JP2000142756A - 容器用中栓体 - Google Patents

容器用中栓体

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JP2000142756A
JP2000142756A JP10322221A JP32222198A JP2000142756A JP 2000142756 A JP2000142756 A JP 2000142756A JP 10322221 A JP10322221 A JP 10322221A JP 32222198 A JP32222198 A JP 32222198A JP 2000142756 A JP2000142756 A JP 2000142756A
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liquid
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opening
valve
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JP10322221A
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English (en)
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Norihiro Tsujii
宣博 辻井
Hiroyasu Kato
啓育 加藤
Yohei Saito
洋平 齋藤
Akira Matsumoto
曄 松本
Yurie Iino
由里江 飯野
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体の流出を適量に調整できると共に、液体
の詰め替えが速やかに行える容器用の中栓体を提供す
る。 【解決手段】 容器12の口元に設け、容器12内へ液
体を適当な流量で流出させるための中栓体10におい
て、中栓体10は全体形状が概略カップ状を呈して、開
口(開口部10a)した頂部が容器口元12a外部に露
出し、底部10bが容器12内に位置しており、該底部
10bには前記開口より中栓体内に流入させた液体の圧
力で開き、かつ、容器を傾けて前記開口部10aを下に
向けて流出させたときに所定の流出口以外からの流出を
規制する開閉蓋構造14を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収容された、衣料
用、台所用、浴用等の各種洗剤、液体漂白剤、シャンプ
ー、リンス、あるいは柔軟剤等の液体、または、清涼飲
料、あるいは液体調味料等の液体を、注出量を制御しな
がら適量注出して使用できる容器において、新しい液が
収容された袋状等の容器からの詰め替えや補充を短時間
かつスムーズに行うよう容器の口元に設ける容器用中栓
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗剤等の液体を収容する容器は、
液体衣料用洗剤、台所用洗剤、浴用洗剤、液体漂白剤
等、貯蔵する液体の種類・用途等によって、内容液およ
び用途に適した容器が製作されている。しかるに、上記
の各種容器は製造コストが高くなると共に、使い捨てに
するとユーザーサイドでかさ張り場所を取るゴミになり
やすい。そこで、それまで収容されていた液体と同じ液
体をコストが安くゴミとして廃棄も容易なパウチ等袋状
容器に収容した液体製品が詰め替え用として販売等され
ており、ユーザーは前の液体と同じ液体の詰め替え用製
品を購入し使っていた空の容器に詰め替えて使用でき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記容器に
は、液を充填するときには大口径の方が充填効率が良い
が、使うときに液が一度に出過ぎてしまって使いずらい
ので、液体の流れを制御して注ぎ易くするため、容器口
元に中栓体を設けている。特に、液体漂白剤等ボトルか
ら一気に吐出し過ぎて周囲や人体に触れると問題がある
液体を安全に吐出するために、流出路(液体通過孔)を
制限した中栓体を装着することが知られている。しかし
ながら、従来の中栓体は、液体通過孔を形成することに
