JPH0647522A - 鋳造装置 - Google Patents
鋳造装置Info
- Publication number
- JPH0647522A JPH0647522A JP20922092A JP20922092A JPH0647522A JP H0647522 A JPH0647522 A JP H0647522A JP 20922092 A JP20922092 A JP 20922092A JP 20922092 A JP20922092 A JP 20922092A JP H0647522 A JPH0647522 A JP H0647522A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- feeder
- temp
- cavity
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 押湯部の容積を大きくすることなく十分な押
湯効果を得る。 【構成】 ヘッド型10と、湯道部21を有した主型2
0と、これらの型10,20と共に製品キャビティー3
0を画成するコア型40と、ヘッド型10内に嵌合配置
された温度制御ブロック50とを備えている。温度制御
ブロック50の熱媒体80は、ポンプ110から冷却水
が供給される循環路を有し、また下部外周に加熱コイル
90が巻かれている。ヘッド型10には、部位Aおよび
Bの温度を検出する温度センサ60および70が設置さ
れており、コントローラ130は各センサ60,70の
出力に基づいて、加熱コイル90およびポンプ110を
制御する。
湯効果を得る。 【構成】 ヘッド型10と、湯道部21を有した主型2
0と、これらの型10,20と共に製品キャビティー3
0を画成するコア型40と、ヘッド型10内に嵌合配置
された温度制御ブロック50とを備えている。温度制御
ブロック50の熱媒体80は、ポンプ110から冷却水
が供給される循環路を有し、また下部外周に加熱コイル
90が巻かれている。ヘッド型10には、部位Aおよび
Bの温度を検出する温度センサ60および70が設置さ
れており、コントローラ130は各センサ60,70の
出力に基づいて、加熱コイル90およびポンプ110を
制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造装置の改良に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】引け巣欠陥の発生を防止する手段とし
て、従来から鋳造用金型に押湯部を形成するようにして
いる。
て、従来から鋳造用金型に押湯部を形成するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】十分な押湯効果を得る
ためには、上記押湯部の容積を大きく設定すれば良い
が、そのようにすると、金型の形状が大きくなり、しか
も金型に注入する溶湯量が増加する。
ためには、上記押湯部の容積を大きく設定すれば良い
が、そのようにすると、金型の形状が大きくなり、しか
も金型に注入する溶湯量が増加する。
【0004】本発明の目的は、かかる状況に鑑み、押湯
部の容積を大きくすることなく十分な押湯効果を得るこ
とができる鋳造装置を提供することにある。
部の容積を大きくすることなく十分な押湯効果を得るこ
とができる鋳造装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の鋳造装置は、金
型の押湯部に加熱手段を設けている。
型の押湯部に加熱手段を設けている。
【0006】
【作用】押湯部を加熱して押湯の熱エネルギーを高める
ことができるので、押湯部の容積が小さくても十分な押
湯効果が得られる。
ことができるので、押湯部の容積が小さくても十分な押
湯効果が得られる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1は、エンジンのピストンを鋳造す
るために適用した本発明に係る鋳造装置の一実施例を示
している。
ついて説明する。図1は、エンジンのピストンを鋳造す
るために適用した本発明に係る鋳造装置の一実施例を示
している。
【0008】この実施例に係る鋳造装置の金型は、筒状
のヘッド型10と、湯道部21を有した主型20と、こ
れらの型10,20と共に製品キャビティー30を画成
するコア型40と、ヘッド型10内に嵌合配置された温
度制御ブロック50とで構成されている。
のヘッド型10と、湯道部21を有した主型20と、こ
れらの型10,20と共に製品キャビティー30を画成
するコア型40と、ヘッド型10内に嵌合配置された温
度制御ブロック50とで構成されている。
