JP2000137480A - 多階調デ―タ生成装置、プログラム記憶媒体、デ―タ記憶媒体 - Google Patents

多階調デ―タ生成装置、プログラム記憶媒体、デ―タ記憶媒体

Info

Publication number
JP2000137480A
JP2000137480A JP11236132A JP23613299A JP2000137480A JP 2000137480 A JP2000137480 A JP 2000137480A JP 11236132 A JP11236132 A JP 11236132A JP 23613299 A JP23613299 A JP 23613299A JP 2000137480 A JP2000137480 A JP 2000137480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stroke
pixel
gradation
data
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11236132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4505082B2 (ja
Inventor
Miyoshi Fukumoto
美佳 福本
Katsuyuki Morita
克之 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP23613299A priority Critical patent/JP4505082B2/ja
Publication of JP2000137480A publication Critical patent/JP2000137480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4505082B2 publication Critical patent/JP4505082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、階調数が少ない場合であっても、ス
トロークのバランスがとれた良好な階調データを容易に
生成する多階調データ生成装置を提供する。 【解決手段】 ストロークにおいてストローク幅方向に
並ぶピクセルが取り得る階調色の組み合わせのうち、表
示装置に応じた適切な組み合わせを保持する色判定テー
ブルを用いて、ストローク最適配置位置決定部114
は、適切な組み合わせになるまでストローク幅方向にス
トロークを順次移動させることによりストローク位置を
変更し、変更後に輪郭情報拡大縮小部107および多階
調データ生成部108は階調データを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や図形などを
表わすアウトラインデ−タ等から多階調データを生成す
る多階調データ生成装置、プログラム記憶媒体、多階調
データを記憶する記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、電子手
帳、携帯型情報機器、ゲーム機器などの情報処理装置に
おいて、サイズ、字体、修飾等を多彩に設定できる文字
表示機能が重要になっている。一般にディスプレイは、
プリンタと比較して解像度が低いため、白と黒の2値デ
ータでは文字や図形の輪郭部分がぎざぎざになったり、
細かい形状が表現できないため、印刷物と比較して品質
が劣ってしまう。また、白と黒だけでなく中間調(灰
色)が表現できるディスプレイでは、各画素(以下では
画素のことをピクセルと表現する)を白黒および中間調
を用いて表示することにより解像度の低さを補い、表示
品質を向上させることができる。例えばグラフィックス
の分野ではアンチエリアシングという手法を用いて、白
黒および中間調で表現された多階調データを生成するこ
とが一般に行われている。
【0003】従来、多階調データ生成方法およびその装
置は、文字や図形などのアウトラインデータに含まれる
輪郭情報から、まず要求されるサイズのピクセル数に対
して縦横整数倍の白黒のみで表現された2値イメージを
生成し、生成された2値イメージの単位面積(整数倍さ
れた1ピクセル)当たりに含まれる黒の個数に従って各
ピクセルの階調値を決定することで、多階調データを生
成していた。
【0004】図3は、従来の多階調データ生成装置の構
成を示す機能ブロック図である。この多階調データ生成
装置は、輪郭情報拡大縮小部201、多階調データ生成
部202を備え、多階調データ生成部202は内部に2
値データ生成部301と階調値算出部302とを有して
いる。以上のように構成された従来の多階調データ生成
方法およびその装置について、以下図面を用いてその動
作を説明する。
【0005】図4と図5は、文字や図形などのアウトラ
インデータに含まれる輪郭情報とストローク位置情報の
一例を示す。この例ではゴシック体の漢字フォント
「三」を1000×1000の座標系(以下では100
0メッシュと表現する)での直線の集合で表現してい
る。輪郭情報は、3個の輪郭から構成されており、各座
標点を結んでいくことにより輪郭線が描画される。この
例では輪郭の終点座標は始点座標と自動的に結ばれるも
のとしている。直線に加えて2次曲線や3次曲線が併用
されることも多い。一方、「三」に含まれる3本の水平
ストローク(文字の場合は水平ステムと呼ばれる)の位
置情報はストローク位置情報として保持されている。こ
の例では、水平ストロークを構成する下部直線と上部直
線のY座標値のペアが保持されている。この情報から水
平ストローク幅は減算にて求められる。この例では3本
の水平ストロークの幅はすべて等しくて100という値
である。水平ストローク情報として下部直線のY座標と
ストローク幅を保持したり、輪郭情報に座標点の属性と
して付加するなど、この例以外の方法で情報が保持され
る場合もある。垂直ストロークが存在する場合には、同
様の方法で垂直ストローク情報も保持される。これらの
ストローク位置情報は一般にヒント情報とよばれ、拡大
縮小後のストローク幅の一貫性を保持するために使用さ
れる。
【0006】以下では、このアウトラインデータから1
0×10ピクセル(縦・横方向それぞれ10ピクセルず
つの合計100ピクセル)で構成される多階調データを
生成する場合を考える。輪郭情報拡大縮小部201は、
アウトラインデータを要求されるサイズのピクセル数の
縦横整数倍に拡大縮小する。この例では要求サイズは1
0×10ピクセルである。整数倍率を8×8倍(縦・横
方向それぞれ8倍ずつ)とすると、1000メッシュの
アウトラインデータの輪郭情報は80×80メッシュの
データに縮小されることになる。もちろん整数倍率は8
×8倍以外でもかまわない。
【0007】ここで整数倍することの意味合いを説明し
ておく。8×8倍の場合には、もともと10×10ピク
セルのデータを要求されている場合、本来10×10メ
ッシュに縮小すればよいはずである。しかし白黒2値デ
ータではなく多階調データを生成するためには、各ピク
セルの階調値を決定する必要がある。そのために1ピク
セルの内部を細分化し、1ピクセル中の黒部分の割合を
求めて、その割合に応じて階調値を決定する。たとえば
1ピクセルの1辺を8個に細分化すると1ピクセルは8
×8個で合計64個の小さなピクセルに細分化される。
以下では1ピクセルを細分化するメッシュを「サブメッ
シュ」、細分化された小さなピクセルを「サブピクセ
ル」、ピクセルとピクセルの境界線を「ピクセル境
界」、サブピクセルとサブピクセルの境界線を「サブピ
クセル境界」、ピクセル境界の交点を「グリッド」(ピ
クセルの四隅の点)、サブピクセル境界の交点を「サブ
グリッド」(サブピクセルの四隅の点)と表現すること
にする。
【0008】図6はピクセルをサブピクセルに分割した
状態を示したものである。太線がピクセル境界、細線が
サブピクセル境界を表している。今回の例では1メッシ
ュを8サブメッシュにすることになり、結果的に1ピク
セルは8×8サブピクセル(合計64サブピクセル)に
分割される。要求サイズの縦横8倍に拡大縮小するとい
うことは、サブメッシュ(サブピクセル)で表現された
座標系に変換することに対応している。この例では、1
000メッシュデータを80サブメッシュ(10メッシ
ュ)データに縮小することになる。
【0009】図7は、80サブメッシュに縮小されたア
ウトラインデータの輪郭情報を示している。単純な縮小
では量子化誤差により「三」に含まれる3本の水平スト
ロークの幅が同じにならない可能性もあるが、ここでは
ストローク位置情報を用いて、一般にヒント処理と呼ば
れているストローク幅の一貫性を保つ処理を行うこと
で、ストローク幅は同じに揃えられている。この例では
3本のストロークはすべて1000メッシュで100で
あったが、縮小後は3本とも100×80/1000=
8で求められるように8サブメッシュ幅(8サブピクセ
ル幅)に統一されている。なお、ヒント処理はアウトラ
インフォントから2値データを生成する時の品質向上手
法として広く用いられている。ヒント処理を行わないと
ストローク幅が不揃いになり見た目の美しさが損なわれ
る。
【0010】2値データ生成部301は、輪郭情報拡大
縮小部201で生成された拡大縮小後のアウトラインデ
ータの輪郭情報から、2値イメージデータを生成する。
図8は、図7の縮小されたアウトラインデータの輪郭情
報から生成された80×80サブピクセルの2値データ
である。階調値算出部302は、2値データ生成部30
1で生成された2値データから各ピクセルの階調値を算
出することで、多階調イメージデータを生成する。1ピ
クセルを8サブメッシュに分割する場合には、最終の多
階調イメージデータの1ピクセルが、8×8サブピクセ
ルすなわち合計64サブピクセルで表現される。階調値
算出部302では、この64サブピクセルのうちの黒サ
ブピクセルの割合に応じた階調値を計算して、最終的な
多階調イメージデータの1ピクセルの階調値とする。最
終的に8階調の多階調イメージデータを生成する場合に
は、例えば64サブピクセルのうちの黒サブピクセルの
個数を8で割った商を階調値0〜7に対応させる(ただ
し個数が64の場合は7とする)といった方法で階調値
を算出する。ここで階調値0は白、階調値1〜6は中間
調(数値が大きいほど黒に近い灰色である)、階調値7
は黒を表すものとする。図9は、階調値算出部302に
よって、図8の80×80サブピクセルの2値データか
ら生成された多階調イメージデータである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、拡大縮小後のアウトラインデータの輪郭情報
で水平ストロークや垂直ストロークの幅の一貫性がとれ
ていても、ストロークを配置する位置によっては見かけ
が異なるため、美しさが損なわれるという問題点があっ
た。
【0012】例えば、図7および図8では、「三」の3
本の水平ストロークの幅は等しく、8サブピクセル分の
幅である。しかし、3本のストロークは、多階調データ
での1ピクセルの内部での配置位置が異なる。図10
は、3本のストロークの配置状態を拡大した図である。
3本のストロークの上部直線が、左から順にそれぞれ上
から7本目(ピクセル内7/8位置)のサブピクセル境
界上、上から4本目(ピクセル中央)のサブピクセル境
界上、ピクセル内のピクセル境界上に配置されている。
【0013】図11は、図10の3種類のストローク配
置に対応する多階調データである。図11の右端の例で
は水平ストロークは鮮明すぎて非常に細く見え、中間調
が含まれていないため、他の曲線や斜線を表すストロー
クがある場合、中間調表現とのバランスもよくない。図
11の中央の例では水平ストロークは、にじんだように
薄く広がって見える。このように配置位置が異なると、
同図で示されるように異なった階調値を用いたストロー
ク表現になる。従って、図9の多階調データでは3本と
も表現が異なってしまっており、低解像度のディスプレ
イや液晶パネルではストローク幅が不揃いに見えてしま
う。また、太さの異なる2本のストロークがある場合、
本来太いはずのストロークのほうが細く見えてしまうと
いった逆転現象も起こってしまう。ストローク幅の一貫
性を保つためのヒント処理を行っていない場合には、文
字品位はさらに劣化する。
【0014】この例では、1ピクセルを8サブメッシュ
に分割した2値データを作成しているが、16サブメッ
シュなどさらに細かな2値データを生成しておき、階調
値を16×16サブピクセル中に含まれる黒サブピクセ
ルの割合から算出することで、より精度の高い多階調デ
ータを生成できる。しかし、サブメッシュをいくら細か
くしても上記課題は解決されない。
【0015】特に、低階調データの表示を行なう場合に
は、階調表現可能であるにも関らず、ディスプレイの表
示特性にもよるが、劣悪な表示になるという問題があっ
た。ここでいう低階調データとは、三、四階調程度の階
調表現をいう。低階調データの表示は、テレビ受像器に
対する字幕や、ガイダンス、メニューとして文字表示す
る場合などによく利用されている。
【0016】以下、具体例を挙げて低階調データの表示
の問題点を説明する。図12は、図7に示した輪郭情報
から低階調データに展開した場合の一例である。同図で
は、白色、灰色、黒色の3階調で文字表示がなされる。
同図では、ディスプレイの表示特性により次のような問
題がある。三本のストロークのうち、上から一本目と三
本目のストロークは、黒色の1画素が一行に連続するス
トロークであり、二本目のストロークは、灰色の2画素
が連続するストロークになっている。
