JP2000138408A - 光ファイバアンプ用複合モジュール - Google Patents

光ファイバアンプ用複合モジュール

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JP2000138408A JP31123598A JP31123598A JP2000138408A JP 2000138408 A JP2000138408 A JP 2000138408A JP 31123598 A JP31123598 A JP 31123598A JP 31123598 A JP31123598 A JP 31123598A JP 2000138408 A JP2000138408 A JP 2000138408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励起光の迷光がフォトダイオードに到達する
のを簡単な構成で防止でき、動作の安定性及び信頼性を
長期に亘って有する光ファイバアンプ用複合モジュール
を提供する。 【解決手段】 信号光導入用の第1の光ガイド13、信
号光導出用の第2の光ガイド14及び励起光導入用の第
3の光ガイド15が取り付けられたパッケージ12に、
光アイソレータ17及び信号光の一部をモニタする受光
器19を含む複数の光部品を集積化すると共に、光アイ
ソレータをパッケージ内に保持固定する保持部11によ
りパッケージ内部を励起光入射側のエリアA1と受光器
配置側のエリアA2とに画成し、且つ保持部又はパッケ
ージの少なくともいずれか一方に、保持部とパッケージ
との間を迷光が通過しないようにする捕捉部11sを備
えたファイバアンプ用複合モジュール10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信で使用され
る光ファイバアンプ用複合モジュールに関する。
【0002】
【関連する背景技術】光ファイバアンプは、伝送路の途
中で減衰した信号光のパワーを増幅して再度、光伝送路
に送出するためのもので、例えば、エルビウムドープフ
ァイバや光アイソレータ等の複数の光部品を融着接続し
て作製されている。近年、光通信の急速な発展に伴い、
光ファイバアンプの低コスト化,組立作業時間の短縮化
あるいは実装面積の低減化等の要求により、前記複数の
光部品を1つのパッケージに集積化させた複合モジュー
ルが用いられるようになってきた。
【0003】このようなパッケージ化された光ファイバ
アンプに使用される光学部品として、例えば、特開平1
0−10353号公報に記載されたものがある。この光
ファイバアンプ80は、図9に記載された構成から明ら
かなように、外光遮断用のケース81を備え、ケース8
1内に、アイソレータ素子82及びビームスプリッタ8
3が配置されると共に、アイソレータ素子82とビーム
スプリッタ83を挟む前後には、夫々発散用と集光用の
一対のレンズ84,85及び入出射用の光ファイバ8
6,87が設けられている。又、ビームスプリッタ近傍
には、フォトダイオード等の受光素子88が配置されて
いる。そして、ケース81の内壁は、光を殆ど反射せず
に吸収する特性を有する光吸収膜81aで被覆されてい
る。尚、光吸収膜81aは、例えば、黒色塗料を塗布し
たり、黒アルマイト処理をしたりして形成されている。
【0004】光吸収膜81aが形成されているので、励
起光源から増幅用光ファイバを経由して逆走してきた励
起光が光ファイバアンプ80に入射された場合、ケース
81内で散乱された光が受光素子88に受光されてしま
うのを防止し、コントローラによって励起光源の出力を
精度良くフィードバック制御することができる。しか
し、黒色塗装をケース内壁全体に行う作業は手間がかか
り、完全に塗装しきれない場合がある。又、黒色塗装を
多量に使用しなければならず、コストもかかる。更に
は、光ファイバアンプ80の使用中に黒色塗装がはげ落
ちてしまう恐れもある。又、アルマイト処理でも同様な
問題が生じる。
【0005】その上、レーザ溶接、はんだ付け等によっ
てパッケージ内に光学部品を固定する際、溶融した金属
内に不純物が混入することで光学部品の固定強度や信頼
性に悪影響を与えることがある。その為、ケース内壁全
体に黒色塗装を塗布する方法では、光ファイバアンプ8
0に十分な信頼性を与えることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような不具合を
防止するために、例えば、特公平6−56445号公報