【0009】上記ヘッド型10には、熱電対式温度セン
サ60および70が貫通設置されており、センサ60は
上記製品キャビティー30の上部周縁部位Aの温度Ta
を、またセンサ70は該部位Aから後記の押湯キャビテ
ィー82の基部側に若干距離だけ寄った部位Bの温度T
bをそれぞれ検出する。
サ60および70が貫通設置されており、センサ60は
上記製品キャビティー30の上部周縁部位Aの温度Ta
を、またセンサ70は該部位Aから後記の押湯キャビテ
ィー82の基部側に若干距離だけ寄った部位Bの温度T
bをそれぞれ検出する。
【0010】上記温度制御ブロック50は、図2に示す
ような断面を有する熱媒体80と、この熱媒体80の下
部外周面に巻着した発熱コイル90(図1参照)と、上
記熱媒体80の外周に被着した断熱材100とを備えて
いる。
ような断面を有する熱媒体80と、この熱媒体80の下
部外周面に巻着した発熱コイル90(図1参照)と、上
記熱媒体80の外周に被着した断熱材100とを備えて
いる。
【0011】上記熱媒体80は、銅合金等の熱伝導性良
い材料で形成されており、図2に示すように、その上部
には冷却水循環路81が形成され、またその中心部を上
下に貫通する態様で押湯キャビティー82が形成されて
いる。
い材料で形成されており、図2に示すように、その上部
には冷却水循環路81が形成され、またその中心部を上
下に貫通する態様で押湯キャビティー82が形成されて
いる。
【0012】なお、温度制御ブロック50は、ヘッド型
10に着脱自在に嵌合されており、その嵌合状態におい
ては、熱媒体80の下端に形成された外フランジ部83
の下面がヘッド型10の下端に形成された内フランジ部
11の上面に接する。
10に着脱自在に嵌合されており、その嵌合状態におい
ては、熱媒体80の下端に形成された外フランジ部83
の下面がヘッド型10の下端に形成された内フランジ部
11の上面に接する。
【0013】上記上記冷却水循環路81は、その流入口
81aがポンプ110を介して冷却水のタンク120に
連結され、その流出口81bが該タンク120に連結さ
れている。また、上記温度センサ60,70、発熱コイ
ル90および上記ポンプ110のモータ111は、コン
トローラ130にそれぞれ接続されている。
81aがポンプ110を介して冷却水のタンク120に
連結され、その流出口81bが該タンク120に連結さ
れている。また、上記温度センサ60,70、発熱コイ
ル90および上記ポンプ110のモータ111は、コン
トローラ130にそれぞれ接続されている。
【0014】以下、この実施例の作用について説明す
る。上記コントローラ130は、注湯直前に発熱コイル
90を付勢して、熱媒体80とヘッド型10の下部を押
湯効果が最大限に得られる温度まで予熱する。なお、こ
のときコントローラ130は、温度センサ60または7
0の出力に基づいて上記予熱のための温度制御を行う。
る。上記コントローラ130は、注湯直前に発熱コイル
90を付勢して、熱媒体80とヘッド型10の下部を押
湯効果が最大限に得られる温度まで予熱する。なお、こ
のときコントローラ130は、温度センサ60または7
0の出力に基づいて上記予熱のための温度制御を行う。
【0015】上記予熱が終了すると、主型20の湯道部
21を介して製品キャビティー30および押湯キャビテ
ィー82内に溶湯(この実施例では、アルミ、もしくは
アルミ合金)が充填される。
21を介して製品キャビティー30および押湯キャビテ
ィー82内に溶湯(この実施例では、アルミ、もしくは
アルミ合金)が充填される。
【0016】以後、コントローラ130は、上記温度セ
ンサ60,70の検出温度Ta,Tbと、図3に示した
冷却特性a,bとに基づいて、上記部位AおよびBの温
度がそれぞれ冷却特性aおよびbに従って降下するよう
に上記発熱コイル90およびポンプ110のモータ11
1を制御する。すなわち、温度Ta,TbがTb≧Ta
+α(αは例えば10℃に設定される)という関係を満
たしながら降下されるように上記コイル90およびモー
タ111を制御する。なお、上記冷却特性aおよびbを
表すデータは、メモリ140に予め格納される。
ンサ60,70の検出温度Ta,Tbと、図3に示した
冷却特性a,bとに基づいて、上記部位AおよびBの温
度がそれぞれ冷却特性aおよびbに従って降下するよう
に上記発熱コイル90およびポンプ110のモータ11
1を制御する。すなわち、温度Ta,TbがTb≧Ta
+α(αは例えば10℃に設定される)という関係を満
たしながら降下されるように上記コイル90およびモー
タ111を制御する。なお、上記冷却特性aおよびbを
表すデータは、メモリ140に予め格納される。
【0017】上記冷却特性aおよびbは、部位a→部位