【0017】この場合にはディスプレイの表示特性に応
じて、次のような表示上の問題が生じる。インターレー
ス方式のディスプレイの場合、黒色の1画素が連続する
ストロークはちらつき(フリッカ)が発生する。また、
灰色の2ピクセルが連続するストロークはぼんやりと膨
脹したり、薄く見える。
【0018】液晶ディスプレイの場合、黒色の1画素が
連続するストロークは画素境界がくっきり見えるため灰
色を含むような他のストロークとの関係でみかけが大き
く異なり、バランスが悪くなる。灰色の2ピクセルが連
続するストロークは、インターレース方式のディスプレ
イと同様である。ノンインターレース方式のディスプレ
イの場合、黒色の1画素が連続するストロークはちらつ
きが発生しないが、灰色を含むような他のストロークと
の関係でみかけが大きく異なりバランスが悪い場合があ
る。灰色の2ピクセルが連続するストロークはぼんやり
と膨脹したり、薄く見える。
【0019】このように低階調データの場合には、階調
表示を有効に活用できず、二値表示よりも劣悪な表示に
なる場合があった。本発明は、階調数が少ない場合であ
っても、ストロークのバランスがとれた良好な階調デー
タを容易に生成する多階調データ生成装置、プログラム
記憶媒体、多階調データを記憶するデータ記憶媒体を提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の多階調データ生
成装置は、文字、図形を構成する垂直ストローク及び水
平ストロークにおいてストローク幅方向に並ぶピクセル
が取り得る階調色の組み合わせのうち、表示装置に応じ
た適切な組み合わせを表した判定表を記憶する判定表記
憶手段と、ストローク位置を表わすデータを記憶するデ
ータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶されたデータに
基づいて、ストロークを一部分でも含んでいる各ピクセ
ルについて、ストロークが当該ピクセルに占める割合に
応じた階調色を算出する算出手段と、算出された階調色
のうち、当該ストロークの幅方向に並ぶピクセルに対応
する階調色の組み合せの適否を前記判定表に従って判定
する判定手段と、判定手段により否と判定されたストロ
ークについて、判定手段により適切と判定されるまでス
トローク幅方向にストロークを移動させることによりス
トローク位置を変更する位置変更手段と、変更されたス
トローク位置に基づいて、文字又は図形を表わす階調デ
ータを生成する生成手段とを備える。
【0021】ここで、前記判定表記憶手段は、ストロー
ク幅方向に並ぶピクセルが取り得る階調色の組み合わせ
のうち、ストロークの幅方向に並ぶピクセルの両端部の
うち少なくとも一方が中間階調色である組み合わせを、
前記適切な組み合わせとして記憶する。また、本発明の
データ記憶媒体は、階調付きビットマップフォントを記
憶したコンピュータ読み取り可能なデータ記憶媒体であ
って、前記ビットマップフォントにおいて全ての垂直ス
トローク及び水平ストロークの幅方向の両端部のうち少
なくとも一方は、そのピクセルデータが中間階調色を示
すことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態> <ハードウェア構成>図1は、本発明の第1の実施形態
における多階調データ生成装置のハードウェア構成の一
例を示すブロック図である。同図のように多階調データ
生成装置100は、記憶部1、ROM2、RAM3、C
PU4、表示部5、入力部6とから構成される。
【0023】記憶部1は、いわゆる二次記憶装置であ
り、フォントを表現したアウトラインデータ、各種プロ
グラムファイル、およびデータファイルを記憶する。R
OM2は、主として本発明の多階調データ生成方法が記
述されたプログラムを記憶する。RAM3は、記憶部1
のアウトラインデータ、プログラム、データ等がダウン
ロードされたり、いわゆるワークエリアとして使用され
るメモリである。
【0024】CPU4は、主としてROM2のプログラ
ムを実行することにより、RAM3のアウトラインデー
タに基づいて入力部6又はプログラムにより指示された
サイズの多階調データを生成する。特に、少ない階調数
の多階調データを生成する場合に、ストローク幅方向に
並ぶ画素が取り得る階調値の組み合わせのうち、表示装
置に適した組み合わせを記憶するテーブル類を生成し、
テーブル類を参照してストローク位置を、上記組み合わ
せによって最適化する。
【0025】表示部5は、階調表示が可能なディスプレ
イ装置を有し、生成された多階調データを表示する。デ
ィスプレイ装置は具体的には液晶表示パネル、CRT等
である。入力部6は、ユーザからの文字サイズの指定等
の操作指示を受け付ける。 <機能ブロック図>図2は、図1におけるROM2のプ
ログラムをCPU4が実行することにより実現される多
階調データ生成装置100を機能別に表した機能ブロッ
ク図である。
【0026】この多階調データ生成装置100は、スト
ローク位置情報保持部101、輪郭情報保持部102、
展開バッファ103、階調値マッピングテーブル作成部
111、階調色マッピングテーブル作成部112、色判
定テーブル作成部113、テーブル保持部105、スト
ローク最適配置位置決定部114、輪郭情報拡大縮小部
107、多階調データ生成部108から構成されてい
る。
【0027】図2と図1との関係については、ストロー
ク位置情報保持部101、輪郭情報保持部102および
テーブル保持部105はRAM3上にそれぞれの領域が
設けられ、それ以外はCPU4がROM2のプログラム
を実行することにより実現される機能である。同図にお
いてストローク位置情報保持部101は、多階調データ
生成の対象となる文字又は図形についてのアウトライン
データのうちストローク位置情報を保持する。本実施形
態では、従来技術で説明した図4および図5に示したよ
うに1000メッシュで表現されたストローク位置情報
と輪郭情報とを含むアウトラインデータを用いるものと
する。ストローク位置情報は、水平ストロークを下部直
線と上部直線のY座標のペアで表し、垂直ストロークを
左側直線と右側直線のX座標のペアで表している。スト
ローク位置情報保持部101は、図4に示したゴシック
体の「三」を表すアウトラインデータの場合、ストロー
ク位置情報として図5に示した水平ストロークn(n=
1〜3)のY座標のペア(L_n、U_n)を保持する。
【0028】輪郭情報保持部102は、多階調データ生
成の対象となる文字又は図形についてアウトラインデー
タのうち輪郭情報を保持する。輪郭情報は、輪郭の特徴
点を表す複数の座標で表される。例えば、図4に示した
ゴシック体の「三」を表すアウトラインデータの場合、
輪郭情報として図5に示した輪郭1〜3毎に複数の座標
を保持する。
【0029】展開バッファ103は、多階調データの生
成過程で展開されたアウトラインデータを保持する一時
的なバッファである。より具体的には展開バッファ10
3は、指示された要求サイズに応じたピクセル数と、ピ
クセルからサブピクセルに細分化する度合を示す分割数
とに応じて大きさが定まるサブピクセル単位の領域を有
する。多階調データを生成するためには、1ピクセルを
サブメッシュに分割した座標系にアウトラインデータを
拡大縮小する必要があるが、本実施形態では、要求サイ
ズが10×10ピクセル、サブピクセルへの分割数を8
とする。このサイズと分割に関しては従来技術と同様で
ある。この場合、8×8サブピクセル(合計64サブピ
クセル)が最終的な多階調データの1ピクセルに対応す
る。多階調データは80×80のサブメッシュの座標系
で展開されることになる。もちろん8メッシュ以外の分
割数を採用することも可能である。
【0030】階調値マッピングテーブル作成部111
は、階調数と分割数(サブピクセル数)とに基づいて、
階調値マッピングテーブルを作成する。階調値マッピン
グテーブルは、サブメッシュ上のピクセルにおけるスト
ロークの幅(サブピクセル数)と、階調値とを対応付け
たテーブルである。図13(a)(b)は、サブピクセ
ルへの分割数が8の場合の階調値マッピングテーブルの
具体例を示す。
【0031】同図(a)は、階調数が8(0〜7の階調
値)である場合の階調値マッピングテーブルの一例であ
る。同図において「ピクセル内のストローク幅H」欄
は、1つのピクセルにおいてピクセルと水平(又は垂
直)ストロークとの重なり部分のストローク幅を意味す
る。図14に、ピクセルと水平ストロークとの重なり部
分を示すストローク幅Hを示す。同図ではストローク上
部直線の位置と、重なる部分(斜線部)とを示してい
る。ストローク下部直線は、ピクセル境界(下側)にあ
るとは限らない。同図のようにサブピクセル分割数が8
の場合は、ストローク幅Hは、H=0からH=8までの
9通り考えられる。ただし、H=8の場合ストローク上
部直線は、ピクセル境界(上側)にあるとは限らない。
【0032】図13(a)の「階調値」欄は、上記スト
ローク幅Hに対応する階調値(0〜7)を示している。
同図(b)は、階調数が3(0〜2の階調値)である場
合の階調値マッピングテーブルの一例である。この例で
は、ストローク幅H=0、1は階調値0に、H=2〜4
は階調値1に、H=5〜8は階調値2に対応している。
【0033】階調色マッピングテーブル作成部112
は、階調値と階調色とを対応させた階調色マッピングテ
ーブルを作成する。ここで、階調色とは、多階調データ
を出力装置に出力した場合に表示される実際の色と対応
した数値データである。本多階調データ生成装置100
により生成された階調データを表示部5に表示させた場
合、階調色0、1、2はそれぞれ白、灰、黒で表示され
るものとして説明するが、これ以外の色(例えば、薄い
青、青、濃い青など)であってもよい。また、以降の説
明では、便宜上、階調色を0、1、2の数値ではなく表
示部5で表現される色つまり白、灰、黒として説明す
る。
【0034】図15(a)(b)は、階調色マッピング
テーブルの具体例を示す。同図(a)は、図13(a)
に示した階調値マッピングテーブルに対応し、図13
(a)に示した階調値のそれぞれに対応する階調色を示
したテーブルである。この階調色マッピングテーブルで
は、8レベルの階調値を3つの階調色0(白)、1
(灰)、2(黒)に対応付けている。
【0035】図15(b)は、図13(b)に示した階
調値マッピングテーブルに対応し、図13(b)に示し
た階調値のそれぞれに対応する階調色を示したテーブル
である。この階調色マッピングテーブルでは、3レベル
の階調値を3つの階調色0(白)、1(灰)、2(黒)
に対応付けている。図13(b)と図15(b)のよう
に、階調値マッピングテーブルの階調数と階調色マッピ
ングテーブルの階調色数とが等しい場合には、両テーブ
ルを1つのテーブルとしてもよい。
【0036】色判定テーブル作成部113は、ストロー
ク幅方向に並ぶピクセルが取り得る階調色の組み合わせ
と、その組み合わせの適否をあらわす色判定テーブルを
作成する。図16〜図19は、階調色が3色(白色、灰
色、黒色)の場合の色判定テーブルの具体例であり、サ
ブピクセル座標に配置されたストロークをピクセル座標
に配置した場合に得られるストロークの幅(以下ストロ
ーク幅Wと記す)毎に図示してある。
【0037】図16は、ストロークの幅Wが1ピクセル
の場合を表わしている。同図の「色」欄はストロークが
とり得るすべての階調色を示す。ここでは、階調色が3
色なので、ストロークが1ピクセルの場合には白、灰、
黒の3通りしか存在しない。「判定」欄にはその階調色
の適否(図では○、×)が記してある。同図のように階
調色「白」「黒」は”×”(不適)、「灰」は”○”
(適切)となっている。なぜなら「白」はストロークが
消滅してしまう点で、「黒」はインターレース方式のデ
ィスプレイではちらつきが生じ、液晶ディスプレイでは
画素境界が視覚的に強く表示されるからである。これに
対して「灰色」はちらつきが目だないし、画素境界が視
覚的に強く表示されないからである。
【0038】図17は、ストロークの幅Wが2ピクセル
の場合を表わしている。この場合、「色」欄の階調色の
組み合わせは、3色×3色の9通り存在する。「判定」
欄において、「白白」「白黒」「黒白」が”×”(不適
切)なのは、上記と同じ理由による。「灰灰」が”×”
(不適切)を示しているのは、ストロークがぼやけて見
えるからである。「白灰」「灰白」「灰黒」「黒灰」が
適切を示しているのは、上記と同様にちらつきが目立た
ないし、画素境界が視覚的に強く表示されないからであ
る。
【0039】図18は、ストロークの幅Wが3ピクセル
の場合を表わしている。この場合、「色」欄の階調色の
組み合わせは、2ピクセル目は必ず「黒」になるので、
図17と同様に9通り存在する。「判定」欄において、
1または3ピクセル目に「灰」を含む組み合わせは、す
べて”○”(適切)を示している。これも上記と同様の
理由である。
【0040】図19は、ストロークの幅Wが4ピクセル
の場合を表わしている。この場合、「色」欄の階調色の
組み合わせは、2および3ピクセル目は必ず「黒」にな
るので、図17と同様に9通り存在する。「判定」欄に
おいて、1または4ピクセル目に「灰」を含む組み合わ
せは、すべて”○”(適切)を示している。これも上記
と同様の理由である。
【0041】また、図19は、ストロークの幅Wが4ピ
クセルより多いnピクセル場合も、同様である。つま
り、2ピクセル目と(nー1)ピクセル目は必ず「黒」
になるので、階調色の組み合わせは9通りであり、1ま
たはnピクセル目に「灰」を含む組み合わせは、すべ
て”○”(適切)を示す。これ以外の組み合わせは”
