JP2000138489A - 接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法 - Google Patents
接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法Info
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- JP2000138489A JP2000138489A JP10311333A JP31133398A JP2000138489A JP 2000138489 A JP2000138489 A JP 2000138489A JP 10311333 A JP10311333 A JP 10311333A JP 31133398 A JP31133398 A JP 31133398A JP 2000138489 A JP2000138489 A JP 2000138489A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁波シールドを要する筐体等の所要部位に
電気的導通を確保した状態で接着剤を介して取付け得る
と共に、形状変化に対し容易に追従することができ、こ
れにより外部からの電磁波の侵入を有効に防止する電磁
波シールド用ガスケットと、両面粘着テープの切断およ
び貼り合わせ等の一連の煩雑な作業を必要とせず、簡単
に該ガスケットを所要部位へ貼付し得る手段とを提供す
る。 【解決手段】 電磁波シールド用ガスケットの任意の表
面に接着剤を施し、この接着剤を介して該ガスケットを
電磁波シールドの施されるべき各種機器の筐体等の所要
個所に接着し得るよう構成した。
電気的導通を確保した状態で接着剤を介して取付け得る
と共に、形状変化に対し容易に追従することができ、こ
れにより外部からの電磁波の侵入を有効に防止する電磁
波シールド用ガスケットと、両面粘着テープの切断およ
び貼り合わせ等の一連の煩雑な作業を必要とせず、簡単
に該ガスケットを所要部位へ貼付し得る手段とを提供す
る。 【解決手段】 電磁波シールド用ガスケットの任意の表
面に接着剤を施し、この接着剤を介して該ガスケットを
電磁波シールドの施されるべき各種機器の筐体等の所要
個所に接着し得るよう構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、接着剤を備える
電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法に関す
るものである。
電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】コンピュータやワードプロセッサ等のOA
機器、その他マイクロコンピュータを制御用素子として
内蔵した各種電子機器は、外部から機器内に侵入する電
磁波等の外乱を受けて誤作動を生じ易い。この種の電磁
波の干渉(EMI)や、より周波数の低い電波の干渉(R
FI)から前記OA機器等の誤作動を防止するために、
所謂電磁波シールド(遮蔽)が機器筐体に一般に施され
る。
機器、その他マイクロコンピュータを制御用素子として
内蔵した各種電子機器は、外部から機器内に侵入する電
磁波等の外乱を受けて誤作動を生じ易い。この種の電磁
波の干渉(EMI)や、より周波数の低い電波の干渉(R
FI)から前記OA機器等の誤作動を防止するために、
所謂電磁波シールド(遮蔽)が機器筐体に一般に施され
る。
【0003】この電磁波シールドは、例えばコンピュー
タの筐体をなすハウジングの内部に導電性塗料を塗布し
たり、金属板や金網で中央処理ユニット(CPU)をカバ
ーしたりすることにより行なわれる。ところで一例とし
て、前記コンピュータの筐体は一般的に複数のパーツか
らなる分割構造となっているために、これらカバーを合
体させた際に生じる僅かな隙間や、各種モジュールを接
続するコード用のコネクタ端子等の設置個所に必然的に
生じる隙間から電磁波が侵入し、同じく機器を誤作動さ
せる弊害が知られている。このため、前記筐体における
パーティングラインに沿った箇所や、コネクタ端子等の
設置部位に軟質の例えばシート状をなす導電性部材を貼
着することで、電磁波の筐体内部への侵入を防止する技
術が実施されている。この導電性部材は、筐体による複
数パターンを合体させた際の分割ラインの隙間等を埋め
るものであるので、その機能に着目して一般にガスケッ
トと称される。従って本願でも、この用語を使用する。
タの筐体をなすハウジングの内部に導電性塗料を塗布し
たり、金属板や金網で中央処理ユニット(CPU)をカバ
ーしたりすることにより行なわれる。ところで一例とし
て、前記コンピュータの筐体は一般的に複数のパーツか
らなる分割構造となっているために、これらカバーを合
体させた際に生じる僅かな隙間や、各種モジュールを接
続するコード用のコネクタ端子等の設置個所に必然的に
生じる隙間から電磁波が侵入し、同じく機器を誤作動さ
せる弊害が知られている。このため、前記筐体における
パーティングラインに沿った箇所や、コネクタ端子等の
設置部位に軟質の例えばシート状をなす導電性部材を貼
着することで、電磁波の筐体内部への侵入を防止する技
術が実施されている。この導電性部材は、筐体による複
数パターンを合体させた際の分割ラインの隙間等を埋め
るものであるので、その機能に着目して一般にガスケッ
トと称される。従って本願でも、この用語を使用する。
【0004】この種の技術としては、ポリウレタンフ
ォームの如く弾性を有する発泡材料を柱状に形成して芯
材となし、この芯材の周囲を導電性繊維の織布で被覆し
たガスケットや、被導電性の布材に湿式または乾式の
金属メッキを施して導電性を付与し、この導電性布材で
前記芯材の周囲を被覆したガスケットが、米国特許第
4,857,668号公報に開示されている。また導電性
繊維や導電性布の使用に代えて、エラストマーコアの
周りを導電性のワイヤーメッシュで囲繞するようにした
電磁波遮蔽用ガスケットが、特開平2−296396号
公報に開示されている。
ォームの如く弾性を有する発泡材料を柱状に形成して芯
材となし、この芯材の周囲を導電性繊維の織布で被覆し
たガスケットや、被導電性の布材に湿式または乾式の
金属メッキを施して導電性を付与し、この導電性布材で
前記芯材の周囲を被覆したガスケットが、米国特許第
4,857,668号公報に開示されている。また導電性
繊維や導電性布の使用に代えて、エラストマーコアの
周りを導電性のワイヤーメッシュで囲繞するようにした
電磁波遮蔽用ガスケットが、特開平2−296396号
公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した電磁波シール
ド用ガスケットは、筐体の分割ラインに沿設したり、コ
ネクタ用端子等の取付開口部に設けることで、外部から
の電磁波の内部侵入を防止し得る点で極めて有効であ
る。しかし、これらガスケットの一部を構成する導電性
繊維、導電性布その他導電性のワイヤーメッシュは材質
的に柔軟性に欠け、芯材となっているポリウレタンフォ
ーム等に比べるとかなり剛固なものとなっている。この
ため筐体(導電性塗料の塗布や導電性粉末の樹脂成形に
より導電性処理が施されている)における分割ラインが
