JP2000140973A - 多条vプーリ及びその製造法 - Google Patents

多条vプーリ及びその製造法

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JP2000140973A
JP2000140973A JP10321829A JP32182998A JP2000140973A JP 2000140973 A JP2000140973 A JP 2000140973A JP 10321829 A JP10321829 A JP 10321829A JP 32182998 A JP32182998 A JP 32182998A JP 2000140973 A JP2000140973 A JP 2000140973A
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outer peripheral
peripheral surface
multithread
center
pulley
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JP10321829A
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Inventor
Atsushi Watanabe
穆 渡辺
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SANSHU KK
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SANSHU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リブ中心が多条溝の中心を通る軸線上に位置
し、曲げ応力がかからないなようにして強度を高めて耐
久性に優れた多条Vプーリ及びその製造法を提供する。 【解決手段】中心開口をもつ金属円板素材の外周面中央
部分を割開いて断面T字形にし、その外周面に多条の凸
条を形成し、取付け面が多条溝の中心を通る軸線上に位
置するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車におけ
る動力伝達手段として用いられる多条Vプーリ及びその
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車など車両のエンジン部で発生した
回転動力をそのクランク軸を介してエアコンやウォータ
ーポンプ、パワーステアリングポンプなどへ伝達するた
めに使用するプーリーとしては、製造コストや車両の軽
量化などの観点から金属円板素材を塑性加工して製作さ
れたプーリーが広く使用されている。
【0003】従来このようなプーリの製造法としては、
例えば特公昭61−28419号公報や特公平2−28749号公報
に記載された方法が知られている。そのような従来公知
の方法は添付図面の図7〜図9に概略的に示し、すなわ
ち、金属円板素材Aを絞り加工することにより、図7に
示すような円筒部Bと取付け面Cとを備えた円筒体を形
成し、その後図8に示すように円筒体の円筒部を増厚し
その両端にフランジDを形成すると共に円筒体の円筒部
の直径を縮小し、その後図9に示すように増厚し縮径し
た円筒体の円筒部すなわちリムBに多条溝Eを転造する
ことから成っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来法で製
造された多条Vプーリは製造コストの低減や軽量化の点
では満足されていたが、その構造上V溝の中心と取付け
面との距離が大きく片持ちになり、曲げ応力がかかり強
度や耐久性の点で問題があった。ところでこの問題は肉
厚を厚くすることにより強度をある程度高めることがで
きるが、その反面製造コストや軽量化の問題が解決でき
なくなつてしまう。
【0005】そこで、本発明は、取付け面が多条溝の中
心を通る軸線上に位置し、曲げ応力がかからないなよう
にして強度を高めて耐久性に優れた多条Vプーリ及びそ
の製造法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】中心開口をもつ金属円板
素材の外周面中央部分を割開いて断面T字形にし、その
外周面に多条の凸条を形成し、取付け面が多条溝の中心
を通る軸線上に位置するように構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一つの実施の形態による
多条Vプーリの製造法は、プレス加工により金属厚板を
打ち抜いて中心開口をもつ金属円板素材を用意し、金属
円板素材の外周囲方向から割りロールを押圧して金属円
板素材の外周面中央部分を割開き、割りロールにより割
開いた金属円板素材の外周部分を金型により増厚し、こ
うして増厚した金属円板素材の外周部分に転造ロールを
押圧して円筒状リムを形成すると共にその両端にフラン
ジを形成し、さらに円筒状リムの周面に多条の凸条を形
成することから成る。
【0008】また本発明の別の実施の形態によれば、中
心開口をもつ金属円板素材の外周面中央部分を割開き、
割開いた金属円板素材の外周部分を増厚し、増厚した金
属円板素材の円筒状リムを形成すると共にその両端にフ
ランジを形成し、さらに円筒状リムの周面に多条の凸条
を形成して構成した多条Vプーリが提供される。
【0009】
【実施例】以下添付図面の図1〜図6を参照して本発明
の実施例について説明する。図1には、プレス加工によ
り金属厚板を打ち抜いて用意された中心開口1aをもつ
金属円板素材1を示し、この金属円板素材1は適当には
プレス加工により金属厚板を打ち抜いて用意される。
【0010】図2及び図3は金属円板素材1の外周囲の
割開き及び押し広げ工程を示し、金属円板素材1の一側