に記載されているように、ケースに収容された各光部品
を仕切り壁によって区切って各光部品が散乱光などの迷
光によって悪影響を受けないようにする構成が考えられ
る。より具体的には、特公平6−56445号公報に記
載されたハイブリッド光合分波器90は、図10に示す
ように、ケース91内に発光素子コリメータ92、受光
素子コリメータ93、並びに光ファイバコリメータ94
とが仕切り壁91aを介して画成された収容空間に夫々
固定配置されている。仕切り壁91aには、光通過孔が
穿設されると共に、各光通過孔には、干渉フィルタ9
5,96,97が配置されている。そして、仕切り壁9
1aによって、パッケージ内の迷光が受光素子93に到
達するのを防止する。
【0007】従って、光ファイバアンプにおいても光ア
イソレータを保持する保持部が、励起光入射側のエリア
と受光器配置側のエリアをパッケージ内に画成する仕切
り壁としての役割を兼ね備えるようにして、ケース内に
散乱した迷光が受光素子に入射されないようにする構成
をとることも考えられる。しかし、かかる場合において
も部品加工精度の関係上、仕切り壁とパッケージとの間
に若干の隙間ができる場合がある。この理由は、密封性
を確保するために、パッケージは一般的に板状の合金を
レーザ溶接や銀ろう付によってつなぎ合わせて構成され
ているので、パッケージが熱応力によってゆがんで形成
されることがあるためである。
【0008】仕切り壁とパッケージとの間に隙間がある
と、発光素子側の迷光を受光素子側に導出してしまい、
十分な遮光効果を得ることができない。又、光の通過を
阻止する程の十分な厚さを有する仕切り壁によってパッ
ケージ内に2つのエリアを画成しようとすると、パッケ
ージの大型化やコストアップを招く原因となる。一方、
パッケージと仕切り壁との間に例えば黒色のシリコン樹
脂材等を予め塗布しておき、パッケージと仕切り壁との
隙間を閉塞することで迷光の通過を完全に防ぐ方法も考
えられる。しかし、パッケージ内部は、光ファイバアン
プの製品品質を維持するため、一般に窒素が充填されて
おり、上述のようなシリコン樹脂材をパッケージ内部に
塗布すると、その後の光ファイバアンプの長期間の使用
によって窒素以外のガスが発生し、このガス成分が、フ
ォトダイオード等、例えば、LD素子、PD素子内蔵の
場合、キャンタイプを除いてこれらの光学部品に付着し
て出力特性に変動をきたす恐れがある。
【0009】本発明の目的は、励起光の迷光がフォトダ
イオードに到達するのを防止でき、動作の安定性及び信
頼性を長期に亘って維持できる光ファイバアンプ用複合
モジュールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る光ファイバアンプ用複合モジュール
は、信号光を導入する第1の光ガイド、信号光を導出す
る第2の光ガイド及び励起光を導入する第3の光ガイド
が箱型パッケージに取り付けられ、箱型パッケージは、
光アイソレータ及び信号光の一部をモニタする受光器を
含む複数の光部品が集積化されると共に、光アイソレー
タを箱型パッケージ内に保持固定する保持部によってパ
ッケージ内部が励起光入射側のエリアと受光器配置側の
エリアとに画成され、保持部又は箱型パッケージの少な
くともいずれか一方に、保持部と箱型パッケージとの間
を光が通過しないようにする光捕捉部が形成されている
ことを特徴としている。
【0011】合金でできた板材等を銀ろう付等によって
結合してパッケージを形成する場合、熱応力によってパ
ッケージが若干ひずんで形成されることがある。その結
果、パッケージと保持部との間に隙間が生じても、好ま
しくないガスを発生する恐れのあるシリコン樹脂等を隙
間に塗布することなく、励起光入射側エリアの迷光が受
光器配置側エリアに入り込むのを確実に防止することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバアンプ
用複合モジュール(以下、「複合モジュール」という)
の一実施形態として後方励起型の複合モジュールを図1
に基づいて詳細に説明する。ここで、本明細書におい
て、後方励起とは、光増幅用ファイバ、例えばエルビウ
ムドープファイバに対して励起光を信号光の伝送方向と
逆方向に入射する場合をいい、前方励起とは、励起光を
信号光の伝送方向と同一方向に入射する場合をいう。
【0013】複合モジュール10は、図1に示すよう
に、箱型パッケージ(以下、「パッケージ」という)1
2に第1ファイバ部品13、第2ファイバ部品14、第
