JP2000140684A - 磁気分離装置及び方法 - Google Patents

磁気分離装置及び方法

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JP2000140684A
JP2000140684A JP10320598A JP32059898A JP2000140684A JP 2000140684 A JP2000140684 A JP 2000140684A JP 10320598 A JP10320598 A JP 10320598A JP 32059898 A JP32059898 A JP 32059898A JP 2000140684 A JP2000140684 A JP 2000140684A
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JP
Japan
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oxygen
air
poles
magnetic
separation unit
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JP10320598A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Okada
秀彦 岡田
Nobuhisa Takezawa
伸久 竹澤
Tsutomu Shimonosono
勉 下之園
Niro Tamura
仁郎 田村
Yasuo Takagi
康夫 高木
Kimichika Fukushima
公親 福島
Shigenori Fujiwara
重徳 藤原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気から酸素を経済的に、且つ高純度で分離さ
せることにある。 【解決手段】複数種類の成分要素からなる流体を流すこ
とのできる流路の壁面又は流路内部に、2組以上の磁石
を前記流路に対して垂直方向に対向させ、且つ互いに平
行になるように磁極のN極とS極とを交互に並設し、磁
場作用により前記成分要素を磁性成分要素と非磁性成分
要素とに分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気分離装置に関す
【0002】
【従来の技術】大気中の空気は約21%の酸素と78%
の窒素とを含み、大気中の空気は膨大な無尽蔵の酸素源
である。しかし、人は絶えず空気を呼吸するがそれによ
り血液100mlにつき約20ml(0℃、0/1MP
a)のO2 を取り込んで全身各組織に送り、栄養物質を
酸化することにより生ずるエネルギーを利用して生命を
維持し活動を続けている。大人1人が1日平均3000
Kcalのエネルギーを生ずるためには平均約600l
(0.1MPa、室温)のO2 を必要とする。
【0003】また、乗用自動車が1時間に約4lのガソ
リンを消費して走るときには平均して1時間に約30,
000(0.1MPa、室温)の酸素が消費されるか
ら、市街を多数の乗用車、トラックが走るときの酸素の
消費量は相当なものであることが推定される。
【0004】ジェット機が1機太平洋を横断するときに
は約50tonの酸素が消費されることになる。このよ
うな激しい消費により大気中のO2 の濃度に変化が起こ
るのではないかとも考えられるが、測定の結果、全く変
化は認められていない。
【0005】周知の如く、これは地球の他の部分の大気
の拡散混合が起こると共に、光合成を行っている地上の
植物と水中の藻類により補給(CO2 とH2 Oから炭水
化物とO2 が生成する)されている結果である。地球上
で光合成によるO2 の生成量は1年間に約1.5×10
6 tonではないかと概算されている。空気の体積の約
5分の1が酸素で無尽蔵といえる程多量に存在している
のに空気から簡単に分けて取り出すことは現在できてい
ないのである。
【0006】従来より一般的に知られている酸素製造方
法の主なものとしては、水の電気分解による方法と、空
気を液化した後に沸点の差異によって窒素と分離して酸
素を得る方法がある。
【0007】しかるに、電気分解による方法によれば、
最も純粋な酸素を得ることが可能であるが、電力の消費
が大きいという問題がある。
【0008】また、空気を液化して酸素を得る方法(深
冷分離法)は、周知の如く熱膨張を利用して空気の温度
を十分に下げる。即ち、20MPa位に圧縮した空気を
急に膨張させると周囲から熱を奪う余裕がなく,自分自
身から熱を取って温度が下がる。この温度の下降した空
気を再び圧縮して、また膨張させるという手順を繰り返
すことによって遂に空気は液化する。
【0009】この方法は現在一般的に利用されている酸
素の製法であるが、耐高圧装置と強力な圧縮機、寒剤及
び冷却水を必要とするため、使用電力も非常に多く、ま
た液体酸素は圧力(2MPa)の高圧でボンベに貯蔵さ
れているが、使用中には絶えず注意を払う必要があり、
しかもボンベ自体の重量もあることから運搬が容易では
ない。
【0010】そこで、最近では空気を液化することな
く、空気の吸着分離による酸素製法の研究が行われてい
る。この方法は、古くから天然に産するゼオライト(沸
石)が特異な吸着性を持つことが知られているが、この
天然ゼオライトは均一な品質のものを大量に得ることが
困難であり、またゲル状の粘土物質が混在していること
などから、これらの欠点を補い、しかも分子ふるい効果
を発揮するようにしたもので、1950年代に開発した
合成ゼオライトを使用している。
【0011】この合成ゼオライトは、合成結晶アルミ
ノ、シリケートの含水金属塩から組成されている。この
場合、金属カチオンを例えばNaなどのアルカリ金属で
置換すれば、A型ゼオライトとなり、さらに他の金属カ
チオンとイオン交換することによって、化学組成、結晶
構造、吸着性などの異なるさまざまなゼオライトを造る
ことができる。
【0012】合成ゼオライトの結晶構造のユニットセル
は、SiあるいはAlカチオンを取り囲む4個の酸素ア
ニオンよりなる正四面体で、これらが酸素、アニオンを
介して共有結合している結果、蜂の巣状の空洞が均一な
細孔によって連結した構造を取り、上式のH2 Oはこれ
らの空洞中に含まれる。
【0013】この結晶水は製品となるとき加熱によって
脱離されるので、吸着される分子用のスペースが確保さ
れることになる。Hカチオンをカリウム、カルシウム等
の他のイオンで交換すれば、結晶構造において各空洞を
結ぶ細孔の大きさが異なり、そこを通過する分子は限定
されることになる。
【0014】こうして造ったもの、例えば3A型は0.
3nm、4A型は0.35nm、5A型は0.42nm
の細孔径を持ち、そこを通過する分子の弾力性と運動エ
ネルギーから通常温度で細径孔よりも、おおよそ0.0
5nmの大きな分子まで通過させることができる。
【0015】合成ゼオライトの強い吸着力は、主として
これらの金属カチオンに起因しており、さらにその特異
な吸着特性はファンデルワールス力による物理吸着との
兼ね合いから生ずると考えられる。すなわち、細孔によ
って規制された分子は、さらに双極子モーメントが、金
属カチオンの極性と作用することによって、空洞内に強
くつかまることになる。
【0016】故に、もし吸着される分子があった場合、
細孔の径と、このモーメントの大きさの二重の制限を受
けることになり、選択性が良く、しかも強力な吸着特性
を得ることができる。
【0017】この特異な吸着材であるゼオライトに空気
中の窒素を吸着せしめて、酸素を分離することを吸着分
離法といっている。
【0018】この吸着分離法は製造費が安価で吐出圧力
は0.3MPaの一定圧で高圧ガス取締法の適用はな
い。しかし、酸素純度は95%までの任意の酸素濃度が
得られるが、経済的な発生濃度は60〜70%に留まっ
ていた。また、装置規模は1〜1000nm3 /hと小
規模に限られていた。
【0019】次に空気を液化することなく、空気の膜分
離による酸素製法の研究がある。この方法は、酸素分離
膜の片側に空気(酸素21%、窒素78%)を接触さ
せ、反対側をそれよりも低圧力にすることにより、窒素
よりも酸素をより多く選択的に透過させて酸素富化空気
を得るものである。
【0020】酸素と窒素では、酸素の方が化学的に活性
であること、及び窒素の分子量が14、分子径が0.3
1nmに対し、酸素の分子量が16、分子径が0.29
nmであり、酸素の方が分子量が大きいにもかかわらず
分子径が小さいことなどから、酸素の方が膜を透過しや
すいので、酸素と窒素の膜分離では酸素透過性膜を使用
する。
【0021】したがって、酸素分離膜用素材としては、
その溶解度係数と拡散係数が酸素に対してできる限り大
きく、窒素に対してはできる限り小さいものが好まし
い。代表的な酸素分離膜用素材としては、ポリジメチル
シロキサン−ポリカーボネートブロック共重合体、ポリ
(4−メチルペンテン−1)、ポリフェニレンオキサイ
ド(PPO)、ポリ[1−(トリメチルシリル)−1−
プロピン](PMSP)などが挙げられる。
【0022】以上のように現在行われる酸素の製法は、
大別すると電気分解による方法、深冷分離法、吸着分離
法、膜分離法の4方法となる。この4方法を経済的に比
較すると、膜分離法は製造費が安価で吐出圧力は0.1
mpaの一定圧で高圧ガス取締法の適用はない。
【0023】しかし、酸素純度は25〜40%と低純度
のものしか得られず、膜寿命もせいぜい数年程度と短い
という問題があった。また、装置規模は1〜1000N
3/hと小規模に限られていた。
【0024】吸着分離法は製造費が安価で吐出圧力は
0.3Mの一定圧で高圧ガス取締法及び消防法の適用は
ない。しかし、酸素純度は95%までの任意の酸素濃度
が得られるが、経済的な発生濃度は60〜70%に留ま
