JP2000138158A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2000138158A JP31347498A JP31347498A JP2000138158A JP 2000138158 A JP2000138158 A JP 2000138158A JP 31347498 A JP31347498 A JP 31347498A JP 31347498 A JP31347498 A JP 31347498A JP 2000138158 A JP2000138158 A JP 2000138158A
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伸悟 寺門
Tomonori Terada
智則 寺田
Mitsuo Yabuta
光男 籔田
Masao Tsuji
雅夫 辻
Masami Otani
正美 大谷
Takeshi Matsuka
毅 松家
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像処理後の基板におけるレジスト膜の線幅
均一性を向上することができる基板処理装置を提供す
る。 【解決手段】 塗布処理部SC1にてレジスト塗布処理
が行われた基板には、加熱処理部HP1において露光前
加熱処理が施される。その後、当該基板は搬送ロボット
TR1からインターフェイスIFを介して露光装置に渡
され、露光処理終了後再び搬送ロボットTR1に戻され
る。そして、その基板はエッジ露光処理部EE1を経由
して露光後ベークプレート部PEBに搬入され、露光後
加熱処理が施される。このときに、エッジ露光処理部E
E1は、露光前加熱処理において基板に生じた温度勾配
が線幅に与える影響と露光後加熱処理において当該基板
に生じた温度勾配が線幅に与える影響とが相殺されるよ
うに、露光後ベークプレート部PEBにおける基板の向
きを調整している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光
ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)の表
面にレジストを塗布した後の露光前加熱処理および露光
後加熱処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記のような基板に対しては、
レジスト塗布処理、露光処理、現像処理およびそれらに
付随する熱処理を順次行わせることにより一連の基板処
理を達成している。すなわち、表面にフォトレジスト
(本明細書中においては化学増幅型レジストを意味し、
以下、単に「レジスト」という)が塗布された基板に対
しては露光処理前に露光前加熱処理(以下、「プリベー
ク」という)が行われる。そして、その基板には露光処
理が施された後、露光後加熱処理(以下、「露光後ベー
ク」という)が行われ、さらにその後、現像液を使用し
た現像処理が施されて、基板製造が行われるのである。
【0003】上記のうち、プリベークは、塗布されたレ
ジスト中の余分な溶媒成分を蒸発させ、レジストと基板
との密着性を強固にするために行われるものである。ま
た、露光後ベークは、露光時の光化学反応によって生じ
た生成物の触媒作用により、現像液に対する溶解速度変
化を引き起こす化学反応を活性化する目的で行われるも
のである。これらは、いずれも基板に対し、所定温度に
よる所定時間の加熱処理を行うものであり、ホットプレ
ートを備えた加熱処理部によって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリベーク
や露光後ベークを行う上記加熱処理部に対しては、基板
搬送ロボットから基板が搬入され、また、搬送ロボット
によって基板が取り出される。そして、搬送ロボットは
加熱処理部の搬入口側から搬送アームをアクセスさせ
る。従って、加熱処理部においては、搬入口側の方が奥
側(搬入口側と反対側)よりも外気に曝されやすく、搬
入口側の温度が奥側の温度よりも若干低くなる傾向があ
る。このため、プリベークや露光後ベークにおいても、
搬入口側の基板の温度の方が奥側の温度よりも若干低く
なるという温度勾配が生じている。
【0005】一方、一連の基板処理に供される基板の向
きは、露光処理前の工程および露光処理後の工程のそれ
ぞれにおいては同じ向きとされているのであるが、露光
処理前の工程と露光処理後の工程との間では異なる向き
となっている。これは、露光処理を行う露光装置(ステ
ッパー)が露光処理前における基板の向きとは関係な
く、露光処理に最適な向きに基板を回動させて処理を行
い、その向きのまま露光処理後の工程に渡すからであ
る。
【0006】従って、従来においては、プリベークにお
ける基板の向きと露光後ベークにおける基板の向きとの
間に何らの調整もなされておらず、その結果プリベーク
における基板の温度勾配と露光後ベークにおける基板の
温度勾配との相関は種々雑多なものとなっていた。そし
て、このような事情に起因して、現像処理後の基板のレ
ジスト膜の線幅均一性が損なわれ、製品の歩留まりが下
がるという問題が生じていた。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、現像処理後の基板におけるレジスト膜の線幅均
一性を向上することができる基板処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、レジスト塗布後露光前の基板に
露光前加熱処理を行う露光前ベーク部と、露光後現像前
の基板に露光後加熱処理を行う露光後ベーク部と、を備
えた基板処理装置であって、(a) 前記露光を行った後、
前記露光後ベーク部までの基板処理順路のうちのいずれ
かに設けられて前記基板を回動させる基板回動手段と、
(b) 前記基板回動手段を制御する回動制御手段と、を備
え、前記回動制御手段に、前記露光前加熱処理において
基板に生じた温度勾配が線幅に与える影響と前記露光後
