JP2000139093A - ブラシレスdcモ―タの磁気的オフセットを設定するためのシステムおよび方法 - Google Patents

ブラシレスdcモ―タの磁気的オフセットを設定するためのシステムおよび方法

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JP2000139093A
JP2000139093A JP11265117A JP26511799A JP2000139093A JP 2000139093 A JP2000139093 A JP 2000139093A JP 11265117 A JP11265117 A JP 11265117A JP 26511799 A JP26511799 A JP 26511799A JP 2000139093 A JP2000139093 A JP 2000139093A
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Gabor Szoboszlay
ガボー・ジョボウストレイ
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】最適の磁気オフセットを検出する。 【解決手段】一組の磁石とブラシレス直流電動機の一組
の巻線との間の磁気オフセットを正確に決定するため、
第1位置値を整流制御器のセンサ位置入力部に入力し、
整流制御器から出力された正弦波整流信号で巻線を励磁
し、その相対的な運動から巻線と磁石間の距離を測定
し、整流信号がモータを定常状態とするように、位置帰
還信号に応答して、第2位置値を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレス(brush
less)直流モータの制御分野に関し,特にブラシレス直流
モータの磁気オフセットを決定し、モータが最高の能率
で作動できる整流電流を与えるため磁気オフセットを使
用する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的にはブラシレス直流モータは多数
の巻線を有する固定された固定子と、一組の磁石を有す
る可動の回転子とからなる。整流電流(commutation cu
rrent)と称される巻線を通る電流は、磁界の発生をも
たらす。磁界は回転子磁石に運動を起こし、モータに出
力を供給させる。モータが能率的に作動するためには、
巻線を励磁するために使用される整流電流が、適切な位
相と値のものでなければならない。適切な整流電流が供
給されないモータは、電流を力又はトルクに変換するに
は不充分であり、逆方向に作動することさえある。
【0003】適切な整流電流の量と位相を見つけるため
に、巻線に対する回転子磁石の位置を決定(測定)しな
ければならない。まず、位置センサが、モータの極に関
連して磁石の初期位置を決定する。増分位置センサで
は、その測定位置の値は、センサが初期化された時の任
意の距離である。適切な整流のために、センサの位置が
実際の磁石の極に位置合わせできるように、実際のオフ
セット値(即ち、増分距離)が決定されることが必ず必
要である。このオフセット値は、”磁気オフセット”と
して言及される。
【0004】位置センサを実際の極の位置に位置合わせ
させる1つの方法は、任意の磁気オフセットを用いて三
相電流値を巻線に与えることである。供給された電流
は、巻線と磁石の初期の位置合わせ状態と、供給された
電流の位相の分離とに依存して、ある力及びある方向で
モータを回転させる。供給された電流はパルスであり、
モータの有意な運動を避けるために同じパルスが反対方
向に供給される。続いて、モータにより出力される運動
と力に依存して初期電流設定値より低いか又は高い三相
電流パルスが供給される。モータにより最大の力が出力
されるまで、任意の一連の磁気オフセット値で巻線を励
磁し続けられる。最大値が達成されると、その後の整流
のためにこのオフセットは保存(即ち記憶)される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この手順は、望ましく
ないモータの運動を避けるために短い電流パルスを必要
とする。しかし、磁気オフセットの精度に影響する測定
誤差が生じるかもしれないので、これらのパルスは短す
ぎてはならない。
【0006】モータによって生じる力は、磁気オフセッ
トがどの程度正確に計算できるかの正弦波関数であるの
で、オフセットの決定は重要である。例えば、計算され
た磁気オフセットと実際の値との誤差が3%であれば、
モータによって生じる力は可能な(及び予想された)最
大出力の98%となるであろう。7%の誤差では、モー
タによる出力は90%に低下する。図1は磁気オフセッ
ト誤差と正弦波で整流されるモータにより出力された力
との間の関係を示す波形図である。図1で明らかなよう
に、磁気オフセットの誤差が零に近いほど、モータによ
り発生する力が大きく、更に能率的に作動される。
【0007】このように、磁石と巻線との間の距離を監
視するセンサにより検出された位置と、磁石から巻線ま
での間の実際のオフセットとの間の磁気オフセット誤差
を減少させることが望ましい。又、適切な整流電流がモ
ータに供給できるように磁気オフセットを迅速に且つ正
確に決定することが望ましい。更に、モータの動きと応
力が最小となるように磁気オフセットの決定が行われる
ことが望ましい。この決定は、モータにより出力される
動力を連続的に監視する必要なく自動的に行われるべき
である。
【0008】従って、関係する技術の問題と不利益を有
効に克服する解決法を提供することが望まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従った装置と方
法は、ブラシレス直流モータの磁気オフセット値を決定
する閉ループ装置を提供することによって、これらの要
求を満たし、他の利益を提供するものである。この閉ル
ープ装置は、モータの巻線を介して一定の振幅の三相電
流を連続的に供給する。最大の力を生じる望ましい磁気
オフセットを直接見出すのではなく、本発明に従った装
置と方法は、零出力を生じる(即ちモータを定常状態に
なす)オフセット値を決定する。