ストレートである場合は問題ないが、該分割ラインが場
所により小さな凹凸を形成していたり、比較的小さな曲
率で湾曲するよう形成されていたりすると、前記ガスケ
ットを配設するに際して導電性繊維やワイヤーメッシュ
はその剛固性の故に、これら形状変化に対する円滑な追
従が困難になり、しわを生じて隙間を完全に埋めること
が出来ず、これを介して外部からの電磁波の侵入を許し
てしまう重大な難点があった。
ド用ガスケットは、筐体の分割ラインに沿設したり、コ
ネクタ用端子等の取付開口部に設けることで、外部から
の電磁波の内部侵入を防止し得る点で極めて有効であ
る。しかし、これらガスケットの一部を構成する導電性
繊維、導電性布その他導電性のワイヤーメッシュは材質
的に柔軟性に欠け、芯材となっているポリウレタンフォ
ーム等に比べるとかなり剛固なものとなっている。この
ため筐体(導電性塗料の塗布や導電性粉末の樹脂成形に
より導電性処理が施されている)における分割ラインが
ストレートである場合は問題ないが、該分割ラインが場
所により小さな凹凸を形成していたり、比較的小さな曲
率で湾曲するよう形成されていたりすると、前記ガスケ
ットを配設するに際して導電性繊維やワイヤーメッシュ
はその剛固性の故に、これら形状変化に対する円滑な追
従が困難になり、しわを生じて隙間を完全に埋めること
が出来ず、これを介して外部からの電磁波の侵入を許し
てしまう重大な難点があった。
【0006】また従来の電磁波シールド用ガスケット
は、これを前述した各種機器の筐体等に設けるに際し
て、両面粘着テープをその配設個所の形状に切断した後
に、該テープを当該個所に貼付し、しかる後に該テープ
の上から前記シールド用ガスケットを当てがって貼付す
る必要があったために、一連の作業が極めて煩雑なもの
となる欠点があった。更に前記筐体におけるコネクタ用
端子等の取付開口部を電磁波シールド用ガスケットで枠
状に取囲む必要がある場合は、該開口部の四辺に亘って
夫々前述した作業を行なわなければならず、その煩雑さ
が倍加する難点も併せて指摘される。
は、これを前述した各種機器の筐体等に設けるに際し
て、両面粘着テープをその配設個所の形状に切断した後
に、該テープを当該個所に貼付し、しかる後に該テープ
の上から前記シールド用ガスケットを当てがって貼付す
る必要があったために、一連の作業が極めて煩雑なもの
となる欠点があった。更に前記筐体におけるコネクタ用
端子等の取付開口部を電磁波シールド用ガスケットで枠
状に取囲む必要がある場合は、該開口部の四辺に亘って
夫々前述した作業を行なわなければならず、その煩雑さ
が倍加する難点も併せて指摘される。
【0007】
【発明の目的】この発明は、従来の電磁波シールド用の
ガスケットが全体として構造的に柔軟性に欠けており、
このため配設すべき部位によっては形状追従性の点で劣
っていたという課題を好適に解決するべく提案されたも
のであって、柔軟な導電性多孔質体からなる電磁波シー
ルド用ガスケットを、電磁波シールドを要する筐体等の
所要部位に電気的導通を確保した状態で接着剤を介して
取付け得るようにして、形状変化に対し容易に追従する
ことができ、これにより外部からの電磁波の侵入を有効
に防止する手段を提供することを目的とする。また本発
明の別の目的は、従来技術における如き両面粘着テープ
の切断および貼り合わせ等の一連の煩雑な作業を必要と
せず、簡単に電磁波シールド用ガスケットを所要部位へ
貼付し得る手段を提供することにある。
ガスケットが全体として構造的に柔軟性に欠けており、
このため配設すべき部位によっては形状追従性の点で劣
っていたという課題を好適に解決するべく提案されたも
のであって、柔軟な導電性多孔質体からなる電磁波シー
ルド用ガスケットを、電磁波シールドを要する筐体等の
所要部位に電気的導通を確保した状態で接着剤を介して
取付け得るようにして、形状変化に対し容易に追従する
ことができ、これにより外部からの電磁波の侵入を有効
に防止する手段を提供することを目的とする。また本発
明の別の目的は、従来技術における如き両面粘着テープ
の切断および貼り合わせ等の一連の煩雑な作業を必要と
せず、簡単に電磁波シールド用ガスケットを所要部位へ
貼付し得る手段を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係る接着剤を備える電磁
波シールド用ガスケットは、連続気泡性の弾性樹脂体
と、該弾性樹脂体の外表面および内表面に形成した金属
メッキ層とで構成した導電性多孔質体の電磁波シールド
用ガスケットであって、この電磁波シールド用ガスケッ
トの任意の表面に接着剤を施し、この接着剤を介して該
ガスケットを電磁波シールドの施されるべき各種機器の
筐体等の所要個所に接着し得るよう構成したことを特徴
とする。
の目的を達成するため本発明に係る接着剤を備える電磁
波シールド用ガスケットは、連続気泡性の弾性樹脂体
と、該弾性樹脂体の外表面および内表面に形成した金属
メッキ層とで構成した導電性多孔質体の電磁波シールド
用ガスケットであって、この電磁波シールド用ガスケッ
トの任意の表面に接着剤を施し、この接着剤を介して該
ガスケットを電磁波シールドの施されるべき各種機器の
筐体等の所要個所に接着し得るよう構成したことを特徴
とする。
【0009】同じく本願の別の発明であって、前記課題
を克服するべく提案された接着剤を備える電磁波シール
ド用ガスケットの製造方法は、連続気泡性の弾性樹脂体
と、該弾性樹脂体の外表面および内表面に形成した金属
メッキ層とで構成した導電性多孔質体の電磁波シールド
用ガスケットに関して、剥離紙の表面に接着剤を塗布し
た後に、この剥離紙を前記接着剤を介して前記電磁波シ
ールド用ガスケットの任意の表面に貼付することで、該
電磁波シールド用ガスケットの表面に前記接着剤を施す
ようにしたことを特徴とする。
を克服するべく提案された接着剤を備える電磁波シール
ド用ガスケットの製造方法は、連続気泡性の弾性樹脂体
と、該弾性樹脂体の外表面および内表面に形成した金属
メッキ層とで構成した導電性多孔質体の電磁波シールド
用ガスケットに関して、剥離紙の表面に接着剤を塗布し
た後に、この剥離紙を前記接着剤を介して前記電磁波シ
ールド用ガスケットの任意の表面に貼付することで、該
電磁波シールド用ガスケットの表面に前記接着剤を施す
ようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る接着剤を備え
る電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。
る電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。
【0011】本発明に係る電磁波シールド用ガスケット
は、図1に示す如く、基本的に導電性多孔体である連続
気泡性の弾性樹脂体12と、該弾性樹脂体12上に所定
パターンで施された接着剤20とからなる。ここで弾性
樹脂体12は、本件出願人が先に特願平10−1143
00号として特許出願し、現時点で未公開になっている
発明「導電性多孔質体」を基礎とするものであって、これ
は連続気泡性の弾性樹脂体と、該弾性樹脂体の外表
面および内表面に形成した金属メッキ層14とを備えて
いる。すなわち弾性樹脂体12としては、例えばウレタ
ンフォームの内外表面に銅メッキ層とニッケルメッキ層
