JP2000137320A - 平版印刷版用原版 - Google Patents

平版印刷版用原版

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JP2000137320A
JP2000137320A JP22663199A JP22663199A JP2000137320A JP 2000137320 A JP2000137320 A JP 2000137320A JP 22663199 A JP22663199 A JP 22663199A JP 22663199 A JP22663199 A JP 22663199A JP 2000137320 A JP2000137320 A JP 2000137320A
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JP22663199A
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English (en)
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Kiyotaka Fukino
清隆 吹野
Kiyosuke Kasai
清資 笠井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱または光熱変換により生じた熱により高
感度で画像を記録することができ、かつ画像の記録の
後、湿式現像処理やこすり等の特別な処理を行うことな
く直接、印刷機にセットして印刷することが可能であ
り、また経時的に表面の親水性が劣化するという問題が
ない平版印刷版用原版を提供する。 【解決手段】 支持体上に、輻射線を吸収して熱に変換
しその熱により自己発熱反応を開始する物質又は物質系
と、シロキサン結合およびシラノール基を有する樹脂と
を含有する画像記録層を有することを特徴とし、さら
に、該自己発熱反応を開始する物質又は物質系が金属ま
たは金属化合物であり、前記画像記録層がアナターゼ型
酸化チタン微粒子をさらに含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像露光された平版
印刷版の現像を必要としない、新規な無処理平版印刷用
原版に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、軽印刷分野を中心にして使用され
ている平版印刷用原版には、1)耐水性支持体上に、親
水性の画像受理層を設けた直描型の原版、2)耐水性支
持体上に、酸化亜鉛を含む画像受理層(親油性)を設け
た原版に直描製版した後、非画像部を不感脂化処理して
印刷版とするもの、3)耐水性支持体上に、光導電性酸
化亜鉛を含む光導電層を設けた電子写真感材を原版と
し、画像形成後に非画像部を、不感脂化処理液により不
感脂化処理して印刷版とするもの、4)耐水性支持体上
に、ハロゲン化銀乳剤層を設けた銀塩写真型の原版、
5)親水性のアルミ支持体上に紫外線により樹脂画像を
形成するPS版、6)アルミ支持体上に光反応性樹脂と
シリコーンゴム層から成る感光層を設けた水なしPS版
等が挙げられる。
【0003】しかし、これらの内l)の様なタイプは簡
便ではあるが、印刷物として要求される画質レベル、非
画像部地汚れ、耐刷性等において満足できるレベルでは
なく、また2)、3)、4)の平版印刷用原版は不感脂
化処理ないしは感脂化処理等の液体処理を必要とし、さ
らに5)、6)ではアルカリ及び水溶液処理を必要とす
るため、これらは装置の複雑、大型化に伴うコストアッ
プ、処理廃液等の廃棄物による環境への悪影響などの問
題点を有している。
【0004】最近、印刷分野において製版行程のコンピ
ューター化が一段と進行し、コンピューター上で文字、
画像等のレイアウトを決定し、直接出力機から版に情報
を出力し製版するシステムが注目を浴びている。中で
も、レーザービームを用いる露光により、中間のフイル
ム及び通常の光学プリント方法を必要とせずデジタルデ
ータから直接印刷版を作成することが可能であり、不感
脂化処理ないしは感脂化処理等の液体化学処理、アルカ
リ及び水溶液による現像処理、ベーキング等の処理を必
要としない平版印刷版用原版が提案されつつある。
【0005】例えば、EP−652483号明細書にお
いて、熱分解性カルボン酸エステル基含有ポリマーと光
を熱に変換できる化合物を組み合わせた感熱層を、感熱
レーザーにより、エステル基を熱分解させカルボキシル
基を生成させ表面を親水化し、処理なしで印刷できる平
版印刷版用原版、特開昭60−132760号明細書で
光を熱に変換できる化合物を含有する疎水性樹脂表面を
スルホン化する事により親水化し、感熱レーザーにより
スルホン酸基を加熱除去する事により表面を疎水化し画
像とする平版印刷版用原版、EP−279066号明細
書で、導電性ポリマーを感光層として用い、電気化学的
もしくは電気的信号を走査する事により、表面の親−疎
水性を変化させる平版印刷版用原版、EP−76937
