JP2000138180A - 空気周囲におけるエキシマレ―ザアニ―ルによるシリコン膜の結晶化中の酸素の混入を制御する方法 - Google Patents

空気周囲におけるエキシマレ―ザアニ―ルによるシリコン膜の結晶化中の酸素の混入を制御する方法

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JP2000138180A JP11112757A JP11275799A JP2000138180A JP 2000138180 A JP2000138180 A JP 2000138180A JP 11112757 A JP11112757 A JP 11112757A JP 11275799 A JP11275799 A JP 11275799A JP 2000138180 A JP2000138180 A JP 2000138180A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ELAによりアニールされる多結晶シリコン
膜の酸素含有量を低減するための、単純でコスト効率の
よい方法を提供する。 【解決手段】 フラットパネルディスプレイにおいて使
用される基板上にアモルファスシリコン膜を堆積させ、
シリコン膜の1つ以上のターゲット領域に対して、エキ
シマレーザエネルギーへの1回以上の照射を行うことに
より、アモルファスシリコン層を多結晶シリコン層に変
える工程において、エキシマレーザアニール中に、大気
圧である周囲環境をシリコン膜および基板に提供する工
程と、各ターゲット領域の照射中にシリコン膜の表面に
不活性ガスを向けることにより、ターゲット領域の周囲
環境から周囲雰囲気を移動させる工程により、エキシマ
レーザアニール中に、該シリコン膜の該周囲環境から酸
素が低減され、結果として得られた多結晶シリコン層の
酸素含有量が、所定レベルよりも低くなる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概して、フラットパ
ネルディスプレイ製造システムに関し、さらに具体的に
は、フラットパネルディスプレイ基板上に多結晶シリコ
ン膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型の液晶ディスプ
レイ(LCD)またはフラットパネルディスプレイにお
いて使用される薄膜トランジスタ(TFT)は、透明基
板に堆積されたシリコン膜上に製造される。最も広く使
用されている基板はガラスであり、アモルファスシリコ
ンは、ガラス上に容易に堆積される。TFTに適した多
結晶シリコン(あるいは、ポリシリコン即ちp−Siと
して知られている)を提供するためには、堆積されたア
モルファスシリコンの結晶化が必要とされる。LCD基
板上に多結晶シリコン膜を得るための1つの方法は、堆
積されたアモルファスシリコンの固相結晶化である。固
相結晶化は、高温アニールによって行われるが、ガラス
基板は、シリコンを融解し且つ結晶化するために必要な
温度に耐えることができない。石英基板は、高温アニー
ルに耐えることはできるが、石英は、ほとんどのLCD
アプリケーションにおいて、高価すぎる。
【0003】ガラスは、600℃を越える温度に曝され
ると変形するため、LCDシリコンの固相処理では、低
温結晶化(好ましくは、550℃よりも低い温度)が使
用される。低温プロセスでは、長いアニール時間(少な
くとも数時間)が必要とされる。そのような処理は効率
が悪く、得られるのは、比較的低い電界効果移動度およ
び乏しい伝達特性を有する多結晶シリコンTFTであ
る。ガラス上の堆積されたアモルファスシリコンの固相
結晶化により生成される多結晶シリコンは、小さい結晶
サイズ、および結晶構造中の高密度の粒子内欠陥のた
め、問題である。
【0004】エキシマレーザアニール(ELA)は、ガ
ラス上のアモルファスシリコン膜の低温固相結晶化の代
替物として、活発に研究されている。エキシマレーザア
ニールでは、高エネルギーによりパルス化されたレーザ
により、ターゲット膜の選択領域にレーザ放射が照射さ
れ、シリコンを、短い持続時間の間、非常に高い温度に
曝す。当業者に周知のように、典型的には、各レーザパ
ルスは、ほんのわずかな領域(数ミリメートル幅)のみ
をカバーし、基板またはレーザをステップ状に移動さ
せ、レーザの照射領域を重ね合わせることによりターゲ
ット全体を結晶化させる。より大きいビームプロファイ
ルを有するより強力なレーザが、活発に開発され現在利
用可能になってきており、必要とされる露光回数が低減
されている。露光の回数およびパターンに拘わらず、エ
キシマレーザアニールは、アモルファス膜の領域が、下
にあるガラス基板に損傷を与えることなく、結晶化され
ることを可能にする。
【0005】エキシマレーザアニールの主要な利点は、
優れた構造品質を有するポリシリコン粒子の形成、およ
び、ディスプレイパネルの選択領域を処理する能力であ
る。エキシマレーザアニールにより透明基板上に生成さ
れる多結晶シリコンは、現在アモルファスシリコンLC
Dで用いられるICドライバ回路に匹敵する電子移動度
特性を有する。従って、ドライバ回路を基板上に組み込
んで、製造を簡略化することが可能となる。
【0006】エキシマレーザアニールに最もよく起こる
問題点は、大きく均一な粒子サイズを得るためのプロセ
スウィンドウが狭いことである。エキシマレーザアニー
ルにより生じる表面粗さもまた、問題である。研究によ
り、表面状態の向上、欠陥の低減、および結晶サイズの
増加が、ELA多結晶シリコン膜の低酸素含有量に関連
することが示唆されている。酸素含有量は、幾つかの方
法で制御することができ、産業界の標準は、現在、高真
空(10-7Torr)または、幾分か効果は低減する
が、低真空(rough vacuum)(10-3Torr)でEL
Aを行う方法である。あるいは、エキシマレーザアニー
ルは、He、ArまたはN2などの非酸素周囲で満たさ
れたチャンバで行われており、様々な結果が得られてい
る。酸素含有量と、多結晶シリコン膜の膜質との関連
は、まだ研究中であるが、本発明は、従来技術よりも実
用的で且つ経済的な方法で酸素含有量を制御する方法に
関する。
【0007】ELA中の多結晶シリコンへの酸素の混入
を低減するための従来技術のシステムに関する重大な問
題点は、ターゲット基板を収容するためのプロセスチャ
ンバが必要とされることである。プロセスチャンバ(あ
るいは、「チャンバ」、「処理チャンバ」、または「基
板隔離チャンバ」とも呼ばれる)を使用する場合、エキ
シマレーザビームは、石英ウィンドウを通過してチャン
