JP2000142571A - 複合すべり材 - Google Patents

複合すべり材

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JP2000142571A
JP2000142571A JP10353769A JP35376998A JP2000142571A JP 2000142571 A JP2000142571 A JP 2000142571A JP 10353769 A JP10353769 A JP 10353769A JP 35376998 A JP35376998 A JP 35376998A JP 2000142571 A JP2000142571 A JP 2000142571A
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JP
Japan
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upper layer
lower layer
sliding material
composite sliding
wood
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JP10353769A
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English (en)
Inventor
Konosuke Shiotani
浩之介 塩谷
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LIFE STAGE KIGYO KUMIAI
Original Assignee
LIFE STAGE KIGYO KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木製品、コンクリート製品及び補強材を接着剤
を介して一体化せしめて製造する耐久性の優れた複合す
べり材の製造方法。 【解決の手段】比重0.6以上の木材を上層部とし、コ
ンクリート製品を下層部としてその間に補強材及び接着
剤を挟み込み、圧締固着させることにより製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、港湾における漁船、ヨ
ット等の船舶を水面から陸地に引き揚げたり海面に降ろ
したりする際に使用する複合すべり材の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のすべり材は、コロ材或いはシラ材
とも呼ばれその材質として木材、熱可塑性樹脂、或いは
コンクリートが単独の材料で使用されてきた。それらの
すべり材は単独の材質で使用されるために、性能はその
材質単独の性質で決まり欠点を除去する方法がなく、す
べり材設置後の使用に際し支障を来すことが多かった。 (1)木製すべり材に関しては、木材の価格が高いため
に比重0.7未満の木材が使用されていた。しかし、こ
れらのすべり材は設置後に割れ、腐れ、ささくれの生じ
ることが多く、船舶の揚げ下げ作業中の怪我の原因とな
り、かつ、美観上の問題があった。 (2)木製すべり材の比重0.7未満のものは、腐食の
可能性があり防腐処理をしなければならないことが多
く、防腐剤の溶出による公害問題があった。 (3)木製すべり材の比重0.7未満のものは、表面を
船舶が滑走することによりささくれが生じることが多
く、そのためにすべり材自体の表面が荒れ摩擦が大きく
なり船舶の揚げ下げに際して、大きな力が必要になるこ
とが多かった。 (4)熱可塑性樹脂製すべり材に関しては、一般的には
ポリエチレン製、或いはポリプロピレン製が主たるもの
であったが、これらの熱可塑性樹脂は0℃以下で急激に
硬度があがり衝撃強度が低下することが知られている。
そのために冬期間の使用での事故が多く問題となってい
た。 (5)熱可塑性樹脂製すべり材は、海浜地域の50℃以
上の高温時では樹脂の特性として軟化することが知られ
ており、曲げ強度低下が著しく、すべり材として適して
いないことが指摘されていた。又変形したものは元に戻
りにく船舶がすべり材表面を滑走する際の摩擦抵抗力の
増大の大きな原因となっていた。 (6)熱可塑性樹脂製すべり材は、軟化した場合の磨耗
が激しく、特に金属等硬い物質と摩擦による磨耗が激し
かった。 (7)熱可塑性樹脂製すべり材は、押し出し成型により
成型される場合が殆どであり、成型物に内部応力が残存
している。その内部応力は、温度変化と共に緩和する力