っていた。
【0025】また、酸素を含んだガスから磁場作用を用
いて酸素を分離する手段は種々提案されている。例え
ば、特開平5―309224公報には、複数の磁石を周
方向に並べ、その磁石で囲まれた中心部分に流路を形成
し、そこに酸素を含んだ混合ガスを流して、酸素を周辺
部に集めて分離する方法が示されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記公報で示された方
法の磁石の構造では、異なる磁極が交互に並ぶため、流
路の外周部の周方向に磁場の強弱が発生する。このた
め、周辺部は中心部と比べ酸素濃度は濃くなるものの周
方向には濃度差ができるため、他の気体を含む割合が増
え、効率良く酸素を集めることができない。
【0027】また、上記公報に示された方法は、大型化
に適した構造ではないため、火力発電所等、大量に酸素
を必要とするようなプラントでは、この方法を使用する
ことができない。酸素は空気中に21%しか含まれてい
ないため、流入量の約80%は必ず捨てなければならな
いため、大量の酸素を必要とする場合には、大量の空気
を処理しなければならない。
【0028】例えば、上記公報の方法の大量処理をする
ための改良として、中心軸の流路を広げるか、同心円状
にさらに流路を増設する方法が考えられるが、空気の流
れる空間を広げるとその空間内の磁場勾配が小さくなる
ため、装置が大きくなるにつれて効率は悪くなる。
【0029】また、同一の構造の分離装置を多数並べる
ことで大量処理は可能とも考えられるが、磁石の外側の
磁極からの漏洩磁場が、隣接の装置に影響を与えること
から装置を密に設置することは困難である。このため、
磁気シールド等の付帯設備が必要となるため、経済的で
はない。
【0030】本発明はこのような事情に対処してなされ
たもので、磁場作用、もしくは磁場作用及び膜分離法を
組合せた方法、もしくは磁場作用及び吸着分離法を組合
せた方法によって、空気から酸素を経済的に、且つ高純
度で分離させることができる磁気分離方法及びその装置
を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、磁場作用、もしくは磁場作用及び膜分離法
を組み合わせた方法、もしくは磁場作用及び吸着分離法
を組合せた方法によって、空気から酸素を経済的にかつ
高純度で分離させるようにしたものである。
【0032】即ち、請求項1に対応する発明は、複数種
類の成分要素からなる流体を流すことのできる流路の壁
面又は流路内部に、2組以上の磁石を前記流路に対して
垂直方向に対向させ、且つ互いに平行になるように磁極
のN極とS極とを交互に並設し、磁場作用により前記成
分要素を磁性成分要素と非磁性成分要素とに分離するも
のである。
【0033】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の磁気分離装置において、向かい合う磁極を
N極に対してはS極、S極に対してはN極を流路を挟ん
で対向配置させるようにしたものである。
【0034】請求項3に対応する発明は、請求項1又は
請求項2に対応する発明の磁気分離装置において、流路
又は流路壁面の一部に分離された成分要素のうち密度が
大きい流体の出口を設けたものである。
【0035】請求項4に対応する発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれかに対応する発明の磁気分離装置に空
気又は酸素を含んだ気体を流して、酸素と他の気体とを
分離することを特徴とする。
【0036】請求項5に対応する発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれかに対応する発明の磁気分離装置にお
いて、流路に流す流体を空気として、流路内に窒素を選
択的に吸着する装置又は物質を配設したものである。
【0037】請求項6に対応する発明は、請求項5に対
応する発明の磁気分離装置の流路内に空気を流し、吸着
装置又は物質により窒素を吸着させて空気から酸素を分
離させることを特徴とする。
【0038】請求項7に対応する発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれかに対応する磁気分離装置において、
流路に流す流体を空気又は酸素を含んだ気体として、流
路内に酸素を選択的に透過する膜を配設したものであ
る。
【0039】請求項8に対応する発明は、請求項7に対
応する発明の磁気分離装置の流路内に空気又は酸素を含
んだ気体を流し、酸素を選択的に透過する膜により、酸
素と他の気体を分離するものである。
【0040】このような構成の空気を酸素と窒素に分離
する方法及び装置においては、空気から磁場作用、もし
くは磁場作用及び膜分離法を組み合わせた方法、もしく
は磁場作用及び吸着分離法を組み合わせた方法によって
酸素を分離せしめることにより、実用上要望されている
経済的にかつ高純度で空気から酸素を分離せしめること
が可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態を説明
する前に、物理的性質の検討結果について述べる。
【0042】すべての物質は程度の差があるが、すべて
磁性体である。物質を磁場中に持ち込めば磁化される。
物質を磁場中に入れると分子内の電子が動き、その分子
内に電流が誘起されて、分子は一つの小磁石となる。有
機化合物や窒素等は反磁性を示し、それと反対に、磁場
の極の近くで異名の極を生ずる物質の酸素は常磁性体で
あって、磁化率は約104×10-6で、窒素は約−0.
4×10-6であり、酸素の磁化率は空気中に含まれる気
体の中で最大の磁化率を持っている。
【0043】したがって、磁場発生装置を設けて空気を
流通せしめると、酸素が磁場によって吸引されて、酸素
が流路方向とは垂直(横方向)方向に移動し、磁場が強
い部分の空気中には多くの酸素を含有することになる。
【0044】また、断面内で酸素濃度の分布ができ出口
において、その内の酸素濃度の濃い部分のみを集めるこ
とによって酸素を分離する。
【0045】次に上記物理的性質を利用した本発明の実
施の形態を図面により説明する。
【0046】図1は本発明の第1の実施の形態を模式的
に示す説明図である。
【0047】図1において、1は横方向に長形な非磁性
体からなる容器で、この容器1は前面側に流体(この例
では空気)の入口となる空気流入口3が設けられ、後面
側に酸素排出口5と窒素排出口4がそれぞれ設けられて
おり、流路に対して直交する上下面又は左右面(この例
では上下面)に3対の磁石2がそれぞれの磁極面を対向
させて配置されている。
【0048】この場合、磁石2としては常伝導磁石、永
久磁石又は超電導磁石のいずれを用いてもよい。また、
隣合う磁石の磁極はN極とS極を交互になるように、且
つ両路を挟んで対向する磁石の磁極はN極に対してはS
極、S極に対してはN極となるように配置されている。
【0049】次にこのような構成の磁気分離装置の作用
を述べる。
【0050】まず、磁石2が常伝導磁石、超電導磁石の
場合には各磁石を砺磁し、永久磁石の場合にはすでに磁
場を発生しているのでその必要はない。入口3より磁場
の発生した空間に空気を連続的に流し込む。この時、酸
素は磁場に引き付けられて酸素排出口5からは酸素を主
たる成分とする気体が連続的に排出される。窒素は磁場
の影響を受けないため、窒素排出口4からは窒素を主た
る成分とする気体が連続的に排出される。
【0051】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りである。温度は室温、気圧は0.1
MPa、発生磁場は10Tとする。本発明の試験結果は
次の通りである。
【0052】能力は純酸素換算出力で2000Nm3
h、酸素濃度は82〜85%、圧力は0.1MPaであ
った。
【0053】この試験と同じ運転動力で、電気分解によ
る方法もしくは深冷分離法もしくは吸着分離法もしくは
膜分離法によって、空気中から酸素を分離すると、能力
は純酸素換算出力で1/2以下である。
【0054】上記のような構成の磁気分離装置によれ
ば、特開平5―309224号公報で示された方法と比
べその酸素捕獲部分の磁場が均一であるため、酸素濃度
のむらが無く他の気体を含む割合が小さいため効率よく
酸素を集められる。
【0055】さらに、上記構成において、磁石の配置の
最適化を図ることにより、既存の磁場による酸素分離装
置と比べて効率的、且つ経済的に酸素の分離が行える。
【0056】図2は本発明の第2の実施の形態を模式的
に示す断面図である。
【0057】図2において、13は横方向に長形な非磁
性体からなる容器で、この容器13は前面側に流体(こ
の例では空気)の入口となる空気流入口14が設けら
れ、後面側に酸素排出口15と窒素排出口16がそれぞ
れ設けられると共に、窒素排出口16側に窒素ガスを吸
着する吸着材11を配設し、流路に対して直交する上下
面又は左右面(この例では上下面)に3対の磁石12が
それぞれの磁極面を対向させて配置されている。
【0058】この場合、磁石12としては常伝導磁石、
永久磁石又は超電導磁石のいずれを用いてもよい。ま
た、隣合う磁石の磁極はN極とS極を交互になるよう
に、且つ両路を挟んで対向する磁石の磁極はN極に対し
てはS極、S極に対してはN極となるように配置されて
いる。
【0059】次にこのような構成の磁気分離装置の作用
を述べる。
【0060】まず、磁石12が常伝導磁石、超電導磁石
の場合には各磁石を砺磁し、永久磁石の場合にはすでに
磁場を発生しているのでその必要はない。入口14より
磁場の発生した空間に空気を連続的に流し込む。この
時、酸素は磁場によって集まるが、窒素は吸着材11に
より吸着される。酸素排出口5からは酸素を主たる成分
とする気体が連続的に排出される。窒素は磁場の影響を