よって液の流出を制御しているが、反面、液体の詰め替
え時には該通過孔が液の流入に対しては開口面積が小さ
すぎて流入量が少なくなってしまい詰め替えに時間がか
かり過ぎる結果となる。
【0004】本発明は、前記の問題点を解消するためな
されたものであって、液体の流出を適量に調整できると
共に、液体の詰め替えが速やかに行える容器用中栓体を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、
容器の口元に設け、容器から液体を適当な流量で流出さ
せるための中栓体において、中栓体は全体形状が概略カ
ップ状を呈して、開口部が容器口元に露出し、底部が容
器内に位置しており、該底部には前記開口より中栓体内
に流入させた液体の圧力で開き、かつ、容器を傾けて前
記開口を下に向けて流出させるときに所定の流出口以外
からの流出は規制する開閉蓋構造を有していることを特
徴とする容器用中栓体である。請求項2の発明は、容器
の口元に設け、容器内へ液体を適当な流量で流出させる
ための中栓体において、中栓体は全体形状が概略カップ
状を呈して、開口部が容器口元に露出し、底部が容器内
に位置しており、該底部には開口を上方に向けて前記容
器を立てたときに自重で開く開閉蓋構造を有しているこ
とを特徴とする容器用中栓体である。請求項3の発明
は、中栓体が筒状側壁に流出孔を備えたことを特徴とす
る請求項1または2に記載の容器用中栓体である。
【0006】請求項1の発明によれば、中栓体の底部に
は前記開口より中栓体内に流入させた液体の圧力で開く
開閉蓋構造を有しているので、液体を注ぎ入れれば、前
記底部の開閉蓋が自動的に開き、容器内部に対する開口
面積が大幅に増加するので流入量は注出時に比較しては
るかに多くなり、液体の詰め替えがスムーズに行える。
一方、容器より液体を注出するときには、容器内部から
中栓体を通して液体が出ようとするが、液体は開閉蓋構
造の開放方向に対して逆方向への流れになるので、開閉
蓋は閉じ、流出が規制される。また、請求項2の発明に
よれば、該底部には中栓体の開口を上方に向けて前記容
器を立てたときに自重で開く開閉蓋構造を有している。
したがって、詰め替えのために液体を注ぎ入れるときに
中栓体の開口を上に向けた状態とすれば、自然に底部の
開閉蓋は開き、容器内部に対する開口面積が大幅に増大
するので、詰め替えのために液体を注ぎ入れると流入量
は注出時に比較してはるかに多くなり、液体の詰め替え
がスムーズに行える。一方、容器より液体を注出すると
きには、容器は中栓体の開口を下向きにするので、開閉
蓋は閉じる。したがって、口容器内部から中栓体を通し
て液体が出ようとするが、開閉蓋構造は閉じており液体
の流出が規制される。また、請求項3の発明によれば、
中栓体の筒状側壁に流出孔を形成したので、流出孔の開
口面積の設定で流出量を容易に一定にできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の各実施形態
に係る中栓体10を詰め替え用容器12に設けた構成の
説明図である。
【0008】図1のように、容器12は正立した状態と
ユーザーが持って口元12aを下に向けた状態とでその
形状を維持できる程度の剛性の樹脂成形ボトルとするこ
とが適切である。そして、中栓体10は、容器12内か
ら液体を最適な流量で流出させるためのものであって、
容器12本体より細径の口元12aの先端部に、装着さ
れている。
【0009】前記中栓体10は、全体形状が円筒状側面
部の底部がほぼ閉じた概略カップ状を呈しており、底部
10bが容器12内に位置して、開口(開口部10a)
した頂部は容器口元12a外部に露出した状態で、フラ
ンジ状に張り出して容器口元12aの上端面に係止する
構造や、口元12a内側に段部を付けて前記フランジ状
部を落し込む構造等を採用して、前記中栓体10が容器
12内に没入してしまわない構造になっている。なお、
中栓体10は、少なくとも開口部10aが容器口元12
aから露出していればよく、図2の(b)に符号12s
で示すように、容器口元12a先端より開口部10aが
引っ込んでいても、中栓体10が容器12内部へ抜け落
ちない状態で上方から見て開口部10aが露出していれ
ばよい。
