JP2000140711A - マルチスリットノズル - Google Patents

マルチスリットノズル

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JP2000140711A
JP2000140711A JP10323206A JP32320698A JP2000140711A JP 2000140711 A JP2000140711 A JP 2000140711A JP 10323206 A JP10323206 A JP 10323206A JP 32320698 A JP32320698 A JP 32320698A JP 2000140711 A JP2000140711 A JP 2000140711A
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JP
Japan
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coating
nozzle
sealer
slit nozzle
slit
Prior art date
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Application number
JP10323206A
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English (en)
Inventor
Takashi Kaji
敬史 加治
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い粘性を有する塗料を塗装するときに、塗
膜表面が波模様となるのを抑えることができるノズルを
提供する。 【解決手段】 1本の塗料供給路11に連通する塗料吐
出スリット12を複数本備え、塗料吐出スリットの出口
12aが互いに平行とされている、マルチスリットノズ
ル10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ガンに取り付
けられ、シーラー、制振材、耐チッピング材などの高い
粘性を有する塗料塗布用のノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボデーの鋼板の板合わせ部などに
は、錆止や水入り防止などのために、塩ビ系シーリング
塗料(シーラー)が塗装される。また、自動車ボデーの
場所によっては、チッピング対策のために耐チッピング
材が塗装される。シーラー、耐チッピング材などは、い
ずれも自動車ボデー外板に塗装される塗料に比べて高い
粘性を有する。シーラーなどの高い粘性を有する塗料の
塗装には、図7に示すような、1本の塗料吐出スリット
2を有するノズル1が先端に取り付けられた塗装ガンが
使用される。たとえば、自動車のホイールの板合わせ部
のように、被塗装面が下向きの場合は、図8に示すよう
に、ノズル1は上向きにされ上向きにシーラーが吐出さ
れる。そのため、確実に板合わせ部に高い粘性を有する
シーラー3を塗着させるためには、シーラー3の吐出速
度が所定速度以上であることが必要になる。所定速度以
下では、シーラー3が被塗装面に届かない。一方、塗装
ガンの移動速度は、シーラー3の厚みを確保するために
所定速度以下とされる。これにより、所定時間におけ
る、シーラー吐出時のシーラー長さがシーラー塗着時の
シーラー長さより長くなる。その結果、シーラー3が被
塗装面で撓み、塗膜表面に、図8、図9に示すような波
模様が発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、目に触れる場
所にある塗膜表面が、波模様とされているのは、意匠上
好ましくない。本発明の目的は、高い粘性を有する塗料
を塗装するときに、塗膜表面が波模様となるのを抑える
ことができるノズルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎのとおりである。1本の塗料供給路に連通す
る塗料吐出スリットを複数本備え、該塗料吐出スリット
の出口が互いに平行とされている、マルチスリットノズ
ル。
【0005】上記のマルチスリットノズルでは、複数本
の塗料吐出スリットの出口から吐出された各塗料が互い
に干渉し、発生する波を打ち消すので、塗膜表面が波模
様となるのを抑えるもしくはなくすことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1実施例
のマルチスリットノズルを示し、図4は本発明の第2実
施例のマルチスリットノズルを示し、図5は本発明の第
3実施例のマルチスリットノズルを示し、図6は本発明