2号明細書で、ジルコニアセラミックを用いた印刷版表
面を感熱レーザーにより露光する事で酸化物の酸化状態
を変え、表面が親水性から疎水性に変化する性質を利用
した平版印刷版用原版等が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの平版印
刷版用原版はその有用性を制限する一つ以上の不利益を
受ける。例えば、多くは親油性画像領域と親水性非画像
部領域の間の性質の違いが十分ではなく、印刷時に地汚
れが発生する、ないしは着肉しないという致命的な欠点
を有したり、印刷時の湿し水が制限されたり、満足でき
る印刷品質あるいは作業の簡易性を具備していないとい
う問題がある。また。平版印刷版用原版またはこれから
作成した平版印刷版は、放置・経時すると、表面にコン
タミ物質が吸着しその親水性が劣化してしまう等、素材
そのものの保存安定性に問題がある。
【0007】本発明の目的は、加熱により、または光熱
変換により生じた熱により高感度で画像を記録すること
ができ、かつ画像の記録の後、湿式現像処理やこすり等
の特別な処理を行うことなく直接、印刷機にセットして
印刷することが可能な、平版印刷版用原版を提供するこ
とである。本発明の他の目的は、経時的に表面の親水性
が劣化するという問題がない平版印刷用原版を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の構成
により達成される。 1.支持体上に、輻射線を吸収して熱に変換しその熱に
より自己発熱反応を開始する物質又は物質系(以下単
に、自己発熱反応物質ともいう)と、シロキサン結合お
よびシラノール基を有する樹脂とを含有する画像記録層
を有することを特徴とする平版印刷版用原版。 2.前記支持体が疎水性であることを特徴とする前記の
平版印刷版用原版。 3.輻射線を吸収して熱に変換しその熱により自己発熱
反応を開始する物質又は物質系が金属または金属化合物
であり、前記画像記録層がアナターゼ型酸化チタン微粒
子をさらに含有することを特徴とする前記の平版印刷版
用原版。
【0009】本発明の要旨は、前記したように、輻射線
(以後、「輻射線」を代表して単に「光」と呼ぶことも
ある)又は熱に感応する物質が、単なる光を吸収して熱
に変換する光・熱変換物質ではなく、変換された熱をト
リガーとして自己発熱反応を開始する物質であることが
基本的に新規な点である。光・熱変換機構によって変換
される熱エネルギーは、当然ながら元の光エネルギーの
大きさを超えることはない。したがって、多くの場合、
その熱エネルギーそのものが小さいため、あるいは熱の
供給が輻射線の露光がされている間に限定されるため、
画像記録に要する化学反応や物理的変化を起こさせるに
は不十分であるのが普通であった。本発明者は、この問
題点に着目してその対策手段としては、光・熱変換によ
って発生する熱によって自己発熱反応を起こさせ、輻射
線の照射が終わっても自己発熱反応によって生じた熱に
よって化学的あるいは物理的変化が持続的に行われる機
構を平版印刷版用原版の中に組み込むことを新たな技術
思想として導入して、発明の課題を達成したものであ
る。
【0010】本発明においては、光・熱変換によって得
られる熱は、化学的・物理的変化を開始できるための温
度上昇を得るに足るだけの熱量であればよく、その後の
変化の持続は、自己発熱反応の継続によって得られる。
したがって、また瞬間的な大きな熱エネルギーを必要と
しないので高感度化も容易であり、光・熱変換のみに頼
る場合に起こりがちな熱伝導による解像力の低下も抑止
される。
【0011】発明の実施の形態を詳述するに先立って、
本発明の平版印刷用原版の基本である自己発熱反応につ
いてここでさらに説明を加えておく。本発明において、
自己発熱反応は光熱変換作用により発生した熱エネルギ
ーを反応開始エネルギーとして始まる発熱化学反応を指
している。この化学反応によって放出させる反応熱が自
らの化学反応を持続させ、それによって画像部と非画像
部の分別する物理的又は化学的変化がもたらされる。す
なわち、光熱変換作用により発生した熱によって、次に
起こる発熱反応の活性エネルギーを乗り越えられるだけ
のいわばひきがね用のエネルギーを与えてやり、その後
さらに大きな熱エネルギーを自己発熱型の化学反応から
得ようとするもので、画像露光用の輻射線エネルギーに
対しては、一種のエネルギー増幅である。この熱エネル
ギーは、例えば金属鉄を自己発熱反応物質として用いた
場合、1モルあたり約400kJである。
【0012】この自己発熱反応が起こるかどうかは、示
差熱天秤(TG/DTA)により容易に確認することが
できる。示差熱天秤に、自己発熱反応物質を挿入して、
温度を一定速度で上昇させていくと、ある温度で発熱ピ
ークが出現して発熱反応が起こったことが観測される。
金属あるいは低次酸化金属の酸化反応を自己発熱反応と
して用いた場合、発熱ピークが現れるとともに、熱天秤
では重量が増えることも同様に観測される。繰り返しに
なるが、光・熱変換機構に加えて自己発熱反応エネルギ