バ内に入らなければならない。特に真空チャンバは高価
であり、石英ウィンドウは数千ドルで、限られた寿命し
かなく、大量生産では数日間または数週間しかもたな
い。大気圧付近での非空気周囲中で処理するためのチャ
ンバは、真空チャンバよりも幾分か単純であるが、それ
でも、高価な石英ウィンドウを有している。処理チャン
バに関連するコストが、基板隔離チャンバを備えていな
いELA機器が依然として製造され、販売され、使用さ
れている1つの理由である。それでも、このことは、空
気周囲中で行われるELAにより、真空中でアニールさ
れた膜よりも低い移動度特性(および高い酸素含有量)
を有する多結晶シリコンが生成されることを立証してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ELA多結晶シリコン膜に混入される酸素
の量を効果的に制御し、アニール装置に係る装置生産コ
ストを最小にしながら、酸素含有量を所定の閾値よりも
低く維持することである。
【0009】大気圧で、主に空気の周囲中でエキシマレ
ーザアニールを行うことにより、フラットパネルディス
プレイ基板上のELA多結晶シリコン膜の膜質を向上
し、レーザビームが通過しなければならない高価な石英
ウィンドウを有する基板隔離チャンバの必要性を無くす
ことが有利であろう。
【0010】さらに、空気周囲中でのアニール用に設計
されたELA機器に比較的簡単な変更を加えて、酸素の
混入を低減することにより、ELA多結晶シリコン膜の
膜質を向上することが有利であろう。
【0011】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は上記のような問題点を克服して、E
LAによりアニールされる多結晶シリコン膜の酸素含有
量を低減するための、単純でコスト効率のよい方法を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】フラットパネルディスプ
レイにおいて使用される基板上に多結晶シリコン膜を形
成する方法であって、a)フラットパネルディスプレイ
において使用される基板上にアモルファスシリコン膜を
堆積させる工程と、b)該シリコン膜の1つ以上のター
ゲット領域に対して、エキシマレーザエネルギーへの1
回以上の露光で照射を行うことにより、該アモルファス
シリコンをエキシマレーザアニールして、該アモルファ
スシリコン層を多結晶シリコン層に変える工程とを包含
し、該エキシマレーザアニール工程が、i)該エキシマ
レーザアニール中に、大気圧である周囲環境を該シリコ
ン膜および該基板に提供する工程と、ii)各ターゲッ
ト領域の照射中に該シリコン膜の表面に不活性ガスを向
けることにより、該ターゲット領域の該周囲環境から周
囲雰囲気を移動させる工程とを包含し、それにより、該
エキシマレーザアニール中に、該シリコン膜の該周囲環
境から酸素が低減され、結果として得られた多結晶シリ
コン層の酸素含有量が、所定レベルよりも低くなる方法
が提供される。
【0013】前記エキシマレーザアニール工程中に、前
記周囲雰囲気を移動させるために前記シリコン膜の前記
表面に向けられる前記ガスが、アルゴンおよび窒素から
なる群から選択されてもよい。
【0014】前記エキシマレーザアニール工程が、主に
空気である周囲雰囲気中で行われ、前記不活性ガスによ
り、各ターゲット領域の前記周囲環境から空気を移動さ
せる工程を包含してもよい。
【0015】前記エキシマレーザアニール工程が、前記
各ターゲット領域の照射中に該ターゲット領域中の前記
アモルファスシリコン膜の表面の上に、前記不活性ガス
の流れを向ける工程を包含してもよい。
【0016】前記エキシマレーザアニール工程中に前記
シリコン膜および前記基板に周囲環境を提供する前記工
程が、室温の周囲環境を提供する工程をさらに包含して
もよい。
【0017】前記シリコン膜の1つ以上のターゲット領
域を照射する前記工程が、該シリコン膜の所定領域が多
結晶シリコンに変わるまで、該シリコン膜上の連続する
ターゲット領域を照射する工程を包含してもよい。
【0018】フラットパネルディスプレイにおいて使用
される基板上に多結晶シリコン膜を形成する方法であっ
て、a)フラットパネルディスプレイにおいて使用され
る基板上にアモルファスシリコン膜を堆積させる工程
と、b)該シリコン膜および該基板に、主に空気である
大気圧の周囲環境を提供する工程と、c)該周囲環境に
おいて、該シリコン膜の表面に不活性ガスを向けること
により、該シリコン膜の該表面のターゲット領域から空
気を移動させる工程と、d)該ターゲット領域から空気
を移動させている間、該シリコン膜に対して、エキシマ
レーザエネルギーへの1回以上の露光で照射を行うこと
により、該ターゲット領域中の該アモルファスシリコン
をエキシマレーザアニールする工程と、e)該基板上の
該アモルファスシリコン膜が多結晶シリコン膜に変わる
まで、該シリコン膜の連続するターゲット領域に対して
該工程c)およびd)を繰り返す工程とを包含し、それ
により、各ターゲット領域に対して、エキシマレーザア
ニールが、酸素が低減された周囲環境中で行われ、結果
として得られた多結晶シリコン層の酸素含有量が0.5
原子パーセントよりも低い方法が提供される。
【0019】前記シリコン膜の前記表面の前記ターゲッ
ト領域から空気を移動させる工程が、アルゴンおよび窒
素からなる群から選択されるガスを、該シリコン膜の該
表面に向ける工程を包含してもよい。
【0020】前記工程c)が、前記ターゲット領域中の
前記アモルファスシリコン膜の表面の上に、不活性ガス
の連続する流れを向ける工程を包含してもよい。
【0021】前記工程c)が、前記基板の前記アモルフ
ァスシリコン膜の表面全体の上に、前記不活性ガスの連
続する流れを向ける工程をさらに包含してもよい。
【0022】前記工程b)からe)が、70℃未満の温
度の周囲環境において行われてもよい。
【0023】フラットパネルディスプレイにおいて使用
される基板上に多結晶シリコン膜を形成する方法であっ
て、a)フラットパネルディスプレイにおいて使用され
る基板上にアモルファスシリコン膜を堆積させる工程
と、b)シリコン膜および基板に、主に空気である大気
圧の周囲環境を提供する工程と、c)該周囲環境におい
て、該シリコン膜の表面に不活性ガスの流れを向けるこ
とにより、該シリコン膜の該表面から空気を移動させる
工程と、d)一つ以上の該シリコン膜のターゲット領域
に対して、エキシマレーザエネルギーへの1回以上の露
光で照射を行うことにより、該アモルファスシリコンを