受けないため、窒素排出口4からは吸着材11により吸
着されなかった窒素を主たる成分とする気体が連続的に
排出される。
【0061】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りである。温度は室温、気圧は0.1
MPa、発生磁場は10Tとする。本発明の試験結果は
次の通りである。
【0062】能力は純酸素換算出力で2000Nm3
h、酸素濃度は85〜90%、圧力は0.1MPaであ
った。
【0063】この試験と同じ運転動力で、電気分解によ
る方法もしくは深冷分離法もしくは吸着分離法もしくは
膜分離法によって、空気中から酸素を分離すると、能力
は純酸素換算出力で1/2以下である。
【0064】図3は本発明の第3の実施の形態を模式的
に示す断面図である。
【0065】図3において、23は横方向に長形な非磁
性体からなる容器で、この容器23は前面側に流体(こ
の例では空気)の入口となる空気流入口24が設けら
れ、後面側に酸素排出口25と窒素排出口26がそれぞ
れ設けられると共に、酸素排出口25を挟む両側に酸素
ガスを選択的に透過する膜21を配設し、流路に対して
直交する上下面又は左右面(この例では上下面)に3対
の磁石22がそれぞれの磁極面を対向させて配置されて
いる。この場合、磁石22としては常伝導磁石、永久磁
石又は超電導磁石のいずれを用いてもよい。また、隣合
う磁石の磁極はN極とS極を交互になるように、且つ両
路を挟んで対向する磁石の磁極はN極に対してはS極、
S極に対してはN極となるように配置されている。
【0066】次にこのような構成の磁気分離装置の作用
を述べる。
【0067】まず、磁石22が常伝導磁石、超電導磁石
の場合には各磁石を砺磁し、永久磁石の場合にはすでに
磁場を発生しているのでその必要はない。入口24より
磁場の発生した空間に空気を連続的に流し込む。この
時、流入した空気中の酸素は磁場に引き付けられ、また
酸素の選択的透過膜21を通過して磁場の強い部分に集
まり、酸素排出口5からは酸素を主たる成分とする気体
が連続的に排出される。一方、窒素は磁場の影響を受け
ないため、磁場に影響されず残り窒素排出口26からは
窒素を主たる成分とする気体が連続的に排出される。
【0068】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りである。温度は室温、気圧は0.1
MPa、発生磁場は10Tとする。本発明の試験結果は
次の通りである。
【0069】能力は純酸素換算出力で2000Nm3
h、酸素濃度は85〜90%、圧力は0.1MPaであ
った。
【0070】この試験と同じ運転動力で、電気分解によ
る方法もしくは深冷分離法もしくは吸着分離法もしくは
膜分離法によって、空気中から酸素を分離すると、能力
は純酸素換算出力で1/2以下である。
【0071】図4は本発明の第4の実施の形態を模式的
に示す断面図である。
【0072】図4において、31は非磁性体からなる複
数個の容器で、これらの容器31は連結部36により流
路方向に接続されると共に、左右に対しては仕切又は境
界壁32により接続され、流路方向前段の容器31には
空気吸入口35が設けられ、流路方向後段の容器31に
は酸素排出口34と窒素排出口37がそれぞれ設けら
れ、さらに各容器31の上下面又はと左右面(本例では
上下面)には3対の磁石33がそれぞれ磁極面を対向さ
せて配置されている。この場合、磁石33としては常伝
導磁石、永久磁石又は超電導磁石のいずれを用いてもよ
く、また隣合う磁石及び流路を挟んで対向する磁石の磁
極は前述と同様の極性にして配置されている。
【0073】次にこのような構成の磁気分離装置の作用
を述べる。
【0074】まず、常伝導磁石又は超電導磁石の場合に
は各磁石を砺磁する。永久磁石の場合にはすでに磁場を
発生しているのでその必要はない。空気流入口35より
磁場の発生した空間に空気を連続的に流し込む。この
時、流入した空気中の酸素は磁場に引き付けられ磁場の
強い部分に集まり、またそれを繰り返す度に濃度が高く
なり、酸素排出口34からは高濃度の酸素が主たる成分
である気体が連続的に排出される。
【0075】一方、窒素は磁場の影響は受けないため、
磁場に影響されずに残り、窒素排出口37からは窒素を
主たる成分とする気体が連続的に排出される。また、仕
切り壁32は装置によっては必要が無い。
【0076】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りである。温度は室温、気圧は0.1
MPa、発生磁場は10Tとする。本発明の試験結果は
次の通りである。
【0077】能力は純酸素換算出力で4000Nm3
h、酸素濃度は85〜90%、圧力は0.1MPaであ
った。
【0078】この試験と同じ運転動力で、電気分解によ
る方法もしくは深冷分離法もしくは吸着分離法もしくは
膜分離法によって、空気中から酸素を分離すると、能力
は純酸素換算出力で1/2以下である。
【0079】このような構成とすれば、最も外側の磁石
を除き、磁石の発生する磁場は主に流路内に分布する構
造であるため、装置がえ大型となり、磁石の数が増える
ほど装置の効率が良くなる。
【0080】上記のような構造を持つ酸素分離装置で
は、最も外側の磁石を除き、磁石の発生する磁場は主に
流路内に分布する構造であるため、装置が大型になり磁
石の数が増えるほど、装置の効率は良くなる。
【0081】図5は本発明の第5の実施の形態を模式的
に示す断面図である。
【0082】図5において、43は流路方向に2段構成
にして設けられた非磁性体からなる複数の容器で、これ
らの容器43の前段と後段は連結部41によりそれぞれ
接続され、各段の容器43には空気吸入口44及び46
が設けられると共に、酸素排出口48、窒素排出口47
及び45、流路の上下面又は左右面(本例では上下面)
に3対の磁石42がそれぞれ磁極面を対向させて配置さ
れている。この場合、磁石42としては常伝導磁石、永
久磁石又は超電導磁石のいずれを用いてもよく、また隣
合う磁石及び流路を挟んで対向する磁石の磁極は前述と
同様の極性にして配置されている。
【0083】次にこのような構成の磁気分離装置の作用
を述べる。
【0084】まず、常伝導磁石又は超電導磁石の場合に
は各磁石を砺磁する。永久磁石の場合にはすでに磁場を
発生しているのでその必要はない。空気流入口44より
磁場の発生した空間に空気を連続的に流し込む。この
時、流入した空気中の酸素は磁場に引き付けられて磁場
の強い部分に集まり、またそれを繰り返すごとに濃度が
高くなり、酸素排出口48からは高濃度の酸素を主たる
成分とする気体が連続的に排出される。
【0085】一方、窒素は磁場の影響は受けないため、
磁場に影響されないで前段では容器43の窒素排出口4
5から、後段では窒素排出口47から窒素を主たる成分
とする気体が連続的に排出される。この時、後段の空気
吸入口46から空気を供給しないと酸素濃度は高くなる
が、容量は減少する。
【0086】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りであった。温度は室温、気圧は0.
1MPa、発生磁場は10Tとする。本発明の試験結果
は次の通りである。
【0087】能力は純酸素換算出力で2000Nm3
h、酸素濃度は90〜95%、圧力は0.1MPaであ
った。
【0088】この試験と同じ運転動力で、電気分解によ
る方法もしくは深冷分離法もしくは吸着分離法もしくは
膜分離法によって、空気中から酸素を分離すると、能力
は純酸素換算出力で1/2以下である。
【0089】上記のような構造を持つ酸素分離装置とし
ても、第4の実施の形態と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0090】図6は本発明の第6の実施の形態の酸素製
造プラントの一例を示す構成図である。
【0091】図6において、50は前述した第1乃至第
5の実施の形態で説明したいずれかの酸素分離ユニッ
ト、53はこの酸素分離ユニット50により製造された
酸素を主たる成分とする気体を空気濾過機51、空気送
風機52及びバルブ57を通して供給される吸着塔で、
この吸着塔53は窒素を吸着する性質を有する吸着材が
挿入されている。
【0092】また、54は吸着塔53で窒素、炭酸ガ
ス、水分が取除かれた酸素をバルブ57を通して供給さ
れる酸素レシーバで、この酸素レシーバ54に供給され
た酸素は吸着塔53との間でバルブ57を通して循環さ
せ、その純度を高められるようにしてある。
【0093】一方、55は吸着塔53内のゼオライトに
吸着された窒素、炭酸ガス、水分を脱着させる真空ポン
プ、56はこの真空ポンプ55によりバルブ57を通し
て吸引された窒素、炭酸ガス、水分を気体と液体に分離
して排出ガスとして排出するセパレータである。
【0094】ここで、空気濾過器51、空気送風機5
2、バルブ57、吸着塔53、酸素レシーバ54、真空
ポンプ55及びセパレータ56は吸着分離法による酸素
分離ユニットを構成している。
【0095】次に上記のように構成された酸素製造プラ
ントの作用を述べる。
【0096】酸素分離ユニット50によって製造された
酸素富化空気は、空気濾過機51で濾過され、空気送風
機52でゼオライトが挿入された吸着塔53に供給され
る。この杞憂着党53では、ゼオライトに窒素、炭酸ガ
ス、水分を吸着させ、残った酸素は酸素レシーバー54
から取出される。
【0097】この吸着塔53内のゼオライトに吸着され
た窒素、炭酸ガス、水分は真空ポンプ55で脱着させ、
セパレータ56により気体と液体を分離した後、気体が
排ガスとして排出される。
【0098】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りであった。温度は室温、気圧は0.