の多層金属メッキ等を施して導電性を付与したものが使
用される。この弾性樹脂体12は、前述の如く、弾性多
孔質体で構成され、しかもこれに施される金属メッキ層
14は多孔質体の柔軟性を損なうものではないので、弾
性樹脂体12に対して、接着剤20を塗布して得られる
電磁波シールド用ガスケット10も、全体として弾性樹
脂体12の元となる弾性多孔質体と同程度の柔軟性を保
有している。
は、図1に示す如く、基本的に導電性多孔体である連続
気泡性の弾性樹脂体12と、該弾性樹脂体12上に所定
パターンで施された接着剤20とからなる。ここで弾性
樹脂体12は、本件出願人が先に特願平10−1143
00号として特許出願し、現時点で未公開になっている
発明「導電性多孔質体」を基礎とするものであって、これ
は連続気泡性の弾性樹脂体と、該弾性樹脂体の外表
面および内表面に形成した金属メッキ層14とを備えて
いる。すなわち弾性樹脂体12としては、例えばウレタ
ンフォームの内外表面に銅メッキ層とニッケルメッキ層
の多層金属メッキ等を施して導電性を付与したものが使
用される。この弾性樹脂体12は、前述の如く、弾性多
孔質体で構成され、しかもこれに施される金属メッキ層
14は多孔質体の柔軟性を損なうものではないので、弾
性樹脂体12に対して、接着剤20を塗布して得られる
電磁波シールド用ガスケット10も、全体として弾性樹
脂体12の元となる弾性多孔質体と同程度の柔軟性を保
有している。
【0012】前記電磁波シールド用ガスケット10とな
る弾性を有する導電性多孔質体は、連続気泡性の弾性樹
脂体12と、この樹脂体の外表面および内表面に形成し
た金属メッキ層14とからなるので、これらの詳細につ
いて説明する。前記連続気泡性の弾性樹脂体を構成する
素材としては、連続気泡性で弾性があるものであればよ
く、エラストマー、それ以外のゴム、弾性を示すそれ以
外の樹脂(本発明では、これらの素材全てを「弾性樹脂」
の範疇に含める)を適用し得る。このうちで軟質ウレタ
ンフォームまたはシリコーンゴム等が好ましく、他に半
硬質ポリウレタンフォーム、ポリウレアフォーム、メラ
ミン・ホルムアルデヒド樹脂フォームまたは尿素・ホルム
アルデヒド樹脂フォーム等も使用し得る。この軟質ウレ
タンフォームとしては、例えば軟質ウレタンスラブ発泡
体をシート形状に成形したものを使用する。前記弾性樹
脂体に使用される好適な物性としては、シート形状への
加工、金属メッキ層の形成および電磁波シールド性確保
等の観点から、大きな機械的強度と、セル数が多く大き
い表面積とを有することが望ましい。この点から、エ一
テルポリオール発泡体またはエステルポリオール発泡
体、殊に後者の好適である。このウレタン発泡体の物性
としては、以下の範囲のものが好ましい。 (1)密度 ;20〜100(好ましくは20〜60)kg/m3 (2)セル数 ;5〜100(好ましくは30〜80)個/inch (3)引張り強度 ;1.0〜3.0(好ましくは1.5〜2.5)kg/cm2 (4)伸び ;150〜500(好ましくは200〜350)% (5)反発弾性率 ;30〜65%
る弾性を有する導電性多孔質体は、連続気泡性の弾性樹
脂体12と、この樹脂体の外表面および内表面に形成し
た金属メッキ層14とからなるので、これらの詳細につ
いて説明する。前記連続気泡性の弾性樹脂体を構成する
素材としては、連続気泡性で弾性があるものであればよ
く、エラストマー、それ以外のゴム、弾性を示すそれ以
外の樹脂(本発明では、これらの素材全てを「弾性樹脂」
の範疇に含める)を適用し得る。このうちで軟質ウレタ
ンフォームまたはシリコーンゴム等が好ましく、他に半
硬質ポリウレタンフォーム、ポリウレアフォーム、メラ
ミン・ホルムアルデヒド樹脂フォームまたは尿素・ホルム
アルデヒド樹脂フォーム等も使用し得る。この軟質ウレ
タンフォームとしては、例えば軟質ウレタンスラブ発泡
体をシート形状に成形したものを使用する。前記弾性樹
脂体に使用される好適な物性としては、シート形状への
加工、金属メッキ層の形成および電磁波シールド性確保
等の観点から、大きな機械的強度と、セル数が多く大き
い表面積とを有することが望ましい。この点から、エ一
テルポリオール発泡体またはエステルポリオール発泡
体、殊に後者の好適である。このウレタン発泡体の物性
としては、以下の範囲のものが好ましい。 (1)密度 ;20〜100(好ましくは20〜60)kg/m3 (2)セル数 ;5〜100(好ましくは30〜80)個/inch (3)引張り強度 ;1.0〜3.0(好ましくは1.5〜2.5)kg/cm2 (4)伸び ;150〜500(好ましくは200〜350)% (5)反発弾性率 ;30〜65%
【0013】更に、発泡ポリウレタンを使用する際は、
これからセル膜を除去するものが好ましい。このセル膜
を除去する方法は、例えば、原料配合を調整して破泡さ
せた発泡体を得る方法や、公知の溶解法または水素爆発
法等が用いられる。配合を調整するには、ポリエーテル
ポリオールとポリエステルポリオールを併用し、更に界
面活性剤を調整することで発泡体の気泡度を高めた配合
処方にて製造する方法を採用する。ここで溶解法とは、
アルカリ濃厚溶液中にフォームを浸漬し、エステル結合
基を加水分解してセル膜を除去するアルカリ溶解法を云
う。また水素爆発法は、天然ガス、水素ガスまたはアセ
チレン等の可燃物と酸素を爆発限度内で混合点火して爆
発させ、その衝撃でセル膜を除去する方法を云う。
これからセル膜を除去するものが好ましい。このセル膜
を除去する方法は、例えば、原料配合を調整して破泡さ
せた発泡体を得る方法や、公知の溶解法または水素爆発
法等が用いられる。配合を調整するには、ポリエーテル
ポリオールとポリエステルポリオールを併用し、更に界
面活性剤を調整することで発泡体の気泡度を高めた配合
処方にて製造する方法を採用する。ここで溶解法とは、
アルカリ濃厚溶液中にフォームを浸漬し、エステル結合
基を加水分解してセル膜を除去するアルカリ溶解法を云
う。また水素爆発法は、天然ガス、水素ガスまたはアセ
チレン等の可燃物と酸素を爆発限度内で混合点火して爆
発させ、その衝撃でセル膜を除去する方法を云う。
【0014】前記弾性樹脂体に施される金属メッキ層に
ついては、金属の種類は殊に限定されないが、通常、ニ
ッケル、銅等である。また、金属メッキ層の厚さは殊に
限定されず、目的や用途によった抵抗値および弾性程度
(弾性体または非弾性体を含む)が選択的に使用される。
すなわち、低抵抗を目的とすれば比較的厚いメッキ層
(例えば、0.1μm以上、好ましくは0.15μm以上)
とし、高抵抗を目的とすれば薄いメッキ層(例えば、0.
02μm以下、好ましくは0.01μm以下)とし、更に
弾性体を目的とすれば比較的薄いメッキ層(例えば0.3
μm以下、好ましくは0.2μm以下)とし、非弾性体を
目的とすれば比較的厚いメッキ層(例えば0.3μm以
上、好ましくは0.4μm以上)とする。
ついては、金属の種類は殊に限定されないが、通常、ニ
ッケル、銅等である。また、金属メッキ層の厚さは殊に
限定されず、目的や用途によった抵抗値および弾性程度
(弾性体または非弾性体を含む)が選択的に使用される。
すなわち、低抵抗を目的とすれば比較的厚いメッキ層
(例えば、0.1μm以上、好ましくは0.15μm以上)
とし、高抵抗を目的とすれば薄いメッキ層(例えば、0.