b→押湯キャビティー82という指向性凝固が実現され
るように設定されている。それゆえ、特性aおよびbに
従った温度制御が行われると、押湯キャビティー92内
の溶湯が部位Bを介して部位Aに補給され、その結果、
該部位Aにおける引け巣欠陥の発生が防止される。
b→押湯キャビティー82という指向性凝固が実現され
るように設定されている。それゆえ、特性aおよびbに
従った温度制御が行われると、押湯キャビティー92内
の溶湯が部位Bを介して部位Aに補給され、その結果、
該部位Aにおける引け巣欠陥の発生が防止される。
【0018】なお、上記温度制御が行われない場合に
は、温度Ta,Tbの関係が時間経過に伴ってTa<T
bとなる。なぜなら、部位Aの容積に比して部位Bのそ
れが小さいからである。そして、この場合には、押湯キ
ャビティー92内の溶湯が部位Aに補給されなくなるた
め、該部位Aに引け巣欠陥が発生する虞れがある。
は、温度Ta,Tbの関係が時間経過に伴ってTa<T
bとなる。なぜなら、部位Aの容積に比して部位Bのそ
れが小さいからである。そして、この場合には、押湯キ
ャビティー92内の溶湯が部位Aに補給されなくなるた
め、該部位Aに引け巣欠陥が発生する虞れがある。
【0019】上記コントローラ130は、製品キャビテ
ィー30内における溶湯の凝固完了を温度センサ60,
70の検出温度もしくは鋳造時間管理用のタイマ(鋳造
開始時にトリガされる)のタイムアップ信号に基づいて
判断し、その時点で上記発熱コイル90を消勢するとと
もに、上記ポンプ110を高速運転して上記押湯キャビ
ティー82内の溶湯を急冷凝固させる。このように、押
湯キャビティー82内の溶湯を急冷凝固させれば、鋳造
のサイクルタイムを大幅に短縮することができる。
ィー30内における溶湯の凝固完了を温度センサ60,
70の検出温度もしくは鋳造時間管理用のタイマ(鋳造
開始時にトリガされる)のタイムアップ信号に基づいて
判断し、その時点で上記発熱コイル90を消勢するとと
もに、上記ポンプ110を高速運転して上記押湯キャビ
ティー82内の溶湯を急冷凝固させる。このように、押
湯キャビティー82内の溶湯を急冷凝固させれば、鋳造
のサイクルタイムを大幅に短縮することができる。
【0020】なお、上記実施例では、特性a,bに従っ
た温度制御を行っているが、単に、温度Ta,Tbの関
係がTa<Tbとなるように温度制御を行うことも可能
である。
た温度制御を行っているが、単に、温度Ta,Tbの関
係がTa<Tbとなるように温度制御を行うことも可能
である。
【0021】また、上記実施例は引け巣欠陥対策として
押湯等の湯だまりを設けた金型であれば、鋳造の形態
(重力鋳造、低圧鋳造等)によらず有効に適用すること
ができる。
押湯等の湯だまりを設けた金型であれば、鋳造の形態
(重力鋳造、低圧鋳造等)によらず有効に適用すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、押湯部の予熱が可能で
あるから、押湯部の容積が小さくても十分な押湯効果を
得ることができる。したがって、金型形状の小型化を図
れると共に、金型に注入する溶湯量が少なくて済むとい
う利点が得られる。
あるから、押湯部の容積が小さくても十分な押湯効果を
得ることができる。したがって、金型形状の小型化を図
れると共に、金型に注入する溶湯量が少なくて済むとい
う利点が得られる。
【図1】本発明の一実施例を示した概念図。
【図2】熱媒体の構成を示した断面図。
【図3】冷却極性を例示したグラフ。
10 ヘッド型 20 主型 30 製品キャビティー 40 コア型 50 温度制御ブロック50 60,70 温度センサ 80 熱媒体 81 冷却水循環路 82 押湯キャビティー 90 発熱コイル 100 断熱材 110 ポンプ 130 コントローラ
Claims (1)
- 【請求項1】 金型の押湯部に加熱手段を設けたことを
特徴とする鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20922092A JPH0647522A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20922092A JPH0647522A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 鋳造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647522A true JPH0647522A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16569339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20922092A Pending JPH0647522A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647522A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07204780A (ja) * | 1993-12-01 | 1995-08-08 | Toyota Motor Corp | 鋳物製品の製造装置および製造方法 |