1MPa、発生磁場は10Tとする。本発明の試験結果
は次の通りである。
【0099】まず、酸素分離ユニットを用いずに、通常
空気を空気濾過機51に送ったとき、すなわち吸着分離
法単独のときの、能力は純酸素換算出力で1000Nm
3 /h、酸素濃度は90〜93%、圧力は0.3MPa
であった。
【0100】次に酸素分離ユニット50を用いて製造し
た酸素濃度を40%に高めた酸素富化空気を圧縮機61
に送ったときの能力は、純酸素換算出力で2000Nm
3 /h(酸素濃度は95%、圧力は0.3MPa)以上
と2倍以上に向上した。
【0101】吸着分離法単独の酸素分離ユニットで同程
度の能力を得ようとすると、装置と運転動力を合わせた
コストは1つの吸着分離法単独の酸素分離ユニットの2
倍程度となる。
【0102】これに対して、本発明の酸素分離ユニット
と吸着分離法単独の酸素分離ユニットとを結合した装置
では、超電導コイルを用いた場合、装置と運転動力を合
わせたコストは1.5倍程度で済み、経済的に有利なも
のとなる。
【0103】図7は本発明の第7の実施の形態の酸素製
造プラントの一例を示す構成図である。
【0104】図7において、60は前述した第1乃至第
5の実施の形態で説明したいずれかの酸素分離ユニッ
ト、63はこの酸素分離ユニット60により製造された
酸素を主たる成分とする気体を圧縮機61、冷却機62
を通して交互に供給される2筒1組の吸着器で、この吸
着器63内には合成ゼオライトが充填されている。
【0105】また、64は吸着器63により水分と炭酸
ガスが除去された酸素を主たる成分とする気体を冷却す
る熱交換器、65は熱交換器64で冷却された気体が供
給される高圧塔、66はこの高圧塔65により加圧され
た気体を流入させて酸素と窒素に分離する精留塔、67
はこの精留塔66と連通する低圧塔、68は低圧塔67
から流入する気体を冷却する過冷器で、この過冷器68
で冷却された気体を熱交換器64を通して再度圧縮機6
3に戻す循環系を構成している。
【0106】さらに、69は熱交換器64で熱交換した
気体を膨脹させて低温を発生させる膨脹タービンで、こ
の膨脹タービン69で発生させた寒冷を高圧塔65に与
えている。
【0107】ここで、圧縮機61、冷却機62、吸着器
63、熱交換器64、高圧塔65、精留塔66、低圧塔
67、過冷器68及び膨脹タービン69は深冷分離法に
よる酸素分離ユニットを構成している。
【0108】次に上記のように構成された酸素製造プラ
ントの作用を述べる。
【0109】まず、酸素分離ユニット60によって製造
された酸素富化空気が圧縮機61に送られると、この酸
素富化空気は1〜4MPaに圧縮されて冷凍機62に供
給される。この冷却機62では圧縮された酸素富化空気
から冷却された水分を凝縮除去した後、交互に吸着と再
生が繰り返される2筒1組の吸着器63の吸着サイクル
にある筒を通り、充填されている合成ゼオライトによっ
て水分と炭酸ガスが完全に吸着除去される。
【0110】この精製された圧縮空気は熱交換器64で
−100℃以下の低温まで冷却され、また膨張タービン
69で−150℃以下の低温を発生させ、高圧塔65に
必要な寒冷を与える。この高圧塔65内の気体は精留塔
66で酸素と窒素に分離され、これらは各々熱交換器6
4で常温まで加熱される。また、液体酸素と液体窒素も
精留塔66から取り出される。
【0111】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りであった。温度は室温、気圧は0.
1MPa、発生磁場は10Tであった。本発明の試験結
果は次の通りであった。
【0112】まず、本発明による酸素分離装置ユニット
を用いずに、通常空気を圧縮機61に送ったとき、すな
わち深冷分離法単独のときの、能力は純酸素換算出力で
3000Nm3 /h、酸素濃度は9999.5%、圧力は
0.1mPaであった。
【0113】次に本発明の酸素分離装置ユニットを用い
て製造した酸素濃度を40%に高めた酸素富化空気を圧
縮機61に送ったときの、能力は純酸素換算出力で60
000Nm3 /h(酸素濃度は99.5%、圧力は0.
1MPa)以上と2倍以上に向上した。
【0114】深冷分離法単独の酸素分離ユニットで同程
度の能力を得ようとすると、装置と運転動力を合わせた
コストは1つの深冷分離法単独の酸素分離ユニットの2
倍程度となる。
【0115】これに対して、発明の実施の形態1もしく
は2もしくは3もしくは4もしくは5の酸素分離ユニッ
トと深冷分離法単独の酸素分離ユニットを結合した装置
では、装置と運転動力を合わせたコストは1.5倍程度
で済み、経済的に有利なものとなる。
【0116】図8は本発明の第8の実施の形態の酸素分
離装置の一例を示す構成図である。
【0117】第8の実施の形態においては、図8に示す
ように前述した第1乃至第5の実施の形態で説明したい
ずれかの酸素分離ユニット70に、空気濾過器71、酸
素富化膜ユニット72、真空ポンプ73、排気ファン7
4からなる膜分離法による酸素分離ユニットを結合する
構成としたものである。
【0118】次にこのように構成された酸素分離装置の
作用を述べる。
【0119】まず、酸素分離ユニット70によって製造
した酸素富化空気を空気濾過器71に送ってゴミを濾過
した後、酸素富化膜ユニット72間を流通させることに
より、窒素富化空気と酸素富化空気とに分離され、窒素
富化空気は排気ファン74によって排出される。また、
酸素富化空気は吸引ブロア73によって吸出される。
【0120】以上のような装置を用いて試験した際の試
験条件は、次の通りであった。温度は室温、気圧は0.
1MPa、発生磁場は10Tとする。本発明の試験結果
は次の通りである。
【0121】まず、酸素分離ユニットを用いずに、通常
空気を圧縮機61に送ったとき、すなわち膜分離法単独
のときの能力は、純酸素換算出力で1000Nm3
h、酸素濃度は30%、圧力は0.1MPaであった。
【0122】次に本発明の酸素分離ユニット70を用い
て酸素濃度を40%に高めた酸素富化空気を空気濾過器
71に送ったときの能力は、純酸素換算出力で2000
Nm 3 /h(酸素濃度は60%、圧力は0.1MPa)
以上と2倍以上に向上した。
【0123】膜分離法単独の酸素分離ユニットで同程度
の能力を得ようとすると、装置と運転動力を合わせたコ
ストは1つの膜分離法単独の酸素分離ユニットの2倍程
度となる。
【0124】これに対して、本発明の酸素分離ユニット
70と膜分離法単独の酸素分離ユニットを結合した装置
では、装置と運転動力を合わせたコストは1.5倍程度
で済み、経済的に有利なものとなる。
【0125】図9は本発明の第9の実施の形態のガス化
複合発電システムの一例を示す構成図である。
【0126】図9において、79は前述した第1乃至第
8の実施の形態のいずれかの酸素分離ユニットで、この
酸素分離ユニット79より取出された酸素は残渣油又は
石炭が供給されるガス化炉80に供給される。このガス
化炉80にはスラグホッパ81が収容されている。
【0127】また、85はガス化炉80で生成したガス
中のばい塵を除去するフィルタ82と冷却器83及び硫
黄分を除去する脱硫装置83を通してガス燃料として供
給されるガスタービンで、このガスタービン85には酸
素分離ユニット79で分離された窒素も供給される。8
8はガスタービン85で燃焼した排ガスを回収する排ガ
ス回収ボイラで、この排ガス回収ボイラ88で回収され
た排ガスは煙突90より放出される。
【0128】さらに、86はガスタービン85の排熱を
利用して発生させた蒸気により駆動される蒸気タービン
で、この蒸気タービン86には発電機87が連結されて
いる。89は蒸気タービン86で仕事を終えた蒸気を復
水する復水器で、この復水器89で復水された水は冷却
器83及び排ガス回収ボイラ88の2次冷却系として循
環させると共に、蒸気タービン86のボイラに給水する
ようになっている。
【0129】次に上記のように構成されたガス化複合発
電システムの作用を述べる。
【0130】まず、本発明の酸素分離ユニット79によ
って製造した酸素および石炭もしくは重質油などの燃料
をガス化炉80に供給して、COとH2 Oを主要成分と
するガス燃料に転換する。
【0131】次にガス化炉80の生成ガス中のばい塵を
フィルター82で、硫黄分を脱硫装置84で除去した
後、ガスタービン85の燃料として供給し、発電する。
また、ガスタービン85の排熱を利用して蒸気を発生さ
せ、蒸気タービン86を駆動して発電する。
【0132】ここで、従来のガス化複合発電システムで
は深冷分離法単独の酸素分離ユニットを用いているた
め、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合わせたコス
トが高く、システム全体のコストに占める割合も大きく
なり、システム全体のコストを上げる原因となっていた
が、本実施の形態によれば、ガス化複合発電システムの
酸素分離ユニットとして、従来よりも消費動力あたりの
純酸素換算出力の高い酸素分離ユニット79を用いてい
るので、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合わせた
システム全体のコストを下げることが可能となる。
【0133】図10は本発明の第10の実施の形態のC
2 回収型火力発電システムの一例を示す構成図であ
る。
【0134】図10において、91は前述した第1の実
施の形態乃至第8の実施の形態における酸素分離ユニッ
ト、92は天然ガスと共にCO2 排熱回収ボイラ104
から改質用蒸気が供給される改質器で、この改質器92