3ファイバ部品15、干渉膜フィルタ16、光アイソレ
ータ17、ビームスプリッタ18及びフォトダイオード
19が設けられている。パッケージ12は、コバールや
銅タングステン合金等の板材を銀ろう付によって箱型に
形成したパッケージ本体12bと、パッケージ本体12b
の開口部を閉塞するパッケージ蓋体12cとからなる。
そして、パッケージ本体12bには、干渉膜フィルタ1
6、ビームスプリッタ18が収容配置されると共に、第
1ファイバ部品13、第2ファイバ部品14、第3ファ
イバ部品15、フォトダイオード19が所定位置に取り
付けられている。パッケージ本体12bには更に、干渉
膜フィルタ16とビームスプリッタ18との間に光アイ
ソレータ17及び光アイソレータ17をパッケージ12
内に保持固定する保持部11が配置されている。
【0014】保持部11は、光アイソレータ17を保持
すると共にパッケージ12内を励起光入射側となる第1
エリアA1とフォトダイオード19の配置側となる第2
エリアA2 とに区画するもので、光アイソレータ17を
隙間なく保持するための円筒状の孔を有し、かつ、パッ
ケージ12の外壁に隙間なく接触するように鍔状もしく
はブロック状に成形されている。
【0015】又、保持部11の両側縁には溝11b,1
1cが形成され、図2に示すように、上縁にも溝11dが
形成されている。これにより、保持部11の側部は、溝
11b,11cを除いた側縁部でパッケージ本体12bの
内壁側面と当接し、保持部11の上部も、溝11d を除
いた側縁部でパッケージ蓋体12cと当接している。
尚、溝11b,11c,11d は、保持部11とパッケー
ジ12との間に隙間Gがある場合、この僅かな隙間Gを
通って第1エリアA1 の迷光が第2エリアA2に入り込
むのを防止する光捕捉部11sとして形成されている。
【0016】保持部11の素材としては、例えば、波長
λ1の信号光及び波長λ2の励起光を遮断する金属,セラ
ミックス,不透明プラスチックあるいは表面に前記信号
光及び励起光を遮断するコーティング膜を施したガラス
を使用することができる。保持部11の外縁及び溝11
b,11c,11d 、並びにこれに対応するパッケージ本
体12bとパッケージ蓋体12cの内壁面の一部には、光
吸収膜(図示せず)が塗布されている。この光吸収膜
は、例えば、黒色塗料を塗布したり、黒アルマイト処理
をしたり、金ブラック、銀ブラックなどの金属膜を蒸着
することにより形成されている。尚、光吸収膜は、パッ
ケージ本体12b及びパッケージ蓋体12cの、保持部1
1と当接する部分に塗布されていても良い。
【0017】図1に示す第1ファイバ部品13は、波長
λ1の信号光をパッケージ2内に入射するもので、光増
幅用ファイバ、例えばエルビウムドープファイバもしく
はそれに接続された通常の光ファイバ13aと、その端
部に取り付けられるホルダ13bとを有している。ホル
ダ13bは、パッケージ12の一側に取り付けられ、内
部には信号光を平行にするレンズ等のコリメータ(図示
せず)が収納されている。光増幅用ファイバとしては、
希土類添加ファイバ、例えばエルビウムドープファイバ
を用いる。
【0018】第2ファイバ部品14は、光ファイバ14
aと、その端部に取り付けられるホルダ14bとを有し
ている。ホルダ14bは、ホルダ13bと同様に構成さ
れ、パッケージ12の他側にホルダ13bと対向させて
取り付けられている。これにより、複合モジュール10
は、パッケージ12内に第1ファイバ部品13,干渉膜
フィルタ16,光アイソレータ17,ビームスプリッタ
18及び第2ファイバ部品14となる信号光の伝送路を
形成している。
【0019】第3ファイバ部品15は、波長λ2の励起
光をパッケージ12内に入射するもので、光ファイバ1
5aと、その端部に取り付けられるホルダ15bとを有
している。ホルダ15bは、ホルダ13bと同様に構成
され、入射した励起光が干渉膜フィルタ16で反射し、
第1ファイバ部品13側へ伝送されるようにパッケージ
12に取り付けられている。
【0020】干渉膜フィルタ16は、ガラス等の表面に
干渉膜を形成したフィルタで、反射した励起光が第1フ
ァイバ部品13側へ伝送されるよう、図1に示すよう
に、励起光の光路に対して所定角度傾斜させて配置され
ている。光アイソレータ17は、信号光を矢印方向にの
み伝送させる光部品で、保持部11によりパッケージ1
2内の略中央に保持固定されている。ここで、保持部1
1は、上述のように、パッケージ12内を仕切り、第1