02μm以下、好ましくは0.01μm以下)とし、更に
弾性体を目的とすれば比較的薄いメッキ層(例えば0.3
μm以下、好ましくは0.2μm以下)とし、非弾性体を
目的とすれば比較的厚いメッキ層(例えば0.3μm以
上、好ましくは0.4μm以上)とする。
【0015】前記金属メッキ層を形成するには、好まし
くはアニオン系界面活性剤が使用され、これはカルボン
酸塩である脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウム等の
石鹸であって、脂肪酸にはC12〜C18のラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはオレイ
ン酸等が挙げられる。また、スルホン酸塩のなかでもア
ルキルスルホン酸塩が好ましく、なかでもスルホン化リ
シノール酸ナトリウムがエステルポリウレタンフォーム
の発泡安定性を図るうえで殊に好ましい。この整泡剤は
エステルフォームの製造に有効であり、より良好なセル
構造の発泡体を得るためには、スルホン化リシノール酸
ナトリウムとエステルポリオールを組成分とする発泡体
がより好ましい。また、エーテルフォームについては、
シリコーン系界面活性剤を従来の1/2程度に減らすと
共にアニオン系界面活性剤を増量添加して、整泡剤の調
整をすることで所定の物性を示すエ一テルフォームが得
られる。
くはアニオン系界面活性剤が使用され、これはカルボン
酸塩である脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウム等の
石鹸であって、脂肪酸にはC12〜C18のラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはオレイ
ン酸等が挙げられる。また、スルホン酸塩のなかでもア
ルキルスルホン酸塩が好ましく、なかでもスルホン化リ
シノール酸ナトリウムがエステルポリウレタンフォーム
の発泡安定性を図るうえで殊に好ましい。この整泡剤は
エステルフォームの製造に有効であり、より良好なセル
構造の発泡体を得るためには、スルホン化リシノール酸
ナトリウムとエステルポリオールを組成分とする発泡体
がより好ましい。また、エーテルフォームについては、
シリコーン系界面活性剤を従来の1/2程度に減らすと
共にアニオン系界面活性剤を増量添加して、整泡剤の調
整をすることで所定の物性を示すエ一テルフォームが得
られる。
【0016】また前記弾性樹脂体に金属メッキ層を施す
には、好適には、メッキ用表面調整剤としてカチオン系
表面活性剤を使用する。この表面活性剤には、脂肪族ア
ミン塩または脂肪族第4級アンモニウム塩等が使用可能
で、具体的には、下記化学式で表される化合物(第1、
第2、第3または第4級アミン塩)がある。化学式 (R
1)(R2)(R3)−N・X (R1,R2,R3は炭素数12
〜18のアルキルまたはHで、Xは無機酸または有機酸
である。有機酸には酢酸、カルボン酸、乳酸またはクエ
ン酸等がある。無機酸には、塩酸または硫酸等がある。
但し、R1,R2,R3およびXの全てがHの場合は除
く。)
には、好適には、メッキ用表面調整剤としてカチオン系
表面活性剤を使用する。この表面活性剤には、脂肪族ア
ミン塩または脂肪族第4級アンモニウム塩等が使用可能
で、具体的には、下記化学式で表される化合物(第1、
第2、第3または第4級アミン塩)がある。化学式 (R
1)(R2)(R3)−N・X (R1,R2,R3は炭素数12
〜18のアルキルまたはHで、Xは無機酸または有機酸
である。有機酸には酢酸、カルボン酸、乳酸またはクエ
ン酸等がある。無機酸には、塩酸または硫酸等がある。
但し、R1,R2,R3およびXの全てがHの場合は除
く。)
【0017】ポリウレタンフォーム等に添加されるアニ
オン系界面活性剤と、メッキ用表面調整剤との関係につ
いて以下に述べる。ポリウレタンフォームの原料は、ポ
リオール成分とイソシアネート成分が主成分として用い
られ、これらに触媒、発泡剤等の助剤が加えられる。こ
の助剤はポリオールに添加するのが通常であって、ここ
に界面活性剤も添加される。界面活性剤は、助剤および
主成分を混合し、均一に分散させる作用によって発泡体
の泡を安定させ、均一なセル構造を得る効果がある。発
泡後のポリウレタンフォームのセル膜ないしは骨格の少
なくともその表面(表面部)には、分散作用に寄与した整
泡剤が残留しているのが通常である。本実施例では、ポ
リウレタンフォームの整泡剤にアニオン系界面活性剤を
使用することで、セル膜ないしは骨格の表面はマイナス
に帯電される。アニオン系界面活性剤を使用しない場
合、発泡ポリウレタンの表面のゼータ電位は主として陽
性(または中性)になっているものと考えられる。
オン系界面活性剤と、メッキ用表面調整剤との関係につ
いて以下に述べる。ポリウレタンフォームの原料は、ポ
リオール成分とイソシアネート成分が主成分として用い
られ、これらに触媒、発泡剤等の助剤が加えられる。こ
の助剤はポリオールに添加するのが通常であって、ここ
に界面活性剤も添加される。界面活性剤は、助剤および
主成分を混合し、均一に分散させる作用によって発泡体
の泡を安定させ、均一なセル構造を得る効果がある。発
泡後のポリウレタンフォームのセル膜ないしは骨格の少
なくともその表面(表面部)には、分散作用に寄与した整
泡剤が残留しているのが通常である。本実施例では、ポ
リウレタンフォームの整泡剤にアニオン系界面活性剤を
使用することで、セル膜ないしは骨格の表面はマイナス
に帯電される。アニオン系界面活性剤を使用しない場
合、発泡ポリウレタンの表面のゼータ電位は主として陽
性(または中性)になっているものと考えられる。
【0018】次に、前記発泡体をメッキするためにプラ
イマー処理を施す。すなわちメッキ用触媒の浸透性やメ
ッキ金属の吸着性を高めるために、表面調整剤に浸漬す
る処理である。このとき表面調整剤によって、メッキ面
であるセル膜ないしは骨格が充分に濡れていなければな
らない。ここでは表面調整剤にカチオン系界面活性剤を
使用することで、セル膜ないしは骨格表面に帯電したマ
イナスの電荷と該カチオン系界面活性剤が引きつけ合う
作用を示し、セル膜ないし骨格表面は充分に濡らされる
ことになる。次いで、メッキ用触媒溶液にポリウレタン
フォームを浸漬することで、触媒が付与される。通常、
メッキ用触媒はマイナスに帯電しているので、表面調整
剤によって調整されたメッキ面と電気的な吸引力によっ
て均一に吸着する。なお、発泡ポリウレタン以外の弾性
樹脂においても、表面電位が中性または陽性のものにお
いては同様に作用する。このようにして金属メッキ層が
外表面および内表面に均一に施されたポリウレタン製等
の導電性多孔質体が得られる。
イマー処理を施す。すなわちメッキ用触媒の浸透性やメ
ッキ金属の吸着性を高めるために、表面調整剤に浸漬す
る処理である。このとき表面調整剤によって、メッキ面
であるセル膜ないしは骨格が充分に濡れていなければな
らない。ここでは表面調整剤にカチオン系界面活性剤を
使用することで、セル膜ないしは骨格表面に帯電したマ
イナスの電荷と該カチオン系界面活性剤が引きつけ合う
作用を示し、セル膜ないし骨格表面は充分に濡らされる
ことになる。次いで、メッキ用触媒溶液にポリウレタン
フォームを浸漬することで、触媒が付与される。通常、
メッキ用触媒はマイナスに帯電しているので、表面調整
剤によって調整されたメッキ面と電気的な吸引力によっ
て均一に吸着する。なお、発泡ポリウレタン以外の弾性
樹脂においても、表面電位が中性または陽性のものにお
いては同様に作用する。このようにして金属メッキ層が