×”(不適切)を示す。
【0042】このように、図17〜図19に示した色判
定テーブルでは、ストローク幅方向に並ぶピクセルが取
り得る階調色の組み合わせのうち、ストロークの幅方向
に並ぶピクセルの両端部のうち少なくとも一方が中間階
調色(灰色)である組み合わせを、適切な組み合わせと
している。また、図16に示した色判定テーブルは、表
示部5がインターレース方式のディスプレイ、液晶ディ
スプレイである場合に好適になっている。図16は、ノ
ンインターレースのCRTディスプレイに対しては、黒
を”○”としてもよい。
【0043】色判定テーブル作成部113は、ディスプ
レイの表示特性に応じて、上記のような階調色数に応じ
た色判定テーブルを作成する。たとえば、ディスプレイ
の表示特性と階調色数に応じて、不適切な組み合わせを
予め記憶しておき、実際に接続されるディスプレイに応
じて作成する。テーブル保持部105は、階調値マッピ
ングテーブル作成部111、階調色マッピングテーブル
作成部112、色判定テーブル作成部113により作成
されたそれぞれのテーブルを保持する。
【0044】ストローク最適配置位置決定部114は、
ストローク位置情報保持部101のストローク位置情報
に含まれる各ストロークについて、テーブル保持部10
5の各テーブルを参照して、サブメッシュ座標系への拡
大縮小後のストロークの最適配置位置を決定する。より
詳しく説明するために図20に、ストローク最適配置位
置決定部114の処理内容を表す流れ図を示す。これは
水平ストロークの場合の流れ図であるが、垂直ストロー
クの場合の処理も同様である。
【0045】ストローク最適配置位置決定部114は、
ストローク位置情報保持部101に保持されたストロー
ク位置情報からストロークの上部と下部を表すY座標の
ペアを取り出し、各ストロークについて、サブピクセル
座標系における上部直線と下部直線の座標を算出する
(ステップ201)。同時に、移動量Mの初期値を0に
設定する(M=0)。ここで移動量は、判定結果が”
×”(不適切)であるストロークを移動させるサブピク
セル単位の値である。
【0046】さらに、ストローク最適配置位置決定部1
14は、算出された各ストロークについて、ストローク
と重なりストローク幅方向に並ぶピクセルに分割し、分
割された各ピクセルにおけるストローク幅Hをサブピク
セル単位で算出し(ステップ202)、階調値マッピン
グテーブルと、階調色マッピングテーブルとを参照して
ピクセル毎に階調値と階調色を求め(ステップ203、
204)、色判定テーブルを参照してストローク毎に階
調色の組み合わせの適否を判定する(ステップ20
5)。
【0047】この時点で、ストローク最適配置位置決定
部114により上記の処理から得られる作業用データテ
ーブルを図21に示す。同図は、図22に示す3本のス
トロークを対象とし、一回目の上記ステップ201〜2
05により算出された各データを示している。図21に
おいて「ストローク番号」は、下側のストロークから順
に番号を付けている。
【0048】「座標」は、サブピクセル座標系における
各水平ストロークの上部直線と下部直線の左側の頂点の
座標を示す。ピクセル毎の「ストローク幅H」、「階調
値」、「色」は、上記階調値マッピングテーブル、階調
色マッピングテーブルから得られた値である。ストロー
ク毎の「判定」欄は、色判定テーブルから得られたスト
ローク階調色の適否を示す。
【0049】同図のように上記ステップ201〜205
の一回目の処理結果では、ストローク1〜3の何れも”
×”(不適切)となっている。次いで、ストローク最適
配置位置決定部114は、全てのストロークの判定結果
が”○”(適切)であるかどうかを判定する(ステップ
206)。判定結果が”×”(不適切)のストロークが
存在する場合には、ストローク最適配置位置決定部11
4は、当該ストロークを上下両方向に移動させるための
移動量Mを1増加(M=M+1)させ(ステップ20
7)、各ストロークについて、移動量が示すサブピクセ
ル数分を上下方向に移動させた場合のストロークの座標
を算出する(ステップ208)。つまり不適切と判定さ
れた各ストロークについて移動した2つのストロークの
座標を算出する。
【0050】算出されたストローク座標を用いて、スト
ローク最適配置位置決定部114は上記のステップ20
3〜206を同様に実行する。この時、ストローク最適
配置位置決定部114により得られる作業用データテー
ブルを図23に示す。同図では、ストローク1〜3につ
いて、それぞれ図21の座標から上下に移動した2本分
のストローク座標が記されている。また、図21と同様
に、各ストロークについてのピクセル毎の「幅」、「階
調値」「色」と、ストローク毎の「判定」結果とが記さ
れている。
【0051】この判定結果には、ストローク1〜3のい
ずれにも”○”(適切)が存在するので、ストローク最
適配置位置決定部114は、適切と判定された各ストロ
ーク座標をもって最適配置位置と決定して、処理を終了
する。この場合の最適配置位置を図24に示す。同図で
は、ストローク1〜3について、適切と判定されたスト
ロークの下部直線、上部直線のそれぞれのサブピクセル
座標Lopt_n、Uopt_n(n=1〜3)により最適配置位
置を表している。
【0052】このようにしてストローク1〜3は、2ピ
クセルのストローク幅Wをもち、それぞれ黒色と灰色、
灰色と黒色、黒色と灰色の階調色となるように配置位置
が決定される。輪郭情報拡大縮小部107は、ストロー
ク位置情報保持部101に保持されているストローク位
置情報と、輪郭情報保持部102に保持されている輪郭
情報と、ストローク最適配置位置決定部114により最
適化された最適配置位置に従って、アウトラインデータ
に含まれる輪郭情報の拡大縮小を行う。ここでは、図4
および図5に示される輪郭情報を、図24に示したスト
ローク最適配置位置に従って80サブメッシュ座標系に
縮小する。
【0053】1000メッシュ座標系のY座標を80サ
ブメッシュ座標系のy座標に変換する変換方法に関して
は、元の1000メッシュ座標系におけるストロークの
上部直線、下部直線の座標点U_n、L_nが、サブメッシ
ュ座標系において最適配置された上部直線、下部直線の
座標点Uopt_n、Lopt_nに変換され、その他の座標点が
上部直線、下部直線の座標点Uopt_n、Lopt_nの全ての
間を線形補間した値に変換され、変換された座標が展開
バッファ103に格納される。例えば、水平ストローク
が3つある場合とすれば、次の(式5)〜(式12)に
より座標の開始点、終了点、ストロークの下部直線と上
部直線の対応する座標を変換した後、(式13)〜(式
19)によりその間を線形補間により変換する。
【0054】 1000メッシュ 80サブメッシュ Y=0 y=0 (式5) 0<Y<L_1 y=Y・(Lopt_1/L_1) (式13) Y=L_1 y=Lopt_1 (式6) L_1<Y<U_1 y=Lopt_1+(Y-L_1)Uopt_1-Lopt_1)/(U_1-L_1) (式14) Y=U_1 y=Uopt_1 (式7) U_1<Y<L_2 y=Uopt_1+(Y-U_1)Lopt_2-Uopt_1)/(L_2-U_1) (式15) Y=L_2 y=Lopt_2 (式8) L_2<Y<U_2 y=Lopt_2+(Y-L_2)Uopt_2-Lopt_2)/(U_2-L_2) (式16) Y=U_2 y=Uopt_2 (式9) U_2<Y<L_3 y=Uopt_2+(Y-U_2)Lopt_3-Uopt_2)/(L_3-U_2) (式17) Y=L_3 y=Lopt_3 (式10) L_3<Y<U_3 y=Lopt_3+(Y-L_3)Uopt_3-Lopt_3)/(U_3-L_3) (式18) Y=U_3 y=Uopt_3 (式11) U_3<Y<1000 y=Uopt_3+(Y-U_3)80-Uopt_3)/(1000-U_3) (式19) Y=1000 y=80 (式12) 上式による縮小の具体例として図25に、図24に示し
た上部直線、下部直線の座標Uopt_n、Lopt_nに基づい
て変換する場合の変換式を示す。図25に従って100
0メッシュ座標系でのY座標値を変換すると、ストロー
クの上部直線および下部直線上の座標点は、80メッシ
ュ座標系において最適配置位置に変換され、その他の座
標点は最適配置位置の間を線形補間した値に変換され、
展開バッファ103に格納される。
【0055】この変換方法により、すべての座標点は矛
盾なく80サブメッシュ座標系に縮小される。「三」の
例ではストロークの上部および下部直線上の座標点しか
存在していないが、ストローク以外の直線や曲線を表す
座標点を含む文字や図形の場合でも矛盾なく縮小され
る。また「三」の例では、垂直ストロークが存在してい
ないため、X座標はすべて、x=X×(80/100
0)で変換できる。垂直ストロークを含む文字や図形の
場合には、この例の水平ストロークと同様に、垂直スト
ローク最適配置位置にしたがって変換すればよい。
【0056】多階調データ生成部108は、輪郭情報拡
大縮小部107で生成した拡大縮小済輪郭情報から、多
階調データを生成する。この部分は、従来の技術で説明
した図3に示される構成と全く同じでもかまわないし、
1ピクセル内の黒部分の2値データを生成することな
く、直接積分計算で面積を求め、面積比から階調値を算
出してもよい。
【0057】図26は、図25の計算結果に基づいて多
階調データ生成部108により生成され、展開バッファ
103に格納された多階調データを示す。同図のよう
に、3本のストロークのいずれもが黒色ピクセルと灰色
ピクセルとの組み合わせになっている。このため、イン
ターレース式のディスプレイでも、液晶ディスプレイで
も、ノンインターレース式のディスプレイでも、従来技
術の課題として指摘した問題が解消されている。しか
も、ストロークの幅が揃っており、また、ストローク間
のバランスがよく、形状の再現性が非常に良好である。
【0058】なお、本実施形態では、1ピクセルを8サ
ブメッシュに分割しているが、16サブメッシュに分割
すると、さらに微妙な形状の違いが表現できるため、表
示品質が向上する。また、テーブル保持部105に保持
される各テーブルは、ディスプレイの表示特性に応じて
これらのテーブルを変更するだけで、最適な多階調デー
タの生成が簡単に実現可能となる。これに対応するテー
ブル変更部を追加した構成としてもよい。
【0059】なお、これらのテーブルは、あらかじめデ
ィスプレイの種類や表示特性毎に、複数のテーブルセッ
トをテーブル保持部105に記憶させておいてもよい。 <第2の実施形態>以下本発明の第2の実施形態におけ
る多階調データ生成装置について説明する。
【0060】本実施形態における多階調データ生成装置
のハードウェア構成は図1と同じであるが、ROM2中
のプログラムが一部異なる。図27は、図1におけるR
OM2のプログラムをCPU4が実行することにより実
現される多階調データ生成装置200を機能別に表した
機能ブロック図である。
【0061】多階調データ生成装置200は、図2に対
して、色判定テーブル作成部113及びストローク最適
配置位置決定部114の代わりにストローク色マッピン
グテーブル作成部213及びストローク最適配置位置決
定部214を備える点が異なっている。以下同じ点は、
説明を省略して異なる点を主に説明する。
【0062】本実施例ではサブピクセル分割数を4サブ
メッシュとする。テーブル保持部105は、図32に示
す階調値マッピングテーブルと、図33(a)(b)に
示すいずれかの階調色マッピングテーブルを保持してい
るものとする。ストローク色マッピングテーブル作成部
213は、ストローク色マッピングテーブルを作成す
る。ストローク色マッピングテーブルは、サブピクセル
単位に表されたストローク幅W(ストロークそのものの
幅)と、ストロークが展開された場合のピクセル毎の適
切な階調色の組み合わせとを対応させたテーブルであ
る。図28にストローク色マッピングテーブルの一例を
示す。ストローク幅Wと、当該ストロークと重なるピク
セルの階調色の組み合わせで適切なものとを対応させて
いる。ストローク幅Wは、生成すべき多階調データ輪郭
情報がもつ全てのストロークについて、とりうるストロ
ーク幅Wの全てを本テーブル中に生成する必要がある。
【0063】ストローク最適配置位置決定部214は、
ストローク最適配置位置決定部114に対して、ストロ
ーク幅を必要に応じて変更する処理が追加された点と、
色判定テーブルの代わりにストローク幅マッピングテー
ブルを参照する点とが異なっている。図29示すストロ
ーク最適配置位置決定部214の処理フローに従って詳
しく説明する。ストローク最適配置位置決定部214
は、ストローク位置情報保持部101に保持されたスト
ローク位置情報からストロークの上部と下部を表すY座
標のペアを取り出し、各ストロークについて、サブピク
セル座標系における上部直線と下部直線の座標を算出す
る(ステップ291)。同時に、移動量Mの初期値(M
=0)を設定する。
【0064】さらに、ストローク最適配置位置決定部2
14は、算出された上部直線と下部直線の座標から、各
ストロークのストローク幅をピクセル単位で算出し、そ
のストローク幅に応じた階調色の組合せの候補を上記ス
トローク色マッピングテーブルから取り出し(ステップ
292)、各ストロークのストローク幅の変更を要する
か否かの判断と、変更を要するストロークのストローク
幅の変更とを行なう(ステップ293)。
【0065】ここで、変更処理とは、ストローク幅Wに
よっては、階調色マッピングテーブルからストロークの
階調色(ピクセル毎の階調色の組み合わせ)を生成した