エキシマレーザアニールして、該アモルファスシリコン
層を多結晶シリコン層に変える工程とを包含し、それに
より、エキシマレーザアニールが、酸素が低減された周
囲環境中で行われ、結果として得られた該多結晶シリコ
ン層の酸素含有量が、所定レベルよりも少ない方法が提
供される。
【0024】前記シリコン膜の前記表面の前記ターゲッ
ト領域から空気を移動させる前記工程が、アルゴンおよ
び窒素からなる群から選択されるガスの流れを、該シリ
コン膜の該表面に向ける工程を包含してもよい。
【0025】前記工程b)が、70℃未満の温度の周囲
環境を提供する工程をさらに包含してもよい。
【0026】前記工程b)が、室温の周囲環境を提供す
る工程をさらに包含してもよい。
【0027】前記エキシマレーザアニール中の、前記周
囲環境中の酸素の低減により、結果として得られた前記
多結晶シリコン層において、0.5原子パーセントより
も低い酸素含有量が得られてもよい。
【0028】前記エキシマレーザアニール工程が、前記
シリコン膜の所定領域が多結晶シリコンに変わるまで、
該シリコン膜上の連続するターゲット領域を照射する工
程を包含してもよい。
【0029】以下、作用について説明する。
【0030】フラットパネルディスプレイにおいて使用
される基板上に多結晶シリコン膜を形成する方法が提供
される。この方法は、まず、フラットパネルディスプレ
イに使用される基板上にアモルファスシリコン膜を堆積
させる工程を包含する。基板は、典型的にはガラスであ
る。次の工程は、シリコン膜の1つ以上のターゲット領
域に対して、エキシマレーザエネルギーへの1回以上の
露光で照射を行うことにより、アモルファスシリコンを
エキシマレーザアニールする工程である。アニール工程
により、アモルファスシリコン層は多結晶シリコン層に
変化する。エキシマレーザアニール工程は、シリコン膜
および基板に、エキシマレーザアニール中大気圧の周囲
環境を提供する工程を包含する。そして、このエキシマ
レーザアニール工程は、ターゲット領域への照射中にシ
リコン膜の表面に不活性ガスを向けることにより、各タ
ーゲット領域の周囲環境から周囲雰囲気を移動させる工
程をさらに包含する。このようにして、エキシマレーザ
アニール中に、シリコン膜の周囲環境から酸素が低減さ
れ、結果として得られた多結晶シリコン層の酸素含有量
は、所定レベルよりも少なくなる。
【0031】本発明の好適な実施形態では、シリコン膜
の各ターゲット領域の周囲環境から周囲雰囲気を移動さ
せる際に使用される不活性ガスは、アルゴンおよび窒素
からなる群から選択される。そして、示唆されたガスの
うち、アルゴンが好ましい。エキシマレーザアニール工
程中に提供される周囲環境は、好ましくは、主に空気で
あり、シリコン膜の表面に不活性ガスを向ける工程によ
って移動されるのは、シリコン膜の表面にすぐ隣接する
空気である。
【0032】さらに、周囲(例えば、空気)雰囲気を移
動させるためにシリコン膜の表面に不活性ガスを向ける
最良の方法が、アモルファスシリコン膜の表面の上に不
活性ガスの連続的な流れを向けることであることが示唆
される。エキシマレーザアニール工程が行われる示唆さ
れる温度は、室温か、あるいは、70℃未満の温度であ
る。
【0033】本発明は、任意のサイズのフラットパネル
ディスプレイ基板(あるいは、本明細書において、液晶
ディスプレイ基板またはLCD基板とも呼ばれる)上で
アモルファスシリコンを多結晶シリコンに変えるために
使用され得る。従って、シリコン膜のターゲット領域に
照射する工程では、1つのショットでターゲット領域の
みを露光して、基板全体、または、所定のターゲット領
域全体をアニールすることが必要とされる。ELAは、
一般的には、処理中のLCDパネルの一部分だけをカバ
ーする小さい照射面積のレーザビームを使用して行われ
るため、照射工程は、プロセスが終了するまで、シリコ
ン膜上の連続するターゲット領域に複数回照射すること
によって行われる。プロセスの終了とは、シリコン膜の
表面全体がエキシマレーザアニールされるまで連続する
ターゲット領域を照射すること、あるいは、膜の選択さ
れたサブ領域または所定領域のうちのどれが多結晶シリ
コンへの変換のためのターゲットにされても、その領域
を照射することを意味する。照射工程のさらに他の変形
は、シリコン膜の表面全体をカバーする、広い断面の、
いわゆる「シングルショット」ELAレーザを使用する
ことであり、この場合、プロセスにおいて、1つのター
ゲット領域だけが露光される。
【0034】本発明の方法は、主に空気の周囲中で行わ
れる場合、エキシマレーザアニールが行われる膜のター
ゲット領域中のシリコン膜の制限されたサブ領域に向け
られるか、または、すべてのエキシマレーザアニールプ
ロセス中にシリコン膜の表面全体を不活性ガスで一杯に
する不活性ガスを用いて空気を移動させることを可能に
する。後者の代替例では、不活性ガスの流れは、任意の
特定のターゲット領域には向けられず、連続するターゲ
ット領域をアニールしながら、不活性ガスによりシリコ
ン膜の表面全体から空気が移動される。不活性ガスによ
り空気が移動される領域のサイズに拘わらず、プロセス
の目的は、エキシマレーザアニール中に周囲環境から酸
素を低減し、それにより、結果として得られる多結晶シ
リコン層の酸素含有量が、所定レベルよりも低いレベ
ル、好ましくは、0.5原子パーセントよりも低いレベ
ルに維持されるようにすることである。
【0035】本発明により、フラットパネルディスプレ
イの製造において使用されるシリコン・オン・ガラス基
板の製造方法が提供される。ガラス基板の上に、アモル
ファスシリコン膜の層が堆積される。アモルファスシリ
コンは、エキシマレーザアニールによってアニールさ
れ、多結晶シリコンに変えられ。エキシマレーザアニー
ルは、大気圧および室温の、主に空気である周囲環境中
で行われる。このプロセスでは、エキシマレーザアニー
ル中に基板を収容するための環境チャンバは必要とされ
ない。このプロセスは、レーザビームがシリコン膜に当
たっている、シリコン膜の表面上のターゲット領域をす
ぐ囲んでいる周囲空気を、不活性ガスを用いて移動させ
る。その結果、アニールの時点での、基板上の周囲環境
から酸素が低減され、結果として得られる多結晶シリコ
ン層の酸素含有量は、所定レベルよりも低いレベルに維
持される。このプロセスにより、空気中でのELAによ
り形成された多結晶シリコンと比較して、より少ない欠
陥および向上された結晶化を有する多結晶シリコンが、
フラットパネルディスプレイ基板上に得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、エキシマレーザアニール