加熱処理において前記基板に生じた温度勾配が線幅に与
える影響とが相殺されるように、前記露光前ベーク部に
おける基板の向きと前記露光後ベーク部における前記基
板の向きとのなす相対角度を前記基板回動手段に調整さ
せている。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る基板処理装置において、前記回動制御手段に、基
板に塗布するレジストの種類およびレジスト膜厚に応じ
て前記相対角度を調整させている。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2の発明
に係る基板処理装置において、基板に塗布するレジスト
がネガティブレジストであり、かつ、前記基板に塗布さ
れた前記レジストの膜厚においてはレジスト膜厚が厚く
なるほど線幅が太くなる場合には、前記回動制御手段
に、前記相対角度が0゜となるように前記基板回動手段
を制御させている。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項2の発明
に係る基板処理装置において、基板に塗布するレジスト
がポジティブレジストであり、かつ、前記基板に塗布さ
れた前記レジストの膜厚においてはレジスト膜厚が厚く
なるほど線幅が太くなる場合には、前記回動制御手段
に、前記相対角度が180゜となるように前記基板回動
手段を制御させている。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項2の発明
に係る基板処理装置において、基板に塗布するレジスト
がネガティブレジストであり、かつ、前記基板に塗布さ
れた前記レジストの膜厚においてはレジスト膜厚が厚く
なるほど線幅が細くなる場合には、前記回動制御手段
に、前記相対角度が180゜となるように前記基板回動
手段を制御させている。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項2の発明
に係る基板処理装置において、基板に塗布するレジスト
がポジティブレジストであり、かつ、前記基板に塗布さ
れた前記レジストの膜厚においてはレジスト膜厚が厚く
なるほど線幅が細くなる場合には、前記回動制御手段
に、前記相対角度が0゜となるように前記基板回動手段
を制御させている。
【0014】また、請求項7の発明は、レジスト塗布後
露光前の基板に露光前加熱処理を行う露光前ベーク部
と、露光後現像前の基板に露光後加熱処理を行う露光後
ベーク部と、を備えた基板処理装置であって、(a) 前記
露光を行った後、前記露光後ベーク部までの基板処理順
路のうちのいずれかに設けられて前記基板を回動させる
基板回動手段と、(b) 前記基板回動手段を制御する回動
制御手段と、を備え、前記回動制御手段に、基板に塗布
するレジストの種類およびレジスト膜厚に応じて、前記
露光前ベーク部における前記基板の搬入口側端部が前記
露光後ベーク部において搬入口側または奥側に位置する
ように、前記基板回動手段に前記基板を回動させてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0016】<1.基板処理装置の全体構成>まず、本
発明に係る基板処理装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明に係る基板処理装置の全体構成を示す図
である。図1(a)は、基板処理装置の平面図であり、
図1(b)は、基板処理装置の正面図である。なお、図
1には、その方向関係を明確にするためXYZ直交座標
系を付している。ここでは、床面に平行な水平面をXY
面とし、鉛直方向をZ方向としている。
【0017】図1に示すように、本実施形態において
は、基板処理装置は、基板の搬出入を行うインデクサI
Dと、基板に処理を行う複数の処理部および各処理部に
基板を搬送する基板搬送手段が配置されるユニット配置
部MPと、図示しない露光装置とユニット配置部MPと
の間で基板の搬入/搬出を行うために設けられているイ
ンターフェイスIFとから構成されている。
【0018】ユニット配置部MPは、最下部に、レジス
ト等の処理液供給/排出のための配管等を収納するケミ
カルキャビネット11を備え、この上側であってその4
隅には、基板に液処理を施す液処理部として、基板を回
転させつつレジスト塗布処理を行う塗布処理部SC1、
SC2(スピンコータ)と、露光後の基板の現像処理を
行う現像処理部SD1、SD2(スピンデベロッパ)と
が配置されている。また、これらの液処理部の上側に
は、基板に熱処理を行う多段熱処理部20が装置の前部
及び後部に配置されている。さらに、図1に示すよう
に、装置の前側(Y方向の負の向き側)および後側(Y
方向の正の向き側)であって多段熱処理部20の間に
は、基板の端縁部を露光するエッジ露光処理部EE1、
EE2がそれぞれ配置されている。
【0019】塗布処理部SC1、SC2や現像処理部S
D1、SD2に挟まれた装置中央部には、周囲の全処理
部(液処理部、熱処理部およびエッジ露光処理部EE
1、EE2)にアクセスしてこれらとの間で基板の受け
渡しを行うための基板搬送手段として、搬送ロボットT
R1が配置されている。この搬送ロボットTR1は、鉛
直方向に移動可能であるとともに中心の鉛直軸回りに回
転可能となっている。
【0020】なお、ユニット配置部MPの最上部には、
クリーンエアのダウンフローを形成するフィルタファン
ユニットFFUが設置されている。また、塗布処理部S
C1、SC2および現像処理部SD1、SD2のそれぞ
れの直上にも、液処理部側にクリーンエアのダウンフロ
ーを形成するフィルタファンユニットFFUが設置され
ている。
【0021】次に、図2は、図1の処理部の配置構成を
説明する図である。塗布処理部SC1の上方には、多段
熱処理部20として、3段構成の熱処理部が配置されて
いる。これらのうち、最下段より数えて2段目の位置に
は基板の加熱処理を行う加熱処理部HP1が設けられて
