JPH1158026A - シーム溶接方法 - Google Patents

シーム溶接方法

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JPH1158026A
JPH1158026A JP22520297A JP22520297A JPH1158026A JP H1158026 A JPH1158026 A JP H1158026A JP 22520297 A JP22520297 A JP 22520297A JP 22520297 A JP22520297 A JP 22520297A JP H1158026 A JPH1158026 A JP H1158026A
Authority
JP
Japan
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welding current
welding
current
roller electrodes
seam
Prior art date
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Pending
Application number
JP22520297A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Shionoya
哲 塩野谷
Yoshiaki Chigiri
義昭 地切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH1158026A publication Critical patent/JPH1158026A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的安価な製造コストを実現可能であるとと
もに、優れた溶接品質を確実に発揮できるシーム溶接方
法を提供する。 【解決手段】ナゲットを形成可能な入熱の第1溶接電流
Pと、この第1溶接電流Pより入熱の小さい第2溶接電
流Bとを交互に通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーム溶接方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的なシーム溶接方法では、一対のロ
ーラ電極間に被溶接物を挟み、両ローラ電極間にナゲッ
トを形成可能な入熱の溶接電流を通電することにより、
連続的な溶接を行う。この際、図3に示すように、一定
の溶接電流の通電と休止とを繰り返すことが行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記一般的な
シーム溶接方法は、一般的な鉄鋼材料を被溶接物として
いる場合には、熱伝達係数が比較的小さいため、十分で
はないものの、一応満足し得る程度にシームビードを形
成可能であろうと考えられるが、近年のニーズ、シーズ
の多様化等から、例えばめっき鋼板、特にアルミ系合
金、チタン系合金等の鉄鋼材料よりも熱伝達係数が比較
的大きい金属や、鉛系合金等の融点の低い金属がめっき
された鋼板等を溶接せんとする場合には、休止の間に溶
融部が冷却されやすく、シームビード中にブローホール
やピットの内部欠陥を生じやすく、溶接品質に劣ること
が明らかとなった。発明者らが厚み1.0mmと1.2
mmとの二枚のアルミめっき鋼板について従来法を適用
した試験結果において、シームビード中にブローホール
が多く存在していた。なお、この際の溶接条件は、実効
電流値;12000A、加圧力;400kg、溶接速
度;2.4m、通電;32ms、休止;32msであ
る。
【0004】このため、発明者らは、図4に示すよう
に、既存の溶接設備の改良を行い、休止を行わないで、
一定の溶接電流を連続して通電するシーム溶接方法を試
験した。発明者らが厚み1.0mmと1.2mmとの二
枚のアルミめっき鋼板についてかかる改良法を適用した
試験結果においては、シームビード中にブローホールや
ピットの内部欠陥が存在しなかった。なお、この際の溶
接条件は、実効電流値;12000A、加圧力;400
kg、溶接速度;2.4mである。これら従来法による
シームビード内のブローホール数と改良法によるシーム
ビード内のブローホール数とを比較すると図5が得られ
る。図5より、溶接電流を連続して通電するシーム溶接
方法では、休止がないために溶融部が冷却されず、シー
ムビード中にブローホールを生じないことがわかる。
【0005】しかしながら、かかる改良法では、図6に
示すように、溶接電流の分流現象が発生しやすい。すな
わち、被溶接物10、11の板間では本来高い電気抵抗
を示すはずであるが、ナゲットとなる電気抵抗の小さい
溶融部12が連続通電により両ローラ電極13、14の
近傍に存在するため、溶接電流が被溶接物10、11の
板間を通らずに溶融部12を通る。このため、被溶接物
10、11の板間ではなく、ローラ電極13と被溶接物
10との間やローラ電極14と被溶接物11との間で発
熱し、被溶接物10、11の板間に新しい溶融部が形成
されず、被溶接物10、11に溶接されない部分を生じ
るおそれがあるのである。
【0006】かかる不具合を回避すべく、ローラ電極に
よる送り速度を高めて高速で溶接することも考えられる
が、その場合には溶接設備全体の新設を要することとな
り、多大な設備費用により、製造コストの高騰化を招来
してしまう。本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされ
たものであって、比較的安価な製造コストを実現可能で
あるとともに、優れた溶接品質を確実に発揮できるシー