は天然ガス及び水蒸気を高温高圧化でH2 とCO(CO
2 、CH4 )に分離し、COタービン97から戻される
CO(CO2 、CH4 )を、酸素分離ユニット91より
送られてくる酸素により燃焼させて改質に必要な反応熱
を発生させて改質するものである。
【0135】また、94は改質器92で改質されたH2
とCO(CO2 、CH4 )が復水器93を介して供給さ
れる水素分離膜で、この水素分離膜94で分離された水
素は水素圧縮機95により圧縮した後、復水器93を介
して水素燃焼器96に供給され、また水素分離膜94に
より分離されないCOは復水器93を介してCOタービ
ン97に供給され、このCOタービン97を駆動する。
このCOタービン97には発電機100が連結されてい
る。
【0136】さらに、98はCOタービン97に連結さ
れた空気圧縮機で、この空気圧縮機98は空気を圧縮し
て水素燃焼器96に供給するものである。99は空気圧
縮機98に連結され、水素燃焼器96により燃焼により
得られるガスと空気圧縮機98より供給される翼冷却空
気により駆動されるガスタービンである。
【0137】一方、102はガスタービン99で燃焼し
た排熱ガスを回収する排熱回収ボイラ、101は発電機
100が連結され、排熱回収ボイラ102より発生する
蒸気により駆動する蒸気タービンで、この蒸気タービン
101より復水器93を介してポンプ103により排熱
回収ボイラ102に供給されるようになっている。機次
にこのように構成されたCO2 回収型火力発電システム
の作用を述べる。
【0138】まず、天然ガスを改質用蒸気とともに改質
器92に供給し、高温高圧化でH2とCO(CO2 、C
4 )に分離し、このCO(CO2 、CH4 )は改質器
92に戻し、酸素分離ユニット91によって製造した純
度95%以上の酸素で燃焼させ、改質に必要な反応熱を
与える。
【0139】燃焼ガスは高温高圧の高濃度CO2 となる
ので、COタービンと排熱回収ボイラで動力熱を回収し
た後、高濃度CO2 を直接回収する。CO2 と関係しな
いH 2 はガスタービン99の燃料として供給することで
発電する。さらに、ガスタービン99の排熱を利用して
蒸気を発生させ、蒸気タービン101を駆動して発電
し、高効率発電を行う。
【0140】ここで、従来のCO2 回収型火力発電シス
テムでは深冷分離法単独の酸素分離ユニットを用いるた
め、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合わせたコス
トが高く、システム全体のコストに占める割合も大きく
なり、システム全体のコストを上げる原因となっていた
が、本実施の形態によれば、CO2 回収型火力発電シス
テムの酸素分離ユニットとして、従来よりも消費動力あ
たりの純酸素換算出力の高い酸素分離ユニット79を用
いているので、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合
わせたシステム全体のコストを下げることが可能とな
る。
【0141】図11は本発明の第11の実施の形態の汽
力発電システムの一例を示す構成図である。
【0142】図11において、110は前述した第1乃
至第8の実施の形態で説明した酸素分離ユニット、11
3はこの酸素分離ユニット110より取出した酸素を通
風機111、予熱器112を介して燃料と共に供給され
るボイラである。
【0143】このボイラ113は燃料を燃焼させて蒸気
を発生させてタービン114を駆動して発電機115を
発電させるもので、このタービン114で仕事を終えた
蒸気は復水器116で復水してポンプ117によりボイ
ラ113に供給される。なお、118はボイラ113で
燃焼した燃焼ガスを放出する煙突である。
【0144】次にこのように構成された汽力発電システ
ムの作用を述べる。
【0145】酸素分離ユニット110によって製造した
酸素富化空気は通風機111によって予熱器112を通
してボイラ113に供給されることで燃料を燃焼させて
蒸気を発生させ、蒸気タービン114を駆動することで
発電機115を運転して発電する。
【0146】ここで、従来の汽力発電システムでは、ボ
イラ113に酸素富化空気ではなく、通常の空気を供給
しているため、燃焼効率を上げて発電効率を上昇させた
り、燃料を節減することが困難である。また、酸素富化
空気の製造に従来の深冷分離法単独の酸素分離ユニット
を用いることも考えられるが、酸素分離ユニットの設備
と消費動力を合せたコストが高く、システム全体のコス
トの占める割合も大きくなり、システム全体のコストが
高くなってしまう。
【0147】これに対して、本実施の形態の形態によれ
ば、従来の汽力発電システムの酸素分離ユニットよりも
消費動力あたりの純酸素換算出力の高い酸素分離ユニッ
ト110を用いているので、燃焼効率の上げて発電効率
を上昇させることができると共に、燃料を節減すること
ができる。また、酸素分離ユニットの設備と消費動力を
合わせたシステム全体のコストを下げることが可能とな
る。
【0148】図12は本発明の第12の実施の形態のガ
スタービン発電システムの一例を構成図である。
【0149】図12において、120は前述した第1乃
至第8の実施の形態で説明した酸素分離ユニット、12
1はこの酸素分離ユニット120より供給される酸素を
圧縮する圧縮機、124は圧縮機121で圧縮された酸
素が燃料と共に供給される燃焼器、123は燃焼器12
4で燃料を燃焼させた高温の燃焼ガスにより駆動される
ガスタービンで、このガスタービン123は圧縮機12
1を介して発電機122に連結されている。なお、12
5はガスタービン123で仕事を終えた燃焼ガスを放出
する煙突である。
【0150】次にこのように構成されたガスタービン発
電システムの作用を述べる。
【0151】酸素分離ユニット110によって製造した
酸素富化空気は、圧縮機121で圧縮して高圧にした後
に燃焼器124により燃料を燃焼させ、高温の燃焼ガス
でガスタービン123を駆動することで発電機122を
運転して発電する。
【0152】ここで、従来のガスタービン発電システム
では、圧縮機121に酸素富化空気ではなく、燃焼器1
24に通常の空気を供給しているため、燃焼効率を上げ
て発電効率を上昇させたり、燃料を節減することが困難
である。また、酸素富化空気の製造に従来の深冷分離法
単独の酸素分離ユニットを用いることも考えられるが、
酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せたコストが高
く、システム全体のコストの占める割合も大きくなり、
システム全体のコストが高くなってしまう。
【0153】これに対して、本実施の形態の形態によれ
ば、従来のガスタービン発電システムの酸素分離ユニッ
トよりも消費動力あたりの純酸素換算出力の高い酸素分
離ユニット110を用いているので、燃焼効率の上げて
発電効率を上昇させることができると共に、燃料を節減
することができる。また、酸素分離ユニットの設備と消
費動力を合わせたシステム全体のコストを下げることが
可能となる。
【0154】図13は本発明の第13の実施の形態の一
例を示す複合発電システムの構成図である。
【0155】図13において、130は前述した第1乃
至第8の実施の形態で説明した酸素分離ユニット、13
1はこの酸素分離ユニット130より供給される酸素を
圧縮する圧縮機、133は圧縮機131で圧縮された酸
素が燃料と共に供給される燃焼器、134は燃焼器12
3で燃料を燃焼させた高温の燃焼ガスにより駆動される
ガスタービンで、このガスタービン134は圧縮機13
1を介して発電機132に連結されている。
【0156】一方、135はガスタービン134より排
出される燃焼ガスにより蒸気を発生させる排熱回収ボイ
ラで、この排熱回収ボイラ135はガスタービン134
より排出された燃焼ガスの排熱により蒸気を発生させて
タービン136を駆動して発電機132を発電させるも
ので、このタービン136で仕事を終えた蒸気は復水器
137で復水してポンプ138により排熱回収ボイラ1
35に供給される。なお、139は排熱回収ボイラ13
5で排熱が回収された燃焼ガスを放出する煙突である。
【0157】次にこのように構成された複合発電システ
ムの作用を述べる。
【0158】酸素分離ユニット130によって製造した
酸素富化空気を圧縮機131で圧縮して高圧にした後に
燃焼器133に供給して燃料を燃焼させ、高温の燃焼ガ
スでガスタービン134を駆動することで発電機132
を運転して発電する。
【0159】ガスタービン134から放出された排気ガ
スを、排熱回収ボイラ135に導き、排気ガスの熱エネ
ルギーにより蒸気を発生させて蒸気タービン136を駆
動し、発電する。
【0160】ここで、従来の複合発電システムでは、燃
焼器133に酸素富化空気ではなく、通常の空気を供給
しているため、燃焼効率を上げて発電効率を上昇させた
り、燃料を節減することが困難である。また、酸素富化
空気の製造に従来の深冷分離法単独の酸素分離ユニット
を用いることも考えられるが、酸素分離ユニットの設備
と消費動力を合せたコストが高く、システム全体のコス
トの占める割合も大きくなり、システム全体のコストが
高くなってしまう。
【0161】これに対して、本実施の形態の形態によれ
ば、従来の複合発電ガスタービンの酸素分離ユニットよ
りも消費動力あたりの純酸素換算出力の高い酸素分離ユ
ニット130を用いているので、燃焼効率の上げて発電
効率を上昇させることができると共に、燃料を節減する
ことができる。また、酸素分離ユニットの設備と消費動