場合に、ストローク色マッピングテーブルにおける最適
な階調色になり得ない場合があるので、その場合に最適
な階調色になり得るストローク幅Wに変更する処理をい
う。
【0066】たとえば、ストローク幅Wが1サブピクセ
ルの場合、ストローク色マッピングテーブルによれば最
適な階調色は灰色である(図28参照)。ところが、図
33(b)の階調色マッピングテーブルによればストロ
ーク幅1のストロークは白色にマッピングされている。
これでは、ストロークをどんなに移動させてもストロー
ク色マッピングテーブルに設定されている最適な階調色
の灰色を、階調色マッピングテーブルから得ることがで
きない。階調色マッピングテーブルにおいて、ストロー
クの階調色として灰色が得られるように、ストローク幅
を(例えば1から2サブピクセルに)変更する。図33
(a)の階調色マッピングテーブルが用いられる場合に
は、ストローク幅1のストロークは灰色にマッピングさ
れているので変更不要である。
【0067】この後、ストローク最適配置位置決定部2
14は、各ストロークについて、ストロークと重なりス
トローク幅方向に並ぶピクセルに分割し、分割された各
ピクセルにおけるストローク幅Hをサブピクセル単位で
算出し(ステップ294)、階調値マッピングテーブル
と、階調色マッピングテーブルとを参照してピクセル毎
に階調値と階調色を求め(ステップ295、296)、
ストローク毎に、階調色マッピングテーブルから求めた
階調色と、ストローク色マッピングテーブルの最適な階
調色とが一致するかを判定する(ステップ297)。
【0068】一致しないストロークが1つでも存在する
場合には、ストローク最適配置位置決定部214は、移
動量Mを1増加(M=M+1)させ(ステップ29
8)、一致しなかった各ストロークについて、移動量が
示すサブピクセル数分を上下方向に移動させた場合のス
トロークの座標を算出し(ステップ299)、再度上記
ステップ294〜297を実行する。これにより全ての
ストロークの階調色は、ストローク色マッピングテーブ
ルの最適な階調色に一致することになる。
【0069】この後、輪郭情報拡大縮小部107、多階
調データ生成部108によって、第1実施形態と同様に
して階調データが生成される。<ストローク幅の変更要
否判断処理と変更処理>図30は、図29のステップ2
93に示したストローク幅変更の要否の判断処理と、変
更を要するストロークのストローク幅変更処理とを示す
より詳細なフローチャートである。
【0070】ストローク最適配置位置決定部214は、
ステップ292においてストローク色マッピングテーブ
ルから取り出された、各ストロークの最適な階調色の組
合せにおいて、その組み合わせにおける階調色となる最
低階調値と最高階調値とを階調色マッピングテーブルか
ら取出す(ステップ301)。例えば、ストローク幅4
の場合、図28のストローク色マッピングテーブルの最
適階調色は灰色と黒色の組合せである。図33(a)の
階調色マッピングテーブルから、灰色となる最低階調値
1、最高階調値3、黒色となる最低階調値4、最高階調
値4が取出される。
【0071】さらに、ストローク最適配置位置決定部2
14は、取り出した最低階調値と最高階調値とを用いて
ストローク毎に以下の計算を行なう。最適階調色の各ピ
クセル色の最低階調値のみを、また最高階調値のみを全
て加算することにより、灰と黒からなる最適階調色にな
る最小と最大のストローク幅Wを算出し(ステップ30
2)、最適階調色となり得るストローク幅の範囲を決定
する(ステップ303)。上記の例では、 灰色の最低階調値1+黒色の最低階調値4=5 灰色の最高階調値3+黒色の最高階調値4=7 と計算される。
【0072】これより灰と黒からなる最適階調色になり
得る最小のストローク幅Wは5であり、最大のストロー
ク幅Wは7であり、従って、灰色と黒色からなる最適階
調色を得ることができるストローク幅Wの範囲は5〜7
サブピクセルである。さらに、ストローク最適配置位置
決定部214は、ステップ292で求められた多階調デ
ータの生成対象の各ストロークについて、ストローク幅
が最適階調色になり得る範囲内であるか否かを判定し
(ステップ304)、範囲外にあるストロークの全部の
ストローク幅を変更する(ステップ305)。ここでの
変更は、対象ストローク幅が範囲を越えている場合には
ストローク幅を細くするように、対象ストローク幅は範
囲に満たない場合はストローク幅を太くするように、ス
トローク上部直線又は下部直線の移動による。この場
合、ストローク最適配置位置決定部214は、上部直線
又は下部直線の移動距離を最小限に押さえるため、上記
範囲に最も近い幅にする。また、移動すべき距離が偶数
サブピクセルの場合は2で割った移動距離分均等に上部
直線と下部直線とを移動し、奇数の場合はどちらかを1
サブピクセル分多く移動する。
【0073】上記の例では対象ストローク幅が4サブピ
クセル、最適階調色になり得るストローク幅の範囲は5
から7である。この場合にはストローク最適配置位置決
定部214は、ストローク幅を5にするため、上部直線
と下部直線の何れか一方を1サブピクセル移動する。な
お、図30では、ストローク幅を変更する場合に、移動
距離だけを参照し、移動方向は考慮に入れずに移動を行
ったが、ストローク色マッピングテーブルを参照して適
切な方向に移動位置を決定すると処理がより早くなる場
合がある。 <ストローク幅の変更テーブル>また、図30では、生
成すべき多階調データ毎にストローク幅の変更をするか
否かを計算することになるが、変更を必要とするストロ
ーク幅に関する変更テーブルを予めテーブル保持部10
5に記録させおいてもよい。
【0074】この場合の変更テーブルの一例を図34
(a)(b)に示す。図34(a)は、図33(a)の
階調色マッピングテーブルが使用される場合の変更テー
ブルであり、変更を要するストローク幅と変更後のスト
ローク幅とを対応付けている。この変更テーブルでは、
ストローク幅4、8のストロークについては変更を必要
とし、それぞれの変更後にとるべきストローク幅5、9
を示している。この変更テーブルの説明図を図35に示
す。図35において(1)〜(9)はストローク幅Wを
示し、各ピクセルの階調色は表示マッピングテーブルに
従っている。同図で×印を付したストローク幅(4)
(8)は、ストローク色マッピングテーブルの最適階調
色にはなり得ないストローク幅Wであることがわかる。
このストローク幅Wが4、8のストロークは、変更テー
ブルに従って5、9に変更されることにより黒と灰の最
適階調色になることができる。
【0075】また図34(b)は、図33(b)の階調
色マッピングテーブルが使用される場合である。×を付
したストローク幅(1)、(4)、(5)、(8)が変
更を要するストロークである。 <ストローク幅変更処理>図30のステップ305にお
けるストローク幅変更の処理をより詳細に説明する。
【0076】図37(a)〜(d)は、ストローク幅W
が4サブピクセルのストロークを、ストローク幅5に変
更する場合の具体例を示す説明図である。同図(a)の
ように、4サブピクセルのストロークが1ピクセル目に
3サブピクセル(幅3)、2ピクセル目に1サブピクセ
ル(幅1)になるように配置されているとする。同図
(b)はストローク上部直線を1サブピクセル移動した
場合であり、ストローク階調色は最適階調色(灰と黒)
になっている。同図(c)はストローク下部直線を1サ
ブピクセル移動した場合であり、ストローク階調色は最
適階調色(灰と黒)になっていない。この場合は、黒と
灰になるように再度ストローク全体を再配置しなおし
て、同図(d)にする必要がある。
【0077】図31は、ストローク最適配置位置決定部
214の処理内容を示すフローチャートである。同図の
ように、ストローク最適配置位置決定部214は、変更
が必要なストロークについて、ストローク上部直線又は
下部直線の移動方向を設定する(ステップ311)。水
平ストロークの場合は上方向か下方向、垂直ストローク
の場合は左方向か右方向である。次いで、ストローク最
適配置位置決定部214は、ストローク上部又は下部直
線の移動量を決定する(ステップ313)。この移動距
離は、偶数の場合は2で割った移動距離分均等に2つの
直線を移動し、奇数の場合はどちらかの直線を1サブピ
クセル分多く設定する。
【0078】この後、ストローク最適配置位置決定部2
14は、上部直線又は下部直線又は両方を移動し(ステ
ップ314)、移動したストロークをピクセルごとに分
割し(ステップ312)、分割したストロークより階調
マッピングテーブルを用いて階調値を算出し(ステップ
316)、階調値より階調色マッピングテーブルを用い
て階調色を取り出す(ステップ317)。
【0079】さらに、ストローク最適配置位置決定部2
14は、階調色マッピングテーブルから取出した階調色
が、最適階調色と一致するか否か判断する(ステップ3
18)。判断の結果、一致していればストロークを移動
した位置で終了する。一致していなければ、移動方向を
変更して再度ステップ311〜317までを行う。こう
して、2方向の移動を行ない(ステップ312:ye
s)、いずれの方向も一致しない場合は、どちらかの方
向に直線を移動することによりストローク幅を変更して
終了する。
【0080】なお、ステップ313において、移動量が
偶数の場合に、2で割った移動距離を求めて移動量を均
等にしたが、移動量全てをどちらかの方向に移動して算
出して試しても構わない。この場合、移動量が一番少な
いものから試し、移動量を最小に押さえることが重要で
ある。上記の処理により、多階調データの対象となる全
てのストロークは、図35、図36に示したように、×
印が付されていないいずれかの階調色をとることにな
る。
【0081】図35においてストローク幅7は7aの例
のように黒色と灰色の組合せで表現可能であるが、図2
8のストローク色マッピングテーブルに従って灰色+黒
色+灰色の組合せで配置した7bを最適とする。図28
のストローク色マッピングテーブルでこのように指定し
ているのは、ストローク幅7からストローク幅8に切り
変わる時に、ピクセル数が2から3に変化すると急激に
太く見えるので、7bのように3ピクセルではあるが、
両端のピクセルに灰色を配置する方がよいからである。
【0082】また、図36においては、ストローク幅1
を2に、ストローク幅4と5のストローク幅を増やして
6にしている。また、ストローク幅8を増やして9にし
ている。ストローク幅7aと7bに関しては図35と同
じ理由からである。このように本実施例においては、同
じストローク幅のものは、同じ階調色で表現できるの
で、ストローク幅が揃った品質の高い多階調データを生
成できる。
【0083】また、ストローク移動を行なうだけでな
く、ストローク幅を変更することにより低階調であって
も出力装置に応じた最適な階調値をもつ多階調データを
生成できる。 <第3実施形態>本実施形態における多階調データ生成
装置のハードウェア構成は図1と同じであるが、ROM
2中のプログラムが一部異なる。
【0084】図38は、図1におけるROM2のプログ
ラムをCPU4が実行することにより実現される多階調
データ生成装置300を機能別に表した機能ブロック図
である。多階調データ生成装置300は、図27の多階
調データ生成装置200に対して、最適配置基準テーブ
ル作成部104、ストローク位置移動部106が追加さ
れている点と、ストローク最適配置位置決定部114の
代わりにストローク最適配置位置決定部314を備えて
いる点が異なっている。
【0085】以下、図27と同じ点は、説明を省略して
異なる点を主に説明する。多階調データ生成装置300
は、ストローク位置移動部106において8階調(8
色)の多階調データの最適位置に各ストロークを移動
し、さらに、8階調から3階調に階調数を低減させた場
合の最適位置をストローク最適配置位置決定部114に
おいて決定するように構成されている。
【0086】テーブル作成部104は、サブメッシュ座
標系において水平ストロークおよび垂直ストロークを配
置すべき最適な位置の候補を、要求サイズ(ピクセル
数)及びサブピクセル数に応じて決定し、テーブル保持
部105に格納する。最適な位置の候補は、ストローク
位置移動部106によってストローク中心線を移動させ
て配置する基準になるものであり、本実施形態ではピク
セル内の1/4サブピクセル境界および3/4サブピク
セル境界とする。この場合、テーブル作成部104は、
サブメッシュ座標系における全ての1/4サブピクセル
境界および3/4サブピクセル境界の座標を求めてテー
ブル保持部105に格納する。
【0087】図39は最適配置基準テーブルの一例を示
す。同図は10×10メッシュ座標系におけるピクセル
位置と、80×80サブメッシュ座標系における垂直方
向の1/4サブピクセル境界および3/4サブピクセル
境界の座標との対応関係を示す。水平方向についても同
様である。 <ストローク位置移動部106>ストローク位置移動部
106は、ストローク位置情報保持部101のストロー
ク位置情報に含まれる各ストロークについて、テーブル
保持部105に保持された最適配置基準テーブルを参照
して、サブメッシュ座標系への拡大縮小後のストローク
最適配置位置を決定する。
【0088】より詳しく説明するために図40に、スト
ローク位置移動部106の処理内容を表す流れ図を示
す。これは水平ストロークの場合の流れ図であるが、垂
直ストロークの場合の処理も同様である。まずストロー
ク位置移動部106はストローク位置情報保持部101
に保持されたストローク位置情報からストロークの上部
