜視図
で、乾燥状態のシート状繊維素材の取出し口を表にして
図示し、第12図は第11図に示した第４実施例の、第４図
と同様の断面図である。第13図は第11図および第12図に
示した第４実施例の包装体を製造する方法および装置を
示す工程図、第14図は第11図および第12図に示した第４
実施例の包装体を製造する別の方法および装置を示す工
程図である。第15図は本発明の包装体の第５実施例を示
す斜視図で、湿潤状態のシート状繊維素材の取出し用開
口部を表にして図示し見た斜視図、第16図は第５実施例
の包装体を裏側から見た斜視図、第17図は第15、16図に
示した実施例の第４図と同様な断面図である。第18図は
第15図から第17図に示した第５実施例の包装体を製造す
る方法および装置を示す工程図、第19図は第15図から第
17図に示した第５実施例の包装体を製造する別の方法お
よび装置を示す工程図である。１……第１シート又は袋体、２……開口部、４……開閉蓋、８……第２シート、９……切離し用切込み、 11……湿潤状態のシート状繊維素材、 12……乾燥状態のシート状繊維素材、 13……第２シートの両側縁の固着部、 15……両端部のヒートシール部、 20……乾燥状態のシート状繊維素材の取出し口、 21……取出し口用ミシン目、 22……長手方向のヒートシール部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】容器本体が２つの収納部を有し、一方の収
納部には湿潤状態の内容物が収納され、他の収納部には
乾燥状態の内容物が収納されている包装体において、前
記容器本体が第１の液密性の柔軟なシートと第２の液密
性の柔軟なシートから構成された扁平な袋体であり、前
記第１シートはピロータイプの袋体を構成しており、前
記第１シートの両側縁は互いに重ね合わされて、シール
されない状態か、或は手で引離すことができる程度に軽
く接着しており、乾燥状態の内容物を取出す為の開口部
となり、前記第２シートはその全周縁が前記第１シート
に固着されて、前記第１シートからなる前記ピロータイ
プの袋体の外側又は内側に位置しており、前記第１シー
トの重ね合わされた両側縁とは反対側の容器本体の表面
になる第１又は第２シートに湿潤状態の内容物取出し用
の開口部又は該開口部を形成するための切離し用切込み
が設けられ且つ該開口部を繰返し開放・密封可能に覆う
開閉蓋が設けられ、前記第１シートと前記第２シートと
の間に形成され且つ前記開閉蓋を備えた収納部に湿潤状
態の内容物が収納されていることを特徴とする包装体。
【請求項２】容器本体が２つの収納部を有し、一方の収
納部には湿潤状態の内容物が収納され、他方の収納部に
は乾燥状態の内容物が収納されている包装体において、
前記容器本体が第１の液密性の柔軟なシートと第２の液
密性の柔軟なシートから構成された扁平な袋体であり、
前記第１シートはピロータイプの袋体を構成しており、
前記第１シートの両側縁は互いに重ね合わされてシール
されており、前記ピロータイプの袋体において前記シー
ルのある面と同じ側の面に乾燥状態の内容物を取出す為
の開口部となる直線状の切離し用切込みが前記第１シー
トに設けられ、前記第２シートはその全周縁が前記第１
シートに固着されて、前記第１シートからなる前記ピロ
ータイプの袋体の外側又は内側に位置しており、前記第
１シートの重ね合わされた両側縁とは反対側の容器本体
の表面になる第１又は第２シートに湿潤状態の内容物取
出し用の開口部又は該開口部を形成するための切離し用
切込みが設けられ且つ該開口部を繰返し開放・密封可能
に覆う開閉蓋が設けられ、前記第１シートと前記第２シ
ートとの間に形成され且つ前記開閉蓋を備えた収納部に
湿潤状態の内容物が収納されていることを特徴とする包
装体。
【請求項３】前記第２シートの幅が第１シートの幅と同
程度又はそれよりも幅が狭く、前記第２シートが第１シ
ートの形成するピロータイプの袋体の内側に入ってお
り、ピロータイプの袋体の内部を２分する仕切り部材の
役目を果たし、前記第１シートは重ね合わされた両側縁