外表面および内表面に均一に施されたポリウレタン製等
の導電性多孔質体が得られる。
【0019】このようにして得られた電磁波シールド用
ガスケットには、接着剤が付与され接着剤を備える電磁
波シールド用ガスケットとして用いられる。すなわち、
接着剤として付与が容易である溶剤系であって、かつ前
記ガスケットが貼付される対象物に対して圧着して貼付
された時点で接着し得るよう、感圧性のものが好適に使
用される。前記接着剤は、例えばシリコーンの如き剥離
性が高い剥離紙の表面上にスクリーン印刷等の技術を利
用し塗布される。そしてこの接着剤が塗布された剥離紙
を前記ガスケットに貼付し、使用時に該剥離紙だけを取
り去り、ガスケット表面上に転移された接着剤を利用す
ることで対象物に該ガスケットを貼付するものである。
ガスケットには、接着剤が付与され接着剤を備える電磁
波シールド用ガスケットとして用いられる。すなわち、
接着剤として付与が容易である溶剤系であって、かつ前
記ガスケットが貼付される対象物に対して圧着して貼付
された時点で接着し得るよう、感圧性のものが好適に使
用される。前記接着剤は、例えばシリコーンの如き剥離
性が高い剥離紙の表面上にスクリーン印刷等の技術を利
用し塗布される。そしてこの接着剤が塗布された剥離紙
を前記ガスケットに貼付し、使用時に該剥離紙だけを取
り去り、ガスケット表面上に転移された接着剤を利用す
ることで対象物に該ガスケットを貼付するものである。
【0020】前記電磁波シールド用ガスケットに施され
る接着剤は、このガスケットの導電性を確保する意味か
ら該ガスケットの一部だけに施されるものである。例え
ば対象物に使用される所望のガスケット幅がW、長さが
Lの矩形状とすれば、接着剤の塗布については、全長L
に亘って幅Wの中央部付近にだけ幅w(W>w)で施すも
のである(図1参照)。
る接着剤は、このガスケットの導電性を確保する意味か
ら該ガスケットの一部だけに施されるものである。例え
ば対象物に使用される所望のガスケット幅がW、長さが
Lの矩形状とすれば、接着剤の塗布については、全長L
に亘って幅Wの中央部付近にだけ幅w(W>w)で施すも
のである(図1参照)。
【0021】次に、本発明に係る電磁波シールド用ガス
ケットおよびその製造方法を更に具体的な実施例を挙げ
て詳細に説明する。 (1)導電性多孔質体の製造 シリコーン系界面活性剤は用いず、アニオン性界面活性
剤(スルホン化リシノール酸ナトリウム)を用いてポリウ
レタンフォームを製造した。すなわち、以下に示すA液
およびB液をイソシアネートインデックスが110とな
るように調整し、低圧注入機で注入発泡を行なって、ス
ラブを得た。 [A液(ポリオール成分)]: (1)ポリオール(旭ガラス(株)製 商品名 F21-79T) (分子量:2200、OHV:60、ポリエステルポリオール)・・・・100重量部 (2)発泡剤:水道水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0重量部 (3)整泡剤:スルホン化リシノール酸ナトリウム・・・・・・・・・・・・・・・・0.5重量部 (4)アミン触媒:(日本乳化剤(株)製 商品名 LV33)・・・・・・・・・・0.3重量部 (5)樹脂化触媒:(中京油脂社製 商品名 スタナズオクトエート)・・0.3重量部 上記成分を混合しポリオール成分を調整した。 [B液(イソシアネート成分)]:ポリイソシアネート(日本
ポリウレタン社製 商品名 ミリオネートMTL)
ケットおよびその製造方法を更に具体的な実施例を挙げ
て詳細に説明する。 (1)導電性多孔質体の製造 シリコーン系界面活性剤は用いず、アニオン性界面活性
剤(スルホン化リシノール酸ナトリウム)を用いてポリウ
レタンフォームを製造した。すなわち、以下に示すA液
およびB液をイソシアネートインデックスが110とな
るように調整し、低圧注入機で注入発泡を行なって、ス
ラブを得た。 [A液(ポリオール成分)]: (1)ポリオール(旭ガラス(株)製 商品名 F21-79T) (分子量:2200、OHV:60、ポリエステルポリオール)・・・・100重量部 (2)発泡剤:水道水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0重量部 (3)整泡剤:スルホン化リシノール酸ナトリウム・・・・・・・・・・・・・・・・0.5重量部 (4)アミン触媒:(日本乳化剤(株)製 商品名 LV33)・・・・・・・・・・0.3重量部 (5)樹脂化触媒:(中京油脂社製 商品名 スタナズオクトエート)・・0.3重量部 上記成分を混合しポリオール成分を調整した。 [B液(イソシアネート成分)]:ポリイソシアネート(日本
ポリウレタン社製 商品名 ミリオネートMTL)
【0022】更に、以下の方法にてセル膜を除去した。
すなわち、容器の蓋に火花間隙端子とガス注入孔を設け
た箱状の密閉容器に、直方体に切り出した上記発泡体ス
ラブを静置する。ガス注入孔から水素:酸素をモル比2:
1の割合で規軍の濃度となるまで充填する。注入孔を閉
じた後、端子間に火花放電を発生させて爆発させること
によりセル膜を除去した。得られた発泡体は、湿気を含
んでいるため常温乾燥を行う。次いで、シート形状(平
板形状、100×100×10mm)に加工した。
すなわち、容器の蓋に火花間隙端子とガス注入孔を設け
た箱状の密閉容器に、直方体に切り出した上記発泡体ス
ラブを静置する。ガス注入孔から水素:酸素をモル比2:
1の割合で規軍の濃度となるまで充填する。注入孔を閉
じた後、端子間に火花放電を発生させて爆発させること
によりセル膜を除去した。得られた発泡体は、湿気を含
んでいるため常温乾燥を行う。次いで、シート形状(平
板形状、100×100×10mm)に加工した。
【0023】このポリウレタンフォームの物性は、おお
よそ以下の通りである。 (1)密度 ;30〜32kg/m3 (2)セル数 ;65個/inch (3)引張り強度 ;2.2〜2.3kg/cm2 (4)伸び ;約400%
よそ以下の通りである。 (1)密度 ;30〜32kg/m3 (2)セル数 ;65個/inch (3)引張り強度 ;2.2〜2.3kg/cm2 (4)伸び ;約400%
【0024】その後、これを、プラスチックメッキ表面
調整剤(奥野製薬製 商品名 コンディショナーK)50m
l/lに室温で5分間浸漬する。その後、これをローラ
等で余分の薬液を充分絞り、その後、水で2回すすぐ。
更に、パラジウム・スズ触媒(奥野製薬製 商品名 キャタ
リストC)30ml/lを含む35%塩酸溶液200ml
/l中に、室温で5分間浸漬する。次いでこれらを水洗
し、その後、96%硫酸100ml/lに室温で5分間
浸漬した後、水洗する。これを無電解ニッケル液(奥野
製薬製 商品名 TMP化学ニッケルHR-T;A液および
B波とも各150ml/l)に、40℃1分間浸漬した
後、更に、水洗、乾燥を行なった。
調整剤(奥野製薬製 商品名 コンディショナーK)50m
l/lに室温で5分間浸漬する。その後、これをローラ
等で余分の薬液を充分絞り、その後、水で2回すすぐ。
更に、パラジウム・スズ触媒(奥野製薬製 商品名 キャタ
リストC)30ml/lを含む35%塩酸溶液200ml
/l中に、室温で5分間浸漬する。次いでこれらを水洗
し、その後、96%硫酸100ml/lに室温で5分間
浸漬した後、水洗する。これを無電解ニッケル液(奥野
製薬製 商品名 TMP化学ニッケルHR-T;A液および
B波とも各150ml/l)に、40℃1分間浸漬した
後、更に、水洗、乾燥を行なった。
【0025】以上により、発泡ポリウレタン体の内表面
および外周表面上に金属メッキ層が形成されている。こ