として働き、経時と共にすべり材自体収縮することが多
かった。その結果、部分的に応力が集中し破損する原因
となっていた。 (8)コンクリート製すべり材は、骨材として砂或いは
砂利等を混合して製造しているために船舶の底部のすべ
り部分が磨耗し易い欠点があった。 (9)コンクリート製すべり材は、骨材として砂利を用
いることが多く、時折石材が表面に出現し、又部分的破
損で鋭角のものが表面に出現し、表面の摩擦抵抗力が大
きくなり、船舶の上げ下げの際には大きな力を必要とす
ることが多かった。 (10)これまで、上層部に木材を使用し下層部をコン
クリート製として別々に製造した部材の間に強度的欠点
を補う目的で補強材を挿入し、接着剤等を介して上層部
と下層部と共に一体化することにより、特性を引き出し
たすべり材の製造方法はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、次の通りである。 (1)従来使用されてきたすべり材の単独使用で解決出
来なかった性能上の欠点を複合化することにより、耐久
性のある複合すべり材を製造し供給すること。 (2)従来価格面で使用出来なかった高比重、かつ耐腐
食性の優れた木材の使用を可能にすることにより防腐処
理を不要とすると同時に、公害問題に対処すること。 (3)補強材と接着剤を使用し、複数の材料を接着剤或
いは金具を介して一体化することにより総合的に性能の
優れた複合すべり材を製造する方法。
【0004】
【課題を解決するための手段】すべり材と船舶底部滑走
面との接触面においては、大きな摩擦抵抗力が働き、そ
のためにすべり材或いは船舶底部が磨耗し、破損するこ
とがしばしばあり問題となっていた。その磨耗、破損の
事故を防止するために、滑り易く且つ磨耗しにくい安価
なすべり材が求められていた。本発明においては、上層
部として高比重の木材、下層部としてコンクリート製品
を使用し、さらにそれらの間に接着剤を介して補強材を
固着せしめることにより耐久性の優れた複合すべり材の
製造方法を発明した。これにより、表面耐磨耗強度の大
きく、曲げ強度の大きく、且つ公害問題の生じない耐久
性のある複合すべり材を供給可能とした。
【0005】
【発明を実施の形態】本発明の実施の形態は、船舶の底
部がすべり材上を接触して滑走する場合すべり材の上層
部(1)のみと接触することに着目し、複合すべり材製
造では上層部(1)に摩擦に対し磨耗しにくく、滑りや
すく、かつ腐食に強い木材を使用し、下層部(2)は曲
げ強度が大きく、圧縮強度の大きな、かつ強化或いは軽
量化した安価なコンクリート製品と補強材との組み合わ
せで強度のある複合すべり材の製造法である。上層部
(1)と下層部(2)を一体化せしめる際に接着剤を使
用し、同時に補強材(10)を固着させることにより、
強固に一体化し物性値の優れた複合すべり材を得た。
又、上層部(1)と下層部(2)に使用される材料は、
補強材の効果により材料使用量を軽減することも可能で
あることを得た。上層部(1)で使用される木材は磨
耗、腐食、破損等事故が発生する危険性のある比重0.
6未満の材質のものは適しておらず比重0.6以上のも
のが使用可能である。木材は比重が大きい程耐磨耗性に
優れており、且つ耐腐食性が優れておりすべり材の素材
として適していることは一般的に知られている。又下層
部(2)としては、安価で且つコンクリート製品がもっ
とも適しており、又樹脂コンクリート製品の使用も可能
である。又これらのコンクリート製品は軽量骨材等によ
り軽量化したものも使用可能である。上層部(1)と下
層部(2)の材質単独の材質ですべり材を製造した場合
にはそれぞれの欠点が問題となり、満足できるすべり材
が製造出来ないことも判っている。本発明では、上層部
(1)と下層部(2)の層間にガラス繊維、アラミド繊
維、カーボン繊維、鉄線、ステンレス線等の補強材を挿
入し接着剤層(3)を介して上層部(1)と下層部
(2)を接着して一体化し、高強度のすべり材を製造で
きる方法を考案した。ここで使用する接着剤は、木材類
及びコンクリート類との接着性が良く、しかも耐水性、
耐熱性に優れたものならば使用可能であり、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、ビニルウレタン樹脂、アクリル樹脂
等熱硬化性樹脂が適している。このようにして製造した
すべり材は、補強材の種類と使用量により上層部及び下
層部の大きさを変えることが可能となり、軽量化と同時
に安価にすることが可能となった。
【0006】
【実施例】以下、実施例により本考案を説明するが、本
考案はその趣旨を越えないかぎり下記の実施例に限定さ