おり、3段目についても同様に加熱処理部HP2が設け
られている。そして、最下段には、基板に対して冷却処
理を行う冷却処理部CP1が設けられている。
【0022】塗布処理部SC2の上方にも、多段熱処理
部20として、2段構成の熱処理部が配置されている。
これらのうち、最下段より1段目の位置には基板に対し
て密着強化処理を行う密着強化部AHL1が設けられて
おり、2段目についても同様に密着強化部AHL2が設
けられている。なお、最上段は、本実施形態の装置の場
合、空状態となっているが、用途及び目的に応じて加熱
処理部や冷却処理部、又はその他の熱処理部を組み込む
ことができる。
【0023】現像処理部SD1の上方にも、多段熱処理
部20として、3段構成の熱処理部が配置されている。
このうち、最下段より1段目の位置には冷却処理部CP
4が設けられており、2段目,3段目の位置には加熱処
理部HP3,HP4が設けられている。
【0024】現像処理部SD2の上方にも、多段熱処理
部20として、3段構成の熱処理部が配置されている。
このうち、最下段より1段目,2段目の位置には、冷却
処理部CP2,CP3が設けられており、3段目の位置
には、基板に対して露光後ベークを行う露光後ベークプ
レート部PEBが設けられている。
【0025】そして、上記の液処理部、熱処理部および
エッジ露光処理部EE1、EE2間をユニット配置部M
Pの中央部に設けられた搬送ロボットTR1が順次に搬
送することによって基板に対して所定の処理を施すこと
ができる。
【0026】なお、インターフェイスIFは、ユニット
配置部MPにおいてレジストの塗布が終了した基板を露
光装置側に渡したり露光後の基板を露光装置側から受け
取るべく、かかる基板を一時的にストックする機能を有
し、図示を省略しているが、搬送ロボットTR1との間
で基板を受け渡すロボットと、基板を載置するバッファ
カセットとを備えている。また、インデクサIDは、複
数の基板を収容可能なカセットを載置する載置部と、そ
のカセットと搬送ロボットTR1との間で基板の受け渡
しを行う移載ロボット(図示省略)とを備えており、未
処理基板をカセットから搬送ロボットTR1に払い出す
とともに、処理済み基板を搬送ロボットTR1から受け
取ってカセットに収納する機能を有する。
【0027】さらに、基板処理装置は制御部10を備え
ている。制御部10は、コンピュータを用いて構成され
ており、搬送ロボットTR1、液処理部、熱処理部およ
びエッジ露光処理部EE1、EE2に電気的に接続され
てそれらの動作の全てを管理・制御する。
【0028】この基板処理装置における基板処理の一例
を以下の表1に示す。このような処理順序が予めレシピ
として入力されており、制御部10がそのレシピに従っ
て搬送ロボットTR1に基板を搬送させるのである。
【0029】
【表1】
【0030】この処理順序によれば、未処理基板はイン
デクサIDから払い出されて、密着強化処理、冷却処理
およびレジスト塗布処理が行われた後、加熱処理部HP
1にてプリベークが施される(処理順序)。その後、
冷却処理の後インターフェイスIFを介して露光装置に
渡され、露光処理に供される(処理順序)。そして、
露光済みの基板はインターフェイスIFを介してユニッ
ト配置部MPに戻され、エッジ露光処理部EE1にて端
縁部露光が行われた後(処理順序)、露光後ベークプ
レート部PEBにて露光後ベークが施され(処理順序
)、さらにその後、冷却処理、現像処理が行われ、処
理済み基板として再びインデクサIDに戻される。すな
わち、本実施形態においては、加熱処理部HP1が露光
前ベーク部に、露光後ベークプレート部PEBが露光後
ベーク部にそれぞれ相当する。
【0031】なお、表1中において、かっこ書きにて示
した処理部は、並行処理が行われる処理部を示してい
る。すなわち、各処理工程での所要時間は同一ではない
ため、所要時間の長い工程については等価な2つの処理
部を割り当てて、そのいずれかにおいて処理するように
しているのである。例えば、インデクサIDから払い出
された未処理基板は、密着強化部AHL1または密着強
化部AHL2のいずれか空いている方に搬入され、また
レジスト塗布処理が終了した基板は加熱処理部HP1ま
たは加熱処理部HP2のいずれかに搬入されプリベーク
が行われるのである。従って、加熱処理部HP2も露光
前ベーク部に相当する。但し、本明細書においては、理
解を容易にするため、表1中のかっこ書きにて示した処
理部以外の処理部に順次搬送されて、一連の基板処理が
行われるものとする。
【0032】<2.プリベークおよび露光後ベークにお
ける基板の向き>表1に示す処理順序において、基板が
インデクサIDから払い出された後、インターフェイス
IFに渡されるまでの工程(処理順序〜)では、各
処理部における基板の向きは同一である。すなわち、各
処理部に所定の向きにて搬入された基板は、それと同一
の向きにて搬出され、そのままの向きで次工程の処理部
に搬入されるという手順が繰り返されるのである。な
お、塗布処理部SC1は、基板を回転させつつレジスト
塗布を行うのであるが、回転前の基板の向きと同じ向き
で回転を停止するようにしているため、処理前後の基板
の向きは同一となる。
【0033】ところで、通常、基板にはその結晶方位を
示すオリフラまたはノッチが設けられており、基板の向
きはそのようなオリフラまたはノッチを光学的に検出す
ることによって認識される。本実施形態においても、基
板がインデクサIDから払い出された後、インターフェ
イスIFに渡されるまでの工程におけるその基板の向き
を検知すべく、密着強化部AHL1から冷却処理部CP
2までのいずれかの処理部に基板のオリフラまたはノッ
チを光学的に検出してその向きを検知する機構を設けて
おく。なお、密着強化部AHL1から冷却処理部CP2
までのいずれかの処理部に光学的検出機構を設ける代わ
りに、基板処理装置内に光学的検出専用の処理部を設け
るようにしてもよい。そして、検知された露光処理前に
おける基板の向きは制御部10に伝達され、記憶され
る。
