JP2000141054A - シーム溶接方法 - Google Patents

シーム溶接方法

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JP2000141054A
JP2000141054A JP10312570A JP31257098A JP2000141054A JP 2000141054 A JP2000141054 A JP 2000141054A JP 10312570 A JP10312570 A JP 10312570A JP 31257098 A JP31257098 A JP 31257098A JP 2000141054 A JP2000141054 A JP 2000141054A
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JP
Japan
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welding
current
welded
workpiece
roller electrode
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JP10312570A
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English (en)
Inventor
Satoru Shionoya
哲 塩野谷
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シーム溶接の溶接品質を溶接の開始時に安定さ
せる。 【解決手段】包絡線eを有する溶接電流を通電すること
により、溶接の開始からの一定時間内に、溶接電流の波
高値が徐々に定常値まで上昇するように通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーム溶接方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的なシーム溶接方法では、下部ロー
ラ電極を回動可能に固定するとともに、下部ローラ電極
と対をなし、上部シリンダにより付勢される上部ローラ
電極で被溶接物に上部から加圧力を付与して被溶接物を
挟み、かつ両ローラ電極を回転させつつ、両ローラ電極
間に溶接電流を通電することにより、被溶接物の連続的
な溶接を行う。
【0003】かかるシーム溶接方法においては、図3に
示すように、溶接の開始当初から溶接電流の波高値が定
常値で維持される定常電流を通電して溶接を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の一般的
なシーム溶接方法では、溶接の開始時において、穴明
き、割れ等の溶接不良が生じやすかった。このため、シ
ーム溶接の開始時における溶接品質が安定しにくく、製
品の品質上の不具合の問題を有していた。例えば、被溶
接物を周方向で封止すべく被溶接物に周方向のシーム溶
接を行う場合、溶接の開始時において溶接不良が生じる
ことから、溶接開始地点と溶接終了地点とが重なるラッ
プ域で欠陥を生じることとなり、被溶接物の周方向の封
止性が損なわれることとなる。
【0005】本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされ
たものであって、シーム溶接の溶接品質を溶接の開始時
に安定させることを解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題解
決のために鋭意研究を行い、シーム溶接の溶接品質が溶
接の開始時に安定しにくかったのは、溶接の開始当初か
ら定常電流を通電して溶接を行っていたからであるとの
知見におよび、本発明を完成した。すなわち、上記従来
の一般的なシーム溶接方法では、溶接の開始当初におい
て、図4に示す上部ローラ電極20及び下部ローラ電極
21が加速の途中であり、その周速度は未だ一定の速度
に達していない。そして、被溶接物Wは両ローラ電極2
0、21の駆動力により移動するため、被溶接物Wの溶
接速度も同様に一定の速度に達していない。
【0007】このため、溶接開始当初においては、被溶
接物Wに付与する単位容量当たりの入熱が大きくなり、
比較的大きなナゲット厚Ntのナゲット22が形成され
ることとなる。そして、継続してシーム溶接を実施する
と、既に形成されたナゲット22の方がナゲットの形成
されていない本来の溶接部分よりも電気抵抗が小さいた
め、予定している溶接電流Iの一部の溶接電流Iaの
他、その分流の残部である溶接電流Ibが流れることに
なる。このため、既に形成されたナゲット22にさらに
溶接電流Ibが通電されることとなり、ナゲット22が
益々大きくなってその位置に穴明き、割れ等の溶接不良
を生じてしまう。
【0008】特に、近年のニーズ、シーズの多様化等か
ら、例えばめっき鋼板、特にアルミ系合金、チタン系合
金等の鉄鋼材料よりも熱伝達係数が比較的大きい金属
や、鉛系合金等の融点の低い金属がめっきされた鋼板等
を溶接せんとする場合には、これらの傾向が大きい。し
たがって、本発明のシーム溶接方法は、保持手段で被溶
接物を保持し、第1加圧手段により付勢され、該被溶接
物に一方から第1加圧力を付与する第1ローラ電極と、
第2加圧手段により付勢され、該第1ローラ電極と対を
なし、該被溶接物に他方から第2加圧力を付与する第2
ローラ電極とを用い、該両ローラ電極で該被溶接物に加
圧力を付与して該被溶接物を挟みつつ、該両ローラ電極