【0010】そして、実施形態1〜6に係る中栓体10
は、該底部10bには開口部10aより中栓体10内に
流入させた液体の圧力で容器12内側へ向かって開く開
閉蓋構造14を有しており、開閉蓋構造14の詳細は以
下に説明する。
【0011】実施形態1の中栓体10において、開閉蓋
構造14では、図2(a)、(b)に示すように、中栓
体底部10bの中央部に中栓体10の内径の半分前後
等、流入量に応じた適宜の径の流通口16が形成され、
該流通口16を閉じる板状の弁体18が設けられてい
る。この流通口16には、その内周部の一部に薄肉のヒ
ンジ部20で弁体18に連結され、かつ、このヒンジ部
20反対端を含む内周部は開口部10a側が中央部側に
突出する段状を呈する突出部22が形成されており、容
器12内側から前記弁体18周縁部に当接する。つま
り、弁体18は片持ちヒンジ部で流通口16を容器12
内側に向かって開閉可能に設けている(バタ弁とも称す
る)。なお、このヒンジ部20は、それ自体が弾性を有
するものとして容器10内部側に液体で押圧されて開い
た後で押圧力が無くなると元の位置に復帰する構造にし
てもよいし、また、この時に復帰しなくても流出時に液
の圧力で閉じればよい。また、中栓体10の筒状側壁部
10cには、容器12が逆さまになったとき等に液体を
流出させるための流出口24が例えば細い幅で縦長のス
リット形状に穿設することが好適である。中栓体の流出
口をスリット形状とするものにおいて、粘度5〜100
cp等の液体を収容した容器に設ける中栓体では、流出
口として、スリット幅×スリット高さ×スリット本数が
1.2×30×4、のスリット、0.9×30×4のス
リット、0.9×20×4のスリット、および、0.8
×30×4のスリットを形成したならば、液体詰め替え
に良好な結果が出た。ただ、流出口24は必ずしも、中
栓体側壁部10cに設ける必要は無く、この流出口24
を無くして弁体18に該流出口24に相当する孔や切り
欠きを設けてもよく、また、弁体18が流出口24を閉
じたときに完全に閉じ切らずに流出口24の一部が開口
したままで、流出時に適度の流量を維持できるようにし
てもよい。
【0012】実施形態1の容器12の中栓体10におい
て、液体を流出させるときには、図2(a)に示すよう
に、ユーザーが容器12の口元12aを下方向に傾けて
中栓体先端の開口部10aを下に向ける。すると、容器
12内の液体は、容器12底部側から中栓体10側に移
動し、液体の圧力Pによって弁体18をその開口部10
a方向に押圧する。しかるに、弁体18は、その周縁部
が突出部22に当接して、前記圧力Pによる押圧力に抗
して流通口16を閉じるので、この流通口16から液体
は流出しない。一方、流出口24は開口しているので流
出口24から液体は流れ出し、ユーザーは流出口24の
大きさに応じた流量の液体を洗濯槽等の目的箇所に注ぎ
入れることができる。
【0013】一方、容器12の中栓体10において、液
体を流入させるときには、図2(b)に示すように、ユ
ーザーが容器12を正立させて口元12aを上向きに
し、中栓体開口部10aを上方に向ける。この状態で、
パウチ等の袋状容器に収容された詰め替え用の液体を中
栓体10開口10aから中栓体10内に注ぎ入れる。す
ると、弁体18は、注ぎ入れられた液体の圧力でヒンジ
部20を中心に揺動し、流通口16が開くので、この流
通口16から液体は容器12内に流入する。そして、こ
の実施形態1では、側壁部10cに流出口24が穿設さ
れているので、ここから流入する液体の容量に相当する
容器12内の空気が排出されるので、順次液体を中栓体
10内に注ぎ入れることにより、液体の詰め替えが効率
的にできるものである。
【0014】実施形態1では、前記ヒンジ部20は、図
2(a)、(b)では弁体18の厚さ方向の中央部に設
けられていて上下が切り欠かれた構造を呈しているが、
図2(c)の変形例の中栓体に示すように、弁体18の
厚さ方向の下部(容器12内側)に設けられていて上側
のみが切り欠かれた構造とした方が容器12内側に向か
って開きやすい。図3は、この変形例の中栓体10を設
けた容器12においての液体の流出・流入状態を示すも
ので、図1と図2(a)、(b)と同様部分に同一の符
号を付している。
【0015】前記変形例の容器12の中栓体10におい