のメッキ層の厚さは0.06μmであり、この抵抗値
は、40Ωであった。更に、30℃と15℃の何れの場
合においても柔軟性は変わらず、15℃においても柔軟
性が損なわれないことが判った。この結果を表1に記
す。
および外周表面上に金属メッキ層が形成されている。こ
のメッキ層の厚さは0.06μmであり、この抵抗値
は、40Ωであった。更に、30℃と15℃の何れの場
合においても柔軟性は変わらず、15℃においても柔軟
性が損なわれないことが判った。この結果を表1に記
す。
【0026】前記メッキ膜厚は、SEMによるウレタン
骨格の断面観察により測定した。この抵抗値は、油化電
子製ロレスターFP,4端子法セパレイトプローブによ
る抵抗測定器を用いた。この抵抗値は1cm×1cm×
1cm(所謂正六面体)の試料の対向する面間のものであ
る。この柔軟性は、弾性体発泡層をシャフトに装着した
状態で、発泡層を50%の厚みで圧縮し、発泡層が元の
厚みまで回復し座屈しないことを確認して柔軟性ありと
判定した。
骨格の断面観察により測定した。この抵抗値は、油化電
子製ロレスターFP,4端子法セパレイトプローブによ
る抵抗測定器を用いた。この抵抗値は1cm×1cm×
1cm(所謂正六面体)の試料の対向する面間のものであ
る。この柔軟性は、弾性体発泡層をシャフトに装着した
状態で、発泡層を50%の厚みで圧縮し、発泡層が元の
厚みまで回復し座屈しないことを確認して柔軟性ありと
判定した。
【0027】(2)メッキ膜厚の検討 ポリウレタン発泡体(セル数65のエステル系ウレタ
ン、セル膜除去したもの)に種々のメッキ膜厚を形成さ
せて、このメッキ膜厚と抵抗値若しくは柔軟性との関係
を検討した。表面調整剤として「コンディショナK」を5
0ml/lと、「コンディライザFR」100ml/l(い
ずれも奥野製薬製)からなる溶液に、25℃、5分間浸
漬した。その後、水洗を十分に行ない、パラジウム・ス
ズ触媒(奥野製薬製商品名 キャタリストC)30ml/l
と濃塩酸200ml/lからなる溶液に、25℃、5分
間浸漬した。更に、水洗を充分にして、96%硫酸10
0ml/lに25℃、5分間浸漬した。
ン、セル膜除去したもの)に種々のメッキ膜厚を形成さ
せて、このメッキ膜厚と抵抗値若しくは柔軟性との関係
を検討した。表面調整剤として「コンディショナK」を5
0ml/lと、「コンディライザFR」100ml/l(い
ずれも奥野製薬製)からなる溶液に、25℃、5分間浸
漬した。その後、水洗を十分に行ない、パラジウム・ス
ズ触媒(奥野製薬製商品名 キャタリストC)30ml/l
と濃塩酸200ml/lからなる溶液に、25℃、5分
間浸漬した。更に、水洗を充分にして、96%硫酸10
0ml/lに25℃、5分間浸漬した。
【0028】次いで、充分水洗して、無電解銅メッキ
(シプレイ・ファーイースト製 商品名 オムニシールド1
598)の標準組成の浴(銅イオン濃度;2g/l、45
℃)に、以下の表1に示す時間浸漬した。更に、水洗
し、無電解ニッケルメッキ(シプレイ・ファーイースト製
商品名 オムニシールド1580)の標準組成の浴(ニッ
ケルイオン濃度3.6g/l、35℃)に1分間浸漬し、
洗浄・乾燥した。以上より、種々のメッキ膜厚が形成さ
れた(表1参照)。この導電化したシート形状物のメッキ
膜厚、抵抗値および柔軟性を、前記の方法にて測定し、
その結果を表1に示した。
(シプレイ・ファーイースト製 商品名 オムニシールド1
598)の標準組成の浴(銅イオン濃度;2g/l、45
℃)に、以下の表1に示す時間浸漬した。更に、水洗
し、無電解ニッケルメッキ(シプレイ・ファーイースト製
商品名 オムニシールド1580)の標準組成の浴(ニッ
ケルイオン濃度3.6g/l、35℃)に1分間浸漬し、
洗浄・乾燥した。以上より、種々のメッキ膜厚が形成さ
れた(表1参照)。この導電化したシート形状物のメッキ
膜厚、抵抗値および柔軟性を、前記の方法にて測定し、
その結果を表1に示した。
【0029】 表1 ─────────────────────────────────── メッキ時間(分) メッキ膜厚(μm) 抵抗値(Ω) 柔軟性 ─────────────────────────────────── 1 0.01以下 2×106以上 あり 2 0.06 40 あり 3 0.10 6 あり 5 0.16 0.07 あり 7 0.21 0.03 やや硬く、圧縮変形 歪みの回復やや悪い。 10 0.35 0.02 圧縮により回復不能 の変形あり。 ───────────────────────────────────
【0030】以上より、浸漬時間の調整によりメッキ膜
厚または抵抗値を適宜変えることができる。すなわち、
浸漬時間は7分以下では膜厚を0.21μm以下とする
ことができ、この場合は膜厚が薄いので柔軟性にも優れ
る。また、膜厚を0.21〜0.01μm以下の範囲で変
えることにより、抵抗値を0.03〜2×106Ωの範囲
において自由に変えることができる。従って、柔軟性を
維持しつつ、目的とする抵抗値、即ち低抵抗(0.01Ω
程度)から103〜106Ω程度の中間抵抗値までの所定
の低抗値(または更にはそれ以上の抵抗値)をもつ導電性
多孔質体を製造できる。殊に、電磁波シールド材に適し
た低抵抗(50Ω以下または10Ω以下)および弾性に優
れたものを容易に製造できた。
厚または抵抗値を適宜変えることができる。すなわち、
浸漬時間は7分以下では膜厚を0.21μm以下とする
ことができ、この場合は膜厚が薄いので柔軟性にも優れ
る。また、膜厚を0.21〜0.01μm以下の範囲で変
えることにより、抵抗値を0.03〜2×106Ωの範囲
において自由に変えることができる。従って、柔軟性を
維持しつつ、目的とする抵抗値、即ち低抵抗(0.01Ω
程度)から103〜106Ω程度の中間抵抗値までの所定
の低抗値(または更にはそれ以上の抵抗値)をもつ導電性
多孔質体を製造できる。殊に、電磁波シールド材に適し
た低抵抗(50Ω以下または10Ω以下)および弾性に優
れたものを容易に製造できた。
【0031】前述の工程で得られた導電性多孔質体の弾
性樹脂体12に対して、接着剤20の塗布を施すことに
より、製品としての接着剤を備えた電磁波シールド用ガ
スケットを製造する方法としては、図2に示す如く、予
め前記剥離紙22の表面に接着剤20を塗布した後に、
この剥離紙22を前記接着剤20を介してガスケット1
0の任意の表面に貼付する手段がある。このとき前記剥
離紙22に対する接着剤22の塗布方法には、例えば所
定間隔でストライプ状に塗布したり、所要のパターンで
散点状に塗布する方法が考えられる。また、前記方法で
得られた接着剤を備える電磁波シールド用ガスケット
を、シールドの施されるべき筐体等の所要個所の寸法・
形状に応じて裁断加工を施すようにしても良い。
性樹脂体12に対して、接着剤20の塗布を施すことに
より、製品としての接着剤を備えた電磁波シールド用ガ
スケットを製造する方法としては、図2に示す如く、予
め前記剥離紙22の表面に接着剤20を塗布した後に、
この剥離紙22を前記接着剤20を介してガスケット1
0の任意の表面に貼付する手段がある。このとき前記剥
離紙22に対する接着剤22の塗布方法には、例えば所
定間隔でストライプ状に塗布したり、所要のパターンで
散点状に塗布する方法が考えられる。また、前記方法で
得られた接着剤を備える電磁波シールド用ガスケット
を、シールドの施されるべき筐体等の所要個所の寸法・
形状に応じて裁断加工を施すようにしても良い。
【0032】
【製作手段】予め弾性樹脂体12、接着剤20および剥
離紙22を準備しておき、まず剥離紙22表面に所定間