の第4実施例のマルチスリットノズルを示している。本
発明の全実施例に共通する部分もしくは類似する部分に
は、全実施例にわたって同じ符号を付してある。
【0007】まず、本発明の全実施例に共通する構成
を、図1、図2を参照して、説明する。なお、本発明の
全実施例のマルチスリットノズル10はシーラー(塩ビ
系シーリング材料)、制振材、耐チッピング材、防音材
などの粘性が高く、波模様が発生しやすい塗料を塗布す
るときに使用される。したがって、自動車ボデー外板用
の塗料の塗装時には使用されない。また、マルチスリッ
トノズル10は、たとえば、エアレススプレーガンなど
の塗装ガンの先端に着脱可能に取り付けられて使用され
る。
【0008】図1、図2に示すように、マルチスリット
ノズル10は、ノズルチップ10a、パッキン10c、
ノズルアダプターメス10d、ノズルアダプターオス1
0eからなる。ノズルチップ10aは略円柱状で上部中
央が突出している。下端はフランジ10bが形成されて
いる。軸芯には1本の塗料供給路11aが設けられてい
る。塗料供給路11aは上部で、ノズルチップ10a上
端にその各開口端(出口)がある複数本の塗料吐出スリ
ット12に連通している。ノズルアダプターメス10c
は、中空管状で下端部の内周面に雌ねじ13cが切られ
ている。内径は上部のほうが下部より小さく、内周面は
途中で段形状となっている。パッキン10dは円盤状で
中央に穴11dが明けられている。ノズルアダプターオ
ス10eは、略円柱状で上部外周面にはノズルアダプタ
ーメス10cの雌ねじ13cとねじ結合可能な雄ねじ1
3eが切られている。軸芯には塗料供給路11eが設け
られている。塗料供給路11eを形成する内面には塗装
ガンと連結可能なねじ14eが切られている。
【0009】ノズルアダプターメス10cに下方からノ
ズルチップ10aが挿入され、ノズルアダプターメス内
の段形状の部分にノズルチップ10aのフランジ10b
が係止し、ノズルチップ上部がノズルアダプターメス1
0cから突出している状態で、さらにパッキン10d、
ノズルアダプターオス10eが、順に、ノズルアダプタ
ーメス10cに下方から挿入され、ノズルアダプターオ
ス10eとノズルアダプターメス10cがねじ結合され
る。これにより、塗装ガンの先端への着脱が可能なマル
チスリットノズル10が得られる。
【0010】ノズルチップ10aの塗料供給路11aと
パッキン10cの穴11c、パッキン10cの穴11c
とノズルアダプターオス10eの塗料供給路11eはそ
れぞれ連通している。したがって、マルチスリットノズ
ル10は、1本の塗料供給路11と塗料供給路11の下
流に連通する複数本の塗料吐出スリット12を備える。
各塗料吐出スリット12の出口12aは互いに平行とさ
れている。出口12aの形状は、略長方形状である。隣
合うノズル出口12aの間隔は、0.5〜4mmとする
ことが望ましい。
【0011】つぎに、本発明の全実施例の共通の作用に
ついて説明する。マルチスリットノズル10は、塗装ガ
ンの先端に着脱可能に取り付けられて使用される。たと
えば、自動車ボデーのホイールアーチ(以下、被塗装面
とする)に錆止、水入り防止のためにシーラーが塗装さ
れる場合には、マルチスリットノズル10は、図3に示
すように、被塗装面と対向する向きとなる上向きに配置
される。また、マルチスリットノズル10は、塗料吐出
スリットの出口12aの長さ方向が塗装ガンの移動方向
と直交する向きとされる。シーラー15は粘性が高いた
め、上向きに吐出されたときに確実に被塗装面に付着す
るには、所定の吐出速度(たとえば、1000〜200
0mm/秒)でマルチスリットノズル10から吐出され
ることが必要となる。所定の吐出速度より小さいと、シ
ーラーが被塗装面に届かない。また、被塗装面へのシー
ラーの塗布厚さを確保するためには、塗装ガンが所定の
移動速度(たとえば、200〜500mm/秒)で移動
することが必要となる。この場合、シーラーの吐出速度
が大きく、ガンの移動速度が小さいので、所定時間あた
りのシーラー吐出時のシーラーの長さが、所定時間あた
りのシーラー塗着時のシーラーの長さより長くなる。そ
のため、各塗料吐出スリットの出口12aから吐出され
る各シーラーは従来のように波模様を形成するが、図3
に示すように、各塗料吐出スリットの出口12aから吐
出された各シーラー15同士が互いに干渉して互いの波
模様 (山部、谷部)を打ち消すので、結果的に波模様が
低減された塗膜表面もしくは波模様がない塗膜表面が得
られる。塗料吐出スリットを複数本にするとともに、塗
料吐出スリットの出口の間隔、塗料吐出条件、塗料吐出
方向を所定の値とすることによっても、各塗料吐出スリ
ットから吐出された各シーラーの層の各波模様の山部と
谷部が打ち消しあうことにより、波模様が低減されたも