て、液体を流出させるときには、図3(a)に示すよう
に、中栓体先端の開口部10aを下に向けると、容器1
2内の液体は、容器12底部側から中栓体10側に移動
し、液体の圧力Pによって弁体18をその開口部10a
方向に押圧するが、液の圧力Pがかかり弁体18が中栓
体10内側へ曲がろうとするのをヒンジ部20に隣接す
る(詰め替え時に上側に位置)前記切り欠きの両側面同
士が当接してそれ以上曲がることを規制し、弁体18の
開きを規制できるので、流通口16を閉じて流通口16
からの容器12内部の液体の流出させない。一方、この
ときに開口している流出口24から液体は流れ出し、ユ
ーザーは流出口24の大きさに応じた流量の液体を洗濯
槽等の目的箇所に注ぎ入れることができる。
【0016】また、容器12の中栓体10において、液
体を流入させるときには、図3(b)に示すように、中
栓体開口部10aを上方に向けた状態で、パウチ等の袋
状容器に収容された詰め替え用の液体を中栓体10開口
10aから中栓体10内に注ぎ入れると、弁体18は、
注ぎ入れられた液体の圧力でヒンジ部20を中心に揺動
し、流通口16が開くので、この流通口16から液体は
容器12内に流入する。この変形例の中栓体10によれ
ば、実施形態1の突出部を形成することなく、ヒンジ部
20のみで弁体18の中栓体10内側(開口部方向10
a)への動作を規制して流通口16を閉じるのことがで
きるので、中栓体の構造を簡単なものにできる。
【0017】一方、実施形態1では弁体18では1枚設
けているが、図4の実施形態2、図5の実施形態3のよ
うに弁体18は3枚等複数設けることができる。なお、
図2と同様部分には同一の符号を付する。図4に示すよ
うに、実施形態2では、中栓体10の底部10bには、
周囲部から3つの梁状のブリッジ部26が延び、ブリッ
ジ部26が延びて結合する中栓体10中央の島状の連結
部28には3つのヒンジ部20により3つの弁体18が
揺動可能に連結されている。これら弁体18,18,1
8は扇形状を呈してその要の箇所が前記ヒンジ部20で
連結され、周縁部が突出部22に下方から当接するよう
になっている。なお、ヒンジ部20は、図2(c)、図
3に示した構造を採用することもできる。
【0018】実施形態2の容器12の中栓体10におい
て、図4(a)に示すように、液体を流出させるとき
は、ユーザーが容器12の口元12aを下方向に傾けて
中栓体10先端の開口部10aを下に向けると、容器1
2内の液体は、容器12底部側から中栓体10側に移動
し、液体の圧力Pによって弁体18をその開口部10a
方向に押圧するが、弁体18は、その周縁部が突出部2
2に当接して、前記圧力Pによる押圧力に抗して流通口
16を閉じるので、この流通口16からの液体流出を抑
制し、一方、開口した流出口24から液体は流出し、ユ
ーザーは流出口24の大きさに応じた流量の液体を洗濯
槽等の目的箇所に注ぎ入れることができる。一方、中栓
体10において、液体を容器12内に流入させるとき
は、中栓体10の開口10aから中栓体10内に注ぎ入
れると、それぞれの弁体18は、注ぎ入れられた液体の
圧力でヒンジ部20を中心に揺動して、流通口16が開
き、この流通口16から液体は容器12内に流入する。
そのときに、流出口24からは、容器12内流入する液
体の容量に相当する容器12内空気が排出されるので、
液体の効率的な詰め替えができる。そして、弁体18は
外側に向かう傾斜になるので、流れ込む液体は直ぐに容
器内壁面に向かい内壁面上を流れ下るので泡立ち易い液
体でも泡立ちが少ない。泡が多いと泡が消えるまで待つ
必要があるが、実施形態2では泡の発生が無く待時間無
くスムーズに液体を詰め替えることができる。
【0019】また、図5に示すように、実施形態3にお
いて、弁体18は、実施形態2に似て、扇形状の構造を
呈しているが、ヒンジ部20は、弁体18の扇形状周縁
部と中栓体側壁10cとの間に設けられており、前記の
ようなブリッジ構造は省略されている。そして、弁体1
8の開口部10a側へ開くのを防止するため弁体18の
ヒンジ部20近傍の基端には開口部側へ向けて板状に立
設するストッパー片部材30が形成されている。
【0020】実施形態3の容器12の中栓体10におい
て、液体を流出させるときは、図6の左側部分に示すよ