【0010】更に、本発明に従った装置と方法は、位置
センサをモータの磁極の実際の位置に迅速に位置合わせ
させることにより、ブラシレス直流モータをより正確に
且つ迅速に安定化させるものである。この位置合わせの
速度により、モータが更に能率的に作動し、モータが始
動する間、応力や動きを少なくして最大の出力が発生で
きる。
【0011】ここに具体化され広く説明された本発明の
目的に従って、本発明の原理に従った装置が、複数の巻
線と複数の磁石を有するブラシレス直流モータを制御す
るために提供される。この装置は回転子と巻線との間の
角度距離を表す磁気オフセット値を決定し且つモータが
最大の力を出力するため磁気オフセットを使用する構成
とされた位置検出器を含む。位置検出器は、モータの運
動をひきおこす正弦波整流信号を複数の巻線に与える構
成とされた整流制御器と、;及び、整流制御器に結合さ
れ、帰還(フィードバック)信号に応答してモータを定
常状態におく構成とされたリードフィルタ(lead filte
r)とを含む。更に、この装置はモータの運動から生じ
る位置変化信号を受信する構成とされた位置センサを含
み、位置変化信号は磁石と複数の巻線との間の距離を表
し、また帰還信号に対応するものである。
【0012】また、本発明の原理に従った方法が、一組
の磁石と一組の巻線とを有するブラシレス三相直流モー
タの磁気オフセットを決定するため提供される。この方
法は、開始位置値を整流制御器のセンサ位置入力部に与
えるステップと;整流制御器により出力される正弦波整
流信号でモータの巻線を励磁するステップと(該整流信
号は磁石の運動を起こす);その相対的な運動から生じ
る巻線と磁石との間の距離を測定するステップと;位置
帰還信号に応答して、整流制御器により出力された整流
信号がモータを定常状態に入るように第二位置値を決定
するステップとを含む。
【0013】次の発明の実施の形態の説明は、本発明の
範囲を限定するものではない。他の者が本発明を実行で
きるように実施例と説明を与えるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を実行する次の説明は、添
付図面に関するものである。適切な場合、異なる図面で
の同じ参照番号が同じ又は類似の要素を示す。
【0015】図2は、本発明に従って、ブラシレス直流
モータの磁気オフセット定数を決定するため使用され、
位置センサをモータの磁極に位置合わせさせるため磁気
オフセットを用いる装置100のブロック線図である。
装置100はブラシレス三相直流モータ140に結合し
た極位置決め装置110と、モータ140からの位置信
号を受信するため置かれた位置センサ150とを含む。
極位置決め装置110は、モータ140に対し整流設定
値を出力する整流制御器130に結合したリードフィル
タ素子120を含む。
【0016】本発明によると、極位置決め装置110の
操作とそれに含まれる構成部分の機能とは、ソフトウエ
アで実行される。好ましくは、マイクロプロセッサ、デ
ィジタル信号プロセッサ(DSP)又は類似の装置が、
リードフィルタ素子120と、整流制御器130の機能
を実行するために必要な設定がプログラムされている。
スペクトラム シグナル プロセシング システム社
(バーナビー、バンクーバー、B.C.カナダ)のPC
/C31DSPは、本発明の装置と方法とを実行するた
め使用できるDSPボードの例である。好ましくは、D
SPボードは、また、例えばパラメータ、多様な制御機
能及び命令を記憶できる局所記憶素子のような周辺装置
を含む。当業界の熟練者によって認識されるように、論
理素子や個別部品もまた極位置決め装置110の機能を
実行するため使用できよう。
【0017】本発明によると、モータ140は正弦波で
整流されることができるブラシレス三相リニアDC(直
流)モータである。本発明に従ったシステムと方法は、
リニアモータに限定されず、正弦波整流によつて作動で
きるあらゆる多相ブラシレス直流モータで利用できよ
う。
【0018】本発明によると、一定の振幅の三相電流が
モータ140の巻線を連続的に流れるような閉ループ技
術が使用される。本発明に従った装置と方法は、モータ
140から零出力を発生させる磁気オフセット値を決定
するものである。対照的に、従来の技術はモータから最
大の力を発生させる所望の磁気オフセットを直接見出そ
うとするものである。
【0019】好ましくは、整流制御器130が正弦波整
流入力信号をモータ140に与える。言い換えれば、そ
れは3つの入力、(1)センサ位置、(2)所望の出
力、及び(3)磁気オフセットを三相信号(位相0、位
相120、及び位相240)に変換する。この整流信号
は、モータ140から出力を発生させるために必要な励
磁電流を与える。
【0020】図3は、本発明に従った、ブラシレス直流
モータの磁気オフセット定数を決定し、モータの磁極に
位置センサを位置合わせさせるため磁気オフセットを使
用する手順の主なステップの流れ図である。まず、磁気
オフセット値に関する最初の推測が、整流制御器130
のオフセット入力部に供給される(ステップ310)。
便宜のために、零の初期入力が選択される。次に、整流
制御器130の「センサ位置」入力がまた零入力レベル
で供給され(ステップ320)、整流制御器130の
「所望の力」の入力が、定数に設定される(ステップ3
30)。
【0021】整流制御器130に対しこれらの3つの供
給された入力の結果、モータ140の磁極に関して任意
の位相の三相整流信号が発生する(ステップ340)。
この三相信号は、モータ140の巻線を励磁して、整流
信号の力と同じ方向に運動を発生させるために使用され
る。この運動で、モータ140は位置変化信号を出力す
る。この位置変化信号は、位置センサ150によって検
出される、モータ140の磁石と巻線との間の角度位置
関係を表している(ステップ360)。位置センサ15
0は、この実際の極及び磁石位置の読みを極位置決め装
置110に送る(ステップ360)。
【0022】極位置決め装置110に到達すると、角位
置がリードフィルタ素子120でフイルタ処理される。
リードフィルタ素子120は、整流制御器130の入力
部にゲイン信号を出力する。このゲイン信号は、本質的