エリアA1と第2エリアA2とに区画している。
【0021】ビームスプリッタ18は、光アイソレータ
17を通った信号光を第2ファイバ部品14側へ透過さ
せると共に、信号光の一部を反射させてフォトダイオー
ド19側へ反射させる光部品で、第2ファイバ部品14
と光アイソレータ17との間に信号光の伝送路に対して
所定角度傾斜させて配置されている。ビームスプリッタ
18の反射率は、通常1〜10%程度の範囲内で選ばれ
るが、反射率が低い程、信号光の損失が減少し、より高
効率の特性の複合モジュールを得ることができる。
【0022】フォトダイオード19は、ビームスプリッ
タ18で反射された一部の信号光をモニタする。フォト
ダイオード19は、一部の信号光をモニタする機能を有
し、本発明の目的に合致したものであれば特に限定され
ることはなく、またフォトダイオードに限定されるもの
でないことは言うまでもない。本実施形態の複合モジュ
ール10は以上のように構成され、光ファイバアンプの
後方励起に際して以下のようにして使用される。
【0023】先ず、第3ファイバ部品15から波長λ2
の励起光をパッケージ12内に入射すると、干渉膜フィ
ルタ16で反射して第1ファイバ部品13に入射する。
すると、第1ファイバ部品13においては、光ファイバ
13a内での誘導放出によって増幅された波長λ1 の信
号光がパッケージ12内に出射される。この信号光は、
干渉膜フィルタ16,光アイソレータ17及びビームス
プリッタ18を通って第2ファイバ部品14へと入射す
ると共に、ビームスプリッタ18で一部が反射されてフ
ォトダイオード19に出射され、信号光のモニタに利用
される。
【0024】しかし、実際には、パッケージ12の第1
エリアA1 においては、励起光の干渉膜フィルタ16や
ホルダ13b等との反射に伴う第3ファイバ部品15か
ら第1ファイバ部品13への結合ロスが存在する。この
結合ロスを10%と見積もると、第1ファイバ部品13
及び第3ファイバ部品15から、例えば、それぞれ10
0mW以上の信号光及び励起光が出射される場合、第1
エリアA1 において10mW程度の迷光が存在すること
になる。一方、ビームスプリッタ18の反射率を1%程
度に選ぶと、フォトダイオード19に入射する信号光は
1mW程度であり、この信号光に較べて迷光の強度がか
なり大きく、フォトダイオード19が迷光の影響を受け
やすいことが分かる。
【0025】一方、パッケージ12と保持部11との間
には、図2に示すように、僅かな隙間Gが生じる場合が
ある。これは、パッケージ本体12bが上述の通り合金
等からなる板材を銀ろう付によって箱型に形成したもの
であり、銀ろう付の工程においてパッケージ本体12b
に熱応力が発生し、パッケージ本体12bが若干変形し
たまま形成されることがあるためである。このように変
形したパッケージ本体12bに保持部11や光学部品
(図示せず)を取り付け、更にパッケージ蓋体12cで
密封すると、保持部11の外縁形状とパッケージ12の
内周形状とが一致せず、隙間Gが生じてしまう。尚、こ
の隙間Gは、保持部11とパッケージ蓋体12cとの間
で顕著に生じる傾向がある。
【0026】かかる隙間Gを経由して第1エリアA1 の
迷光が第2エリアA2に入り込もうとするが、この迷光
は、保持部11の外縁に形成された溝11b,11c,1
1dによって捕らえられ、図2及び図3に点線で示すよ
うに溝11b,11c,11d内で散乱しながらしだいに
減衰するので、第2エリアA2に迷光が到達することが
ない。従って、光レベルがモニタ光に比べて10倍程度
大きい迷光によりフォトダイオード9が誤動作するのを
確実に防止することができる。
【0027】尚、上述の実施形態において、保持部11
の外縁及び溝11b,11c,11d並びにこれに対応す
るパッケージ本体12bとパッケージ蓋体12cの内壁面
には必ずしも光吸収膜が形成されていなくても良い。即
ち、保持部11の外縁に溝11b,11c,11dが形成
されているだけで、第1エリアA1 から第2エリアA2
に向かう迷光を捕捉できることが十分可能である。しか
し、好ましくは光吸収膜が上述の所定位置に形成されて
いるのが良く、これによって迷光をより確実に捕捉する
ことができる。
【0028】又、溝は、必ずしも保持部11の側方縁及
び上方縁の全てに亘って形成されている必要はない。即
ち、保持部外縁とパッケージ12との間で最も隙間の生
じ易い保持部外縁の部分、例えば、保持部上方の外縁に
のみ溝11dが形成されていても良い。これにより、第
1エリアA1 から第2エリアA2に向かう迷光を大部分