面側にはクランプ金型2がまた金属円板素材1の他側面
側にはベース金型3がそれぞれ配置され、各金型は金属
円板素材1のそれぞれの側面に向って矢印で示すように
摺動可能であり、また、図2に示す割開き工程で使用す
る各金型は、対向外方縁部2a、3aが斜めに開いた形状
をなしており、図3に示す拡張工程では対向外方縁部2
0a、30aが斜め凹曲面形状のクランプ金型20及びベー
ス金型30が使用される。割りロール4は図示していない
駆動系により回転駆動され、金属円板素材1の外周面の
中央部分に押し付けられ、そしてクランプ金型2及びベ
ース金型3の対向外方縁部2a、3aで画定された空間内
へ押し進められ、それにより金属円板素材1の外周面中
央部分は図示したように予め設定した深さまで割開らか
れる。
【0011】図3に示す拡張工程では対向外方縁部20
a、30aが斜め凹曲面形状のクランプ金型20及びベース
金型30が使用され、そして割りロール4に代えて、外周
面が円弧状の転造ロール5が使用される。割りロール4
で割開らかれた金属円板素材1の外周面中央部分は、転
造ロール5によってさらに押し広げられる。
【0012】図4には、増厚予備整形の転造工程が示さ
れ、金属円板素材1は両側面からクランプ金型21及び
ベース金型31によって拘束され、一方外周囲方向からは
増厚予備整形用の転造ロール6が押し込まれ、金属円板
素材1のリム部1bは増厚され予備整形されると共に両
端にフランジ1cが形成される。
【0013】図5には多条溝の転造工程が示され、図4
に示す転造工程と同様に、金属円板素材1は両側面から
クランプ金型21及びベース金型31によって拘束され、
一方外周囲方向からは多条溝形成用の転造ロール7が押
し込まれ、金属円板素材1の増厚したリム部1bに多条
溝1dが形成される。このようにして図6に示すような多
条溝1dの中心とリブ中心すなわち取付け面1eとが一
致した多条Vプーリが完成される。
【0014】ところで、図示実施例では、各金型及び各
加工ロールの駆動系及び動作制御系については省略され
ているが、任意の形式のものが使用でき、各クランプ金
型及び各ベース金型についてもそれぞれ複数の型構成要
素で構成することができ、金属円板素材1の外周部の加
工工程に応じてその移動または変位量を変更して整形加
工できるようにすることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の方法
によれば、中心開口をもつ金属円板素材の外周囲方向か
ら割りロールを押圧して金属円板素材の外周面中央部分
を割開き、割りロールにより割開いた金属円板素材の外
周部分を金型により増厚し、こうして増厚した金属円板
素材の外周部分に転造ロールを押圧して円筒状リムを形
成すると共にその両端にフランジを形成し、さらに円筒
状リムの周面に多条の凸条を形成するので、多条溝の中
心とリブ中心すなわち取付け面とを一致させることがで
き、従って低製造コストと軽量化の要求を満たしながら
使用中に曲げ応力を受けることがなく、その結果金属疲
労の心配がなく長期間安定して使用できる多条Vプーリ
を提供することができるようになる。
【0016】また、本発明の多条Vプーリは、板材から
丸円板を抜きそれを素材としているため、歩留まりがよ
くまた機械加工なしで素材を製作するためコストを大幅
に低減でき、コスト、性能(例えば重さや耐久性など)の
面で優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属厚板を打ち抜いて用意された金属円板素
材を示す概略図。
【図2】 金属円板素材の外周囲の割開き工程を示す概
略部分断面図。
【図3】 金属円板素材の外周囲の押し広げ工程を示す
概略部分断面図。
【図4】 増厚予備整形の転造工程を示す概略部分断面
図。
【図5】 多条溝を形成する転造工程を示す概略部分断
面図。
【図6】 本発明の方法で製造した多条Vプーリを示す
概略断面図。
【図7】 従来の多条Vプーリの製造法の一工程を示す
概略断面図。
【図8】 従来の多条Vプーリの製造法の別の工程を示
す概略断面図。
【図9】 従来の多条Vプーリの製造法のさらに別の工
程を示す概略断面図。
【符号の説明】
1:金属円板素材 2:クランプ金型 3:ベース金型 4:割りロール 5:転造ロール 6:増厚予備整形用の転造ロール 7:多条溝形成用の転造ロール 20:クランプ金型 30:ベース金型 21:クランプ金型 31:ベース金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス加工により金属厚板を打ち抜いて中
    心開口をもつ金属円板素材を用意し、金属円板素材の外
    周囲方向から割りロールを押圧して金属円板素材の外周
    面中央部分を割開き、割りロールにより割開いた金属円
    板素材の外周部分を金型により増厚し、こうして増厚し
    た金属円板素材の外周部分に転造ロールを押圧して円筒
    状リムを形成すると共にその両端にフランジを形成し、
    さらに円筒状リムの周面に多条の凸条を形成することか
    ら成ることを特徴とする多条Vプーリの製造法。
  2. 【請求項2】中心開口をもつ金属円板素材の外周面中央
    部分を割開き、割開いた金属円板素材の外周部分を増厚
    し、増厚した金属円板素材の円筒状リムを形成すると共
    にその両端にフランジを形成し、さらに円筒状リムの周
    面に多条の凸条を形成して構成したことを特徴とする多
    条Vプーリ。
JP10321829A 1998-11-12 1998-11-12 多条vプーリ及びその製造法 Pending JP2000140973A (ja)

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