(ELA)装置10の構成要素の概略図である。フラン
スのSopra,S.A.、ドイツのLambda P
hysik、およびカリフォルニア州フレモント(Fr
emont)のXMR,Inc.などの幾つかの製造業
者は、本発明の方法とともに使用するのに適したエキシ
マレーザアニールシステムを供給している。エキシマレ
ーザおよび関連するシステムは、エキシマレーザアニー
ルの当業者に周知であり、本発明の方法は、液晶ディス
プレイ基板上に堆積されたアモルファスシリコン膜を多
結晶シリコン膜に変えるために設計された任意のELA
システムとともに使用するのに適している。
【0037】エキシマレーザアニール装置10は、選択
された波長の高エネルギーのコヒーレントな放射を照射
するレーザヘッド14を含む。使用されるレーザの種類
は、設計の選択事項である。例えば、XeClレーザ
は、308nmの波長のUV放射を照射し、KrFレー
ザは、248nmの波長で動作する。レーザ14は、さ
まざまなエネルギーレベルに調節可能なパルス化された
ビーム20を照射する。パルスの持続時間は、広い範
囲、典型的には、10〜200nmの範囲で変えること
ができ、パルス繰り返しレートは概して、0.1Hzと
50Hzとの間で選択可能である。以下に説明するよう
に、ビームの断面は、レーザのパワーレベルと、装置で
使用されるオプティクスの種類とに依存して広範囲に変
わり得る。任意の特定のエキシマレーザシステムの動作
パラメータのいずれも本発明と適合し、プロセスは、こ
の段落で示唆された数値範囲内またはその範囲外で動作
するレーザを使用して行われ得る。
【0038】レーザ14は、ビーム20を照射し、ビー
ム20は、ビームホモジナイザ(homogenizer)26を
通過する。ホモジナイザ26は、ビームがターゲット表
面に当たるときに実質的に均一なビームプロファイルを
生成する光学システムである。ビーム20がホモジナイ
ザ26および他の任意の関連するオプティクス(図示せ
ず)から現れたときのビーム20のサイズにより、レー
ザビーム20が照射される基板上のターゲット領域のサ
イズおよび構成が決定される。ビームプロファイルは、
10mm2と50mm2との間の典型的なビームから、1
回の露光でフラットパネルディスプレイ全体をアニール
することができるいわゆる「シングルショット」ELA
まで、実質的に変動する。
【0039】レーザビーム20が向けられるターゲット
は、アモルファスシリコン膜層38が前もって堆積され
ているフラットパネルディスプレイ基板36である。装
置10内で、基板36は、基板36上の連続するターゲ
ット領域43(ここで、ビーム20は膜38に当たる)
が順次または繰り返し照射されることを確実にするよう
に基板36をプログラム可能な態様で再配置することが
できる任意の適切な種類の移動式ステージ40上に支持
される。言うまでもなく、代替的に、レーザヘッド14
および関連するオプティクスを固定ステージに関して動
かすことにより、または、ビーム20を基板36上の異
なるターゲット領域に向けるようにビーム20の方向を
変えることにより、移動式ステージ40の機能が達成さ
れ得ることが容易に理解される。この機能がどのような
どのような方法で達成された場合でも、ELA装置10
の目的は、シリコンの1つ以上のターゲット領域を照射
することにより、基板36上に堆積されたアモルファス
シリコン層38の表面42の選択領域を、エキシマレー
ザエネルギーに露光することである。
【0040】レーザ14のパワーレベル、照射されるレ
ーザパルスの持続時間、およびレーザビーム20のサイ
ズにより、基板36上の各ターゲット領域が受ける露光
回数、即ち「ショット」数が決定される。ELAシステ
ムは、アモルファスシリコン膜を適切にアニールし且つ
結晶化するために、基板の各サブ領域またはターゲット
領域に対して、多数回の露光、場合によっては、100
回以上の露光を行うように容易にプログラムされる。本
発明の方法は、いかなる特定のレーザアニールパラメー
タにも限定されず、レーザエネルギーの1回のショット
または多数のショットを各ターゲット領域に送達するよ
うにプログラムされた任意の適切なパワーレベルのエキ
シマレーザとともに容易に使用され得る。レーザ14お
よびビーム20が、1回の露光で基板36の表面領域全
体を「照射(shoot)」するのに十分なパワーおよび断
面をそれぞれ有していれば、この方法では、基板上の
「ターゲット領域」を1つだけ照射すればよい。そのよ
うな場合、以下に説明される方法では、シリコン膜の連
続するターゲット領域を照射する必要はない。ほとんど
のアプリケーションにおいては、方法は、膜層全体が多
結晶シリコンに変わるまで、または、膜の(選択領域中
の)所定部分が変わるまで、シリコン膜38の連続する
ターゲット領域の照射を必要とする。
【0041】本発明の具体的な利点は、ELA装置10
が、エキシマレーザアニール中に基板36が囲まれる環
境チャンバなどを必要としないことである。そのような
チャンバは、概して、高真空または低真空に排気される
ように設計されるか、または、制御された周囲雰囲気を
含むように設計される。そのような環境チャンバを含む
ELAシステムでは、レーザ14からのビーム20は、
通常石英からなる適切なウィンドウを通ってチャンバに
入る。本発明の方法を実行する場合、チャンバ、ウィン
ドウ、ポンプ、および、基板隔離チャンバに関連する他
の機器は、必要とされない。その代わりに、装置10で
は、レーザ14、移動式ステージ40、およびターゲッ
ト基板36が、従来のLCD処理用クリーンルーム環境
に配置される。このクリーンルーム環境はまた、LCD
基板をX−Yステージ40上に配置するための適切な基
板ハンドラおよびコンベヤ(図示せず)を含む。
【0042】本発明の方法を実行するために適合された
ELA装置10は、基板36上のシリコン膜38の表面
に不活性ガスを向けるための不活性ガス供給システム5
0を含む。不活性ガス供給システム50は、適切な不活
性ガス、好ましくは、アルゴン(Ar)または窒素(N
2)の1つ以上のリザーバ56を含む。リザーバ56
は、適切な気化器に適合される場合、液化されたガスを
含み得る。または、リザーバ56は、ガスリザーバであ
ってもよい。
【0043】不活性ガス供給リザーバ56は、基板36
上のシリコン膜層38の表面42の領域に不活性ガスを
送達する適切なマニホールドまたは導管64を介して1
つ以上のノズル60に作動的に連結される。供給リザー
バ56からノズル60への不活性ガスの流れを制御する