うに、ユーザーが容器12の口元12aを下方向に傾け
て中栓体先端の開口部10aを下に向けると、容器12
内の液体は、容器12底部側から中栓体10側に移動
し、液体の圧力Pによって弁体18をその開口部10a
方向に押圧するが、弁体18基部のストッパー片部材3
0が中栓体10の側壁部内周面に当接して、前記圧力P
による押圧力に抗して流通口16を閉じるので、この流
通口16からの液体流出を抑制し、一方、開口した流出
口24から液体は流出し、ユーザーは流出口24の大き
さに応じた流量の液体を洗濯槽等の目的箇所に注ぎ入れ
ることができる。一方、この実施形態3の中栓体10に
おいては、液体を流入させるときは、図6の右側部分に
示すように、中栓体10開口10aから中栓体10内に
注ぎ入れると、それぞれの弁体18は、注ぎ入れられた
液体の圧力でヒンジ部20を中心に揺動して流通口16
が開き、この流通口16から液体は容器12内に流入す
る。そのときに、前記流出口24からは、容器12内流
入する液体の容量に相当する容器12内空気が排出され
るので、液体の効率的な詰め替えができる。この中栓体
10においては、実施形態2のようなブリッジ部や連結
部を有しないため、比較的構造が簡単であり、また、弁
体18相互の間に隙間を設けて、液体の流量が最適にな
るように調節することができ、弁体18に切り欠きや孔
を設けることなく、流出口24を省略することができる
し、併用することもできる。
【0021】実施形態4に係る中栓体の開閉蓋構造14
では、図7(a)、(b)に示すように、中栓体底部1
0bの中央部に中栓体の内径の半分前後等、流入量に応
じた適宜の径の流通口16が形成されて、底部周縁には
環状にリブ34が下方に突設され、このリブ34内に中
栓体と別体のダイヤフラム弁構造の弁部材32が嵌合な
どして固定されている。該弁部材32は、該流通口16
の内径よりも大径で板状の弁体32aがリブ34の内周
に当接する外周リング部材32cから延びる複数の螺旋
状の弾性アーム部材32bで支持されたものである。
【0022】実施形態4の容器12の中栓体10におい
て、液体を流出させるときには、図8(a)に示すよう
に、ユーザーが容器12の口元12aを下方向に傾けて
中栓体先端の開口部10aを下に向ける。すると、容器
12内の液体は、容器12の底部側から中栓体10側に
移動し、液体の圧力Pによって弁体32aを開口部10
a方向に押圧する。しかるに、弁体32aは、その周縁
部が底部10bに当接して、前記圧力Pによる押圧力に
抗して流通口16を閉じるので、この流通口16から液
体は流出しない。一方、流出口24は開口しているので
流出口24から液体は流れ出す。
【0023】一方、容器12の中栓体10において、液
体を流入させるときには、図8(b)に示すように、ユ
ーザーが容器12を正立させて口元12aを上向きに
し、中栓体開口部10aを上方に向けた状態で、パウチ
等の袋状容器に収容された詰め替え用の液体を中栓体1
0開口10aから中栓体10内に注ぎ入れると、弁部材
32aに圧力Pが加わり、注ぎ入れられた液体の圧力で
弾性アーム部材32bが弾性変形して、弁体32aが流
通口16から離れて開くので、この流通口16から液体
は容器12内に流入する。そのときに、流出口24から
は、容器12内に流入する液体の容量に相当する容器1
2内空気が排出されるので、液体の効率的な詰め替えが
できる。
【0024】実施形態4の変形例として、上記ダイフラ
ム構造の弁部材32に代えて、図7の(c)に示すよう
な、板材に斜めカットの渦巻き状切れ目36aを入れた
渦巻き弁36を形成して中栓体底部10bのリブ34に
嵌め込むこともできる。この渦巻き弁36は弾性アーム
部材32aを形成する前記ダイフラム弁構造の弁部材3
2に比較して構造が単純なため、コスト低減を図れる。
【0025】実施形態5に係る中栓体10の開閉蓋構造
14では、図9に示すように、中栓体底部10bの中央
部に前記実施形態4のダイヤフラム弁構造の弁部材32
と同様形状のダイヤフラム弁構造の弁部材38が中栓体
底部10bに一体に成形されたものである。この場合、
前記中栓体底部10bの流通口40を開閉する弁部材3
8は、該流通口40の内径よりも小径で板状の弁体38