と下部を表すY座標のペアを1個取り出す(図40のス
テップ1201)。図4および図5で表現されるアウト
ラインデータの場合には(100、200)(450、
550)(713、813)という3種類のストローク
に対する位置情報が含まれている。ストローク幅はすべ
て100である。まず最初に、1番目の(100、20
0)が取り出される。
【0089】次にストローク位置移動部106は拡大縮
小後のストローク幅を次式により求める(ステップ12
02)。 Wsp=(U_n−L_n)・Np・Nsp/Norg −(式1) ここで、Wspは拡大縮小後のストローク幅、(U_n−L
_n)は元のストローク幅、Npは要求サイズにおけるピ
クセル数、Nspは1ピクセル内部のサブメッシュ分割数
(1ピクセルの1辺あたりのサブピクセル数)、Norg
はオリジナルのアウトラインデータの座標系の大きさで
ある。例えばストローク位置情報が(100、200)
の場合には、拡大縮小後のストローク幅は100×10
×8/1000=8といった計算で求められる。こうし
て求まった値「8」は、サブメッシュ(サブピクセル)
を1単位として表した拡大縮小後のストローク幅になっ
ている。もともとストローク幅が同じなら、この計算で
求まる拡大縮小後のストローク幅も必ず同じになるの
で、計算時の量子化誤差によるストローク幅の不揃いは
起こらなくなる。この例では、3本のストロークの幅は
もともとすべて「100」なので、拡大縮小後のストロ
ーク幅はすべて「8」(8サブピクセル分)となる。こ
の幅はヒント処理によりストローク幅の一貫性を保つた
めに用いられる。
【0090】さらにストローク位置移動部106は、拡
大縮小後のストロークの中心線の初期配置位置(Y座
標)を次式により求める(ステップ1203)。 Cini=((U+L)/2)・Np・Nsp/Norg −(式2) ここで、Ciniは初期配置位置のY座標、(U+L)/
2は元の(1000メッシュ座標系の)ストロークの中
心位置、Np・Nspは要求データサイズのサブメッシュ
座標系の大きさである。例えば第1水平ストローク(1
00、200)の中心線の位置は1000メッシュ座標
系で150であり、80サブメッシュ座標系に縮小する
と、初期配置位置は150×80/1000=12で求
まり、12サブピクセル位置となる。これは下から2番
目のピクセルの中央サブグリッド境界線に対応する。上
式により得られるCiniの値は整数化する必要がなく、
小数のままでよい。
【0091】次いでストローク位置移動部106は、テ
ーブル保持部105を参照して、ピクセル内部の1/4
サブピクセル境界線上と3/4サブピクセル境界線上の
うち初期配置位置から移動距離の少ないほうにストロー
ク中心線を移動し、移動した位置を最適配置位置Copt
と決定する(ステップ1204 )。このとき移動距離
が同じ場合には、直前の(隣接する)水平ストロークの
移動方向と同じ方向へ移動する。直前の水平ストローク
が存在しないか移動されていない場合にはどちらへ移動
してもよいものとする。例えば、図41に示すように初
期配置位置Ciniがピクセル中央(1/2サブピクセル
境界線上)にあり、1/ 4および3/4サブピクセル
境界線上への距離はどちらも2サブピクセル分で移動距
離は等しく、直前のストロークも存在していない場合に
は、どちらへ移動してもよい。ここでは3/4サブピク
セル境界上へ移動することにする。(移動距離の比較は
サブピクセルより細かい精度で行うと、より正確な判断
が可能である) さらにストローク位置移動部106は、ステップ120
4で決定したストローク中心線の最適配置位置Coptと
ステップ1202で求めたストローク 幅Wspとを用い
て、ストロークの上部直線および下部直線の配置位置を
次式に基づいて決定する(ステップ1205)。
【0092】Uopt=Copt+Wsp/2 −(式3) Lopt=Uopt−Wsp −(式4) ここで、Uoptはストロークの上部直線、Loptはストロ
ークの下部直線の位置を表す。具体的には、ストローク
位置移動部106は(式3)によりストローク中心線配
置位置Coptにストローク幅Wspの半分の値を加算す
る。さらにサブグリッド上に乗るように量子化すること
でストロークの上部直線の位置Uoptを決定する。次に
(式4)により上部直線からサブピクセル単位の整数化
されたストローク幅Wspを減算して下部直線位置Lopt
を決定する。この方法によれば、ストローク幅Wspが保
証される。量子化する際には、ストローク中心線初期配
置位置Ciniを中心としてストロークを配置した場合と
の誤差が少なくなる方向へ量子化する。図5のストロー
ク1の例ではCopt=14なので、下部直線と上部直線
の位置は図42に示されるよう10および18サブピク
セル位置となる。
【0093】この後ストローク位置移動部106は、ス
トローク位置情報に含まれる全てのストロークについて
上記処理が終了したかを判定し、未処理のストロークが
あれば最適配置位置の決定処理を終了する(ステップ1
206)。この例では、ストローク位置情報が3個存在
するので、3回繰り返し処理が行われる。ストローク2
ではストローク1と同様に1/4境界と3/4境界への
距離が同じになるが、直前のストローク1の移動方向と
同じ方向である1/4境界へ移動する。また、ストロー
ク3は中心線の初期位置が7/8サブピクセル境界であ
り、3/4サブピクセル境界が最も移動量が少ないため
3/4境界に移動する。垂直ストロークが存在すれば同
様に垂直ストローク最適配置位置も求める。このように
して求めたストローク最適配置位置、ストロークの上部
直線および下部直線の位置を図43に示す。同図におい
てWsp_n、Copt_n、Lopt_n、Uopt_nは、それぞれ水
平ストロークn(n=1〜3)に対応するストローク
幅、ストローク最適配置位置、ストロークの上部直線及
び下部直線の座標を示している。 <ストローク位置移動部106の移動結果>ストローク
位置移動部106により得られた図43の最適位置に従
って、輪郭情報拡大縮小部107、多階調データ生成部
108により8階調の多階調データを生成した場合の多
階調データを示す。
【0094】同図では、ストローク位置移動部106に
よって同じ幅を持つストロークはピクセル内で同じサブ
ピクセル位置に配置されるため、図44においては、図
9および図11と異なりストローク幅が不揃いに見えた
り全体に濃淡のムラやにじみが生じたりすることがな
く、表示品質が向上する。図44では3本のもともと同
じ幅の水平ストロークが同じパターンの階調表現に変換
されており、低解像度のディスプレイや液晶パネル上で
見た場合に、濃淡のムラが少なくバランスのとれた文字
に見えるようになっている。
【0095】本実施形態で行っているようにストローク
中心線の最適配置位置として1/4または3/4サブピ
クセル境界上を選択した場合には、さらに以下に説明す
る効果がある。従来の技術の課題説明のところで、図1
0と図11を用いて、鮮明すぎる場合と薄くにじんでし
まう場合を紹介した。右端の例は鮮明すぎてかつ細く見
えすぎる場合であるが、これはストロークの中心線がピ
クセル内の1/2サブピクセル境界上に配置された場合
である。この部分だけが2値表現に近くなっているの
で、普通に中間調で表現されている斜線や曲線と比較し
てバランスが悪く濃淡ムラの原因にもなる。逆に中央の
例は、薄い中間色が2ピクセルにまたがっているため、
太いがにじんで見えてしまう。
【0096】これはストロークの中心線がピクセル境界
上に配置された場合である。この場合、液晶パネルによ
っては輝度特性の影響でほとんど消えてしまう場合もあ
る。ストローク幅が8サブピクセルの場合、図45に示
されるように合計8通りの配置パターンが存在する。点
線はストロークの中心線である。図46は図45に対応
した多階調データでの表現であるが、(1)のストロー
クの中心線が1/2サブピクセル境界上にある場合と、
(5)の中心線がピクセル境界上にある場合が、ディス
プレイ上では両極端に見える。逆に(1)と(5)の中
間に位置する(3)と(7)は、それぞれ中心線が1/
4および3/4サブピクセル境界上に配置された場合で
あり、両者は対称形で見かけ上の特性は同じであるが、
両者とも見かけ上の太さおよび色の濃さは8通りの中で
ちょうど中間に位置し、非常に平均的でバランスがとれ
ている。
【0097】また、(1)や(5)の場合には、8通り
の配置位置の中で同じに見える位置が1ヵ所しかない
が、中心線を1/4または3/4サブピクセル境界上に
配置する場合は同じように見える位置が2ヵ所存在して
いる。これはストロークの初期配置位置からの移動距離
を短くする効果があり、ストロークを移動しすぎること
による忠実な形状再現性の低下を防ぐことができる。
【0098】これらの特長は、ストローク幅が8サブピ
クセルの場合以外でも当てはまる。また、ストローク幅
が1ずつ増加した場合のストロークの見かけ上の変化も
緩やかであり、ストローク幅の逆転現象など一貫性を崩
すことがない。以上のことから、フォントに関していえ
ば、小さなサイズでの様々な書体の表現や同一書体での
ウエイト(太さ)の違いの表現が、濃淡のムラを発生さ
せずに非常に自然でバランスよく表現することが可能に
なる。 <ストローク最適配置位置決定部314>ストローク最
適配置位置決定部314は、第1実施形態のストローク
最適配置位置決定部114に比べて、ストローク位置移
動部106の移動結果(図43参照)から拡大縮小後の
ストローク座標を計算する点が異なっている。
【0099】すなわち、ストローク最適配置位置決定部
314は、図20に示したストローク最適配置位置決定
部114の処理フローにおいて、ステップ201の代わ
りに、ストローク位置移動部106の移動結果から拡大
縮小後のストローク座標を計算するステップを有してい
る。この点以外は、ストローク最適配置位置決定部11
4と同じである。
【0100】したがって、ストローク最適配置位置決定
部314は、ストローク位置移動部106によって中心
線を1/4または3/4サブピクセル境界上に配置され
た各ストロークに対して、低階調データ用にさらに最適
位置に移動する。 <動作例>図47は、ストローク位置移動部106に生
成され、図44に示した8階調の多階調データを3階調
の能力を持つ表示部に出力した場合の一例である。この
例では、階調値0、1が白に、2、3、4が灰色に、
5、6、7が黒に対応している。図44の多階調データ
と比べると品質は劣化するが、図9の従来の多階調デー
タと比較すると3本のストローク幅が揃っており、表示
部の階調数が8階調から3階調に低下しているにもかか
わらず品質は向上している。この場合、ストローク最適
配置位置決定部314は、既に、各ストロークの階調色
が適切になっているので、変更を加える必要がない。
【0101】図48は、図47と同じ3階調の多階調デ
ータであるが、階調値と階調色のマッピングが異なった
場合の例である。この場合の階調色は0、1、2が白
に、3、4が灰色に、5、6、7が黒に対応している。
このような場合においては、3本のストローク幅はそろ
うが、3階調の表現能力があるにもかかわらずストロー
クが黒の1本線となってしまい、2値表現に近くなり、
品質は劣化してしまう。つまり、黒1本のみの水平スト
ロークは、インターレース方式のディスプレイではちら
つき(フリッカ)が生じ、非常に見にくい。
【0102】この場合、ストローク最適配置位置決定部
314は、第1実施例で説明したように、階調色が適切
になるようにストロークの再配置を行なう。その結果、
図26に示したような多階調データを得ることができ
る。ストローク最適配置位置決定部314は、ストロー
ク位置移動部106によりストローク配置がピクセル境
界に対して相対的に揃ったストロークに対して、再位置
を行なうことになる。それゆえ、ストローク最適配置位
置決定部314は、第1実施形態に比べて、より確実か
つ容易に適切な階調色を得ることができる。 <他の変形例>上記各実施形態では、図16〜図19の
色判定テーブルを用いて3階調の多階調データを生成す
る場合を示した。ここでは、4階調の多階調データを生
成する場合の色判定テーブルについて説明する。
【0103】図49〜図51は、階調色が4色(白、灰
1、灰2、黒)の場合の色判定テーブルの具体例を示
す。白、灰1、灰2、黒は、この順に暗くなるものとす
る。図49は、ストロークの幅Wが1ピクセルの場合の
色判定テーブルを表わしている。同図の「色」欄はスト
ロークがとり得るすべての階調色を示す。ここでは、ス
トローク幅方向のピクセルが取り得る値は、白、灰1、
灰2、黒の4通りしか存在しない。「判定」欄では、4
通りのうち「灰1」と「灰2」について”○”(適切)
となっている。なぜなら「白」はストロークが消滅して
しまう点で、「黒」はインターレース方式のディスプレ
イではちらつきが生じ、液晶ディスプレイでは画素境界
が視覚的に強く表示されるからである。これに対して
「灰色」はちらつきが目だないし、画素境界が視覚的に
強く表示されないからである。
【0104】図50は、ストロークの幅Wが2ピクセル
の場合の色判定テーブルを表わしている。「判定」欄に
おいて、「白白」「白黒」「黒白」が”×”(不適切)
なのは、図17と同じ理由による。「灰1灰2」「灰2
灰1」「灰1灰1」「灰2灰2」が”×”(不適切)を
示しているのは、ストロークがぼやけて見えるからであ
る。「白灰1」「白灰2」「灰1白」「灰2白」「灰1
黒」「灰2黒」「黒灰1」「黒灰2」が適切を示してい
るのは、ちらつきが目立たないし、画素境界が視覚的に
強く表示されないからである。
【0105】図51は、ストロークの幅Wが3ピクセル