しくは波模様のない塗膜表面が得られる。
【0012】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成を
説明する。本発明の第1実施例においては、マルチスリ
ットノズル10は、図1に示すように、2本の塗料吐出
スリット12が平行に設けられている。
【0013】本発明の第2実施例においては、マルチス
リットノズル10は、図4に示すように、2本の塗料吐
出スリット12が塗料供給路11との連通部分から塗料
吐出スリットの出口12aに向けて外方向に傾斜して設
けられている。これにより、塗料吐出スリットの出口1
2aの互いの間隔を大きくすることができる。また、シ
ーラーの吐出角度も変わる。
【0014】本発明の第3実施例においては、マルチス
リットノズル10は、図5に示すように、2本の塗料吐
出スリット12が塗料供給路11との連通部分から塗料
吐出スリットの出口12aに向けて内方向に傾斜して設
けられている。これにより、塗料吐出スリットの出口1
2aの互いの間隔を小さくすることができる。また、シ
ーラーの吐出角度も変わる。
【0015】本発明の第4実施例においては、図6に示
すように、塗料吐出スリット12が3本形成されてい
る。3本の塗料吐出スリット12は、第1実施例に示す
ように平行に設けられていてもよく、また、第2実施
例、第3実施例に示すように傾斜して設けられていても
よい。
【0016】
【発明の効果】本発明のマルチスリットノズルによれ
ば、各出口が平行にされた塗料吐出スリットを複数本有
し、各塗料吐出スリットから塗料が吐出されるので、吐
出された塗料が互いに干渉して、波模様を打ち消し、塗
膜表面に波模様が形成されるのを低減できるもしくはな
くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のマルチスリットノズルの
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のマルチスリットノズルの
平面図である。
【図3】本発明の第1実施例のマルチスリットノズルを
用いてシーラーを塗布する様子を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例のマルチスリットノズルの
主要部の断面図である。
【図5】本発明の第3実施例のマルチスリットノズルの
主要部の断面図である。
【図6】本発明の第4実施例のマルチスリットノズルの
主要部の断面図である。
【図7】従来のノズルの断面図である。
【図8】従来のノズルを用いてシーラーを塗布する様子
を示す図である。
【図9】従来のノズルを用いて塗布されたシーラーが波
模様を形成している状態を示す図である。
【符号の説明】
10 マルチスリットノズル 11 塗料供給路 12 塗料吐出スリット 12a 塗料吐出スリットの出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の塗料供給路に連通する塗料吐出ス
    リットを複数本備え、該塗料吐出スリットの出口が互い
    に平行とされている、マルチスリットノズル。
JP10323206A 1998-11-13 1998-11-13 マルチスリットノズル Pending JP2000140711A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288222A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Masao Senoo 水浄化装置
JP2006522191A (ja) * 2003-04-04 2006-09-28 ドイチェ アムフィボーリン−ヴェルケ フォン ロベルト ムールヤーン シュティフツング アンド コー カーゲー 少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料と該塗料の適用方法
JP2010036110A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Toyota Motor Corp 制振材を吐出するノズル、制振材塗布装置、及び、制振材塗布方法。
JP2012110828A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Honda Motor Co Ltd 高粘度材料の塗布方法
JP2020065963A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 東レエンジニアリング株式会社 多層塗工装置

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