【0034】次に、基板は露光処理を行う露光装置に渡
されるのであるが、露光装置は、露光処理前における基
板の向きとは関係なく、露光処理に最適な向きに基板を
回動させて処理を行い、その向きのまま露光処理後の工
程に渡す。従って、エッジ露光処理部EE1に搬入され
る基板の向きは露光処理前工程での基板の向きとは異な
るものとなっている可能性が高い。
【0035】ここで、本実施形態においては、制御部1
0が露光処理前における基板の向きを参照しつつエッジ
露光処理部EE1に指示を与え、エッジ露光処理部EE
1がその指示に基づいて基板を回動させ、当該基板の向
きを露光処理前工程での基板の向きと同一または180
゜回動させた向きにして搬出するのである。よって、本
実施形態においては、エッジ露光処理部EE1(EE
2)が基板回動手段に相当し、制御部10が回動制御手
段に相当する。
【0036】図6は、エッジ露光処理部EE1の概略を
模式的に示した平面図である。そもそも、エッジ露光処
理部EE1は、基板Wの端縁部のレジスト膜を除去する
ために、露光部50から基板端縁部に光を照射しつつ、
駆動部51がその基板を回転させることによって、基板
Wの端縁部全体を露光する処理部である。そして、一般
に、エッジ露光処理部EE1は、エッジセンサ52にオ
リフラ55(またはノッチ)を光学的に検出させること
によって基板の回転角度を認識しつつ端縁部露光を行
う。つまり、エッジ露光処理部EE1は、端縁部露光を
行うために、基板を回転させる駆動部51と基板の回転
角度を検出する機構であるエッジセンサ52とを備えて
いるのである。そして、本実施形態では、エッジ露光処
理部EE1がそのような本来備えている機能を用い、制
御部10の指示に従って基板の向きを調整するのであ
る。
【0037】端縁部露光が終了し、向きの調整が行われ
た基板は、調整後そのままの向きにて露光後ベークプレ
ート部PEBに渡される。なお、露光後ベークプレート
部PEBからインデクサIDに渡されるまでの工程にお
いては、上記露光前処理工程と同様に、各処理部におけ
る基板の向きは同一である。
【0038】以上のように、本実施形態においては、制
御部10がエッジ露光処理部EE1を制御し、露光前ベ
ーク部たる加熱処理部HP1における基板の向きと露光
後ベーク部たる露光後ベークプレート部PEBにおける
当該基板の向きとのなす相対角度が0゜または180゜
となるようにエッジ露光処理部EE1に基板の向きを調
整させているのである。
【0039】図7は、露光後ベークプレート部PEBの
概略を模式的に示した平面図である。同図により、上記
のことをさらに敷衍すると、露光前ベーク部たる加熱処
理部HP1における基板Wの搬入口側端部WEが露光後
ベーク部たる露光後ベークプレート部PEBにおいて搬
入口側IPまたは奥側OPに位置するように、制御部1
0がエッジ露光処理部EE1に基板Wを回動させている
のである(図7の場合、加熱処理部HP1における搬入
口側端部WEを露光後ベークプレート部PEBにおいて
奥側OPに位置させている)。なお、露光後ベークプレ
ート部PEBにおける搬入口側IPとは、搬送ロボット
TR1がアクセスするために露光後ベークプレート部P
EBに設けられた搬入口60に最も近い側であり、奥側
OPとは搬入口60から最も遠い側である。加熱処理部
HP1における搬入口側および奥側も同様の定義であ
る。また、加熱処理部HP1における基板Wの搬入口側
端部WEとは、加熱処理部HP1の搬入口に最も近い搬
入口側に位置していた基板Wの端部である。
【0040】ところで、上記相対角度を0゜とするか1
80゜とするかは、レジストの種類およびレジストの目
標膜厚によって決定される。
【0041】周知のように、レジストには、露光された
部分が現像液によって溶解されるポジティブレジストと
露光された部分が現像後に残留するネガティブレジスト
との2種類がある。また、半導体チップ等の最終製品に
要求される特性に応じて、塗布処理部SC1、SC2に
おいて基板に塗布するレジストの目標膜厚が異なる。そ
して、レジストの種類およびレジストの目標膜厚は、予
め制御部10に入力されており、制御部10はそれらの
情報を参照することにより、レジストの種類およびレジ
ストの目標膜厚に応じて上記相対角度を0゜とするか1
80゜とするかを決定し、エッジ露光処理部EE1に基
板の向きを調整させるのである。レジストの種類および
レジストの目標膜厚に基づく相対角度の決定は、具体的
には以下のようにして行われる。
【0042】<2−1.第1のパターン>図3は、レジ
ストの膜厚と現像後のレジスト線幅との相関を示す図で
ある。同図に示すように、レジストの膜厚と現像後のレ
ジスト線幅との相関関係は、膜厚TH付近の膜厚に着眼
した場合膜厚THを境界にして2つのパターンに分類す
ることができる。すなわち、基板に塗布されたレジスト
の膜厚が膜厚THよりも厚いときは、レジスト膜厚が厚
くなるほどレジスト線幅が太くなるという正の特性が認
められ、膜厚THよりも薄いときは、レジスト膜厚が厚
くなるほどレジスト線幅が細くなるという負の特性が認
められる。なお、このようなレジストの膜厚とレジスト
線幅との相関関係は、レジストの種類によらず同じであ
る。
【0043】ここでは、まず、第1のパターンとして、
レジストの目標膜厚が膜厚THよりも厚いAであって、
かつレジストの種類がネガティブレジストである場合に
ついて説明する。
【0044】既述したように、加熱処理部HP1および
露光後ベークプレート部PEBでは、搬送ロボットTR
1がアクセスする搬入口側の方が奥側よりも外気に曝さ
れやすく、プリベークおよび露光後ベークにおいて搬入
口側の基板の温度の方が奥側の温度よりも若干低くなる
という温度勾配が生じる。つまり、加熱処理部HP1お
よび露光後ベークプレート部PEBのいずれにおいても
搬入口側から奥側に向けて温度が高くなるという同様の
温度勾配が生じているのである。
【0045】プリベークは、塗布処理部SC1において
塗布されたレジスト中の余分な溶媒成分を蒸発させ、レ