間に溶接電流を通電することにより、該被溶接物の連続
的な溶接を行うシーム溶接方法において、溶接開始から
の一定時間内に、前記溶接電流の波高値が徐々に定常値
まで上昇するように通電することを特徴とする。
【0009】本発明のシーム溶接方法では、第1、2ロ
ーラ電極の周速度が一定でない溶接の開始時において
は、溶接電流の波高値を徐々に定常値まで上昇するよう
に通電する。このため、溶接開始当初においても、被溶
接物に付与する単位容量当たりの入熱が大きすぎること
はない。このため、既に形成されたナゲットに溶接電流
が分流しにくく、穴明き、割れ等の溶接不良が減少す
る。
【0010】したがって、本発明のシーム溶接方法によ
れば、シーム溶接の溶接品質を溶接の開始時に安定させ
ることができる。このため、例えば被溶接物を周方向で
封止すべく被溶接物に周方向のシーム溶接を行う場合で
あっても、溶接開始地点と溶接終了地点とが重なるラッ
プ域で欠陥を生じにくく、被溶接物の周方向の封止性を
確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照しつつ説明する。実施形態のシーム溶接
方法は図1に示すシーム溶接装置の溶接部を用いてい
る。このシーム溶接装置の溶接部では、溶接電源6に電
流コントローラ5が接続されており、電流コントローラ
5には溶接タイマ7が接続されている。また、2枚のア
ルミめっき鋼板からなる被溶接物Wの上方には下方にロ
ッドを延出可能な加圧用上部エアシリンダ1が固定さ
れ、加圧用上部エアシリンダ1のロッドには上部ローラ
電極2が取り付けられている。他方、被溶接物Wの下方
には上方にロッドを延出可能な加圧用下部エアシリンダ
3が固定され、加圧用下部エアシリンダ3のロッドには
下部ローラ電極4が取り付けられている。ここで、加圧
用上部エアシリンダ1が第1加圧手段を構成し、加圧用
下部エアシリンダ3が第2加圧手段を構成している。ま
た、上部ローラ電極2が第1ローラ電極を構成し、下部
ローラ電極4が第2ローラ電極を構成している。そし
て、電流コントローラ5には、上部ローラ電極2及び下
部ローラ電極4が接続されている。
【0012】かかるシーム溶接装置を用いて被溶接物W
の溶接を開始する。まず、加圧用上部エアシリンダ1及
び加圧用下部エアシリンダ3により付勢される上部ロー
ラ電極2及び下部ローラ電極4で被溶接物Wを挟む。そ
して、両ローラ電極2、4を回転させつつ、両ローラ電
極2、4間に溶接電流を連続的に通電する。この時、図
2に示す包絡線eを有する溶接電流を両ローラ電極2、
4間に通電する。すなわち、両ローラ電極2、4の周速
度が一定でない溶接の開始時においては、溶接電流の波
高値を徐々に定常値まで上昇するように通電する。これ
により、溶接開始当初においても、被溶接物Wに付与す
る単位容量当たりの入熱が大きすぎることはなくなる。
このため、既に形成されたナゲットに溶接電流が分流し
にくく、穴明き、割れ等の溶接不良が減少する。こうし
て、アルミめっき鋼板からなるフューエルタンクを得
る。
【0013】
【実施例及び比較例】本実施形態で得たフューエルタン
クと図3及び図4に示す従来形態で得たフューエルタン
クとについて、穴明き、割れ又は良好の評価を行った。
実施形態の溶接条件は、加圧力:500kgf、溶接速
度:3m/min、溶接電流:14000Aである。従
来形態の溶接条件も同一である。
【0014】この結果、本実施形態では、従来形態に比
して優れた溶接品質を確実に発揮できていた。したがっ
て、本発明のシーム溶接方法によれば、シーム溶接の溶
接品質を溶接の開始時に安定させることができる。この
ため、被溶接物Wに周方向のシーム溶接を行いフューエ
ルタンクを製造する場合であっても、溶接開始地点と溶
接終了地点とが重なるラップ域で欠陥を生じにくく、フ
ューエルタンクの周方向の封止性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係り、シーム溶接装置の溶接部のブ
ロック構成図である。
【図2】実施形態に係り、時間と溶接電流との関係を示
すグラフである。
【図3】従来形態に係り、時間と溶接電流との関係を示
すグラフである。
【図4】従来形態に係り、溶接初期における被溶接物の
模式断面図である。
【符号の説明】
W…被溶接物 1…加圧用上部エアシリンダ(第1加圧手段) 2…上部ローラ電極(第1ローラ電極) 3…加圧用下部エアシリンダ(第2加圧手段) 4…下部ローラ電極(第2ローラ電極) 5…電流コントローラ 6…溶接電源 7…溶接タイマ e…溶接電流波形に対する包絡線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持手段で被溶接物を保持し、第1加圧手
    段により付勢され、該被溶接物に一方から第1加圧力を
    付与する第1ローラ電極と、第2加圧手段により付勢さ
    れ、該第1ローラ電極と対をなし、該被溶接物に他方か
    ら第2加圧力を付与する第2ローラ電極とを用い、該両
    ローラ電極で該被溶接物に加圧力を付与して該被溶接物
    を挟みつつ、該両ローラ電極間に溶接電流を通電するこ
    とにより、該被溶接物の連続的な溶接を行うシーム溶接
    方法において、 溶接開始からの一定時間内に、前記溶接電流の波高値が
    徐々に定常値まで上昇するように通電することを特徴と
    するシーム溶接方法。
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