ーを利用することにより、従来よりも単位輻射線量当た
り、より多くの熱エネルギーを、しかも持続的に利用す
ることができ、そのために感度を向上させることができ
る。
【0013】また、本発明の平版印刷版用原版の他の特
徴は、前記自己発熱反応物質を含有する画像記録層のバ
インダー成分として、シロキサン結合(−Si−O−S
i−)およびシラノール基(−Si−OH)を有する樹
脂(以下、単にシロキサン系樹脂とも称する)を含有し
ていることである。本発明の平版印刷版用原版の画像記
録層の表面は、このシラノール基(−Si−OH)によ
って、親水性となっている。
【0014】前記自己発熱反応によって生じた熱エネル
ギーは、前記自己発熱反応物質と共に画像記録層に含有
されているシロキサン系樹脂に対して、画像部と非画像
部とを分別するための化学変化又は物理変化をもたら
す。この場合、前記熱エネルギーの作用としては、第一
に、2つのシラノール基(−Si−OH)の間で脱水縮
合反応を生じさせ、疎水性のシロキサン結合(−Si−
O−Si−)に化学的に変化させること、第二に、画像
記録層が支持体から界面剥離するか、または、画像記録
層が焼失し支持体の表面もアブレーションするという物
理的に変化させることが考えられる。
【0015】前記シロキサン系樹脂に上記の化学的な変
化がもたらされる場合には、使用する支持体の表面は親
水性であっても疎水性であっても構わない。しかしなが
ら、画像記録層が支持体から界面剥離する物理的な変化
である場合には、使用する支持体の表面は、疎水性であ
る必要がある。また画像記録層が焼失し支持体もアブレ
ーションする物理的な変化である場合には、使用する支
持体がその内部にわたって疎水性である必要がある。
【0016】また、前記画像記録層にアナターゼ型酸化
チタン微粒子(以下、単に酸化チタン粒子ともいう)を
さらに含有させる場合には、該酸化チタン粒子の光触媒
作用により、UV露光を数分行うと、表面に吸着したコ
ンタミ物質が分解し表面の親水性が維持される。この場
合、本発明の平版印刷版用原版の画像記録層に含まれる
自己発熱反応物質は、UV露光による影響は受けない。
さらに、シロキサン系樹脂が前記の化学変化を起こすこ
とにより、画像記録層に非画像部が形成される場合に
は、非画像部表面に露出した酸化チタン粒子がその表面
で凹凸を形成し、その凹凸により水が保持されやすくな
り、その結果、非画像部がより親水性に保持される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
はじめに、輻射線を吸収して熱に変換しその熱により自
己発熱反応を開始する物質又は物質系(自己発熱反応物
質)について、説明する。この自己発熱反応物質とは、
下記のようなものが挙げられが、本発明はこれらの例に
限定されるものではない。
【0018】(1)光・熱変換で得た熱により融解作用
がおこって生じた液相中で、自己発熱反応成分同士が接
触して反応を開始する系。 例:(i)光・熱変換を行うことができる物質と、反応
成分Aと反応する反応成分Bとを含む低融点分散粒子
(例えばワックス粒子)と(ii)反応成分Aを含有する
分散媒の系。輻射線照射によって与えられた光エネルギ
ーが光・熱変換によって低融点の分散粒子を融解すると
反応成分Aと反応成分Bが融解した液相内で接触が始ま
り、その後の輻射線の照射がなくても発熱反応が持続
し、画像部・非画像部の分別化が進行する。光・熱変換
物質と反応成分Bとは、同一物質(例えば金属粉体)で
あっても別の物質からなる系であってもよい。
【0019】類似例としては、下記の物質又は物質系が
挙げられる。 a.(i)光・熱変換物質を含有する低融点の固体酸
(例えば高級脂肪酸)と(ii) 塩基性物質との系 b.(i)光・熱変換物質を含有する低融点の銀塩(例
えばベヘン酸銀、とくに分光増感剤が吸着したベヘン酸
銀)と(ii) 還元性物質(熱現像用還元剤)との系 c.(i)銀微粒子などの金属微粒子を含有するワック
スと(ii) その金属の酸化剤との系
【0020】(2)輻射線の照射による光変換熱エネル
ギーが、自己発熱反応の活性化エネルギーを超え、自己
発熱反応が開始される系。常温では、互いに接触してい
ても反応しないが、高温のもとでは反応が始まる系が、
この場合に相当する。例えば、空気中の酸素との酸化反
応を行う系がこの場合である。この例としては、下記の
物質又は物質系が挙げられる。 a.光・熱変換物質でもある金属固体微粒子の空気酸化
(自己発熱反応)によって画像部・非画像部の分別化が
進行する。 b.光分解性化合物(例えばアジド化合物)の光分解に
より発生した熱が、発熱性の自己分解反応(自己発熱反
応)を進行させる。 c.上記のbにおいて、自己発熱反応が酸・アルカリの
中和反応である場合。
【0021】そのほか、自己発熱反応あるいはそれに伴
う画像部・非画像部分別化反応は、(シラノール基)の
脱水縮合化反応、硬化反応、重合反応、解重合反応など
の化学反応や、アブレーション、膜軟化などの物理変化
を起こす反応が利用される。また、形成される画像は、