ジストと基板との密着性を強固にするために行われるも
のであるが、基板に温度勾配が生じると溶媒成分の蒸発
の程度に差が生じ、温度の高い奥側の方が搬入口側より
も溶媒成分の蒸発の程度が大きくなる。その結果、溶媒
成分の蒸発が少ない搬入口側のレジスト膜厚の方が奥側
のレジスト膜厚よりも厚くなるのである。
【0046】レジストの目標膜厚が膜厚Aである場合、
図3に示すように、膜厚Aの近傍においてはレジスト膜
厚が厚くなるほどレジスト線幅が太くなるため、レジス
ト膜厚の厚い搬入口側のレジスト線幅の方が奥側のレジ
スト線幅よりも太くなる。つまり、レジストの目標膜厚
が膜厚Aである場合、加熱処理部HP1でのプリベーク
におけるレジスト線幅への温度依存性は、温度が高くな
るにしたがってレジスト線幅が細くなるという特性であ
り、温度の低い搬入口側のレジスト線幅の方が奥側のレ
ジスト線幅よりも太くなるのである。
【0047】一方、露光後ベークプレート部PEBでの
露光後ベークにおいては、基板に温度勾配が生じると露
光時の光化学反応による生成物である酸の活性度に差が
生じる。すなわち、温度が高いほど酸活性が大きくなる
ため、温度の高い奥側の方が搬入口側よりも酸活性が大
きくなる。
【0048】レジストの種類がネガティブレジストであ
る場合、酸活性が大きくなると露光部分のレジストの硬
化の程度が大きくなり、その結果レジスト線幅が太くな
るのである。従って、酸活性の大きい奥側のレジスト線
幅の方が搬入口側のレジスト線幅よりも太くなる。つま
り、レジストの種類がネガティブレジストである場合、
露光後ベークプレート部PEBでの露光後ベークにおけ
るレジスト線幅への温度依存性は、温度が高くなるにし
たがってレジスト線幅が太くなるという特性であり、温
度の低い搬入口側のレジスト線幅の方が奥側のレジスト
線幅よりも細くなるのである。
【0049】上述の如く、加熱処理部HP1および露光
後ベークプレート部PEBのいずれにおいても搬入口側
から奥側に向けて温度が高くなるという同様の温度勾配
が生じている。そして、第1のパターンでは、プリベー
クにおけるレジスト線幅への温度依存性と露光後ベーク
におけるレジスト線幅への温度依存性とが逆特性となる
ため、加熱処理部HP1における基板の向きと露光後ベ
ークプレート部PEBにおける基板の向きとを同じにす
れば、プリベークにおいて基板に生じた温度勾配が線幅
に与える影響と露光後ベークにおいて当該基板に生じた
温度勾配が線幅に与える影響とが相殺され、最終的なレ
ジスト線幅均一性は向上する。
【0050】従って、第1のパターンにおいては、加熱
処理部HP1における基板の向きと露光後ベークプレー
ト部PEBにおける当該基板の向きとのなす相対角度が
0゜となるように基板の向きを調整すれば、現像処理後
のレジスト線幅均一性を向上させることができる。逆
に、当該相対角度が180゜となるように基板の向きを
調整すると、プリベークにおいて基板に生じた温度勾配
が線幅に与える影響と露光後ベークにおいて当該基板に
生じた温度勾配が線幅に与える影響とが加算され、現像
処理後のレジスト線幅均一性が著しく劣化する。
【0051】<2−2.第2のパターン>次に、第2の
パターンとして、レジストの目標膜厚が膜厚THよりも
厚いAであって、かつレジストの種類がポジティブレジ
ストである場合について説明する。
【0052】上記第1のパターンと同様に、レジストの
目標膜厚が膜厚Aであるため、加熱処理部HP1でのプ
リベークにおけるレジスト線幅への温度依存性は、温度
が高くなるにしたがってレジスト線幅が細くなるという
特性であり、温度の低い搬入口側のレジスト線幅の方が
奥側のレジスト線幅よりも太くなる。
【0053】一方、露光後ベークプレート部PEBでの
露光後ベークにおいては、基板に温度勾配が生じると露
光時の光化学反応による生成物である酸の活性度に差が
生じ、温度が高いほど酸活性が大きくなるため、温度の
高い奥側の方が搬入口側よりも酸活性が大きくなるのは
上記第1のパターンと同様である。
【0054】第2のパターンでは、レジストの種類がポ
ジティブレジストであるため、酸活性が大きくなると露
光部分が現像液によって溶かされる程度が大きくなり、
その結果レジスト線幅が細くなるのである。従って、酸
活性の大きい奥側のレジスト線幅の方が搬入口側のレジ
スト線幅よりも細くなる。つまり、レジストの種類がポ
ジティブレジストである場合、露光後ベークプレート部
PEBでの露光後ベークにおけるレジスト線幅への温度
依存性は、温度が高くなるにしたがってレジスト線幅が
細くなるという特性であり、温度の低い搬入口側のレジ
スト線幅の方が奥側のレジスト線幅よりも太くなるので
ある。
【0055】加熱処理部HP1および露光後ベークプレ
ート部PEBのいずれにおいても搬入口側から奥側に向
けて温度が高くなるという同様の温度勾配が生じてい
る。そして、第2のパターンでは、プリベークにおける
レジスト線幅への温度依存性と露光後ベークにおけるレ
ジスト線幅への温度依存性とが同じ特性となるため、加
熱処理部HP1における基板の向きと露光後ベークプレ
ート部PEBにおける基板の向きとを反転させれば、プ
リベークにおいて基板に生じた温度勾配が線幅に与える
影響と露光後ベークにおいて当該基板に生じた温度勾配
が線幅に与える影響とが相殺され、最終的なレジスト線
幅均一性は向上する。
【0056】従って、第2のパターンにおいては、加熱
処理部HP1における基板の向きと露光後ベークプレー
ト部PEBにおける当該基板の向きとのなす相対角度が
180゜となるように基板の向きを調整すれば、現像処
理後のレジスト線幅均一性を向上させることができる。
逆に、当該相対角度が0゜となるように基板の向きを調
整すると、プリベークにおいて基板に生じた温度勾配が
線幅に与える影響と露光後ベークにおいて当該基板に生
じた温度勾配が線幅に与える影響とが加算され、現像処
理後のレジスト線幅均一性が著しく劣化する。
【0057】<2−3.第3のパターン>次に、第3の