力を合わせたシステム全体のコストを下げることが可能
となる。
【0162】図14は本発明の第14の実施の形態の銅
製錬システムの一例を示す構成図である。
【0163】図14において、140は前述した第1乃
至第8の実施の形態で説明した酸素分離ユニット、14
1は酸素分離ユニット140より供給される酸素を圧縮
する圧縮機、142はこの圧縮機141で圧縮された酸
素を蓄えるガスホルダ、143はガスホルダ142に蓄
えられた酸素をブロア144により供給される燃焼器、
145はこの燃焼器143により燃焼したガスが送られ
る硫酸工場である。
【0164】一方、146は粉末の硫化物精鉱を乾燥す
る乾燥機、147はこの乾燥機146で乾燥した粉末の
硫化物精鉱がブロア144により流入する特殊加熱炉、
148は特殊加熱炉146で加熱された粉末の硫化物精
鉱が酸素分離ユニット140で製造された酸素と共に吹
込まれる自溶炉で、この自溶炉148は鉱石中の一部で
ある硫黄と鉄及び燃料を燃焼させてスラグを生成し、ま
た燃焼した硫黄を含む排ガスはボイラ149、サイクロ
ン150、電気集塵機151を経てブロア144により
硫酸工場145に送られるようになっている。
【0165】次にこのように構成された銅製錬システム
の作用を述べる。
【0166】銅を25〜30%含む粉末の硫化物精鉱を
乾燥機146で乾燥し、特殊加熱炉147で加熱した
後、自溶炉148に投入する。同時に酸素分離ユニット
140によって製造した酸素富化空気を予熱して燃料と
共に自溶炉148内に吹き込み、鉱石中の一部の硫黄と
鉄及び燃料を燃焼し、炉温の1250〜1300℃を維
持する。
【0167】銅はCu2 S、FeSを主成分とするマッ
ト(Cu40〜60%)となり、鉄は酸化されて主にF
eO、SiO2 を主成分とするスラグとなる。燃焼した
硫黄はSO2 となって排ガス中に入り、ボイラ149、
サイクロン150、電気集塵機151を経て、硫酸工場
145に送られる。
【0168】自溶炉148で作られたマットは銅の転炉
143に挿入され、酸素分離ユニット140によって製
造した酸素富化空気によって酸化され、粗銅とされる。
【0169】ここで、従来の銅製錬システムでは深冷分
離法単独の酸素分離ユニットを用いているため、酸素分
離ユニットの設備と消費動力を合わせたコストが高く、
システム全体のコストに占める割合も大きくてシステム
全体のコストを上げる原因となっていたが、本実施の形
態のシステムのように銅製錬システムの酸素分離ユニッ
トととして、従来よりも消費動力あたりの純酸素換算出
力の高い酸素分離ユニット140を用いているので、酸
素分離ユニットの設備と消費動力を合わせたシステム全
体のコストを下げることが可能となる。
【0170】図15は本発明の第15の実施の形態の一
例を示す鉄鋼製造システムの構成図である。
【0171】図15において、160は前述した第1乃
至第8の実施の形態で説明したいずれかの酸素分離ユニ
ット、161は石炭を乾留してコークスを作るコークス
炉、162は鉄鉱石破砕する破砕機、163は破砕機1
62で破砕された粉鉱と整粒鉱を篩分けする篩分器、1
64は篩分器163により篩分けられた粉鉱を焼結する
焼結器である。
【0172】また、165はコークス炉161で作られ
たコークスと、篩分器163により篩分けられた粉鉱、
焼結器164で焼結された焼結鉱、マンガン鉱石、石灰
石及びペレットが投入される溶鉱炉で、この溶鉱炉16
5には重油と送風機167より熱風炉166に空気を送
込んで温度を上昇させた熱風が送込まれるようになって
いる。
【0173】さらに、168は溶鉱炉165から得られ
る溶銑が投入される鉄混銑炉型溶銑台車、169は同じ
く溶鉱炉165から得られる溶銑が投入される混銑炉、
170は鉄混銑炉型溶銑台車168又は混銑炉169よ
り得られる混銑、スクラップ及び副原料が投入される平
炉、171は同じく転炉、172は同じく電気炉であ
り、平炉170には前述した酸素分離ユニット160よ
り酸素が供給される。
【0174】次にこのように構成された鉄鋼製造システ
ムの作用を述べる。
【0175】まず、石炭をコークス炉161で乾留して
コークスを作る。同時に鉄鉱石を破砕機162で破砕し
て、篩分器163で粉鉱と整粒鉱に篩分けした後、粉鉱
を焼結機164に焼結原料(石灰石及び粉コークス及び
床敷焼結鉱)と共に投入して焼結して焼結鉱を得る。
【0176】次に、コークス、整粒鉱、焼結鉱、マンガ
ン鉱石、石灰石及びペレットを溶鉱炉165に投入し
て、重油と送風機166から熱風炉166に空気を送込
んで作った熱風を送込み、溶銑を作る。次に、この溶銑
を混銑炉型溶銑台車168もしくは混銑炉169に投入
して混銑を作り、混銑、スクラップ、副原料(生石灰及
び石灰石及び蛍石及び鉄鉱石)を平炉170、転炉17
1、電気炉172のいずれかに投入する。
【0177】この場合、平炉170には重油と酸素分離
ユニット160によって製造した酸素を供給して溶鋼を
製造する。転炉171には酸素分離ユニット160によ
って製造した酸素を供給して溶鋼を製造する。電気炉1
72には電力と酸素分離ユニット160によって製造し
た酸素を供給して溶鋼を製造する。
【0178】ここで、従来の鉄鋼製造システムでは深冷
分離法単独の酸素分離ユニットを用いるため、酸素分離
ユニットの設備と消費動力を合わせたコストが高く、シ
ステム全体のコストに占める割合も大きくてシステム全
体のコストを上げる原因となっていたが、本実施の形態
の鉄鋼製造システムによれば、酸素分離ユニットとして
従来よりも消費動力あたりの純酸素換算出力の高い酸素
分離ユニット160を用いているので、酸素分離ユニッ
トの設備と消費動力を合わせたシステム全体のコストを
下げることが可能となる。
【0179】図16は本発明の第16の実施の形態の一
例をキュポラシステムを示す構成図である。
【0180】図16において、180は前述した第1乃
至第8の実施の形態で説明したいずれかの酸素分離ユニ
ット、183はこの酸素分離ユニット180で製造され
た酸素をキュポラ送風機181により制御弁182を介
して送込まれるキュポラである。
【0181】次にこのように構成されたキュポラシステ
ムの作用を述べる。
【0182】燃料兼加炭材としてのコークスと、原料と
なる屑鉄や銑鉄を交互にキュポラ183の上部から投入
し、キュポラ183の下部から着火すると同時に、酸素
分離ユニット180によって製造した酸素をキュポラ送
風機181によって制御弁182で制御しながら送風し
て燃焼する。それによって、400〜1500℃で溶融
し、加炭された融鉄がキュポラ183の下部に溜まる。
この融鉄を鋳型に流し込んで冷却固化し、製品としての
鋳物とする。
【0183】ここで、従来のキュポラシステムでは深冷
分離法単独の酸素分離ユニットを用いるため、酸素分離
ユニットの設備と消費動力を合わせたコストが高く、シ
ステム全体のコストに占める割合も大きくなり、システ
ム全体のコストを上げる原因となっていたが、本実施の
形態のシステムによれば、キュポラシステムの酸素分離
ユニットとして酸素分離ユニット180を用いているの
で、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せたシステ
ム全体のコストを下げることが可能となる。
【0184】図17は本発明の第17の実施の形態のキ
ュポラシステムの一例を示す構成図である。
【0185】図17において、190は前述した第1乃
至第8の実施の形態で説明したいずれかの酸素分離ユニ
ット、193はこの酸素分離ユニット190で製造され
た酸素を燃焼ブロア191、制御弁192を介して送込
まれる高温焼成炉で、この高温焼成炉193には燃料と
して都市ガスが供給されるようになっている。
【0186】次にこのように構成されたキュポラシステ
ムの作用を述べる。
【0187】高温焼成炉193に酸素分離ユニット19
0によって製造した酸素を燃焼ブロア191によって制
御弁192で制御しながら送風すると共に、燃料となる
都市ガスを制御弁192によって制御しながら供給し
て、千数百度の高温で燃焼して、セラミックス(耐火レ
ンガやファインセラミックスなど)を焼成する。
【0188】ここで、従来のセラミックス高温焼成シス
テムでは深冷分離法単独の酸素分離ユニットを用いるた
め、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合わせたコス
トが高く、システム全体のコストに占める割合も大きく
なり、システム全体のコストを上げる原因となっていた
が、本実施の形態のようにセラミックス高温焼成システ
ムの酸素分離ユニットとして、従来よりも消費動力あた
りの純酸素換算出力の高い酸素分離ユニット180を用
いているので、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合
わせたシステム全体のコストを下げることが可能とな
る。
【0189】図18は本発明の第18の実施の形態の都
市ゴミ処理システムの一例を示す構成図である。
【0190】図18において、201は都市ごみが投下
されるごみピット、203はごみピット201よりクレ
ーン202により投入されるごみを破砕する破砕機、2
04は破砕機203で破砕されたごみが投下される破砕
ゴミピット、205はこれらごみピット201及び破砕
ゴミピット204内のごみからでる水分と雑排水が流入
する排水ピットである。
【0191】また、206は破砕ゴミピット204より
クレーン202により投入されるごみを熱分解する溶融
熱分解炉で、この溶融熱分解炉206には前述した第1