とは反対側の袋面に湿潤状態の内容物取出し用の開口部
又は該開口部を形成するための切離し用切込みと前記開
閉蓋が設けられていることを特徴とする請求項１又は２
記載の包装体。
【請求項４】前記第２シートが第１シートの形成するピ
ロータイプの袋体の外側に固着され、前記第２シートと
重なり合った第１シートの部分が容器本体の袋体の内部
を２分する仕切り部材の役目を果たし、前記第２シート
が湿潤状態の内容物取出し用の開口部又は該開口部を形
成するための切離し用切込みと前記開閉蓋を有している
ことを特徴とする請求項１又は２記載の包装体。
【請求項５】開口部を形成するための切離し用切込みと
該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた液
密性を有する連続シートを供給する工程と、前記シート
の開閉蓋が設けられたシート面と反対側のシート面に重
なり合うように前記シートと別の液密性を有する連続シ
ートを供給する工程と、前記両シートが完全に重なり合
う前に両シートの間に湿潤状態の内容物を供給する工程
と、前記別のシートを挟んで前記湿潤状態の内容物と重
なり合うように乾燥状態の内容物を供給する工程と、前
記両シートの何れか一方のシートの両側縁を前記両シー
トの他方のシートに固着する工程と、前記他方のシート
で前記乾燥状態の内容物をシートの長手方向に包む工程
と、前記両シートを横方向にシールする工程と、前記両
シートを横方向に切断する工程を含むことを特徴とする
包装体の製造方法。
【請求項６】前記開閉蓋を設けたシートがその側縁部付
近に長手方向に延びる切離し用切込みを有しており、該
シートにより前記乾燥状態の内容物を長手方向に包んだ
後にその長手方向の両側縁を互いにシールすることを特
徴とする請求項５記載の包装体の製造方法。
【請求項７】前記別のシートがその側縁部付近に長手方
向に延びる切離し用切込みを有しており、該シートによ
り前記乾燥状態の内容物を長手方向に包んだ後にその長
手方向の両側縁を互いにシールすることを特徴とする請
求項５記載の包装体の製造方法。
【請求項８】開口部を形成するための切離し用切込みと
該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた液
密性を有する第１の連続シートを供給する工程と、前記
第１シートの開閉蓋が設けられている面とは反対の面
で、前記開口部となる箇所に対応した位置に湿潤状態の
内容物を置く工程と、該湿潤状態の内容物に液密性を有
する第２の連続シートを被せる工程と、該第２シートの
両側縁部を前記第１シートに固着する工程と、該第２シ
ートを挟んで湿潤状態の内容物に対応する箇所に乾燥状
態の内容物を置く工程と、前記湿潤状態の内容物、第２
シートおよび乾燥状態の内容物を前記第１シートで包ん
で該第１シートの長手方向の両側縁を重ね合せる工程
と、前記第１シートおよび第２シートの横方向の開口を
シールする工程と、前記第１および第２シートを横方向
に切断する工程とからなることを特徴とする包装体の製
造方法。
【請求項９】開口部を形成するための切離し用切込みと
該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた液
密性を有する第１の連続シートを供給する工程と、液密
性を有する第２の連続シートに湿潤状態の内容物を置く
工程と、前記第１シートの開口部となる箇所が前記湿潤
状態の内容物に対応して位置するように、開閉蓋を設け
た面を外側にして前記第１シートを被せる工程と、前記
第２シートの両側縁部を前記第１シートに固着する工程
と、該第２シートを挟んで湿潤状態の内容物に対応する
箇所に乾燥状態の内容物を配置する工程と、前記湿潤状
態の内容物、第２シートおよび乾燥状態の内容物を前記
第１シートで包んで該第１シートの長手方向の両側縁を
重ね合せる工程と、前記第１シートおよび第２シートの
横方向の開口をシールする工程と、前記第１および第２
シートを横方向に切断する工程とからなることを特徴と
する包装体の製造方法。
【請求項１０】開口部を形成するための切離し用切込み