パターンとして、レジストの目標膜厚が膜厚THよりも
薄いBであって、かつレジストの種類がネガティブレジ
ストである場合について説明する。
【0058】基板に温度勾配が生じると溶媒成分の蒸発
の程度に差が生じ、温度の高い奥側の方が搬入口側より
も溶媒成分の蒸発の程度が大きくなり、溶媒成分の蒸発
が少ない搬入口側のレジスト膜厚の方が奥側のレジスト
膜厚よりも厚くなるのは、上記第1のパターンと同じで
ある。
【0059】レジストの目標膜厚が膜厚Bである場合、
図3に示すように、膜厚Bの近傍においてはレジスト膜
厚が厚くなるほどレジスト線幅が細くなるため、レジス
ト膜厚の厚い搬入口側のレジスト線幅の方が奥側のレジ
スト線幅よりも細くなる。つまり、レジストの目標膜厚
が膜厚Bである場合、加熱処理部HP1でのプリベーク
におけるレジスト線幅への温度依存性は、温度が高くな
るにしたがってレジスト線幅が太くなるという特性であ
り、温度の低い搬入口側のレジスト線幅の方が奥側のレ
ジスト線幅よりも細くなるのである。
【0060】一方、露光後ベークプレート部PEBでの
露光後ベークにおいては、上記第1のパターンと同様
に、レジストの種類がネガティブレジストであるため、
レジスト線幅への温度依存性は、温度が高くなるにした
がってレジスト線幅が太くなるという特性であり、温度
の低い搬入口側のレジスト線幅の方が奥側のレジスト線
幅よりも細くなるのである。
【0061】よって、第3のパターンでは、プリベーク
におけるレジスト線幅への温度依存性と露光後ベークに
おけるレジスト線幅への温度依存性とが同じ特性となる
ため、加熱処理部HP1における基板の向きと露光後ベ
ークプレート部PEBにおける基板の向きとを反転させ
れば、プリベークにおいて基板に生じた温度勾配が線幅
に与える影響と露光後ベークにおいて当該基板に生じた
温度勾配が線幅に与える影響とが相殺され、最終的なレ
ジスト線幅均一性は向上する。
【0062】従って、第3のパターンにおいては、加熱
処理部HP1における基板の向きと露光後ベークプレー
ト部PEBにおける当該基板の向きとのなす相対角度が
180゜となるように基板の向きを調整すれば、現像処
理後のレジスト線幅均一性を向上させることができる。
逆に、当該相対角度が0゜となるように基板の向きを調
整すると、プリベークにおいて基板に生じた温度勾配が
線幅に与える影響と露光後ベークにおいて当該基板に生
じた温度勾配が線幅に与える影響とが加算され、現像処
理後のレジスト線幅均一性が著しく劣化する。
【0063】<2−4.第4のパターン>次に、第4の
パターンとして、レジストの目標膜厚が膜厚THよりも
薄いBであって、かつレジストの種類がポジティブレジ
ストである場合について説明する。
【0064】上記第3のパターンと同様に、レジストの
目標膜厚が膜厚Bであるため、加熱処理部HP1でのプ
リベークにおけるレジスト線幅への温度依存性は、温度
が高くなるにしたがってレジスト線幅が太くなるという
特性であり、温度の低い搬入口側のレジスト線幅の方が
奥側のレジスト線幅よりも細くなるのである。
【0065】一方、露光後ベークプレート部PEBでの
露光後ベークにおいては、上記第2のパターンと同様
に、レジストの種類がポジティブレジストであるため、
レジスト線幅への温度依存性は、温度が高くなるにした
がってレジスト線幅が細くなるという特性であり、温度
の低い搬入口側のレジスト線幅の方が奥側のレジスト線
幅よりも太くなるのである。
【0066】よって、第4のパターンでは、プリベーク
におけるレジスト線幅への温度依存性と露光後ベークに
おけるレジスト線幅への温度依存性とが逆特性となるた
め、加熱処理部HP1における基板の向きと露光後ベー
クプレート部PEBにおける基板の向きとを同じにすれ
ば、プリベークにおいて基板に生じた温度勾配が線幅に
与える影響と露光後ベークにおいて当該基板に生じた温
度勾配が線幅に与える影響とが相殺され、最終的なレジ
スト線幅均一性は向上する。
【0067】従って、第4のパターンにおいては、加熱
処理部HP1における基板の向きと露光後ベークプレー
ト部PEBにおける当該基板の向きとのなす相対角度が
0゜となるように基板の向きを調整すれば、現像処理後
のレジスト線幅均一性を向上させることができる。逆
に、当該相対角度が180゜となるように基板の向きを
調整すると、プリベークにおいて基板に生じた温度勾配
が線幅に与える影響と露光後ベークにおいて当該基板に
生じた温度勾配が線幅に与える影響とが加算され、現像
処理後のレジスト線幅均一性が著しく劣化する。
【0068】<2−5.総括>以上のように、レジスト
の目標膜厚は、加熱処理部HP1でのプリベークにおけ
るレジスト線幅への温度依存性に影響を与える。以下の
表2はその内容をまとめたものである。
【0069】
【表2】
【0070】加熱処理部HP1でのプリベークにおいて
基板に温度勾配が生じた結果、搬入口側のレジスト線幅
と奥側のレジスト線幅との間に線幅差tが発生する。
【0071】一方、レジストの種類は、露光後ベークプ
レート部PEBでの露光後ベークにおけるレジスト線幅
への温度依存性に影響を与える。以下の表3はその内容
をまとめたものである。
【0072】
【表3】
【0073】露光後ベークプレート部PEBでの露光後
ベークにおいて基板に温度勾配が生じた結果、搬入口側
のレジスト線幅と奥側のレジスト線幅との間に線幅差T
が発生する。なお、露光後ベークでの温度依存性の方が
プリベークでの温度依存性よりも大きいためT>tとな
る。
【0074】このように、レジストの目標膜厚が膜厚T
Hよりも厚いか薄いか、及び、レジストの種類がポジテ
ィブレジストかネガティブレジストかによって条件の組
み合わせは4パターン存在し、それぞれのパターンにつ
いて、プリベークにて基板に生じた温度勾配が線幅に与
える影響と露光後ベークにて当該基板に生じた温度勾配
が線幅に与える影響とを相殺するようにしているのであ
る。
【0075】図4は、レジストの種類がネガティブレジ
ストである場合の線幅均一性を示す図である。同図の横