ために、1つ以上のバルブ70およびポンプ74が任意
に設けられる。ノズル60の数、形状、サイズ、および
構成は、設計の選択および最適化の事項であり、ノズル
は、シャワーヘッド、多数の個々のノズル、または、1
つ以上の細長い層流タイプの開口部などの、様々な形態
をとり得る。
【0044】不活性ガス供給システム50の目的は、タ
ーゲット領域43へのレーザビーム20の照射中に、シ
リコン膜38の表面42に、不活性ガス、好ましくは、
アルゴンまたは窒素を向けることである。ガスは、ター
ゲット領域43をエキシマレーザエネルギーで1回以上
露光している間、周囲雰囲気をターゲット領域43の周
囲環境から移動させる。ノズル60の数および構成が、
ターゲット表面42のサイズおよび向き、エキシマレー
ザビーム20のサイズおよびプロファイル、供給される
不活性ガスの種類および体積、ならびにELAのために
選択されたプロセス条件、などのファクタに依存する、
設計の選択事項であることが、当業者に容易に理解され
る。
【0045】ELAの間、酸素を、シリコン膜38の表
面42全体から幾分連続的に移動させるか、制限された
ターゲット領域43のみから移動させるかに依存して、
ノズルは、X−Yステージ40とともに移動しても(即
ち、基板36に関して固定したままでも)、ステージ4
0が移動している間固定したままであってもよい。最初
のオプションでは、ノズル60は、膜38上の選択され
たまたは所定のターゲット領域がすべてアニールされる
まで、各ターゲット領域のエキシマレーザアニール中に
シリコン膜38の表面42全体に注ぐように構成され
る。二番目のオプションでは、ノズル60は、ビーム2
0に関して固定され、基板36の位置が連続するターゲ
ット位置に移動されて、ターゲット領域43に不活性ガ
スを向ける。このように、ターゲット領域がアニールさ
れるとき、周囲雰囲気は、不活性ガスにより、シリコン
膜38の表面42の各ターゲット領域から移動される。
【0046】図2は、本発明の方法の工程を示す。最初
の工程90は、アモルファスシリコン膜が堆積される適
切なフラットパネルディスプレイ基板の準備である。こ
のプロセスではガラス基板36(図1)を仮定している
が、プラスチック基板または他の基板を、本発明の方法
とともに用いてもよい。ガラス基板の上には、例えばプ
ラズマ増速化学的気相成長(PECVD)などの任意の
適切な手段により、アモルファスシリコン(a−Si)
の層が堆積される。二酸化シリコンなどのバリア層を使
用する場合、好ましくはPECVDを用いて、このバリ
ア層がまずガラスの上に堆積される。基板36上のa−
Si膜の典型的な膜厚範囲は、通常、20〜200nm
の範囲である。工程90の基板の寸法は、本発明の方法
では重要ではなく、任意のサイズのフラットパネルディ
スプレイがこのプロセスにおいて使用され得る。
【0047】この方法の次の工程92、94および96
は、実質的に同時に行われる。工程90で形成された基
板は、図1を参照して説明されたような適切なエキシマ
レーザアニール装置10に配置される。工程92で、シ
リコン膜および基板に、大気圧の周囲環境が提供され
る。プロセスは、エキシマレーザアニールに適した任意
の温度で行われ得るが、室温が最も提供しやすいため、
室温が推奨される。あるいは、70℃よりも低い温度が
推奨される。周囲雰囲気は、好ましくは空気である。な
ぜなら、空気は、提供するのが最も簡単な周囲雰囲気で
あり、本発明が、フラットパネルディスプレイの大量生
産に向けられているからである。本発明は、任意の適切
な種類の典型的なクリーンルーム環境の空気中で行われ
るように意図される。
【0048】方法および工程92は、本明細書では、空
気周囲中で起こるものとして説明されているが、より正
確には、主に空気の周囲として説明される。プロセスの
本質的な部分は、エキシマレーザアニール中に、不活性
ガスにより、基板36上のシリコン膜の表面から周囲雰
囲気が移動されることである。言うまでもなく、これ
は、エキシマレーザビーム20がシリコン膜38の表面
42に当たるすぐ隣接する(immediate)臨界領域(即
ち、ターゲット領域43)では、周囲雰囲気は、実際に
は、空気ではなく不活性ガスであることを意味する。そ
れでも、ステージ40を支持するレーザ14、およびす
べての周辺機器は空気周囲中にあり、これにより、プロ
セスの実行が簡略化される。本発明の目的は、ELA中
に基板を収容するための何らかの種類の環境チャンバの
必要性を無くすことである。本発明は、単に、各ターゲ
ット領域のエキシマレーザアニールが実行される臨界時
間中に、シリコン膜38の表面42にすぐ隣接する臨界
ターゲット領域における空気を移動させることによっ
て、この目的を達成する。従って、プロセスは、適切に
は、空気周囲中、または、主に空気の周囲中で実行され
るものとして説明される。なぜなら、プロセスを実行す
る機器を囲む雰囲気の非常に大きいパーセンテージが、
このプロセスが起こっている部屋の周囲雰囲気であるか
らである。
【0049】方法の次の工程である工程94は、シリコ
ン膜の表面の各ターゲット領域の周囲環境から周囲雰囲
気を移動させる工程である。この工程は、各ターゲット
領域43の照射中に膜38の表面42に選択された不活
性ガスを向ける不活性ガス供給システム50により行わ
れる。工程94で使用される好適な不活性ガスは、アル
ゴンまたは窒素のいずれかである。実験により、窒素
が、エキシマレーザアニール中にシリコンと化合してN
−Si化合物を形成する傾向がわずかにあることが示さ
れているが、結晶シリコン膜におけるそのような化合物
の影響は、完全には知られていない。この理由により、
窒素は周知の不活性ガスであるが、ELA条件下ではお
そらくわずかに反応性である。この理由で、出願人は、
現在の時点では、アルゴンの使用を推薦するが、さらな
る実験により、工程94における使用について、窒素の
等しい安定性が立証され得る。
【0050】工程94では、レーザビーム20によるタ
ーゲット領域の照射中に、シリコン膜38上の各ターゲ
ット領域43の周囲環境から、空気または他の周囲雰囲
気を移動させる。周囲雰囲気を移動させる理由は、エキ
シマレーザアニール中に、シリコン膜に隣接する周囲環
境から、酸素を低減させるためである。ELA中に周囲
環境から酸素が低減されると、結果として得られる多結
晶シリコン層の酸素含有量が低減される。本発明の目標
は、多結晶シリコン層の酸素含有量を、所定レベルより
も低いレベル、好ましくは0.5原子パーセントよりも
低いレベルに維持することである。それ以上のレベルで
あると、多結晶シリコンの膜質は低下する。本発明は、