の場合の色判定テーブルを表わしている。この場合、
「色」欄の階調色の組み合わせは、2ピクセル目は必ず
「黒」になるので、図50と同様に16通り存在する。
この場合、1または3ピクセル目に中間階調色(「灰
1」又は「灰2」)を含む組み合わせは、すべて”○”
(適切)を示す。これ以外の組み合わせは”×”(不適
切)を示す。
【0106】また、図51は、ストロークの幅Wが4ピ
クセルより多いnピクセルの場合も、判定に用いられ
る。つまり、2ピクセル目から(nー1)ピクセル目は
必ず「黒」になるので、階調色の組み合わせは16通り
であり、1またはnピクセル目に中間階調色を含む組み
合わせは、すべて”○”(適切)を示す。これ以外の組
み合わせは”×”(不適切)を示す。
【0107】図49〜図51は、図17〜図19と同様
に、ストローク幅方向に並ぶピクセルが取り得る階調色
の組み合わせのうち、ストロークの幅方向に並ぶピクセ
ルの両端部のうち少なくとも一方が中間階調色(灰1、
灰2)である組み合わせを、適切な組み合わせとしてい
る。 <多階調データの利用例>次に、多階調データ生成装置
により生成された多階調データをフォントデータとして
利用するシステム例について説明する。
【0108】図52は、多階調データ生成装置により生
成された多階調データをフォントROMに格納して利用
するシステムの説明図である。多階調データ生成装置1
00は、少なくとも1つの書体に含まれる全ての文字や
図形について多階調データを生成し、ビットマップフォ
ントデータとしてROM(以下フォントROMと呼ぶ)
に書き込む。フォントROMは、単体で組み立てメーカ
ー等に供給され、あるいは、セットトップボックス(衛
星放送チューナー:以下STBと略す)150に実装さ
れてから販売店や一般家庭等に供給される。
【0109】STB150は、家庭等においてアンテナ
151とともに設置され、放送局153からアンテナ1
54、放送用衛星152を経由して送信される放送波を
受信する。STB150は、ROMからビットマップフ
ォントデータを読み出して、メニュー画面や番組表にお
ける文字表示を行なう。図53は、ROMに格納された
ビットマップデータの説明図である。同図は、漢字”
円”を示す23×23ピクセルのビットマップフォント
例であり、ストローク幅が約2ピクセルのゴシック体で
表現されている。同図のように、フォントROMは、白
色のピクセルを”00”、灰色のピクセルを”01”、
黒色のピクセルを”10”というように、各ピクセルを
2ビットで表現したビットマップデータを格納してい
る。
【0110】図54は、ストローク幅が4ピクセルの太
ゴシック体で表現された”円”を表すビットマップフォ
ント例である。図53と同様に、各ピクセルが2ビット
で表現されている。なお、図53、54では、各ピクセ
ルが2ビットで表現されているが、階調色を区別するこ
とができればよいので、各ピクセルが3ビット以上で表
現されていてもよい。 <多階調データの構造>フォントROMに格納された多
階調データ(ビットマップデータ)のデータ構造につい
て説明する。
【0111】既に説明してきたように、本発明の多階調
データ生成装置により生成されるビットマップフォント
(以下本ビットマップフォントと呼ぶ)では、全ての垂
直ストローク及び水平ストロークの幅方向の両端部のう
ち少なくとも一端のピクセルデータが中間階調色になっ
ている。より具体的に、3階調(階調色が3色)の場合
と、4階調(同4色)の場合とでストローク幅毎に場合
わけして説明する。
【0112】図55、56は、3階調の場合の本ビット
マップフォントのデータ構造を示す説明図である。図5
5、56において、階調色2は階調色1と3の間の中間
階調色である。例えば、階調色1、2、3は、同図のよ
うに白、灰、黒である。また、第1端ピクセルは上記ピ
クセル列の一端のピクセルであり、第2端ピクセルは前
記ピクセル列の他端のピクセルであり、中間ピクセルは
前記ピクセル列中の第1、第2端ピクセル間に存在する
ピクセルであり、ストローク幅がnピクセルの場合は第
1、第2端ピクセルを除く(n−2)個のピクセルを指
す。
【0113】3階調で、ストローク幅が3ピクセル以上
の場合には、本ビットマップフォントにおける垂直スト
ローク及び水平ストロークの幅方向に並ぶピクセル列に
対応するピクセルデータは、図55に示す階調色の組み
合わせの何れかになっている。例えば、図53における
一番上の水平ストロークは、ストロークの幅方向のピク
セル列が図55の2行目の(灰、黒、白)となってい
る。但、一番上の水平ストロークが他のストロークと連
結する部分では、図55にあてはまらないこことは当然
である。同様に、図54に示したビットマップフォント
の場合も同様に図53に示したデータ構造があてはま
る。
【0114】また、3階調で、ストローク幅が2ピクセ
ルの場合には、本ビットマップフォントにおける垂直ス
トローク及び水平ストロークの幅方向に並ぶピクセル列
に対応するピクセルデータは、図56に示す階調色の組
み合わせの何れかになっている。3階調で、ストローク
幅が1ピクセルの場合、本ビットマップフォントにおけ
る垂直ストローク及び水平ストロークは、灰色となって
いる。
【0115】図57、58は、3階調の場合の本ビット
マップフォントのデータ構造を示す説明図である。図5
7、58中の階調色1から4は同順で明るい又は暗い階
調色であり、例えば、白、淡い灰、濃い灰、黒である。
4階調で、3ピクセル以上のストローク幅の場合には、
本ビットマップフォントにおいて、垂直ストローク及び
水平ストロークの幅方向に並ぶピクセル列に対応するピ
クセルデータは、図57に示す階調色の組み合わせの何
れかになっている。
【0116】また、4階調で、ストローク幅が2ピクセ
ルの場合には、本ビットマップフォントにおいて、垂直
ストローク及び水平ストロークの幅方向に並ぶピクセル
列に対応するピクセルデータは、図58に示す階調色の
組み合わせの何れかになっている。また、4階調で、ス
トローク幅が1ピクセルの場合には、本ビットマップフ
ォントにおいて、垂直ストローク及び水平ストロークの
ピクセルデータは、階調色2又は3になっている。
【0117】上記のように、フォントROMに格納され
る多階調データ(ビットマップフォント)は、全ての垂
直ストローク及び水平ストロークの幅方向の両端部のう
ち少なくとも一端のピクセルデータが中間階調色になっ
ている。これにより3階調、4階調程度の低階調の場合
に、インターレース方式のディスプレイや液晶表示パネ
ルにおいて見ばえのよい表示を得ることができる。
【0118】なお、上記実施形態では、多階調データが
フォントROMに格納される場合を説明したが、記憶媒
体はそれに限らず、FD、CD−ROM等の記憶媒体に
格納され、他のコンピュータで使用するようにしてもよ
い。また、記憶媒体を経由しなくてもLAN、WAN、
インターネット等のネットワークを経由して、多階調デ
ータを記憶するコンピュータから他のコンピュータがダ
ウンロードして使用するようにしてもよい。さらに、S
TBの場合は、放送局の放送データの送信を制御するコ
ンピュータが放送衛星経由して多階調データを放送波に
載せ、STBを制御するコンピュータが放送波から多階
調データをダウンロードして使用するようにしてもよ
い。
【0119】
【発明の効果】本発明の多階調データ生成装置は、文
字、図形を構成する垂直ストローク及び水平ストローク
においてストローク幅方向に並ぶピクセルが取り得る階
調色の組み合わせのうち、表示装置に応じた適切な組み
合わせ表した判定表を記憶する判定表記憶部と、ストロ
ーク位置を表わすデータを記憶するデータ記憶部と、デ
ータ記憶部に記憶されたデータに基づいて、ストローク
を一部分でも含んでいる各ピクセルについて、ストロー
クが当該ピクセルに占める割合に応じた階調色を算出す
る算出部と、算出された階調色のうち、当該ストローク
の幅方向に並ぶピクセルに対応する階調色の組み合せの
適否を前記判定表に従って判定する判定部と、判定部に
より否と判定されたストロークについて、判定部により
適切と判定されるまでストローク幅方向にストロークを
移動させることによりストローク位置を変更する位置変
更部と、変更されたストローク位置に基づいて、文字又
は図形を表わす階調データを生成する生成部とを備え
る。
【0120】この構成によれば、位置変更部は判定部に
より適と判定されるまで、ストロークを移動させるの
で、判定表に示された適切な組み合わせの階調色をもつ
ストロークからなる多階調データを得ることができ、ス
トロークのバランスがとれた良好な階調データを容易に
生成することができる。低階調データの場合であって
も、少ない階調色を有効に活用することができる。
【0121】ここで、前記判定表記憶部は、ストローク
幅方向に並ぶピクセルが取り得る階調色の組み合わせの
うち、ストロークの幅方向に並ぶピクセルの両端部のう
ち少なくとも一方が中間階調色である組み合わせを、前
記適切な組み合わせとして記憶する構成としてもよい。
この構成によれば、ストローク幅方向の両端のピクセル
のうち、少なくとも一方が中間階調色になるので、低階
調データの場合であっても中間階調色を有効に活用する
ことができる。
【0122】ここで、前記判定表記憶部は、階調数が3
である場合に、ストローク幅が3ピクセル以上のストロ
ークに対して表9、ストローク幅が2ピクセル以上のス
トロークに対して表10に示す階調色の組み合わせを、
適切な組み合わせとして保持するようにしてもよい。
【0123】
【表9】
【0124】
【表10】
【0125】表中、第1端ピクセルは前記ピクセル列の
一端のピクセルであり、第2端ピクセルは前記ピクセル
列の他端のピクセルであり、中間ピクセルは前記ピクセ
ル列中の第1、第2端ピクセル間の1つ以上のピクセル
であり、階調色2は階調色1と3の間の中間階調色を示
す。階調色1、2、3は例えば白、灰、黒である。この
構成によれば、階調数が3である場合に、灰と黒との組
み合わせを有効に使用するので、インターレース方式の
ディスプレイや液晶表示パネルにおいても見ばえのよい
表示を得ることができる。
【0126】ここで、前記判定表記憶部は、階調数が4
である場合に、ストローク幅が3ピクセル以上のストロ
ークに対して表11、ストローク幅が2ピクセル以上の
ストロークに対して表12に示す階調色の組み合わせ
を、適切な組み合わせとして保持するようにしてもよ
い。
【0127】
【表11】
【0128】
【表12】
【0129】表中、階調色1から4は同順で明るい又は
暗い。階調色1から4は例えば白、淡い灰、濃い灰、黒
である。この構成によれば、階調数が4である場合に、
灰と黒との組み合わせを有効に使用するので、インター
レース方式のディスプレイや液晶表示パネルにおいても
見ばえのよい表示を得ることができる。
【0130】ここで、前記位置変更部は、否と判定され
たストロークをストローク幅方向に移動するよう前記デ
ータ記憶部に記憶されたデータを更新する更新部と、更
新されたストロークの階調色を前記算出部に再度算出さ
せ、その算出後に判定部に再度判定させるよう制御する
制御部とを備える構成としてもよい。この構成によれ
ば、上記効果に加えて、判定部により位置変更部は、階
調色が適切かどうかを判定しながらストローク位置を少
しずつ移動させていくので、最小の移動量で最適な位置
にストロークを配置できるので文字の形状を好適に保つ
ことができる。
【0131】ここで、前記算出部は、ストロークがピク
セルに占めるストローク幅方向のサブピクセル数と、階
調色とを対応させたテーブルを予め記憶するテーブル記
憶部と、データ記憶部に記憶されたデータに基づいて、
ストロークを一部分でも含んでいる各ピクセルに対応す
る、ストロークが当該ピクセルに占める割合に応じた階
調色をテーブル記憶部から読み出す読み出し部とを備え
る構成としてもよい。
【0132】この構成によれば、上記効果に加えて、テ
ーブル内容を容易に変更するだけで、任意の階調色数に
対応することができる。ここで、前記テーブル記憶部
は、ストロークがピクセルに占めるストローク幅方向の
サブピクセル数と、階調値とを対応させた階調値テーブ
ルと、階調値と階調色とを対応させた色テーブルとを記
憶し、前記読み出し部は、階調値テーブルと色テーブル
とを順に読み出すように構成してもよい。
【0133】この構成によれば、上記効果に加えて、階
調値テーブルと色テーブルにより二段階で、ストローク
がピクセルに占めるストローク幅方向のサブピクセル数
と階調色とを対応させているので、テーブルを参照して
ストローク幅を変更し、ストローク移動のみでは実現で
きなかった最適な階調色を得ることができる。ここで、
前記多階調データ生成装置は、さらに全ストロークにつ
いて、前記座標系におけるピクセル境界とストローク中
心線との距離が相対的に一定となる位置にストロークを
移動させる移動部を備え、前記算出部は、移動部による
移動の後に前記算出を行なうように構成してもよい。
【0134】この構成によれば、移動部によって全ての
ストロークの位置がピクセル境界に対して相対的に揃う
ので、より確実かつ容易に適切な階調色を得ることがで
きる。また、本発明の多階調データ生成プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、文字、
図形を構成する垂直ストローク及び水平ストロークにお
いてストローク幅方向に並ぶピクセルが取り得る階調色
の組み合わせのうち、表示装置に応じた適切な組み合わ
せを示す判定表を記憶する判定表記憶部と、ピクセルを
縦横に細分化したサブピクセルを表すサブピクセル座標