に、測定されたセンサ位置値と初期の開始位置値との間
の差である(ステップ370)。リードフィルタ120
のフィルタ操作は、整流制御器130に供給される次の
磁気オフセット値がモータの力を零に調整するように選
択される。言い換えれば、閉ループシステムは、モータ
140が定常状態に到達し位置が変化しなくなるまで、
あるいは同じことであるがモータがもはや正味の力を発
生しなくなるまで、差の信号を発生し続ける(ステップ
380)。最後に、90°の値が最終オフセット値に加
えられ、それを最小の力の値から最大の力の値に変換す
る(ステップ390)。
【0023】モータ140を流れる三相電流が力を発生
しない2つの平衡点、即ち、0及び180°の磁気オフ
セット誤差が存在することに注意すべきである。前者は
安定であり、後者は不安定(正帰還に対応する)であ
り、これは実際には定常状態の解が−180から180
°で唯一であることを意味する。360°のあらゆるシ
フトは、それが2つの磁極の正確な距離であるので物理
的に等しく有効である。
【0024】数学的に、装置100は下記の数式で表す
ことができる。
【0025】
【数3】
【0026】式中、xは位置、
【数4】 は加速度、φは磁気オフセット推定値(位置と同じ単
位)、φ0は実際の磁気オフセットである。pole
pitch(極(磁極)ピッチ)は角単位又は角度で示す
磁石と巻線との間の距離であり、Fmaxはモータによ
り出力される最大の力である。
【0027】本発明によると、リードフィルタ120は
下記の数式で示される応答C(s)を与えることによっ
て、閉ループ装置を安定化する構成とされている。
【0028】
【数5】
【0029】この方程式は、リードフィルタ120が1
0radで零、100radで極を持つことを示してい
る。1000radでの他の極点はあらゆる高周波ノイ
ズを減少させる。当業界の熟練者は本発明によるこの閉
ループ装置が非線形であり、2つの平衡点近傍以外では
簡単な固有値分析では不十分であることを認識するであ
ろう。好ましくはフィルターの利得値は、最悪の場合の
位置の動きとノイズ感度との兼ね合いである。
【0030】例えば、C(s)のDC利得が10.0に
設定された場合、モータは初期の位置から定常位置まで
適切には±180/10=±18°動くであろう。極
(磁極)のピッチが34mmの場合、これは初期の始動シ
ーケンスの間±3.4mmのモータの運動となる。
【0031】好ましくは、この閉ループ磁気オフセツト
φは、代表的には半秒未満の間で定常状態に到達する。
オフセットを決定する最終的な方程式は下記の数式で示
される。
【0032】
【数6】
【0033】式中、表記wrap( )は360°のあ
らゆる倍数だけの減少を示している。この方程式中、実
際の位置の代わりに整流制御器130の位置入力部に最
初に零が供給されるので、最終位置値xfinalはオフセ
ットとの合計である。上記の方程式中90°の項又は極
(磁極)の半ピッチは最小の力から最大の力への移動を
示している。好ましくはこの最終値が変動磁気オフセッ
トとして保存され、及び極位置決め装置110により行
なわれるその後の全ての整流計算に使用される。この値
は、モータを始動させる時位置センサ150を磁極に位
置合わせさせるため使用される。
【0034】図4は本発明に従った第2の実施態様であ
る。図4において、例示の目的のためにだけに示され説
明される装置400は、第1の実施態様で示された構成
部分の大多数を含むが、実際に実行するため幾つかの付
加的な素子を有する。好ましくは、この第2の実施態様
は半導体リソグラフィの分野で使用され、その構成部分
は前に説明した方法で作動される。
【0035】第2の実施態様によると、モータ440は
半導体位置決めテーブルの運動を制御するため使用され
るブラシレスリニアDCモータである。第1の実施例の
位置センサ150は干渉計450に置き換えられてい
る。干渉計450はこの可動コイルモータの巻線の位置
の正確な光学的読取りを提供するものである。又、この
実施態様には装置400内の各種の素子間の両立性を確
保するため幾つかのインターフェイスと調整構成部分が
含まれる。
【0036】例えば、アナログインターフェイス(I/
F)ボード433が、整流制御器430からの整流信号
を3つのアナログ出力に変換する。このアナログ信号は
アナログ(I/F)ボード433に存在するアナログ−
ディジタルコンバータにより出力される電圧信号であ
る。増幅器及び信号調整ボード435は、アナログI/
Fボード433からの3つの電圧信号を受信してその電
圧レベルを電流に変換し、その電流を増幅し三相整流電
流をモータ制御器440に供給する。
【0037】この好ましい実施態様の場合、干渉計45
0の出力は標準的なVMEディジタルバスに適合するデ
ジタル信号である。この位置検出装置410に伝達する
ため、VME信号がディジタルI/Fボード455によ
り、前に説明したPC/C31のための特別なバス整流
信号に変換される。この構成において使用されるバスは
DSPLINKである。
【0038】図5Aと5Bは、本発明の装置と方法に従
った、固定磁石とトラック移動巻線モータの直線位置間
の関係を表す波形図である。例えば、図5Aにおいて直
流モータの最初の直線位置が約184.2mmであると示
されている。始動すると、本発明に従った装置と方法
は、約184.7mm最終的な定常状態の位置を決定す
る。図5Aの下半分で理解されるように、対応する磁気
オフセットは0から0.5mmに変化した。その後、極位
置決め装置110のソフトウェアとハードウェアは、磁
気オフセットを用いて、約0.4秒の安定化時間内にモ
ータ140を作動する適切な整流電流を与える。図5A
の波形図の下半分は、磁気オフセット誤差を示す。この
値が記憶され、その後の整流に使用される。図5Bは、
本発明に従った、ブラシレスリニアDCモータの始動と
位置合わせシーケンスに関する同様の試験結果である。
【0039】第3の実施の形態として、本発明を露光装
置に適用した例について説明する。本実施形態の露光装
置は、レチクルのパターンの縮小像をウエハの各ショッ
ト領域に露光するステッパー型の投影露光装置である。