ム溶接方法を提供することを解決課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のシーム溶接方
法は、ナゲットを形成可能な入熱の第1溶接電流と、該
第1溶接電流より入熱の小さい第2溶接電流とを交互に
通電することを特徴とする。請求項1のシーム溶接方法
では、一対のローラ電極間に被溶接物を挟み、両ローラ
電極間に第1溶接電流と第2溶接電流とを交互に通電す
る。第1溶接電流はナゲットを形成可能な入熱を付与す
る溶接電流であり、第2溶接電流は第1溶接電流より入
熱の小さい溶接電流である。こうして、第1溶接電流で
確保した溶融部を第2溶接電流で冷却しないため、シー
ムビード中にブローホールを生じない連続的な溶接を行
うことができる。
【0008】また、この溶接方法では、常に溶融部を確
保する入熱の大きな第1溶接電流を連続通電するわけで
はないため、その溶融部が分流現象を生じるような両ロ
ーラ電極の近傍には存在せず、第1溶接電流が溶融部を
通らずに被溶接物の板間を通る。このため、ローラ電極
と被溶接物との間やローラ電極と被溶接物との間ではな
く、確実に被溶接物の板間で発熱し、被溶接物の板間に
新しい溶融部が形成され、被溶接物が確実に溶接され
る。
【0009】さらに、この溶接方法では、既存の溶接設
備において、従来の一定の溶接電流の通電と休止とを繰
り返すタイマに代え、第1溶接電流と第2溶接電流とを
交互に通電可能なタイマを設ければ、ローラ電極による
送り速度を高めて高速で溶接する必要が必ずしもない。
このため、溶接設備の改良でこの溶接方法を実現できる
ため、わずかな設備費用により、製造コストの低廉化を
実現できる。
【0010】したがって、このシーム溶接方法によれ
ば、比較的安価な製造コストを実現可能であるととも
に、優れた溶接品質を確実に発揮できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、請求項1の発明を具体化し
た実施形態を図面を参照しつつ説明する。実施形態の溶
接設備では、図1に示すように、溶接電源1にコントロ
ーラ2が接続されており、コントローラ2には一対のロ
ーラ電極3、4が接続されている。ここで、この溶接設
備は、従来の溶接設備のコントローラ2に内蔵されたタ
イマに代え、第1溶接電流と第2溶接電流とを交互に通
電可能なタイマを設けたものであり、他の設備はそのま
まとしている。このため、溶接設備の改良でこの溶接方
法を実現できるため、わずかな設備費用により、製造コ
ストの低廉化を実現できる。
【0012】そして、一対のローラ電極3、4間に二枚
のアルミめっき鋼板5、6を挟み、図2に示すように、
両ローラ電極3、4間に第1溶接電流Pと第2溶接電流
Bとを交互に通電する。ここで、第1溶接電流Pは図1
に示すナゲット7を形成可能な入熱を付与する1600
0Aの溶接電流であり、第2溶接電流Bは第1溶接電流
Pより入熱の小さい8000Aの溶接電流である。アル
ミめっき鋼板5は厚みが1.0mmであり、アルミめっ
き鋼板6は厚みが1.2mmである。また、この際の溶
接条件は、図2に示すように、実効電流値;12000
A、加圧力;400kg、溶接速度;2.4m、通電;
32ms、休止;32msである。
【0013】こうして、実施形態のシーム溶接方法を実
行して試験を行った結果、シームビード中にブローホー
ルを生じない連続的な溶接が行われていた。これは、第
1溶接電流Pで確保した溶融部を第2溶接電流Bで冷却
しないからである。また、実施形態では、ローラ電極3
とアルミめっき鋼板5との間やローラ電極4とアルミめ
っき鋼板6との間ではなく、確実にアルミめっき鋼板
5、6の板間で発熱し、アルミめっき鋼板5、6の板間
に新しい溶融部が形成され、アルミめっき鋼板5、6を
確実に溶接することができた。これは、実施形態では、
常に溶融部を確保する入熱の大きな第1溶接電流Pを連
続通電するわけではないため、その溶融部が分流現象を
生じるような両ローラ電極3、4の近傍には存在せず、
第1溶接電流Pが溶融部を通らずにアルミめっき鋼板
5、6の板間を通るからである。
【0014】したがって、このシーム溶接方法によれ
ば、比較的安価な製造コストを実現可能であるととも
に、優れた溶接品質を確実に発揮できることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係り、要部構成図である。
【図2】実施形態に係り、時間と溶接電流との関係を示
すグラフである。
【図3】従来法に係り、時間と溶接電流との関係を示す
グラフである。
【図4】改良法に係り、時間と溶接電流との関係を示す
グラフである。
【図5】従来法と改良法とに係り、ブローホール数を示
すグラフである。
【図6】改良法に係り、要部断面図である。
【符号の説明】
7…ナゲット P…第1溶接電流 B…第2溶接電流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナゲットを形成可能な入熱の第1溶接電流
    と、該第1溶接電流より入熱の小さい第2溶接電流とを
    交互に通電することを特徴とするシーム溶接方法。
JP22520297A 1997-08-21 1997-08-21 シーム溶接方法 Pending JPH1158026A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20090139966A1 (en) * 2007-11-29 2009-06-04 Agashe Soumitra V Seam welding
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