結晶構造において0.5原子パーセントよりも低い酸素
含有量を有する多結晶シリコン膜を生成するELA処理
の簡単でコスト効率のよい方法を提供する。
【0051】次の工程である工程96は、エキシマレー
ザアニール工程である。アモルファスシリコン膜38
は、工程92および94と同時にエキシマレーザエネル
ギーに露光される。図1を参照して上で説明したよう
に、典型的なエキシマレーザアニール装置は、シリコン
膜の連続するターゲット領域に対して、エキシマレーザ
エネルギーへの1回以上の露光で照射を行って、アモル
ファスシリコン層を多結晶シリコン層に変えることによ
り、ELAを行う。あるいは、基板36が十分に小さい
か、または、ビーム20のサイズが十分に大きければ、
1つのターゲット領域43が、1回のショットまたは露
光におけるシリコン膜38の表面領域全体をカバーし得
る。その結果、工程96は、最も大まかには、シリコン
膜の1つ以上のターゲット領域に対して、エキシマレー
ザエネルギーへの1回以上の露光で照射を行うことによ
り、アモルファスシリコンをエキシマレーザアニールす
るものとして特徴付けられる。個々に露光されなければ
ならないターゲット領域の数に拘わらず、工程96は、
工程92、および、シリコン膜の表面に向けられる不活
性ガスによりターゲット領域の周囲環境から周囲雰囲気
を移動させる工程(94)と同時に行われる。
【0052】大型フラットパネルディスプレイのための
典型的な現在の技術水準のELAプロセスでは、工程9
6は、エキシマレーザエネルギーへの1回以上の露光
(ショット)により、膜の連続するターゲット領域を照
射し、その後に、基板36上のターゲット領域43とレ
ーザビーム20との間の相対位置を再配置する工程を含
む。そのような再配置は、図1の装置において、レーザ
14に関する移動式ステージ40のX−Y移動により達
成される。
【0053】工程96が終了すると、プロセスの生成物
98は、さらに処理を行って薄膜トランジスタ(TF
T)および他の活性デバイスにするのに適した多結晶シ
リコン膜を有するフラットパネルディスプレイ基板であ
る。基板36上の多結晶シリコン層38の酸素含有量
は、所定レベルよりも低く、好ましくは0.5原子パー
セントよりも低い。
【0054】工程94の間に供給される不活性ガスの流
れ特性は、プロセスの最適化および選択の事項である。
不活性ガスは、特定のアモルファスシリコン膜のELA
処理において所望であるまたは所望でない可能性があ
る、ある特定の冷却効果を有する。基板上の堆積された
アモルファスシリコン膜の膜厚、処理中の周囲温度条
件、およびプロセスで使用される不活性ガスなどのファ
クタは、工程94における、不活性ガスの流量の選択に
影響を与える。例えば、ガスは、基板上のターゲット領
域の照射を終了するのに十分に長い時間周囲雰囲気を移
動させる短いバーストまたはパルスで供給され得、その
後、ガスの別のバーストまたはパルスが、新しいターゲ
ット領域に送達される。あるいは、好適な方法論は、E
LAプロセス全体の間、シリコン膜の表面の上に不活性
ガスの連続的な流れを維持することであり得る。後者の
オプションの場合、不活性ガスの冷却効果が増加し、そ
れにより、結晶化が起こるレートまたは結晶化の品質が
変わる。同様に、工程92、94および96が行われる
周囲温度は、最適化および設計の選択事項である。上記
のように、本発明の方法は、適切な周囲条件の提供を簡
略化するために、室温で行われるように適合される。示
唆される代替例は、方法を70℃以下の周囲温度で行う
ことである。
【0055】図3は、本発明の工程の別の実施形態を示
す。図3の実施形態では、ELAプロセスは、選択され
たターゲット領域がすべて処理されるまで、基板36
(図1)上のシリコン膜の連続するターゲット領域に対
して行われる。図3の実施形態の最初の工程は工程10
0であり、これは、図2の実施形態の工程90と同じで
ある。図3の実施形態の次の工程は工程102であり、
これは、図2の実施形態の工程92と同じであり、主に
空気の周囲環境を仮定している。図3の実施形態の次の
工程は工程104であり、シリコン膜の表面に不活性ガ
スを向けることにより、シリコン膜の表面のターゲット
領域から空気を移動させる。工程104は、図1の不活
性ガス供給システム50により行われ、好ましくはアル
ゴンまたは窒素である不活性ガスは、ノズル60を介し
てシリコン膜38の表面42に向けられる。
【0056】図3の実施形態の次の工程は工程106で
あり、この工程は、工程104が行われている間に、シ
リコン膜に対して、エキシマレーザエネルギーへの1回
以上の露光で照射を行うことにより、ターゲット領域の
アモルファスシリコンをエキシマレーザアニールする工
程である。工程106は、図2の工程96と同等であ
る。
【0057】図3に示されるように、工程108は、イ
エス/ノー決定ポイントであり、ここで、プロセスは、
基板上のアモルファスシリコン膜が多結晶シリコン膜に
変わるまで、シリコン膜の連続するターゲット領域につ
いて、工程104に戻って工程104および106を繰
り返す。基板上の選択されたターゲット領域がすべて多
結晶シリコン膜に変わると、プロセスは終了される。イ
エス/ノー決定ポイント108は、シリコン膜上の連続
するターゲット領域の照射を制御する。ELA機器10
がプログラムされる場合の判断に応じて、膜上のすべて
のまたは所定数のターゲット領域が多結晶シリコンに変
わると、ELAプロセスが中止される。シリコン膜38
の全領域または選択領域のいずれかをカバーする、基板
の所定領域が結晶化されると、その結果、生成物110
が得られる。この生成物は、その表面上に多結晶シリコ
ンを有する基板であり、この多結晶シリコンは、0.5
原子パーセントよりも低い酸素含有量を有する。上記の
ように、そのような低減された酸素含有量は、実質的に
酸素が低減された周囲環境で行われるELA工程106
の結果得られる。
【0058】
【実施例】以下、本発明の方法によるフラットパネルデ
ィスプレイの処理の実施例を示す。
【0059】プラズマ増速化学的気相成長(PECV
D)により、500Åの厚さのアモルファスシリコン
を、ベースコート(即ち、2000ÅのSiO2層)を
有するまたは有していない透明基板上に堆積する。この
膜に、低温(400〜450℃)アニール工程を施し、
典型的には堆積中にシリコン膜に混入される水素を追い
出す。低温脱水素工程の必要性を無くすために、他の堆
積技術(即ち、物理的気相成長(PVD))を使用して
もよい。その後、エキシマレーザ(即ち、308nmの