【0040】図6は本実施形態の投影露光装置を示し、
この図6において、照明光学系1からの露光光ILが、
ダイクロイックミラー2により反射されてレチクルRの
パターン領域を照明する。ダイクロイックミラー2によ
り反射された後の露光光ILの光軸に平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な2次元平面内で図6の紙面に平行な方
向にX軸を、図6の紙面に垂直な方向にY軸を取る。
【0041】この場合、レチクルRは、レチクル側Yス
テージ3Y、及びレチクル側Xステージ3Xを介してレ
チクルベース4上に載置され、レチクル側Xステージ3
Xはレチクルベース4に対して固定子5A、及び可動子
5Bよりなるリニアモーター(以下、「リニアモータ
5」と呼ぶ)を介してX方向に駆動され、レチクル側Y
ステージ3Yはレチクル側Xステージ3Xに対して不図
示のリニアモータによりY方向に駆動される。また、レ
チクル側Yステージ3Y上にX軸用の移動鏡6X、及び
不図示のY軸用の移動鏡が固定され、移動鏡6X、及び
外部に設置されたX軸用のレチクル側のレーザ干渉計
(以下、「レチクル干渉計」という)7Xによりレチク
ル側Xステージ3XのX座標XR が計測され、不図示の
Y軸用の移動鏡、及び不図示のY軸用のレチクル干渉計
によりレチクル側Yステージ3YのY座標が計測され、
計測されたX座標XR 及びY座標は、装置全体の動作を
統括制御する中央制御系8に供給される。レチクル側Y
ステージ3Y、レチクル側Xステージ3X、レチクルベ
ース4、X軸のリニアモータ5、及びY軸のリニアモー
タよりなるステージ系をレチクルステージと呼ぶ。
【0042】露光光ILのもとで、レチクルRのパター
ンは、投影倍率β(βは例えば1/5)の投影光学系P
Lを介して縮小されてウエハW上の各ショット領域に投
影露光される。ウエハWは、ウエハ側Yステージ10
Y、及びウエハ側Xステージ10Xを介してウエハベー
ス11上に載置され、ウエハ側Xステージ10Xはウエ
ハベース11に対して固定子12A、及び可動子12B
よりなるリニアモータ(以下、「リニアモータ12」と呼
ぶ)を介してX方向に駆動され、ウエハ側Yステージ1
0Yはウエハ側Xステージ10Xに対して不図示のリニ
アモータによりY方向に駆動される。また、ウエハ側Y
ステージ10Y上にX軸用の移動鏡13X、及び不図示
のY軸用の移動鏡が固定され、移動鏡13X、及び外部
に設置されたX軸用のウエハ側のレーザ干渉計(以下、
ウエハ「干渉計」という)14Xによりウエハ側Xステー
ジ10XのX座標XWが計測され、不図示のY軸用の移
動鏡、及び不図示のY軸用のウエハ干渉計によりウエハ
側Yステージ10YのY座標が計測され、計測されたX
座標XW及びY座標は、中央制御系8に供給される。ウ
エハ側Yステージ10Y、ウエハ側Xステージ10X、
ウエハベース11、X軸用のリニアモータ12、Y軸用
のリニアモータ、並びにウエハWのZ方向への位置及び
傾斜角を制御するZレベリングステージ(不図示)よりな
るステージ系をウエハステージと呼ぶ。
【0043】中央制御系8は、レチクルステージ駆動系
15を介してレチクル側のX軸用のリニアモータ5及び
Y軸用のリニアモータの動作を制御してレチクルRの位
置決めを行うと共に、ウエハステージ駆動系16を介し
てウエハ側のX軸用のリニアモータ12及びY軸用のリ
ニアモータの動作を制御してウエハWの位置決めを行
う。
【0044】また、本実施形態ではウエハ側Yステージ
10Y上に、表面がウエハWの表面と同じ高さになるよ
うに基準マーク部材9が固定され、この基準マーク部材
9の表面に例えば十字型の基準マークが形成されてい
る。通常この基準マークは、ウエハステージに対するレ
チクルRの位置合わせ(レチクルアライメント)、及びウ
エハWの各ショット領域に敷設されたウエハマーク(ア
ライメントマーク)の位置検出を行うためのアライメン
トセンサの検出中心と露光中心との間隔(ベースライン)
の検出等に使用される。本例では更に、基準マーク部材
9上の基準マークをリニアモータの界磁石の位置の基準
としても使用する。
【0045】そのアライメントセンサとして、本例では
投影光学系PLの側面に固定されたオフ・アクシス方式
で、且つ撮像方式のアライメントセンサ20を使用す
る。このアライメントセンサ20内には、基準マーク部
材9(又はウエハW)の表面と共役な位置に所定の指標
マークが配置され、検出対象となりマークの像とその指
標マークとが同時に内部の撮像素子で撮像され、その撮
像信号S1が中央制御系8に供給されている。中央制御
系8では、その撮像信号S1を処理してそのアライメン
トセンサ20内の指標マークに対する計測対象のマーク
の位置ずれ量を求める。また、ダイクロイックミラー2
の上方には、TTR(スルー・ザ・レチクル)方式でレ
チクルRとウエハWの各ショット領域との位置関係を検
出するためのアライメントセンサ(不図示)も配置され
ている。
【0046】図7は、図6中のウエハステージの側面
図、及びその制御系の構成図である。図7において、リ
ニアモータ12の固定子12Aは、所定のカバー内に3
相の電機子コイル19を装着して構成されている。電機
子コイルには、ウエハステージ系16から、3相分の駆
動電流(励磁電流)30A、30B、30Cが供給され
る。また、可動子12Bは、ウエハ側Xステージ10X
の側面に固定された平板状のバックヨーク17の底面に
X方向に極ピッチPMで極性が順次反転するように4個
の永久磁石18を固定して構成されている。即ち、本例
のリニアモータ12はムービング・マグネット型の3相
のリニア同期モータであり、可動子12Bの構成が簡略
であるため、故障発生の確率が低く、且つメンテナンス
が容易となっている。但し、可動子側に電機子コイルを
収納したムービング・コイル型のリニアモータを使用し
てもよい。
【0047】そして、図6及び図7の構成において、リ
ニアモータ12が、図2、図4における3相モータ14
0、440に相当する。また、ウエハ干渉計14Xが、
図2における位置センサ150または図4における干渉
計450に相当する。また、ウエハステージ駆動系16
が、図4における増幅器435を含む構成となってい