軸には、露光後ベークプレート部PEB内における基板
の位置を示している。
【0076】レジストの種類がネガティブレジストであ
る場合において、レジストの目標膜厚が膜厚THよりも
厚いAのときは(第1のパターン)、加熱処理部HP1
における基板の向きと露光後ベークプレート部PEBに
おける当該基板の向きとのなす相対角度が0゜となるよ
うに基板の向きを調整すれば、温度勾配が線幅に与える
影響が相殺され、線幅差はT−tとなる(図4中の実
線)。逆に、当該相対角度が180゜となるように基板
の向きを調整すると、温度勾配が線幅に与える影響が加
算され、線幅差はT+tとなる(図4中の点線)。
【0077】また、レジストの種類がネガティブレジス
トである場合において、レジストの目標膜厚が膜厚TH
よりも薄いBのときは(第3のパターン)、加熱処理部
HP1における基板の向きと露光後ベークプレート部P
EBにおける当該基板の向きとのなす相対角度が180
゜となるように基板の向きを調整すれば、温度勾配が線
幅に与える影響が相殺され、線幅差はT−tとなる(図
4中の実線)。逆に、当該相対角度が0゜となるように
基板の向きを調整すると、温度勾配が線幅に与える影響
が加算され、線幅差はT+tとなる(図4中の点線)。
【0078】図5は、レジストの種類がポジティブレジ
ストである場合の線幅均一性を示す図である。図4と同
様に、図5の横軸には、露光後ベークプレート部PEB
内における基板の位置を示している。
【0079】レジストの種類がポジティブレジストであ
る場合において、レジストの目標膜厚が膜厚THよりも
厚いAのときは(第2のパターン)、加熱処理部HP1
における基板の向きと露光後ベークプレート部PEBに
おける当該基板の向きとのなす相対角度が180゜とな
るように基板の向きを調整すれば、温度勾配が線幅に与
える影響が相殺され、線幅差はT−tとなる(図5中の
実線)。逆に、当該相対角度が0゜となるように基板の
向きを調整すると、温度勾配が線幅に与える影響が加算
され、線幅差はT+tとなる(図5中の点線)。
【0080】また、レジストの種類がポジティブレジス
トである場合において、レジストの目標膜厚が膜厚TH
よりも薄いBのときは(第4のパターン)、加熱処理部
HP1における基板の向きと露光後ベークプレート部P
EBにおける当該基板の向きとのなす相対角度が0゜と
なるように基板の向きを調整すれば、温度勾配が線幅に
与える影響が相殺され、線幅差はT−tとなる(図5中
の実線)。逆に、当該相対角度が180゜となるように
基板の向きを調整すると、温度勾配が線幅に与える影響
が加算され、線幅差はT+tとなる(図5中の点線)。
【0081】<3.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明したが、この発明は上記の例に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態においては、エッ
ジ露光処理部EE1に基板の向きを調整させるようにし
ていたが、これに限定されるものではなく、基板を回転
させる駆動部と基板の回転角度を検出する機構とを備え
た角度調整専用の基板回動処理部を設けるようにしても
よい。また、露光済みの基板をインターフェイスIFか
ら搬送ロボットTR1に渡すときに、インターフェイス
IFに設けられた受け渡しロボットのY方向の位置を変
えることによって搬送ロボットTR1への基板受け渡し
角度を変化させ、基板の向きを調整するようにしてもよ
い。換言すれば、露光を行った後、露光後ベークプレー
ト部PEBまでの基板処理順路のうちのいずれかに設け
られて加熱処理部HP1における基板の向きと露光後ベ
ークプレート部PEBにおける当該基板の向きとのなす
相対角度が0゜または180゜となるようにできるよう
なものであれば、いかなる手段であってもよい。
【0082】また、上記の実施の形態においては、レジ
ストの種類及びレジストの目標膜厚に応じて、露光前ベ
ーク部たる加熱処理部HP1における基板の向きと露光
後ベーク部たる露光後ベークプレート部PEBにおける
当該基板の向きとのなす相対角度が0゜または180゜
となるように基板の向きを調整して露光前加熱処理にお
いて基板に生じた温度勾配が線幅に与える影響と露光後
加熱処理において当該基板に生じた温度勾配が線幅に与
える影響とを相殺するようにした例を示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、必要に応じて、露光
前加熱処理において生じた温度勾配が線幅に与える影響
と露光後加熱処理において基板に生じた温度勾配が線幅
に与える影響とを相殺可能な所望の任意の相対角度(即
ち、相対角度が0゜または180゜からそれぞれ所定角
度ずれた場合を含む)となるように、露光前ベーク部た
る加熱処理部HP1における基板の向きと露光後ベーク
部たる露光後ベークプレート部PEBにおける基板の向
きとを調整するようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項6のいずれかの発明によれば、露光前加熱処理にお
いて基板に生じた温度勾配が線幅に与える影響と露光後
加熱処理において当該基板に生じた温度勾配が線幅に与
える影響とが相殺されるように、露光前ベーク部におけ
る基板の向きと露光後ベーク部における当該基板の向き
とのなす相対角度を基板回動手段に調整させているた
め、現像処理後の基板におけるレジスト膜の線幅均一性
を向上することができる。
【0084】また、請求項7の発明によれば、基板に塗
布するレジストの種類およびレジスト膜厚に応じて、露
光前ベーク部における基板の搬入口側端部が露光後ベー
ク部において搬入口側または奥側に位置するように、当
該基板を回動させているため、露光前加熱処理において
基板に生じた温度勾配が線幅に与える影響と露光後加熱
処理において当該基板に生じた温度勾配が線幅に与える