れるものではない。本考案の実施例に関し、添付図面を
以って説明する。 実施例1 図1のように、複合すべり材は上層部(1)と下層部
(2)とからできている。上層部は木材であって、材質
が硬く曲げ強度の大きく、かつ水の影響を受けにくいイ
ペ材(学名イペーロッチョ、ノウゼンカツラ科、産地南
米)を図1のように切削加工及び孔あけ加工をした。加
工した木材は厚み70mm、幅150mm、長さ199
0mmの板状のものである。この上層部には、下層部と
一体化せしめるための接合用金具挿入孔(5)が複数切
削加工してある。下層部(2)は上層部(1)の接合用
全具挿入孔(5)に挿入出来る接合用金具(4)を埋設
した鉄筋コンクリート製であり曲げ強度の大きなものと
してある。上層部と下層部とはその接合面に前もってエ
ポキシ樹脂接着剤を塗布し接合孔にもエポキシ樹脂接着
剤を注入し、さらに補強材としてガラスロービィング繊
維(10)を固定してから上層部の接合孔に下層部の突
起物を挿入し上層部と下層部を補強材を圧着するように
圧接し常温で硬化させ一体化させた。この方法により製
造した複合すべり材は、船舶が滑走する表面が磨耗に強
く、しかも補強材及び鉄筋コンクリートによる曲げ強度
の大きな、海浜地域の高温及び低温による影響を受けに
くい、且つ水に強い性能を持ったものである。 実施例2 上層部に楢(学名ナラ)板状品を使用して図Xのように
貫通した凸型の孔を定設し、実施例1S同様にエポキシ
樹脂接着剤を塗布注入した後に 補強材を載設し、下層
部の突起ボルトを挿入してナットにより上層部と下層部
とを締着させて硬化させて一体化した。この方法による
複合すべり材は、ボルトナットによる締着効果と接着剤
の接着効果により実施例1以上の物性値を得ることが出
来た。
【0007】
【考案の効果】本考案は、以上のように上部層を摩擦に
対し磨耗しにくく、滑りやすく、かつ腐食に強い比重
0.7以上の木材をとし、下層部を曲げ強度が大きく、
圧縮強度の大きな、かつ強化或いは軽量化した安価なコ
ンクリート製品を用いて、この上層部と下層部を結合或
いは接着することにより一体化して耐久性のある、且つ
安価なシラ材を製造し従来のシラ材で問題となっていた
点を解決した。
【0008】
【図面の簡単な説明】
【図1】複合すべり材斜視図
【図2】埋め込み式接合部平面図
【図3】埋め込み式接合部平面図
【図3】ボルト式接合部平面図
【0010】
【符号の説明】
1 木質製上層部 2 コンクリート製下層部 3 接着層 4 接着剤封入部 5 上下層接合用金具 6 接合用金具挿入孔 7 ねじ切り部 8 船舶滑走面 9 複合すべり材基礎設置面 10 補強材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月8日(1999.4.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】複合すべり材斜視図
【図2】埋め込み式接合部平面図
【図3】埋め込み式接合部平面図
【図4】ボルト式接合部平面図
【符号の説明】 1 FRP層 2 中芯 3 中芯内埋設発泡体 4 ボルト止め穴 5 鉄筋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強或いは軽量化したコンクリート製品を
    下層部とし、摩擦抵抗力が小さく、磨耗強度が大きく、
    かつ曲げ強度が大きい板状木材を上層部としてその間に
    接着剤を介して補強材を固着し一体化した複合すべり材
    の製造法。
JP10353769A 1998-11-05 1998-11-05 複合すべり材 Pending JP2000142571A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078307A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 株式会社竹中工務店 耐力板部材
JP2019039171A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 株式会社竹中工務店 合成スラブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078307A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 株式会社竹中工務店 耐力板部材
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