る。更に、中央制御系8が、図2における磁極位置設定
装置110または図4における磁極位置設定装置41
0、デジタルI/F基板455及びアナログI/F基板
433を含む構成となっている。
【0048】そのため、この第3の実施形態において
も、第1、第2の各実施形態と同様、リニアモータにお
ける磁石のオフセットを精度良く検出することができ、
リニアモータの所望の性能を引き出すことができる。そ
の結果、露光装置全体としての性能が向上し、位置決め
精度やスループットの向上等の効果を得ることができ
る。
【0049】なお、本実施形態の露光装置としては、マ
スクと基板とを同期移動してマスクのパターンを露光す
る走査型の露光装置にも適用することができる。走査型
の露光装置は、例えば、米国特許第5,473,410
号に開示されており、本発明はこのような露光装置にも
適用可能である。この場合、レチクルを同期移動させる
ためのレチクルステージの駆動装置としても、前述の各
実施の形態で説明したリニアモータ及びその制御装置を
適用することができる。
【0050】なお、本実施形態の露光装置として、投影
光学系を用いることなくマスクと基板とを密接させてマ
スクのパターンを露光するプロキシミティ露光装置にも
適用することができる。
【0051】露光装置の用途としては半導体製造用の露
光装置に限らない。例えば、角型のガラスプレートに液
晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光装置や、薄
膜磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広く適用で
きる。
【0052】本実施形態の露光装置の光源としては、g
線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシ
マレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(19
3nm)、F2 レーザ(157nm)のみならず、X線
や電子線などの荷電粒子線を用いることができる。例え
ば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱電子放射
型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タンタル(T
a)を用いることができる。更に、電子線を用いる場合
は、マスクを用いる構成としてもよいし、マスクを用い
ずに電子線による直接描画によって基板上にパターンを
形成する構成としてもよい。
【0053】なお、投影光学系の倍率は縮小系のみなら
ず等倍及び拡大系のいずれでもよい。投影光学系として
は、エキシマレーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材
として石英や蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い
ればよい。また、F2 レーザやX線を用いる場合は反射
屈折系または屈折系の光学系にし(レチクルも反射型タ
イプのものを用いる)、また、電子線を用いる場合には
光学系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学
系を用いればよい。なお、電子線が通過する光路は真空
状態にすることはいうまでもない。
【0054】また、波長200nm程度以下の真空紫外
光(VUV光)を用いる露光装置では、投影光学系とし
て反射屈折型の光学系を用いることも考えられる。反射
屈折型の光学系としては、例えば、特開平8−1710
54号公報およびこれに対応する米国特許第5,66
8,672号、並びに特開平10−20195号公報お
よびこれに対応する米国特許第5,835,275号等
に開示されている、反射光学素子としてビームスプリッ
タと凹面鏡とを有する反射屈折型の光学系を用いること
ができる。また、特開平8−334695号公報および
これに対応する米国特許第5,689,377号、並び
に特開平10−3039号公報およびこれに対応する米
国特許出願第873,605号(出願日:1997年6
月12日)などに開示された、反射光学素子としてビー
ムスプリッタを用いず凹面鏡などを有する反射屈折型の
光学系を用いることができる。本発明はこのような投影
光学系を備えた露光装置にも適用可能である。
【0055】この他、米国特許第5,031,976
号、5,488,229号、および5,717,518
号に開示された、複数の屈折光学素子と2枚のミラー
(凹面鏡である主鏡と、反射素子または平行平面板の入
射面と反対側に反射面が形成される裏面鏡である副鏡)
とを同軸上に配置し、その複数の屈折光学素子によって
形成されるレチクルパターンの中間像を、主鏡と副鏡と
によってウエハ上に再結像させる反射屈折型の光学系を
用いてもよい。この反射屈折型の光学系では、複数の屈
折光学素子に続けて主鏡と副鏡とが配置され、照明光が
主鏡の一部を通ってウエハ上に達することになる。
【0056】さらに、反射屈折型の投影光学系として
は、たとえば、円形のイメージフィールドを有し、かつ
物体面側および像面側が共にテレセントリックであると
ともに、その投影倍率が1/4倍または1/5倍となる
縮小系を用いてもよい。この反射屈折型の投影光学系を
備えた走査型露光装置の場合、照明光の照射領域が、投
影光学系の視野内でその光軸を略中心とし、かつレチク
ルまたはウエハの走査方向と略直交する方向に沿って延
びる矩形スリット状に規定されるタイプであってもよ
い。このような走査型露光装置によれば、例えば、波長
157nmのF2レーザ光を露光用照明光として用いて
も100nmL/Sパターン程度の微細パターンをウエ
ハ上に高精度に転写することが可能である。本発明はこ
のような投影光学系を備えた露光装置にも適用可能であ
る。
【0057】ウエハステージやレチクルステージにリニ
アモータを用いる場合、エアベアリングを用いたエア浮
上型や、ローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁
気浮上型のどちらを用いてもよい。また、ステージは、