系において、ストローク位置を表わすデータを記憶する
データ記憶部と、データ記憶部に記憶されたデータに基
づいて、ストロークを一部分でも含んでいる各ピクセル
について、ストロークが当該ピクセルに占める割合に応
じた階調色を算出する算出部と、算出された階調色のう
ち、当該ストロークの幅方向に並ぶピクセルに対応する
階調色の組み合せの適否を判定表に従って判定する判定
部と、判定部により否と判定されたストロークについ
て、判定部により適切と判定されるまでストローク幅方
向にストロークを移動させることによりストローク位置
を変更する位置変更部と、変更されたストローク位置に
基づいて、文字又は図形を表わす階調データを生成する
生成部とを実現するプログラムを記憶した記憶媒体であ
る。
【0135】この構成によれば、本記憶媒体からプログ
ラムを読み取ったコンピュータは、判定表に示された適
切な組み合わせの階調色をもつストロークからなる多階
調データを得ることができ、ストロークのバランスがと
れた良好な階調データを容易に生成することができる。
低階調データの場合であっても、少ない階調色を有効に
活用することができる。
【0136】また、本発明の階調付きビットマップフォ
ントを記憶したコンピュータ読み取り可能なデータ記憶
媒体では、前記ビットマップフォントにおいて全ての垂
直ストローク及び水平ストロークの幅方向の両端部のう
ち少なくとも一方は、そのピクセルデータが中間階調色
を示すことを特徴とする。このデータ構造をもつビット
マップフォントは、ストローク幅方向の少なくとも一端
のピクセルが中間階調色であることから、ストロークの
バランスがとれた良好な階調データを容易に生成するこ
とができる。しかも低階調データの場合であっても、少
ない階調色を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における多階調データ
装置のブロック図である。
【図2】多階調データ生成装置を機能別に表した機能ブ
ロック図である。
【図3】従来の多階調データ生成装置の内部のブロック
図である。
【図4】文字や図形などのアウトラインデータに含まれ
る輪郭情報とストローク位置情報の一例である。
【図5】文字や図形などのアウトラインデータに含まれ
る輪郭情報とストローク位置情報の一例である。
【図6】ピクセルをサブピクセルに分割した状態を示し
た図である。
【図7】80サブメッシュに縮小されたアウトラインデ
ータの輪郭情報である。
【図8】図7の縮小されたアウトラインデータの輪郭情
報から生成された80×80サブピクセルの2値データ
である。
【図9】図8の80×80サブピクセルの2値データか
ら生成された多階調イメージデータである。
【図10】3本のストロークの配置状態を拡大した図で
ある。
【図11】図10の3種類のストローク配置に対応する
多階調データである。
【図12】図7の輪郭情報から生成された多階調データ
である。
【図13】(a)階調数が8(0〜7の階調値)である
場合の階調値マッピングテーブルの一例である。(b)
階調数が3(0〜2の階調値)である場合の階調値マッ
ピングテーブルの一例である。
【図14】ピクセルと水平ストロークとの重なり部分の
ストローク幅Hを示す。
【図15】(a)(b)ともに階調色マッピングテーブ
ルの具体例を示す。
【図16】ストロークの幅Wが1ピクセルの場合を色判
定テーブルを示す。
【図17】ストロークの幅Wが2ピクセルの場合を色判
定テーブルを示す。
【図18】ストロークの幅Wが3ピクセルの場合を色判
定テーブルを示す。
【図19】ストロークの幅Wが4ピクセル以上の場合を
色判定テーブルを示す。
【図20】ストローク最適配置位置決定部114の処理
内容を表す流れ図を示す。
【図21】ストローク最適配置位置決定部114の作業
用データテーブルを示す。
【図22】ストローク最適配置後の80サブメッシュに
縮小された輪郭情報である。
【図23】ストローク最適配置位置決定部114の作業
用データテーブルを示す。
【図24】最適配置位置における上部直線、下部直線の
座標Uopt_n、Lopt_nを示す。
【図25】図24に示した上部直線、下部直線の座標U
opt_n、Lopt_nに基づいて変換する場合の変換式を示
す。
【図26】多階調データ生成部108により生成され、
展開バッファ103に格納された多階調データを示す。
【図27】第2の実施形態における多階調データ生成装
置200を機能別に表した機能ブロック図である。
【図28】ストローク色マッピングテーブルの一例を示
す。
【図29】ストローク最適配置位置決定部214の処理
フローを示す。
【図30】図29のステップ293に示したストローク
幅変更の要否の判断処理と、変更を要するストロークの
ストローク幅変更処理とを示すより詳細なフローチャー
トを示す。
【図31】ストローク最適配置位置決定部214の処理
フローを示す。
【図32】階調値マッピングテーブルを示す。
【図33】(a)(b)ともに階調色マッピングテーブ
ルを示す。
【図34】(a)(b)ともに変更を要するストローク
幅と変更後のストローク幅とを対応付けた変更テーブル
を示す。
【図35】変更テーブルの説明図を示す。
【図36】変更テーブルの説明図を示す。
【図37】(a)〜(d)ストローク幅Wが4サブピク
セルのストロークを、ストローク幅5に変更する場合の
具体例を示す説明図である。
【図38】第3実施形態における多階調データ生成装置
300を機能別に表した機能ブロック図である。
【図39】最適配置基準テーブルの一例を示す。
【図40】本発明の第3の実施形態におけるストローク
最適配置位置決定処理の流れ図である。
【図41】ストローク中心線とその移動方向の例であ
る。
【図42】移動後のストローク下部直線と上部直線の位
置を示す図である。
【図43】ストローク最適配置位置を示す図である。
【図44】輪郭情報から生成した8階調の多階調データ
である。
【図45】ストローク幅が8サブピクセルの場合の配置
パターンである。
【図46】図45に対応した多階調データでの表現であ
る。
【図47】8階調の多階調データを3階調の能力を持つ
表示部に出力した場合の一例である。
【図48】8階調の多階調データを3階調の能力を持つ
表示部に出力した場合の一例である。
【図49】階調数が4で、ストロークの幅Wが1ピクセ
ルの場合の色判定テーブルを表わしている。
【図50】階調数が4で、ストロークの幅Wが2ピクセ
ルの場合の色判定テーブルを表わしている。
【図51】階調数が4で、ストロークの幅Wが3ピクセ
ルの場合の色判定テーブルを表わしている。
【図52】多階調データ生成装置により生成された多階
調データをフォントROMに格納して利用するシステム
の説明図である。
【図53】ストローク幅が3ピクセルの太ゴシック体で
表現された”円”を表すビットマップフォント例であ
る。
【図54】ストローク幅が4ピクセルの太ゴシック体で
表現された”円”を表すビットマップフォント例であ
る。
【図55】階調数が3で、ストローク幅が3ピクセル以
上である場合のビットマップフォントのデータ構造を示
す説明図である。
【図56】階調数が3で、ストローク幅が2ピクセルで
ある場合のビットマップフォントのデータ構造を示す説
明図である。
【図57】階調数が4で、ストローク幅が3ピクセル以
上である場合のビットマップフォントのデータ構造を示
す説明図である。
【図58】階調数が4で、ストローク幅が2ピクセルで
ある場合のビットマップフォントのデータ構造を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 記憶部 2 ROM 3 RAM 4 CPU 5 表示部 6 入力部 100 多階調データ生成装置 101 ストローク位置情報保持部 102 輪郭情報保持部 103 展開バッファ 104 最適配置基準テーブル作成部 105 テーブル保持部 106 ストローク位置移動部 107 輪郭情報拡大縮小部 108 多階調データ生成部 111 階調値マッピングテーブル作成部 112 階調色マッピングテーブル作成部 113 色判定テーブル作成部 114 ストローク最適配置位置決定部 150 STB 151 アンテナ 152 放送用衛星 153 放送局 154 アンテナ 200 多階調データ生成装置 201 輪郭情報拡大縮小部 202 多階調データ生成部 213 ストローク色マッピングテーブル作成部 214 ストローク最適配置位置決定部 300 多階調データ生成装置 301 値データ生成部 302 階調値算出部 314 ストローク最適配置位置決定部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のピクセル数からなるサイズの文
    字、図形の表示用階調データを生成する多階調データ生
    成装置であって、 文字、図形を構成する垂直ストローク及び水平ストロー
    クにおいてストローク幅方向に並ぶピクセルが取り得る
    階調色の組み合わせのうち、表示装置に応じた適切な組
    み合わせを表した判定表を記憶する判定表記憶手段と、 ストローク位置を表わすデータを記憶するデータ記憶手
    段と、 データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて、ストロ
    ークを一部分でも含んでいる各ピクセルについて、スト
    ロークが当該ピクセルに占める割合に応じた階調色を算
    出する算出手段と、 算出された階調色のうち、当該ストロークの幅方向に並
    ぶピクセルに対応する階調色の組み合せの適否を前記判
    定表に従って判定する判定手段と、 判定手段により否と判定されたストロークについて、判
    定手段により適切と判定されるまでストローク幅方向に
    ストロークを移動させることによりストローク位置を変
    更する位置変更手段と、 変更されたストローク位置に基づいて、文字又は図形を
    表わす階調データを生成する生成手段とを備えることを
    特徴とする多階調データ生成装置。
  2. 【請求項2】 前記判定表記憶手段は、ストローク幅方
    向に並ぶピクセルが取り得る階調色の組み合わせのう
    ち、ストロークの幅方向に並ぶピクセルの両端部のうち
    少なくとも一方が中間階調色である組み合わせを、前記
    適切な組み合わせとして記憶することを特徴とする請求
    項1記載の多階調データ生成装置。
  3. 【請求項3】 前記判定表記憶手段は、表1に示す階調
    色の組み合わせを保持し、 表1中、第1端ピクセルは前記ピクセル列の一端のピク
    セルであり、第2端ピクセルは前記ピクセル列の他端の
    ピクセルであり、中間ピクセルは前記ピクセル列中の第
    1、第2端ピクセル間の1つ以上のピクセルであり、階
    調色2は階調色1と3の間の中間階調色を示すことを特
    徴とする請求項1記載の多階調データ生成装置。 【表1】
  4. 【請求項4】 前記判定表記憶手段は、さらに、表2に
    示す階調色の組み合わせを保持することを特徴とする請
    求項3記載の多階調データ生成装置。 【表2】
  5. 【請求項5】 前記判定表記憶手段は、表3に示す階調
    色の組み合わせを保持し、 表3中、第1端ピクセルは前記ピクセル列の一端のピク
    セルであり、第2端ピクセルは前記ピクセル列の他端の
    ピクセルであり、中間ピクセルは前記ピクセル列中の第
    1、第2端ピクセル間の1つ以上のピクセルであり、階
    調色1から4は同順で明るい又は暗いことを特徴とする
    請求項1記載の多階調データ生成装置。 【表3】
  6. 【請求項6】 前記判定表記憶手段は、さらに、表4に
    示す階調色の組み合わせを保持することを特徴とする請
    求項5記載の多階調データ生成装置。 【表4】
  7. 【請求項7】 前記位置変更手段は、 判定手段により否と判定されたストロークをストローク
    幅方向に移動するよう前記データ記憶手段に記憶された
    データを更新する更新手段と、 更新されたストロークの階調色を前記算出手段に再度算
    出させ、その算出後に判定手段に再度判定させるよう制
    御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記
    載の多階調データ生成装置。
  8. 【請求項8】 前記算出手段は、 ストロークがピクセルに占めるストローク幅方向のサブ
    ピクセル数と、階調色とを対応させたテーブルを予め記
    憶するテーブル記憶手段と、 データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて、ストロ
    ークを一部分でも含んでいる各ピクセルに対応する、ス
    トロークが当該ピクセルに占める割合に応じた階調色を
    テーブル記憶手段から読み出す読み出し手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の多階調データ生成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記テーブル記憶手段は、ストロークが
    ピクセルに占めるストローク幅方向のサブピクセル数
    と、階調値とを対応させた階調値テーブルと、階調値と
    階調色とを対応させた色テーブルとを記憶し、 前記読み出し手段は、階調値テーブルと色テーブルとを
    順に読み出すことを特徴とする請求項8記載の多階調デ
    ータ生成装置。
  10. 【請求項10】 前記多階調データ生成装置は、さらに