XeCl)を用いて、以下の態様で、膜をレーザアニー
ルする。
【0060】堆積されたシリコン膜を有する基板を、X
−Y移動ステージ上に載せる。これは、開いた構成(即
ち、チャンバは不要)である。光学システムによって発
生されるレーザビームは、膜の表面に向けられる。ホモ
ジナイザは、ビームの経路内に含まれ、レーザビームプ
ロファイルの均一性を向上する。それと同時に、不活性
ガスが、膜の表面の上で、膜の表面に平行な方向に流れ
ている。ガス流は、典型的には、0.5リットル/分よ
りも多い。あるいは、ガスは、レーザに固定される光学
システムに取り付けられるノズルアセンブリを通して流
してもよい。この実施例では、不活性ガスは、膜の表面
にほぼ垂直な方向に流れる。
【0061】膜を有する基板が配置されるX−Yステー
ジが移動すると、膜の異なる領域が、ビームの下に移動
され、結晶化される。この幾何学的形状の場合の典型的
なビームサイズは、3〜4平方インチである。基板サイ
ズが360×465mm2であると仮定すると、パネル
の全領域をカバーするためには、29〜65回のシング
ルショットが必要である。好ましくは、膜の結晶特性を
向上するために、各領域に2〜3ショットを送達して、
ショット数を87〜195回/パネルに増加する。この
タイプのエキシマレーザは、6〜15ショット/秒を送
達することができるため、パネル全体をアニールするた
めの時間は、レーザの放出レートではなく、領域から領
域へのX−Yステージの移動により決定される。
【0062】(提案された2つの構成のいずれかによ
り)連続的に流れている不活性ガスは、シリコン膜の表
面から空気を効果的にパージし、それにより、結晶化さ
れている膜に混入され得る酸素量を低減する。このよう
にして、0.5at%またはそれよりも低い値で、酸素
含有量の制御が可能である。不活性ガスのパージをしな
ければ、多結晶シリコン膜の酸素含有量は、約3.4a
t%に増加する。アルゴンは、シリコン膜とは化合物を
形成しないため、アルゴンを、不活性ガスとして使用す
ることができる。しかし、同じ目的を達成するために、
窒素ガスを適用してもよい。
【0063】本発明は、ELAによりアニールされる多
結晶シリコン膜の酸素含有量を低減するための単純でコ
スト効率のよい手段を提供する。これは、ガラス上のシ
リコン膜の膜質を向上しながら、フラットパネルディス
プレイの生産コストを削減する。
【0064】本発明の範囲内の別の実施形態が、ELA
処理の当業者に思い浮かぶであろう。例えば、上記の不
活性ガス供給ノズルの種類および構成は、単に示唆した
だけであって、ELA中にシリコン膜上のターゲット領
域から空気を移動させるための他のシステムも可能であ
る。ELAを行うための機器は、絶えず発展するもので
あって、図1に示された構成は、単に示唆しただけのも
のである。
【0065】
【発明の効果】本発明は、ELAによりアニールされる
多結晶シリコン膜の酸素含有量を低減するための単純で
コスト効率のよい方法を提供する。この方法では、エキ
シマレーザアニール中に、アモルファスシリコン膜の表
面に不活性ガスを向けることによって、ターゲット領域
の周辺環境から周辺空気が移動させられる。エキシマレ
ーザアニールによって、アモルファスシリコン膜が多結
晶シリコンに膜に変えられるが、周辺環境から酸素が低
減されたために結果として得られた多結晶シリコン層の
酸素含有量が所定レベルよりも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するために適合されたエキ
シマレーザアニール装置の概略図である。
【図2】本発明による、主に空気の周囲中でのエキシマ
レーザアニール中の酸素の混入を制御する方法の工程を
示すフローチャートである。
【図3】本発明の別の実施形態の工程を示す、図2と同
様のフローチャートである。
【符号の説明】
10 エキシマレーザアニール(ELA)装置 14 レーザヘッド 20 レーザビーム 26 ホモジナイザ 36 フラットパネルディスプレイ基板 38 アモルファスシリコン層 40 移動式ステージ 42 表面 43 ターゲット領域 50 不活性ガス供給システム 56 リザーバ 60 ノズル 64 マニホールド 70 バルブ 74 ポンプ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットパネルディスプレイにおいて使
    用される基板上に多結晶シリコン膜を形成する方法であ
    って、 a)フラットパネルディスプレイにおいて使用される基
    板上にアモルファスシリコン膜を堆積させる工程と、 b)該シリコン膜の1つ以上のターゲット領域に対し
    て、エキシマレーザエネルギーへの1回以上の露光で照
    射を行うことにより、該アモルファスシリコンをエキシ
    マレーザアニールして、該アモルファスシリコン層を多
    結晶シリコン層に変える工程とを包含し、該エキシマレ
    ーザアニール工程が、 i)該エキシマレーザアニール中に、大気圧である周囲
    環境を該シリコン膜および該基板に提供する工程と、 ii)各ターゲット領域の照射中に該シリコン膜の表面
    に不活性ガスを向けることにより、該ターゲット領域の
    該周囲環境から周囲雰囲気を移動させる工程とを包含
    し、それにより、該エキシマレーザアニール中に、該シ
    リコン膜の該周囲環境から酸素が低減され、結果として
    得られた多結晶シリコン層の酸素含有量が、所定レベル
    よりも低くなる、方法。
  2. 【請求項2】 前記エキシマレーザアニール工程中に、
    前記周囲雰囲気を移動させるために前記シリコン膜の前
    記表面に向けられる前記ガスが、アルゴンおよび窒素か
    らなる群から選択される、請求項1に記載のフラットパ
    ネルディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形成する方
    法。
  3. 【請求項3】 前記エキシマレーザアニール工程が、主
    に空気である周囲雰囲気中で行われ、前記不活性ガスに
    より、各ターゲット領域の前記周囲環境から空気を移動
    させる工程を包含する、請求項1に記載のフラットパネ
    ルディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形成する方法。
  4. 【請求項4】 前記エキシマレーザアニール工程が、前
    記各ターゲット領域の照射中に該ターゲット領域中の前
    記アモルファスシリコン膜の表面の上に、前記不活性ガ