の実施の形態乃至第8の実施の形態で説明したいずれか
の酸素分離ユニット200で製造された酸素とLPGが
供給されて燃焼させるものである。207は溶融熱分解
炉206で溶融したスラグを冷却するスラグ冷却槽、2
08はこのスラグ冷却槽207で冷却されて粒状となっ
たスラグを投下されるスラグホッパである。
【0192】一方、209はごみピット201、破砕ゴ
ミピット204、溶融熱分解炉206及び排水ピット2
05で発生したガスが押込送風機212により流入され
るガス燃焼炉で、このガス燃焼炉209では灯油やLP
Gなどを燃料として使用され、ここで燃焼した排ガスは
廃熱ボイラ210、電気集塵器211を通して送付器2
12により煙突213を通して排出させるようになって
いる。また、ガス燃焼炉209、廃熱ボイラ210、電
気集塵器211より取出された灰は灰処理装置214に
送られて処理されるようになっている。
【0193】次にこのように構成された都市ゴミ処理シ
ステムの作用を述べる。
【0194】ゴミピット201に都市ごみが投入される
と、この都市ごみより排水した後、クレーン202で破
砕機203に投入される。この破砕機203ではごみを
破砕して破砕ゴミピット204に投入し、この破砕ゴミ
ピット204で排水した後、クレーン202で溶融熱分
解炉206に投入する。この場合、排水は排水ピット2
05に集められる。
【0195】同時にLPガスと酸素分離ユニット190
によって製造した酸素を溶融熱分解炉206に供給し
て、都市ゴミを燃焼する。ここで、酸素を用いているの
で焼却温度は1700℃程度まで上昇し、ゴミ中の無機
物は溶融して大幅に減溶する。溶融スラグはスラグ冷却
槽207で冷却した後、粒状スラグとなってスラグホッ
パ208に集められる。また、一酸化炭素、メタンなど
を含む発生ガスは灯油やLPガスと共にガス燃焼炉20
9の燃料として利用し、廃熱ボイラ210で熱回収した
後、電気集塵器211で粉塵を除去して煙突213から
排気する。
【0196】ガス燃焼炉209及び廃熱ボイラ210及
び電気集塵器211から出た灰は灰処理装置214に集
めて処理する。
【0197】ここで、従来のセラミックス高温焼成シス
テムでは深冷分離法単独の酸素分離ユニットを用いるた
め、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合わせたコス
トが高く、システム全体のコストに占める割合も大きく
なり、システム全体のコストを上げる原因となっていた
が、本実施の形態のシステムのようにセラミックス高温
焼成システムの酸素分離ユニットとして、従来よりも消
費動力あたりの純酸素換算出力の高い酸素分離ユニット
200を用いているので、酸素分離ユニットの設備と消
費動力を合わせたコストが下がり、システム全体のコス
トを下げることが可能となる。
【0198】図19は本発明の第19の実施の形態の排
水処理システムの一例を示す構成図である。
【0199】図19において、222はエアレーション
タンクで、このエアレーションタンク222内には排水
が流入し、上部蓋体には複数台のプロペラモーター22
3により回転するプロペラ224が流入水を撹拌可能に
取付けられている。また、227は混合液沈殿池で、こ
の混合液沈殿池227に沈殿した汚泥はポンプ228に
よりエアレーションタンク222に返送されるようにな
っている。
【0200】一方、220は前述した第1の実施の形態
乃至第8の実施の形態で説明したいずれかの酸素分離ユ
ニットで、この酸素分離ユニット220で製造された酸
素は酸素ガス供給弁221を介してエアレーションタン
ク222に供給可能になっている。
【0201】次にこのように構成された排水処理システ
ムの作用を述べる。
【0202】有機性産業廃水や家庭廃水(下水)を混合
液沈殿池227から返送される汚泥を20〜30%の割
合で混合して廃水処理槽222に流し込むと共に、酸素
分離ユニット220によって製造した約90%濃度の酸
素を廃水処理槽222に供給し、4〜8時間プロペラ2
24による攪拌とプロペラシャフトからの酸素曝気によ
って酸素溶解した後、微生物で分解する。
【0203】そして、廃水処理槽222からの流出水は
混合液沈殿池227で約2時間汚泥を沈殿分離して、上
澄液を塩素滅菌後処理水として放流する。
【0204】ここで、従来の排水処理システムでは吸着
分離法単独の酸素分離ユニットを用いるため、酸素分離
ユニットの設備と消費動力を合わせたコストが高く、シ
ステム全体のコストに占める割合も大きくてシステム全
体のコストを上げる原因となっていたが、本実施の形態
のシステムのように排水処理システムの酸素分離ユニッ
トとして、従来よりも消費動力あたりの純酸素換算出力
の高い酸素分離ユニット220を用いているので、酸素
分離ユニットの設備と消費動力を合わせたシステム全体
のコストを下げることが可能となる。
【0205】図20は本発明の第20の実施の形態のア
セトアルヒデド製造システムの一例を示す説明図であ
る。
【0206】図20において、230は前述した第1の
実施の形態乃至第8の実施の形態で説明したいずれかの
酸素分離ユニット、231はこの酸素分離ユニット23
0で製造された酸素とエチレンが供給される反応器、2
32は反応器231での反応生成物を吸収する吸収塔、
233は吸収塔232で吸収された反応生成物から脱ガ
スする脱ガス塔、234はさらに脱水する脱水塔、23
5は脱ガスされた反応生成物を蒸留してアセトアルデヒ
トを精製する蒸留塔である。
【0207】このような構成のアセトアルヒデド製造シ
ステムにおいて、酸素分離ユニット230によって製造
した酸素及びエチレンを反応器231に供給して、塩化
バナジュムを触媒としてエチレンを直接酸化する。そし
て、反応生成物を吸収塔232で吸収し、脱ガス塔23
3で脱ガスし、脱水塔234で脱水した後蒸留塔235
で蒸留して、アセトアルデヒドを精製する。
【0208】ここで、従来のアセトアルデヒト製造シス
テムでは深冷分離法単独の酸素分離ユニットを用いるた
め、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せたコスト
が高く、システム全体のコストに占める割合も大きくな
り、システム全体のコストを上げる原因となっていた
が、本実施の形態のようにアセトアルデヒド製造の酸素
分離ユニットとして、従来よりも消費動力あたりの純酸
素換算出力の高い酸素分離ユニット230を用いている
ので、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せたシス
テム全体のコストを下げることが可能となる。
【0209】図21は本発明の第21の実施の形態の酸
化エチレン製造システムを示す構成図である。
【0210】図21において、240は前述した第1の
実施の形態乃至第8の実施の形態で説明したいずれかの
酸素分離ユニット、241は窒素を主体とする循環ガス
と酸素分離ユニット240で製造された酸素が供給され
る第1反応器、242はこの第1反応器241の反応ガ
スが圧入され循環水と接触させる第1吸収塔、243は
第1吸収塔242から発生する循環ガスの一部が流入す
るCO2 除去装置である。
【0211】また、245は第1吸収塔242からでる
酸化エチレンの吸収液を流入する脱着塔、244はこの
脱着塔245から出た水が流入する第2吸収塔、246
は脱着塔245より出る酸化エチレンが流入する放散
塔、247はこの放散塔246から酸化エチレンを精留
して酸化エチレンを製造する精留塔である。
【0212】次に上記のように構成された酸化エチレン
製造システムの作用を述べる。
【0213】窒素を主体とする循環ガスにエチレン及び
酸素分離ユニット240によって製造した酸素を供給
し、この混合ガスを第1反応器241に導入する。反応
は200〜300℃で1〜3MPaの加圧下で行う。
【0214】反応器は多管式のものを使い、外部に有機
熱媒体を循環させて反応熱を除去する。反応ガスを第1
吸収塔242に圧入して循環水と接触させ、反応ガス中
の酸化エチレンを水に吸収させる。水に吸収されないガ
スの大部分のガスは循環ガスとして第1反応器241に
戻るが、その一部はCO2 除去装置243に導き、ここ
で蓄積してくる二酸化炭素を除去して第1反応器241
に循環する。
【0215】第1吸収器242及び第2吸収塔244の
底部からでる酸化エチレンの吸収液を脱着塔245に送
り、酸化エチレンと水とに分ける。
【0216】次に放散塔246に導き、二酸化炭素等の
軽質分を除き、さらに精留塔247で精留して精製酸化
エチレンを得る。脱着塔247で酸化エチレンを放出し
て塔底から出た水を第1吸収塔242及び第2吸収塔2
44に循環する。
【0217】ここで、従来の酸化エチレン製造システム
では深冷分離法単独の酸素分離ユニットを用いているの
で、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せたコスト
が高くなり、システム全体のコストに占める割合も大き
くなり、システム全体のコストを上げる原因となってい
たが、本実施の形態のように酸化エチレン製造の酸素分
離ユニットとして、従来よりも消費動力あたりの純酸素
換算出力の高い酸素分離ユニット240を用いているの
で、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せたシステ
ム全体のコストを下げることが可能となる。
【0218】図22は本発明の第22の実施の形態のシ
クロヘキサノン製造システムを示す構成図である。