KR100482521B1 (ko) * | 2002-06-20 | 2005-04-14 | 현대자동차주식회사 | 중력주조물 압탕부 차폐 장치와 그 제어방법 |
CN103121097A (zh) * | 2011-11-17 | 2013-05-29 | 孔德选 | 铸件定量可控补缩生产方法 |
-
1992
- 1992-08-05 JP JP20922092A patent/JPH0647522A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07204780A (ja) * | 1993-12-01 | 1995-08-08 | Toyota Motor Corp | 鋳物製品の製造装置および製造方法 |
KR100482521B1 (ko) * | 2002-06-20 | 2005-04-14 | 현대자동차주식회사 | 중력주조물 압탕부 차폐 장치와 그 제어방법 |
CN103121097A (zh) * | 2011-11-17 | 2013-05-29 | 孔德选 | 铸件定量可控补缩生产方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100520561B1 (ko) | 다이케스팅 금형용 냉각장치 | |
CN106890985B (zh) | 一种用于制造无缩孔铸件的铸造装置进行铸造的方法 | |
US8056608B2 (en) | Method of mitigating against thermal contraction induced cracking during casting of a super Ni alloy | |
JP2009274098A (ja) | 低圧鋳造用砂型及びそれを利用した低圧鋳造装置 | |
US3752221A (en) | Mold apparatus for casting with downward unidirectional solidification | |
US3667533A (en) | Making directionally solidified castings | |
US3598172A (en) | Process of casting with downward-unidirectional solidification | |
JPH04356343A (ja) | 金型湯道の加熱装置 | |
JPH0647522A (ja) | 鋳造装置 | |
JPH06320252A (ja) | 加熱・冷却通路孔を有する成形用金型の製造方法 | |
JP5936543B2 (ja) | 溶融金属供給スパウト構造物を加熱するコントロールピン及びスパウトシステム | |
US1850477A (en) | Producing metallic ingots | |
JPH0138590B2 (ja) | ||
US3712368A (en) | Apparatus for making directionally solidified castings | |
US3760864A (en) | Method of casting in thin-walled molds | |
JPH06262337A (ja) | 金型温度制御方法 | |
KR20140006400A (ko) | 중력 주조 방법 | |
JP2005144461A (ja) | 鋳造品の冷却方法 | |
JP5246939B2 (ja) | 低圧鋳造用金型 | |
JPH10277702A (ja) | 鋳型の湯道の保温装置 | |
SU441098A1 (ru) | Многогнездна литейна форма | |
JPH04305352A (ja) | 精密鋳造金型への熱電対の鋳包み法 | |
JPH01166868A (ja) | 連続鋳造装置 | |
SU376162A1 (ja) | ||
JP2650129B2 (ja) | 金型鋳造における金型温度の管理方法 |