    スの流れを向ける工程を包含する、請求項1に記載のフ
    ラットパネルディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形成
    する方法。
  5. 【請求項5】 前記エキシマレーザアニール工程中に前
    記シリコン膜および前記基板に周囲環境を提供する前記
    工程が、室温の周囲環境を提供する工程をさらに包含す
    る、請求項1に記載のフラットパネルディスプレイ上に
    多結晶シリコン膜を形成する方法。
  6. 【請求項6】 前記シリコン膜の1つ以上のターゲット
    領域を照射する前記工程が、該シリコン膜の所定領域が
    多結晶シリコンに変わるまで、該シリコン膜上の連続す
    るターゲット領域を照射する工程を包含する、請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 フラットパネルディスプレイにおいて使
    用される基板上に多結晶シリコン膜を形成する方法であ
    って、 a)フラットパネルディスプレイにおいて使用される基
    板上にアモルファスシリコン膜を堆積させる工程と、 b)該シリコン膜および該基板に、主に空気である大気
    圧の周囲環境を提供する工程と、 c)該周囲環境において、該シリコン膜の表面に不活性
    ガスを向けることにより、該シリコン膜の該表面のター
    ゲット領域から空気を移動させる工程と、 d)該ターゲット領域から空気を移動させている間、該
    シリコン膜に対して、エキシマレーザエネルギーへの1
    回以上の露光で照射を行うことにより、該ターゲット領
    域中の該アモルファスシリコンをエキシマレーザアニー
    ルする工程と、 e)該基板上の該アモルファスシリコン膜が多結晶シリ
    コン膜に変わるまで、該シリコン膜の連続するターゲッ
    ト領域に対して該工程c)およびd)を繰り返す工程と
    を包含し、それにより、各ターゲット領域に対して、エ
    キシマレーザアニールが、酸素が低減された周囲環境中
    で行われ、結果として得られた多結晶シリコン層の酸素
    含有量が0.5原子パーセントよりも低い、方法。
  8. 【請求項8】 前記シリコン膜の前記表面の前記ターゲ
    ット領域から空気を移動させる工程が、アルゴンおよび
    窒素からなる群から選択されるガスを、該シリコン膜の
    該表面に向ける工程を包含する、請求項7に記載のフラ
    ットパネルディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形成す
    る方法。
  9. 【請求項9】 前記工程c)が、前記ターゲット領域中
    の前記アモルファスシリコン膜の表面の上に、不活性ガ
    スの連続する流れを向ける工程を包含する、請求項7に
    記載のフラットパネルディスプレイ上に多結晶シリコン
    膜を形成する方法。
  10. 【請求項10】 前記工程c)が、前記基板の前記アモ
    ルファスシリコン膜の表面全体の上に、前記不活性ガス
    の連続する流れを向ける工程をさらに包含する、請求項
    7に記載のフラットパネルディスプレイ上に多結晶シリ
    コン膜を形成する方法。
  11. 【請求項11】 前記工程b)からe)が、70℃未満
    の温度の周囲環境において行われる、請求項7に記載の
    フラットパネルディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形
    成する方法。
  12. 【請求項12】 フラットパネルディスプレイにおいて
    使用される基板上に多結晶シリコン膜を形成する方法で
    あって、 a)フラットパネルディスプレイにおいて使用される基
    板上にアモルファスシリコン膜を堆積させる工程と、 b)シリコン膜および基板に、主に空気である大気圧の
    周囲環境を提供する工程と、 c)該周囲環境において、該シリコン膜の表面に不活性
    ガスの流れを向けることにより、該シリコン膜の該表面
    から空気を移動させる工程と、 d)一つ以上の該シリコン膜のターゲット領域に対し
    て、エキシマレーザエネルギーへの1回以上の露光で照
    射を行うことにより、該アモルファスシリコンをエキシ
    マレーザアニールして、該アモルファスシリコン層を多
    結晶シリコン層に変える工程とを包含し、それにより、
    エキシマレーザアニールが、酸素が低減された周囲環境
    中で行われ、結果として得られた該多結晶シリコン層の
    酸素含有量が、所定レベルよりも少ない、方法。
  13. 【請求項13】 前記シリコン膜の前記表面の前記ター
    ゲット領域から空気を移動させる前記工程が、アルゴン
    および窒素からなる群から選択されるガスの流れを、該
    シリコン膜の該表面に向ける工程を包含する、請求項1
    2に記載のフラットパネルディスプレイ上に多結晶シリ
    コン膜を形成する方法。
  14. 【請求項14】 前記工程b)が、70℃未満の温度の
    周囲環境を提供する工程をさらに包含する、請求項12
    に記載のフラットパネルディスプレイ上に多結晶シリコ
    ン膜を形成する方法。
  15. 【請求項15】 前記工程b)が、室温の周囲環境を提
    供する工程をさらに包含する、請求項14に記載のフラ
    ットパネルディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形成す
    る方法。
  16. 【請求項16】 前記エキシマレーザアニール中の、前
    記周囲環境中の酸素の低減により、結果として得られた
    前記多結晶シリコン層において、0.5原子パーセント
    よりも低い酸素含有量が得られる、請求項12に記載の
    フラットパネルディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形
    成する方法。
  17. 【請求項17】 前記エキシマレーザアニール工程が、
    前記シリコン膜の所定領域が多結晶シリコンに変わるま
    で、該シリコン膜上の連続するターゲット領域を照射す
    る工程を包含する、請求項12に記載のフラットパネル
    ディスプレイ上に多結晶シリコン膜を形成する方法。
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