aが流通口40の内周縁部から延びる複数の螺旋状の弾
性アーム部材38bで支持されたものであり、弁体38
aは、弾性アーム部材38bにより中栓体10の中心軸
に沿って移動可能に弾性支持されている。そして、流通
口40内周縁部から内向きに片状の制御爪部42が延び
ていて前記弁体38aが中栓体10内部に入り込むこと
を規制している。
【0026】実施形態5の容器12の中栓体10におい
て、液体を流出させるときには、図10(a)に示すよ
うに、ユーザーが容器12の口元12aを下方向に傾け
て中栓体先端の開口部10aを下に向けると、液体の圧
力Pによって弁体38aを開口部10a方向に押圧す
る。しかるに、弁体38aは、その周縁部が制御爪部4
2に当接して、前記圧力Pによる押圧力に抗して流通口
40を閉じるので、この流通口40から液体は流出しな
い。一方、流出口24は開口しているので流出口24か
ら液体は流出する。
【0027】一方、容器12の中栓体10において、液
体を流入させる補充時には、図10(b)に示すよう
に、中栓体開口部10aを上方に向けた状態で、液体を
中栓体10開口10aから中栓体10内に注ぎ入れる
と、弁体38aに液体の圧力Pが加わり、弾性アーム部
材38bが弾性変形して、流通口40が開くので、この
流通口40から液体は容器12内に流入し、流出口24
から液体の容量に相当する容器12内の空気が排出され
る。この実施形態5の中栓体10によれば、弁部材38
を中栓体10と一体に樹脂成形するので、構造が簡単で
あり、また、弁部材38をはめ込む作業が不要でありコ
スト低減を図れる。
【0028】実施形態6に係る中栓体の開閉蓋構造14
では、図11に示すように、中栓体底部10bは周囲部
から中央部に向けて徐々に肉厚が薄くなり、かつ、下方
に徐々に突出すると共に、該中央部から周囲部にむけて
放射状の切り込み(スリット)44を形成した傘状の弁
体46を設けたものである。この傘状弁体46は、スリ
ット44で分けられた各片部は、中栓体10の開口10
a方向からの液体の流入で弾性変形してスリット44の
間隔が大きくなり、開口し、液体を容器12内に流入さ
せるようになっている。
【0029】実施形態6の容器12の中栓体10におい
て、液体を流出させるときには、図11(a)に示すよ
うに、ユーザーが容器12の口元12aを下方向に傾け
て中栓体先端の開口部10aを下に向けたときに、口元
部12aから中栓体10の周囲に集まる液体の圧力Pに
よって弁体46を開口部10a方向に押圧する。しかる
に、傘状弁体46は、そのスリット44で分けられた隣
接する各片部同士が押し合ってスリット44を閉じるの
で、液体は弁体46からの流出を抑制されるが、流出口
24は開口しているので流出口24から適量の液体が流
出する。
【0030】一方、容器12の中栓体10において、液
体を流入させるときには、図11(b)に示すように、
中栓体開口部10aを上方に向けた状態で、詰め替え用
の液体を中栓体10開口10aから中栓体10内に注ぎ
入れると、傘状弁体46に圧力Pが加わり、注ぎ入れら
れた液体の圧力でスリット44の間隔が開きこの開いた
スリット44から液体は容器12内に流入する。そのと
きに、流出口24からは、容器12内流入する液体の容
量に相当する容器12内空気が排出されるので、液体の
効率的な詰め替えができる。
【0031】この実施形態6の中栓体によれば、中栓体
底部10bにスリット44を入れるのみで弁体46を構
成できるので、構成及び製作が簡単である。
【0032】実施形態7に係る中栓体の開閉蓋構造14
では、図12(a)に示すように、中栓体10の上下方
向で下側ほぼ1/2〜1/5の位置の内周部に全周にわ
たってリング状にリブ48が突出形成されており、リブ
48のさらに下方の位置の側面部には複数の液補充孔5
0が開口形成される。そして、リブ48の突出端の内径
よりも大径の板状弁体52がリブ48と中栓体底部10
bとの間に移動自由に装着されている。
【0033】実施形態7の容器12の中栓体10におい
て、液体を流出させるときには、図12の(b)に示す
ように、ユーザーが容器12の口元12aを下方向に傾
けて中栓体先端の開口部10aを下に向ける。すると、
板状弁体52は自重で下がり、その周縁部がリブ48と