ガイドに沿って移動するタイプでもよいし、ガイドを設
けないガイドレスタイプでもよい。
【0058】ステージの駆動装置として、2次元方向に
移動可能なリニアモータ(平面モータ)を用いることが
でき、この場合も本発明を適用できる。平面モータを用
いる場合、磁石ユニットと電機子ユニットのいずれか一
方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユニット
の他方をステージの移動面側に設ければよい。
【0059】ウエハステージの移動により発生する反力
は、例えば、特開平8−166475号公報に記載され
ているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明はこのような反力処理機
構を備えたウエハステージにも適用可能である。
【0060】レチクルステージの移動により発生する反
力は、例えば、特開平8−330224号公報に記載さ
れているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明はこのような反力処理機
構を備えたレチクルステージにも適用可能である。
【0061】本願発明における実施の形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了した後、電気調整、動作確
認等を含む総合調整が行われ、露光装置全体としての各
種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およ
びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うこと
が望ましい。
【0062】半導体デバイスは、図8に示すように、デ
バイスの機能・性能設計を行うステップ1001、この
設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する
ステップ1002、シリコン材料からウエハを製造する
ステップ1003、前述した実施形態の露光装置により
レチクルのパターンをウエハに露光するウエハ処理ステ
ップ1004、デバイス組み立てステップ(ダイシング
工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)10
05、検査ステップ1006等を経て製造される。
【0063】以下、デバイスの製造方法についてさらに
詳細に説明する。図8には、デバイス(ICやLSIの
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例の一例を示すフローチャー
トが示されている。図8に示すように、まず、ステップ
1001(設計ステップ)において、デバイスの機能・
性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行
い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引
き続きステップ1002(マスク製作ステップ)におい
て、設計した回路パターンを形成したマスク(レチク
ル)を製作する。一方、ステップ1003(ウエハ製造
ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハ
を製造する。
【0064】次に、ステップ1004(ウエハ処理ステ
ップ)において、ステップ1001〜ステップ1003
で用意したマスク(レチクル)とウエハを用いて、後述
するように、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実
際の回路等を形成する。次いで、ステップ1005(デ
バイス組立てステップ)において、ステップ1004で
処理されたウエハを用いてデバイス組立てを行う。この
ステップ1005には、ダイシング工程、ボンディング
工程、およびパッケージング工程(チップ封入)等の工
程が必要に応じて含まれる。
【0065】最後に、ステップ1006(検査ステッ
ブ)において、ステップ1005で製作されたデバイス
の動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こう
した工程を経た後にデバイスが完成し、このデバイスが
出荷される。
【0066】図9には、半導体デバイスの場合におけ
る、前記ステップ1004の詳細なフロー例が示されて
いる。図9において、ステップ1011(酸化ステッ
プ)においては、ウエハの表面を酸化させる。ステップ
1012(CVDステッブ)においては、ウエハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップ1013(電極形成ステッ
プ)においては、蒸着によってウエハ上に電極を形成す
る。ステップ1014(イオン打込みステップ)におい
ては、ウエハにイオンを打込む。以上のステップ101
1〜ステップ1014のそれぞれは、ウエハ処理の各段
階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な
処理に応じて選択されて実行される。
【0067】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ1
015(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感
光剤を塗布する。引き続き、ステップ1016(露光ス
テップ)において、前述の図6、7に示す露光装置を用
いてマスク(レチクル)の回路がパターンをウエハに転
写する。次に、ステップ1017(現像ステップ)にお
いて露光されたウエハを現像し、ステップ1018(エ
ッチングステップ)においてレジストが残存している部
分以外の露出部材表面をエッチングにより取り去る。そ
して、ステップ1019(レジスト除去ステップ)にお
いて、エッチングが済んで不要となったレジストを取り
除く。
【0068】これらの前処理と後処理とを繰り返し行う
ことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成さ
れる。
【0069】当業界の熟練者は、本発明の範囲又は精神
を逸脱することなく、前述の実施例に於いて多様な変更
及び変化をなすことができると認識するであろう。
【0070】この明細書は本発明を限定するものではな
い。その代わりに、通常の熟練者が本発明を実施する様
々な方法を認識てきるように実施例と説明を与えるもの
である。
【図面の簡単な説明】
詳細な説明の一部をなす添付図面は、本発明の1実施態
様を示し、詳細な説明と共に本発明の原理を説明するも
のである。
【図1】本発明に従った、磁気オフセット誤差とブラシ
レス直流モータにより出力された力との関係を示す波形
図。
【図2】本発明に従った、ブラシレス直流モータの磁気
オフセット定数を決定し、位置センサをモータの磁極に
位置合わせするために磁気オフセットを使用する装置の
ブロック線図。
【図3】本発明に従った、ブラシレス直流モータの磁気
オフセット定数を決定し、位置センサをモータの磁極に
位置合わせするために磁気オフセットを使用する手順の
主なステップの流れ図。
【図4】図2の従った他の実施態様の主な構成部分のブ
ロック線図。
【図5A】本発明に従った、始動時の固定磁石とトラッ
ク−移動巻線モータとの直線位置間の関係を示す波形
図。
【図5B】本発明に従った、始動時の固定磁石とトラッ
ク−移動巻線モータとの直線位置間の関係を示す波形
図。
【図6】本発明の一実施例の投影露光装置を示す概略構
成図である。
【図7】図6のウエハステージ及びその制御系の一部を
示す構成図である。
【図8】本発明の一実施例の露光装置を用いた半導体デ
バイスの製造プロセスを示す図である。
【図9】本発明の一実施例の露光装置を用いた半導体デ
バイスのより具体的な製造プロセスを示す図である。
【符号の説明】
100 装置 110 極位置決め装置 130 整流制御器 140 ブラシレス三相直流モータ 150 位置センサ 400 装置 440 モータ 450 干渉計

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組の磁石と一組の巻線とを有するブラ
    シレス三相直流モータの磁気オフセットを決定する方法
    であって、 第1位置値を整流制御器のセンサ位置入力部に与えるス
    テップと;前記整流制御器により出力された前記磁石に
    運動を発生させる正弦波整流信号で前記巻線を励磁する
    ステップと、;その相対的な運動から生じる前記巻線と
    前記磁石との間の距離を測定するステップと;及び前記
    整流制御器により出力された前記整流信号が前記モータ
    を定常状態とするように、位置帰還信号に応答して、第
    2位置値を決定するステップとからなる方法。
  2. 【請求項2】 前記モータが、磁石と巻線との間の角度
    距離を測定する位置センサに結合されていること、並び
    に前記測定ステップが、 前記モータからの前記位置センサの距離を受信するサブ
    ステップと;及び距離に対応する前記位置帰還信号を前
    記整流制御器に結合した帰還素子に転送するサブステッ
    プとを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記整流制御器がセンサ位置入力部とオ
    フセット入力部とを含むこと、前記帰還素子が前記整流
    制御器の前記オフセット入力部に結合したリードフィル
    タからなること、並びに、前記決定ステップが、 前記第1位置と前記帰還位置信号とを比較して第2位置
    信号を発生させるサブステップと;前記第2位置信号を
    前記オフセット入力部に転送するサブステップ;及び前
    記モータが定常状態に到達した時、前記第2位置信号を
    前記整流制御器に関係する記憶装置に記憶するサブステ
    ップとを含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記整流制御器が、更に力レベル入力部
    を含み、前記開始位置値を与えるステップが、 前記開始位置値に零を与えるサブステップと;前記整流
    制御器の前記オフセット入力部に初期オフセット値を与
    えるサブステップと;及び前記整流制御器の前記力レベ
    ル入力部に定数を与えるサブステップとを含むことを特
    徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記整流制御器が複数の信号調整器に結
    合されていること、及び前記励磁ステップが、 前記信号調整器を用いて、前記整流信号を三相整流電流
    (その各位相が前記開始位置値、前記初期オフセット
    値、および前記整流制御器に与えられる前記定数に対応
    する)に変換するサブステップと、;及び前記巻線の組
    で前記三相整流電流を受けるサブステップとを含むこと
    を特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 複数の巻線と複数の磁石とを有するブラ
    シレス直流モータの制御システムであって、前記制御シ
    ステムが、 磁石と前記複数の巻線との間の相対距離を示す磁気オフ
    セット値を決定する構成とされ且つ前記モータが最大の
    力を出力できる整流電流を発生させるため前記磁気オフ
    セット値を用いる構成とされた位置検出装置を含み、 前記位置検出装置は、前記モータの運動を引き起こす正
    弦波整流信号を前記複数の巻線に与える構成とされた整
    流制御器と、前記整流制御器に結合され、帰還信号に応
    答して、前記モータを定常状態に置く構成とされたリー
    ドフィルタとを有し、 前記制御システムは更に、前記モータの運動から生じる
    変化位置信号を受信する構成とされた位置センサとを含
    み、前記変化位置信号は前記磁石と前記複数の巻線との
    間の相対距離を表し及び前記帰還信号に対応することを
    特徴とする制御システム。
  7. 【請求項7】 前記位置検出器が、 前記整流制御器の位置入力部に開始位置値を与える手段
    と;前記整流制御器の磁気オフセット入力部に初期オフ
    セット値を与える手段と;及び前記整流制御器の力レベ