隔でストライプ状に接着剤20を塗布する方法を、図2
を参考にして以下説明する。前記被膜材12を構成する
連続気泡性弾性樹脂体としては、セル膜除去処理を行な
ったポリウレタンフォーム(株式会社イノアックコーポ
レーション製 商品名 MF−65)を使用した。この商
品「MF−65」の物性は以下の通りである。 (1)密度 ;57kg/m3 (2)セル数 ;65個/inch (3)引張り強度 ;1.5kg/cm2 (4)伸び ;200% この商品「MF−65」 を厚さ5mm、幅500mm、
長さ500mmの寸法のシート形状に加工して使用し
た。そして前記弾性樹脂体12に対し、前述したコンデ
ィショナ、触媒およびアクセラレータ処理を施し、前記
フォーム骨格に対して無電解銅メッキおよび無電解ニッ
ケルメッキを、夫々0.5μmおよび0.1μm析出させ
た後、洗浄・乾燥して電磁波シールド用ガスケット10
とした。
離紙22を準備しておき、まず剥離紙22表面に所定間
隔でストライプ状に接着剤20を塗布する方法を、図2
を参考にして以下説明する。前記被膜材12を構成する
連続気泡性弾性樹脂体としては、セル膜除去処理を行な
ったポリウレタンフォーム(株式会社イノアックコーポ
レーション製 商品名 MF−65)を使用した。この商
品「MF−65」の物性は以下の通りである。 (1)密度 ;57kg/m3 (2)セル数 ;65個/inch (3)引張り強度 ;1.5kg/cm2 (4)伸び ;200% この商品「MF−65」 を厚さ5mm、幅500mm、
長さ500mmの寸法のシート形状に加工して使用し
た。そして前記弾性樹脂体12に対し、前述したコンデ
ィショナ、触媒およびアクセラレータ処理を施し、前記
フォーム骨格に対して無電解銅メッキおよび無電解ニッ
ケルメッキを、夫々0.5μmおよび0.1μm析出させ
た後、洗浄・乾燥して電磁波シールド用ガスケット10
とした。
【0033】そして図2(a)に示す如く、剥離紙22で
あるシリコーン剥離紙に対して、接着剤20としてアク
リルエマルジョン感圧接着剤(日本カーバイト工業製 商
品名KS−1538)をドライ厚さ20g/m2の条件
で、塗布幅5mm、ピッチ10mmで所謂ストライプ状
にスクリーン印刷することで塗布し、乾燥させた。
あるシリコーン剥離紙に対して、接着剤20としてアク
リルエマルジョン感圧接着剤(日本カーバイト工業製 商
品名KS−1538)をドライ厚さ20g/m2の条件
で、塗布幅5mm、ピッチ10mmで所謂ストライプ状
にスクリーン印刷することで塗布し、乾燥させた。
【0034】次に図2(b)に示す如く、弾性樹脂体12
と剥離紙22を張り合わせた後、5mm幅の塗布部分が
10mm幅の中央に位置決めされるように、ハサミを使
用して裁断した。
と剥離紙22を張り合わせた後、5mm幅の塗布部分が
10mm幅の中央に位置決めされるように、ハサミを使
用して裁断した。
【0035】このようにして裁断された電磁波シールド
用ガスケット10は、図3に示す如く、対象物の貼付位
置に対応させた形状とすることが可能であるので、最終
的に所望の長さに切断することにより、煩雑な手間をか
けることなく使用できる。
用ガスケット10は、図3に示す如く、対象物の貼付位
置に対応させた形状とすることが可能であるので、最終
的に所望の長さに切断することにより、煩雑な手間をか
けることなく使用できる。
【0036】前記製作方法で作られた電磁波シールド用
ガスケットの電磁波シールド効果を、KEC法によって
測定した結果、両者とも500MHzにおいて70dB
以上と高い数値が得られた。また本発明に係る電磁波シ
ールド用ガスケットは、OA機器の他に電波暗室、医療
機器を設置する部屋等、多様な電磁波の侵入、漏洩を防
止する必要のある場所の建材にも利用可能である。
ガスケットの電磁波シールド効果を、KEC法によって
測定した結果、両者とも500MHzにおいて70dB
以上と高い数値が得られた。また本発明に係る電磁波シ
ールド用ガスケットは、OA機器の他に電波暗室、医療
機器を設置する部屋等、多様な電磁波の侵入、漏洩を防
止する必要のある場所の建材にも利用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る電磁
波シールド用ガスケットによれば、充分な柔軟性を有し
ているため高い形状追従性を発揮し、例えばOA機器と
いった小さなものから建材のような大きなものに至るま
で、そこに生じ得る凸凹状態や、小さい曲率で湾曲する
様々な形状等に追従して密着的に配設させることが容易
であり、従って電磁波の侵入を確実に防止し得る利点が
ある。また、ガスケットを対象物に組み付ける場合に、
両面粘着テープ等をその都度貼付する必要がなくなり、
煩雑であった作業を回避できる。更に取り付ける場所の
形状に合わせて、予じめ前記ガスケットの形状を裁断加
工し得るので、複雑な被貼付形状にも容易に対応し得る
効果を奏する。
波シールド用ガスケットによれば、充分な柔軟性を有し
ているため高い形状追従性を発揮し、例えばOA機器と
いった小さなものから建材のような大きなものに至るま
で、そこに生じ得る凸凹状態や、小さい曲率で湾曲する
様々な形状等に追従して密着的に配設させることが容易
であり、従って電磁波の侵入を確実に防止し得る利点が
ある。また、ガスケットを対象物に組み付ける場合に、
両面粘着テープ等をその都度貼付する必要がなくなり、
煩雑であった作業を回避できる。更に取り付ける場所の
形状に合わせて、予じめ前記ガスケットの形状を裁断加
工し得るので、複雑な被貼付形状にも容易に対応し得る
効果を奏する。
【図1】本発明に係る好適な電磁波シールド用ガスケッ
トを示す斜視図である。
トを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る電磁波シールド用ガスケットの製
造方法を示す製造工程図である。
造方法を示す製造工程図である。
【図3】本発明に係る電磁波シールド用ガスケットの使
用例をを示す概略図である。
用例をを示す概略図である。
10 電磁波シールド用ガスケット 12 弾性樹脂体 14 金属メッキ層 20 接着剤 22 剥離紙
Claims (16)
- 【請求項1】 連続気泡性の弾性樹脂体(12)と、該弾性
樹脂体(12)の外表面および内表面に形成した金属メッキ
層(14)とで構成した導電性多孔質体の電磁波シールド用
ガスケット(10)であって、この電磁波シールド用ガスケ
ット(10)の任意の表面に接着剤(20)を施し、この接着剤
(20)を介して該ガスケット(10)を電磁波シールドの施さ
れるべき各種機器の筐体等の所要個所に接着し得るよう
構成したことを特徴とする接着剤を備える電磁波シール
ド用ガスケット。 - 【請求項2】 前記接着剤(20)は、電磁波シールド用ガ
スケット(10)の表面に所要間隔でストライプ状に施され
て、該電磁波シールド用ガスケット(10)と電磁波シール
ドの施されるべき前記筐体等との間に電気的な導通を確
保するようになっている請求項1記載の接着剤を備える
電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項3】 前記接着剤(20)は、電磁波シールド用ガ
スケット(10)の表面に所要のパターンで散点状に施され
て、該電磁波シールド用ガスケット(10)と電磁波シール
ドの施されるべき前記筐体等との間に電気的な導通を確
保するようになっている請求項1記載の接着剤を備える
電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項4】 前記接着剤(20)は、電磁波シールド用ガ