    全ストロークについて、前記座標系におけるピクセル境
    界とストローク中心線との距離が相対的に一定となる位
    置にストロークを移動させる移動手段を備え、 前記算出手段は、移動手段による移動の後に前記算出を
    行なうことを特徴とする請求項1から9記載の何れかの
    多階調データ生成装置。
  11. 【請求項11】 所定のピクセル数からなるサイズの文
    字、図形の表示用階調データを生成する多階調データ生
    成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    憶媒体であって、 文字、図形を構成する垂直ストローク及び水平ストロー
    クにおいてストローク幅方向に並ぶピクセルが取り得る
    階調色の組み合わせのうち、表示装置に応じた適切な組
    み合わせを示す判定表を記憶する判定表記憶手段と、 ピクセルを縦横に細分化したサブピクセルを表すサブピ
    クセル座標系において、ストローク位置を表わすデータ
    を記憶するデータ記憶手段と、 データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて、ストロ
    ークを一部分でも含んでいる各ピクセルについて、スト
    ロークが当該ピクセルに占める割合に応じた階調色を算
    出する算出手段と、 算出された階調色のうち、当該ストロークの幅方向に並
    ぶピクセルに対応する階調色の組み合せの適否を判定表
    に従って判定する判定手段と、 判定手段により否と判定されたストロークについて、判
    定手段により適切と判定されるまでストローク幅方向に
    ストロークを移動させることによりストローク位置を変
    更する位置変更手段と、 変更されたストローク位置に基づいて、文字又は図形を
    表わす階調データを生成する生成手段とを実現するプロ
    グラムを記憶した記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記判定表記憶手段は、ストローク幅
    方向に並ぶピクセルが取り得る階調色の組み合わせのう
    ち、ストロークの幅方向に並ぶピクセルの両端部のうち
    少なくとも一方が中間階調色である組み合わせを、前記
    適切な組み合わせとして記憶することを特徴とする請求
    項11記載の記憶媒体。
  13. 【請求項13】 階調付きビットマップフォントを記憶
    したコンピュータ読み取り可能なデータ記憶媒体であっ
    て、 前記ビットマップフォントにおいて全ての垂直ストロー
    ク及び水平ストロークの幅方向の両端部のうち少なくと
    も一方は、そのピクセルデータが中間階調色を示すこと
    を特徴とするデータ記憶媒体。
  14. 【請求項14】 階調付きビットマップフォントを記憶
    したコンピュータ読み取り可能なデータ記憶媒体であっ
    て、 前記ビットマップフォントにおいて、3ピクセル以上の
    ストローク幅の垂直ストローク及び水平ストロークの幅
    方向に並ぶピクセル列に対応するピクセルデータは、表
    5に示す階調色の組み合わせの何れかを示し、 表5中、第1端ピクセルは前記ピクセル列の一端のピク
    セルであり、第2端ピクセルは前記ピクセル列の他端の
    ピクセルであり、中間ピクセルは前記ピクセル列中の第
    1、第2端ピクセル間の1つ以上のピクセルであり、階
    調色2は階調色1と3の間の中間階調色を示すことを特
    徴とするデータ記憶媒体。 【表5】
  15. 【請求項15】 前記ビットマップフォントにおいて、
    2ピクセルのストローク幅の垂直ストローク及び水平ス
    トロークの幅方向に並ぶピクセル列に対応するピクセル
    データは、表6に示す階調色の組み合わせの何れかであ
    ることを特徴とする請求項13記載のデータ記憶媒体。 【表6】
  16. 【請求項16】 階調付きビットマップフォントを記憶
    したコンピュータ読み取り可能なデータ記憶媒体であっ
    て、 前記ビットマップフォントにおいて、ストローク幅が3
    ピクセル以上の垂直ストローク及び水平ストロークの幅
    方向に並ぶピクセル列に対応するピクセルデータは、表
    7に示す階調色の組み合わせの何れかを示し、 表7中、第1端ピクセルは前記ピクセル列の一端のピク
    セルであり、第2端ピクセルは前記ピクセル列の他端の
    ピクセルであり、中間ピクセルは前記ピクセル列中の第
    1、第2端ピクセル間の1つ以上のピクセルであり、階
    調色1から4は同順で明るい又は暗いことを特徴とする
    データ記憶媒体。 【表7】
  17. 【請求項17】 前記ビットマップフォントにおいて、
    ストローク幅が2ピクセルの垂直ストローク及び水平ス
    トロークの幅方向に並ぶピクセル列に対応するピクセル
    データは、表8に示す階調色の組み合わせの何れかであ
    ることを特徴とする請求項16記載のデータ記憶媒体。 【表8】
JP23613299A 1998-08-28 1999-08-23 多階調データ生成装置、プログラム記憶媒体、データ記憶媒体 Expired - Fee Related JP4505082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23613299A JP4505082B2 (ja) 1998-08-28 1999-08-23 多階調データ生成装置、プログラム記憶媒体、データ記憶媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24304698 1998-08-28
JP10-243046 1998-08-28
JP23613299A JP4505082B2 (ja) 1998-08-28 1999-08-23 多階調データ生成装置、プログラム記憶媒体、データ記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000137480A true JP2000137480A (ja) 2000-05-16
JP4505082B2 JP4505082B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=26532503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23613299A Expired - Fee Related JP4505082B2 (ja) 1998-08-28 1999-08-23 多階調データ生成装置、プログラム記憶媒体、データ記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4505082B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7961191B2 (en) 2006-10-16 2011-06-14 Fujitsu Limited Outline font brightness value correction system, method and program
WO2013069058A1 (ja) * 2011-11-09 2013-05-16 三菱電機株式会社 描画装置及び描画プログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59204087A (ja) * 1983-05-04 1984-11-19 日本電気株式会社 映像文字信号発生装置
JPH02231166A (ja) * 1989-03-04 1990-09-13 Brother Ind Ltd データ変換装置
JPH08272353A (ja) * 1994-12-20 1996-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多階調データ生成装置
JPH1138960A (ja) * 1997-07-14 1999-02-12 Nec Off Syst Ltd パターン生成方法および装置ならびに記録媒体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59204087A (ja) * 1983-05-04 1984-11-19 日本電気株式会社 映像文字信号発生装置
JPH02231166A (ja) * 1989-03-04 1990-09-13 Brother Ind Ltd データ変換装置
JPH08272353A (ja) * 1994-12-20 1996-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多階調データ生成装置
JPH1138960A (ja) * 1997-07-14 1999-02-12 Nec Off Syst Ltd パターン生成方法および装置ならびに記録媒体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7961191B2 (en) 2006-10-16 2011-06-14 Fujitsu Limited Outline font brightness value correction system, method and program
WO2013069058A1 (ja) * 2011-11-09 2013-05-16 三菱電機株式会社 描画装置及び描画プログラム
JPWO2013069058A1 (ja) * 2011-11-09 2015-04-02 三菱電機株式会社 描画装置及び描画プログラム
US9305340B2 (en) 2011-11-09 2016-04-05 Mitsubishi Electric Corporation Drawing device and drawing program

Also Published As

Publication number Publication date
JP4505082B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3119805B2 (ja) 多階調データ生成装置
US7425960B2 (en) Device dependent rendering
EP0786757B1 (en) Adjusting contrast in antialiasing
KR100243174B1 (ko) 서브픽셀 마스크 발생방법 및 장치
US5684510A (en) Method of font rendering employing grayscale processing of grid fitted fonts
JP2726631B2 (ja) 液晶表示方法
US5164717A (en) Method and apparatus for the dithering of antialiased vectors
JP4598367B2 (ja) ディスプレイデバイスに表示した画像内にサブコンポーネント指向キャラクタをレンダリングするための方法、および、その装置
KR20020008047A (ko) 표시 방법
US20070122061A1 (en) Image processing device, image processing program, and computer-readable recording medium
US6753858B2 (en) Image display apparatus, image displaying method and recording medium
JP4947351B2 (ja) 画像処理装置、及び、プログラム
JPH1093810A (ja) 画像を効率的に補間する方法及び装置
JP4505082B2 (ja) 多階調データ生成装置、プログラム記憶媒体、データ記憶媒体
US5553219A (en) Font outline and bit map generator synthesizing filling data with selected outline data or duplicate outline data
JP3519186B2 (ja) 画像中間調処理装置
JPH05297861A (ja) グラフィックス用途向け1/nビット化位相合わせのための方法
JPWO2005071659A1 (ja) 表示装置,表示制御装置,表示方法,表示制御プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP4930860B2 (ja) 図形描画装置、アンチエイリアス処理方法およびプログラム
JP3114561B2 (ja) 画像処理装置
KR20060117341A (ko) 표시 장치, 표시 제어 장치, 표시 방법, 표시 제어프로그램 및 동 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한기록 매체
JPH07140945A (ja) 階調文字表示方法及び装置
KR20070011664A (ko) 스냅 힌팅과 스템 힌팅을 사용한 외곽선 폰트의 비트맵이미지 변환 방법 및 그 방법이 구현된 소프트웨어를저장한 컴퓨터가 읽을 수 있는 기록매체
JPH08224909A (ja) 文字パターン出力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees