JP2000141008A - ダイカストマシン - Google Patents
ダイカストマシンInfo
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- JP2000141008A JP2000141008A JP10319116A JP31911698A JP2000141008A JP 2000141008 A JP2000141008 A JP 2000141008A JP 10319116 A JP10319116 A JP 10319116A JP 31911698 A JP31911698 A JP 31911698A JP 2000141008 A JP2000141008 A JP 2000141008A
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- Japan
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- sleeve
- heating
- bush
- casting machine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 標準品の金属製射出スリーブが利用可能なホ
ットスリーブ法を実現し、以って、ダイカストマシンの
ランニングコストの上昇を抑止すること。 【解決手段】 型締めされた金型のキャビティ内に、射
出スリーブ内を前進するプランジャチップによって溶湯
を射出・充填するようにしたダイカストマシンにおい
て、射出スリーブが内装される加熱スリーブブッシュを
固定ダイプレートに取り付けて、この加熱スリーブブッ
シュに射出スリーブを加熱するためのヒータを内蔵さ
せ、かつ、加熱スリーブブッシュにおける固定ダイプレ
ート側に、例えば多数の空気穴によって形成される断熱
層を設ける。
ットスリーブ法を実現し、以って、ダイカストマシンの
ランニングコストの上昇を抑止すること。 【解決手段】 型締めされた金型のキャビティ内に、射
出スリーブ内を前進するプランジャチップによって溶湯
を射出・充填するようにしたダイカストマシンにおい
て、射出スリーブが内装される加熱スリーブブッシュを
固定ダイプレートに取り付けて、この加熱スリーブブッ
シュに射出スリーブを加熱するためのヒータを内蔵さ
せ、かつ、加熱スリーブブッシュにおける固定ダイプレ
ート側に、例えば多数の空気穴によって形成される断熱
層を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出メカニズムと
して射出スリーブ内を前後進するプランジャチップをも
つダイカストマシンに係り、特に、射出スリーブを加熱
するための加熱部材を有するダイカストマシンに関する
ものである。
して射出スリーブ内を前後進するプランジャチップをも
つダイカストマシンに係り、特に、射出スリーブを加熱
するための加熱部材を有するダイカストマシンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コールドチャンバ式のダイカストマシン
においては、周知のように、1ショット毎に溶解炉から
ラドル(Ladle )で汲み取った溶湯を射出スリーブ内に
注ぎ込み、射出シリンダ(油圧シリンダ)によってプラ
ンジャチップを射出スリーブ内で前進駆動することによ
り、型締めされた金型のキャビティ(鋳造品形成用空
間)に溶湯を射出・充填するようになっている。
においては、周知のように、1ショット毎に溶解炉から
ラドル(Ladle )で汲み取った溶湯を射出スリーブ内に
注ぎ込み、射出シリンダ(油圧シリンダ)によってプラ
ンジャチップを射出スリーブ内で前進駆動することによ
り、型締めされた金型のキャビティ(鋳造品形成用空
間)に溶湯を射出・充填するようになっている。
【0003】このようなダイカストマシンにおいて、射
出スリーブを加熱しない構成をとる通常のマシンでは、
注湯後の迅速な射出制御が必要で、かような配慮を払っ
ても、時として破断チル層(射出スリーブ内の凝固層の
破砕片)が製品に混入して、製品品質を著しく低下させ
る虞がある。
出スリーブを加熱しない構成をとる通常のマシンでは、
注湯後の迅速な射出制御が必要で、かような配慮を払っ
ても、時として破断チル層(射出スリーブ内の凝固層の
破砕片)が製品に混入して、製品品質を著しく低下させ
る虞がある。
【0004】そこで、射出スリーブにバンドヒータを巻
回したり、射出スリーブをセラミック製とすることなど
によって、鋳造時には射出スリーブの温度を約400℃
に保って、破断チル層の製品への混入を防止するように
した、いわゆるホットスリーブ法が一部のマシンに適用
されている。
回したり、射出スリーブをセラミック製とすることなど
によって、鋳造時には射出スリーブの温度を約400℃
に保って、破断チル層の製品への混入を防止するように
した、いわゆるホットスリーブ法が一部のマシンに適用
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したホ
ットスリーブ法において、射出スリーブにバンドヒータ
を巻回する構成をとった場合には、射出スリーブの構成
が複雑化しコストアップにつながり、また、バンドヒー
タからの発熱が固定ダイプレート側に吸収されて、加熱
効率が悪いという問題がある。一方、射出スリーブをセ
ラミック製とする構成とした場合には、破損が多発し、
また、金属製の射出スリーブに較べて非常に割高なもの
となるという問題がある。
ットスリーブ法において、射出スリーブにバンドヒータ
を巻回する構成をとった場合には、射出スリーブの構成
が複雑化しコストアップにつながり、また、バンドヒー
タからの発熱が固定ダイプレート側に吸収されて、加熱
効率が悪いという問題がある。一方、射出スリーブをセ
ラミック製とする構成とした場合には、破損が多発し、
また、金属製の射出スリーブに較べて非常に割高なもの
となるという問題がある。
【0006】さらに、ダイカストマシンにおいては射出
スリーブは消耗品であるため(5万ショット程度で交換
が必要な部材であるため)、射出スリーブにバンドヒー
タを巻回する構成あるいは射出スリーブをセラミック製
とする構成の何れの場合であっても、バンドヒータのな
い一般の金属製の射出スリーブ(以下、これをコールド
スリーブと呼称する)に較べて割高であるため、ランニ
ングコストが高くなるという問題がある。
スリーブは消耗品であるため(5万ショット程度で交換
が必要な部材であるため)、射出スリーブにバンドヒー
タを巻回する構成あるいは射出スリーブをセラミック製
とする構成の何れの場合であっても、バンドヒータのな
い一般の金属製の射出スリーブ(以下、これをコールド
スリーブと呼称する)に較べて割高であるため、ランニ
ングコストが高くなるという問題がある。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、標準品のコールドスリーブ
(射出スリーブ)が利用可能なホットスリーブ法を実現
し、以って、ダイカストマシンのランニングコストの上
昇を抑止することにある。
その目的とするところは、標準品のコールドスリーブ
(射出スリーブ)が利用可能なホットスリーブ法を実現
し、以って、ダイカストマシンのランニングコストの上
昇を抑止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、型締めされた金型のキャビティ内に、射
出スリーブ内を前進するプランジャチップによって溶湯
を射出・充填するようにしたダイカストマシンにおい
て、射出スリーブが内装される加熱スリーブブッシュを
固定ダイプレートに取り付けて、この加熱スリーブブッ
シュに射出スリーブを加熱するためのヒータを内蔵さ
せ、かつ、加熱スリーブブッシュの円筒部における固定
ダイプレート側に、例えば多数の空気穴によって形成さ
れる断熱層を設けた、構成をとる。
達成するため、型締めされた金型のキャビティ内に、射
出スリーブ内を前進するプランジャチップによって溶湯
を射出・充填するようにしたダイカストマシンにおい
て、射出スリーブが内装される加熱スリーブブッシュを
固定ダイプレートに取り付けて、この加熱スリーブブッ
シュに射出スリーブを加熱するためのヒータを内蔵さ
せ、かつ、加熱スリーブブッシュの円筒部における固定
ダイプレート側に、例えば多数の空気穴によって形成さ
れる断熱層を設けた、構成をとる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明の1実施形態に係
るダイカストマシンにおける射出スリーブの周辺構造を
示す要部断面図である。
面を用いて説明する。図1は、本発明の1実施形態に係
るダイカストマシンにおける射出スリーブの周辺構造を
示す要部断面図である。
【0010】図1において、1は固定ダイプレート、2
は固定ダイプレート1に取り付けられた固定側金型、3
は固定ダイプレート1に取り付けられた加熱スリーブブ
ッシュ、4は加熱スリーブブッシュ3を介して固定ダイ
プレート1に取り付けられた射出スリーブ、5は射出ス
リーブ4内を前後進可能とされたプランジャチップ、6
は射出スリーブ4の溶湯供給口、7は加熱スリーブブッ
シュ3に内蔵されたカートリッジヒータ、8は加熱スリ
ーブブッシュ3に穿設された空気穴である。
は固定ダイプレート1に取り付けられた固定側金型、3
は固定ダイプレート1に取り付けられた加熱スリーブブ
ッシュ、4は加熱スリーブブッシュ3を介して固定ダイ
プレート1に取り付けられた射出スリーブ、5は射出ス
リーブ4内を前後進可能とされたプランジャチップ、6
は射出スリーブ4の溶湯供給口、7は加熱スリーブブッ
シュ3に内蔵されたカートリッジヒータ、8は加熱スリ
ーブブッシュ3に穿設された空気穴である。
【0011】ここで、図1では図示していないが、固定
側金型2には射出スリーブ4と連通する溶湯通路が形成
されており、型締め状態において図示せぬ可動側金型と
固定側金型2とで形成されるキャビティに、上記溶湯通
路が連通するようになっている。そして、1ショット毎
に溶解炉からラドルで汲み取った溶湯を射出スリーブ4
内に注ぎ込み、図示せぬ射出シリンダによってプランジ
ャチップ5を射出スリーブ4内で前進駆動することによ
り、型締めされた金型のキャビティ内に溶湯が射出・充
填されるようになっている。
側金型2には射出スリーブ4と連通する溶湯通路が形成
されており、型締め状態において図示せぬ可動側金型と
固定側金型2とで形成されるキャビティに、上記溶湯通
路が連通するようになっている。そして、1ショット毎
に溶解炉からラドルで汲み取った溶湯を射出スリーブ4
内に注ぎ込み、図示せぬ射出シリンダによってプランジ
ャチップ5を射出スリーブ4内で前進駆動することによ
り、型締めされた金型のキャビティ内に溶湯が射出・充
填されるようになっている。
【0012】図1に示すように、加熱スリーブブッシュ
3にはフランジ部9が形成されており、このフランジ部
9を抜け止め部として、加熱スリーブブッシュ3は固定
ダイプレート1の中央部に設けた取り付け穴に填め込ま
れるようになっている。また、射出スリーブ4にも、フ
ランジ部10が形成されており、このフランジ部10を
抜け止め部として、射出スリーブ4は加熱スリーブブッ
シュ3内に填め込まれるようになっている。射出スリー
ブ4は溶湯供給口6の周辺の外周を除いて、その外周の
大部分を加熱スリーブブッシュ3によって覆われてい
る。そして本実施形態においては、射出スリーブ4に
は、前記した標準品のコールドスリーブが用いられてい
る。
3にはフランジ部9が形成されており、このフランジ部
9を抜け止め部として、加熱スリーブブッシュ3は固定
ダイプレート1の中央部に設けた取り付け穴に填め込ま
れるようになっている。また、射出スリーブ4にも、フ
ランジ部10が形成されており、このフランジ部10を
抜け止め部として、射出スリーブ4は加熱スリーブブッ
シュ3内に填め込まれるようになっている。射出スリー
ブ4は溶湯供給口6の周辺の外周を除いて、その外周の
大部分を加熱スリーブブッシュ3によって覆われてい
る。そして本実施形態においては、射出スリーブ4に
は、前記した標準品のコールドスリーブが用いられてい
る。
【0013】図2は加熱スリーブブッシュ3の外観を示
す斜視図であり、この図2および図1に示すように、加
熱スリーブブッシュ3の円筒部における射出スリーブ4
側には、軸方向に穿設された多数の取り付け穴が設けら
れていて、この各取り付け穴にカートリッジヒータ7が
それぞれ埋設されている。また、所定のカートリッジヒ
ータ7の近傍位置には、センサ用の取り付け穴が軸方向
に穿設されていて、このセンサ用の取り付け穴に熱電対
(温度センサ)11が内蔵されている。そして、上記の
カートリッジヒータ7を適宜に加熱制御することによっ
て、加熱スリーブブッシュ3を介して射出スリーブ4が
加熱されるようになっている。
す斜視図であり、この図2および図1に示すように、加
熱スリーブブッシュ3の円筒部における射出スリーブ4
側には、軸方向に穿設された多数の取り付け穴が設けら
れていて、この各取り付け穴にカートリッジヒータ7が
それぞれ埋設されている。また、所定のカートリッジヒ
ータ7の近傍位置には、センサ用の取り付け穴が軸方向
に穿設されていて、このセンサ用の取り付け穴に熱電対
(温度センサ)11が内蔵されている。そして、上記の
カートリッジヒータ7を適宜に加熱制御することによっ
て、加熱スリーブブッシュ3を介して射出スリーブ4が
加熱されるようになっている。
【0014】上記のカートリッジヒータ7や熱電対11
を、外部の電気回路と接続するためのリード配線は、一
まとめにした結線コード12としてフランジ部9から導
出され、この結線コード12を、固定ダイプレート1を
通して所定の回路と接続するようにしてある。かような
構成とすることにより、加熱スリーブブッシュ3のリー
ド配線が完全に隠され、加熱スリーブブッシュ3のリー
ド配線に溶湯供給口6から注ぐ込まれる溶湯がかかる虞
が完全になくなり、安全性の高いものとなるように配慮
してある。
を、外部の電気回路と接続するためのリード配線は、一
まとめにした結線コード12としてフランジ部9から導
出され、この結線コード12を、固定ダイプレート1を
通して所定の回路と接続するようにしてある。かような
構成とすることにより、加熱スリーブブッシュ3のリー
ド配線が完全に隠され、加熱スリーブブッシュ3のリー
ド配線に溶湯供給口6から注ぐ込まれる溶湯がかかる虞
が完全になくなり、安全性の高いものとなるように配慮
してある。
【0015】また、図1および図2に示すように、加熱
スリーブブッシュ3の円筒部における固定ダイプレート
1側には、細径の空気穴8が軸方向に多数個穿設してあ
り、これによって、カートリッジヒータ7で発熱した熱
が、固定ダイプレート側に逃げることを出来るだけ抑え
るようにしてある。つまり、固定ダイプレート1側への
伝熱を抑止する断熱層を多数の空気穴8によって設けて
あり、多数の空気穴8内の空気の断熱効果により、加熱
スリーブブッシュ3による射出スリーブ4の加熱効率を
高めるようにしてある。かような構成とすることによ
り、セラミック製の断熱層を設けるものに比して、加熱
スリーブブッシュ3の価格を格段に低く抑えることがで
き、また、セラミックの破損等の問題も生じない。
スリーブブッシュ3の円筒部における固定ダイプレート
1側には、細径の空気穴8が軸方向に多数個穿設してあ
り、これによって、カートリッジヒータ7で発熱した熱
が、固定ダイプレート側に逃げることを出来るだけ抑え
るようにしてある。つまり、固定ダイプレート1側への
伝熱を抑止する断熱層を多数の空気穴8によって設けて
あり、多数の空気穴8内の空気の断熱効果により、加熱
スリーブブッシュ3による射出スリーブ4の加熱効率を
高めるようにしてある。かような構成とすることによ
り、セラミック製の断熱層を設けるものに比して、加熱
スリーブブッシュ3の価格を格段に低く抑えることがで
き、また、セラミックの破損等の問題も生じない。
【0016】なお、本実施形態では、空気穴8を2層に
形成しているが、3層以上に形成しても差し支えなく、
多層にすればするほど断熱効果が高まる。また、本実施
形態では、空気穴8を貫通穴としているが、空気穴8の
外方側を閉塞した構成としてもよく、この場合は、空気
穴8の空気が外気と遮断されるので、より断熱効果を高
めることが期待できる。
形成しているが、3層以上に形成しても差し支えなく、
多層にすればするほど断熱効果が高まる。また、本実施
形態では、空気穴8を貫通穴としているが、空気穴8の
外方側を閉塞した構成としてもよく、この場合は、空気
穴8の空気が外気と遮断されるので、より断熱効果を高
めることが期待できる。
【0017】図3は、本実施形態の加熱スリーブブッシ
ュ3による射出スリーブ4の加熱特性を示す図であり、
図4は、図3中のA〜Gの温度特性線の測定箇所を示し
ている。図3に示すように、カートリッジヒータ7によ
って加熱スリーブブッシュ3を30分強加熱すると、加
熱スリーブブッシュ3のカートリッジヒータ7の設置箇
所(図4中のA点)は約400℃近くまで昇温され、こ
の400℃近い温度までA点が昇温された時点から、カ
ートリッジヒータ7を約12分間オン・オフ制御した
後、カートリッジヒータ7への通電を遮断した。このと
き、射出スリーブ4においては、カートリッジヒータ7
に近い部位ほど速やかにかつ高温に昇温され、射出スリ
ーブ4におけるC点では加熱開始から約30分強で約3
30℃まで昇温され、B点では加熱開始から約45分で
約320℃まで昇温され、A点では加熱開始から約45
分で約270℃まで昇温され、D点では加熱開始から約
45分で約225℃まで昇温され、E点では加熱開始か
ら約55分で約170℃まで昇温され、F点では加熱開
始から約55分で約140℃まで昇温される。
ュ3による射出スリーブ4の加熱特性を示す図であり、
図4は、図3中のA〜Gの温度特性線の測定箇所を示し
ている。図3に示すように、カートリッジヒータ7によ
って加熱スリーブブッシュ3を30分強加熱すると、加
熱スリーブブッシュ3のカートリッジヒータ7の設置箇
所(図4中のA点)は約400℃近くまで昇温され、こ
の400℃近い温度までA点が昇温された時点から、カ
ートリッジヒータ7を約12分間オン・オフ制御した
後、カートリッジヒータ7への通電を遮断した。このと
き、射出スリーブ4においては、カートリッジヒータ7
に近い部位ほど速やかにかつ高温に昇温され、射出スリ
ーブ4におけるC点では加熱開始から約30分強で約3
30℃まで昇温され、B点では加熱開始から約45分で
約320℃まで昇温され、A点では加熱開始から約45
分で約270℃まで昇温され、D点では加熱開始から約
45分で約225℃まで昇温され、E点では加熱開始か
ら約55分で約170℃まで昇温され、F点では加熱開
始から約55分で約140℃まで昇温される。
【0018】このように本実施形態では、加熱スリーブ
ブッシュ3によって、射出スリーブ4の外方端側を除く
部分を200℃以上に加熱することができる。ここで、
本発明のような加熱スリーブブッシュ3や、バンドヒー
タのない、金属製の射出スリーブ単体であっても、連続
鋳造時には溶湯によって、射出スリーブは200〜25
0℃程度に加熱される。したがって、加熱スリーブブッ
シュ3を用いることによって、連続鋳造時には射出スリ
ーブ4の温度を400℃に維持することが可能となり、
破断チル層が製品に混入する虞は全くなくなる。
ブッシュ3によって、射出スリーブ4の外方端側を除く
部分を200℃以上に加熱することができる。ここで、
本発明のような加熱スリーブブッシュ3や、バンドヒー
タのない、金属製の射出スリーブ単体であっても、連続
鋳造時には溶湯によって、射出スリーブは200〜25
0℃程度に加熱される。したがって、加熱スリーブブッ
シュ3を用いることによって、連続鋳造時には射出スリ
ーブ4の温度を400℃に維持することが可能となり、
破断チル層が製品に混入する虞は全くなくなる。
【0019】なお、万が一、加熱スリーブブッシュ3が
過熱した場合においては、加熱スリーブブッシュ3に、
図示していないが流体循環用フランジを取り付けて、こ
の流体循環用フランジを利用して、加熱スリーブブッシ
ュ3の断熱用の空気穴8に冷却水を流し、加熱スリーブ
ブッシュ3の温度を適温まで下げるようにすればよく、
水を流して冷却した後は、圧縮空気によるパージを行え
ば、また元の断熱用の空気穴8に戻ることとなる。
過熱した場合においては、加熱スリーブブッシュ3に、
図示していないが流体循環用フランジを取り付けて、こ
の流体循環用フランジを利用して、加熱スリーブブッシ
ュ3の断熱用の空気穴8に冷却水を流し、加熱スリーブ
ブッシュ3の温度を適温まで下げるようにすればよく、
水を流して冷却した後は、圧縮空気によるパージを行え
ば、また元の断熱用の空気穴8に戻ることとなる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、標準品の
金属製の射出スリーブ(バンドヒータのない一般的な射
出スリーブ)を利用可能なホットスリーブ法が実現で
き、消耗品である射出スリーブに安価な標準品を用いる
ことができるので、ホットスリーブ法を用いるダイカス
トマシンであっても、ランニングコストの上昇を抑える
ことができる。
金属製の射出スリーブ(バンドヒータのない一般的な射
出スリーブ)を利用可能なホットスリーブ法が実現で
き、消耗品である射出スリーブに安価な標準品を用いる
ことができるので、ホットスリーブ法を用いるダイカス
トマシンであっても、ランニングコストの上昇を抑える
ことができる。
【図1】本発明の1実施形態に係るダイカストマシンに
おける、射出スリーブの周辺構造を示す要部断面図であ
る。
おける、射出スリーブの周辺構造を示す要部断面図であ
る。
【図2】発明の1実施形態に係るダイカストマシンにお
ける、加熱スリーブブッシュの斜視図である。
ける、加熱スリーブブッシュの斜視図である。
【図3】発明の1実施形態に係るダイカストマシンにお
ける、加熱スリーブブッシュによる射出シリンダの加熱
特性を示す説明図である。
ける、加熱スリーブブッシュによる射出シリンダの加熱
特性を示す説明図である。
【図4】図3中の各温度特性線の測定箇所を示す説明図
である。
である。
1 固定ダイプレート 2 固定側金型 3 加熱スリーブブッシュ 4 射出スリーブ 5 プランジャチップ 6 溶湯供給口 7 カートリッジヒータ 8 空気穴 9 フランジ部 10 フランジ部 11 熱電対 12 結線コード
Claims (5)
- 【請求項1】 型締めされた金型のキャビティ内に、射
出スリーブ内を前進するプランジャチップによって溶湯
を射出・充填するようにしたダイカストマシンにおい
て、 前記射出スリーブが内装される加熱スリーブブッシュを
固定ダイプレートに取り付けて、この加熱スリーブブッ
シュに前記射出スリーブを加熱するためのヒータを内蔵
させ、かつ、前記加熱スリーブブッシュにおける前記固
定ダイプレート側に断熱層を設けたことを特徴とするダ
イカストマシン。 - 【請求項2】 請求項1記載において、 前記断熱層は、前記加熱スリーブブッシュの円筒部にお
ける外周側に、軸方向に多数個穿設された空気穴によっ
て形成されることを特徴とするダイカストマシン。 - 【請求項3】 請求項2記載において前記空気穴は、少
なくとも2層以上にわたって形成されることを特徴とす
るダイカストマシン。 - 【請求項4】 請求項2記載において前記空気穴は、そ
の外方側を閉塞されたものであることを特徴とするダイ
カストマシン。 - 【請求項5】 請求項1記載において、 前記加熱スリーブブッシュにおける前記射出スリーブの
溶湯供給口と反対側には、前記金型への取り付け用のつ
ば部が設けられ、このつば部からリード配線が導出され
るようにしたことを特徴とするダイカストマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10319116A JP2000141008A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | ダイカストマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10319116A JP2000141008A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | ダイカストマシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000141008A true JP2000141008A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18106651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10319116A Pending JP2000141008A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | ダイカストマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000141008A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007222944A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Oskar Frech Gmbh & Co Kg | ホットチャンバダイキャストマシン用の加熱可能な計量装置 |
-
1998
- 1998-11-10 JP JP10319116A patent/JP2000141008A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007222944A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Oskar Frech Gmbh & Co Kg | ホットチャンバダイキャストマシン用の加熱可能な計量装置 |
US7810550B2 (en) | 2006-02-24 | 2010-10-12 | Oskar Frech Gmbh & Co. Kg | Heatable metering device for a hot chamber die-casting machine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050215 |