スケット(10)の表面に所要間隔でストライプ状に施され
ると共に、所要のパターンで散点状にも施されて、該電
磁波シールド用ガスケット(10)と電磁波シールドの施さ
れるべき前記筐体等との間に電気的な導通を確保するよ
うになっている請求項1記載の接着剤を備える電磁波シ
ールド用ガスケット。 - 【請求項5】 前記接着剤(20)は、溶剤型アクリル感圧
接着剤である請求項1〜4の何れかに記載の接着剤を備
える電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項6】 前記接着剤(20)は、その上に剥離紙(22)
が貼り付けられている請求項1〜5の何れかに記載の接
着剤を備える電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項7】 前記連続気泡性の弾性樹脂体(12)は、セ
ル膜を除去した発泡ポリウレタンからなる請求項1記載
の接着剤を備える電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項8】 前記連続気泡性の弾性樹脂体(12)は、例
えばウレタンフォーム、ポリウレタン・ウレアフォー
ム、ポリウレアフォーム、メラミン・ホルムアルデヒド
樹脂フォーム、尿素・ホルムアルデヒド樹脂フォームの
中から適宜に選択される請求項1記載の接着剤を備える
電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項9】 前記連続気泡性の弾性樹脂体(12)は、ア
ニオン界面活性剤を整泡剤として発泡させたものである
請求項1記載の接着剤を備える電磁波シールド用ガスケ
ット。 - 【請求項10】 前記金属メッキ層(14)は、表面調整剤
としてカチオン系表面活性剤を用いることで形成されて
いる請求項1記載の接着剤を備える電磁波シールド用ガ
スケット。 - 【請求項11】 前記金属メッキ層(14)は、無電解銅メ
ッキ層と無電解銅ニッケルメッキ層との多層構造となっ
ている請求項1記載の接着剤を備える電磁波シールド用
ガスケット。 - 【請求項12】 連続気泡性の弾性樹脂体(12)と、該弾
性樹脂体(12)の外表面および内表面に形成した金属メッ
キ層(14)とで構成した導電性多孔質体の電磁波シールド
用ガスケット(10)に関して、剥離紙(22)の表面に接着剤
(20)を塗布した後に、この剥離紙(22)を前記接着剤(20)
を介して前記電磁波シールド用ガスケット(10)の任意の
表面に貼付することで、該電磁波シールド用ガスケット
(10)の表面に前記接着剤(20)を施すようにしたことを特
徴とする接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットの
製造方法。 - 【請求項13】 前記剥離紙(22)は、その表面に前記接
着剤(20)が所要間隔でストライプ状に塗布された後に、
電磁波シールドの施されるべき筐体等の所要個所の寸法
に応じて裁断されるようになっている請求項12記載の
接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットの製造方
法。 - 【請求項14】 前記剥離紙(22)は、その表面に前記接
着剤(20)が所要のパターンで散点状に塗布された後に、
電磁波シールドの施されるべき筐体等の所要個所の寸法
に応じて裁断されるようになっている請求項12記載の
接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットの製造方
法。 - 【請求項15】 前記剥離紙(22)は、その表面に前記接
着剤(20)が所要間隔でストライプ状に塗布されると共
に、所要のパターンで散点状にも塗布された後に、電磁
波シールドの施されるべき筐体等の所要個所の寸法に応
じて裁断されるようになっている請求項12記載の接着
剤を備える電磁波シールド用ガスケットの製造方法。 - 【請求項16】 前記接着剤(20)は、溶剤型アクリル感
圧接着剤である請求項12〜15の何れかに記載の接着
剤を備える電磁波シールド用ガスケットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311333A JP2000138489A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311333A JP2000138489A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000138489A true JP2000138489A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18015887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10311333A Pending JP2000138489A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 接着剤を備える電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000138489A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002030177A (ja) * | 2000-07-18 | 2002-01-31 | Inoac Corp | 難燃性を有する導電性多孔体およびその製造方法 |
US7358709B2 (en) | 2006-02-01 | 2008-04-15 | Ricoh Company, Ltd. | Constant voltage regulator for generating a low voltage output |
JP2017165016A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 東レKpフィルム株式会社 | 積層フィルム、電磁波遮蔽ガスケット、シールドケーブル |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP10311333A patent/JP2000138489A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002030177A (ja) * | 2000-07-18 | 2002-01-31 | Inoac Corp | 難燃性を有する導電性多孔体およびその製造方法 |
US7358709B2 (en) | 2006-02-01 | 2008-04-15 | Ricoh Company, Ltd. | Constant voltage regulator for generating a low voltage output |
US7531994B2 (en) | 2006-02-01 | 2009-05-12 | Ricoh Company, Ltd. | Constant voltage regulator for generating a low voltage output |
JP2017165016A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 東レKpフィルム株式会社 | 積層フィルム、電磁波遮蔽ガスケット、シールドケーブル |
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