捕捉でき、十分な効果を挙げることができる。
【0029】更に、図3に示すように、保持部21の外
周縁に光捕捉用の溝21x,21yを2重に形成しても良
い。これにより、図中矢印で示すように、溝内で迷光を
より確実に散乱させることができる。尚、上述の実施形
態と異なり、図4に示すように、保持部31の外縁に迷
光捕捉用の溝を形成するのではなく、パッケージ蓋体1
2cの、保持部31の上方縁に対応する位置に溝12sを
形成し、パッケージ本体12bにパッケージ蓋体12cを
固定した時、溝12sに保持部31の上方縁が入り込む
ようにしても良い。これによって、パッケージ12が銀
ろう付によって多少ゆがんで形成されても、パッケージ
蓋体12cと保持部11の上方縁との間に迷光が通過す
る隙間が形成されることはない。即ち、図4の点線で示
すように、第1エリアA1の迷光は、保持部11で反射
し第1エリアA1から出ることはない。
【0030】更に、図5及び図6に示すように、溝12
tを複数箇所(図中、3箇所)パッケージ本体12bの内
壁底面に形成すると共に、溝12uをパッケージ蓋体1
2cに形成し、これらの溝12t,12uに遊嵌できる突
起部を備えた保持部41によって光アイソレータ17を
保持すると共に、第1エリアA1 と第2エリアA2とを
仕切るようにしても良い。これによって、第1エリアA
1の迷光が第2エリアA2に到達する可能性をより低くす
ることができる。
【0031】更に又、図7に示すように、保持部51の
底面に幅広の溝51sを形成し、保持部51がその底部
両端縁51a,51bのみでパッケージ本体底面に当接支
持されるようにしても良い。これによって、幅広溝51
sが迷光を捕捉する役目を果たすと同時に、光アイソレ
ータ17への伝熱を最小限にするという効果を有する。
より詳細に説明すると、半導体レーザLR及びペルチェ
クーラ(図12にのみ図示)PCが保持部に隣接してパ
ッケージ内に収容配置されている場合、図11に示すよ
うに、保持部の底面全体がパッケージ本体の底面に当接
固定されていると、図12に矢印で示すように、半導体
レーザLRを冷却するペルチェクーラPCから放熱した
熱量の大部分が保持部の底面全体を経由して光アイソレ
ータに伝達し、光アイソレータの特性を低下させてしま
う。しかし、図7に示すように、保持部51の底面に幅
広溝51sを形成し、保持部51がその底部両端縁51
a,51bのみでパッケージ本体52bの底面に当接支持
されるようにすると、図8に示すように、ペルチェクー
ラPCから放熱した熱量はごく少量だけ保持部51に伝
わり、残りの大部分の熱量はパッケージ52の筐体全体
に広がり、自然冷却される。
【0032】従って、保持部51の底面に幅広溝51s
を形成することで、保持部51の底面とパッケージ12
の底面との間に隙間が生じても幅広溝51sで迷光を捕
捉できると共に、保持部51の近傍に半導体レーザLR
及びペルチェクーラPCが配置されていても、これによ
る熱影響を最小限に抑えることができる。尚、保持部5
1の底部両端縁51a,51b、幅広溝51s及びこれに
対応するパッケージ本体12の部分に上述した光吸収膜
を形成しても良い。
【0033】又、上述の実施形態に係る光ファイバアン
プ用複合モジュールは前方励起型複合モジュールであっ
たが、本発明はこれに限定されず、後方励起型複合モジ
ュールにも適用できることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバアンプ用複合モジュールは、信号光を導入する第
1の光ガイド、信号光を導出する第2の光ガイド及び励
起光を導入する第3の光ガイドが箱型パッケージに取り
付けられ、箱型パッケージは、光アイソレータ及び信号
光の一部をモニタする受光器を含む複数の光部品が集積
化されると共に、前記光アイソレータを前記箱型パッケ
ージ内に保持固定する保持部により内部が前記励起光入
射側のエリアと前記受光器配置側のエリアとに画成さ
れ、前記保持部又は前記箱型パッケージの少なくともい
ずれか一方に、前記保持部と前記箱型パッケージとの間
を光が通過しないようにする光捕捉部が形成されている
ことを特徴としている。
【0035】合金を銀ろう付等によって結合し、パッケ
ージを形成する場合、例えば、LD素子、PD素子内蔵
の場合、熱応力によってパッケージが若干ひずんで形成
され、パッケージと保持部との間に隙間が生じても、好
ましくないガスを発生する恐れのあるシリコン樹脂等を
隙間に塗布することなく、第1エリアA1の迷光が第2