影響とが相殺され、請求項1の発明と同様の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の全体構成を示す図
である。
【図2】図1の基板処理装置における処理部の配置構成
を説明する図である。
【図3】レジストの膜厚と現像後のレジスト線幅との相
関を示す図である。
【図4】レジストの種類がネガティブレジストである場
合の線幅均一性を示す図である。
【図5】レジストの種類がポジティブレジストである場
合の線幅均一性を示す図である。
【図6】エッジ露光処理部の概略を模式的に示した平面
図である。
【図7】露光後ベークプレート部の概略を模式的に示し
た平面図である。
【符号の説明】
10 制御部 EE1、EE2 エッジ露光処理部 HP1、HP2 加熱処理部 PEB 露光後ベークプレート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 智則 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292 株式会 社半導体先端テクノロジーズ内 (72)発明者 籔田 光男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292 株式会 社半導体先端テクノロジーズ内 (72)発明者 辻 雅夫 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 大谷 正美 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 松家 毅 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA00 AA24 AA25 AA27 DA01 FA01 GB00 GB07 5F046 KA04 KA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジスト塗布後露光前の基板に露光前加
    熱処理を行う露光前ベーク部と、露光後現像前の基板に
    露光後加熱処理を行う露光後ベーク部と、を備えた基板
    処理装置であって、 (a) 前記露光を行った後、前記露光後ベーク部までの基
    板処理順路のうちのいずれかに設けられて前記基板を回
    動させる基板回動手段と、 (b) 前記基板回動手段を制御する回動制御手段と、を備
    え、 前記回動制御手段は、前記露光前加熱処理において基板
    に生じた温度勾配が線幅に与える影響と前記露光後加熱
    処理において前記基板に生じた温度勾配が線幅に与える
    影響とが相殺されるように、前記露光前ベーク部におけ
    る基板の向きと前記露光後ベーク部における前記基板の
    向きとのなす相対角度を前記基板回動手段に調整させる
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置において、 前記回動制御手段は、基板に塗布するレジストの種類お
    よびレジスト膜厚に応じて前記相対角度を調整させるこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基板処理装置において、 基板に塗布するレジストがネガティブレジストであり、
    かつ、前記基板に塗布された前記レジストの膜厚におい
    てはレジスト膜厚が厚くなるほど線幅が太くなる場合に
    は、 前記回動制御手段は、前記相対角度が0゜となるように
    前記基板回動手段を制御することを特徴とする基板処理
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の基板処理装置において、 基板に塗布するレジストがポジティブレジストであり、
    かつ、前記基板に塗布された前記レジストの膜厚におい
    てはレジスト膜厚が厚くなるほど線幅が太くなる場合に
    は、 前記回動制御手段は、前記相対角度が180゜となるよ
    うに前記基板回動手段を制御することを特徴とする基板
    処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の基板処理装置において、 基板に塗布するレジストがネガティブレジストであり、
    かつ、前記基板に塗布された前記レジストの膜厚におい
    てはレジスト膜厚が厚くなるほど線幅が細くなる場合に
    は、 前記回動制御手段は、前記相対角度が180゜となるよ
    うに前記基板回動手段を制御することを特徴とする基板
    処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の基板処理装置において、 基板に塗布するレジストがポジティブレジストであり、
    かつ、前記基板に塗布された前記レジストの膜厚におい
    てはレジスト膜厚が厚くなるほど線幅が細くなる場合に
    は、 前記回動制御手段は、前記相対角度が0゜となるように
    前記基板回動手段を制御することを特徴とする基板処理
    装置。
  7. 【請求項7】 レジスト塗布後露光前の基板に露光前加
    熱処理を行う露光前ベーク部と、露光後現像前の基板に
    露光後加熱処理を行う露光後ベーク部と、を備えた基板
    処理装置であって、 (a) 前記露光を行った後、前記露光後ベーク部までの基
    板処理順路のうちのいずれかに設けられて前記基板を回
    動させる基板回動手段と、 (b) 前記基板回動手段を制御する回動制御手段と、を備
    え、 前記回動制御手段は、基板に塗布するレジストの種類お
    よびレジスト膜厚に応じて、前記露光前ベーク部におけ
    る前記基板の搬入口側端部が前記露光後ベーク部におい
    て搬入口側または奥側に位置するように、前記基板回動
    手段に前記基板を回動させることを特徴とする基板処理
    装置。
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