【0219】図22において、250は前述した第1の
実施の形態乃至第8の実施の形態で説明したいずれかの
酸素分離ユニット、251はシクロヘキサンと酸素分離
ユニット250で製造した酸素が供給される2段構成の
酸化器、252はこの酸化器251でヘキロヘキサンを
酸化させた生成物を水洗する水洗器、253はその酸化
生成物をアルカリ水によりアルカリけん化するけん化器
である。
【0220】また、255はこのアルカリけん化した後
未反応のシクロヘキサンを水洗器252により水洗して
回収するシクロヘキサン回収塔、257は脱中沸蒸留塔
256を介して導入される未反応のシクロヘキサンを精
留してシクロヘキサノンを得るシクロヘキサン蒸留塔、
258はこのシクロヘキサノンを精留してシクロヘキサ
ノールを得るシクロヘキサノール蒸留塔、258はシク
ロヘキサノールから水素を除去する脱水素器、260は
水素を除去したシクロヘキサノール蒸留する脱低沸蒸留
塔である。
【0221】このような構成のシクロヘキサノン製造シ
ステムにおいて、シクロヘキサン及び酸素分離ユニット
250で製造した酸素を酸化器251に供給して酸化さ
せ、その酸化生成物を水洗器252に導入して水洗し、
けん化器253に導入してアルカリけん化して未反応シ
クロヘキサンをシクロヘキサン回収塔255で回収後、
シクロヘキサン蒸留塔257で精留してシクロヘキサノ
ンをシクロヘキサノール蒸留塔258で精留してシクロ
ヘキサノールを得る。
【0222】ここで、従来のシクロヘキサノン製造シス
テムでは深冷分離法単独の酸素分離ユニットを用いてい
るので、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せたコ
ストが高くなり、システム全体のコストに占める割合も
大きくなり、システム全体のコストを上げる原因となっ
ていたが、本実施の形態のようにシクロヘキサノン製造
の酸素分離ユニットとして、従来よりも消費動力あたり
の純酸素換算出力の高い酸素分離ユニット250を用い
ているので、酸素分離ユニットの設備と消費動力を合せ
たシステム全体のコストを下げることが可能となる。
【0223】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、磁場
作用、もしくは磁場作用及び膜分離法を組合せた方法、
もしくは磁場作用及び吸着分離法を組合せた方法によっ
て、空気から酸素を経済的に、且つ高純度で分離させる
ことができる磁気分離方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気分離装置の第1の実施の形態
を模式的に示す説明図。
【図2】本発明による磁気分離装置の第2の実施の形態
を模式的に示す断面図。
【図3】本発明による磁気分離装置の第3の実施の形態
を模式的に示す断面図。
【図4】本発明による磁気分離装置の第4の実施の形態
を模式的に示す説明図。
【図5】本発明による磁気分離装置の第5の実施の形態
を模式的に示す説明図。
【図6】本発明による磁気分離装置を適用した酸素製造
プラント第6の実施の形態として示す構成図。
【図7】本発明による磁気分離装置を適用した酸素製造
プラントを第7の実施の形態として示す構成図。
【図8】本発明による磁気分離装置を適用した酸素分離
装置を第8の実施の形態として示す構成図。
【図9】本発明による磁気分離装置を適用したガス化複
合発電システムを第9の実施の形態として示す構成図。
【図10】本発明による磁気分離装置を適用したCO2
回収型火力発電システムを第10の実施の形態として示
す構成図。
【図11】本発明による磁気分離装置を適用した汽力発
電システムを第11の実施の形態として示す構成図。
【図12】本発明による磁気分離装置を適用したガスタ
ービン発電システムを第12の実施の形態として示す構
成図。
【図13】本発明による磁気分離装置を適用した複合発
電システムを第13の実施の形態として示す構成図。
【図14】本発明による磁気分離装置を適用した銅製錬
システムを第14の実施の形態として示す構成図。
【図15】本発明による磁気分離装置を適用した鉄鋼製
造システムを第15の実施の形態として示す構成図。
【図16】本発明による磁気分離装置を適用したキュポ
ラシステムを第16の実施の形態として示す構成図。
【図17】本発明による磁気分離装置を適用したキュポ
ラシステムを第17の実施の形態として示す構成図。
【図18】本発明による磁気分離装置を適用した都市ゴ
ミ処理システムを第18の実施の形態として示す構成
図。
【図19】本発明による磁気分離装置を適用した排水処
理システムを第19の実施の形態として示す構成図。
【図20】本発明による磁気分離装置を適用したアセト
アルヒデド製造システムを第20の実施の形態として示
す構成図。
【図21】本発明による磁気分離装置を適用した酸化エ
チレン製造システムを第21の実施の形態として示す構
成図。
【図22】本発明による磁気分離装置を適用したシクロ
ヘキサノン製造システムを第22の実施の形態として示
す構成図。
【符号の説明】
1,13,23,31,43……容器 2,12,22,33,42……磁石 3,14,24……空気流入口 4,16,26,37,45,47……窒素排出口 5,15,25,34,48……酸素排出口 11……吸着材 21……透過膜、 32……境界壁 35,44,46……空気吸入口、 36,41……連結部、 50,60,70,79,91,110,120,13
0……酸素分離ユニット、 140,160,180,190,200,220,2
30,240,250……酸素分離ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下之園 勉 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 田村 仁郎 神奈川県横浜市磯子区杉田町8番地 株式 会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 高木 康夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 福島 公親 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 藤原 重徳 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 4D006 GA41 MB04 MC22 MC46 MC49 MC65 PA03 PB17 PB62 PC71 4D012 BA02 CA05 CB11 CB16 CH08 CH10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の成分要素からなる流体を流す
    ことのできる流路の壁面又は流路内部に、2組以上の磁
    石を前記流路に対して垂直方向に対向させ、且つ互いに
    平行になるように磁極のN極とS極とを交互に並設し、
    磁場作用により前記成分要素を磁性成分要素と非磁性成
    分要素とに分離することを特徴とする磁気分離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気分離装置において、
    向かい合う磁極をN極に対してはS極、S極に対しては
    N極を流路を挟んで対置させる構造を持つ磁気分離装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の磁気分離装
    置において、流路又は流路壁面の一部に分離された成分
    要素のうち密度が大きい流体の出口を設けたことを特徴
    とする磁気分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の磁気分離装置に空気又は酸素を含んだ気体を流して、
    酸素と他の気体とを分離することを特徴とする磁気分離
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の磁気分離装置において、流路に流す流体を空気とし
    て、流路内に窒素を選択的に吸着する装置又は物質を配
    設したことを特徴とする磁気分離装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の磁気分離装置の流路内に
    空気を流し、吸着装置又は物質により窒素を吸着させて
    空気から酸素を分離させることを特徴とする磁気分離方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3記載のいずれかの
    磁気分離装置において、流路に流す流体を空気又は酸素
    を含んだ気体として、流路内に酸素を選択的に透過する
    膜を配設したことを特徴とする磁気分離装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の磁気分離装置の流路内に
    空気又は酸素を含んだ気体を流し、酸素を選択的に透過
    する膜により、酸素と他の気体を分離することを特徴と
    する磁気分離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101536454B1 (ko) * 2013-12-20 2015-07-13 주식회사 포스코 분말 제조 장치 및 분말 형성 방법

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