JP2000139676A - 体内に遺骨の安置が可能な構造を具備した仏像。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、体内に遺骨を安置し、身近な場所
で簡便にお祀り出来る仏像を提供する。 【構成】 本発明の仏像は、一部内部に空洞の構造を有
し、その空洞部分に遺骨片を収納出来るようにした。収
納する空間には蓋または扉を設け、遺骨の出入が簡便に
出来る構造を具備する。収納する骨片は、例えば硝子や
陶磁器の容器に密閉し、安置中の破砕を防止する構造と
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、仏像等の構造に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、内部に遺骨を安置する目的の構造
を持った仏像は無いようである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】身近な親族が亡くなっ
たとき、葬儀を行ない茶毘に付し、墓地等に埋葬するの
が一般的であるが、身近な遺族にとっては墓参等により
亡くなった者への直接的な語り掛けや日常報告等の行為
により、次第に心も癒されて来るものである。しかし、
多忙な社会生活を営んでいる現代人にとって、頻度の高
いお墓参りは大変な問題であった。

【０００４】

【問題を解決するための手段】本発明の手段は、茶毘に
付された遺骨の一片を仏像の体内に安置し、仏壇や厨子
に収納し、身近な部屋の一隅にて簡易なお祀り出来るよ
うにした。

【０００５】仏像の内部の一部を空洞にし、仏像後面に
は開閉が自在な蓋または扉を設け、遺骨を簡便に収納で
きる構造を具備することを特徴とする。

【０００６】収納する遺骨の破砕を防ぐために、例えば
硝子や磁器の容器に密閉する構造とするのが良い。

【０００７】

【発明の実施形態】本発明の実施形態を図１、図２を用
いて説明する。この実施形態は、古来から伝承されてい
る仏像の外部意匠１に、筒状の内部空洞２と蓋３を装着
した形態である。

【０００８】蓋３は、上方に滑らして下部を手前に引
く、または押すことで容易に脱着が出来る構造を具備す
る。

【０００９】安置する遺骨片は、遺族の語り掛けなどの
精神行為を勘案するとき、例えば耳骨とするのが望まし
いし。

【００１０】

【発明の効果】請求項１に記載の発明は、日頃多忙な社
会生活を営み、墓参の時間さえも自由にならない遺族に
とっての手軽な代用墓参が可能となり、精神の癒しが促
進される効果が期待できる。また、請求項２に記載の発
明は、仏像に遺骨を分骨収納する際に簡便となる効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】仏像の後方斜視図である。

【図２】本発明の実施形態を示す。

【符号の説明】

１ 仏像 ２ 遺骨が納められる内部空洞 ３ 脱着が自在な蓋

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 陶磁器或いは木質又は金属の仏像の内部
   が中空構造を有し、その空洞部分に遺骨を収納できる構
   造を特徴とする仏像。
2. 【請求項２】 遺骨の収納が簡便に出来るよう、仏像後
   面に開閉自在な扉又は蓋を有する構造を特徴とする請求
   項１記載の仏像。