エリアA2に入り込むのを防止することができる。
【0036】又、半導体レーザ及びペルチェクーラが保
持部に隣接してパッケージ内に収容配置されている場
合、第1エリアA1の迷光が第2エリアA2に入り込むの
を防止するだけでなく、半導体レーザ及びペルチェクー
ラから発生した熱量が保持部を介して光アイソレータに
伝達することがなく、その結果、光ファイバアンプ用複
合モジュールの動作の安定性及び信頼性を長期に亘って
確保することができる。
【0037】更に又、光吸収膜を塗布する場合であって
も、従来の光ファイバアンプ用複合モジュールのよう
に、パッケージ内側全体に亘って塗布する必要はなく、
保持部外縁及び溝とこれらに対応するパッケージ内周面
にのみ塗布すれば良いので、コスト面で有利である。更
には、レーザ溶接、はんだ付け等によりパッケージ内部
に光学部品を固定する際、溶融した金属内に光吸収膜に
含有する不純物が混入するおそれが殆どなく、パッケー
ジの固定強度や信頼性等に悪影響を及ぼさずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ファイバアンプ用
複合モジュール10を、パッケージ蓋体12bを取り付
けていない状態で示した平面図である。
【図2】図1の光ファイバアンプ用複合モジュール10
の一部を側方から示した一部断面図である。
【図3】図1の光ファイバアンプ用複合モジュール10
の変形例を示す、図2に対応する図である。
【図4】図1の光ファイバアンプ用複合モジュール10
の別の変形例を示す、図2に対応する図である。
【図5】図1の光ファイバアンプ用複合モジュール10
の更に別の変形例を示す、図2に対応する図である。
【図6】図5の光ファイバアンプ用複合モジュールのVI
-VI断面図である。
【図7】図1の光ファイバアンプ用複合モジュール10
の他の変形例を部分的に(保持部のみ)示す斜視図であ
る。
【図8】図7の光ファイバアンプ用複合モジュール50
の伝熱状態を説明するための部分的な断面図である。
【図9】従来の光ファイバアンプ用複合モジュール80
を示す、図1に対応する平面図である。
【図10】従来のハイブリッド光合分波器90を示す、
図1に対応する平面図である。
【図11】パッケージ面に底面全体が当接固定される保
持器を示す斜視図である。
【図12】図11に示す保持器が固定され、且つこれに
隣接して半導体レーザ及びペルチェクーラが配置された
場合の伝熱状態を説明するための一部断面図である。
【符号の説明】
10 複合モジュール 11 保持部 11b,11c,11d 溝 11s 光捕捉部 12 パッケージ 12a パッケージ本体 12b パッケージ蓋体 13 第1ファイバ部品 14 第2ファイバ部品 15 第3ファイバ部品 16 干渉膜フィルタ 17 光アイソレータ 18 ビームスプリッタ 19 フォトダイオード
フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 BA11 BA31 CA37 DA35 DA37 5F072 AB09 AK06 JJ05 JJ09 KK30 PP07 YY17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光を導入する第1の光ガイド、信号
    光を導出する第2の光ガイド及び励起光を導入する第3
    の光ガイドが箱型パッケージに取り付けられ、該箱型パ
    ッケージは、光アイソレータ及び信号光の一部をモニタ
    する受光器を含む複数の光部品が集積化されると共に、
    前記光アイソレータを前記箱型パッケージ内に保持固定
    する保持部により内部が前記励起光入射側のエリアと前
    記受光器配置側のエリアとに画成され、前記保持部又は
    前記箱型パッケージの少なくともいずれか一方に、前記
    保持部と前記箱型パッケージとの間を光が通過しないよ
    うにする光捕捉部が形成されていることを特徴とする光
    ファイバアンプ用複合モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009512182A (ja) * 2005-10-06 2009-03-19 ブッカム テクノロジー ピーエルシー Wdm信号を利得平坦化するための光学コンポーネント、及び同コンポーネントを備える光増幅器

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