と該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた
液密性を有する第２の連続シートを供給する工程と、前
記第２シートの開閉蓋を設けた面とは反対の面で、開口
部となる箇所に対応した位置に湿潤状態の内容物を置く
工程と、該湿潤状態の内容物に液密性を有する第１の連
続シートを被せる工程と、該第２シートの両側縁部を前
記第１シートに固着する工程と、該第１シートを挟んで
湿潤状態の内容物に対応する箇所に乾燥状態の内容物を
置く工程と、前記乾燥状態の内容物を前記第１シートで
包んで該第１シートの長手方向の両側縁を重ね合せる工
程と、前記第１シートおよび第２シートの横方向の開口
を固着する工程と、前記第１および第２シートを横方向
に切断する工程とからなることを特徴とする包装体の製
造方法。
【請求項１１】開口部を形成するための切離し用切込み
と該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた
液密性を有する第２の連続シートを供給する工程と、液
密性を有する第１の連続シートに湿潤状態の内容物を置
く工程と、前記第２シートの開口部となる箇所が前記湿
潤状態の内容物に対応して位置するように、開閉蓋を設
けた面を外側にして前記第２シートを被せる工程と、該
第２シートの両側縁部を前記第１シートに固着する工程
と、該第１シートを挟んで湿潤状態の内容物と対応する
箇所に乾燥状態の内容物を配置する工程と、前記乾燥状
態の内容物を前記第１シートで包んで該第１シートの長
手方向の両側縁を重ね合せる工程と、前記第１シートお
よび第２シートの横方向の開口を固着する工程と、前記
第１および第２シートを横方向に切断する工程とからな
ることを特徴とする包装体の製造方法。
【請求項１２】第１シートの長手方向の両側縁を重ね合
せた後に、該両側縁を手で引離すことができる程度に軽
く接着することを特徴とする請求項８から11の何れか１
項記載の包装体の製造方法。
【請求項１３】第１シートの側縁付近に長手方向に延び
る切離し用切込みを入れる工程と、乾燥状態の内容物を
第１シートで包んで、第１シートの長手方向の両側縁を
重ね合せた後に、この両側縁をシールする工程とを更に
含んでいることを特徴とする請求項８から11の何れか１
項記載の包装体の製造方法。
【請求項１４】開口部を形成するための切離し用切込み
と該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設け且
つシートの側縁付近に長手方向に延びる切離し用切込み
を設けた液密性を有する第１の連続シートを供給する工
程と、前記第１シートの開閉蓋が設けられている面とは
反対の面で、前記開口部となる箇所に対応した位置に湿
潤状態の内容物を置く工程と、該湿潤状態の内容物に液
密性を有する第２の連続シートを被せる工程と、該第２
シートの両側縁部を前記第１シートに固着する工程と、
該第２シートを挟んで湿潤状態の内容物に対応する箇所
に乾燥状態の内容物を置く工程と、前記湿潤状態の内容
物、第２シートおよび乾燥状態の内容物を前記第１シー
トで包んで該第１シートの長手方向の両側縁を重ね合せ
る工程と、前記重ね合せた第１シートの長手方向の両側
縁をシールする工程と、前記第１シートおよび第２シー
トの横方向の開口をシールする工程と、前記第１および
第２シートを横方向に切断する工程とからなることを特
徴とする包装体の製造方法。
【請求項１５】開口部を形成するための切離し用切込み
と該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設け且
つシートの側縁付近に長手方向に延びる切離し用切込み
を設けた液密性を有する第１の連続シートを供給する工
程と、液密性を有する第２の連続シートに湿潤状態の内
容物を置く工程と、前記第１シートの開口部となる箇所
が前記湿潤状態の内容物に対応して位置するように、開
閉蓋を設けた面を外側にして前記第１シートを被せる工
程と、前記第２シートの両側縁部を前記第１シートに固