    ル入力部に定数を与える手段とを更に含むことを特徴と
    する請求項6記載の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記リードフィルタが、 前記位置センサから前記変化位置信号を受信する入力部
    と;前記開始位置を前記変化位置と比較し帰還信号を発
    生させる手段と;及び前記整流制御器の前記オフセット
    入力部に前記帰還信号を送る手段とを含むことを特徴と
    する請求項7記載の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記位置検出器が、前記モータが定常状
    態に到達した時前記帰還信号を記憶する構成とされたメ
    モリを更に含むことを特徴とする請求項8記載の制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記リードフィルタが、下記数式で示
    される応答C(s)を有することを特徴とする請求項9
    記載の制御装置。 【数1】
  11. 【請求項11】 前記モータが定常状態において零出力
    を発生することを特徴とする請求項10記載の制御装
    置。
  12. 【請求項12】 前記位置センサが前記モータと前記位
    置検出装置との間に結合された干渉計を含むことを特徴
    とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記モータがブラシレス三相リニアD
    Cモータであることを特徴とする請求項12記載の装
    置。
  14. 【請求項14】 前記整流信号を三相正弦波整流電流に
    変換する構成とされたインターフェースモジュールを更
    に含むことを特徴とする請求項13記載の制御装置。
  15. 【請求項15】 複数の巻線と複数の磁石とを有するブ
    ラシレス三相直流モータの制御装置において、 正弦波整流信号を前記複数の巻線に与える構成とされた
    整流制御器と;及び帰還信号に応答し、前記帰還信号と
    前記整流制御器に与えられた初期センサ位置値との間の
    差に対応する磁気オフセット値を決定する構成とされた
    リードフィルタとを含み、前記磁気オフセットが前記整
    流制御器に与えられた時、前記正弦波整流信号が前記モ
    ータを定常状態に置くようにした装置。
  16. 【請求項16】 前記帰還信号が、前記装置に結合した
    位置センサから受信した直線位置信号を含み、前記位置
    信号が相対運動から生じたものであることを特徴とする
    請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記装置が、 前記整流制御器の位置入力部に前記初期センサ位置値を
    与える手段と;前記整流制御器のオフセット入力部に初
    期オフセット値を与える手段と;及び前記整流制御器の
    力レベル入力部に定数を与える手段とを更に含むことを
    特徴とする請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記リードフィルタが、 前記位置センサから角度位置信号を受信する構成とされ
    た入力部と;前記角位置信号を前記初期開始位置と比較
    し帰還信号を発生させる手段と;及び前記帰還信号を前
    記整流制御器の前記オフセット入力部に送る構成とされ
    た出力部を含むことを特徴とする請求項17記載の装
    置。
  19. 【請求項19】 前記リードフィルタが、下記の数式で
    示される応答C(s)を有することを特徴とする請求項
    18記載の装置。 【数2】
  20. 【請求項20】 前記モータが定常状態で零出力を有す
    るブラシレス三相リニアDCモータであること、及び前
    記装置が、 前記モータが定常状態に到達した時前記帰還信号を記憶
    するよう構成されたメモリを更に含むことを特徴とする
    請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記装置が、 前記記憶された帰還信号に従って前記位置センサを整列
    させる手段と;及び前記位置センサを整列させた後、前
    記リニアモータの巻線に整流電流を入力する手段とを更
    に含むことを特徴とする請求項20記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記位置センサが干渉計であることを
    特徴とする請求項21記載の装置。
  23. 【請求項23】固定子と移動子とを備えた電磁モータの
    磁気的オフセットの設定方法であって、 前記固定子と前記移動子との間に相対移動を生じさせる
    過程と、 前記相対移動の移動量に関する値を測定する過程と、 前記測定の結果に基づいて前記磁気的オフセットを設定
    する過程とを有することを特徴とする電磁モータの磁気
    的オフセットの設定方法。
  24. 【請求項24】固定子と移動子とを備えた電磁モータ
    と、 前記固定子と前記移動子との間に相対移動を発生させる
    エネルギ供給手段と、 前記相対移動の移動量に関する値を測定する測定手段
    と、 前記測定の結果に基づいて前記電磁モータの磁気的オフ
    セットを設定する演算手段と、を備えたことを特徴とす
    る電磁モータ駆動装置。
  25. 【請求項25】移動対象物を移動させるステージ装置で
    あって、 駆動源として請求項24記載の電磁モータ駆動装置を備
    えることを特徴とするステージ装置。
  26. 【請求項26】所定の像を基板上に形成する露光装置で
    あって、 請求項25記載のステージ装置を備え、該ステージ装置
    によって前記基板を移動させることを特徴とする露光装
    置。
  27. 【請求項27】所定の像が形成されたデバイスであっ
    て、 請求項26記載の露光装置を用いて製造されたことを特
    徴とするデバイス。
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