当たってこれ以上下がらないと共にリブ48に密着す
る。容器12内の液体は、容器12底部側から中栓体1
0側に移動し、液補充孔50から弁体52に流れて液体
の圧力Pによって弁体52を開口部10a方向に押圧す
るが、弁体52は、その周縁部がリブ48に当接して、
前記圧力Pによる押圧力に抗してリブ48の内周開口5
4を閉じるので、この内周開口54から液体は流出せ
ず、一方、流出口24は開口しているので流出口24か
ら適量の液体が流出する。
【0034】一方、容器12の中栓体10において、液
体を流入させるときには、図13に示すように、ユーザ
ーが容器12を正立させて口元12aを上向きにし、中
栓体開口部10aを上方に向けた状態にする。すると、
弁体52は、リブ48側から下がって中栓体底部10b
側に移動し、開口10aと内周開口54と液補充孔50
は遮られることなく連通する。この状態で、パウチ等の
袋状容器に収容された詰め替え用の液体を中栓体10開
口10aから中栓体10内に注ぎ入れると、液補充孔5
0から液体は容器12内に効率よく流入する。
【0035】この実施形態7によれば 液体の圧力で開
閉する弁機構ではないために中栓体内の残量の影響を受
けずに、中栓体の液が減ってきても当初と変わらずに液
補充孔50が大きく開いているので効率がよく、また、
弁機構の可動部分が板状の弁体52のみであり、後は中
栓体10にリブ48と液補充孔50を形成すればよいの
で、成形が簡単で標準化しやすい。
【0036】なお、前記の実施形態では本発明の好適例
を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもち
ろんである。前記各実施形態1〜7の中栓体では、筒状
の側壁部に流通口を形成したが、同様の機能を発揮すれ
ば、流通口の形状、形成箇所、個数は適宜に選択できる
し、また、弁機構の閉塞時に完全に閉塞せずに流出に最
適な流量を維持できる程度の開口部を残すことによって
も同様の効果を得ることもできる。例えば、側壁には流
通口を形成しないで、図5の実施形態3のように弁体間
にスリットを設けてあるいは弁体自体にスリットや孔を
穿設して液体を流出させるよう構成することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1の発明によ
れば、中栓体の底部には流動する液体の圧力で容器内側
方向へのみ開く開閉蓋構造を有しているので、液体を注
ぎ入れれば、前記底部の開閉蓋が開き、容器内部に対す
る開口が大きくなるので流入量は注出時に比較して多く
なり、液体の詰め替えがスムーズに行える。一方、容器
より液体を注出するときには、容器内部から中栓体を通
して液体が出ようとするが、液体は開閉蓋構造に対して
逆方向への流れになるので、開閉蓋は閉じ、流出を規制
できる。また、請求項2の発明によれば、該底部には中
栓体の開口を上方に向けて前記容器を立てたときのみ自
重で開く開閉蓋構造を有しているので、詰め替えのため
に液体を注ぎ入れるときは中栓体の開口を上に向けた状
態とすれば、底部の開閉蓋は開き、容器内部に対する開
口が大きくなるので、詰め替えのために液体を注ぎ入れ
ると流入量は注出時に比較して多くなり、中栓体全体の
液残量の影響を受けずに液体の詰め替えがスムーズに行
える。一方、容器より液体を注出するときには、容器は
中栓体の開口を下向きにするので、開閉蓋構造は閉じ
る。したがって、口容器内部から中栓体を通して液体が
出ようとするが、開閉蓋構造は閉じており液体の流出が
規制される。また、請求項3の発明によれば、流出孔の
開口面積の設定で流出量を容易に一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に係る中栓体を詰め替え用
容器に設けた構成の説明図である。
【図2】実施形態1に係る中栓体の構造と動作の説明図
であり、(a)は注出時、(b)は詰め替え時の説明図
であり、(c)は変形例のヒンジ部の構造説明図であ
る。
【図3】実施形態1の変形例の動作説明図であって、
(a)は注出時、(b)は詰め替え時の説明図である。
【図4】実施形態2に係る中栓体の構造と動作の説明図
であり、(a)は(b)のA−Aに沿う縦断面図、
(b)は平面図をそれぞれ示している。
【図5】実施形態3に係る中栓体の構造の説明図であ