着する工程と、該第２シートを挟んで湿潤状態の内容物
に対応する箇所に乾燥状態の内容物を配置する工程と、
前記湿潤状態の内容物、第２シートおよび乾燥状態の内
容物を前記第１シートで包んで該第１シートの長手方向
の両側縁を重ね合せる工程と、前記重ね合せた第１シー
トの長手方向の両側縁をシールする工程と、前記第１シ
ートおよび第２シートの横方向の開口をシールする工程
と、前記第１および第２シートを横方向に切断する工程
とからなることを特徴とする包装体の製造方法。
【請求項１６】開口部を形成するための切離し用切込み
と該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた
液密性を有する第２の連続シートを供給する工程と、前
記第２シートの開閉蓋を設けた面とは反対の面で、開口
部となる箇所に対応した位置に湿潤状態の内容物を置く
工程と、シートの側縁付近に長手方向に延びる切離し用
切込みを設けた液密性を有する第１の連続シートを前記
湿潤状態の内容物に被せる工程と、前記第２シートの両
側縁部を前記第１シートに固着する工程と、該第１シー
トを挟んで湿潤状態の内容物に対応する箇所に乾燥状態
の内容物を置く工程と、前記乾燥状態の内容物を前記第
１シートで包んで該第１シートの長手方向の両側縁を重
ね合せる工程と、前記重ね合せた第１シートの長手方向
の両側縁をシールする工程と、前記第１シートおよび第
２シートの横方向の開口を固着する工程と、前記第１お
よび第２シートを横方向に切断する工程とからなること
を特徴とする包装体の製造方法。
【請求項１７】開口部を形成するための切離し用切込み
と該切離し用切込みを覆う開閉蓋とを所定間隔で設けた
液密性を有する第２の連続シートを供給する工程と、シ
ートの側縁付近に長手方向に延びる切離し用切込みを設
けた液密性を有する第１の連続シートに湿潤状態の内容
物を置く工程と、前記第２シートの開口部となる箇所が
前記湿潤状態の内容物に対応して位置するように、開閉
蓋を設けた面を外側にして前記第２シートを被せる工程
と、該第２シートの両側縁部を前記第１シートに固着す
る工程と、該第１シートを挟んで湿潤状態の内容物と対
応する箇所に乾燥状態の内容物を配置する工程と、前記
乾燥状態の内容物を前記第１シートで包んで該第１シー
トの長手方向の両側縁を重ね合せる工程と、前記重ね合
せた第１シートの長手方向の両側縁をシールする工程
と、前記第１シートおよび第２シートの横方向の開口を
固着する工程と、前記第１および第２シートを横方向に
切断する工程とからなることを特徴とする包装体の製造
方法。
【請求項１８】第１の液密性を有する連続シートを供給
する手段と、第２の液密性を有する連続シートを供給す
る手段とを含み、前記両シートの一方は開口部を形成す
るための切離し用切込みと該切離し用切込みを覆う開閉
蓋とを所定間隔で設けられており、前記両シートの他方
のシートは開閉蓋を備えておらず、更に、前記両シート
の間に湿潤状態の内容物を供給する手段と、前記他方の
シートを挟んで前記湿潤状態の内容物と重なり合うよう
に乾燥状態の内容物を供給する手段と、前記両シートの
何れか一方のシートの両側縁を他方のシートに固着する
手段と、前記他方のシートで前記乾燥状態の内容物をシ
ートの長手方向に包むように案内する手段と、前記両シ
ートを横方向にシールする手段と、前記両シートを横方
向に切断する手段を含むことを特徴とする包装体の製造
装置。
【請求項１９】前記乾燥状態の内容物を長手方向に包み
込んだシートの長手方向の両側縁を軽く接着する手段を
備えていることを特徴とする請求項18記載の包装体の製
造装置。
【請求項２０】前記乾燥状態の内容物を長手方向に包み
込むシートの側縁部付近に長手方向に延びる切離し用切
込みを形成する手段を備えていることを特徴とする請求
項18記載の包装体の製造装置。
【請求項２１】前記乾燥状態の内容物を長手方向に包み
込んだシートの長手方向の両側縁を互いにシールする手
段を備えていることを特徴とする請求項18または20記載
の包装体の製造装置。