り、(a)は(b)のA−Aに沿う縦断面図、(b)は
平面図をそれぞれ示している。
【図6】図5の中栓体の動作説明図である。
【図7】実施形態4に係る中栓体の構造の説明図であ
り、(a)は(b)のA−Aに沿う縦断面図、(b)は
平面図、(c)は弁体の別の例をそれぞれ示す説明図で
ある。
【図8】図7の中栓体の動作の説明図であり、(a)は
注出時、(b)は詰め替え時の説明図である。
【図9】実施形態5に係る中栓体の構造説明図であっ
て、(a)は(b)のA−Aに沿う縦断面図、(b)は
平面図例をそれぞれ示している。
【図10】図9の中栓体の動作の説明図であり、(a)
は注出時、(b)は詰め替え時の説明図である。
【図11】実施形態6に係る中栓体の構造と動作の説明
図であり、(a)は注出時、(b)は詰め替え時の説明
図である。
【図12】実施形態7に係る中栓体の構造と動作の説明
図であり、(a)は中栓体の断面図、(b)は容器に取
り付けた中栓体からの注出時の説明図である。
【図13】図12の中栓体の詰め替え時の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 中栓体 10a 中栓体開口部 10b 中栓体底部 12 容器 14 開閉蓋構造 16 流通口 18 弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 洋平 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 松本 曄 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 飯野 由里江 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 3E079 CC01 DD06 DD32 DD35 GG05 3E084 AA04 AA12 AB01 BA03 DA01 EA03 EB02 EB03 FA09 GA08 KB01 LA17 LB02 LD02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口元に設け、容器から液体を適当
    な流量で流出させるための中栓体において、 中栓体は全体形状が概略カップ状を呈して、開口部が容
    器口元に露出し、底部が容器内に位置しており、 該底部には前記開口より中栓体内に流入させた液体の圧
    力で開き、かつ、容器を傾けて前記開口を下に向けて流
    出させるときに所定の流出口以外からの流出は規制する
    開閉蓋構造を有していることを特徴とする容器用中栓
    体。
  2. 【請求項2】 容器の口元に設け、容器内へ液体を適当
    な流量で流出させるための中栓体において、 中栓体は全体形状が概略カップ状を呈して、開口部が容
    器口元に露出し、底部が容器内に位置しており、 該底部には開口を上方に向けて前記容器を立てたときに
    自重で開く開閉蓋構造を有していることを特徴とする容
    器用中栓体。
  3. 【請求項3】 中栓体が、筒状側壁に流出孔を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の容器用中栓
    体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008184204A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体収納壜容器用浮き蓋体
JP2011213392A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Yoshino Kogyosho Co Ltd 容器の中栓
JP2011213393A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Yoshino Kogyosho Co Ltd 容器の中栓
JP7458607B2 (ja) 2020-02-05 2024-04-01 キッコーマン株式会社 キャップ

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