利用される物質又は物質系によってネガ像の場合もポジ
像の場合もある。
【0022】輻射線を吸収して熱に変換しその熱により
自己発熱反応を開始する物質又は物質系の中でも、特に
好ましい物質は、金属粉体または金属化合物粉体であ
り、空気中の酸素との組み合わせで自己発熱反応の系を
構成する。具体的には、金属、金属酸化物、金属窒化
物、金属硫化物、金属炭化物等の化合物である。金属と
しては、Mg、Al、Si、Ti、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Y、Zr、
Nb、Mo、Tc、Ru、Pd、Ag、Cd、In、S
n、Sb、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、
Au、Pb等が含まれる。この中でも、熱エネルギーに
より、酸化反応等の発熱反応をとくに容易に起こすもの
が好ましく、具体的には、Al、Si、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、
Mo、Ag、In、Sn、Wが好ましい。また、輻射線
の吸収効率が高く、自己発熱反応熱エネルギーの大きい
ものとして、Fe、Co、Ni、Cr、Ti、Zrが好
ましい。
【0023】また、これらの金属単体のみでなく、2成
分以上で構成されていてもよく、また、金属と金属酸化
物、窒化物、硫化物、炭化物等で構成されていてもよ
い。金属単体の方が酸化等の自己発熱反応熱エネルギー
は大きいが、空気中での取り扱いが煩雑で、空気に触れ
ると自然発火する危険がある。そのため、表面から数n
mの厚みは酸化物、窒化物、硫化物、炭化物等で覆われ
ている方が好ましい。
【0024】本発明の上記した金属微粉体の中でも、鉄
粉体が好ましい。鉄粉体のいずれも好ましいが、その中
でもα−Feを主成分とする鉄合金粉末が好ましい。こ
れらの粉末には所定の原子以外にAl、Si、S、S
c、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Y、Mo、Rh、P
d、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、
Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、
P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、Bなどの原子を含
んでもかまわない。特にAl、Si、Ca、Y、Ba、
La、Nd、Co、Ni、Bの少なくとも1つをα−F
e以外に含むことが好ましく、Co、Y、Alの少なく
とも一つを含むことがさらに好ましい。Coの含有量は
Feに対して0原子%以上40原子%以下が好ましく、
さらに好ましくは15原子%以上35原子%以下、より
好ましくは20原子%以上35原子%以下である。Yの
含有量は1.5原子%以上12原子%以下が好ましく、
さらに好ましくは3原子%以上10原子%以下、より好
ましくは4原子%以上9原子%以下である。Alは1.
5原子%以上12原子%以下が好ましく、さらに好まし
くは3原子%以上10原子%以下、より好ましくは4原
子%以上9原子%以下である。鉄合金微粉末には少量の
水酸化物、または酸化物が含まれてもよい。具体的に
は、特公昭44−14090号、特公昭45−1837
2号、特公昭47−22062号、特公昭47−225
13号、特公昭46−28466号、特公昭46−38
755号、特公昭47−4286号、特公昭47−12
422号、特公昭47−17284号、特公昭47−1
8509号、特公昭47−18573号、特公昭39−
10307号、特公昭46−39639号、米国特許第
3026215号、同3031341号、同31001
94号、同3242005号、同3389014号など
に記載されている。
【0025】これらの鉄粉体は、鉄合金微粉末の公知の
製造方法により得られたものを用いることができ、下記
の方法が挙げることができる。複合有機酸塩(主として
シュウ酸塩からなる有機酸)と水素などの還元性気体で
還元する方法、酸化鉄を水素などの還元性気体で還元し
てFeあるいはFe−Co粒子などを得る方法、金属カ
ルボニル化合物を熱分解する方法、強磁性金属の水溶液
に水素化ホウ素ナトリウム、次亜リン酸塩あるいはヒド
ラジンなどの還元剤を添加して還元する方法、金属を低
圧の不活性気体中で蒸発させて微粉末を得る方法などで
ある。このようにして得られた強磁性合金粉末は公知の
徐酸化処理、すなわち有機溶剤に浸漬したのち乾燥させ
る方法、有機溶剤に浸漬したのち酸素含有ガスを送り込
んで表面に酸化膜を形成したのち乾燥させる方法、有機
溶剤を用いず酸素ガスと不活性ガスの分圧を調整して表
面に酸化皮膜を形成する方法のいずれを施したものでも
用いることができる。
【0026】本発明にかかわる鉄合金粉末をBET法に
よる比表面積で表せば20〜80m 2/gであり、好ま
しくは40〜60m2/gである。20m2/g以下では
表面性が悪くなり、80m2/g以上では分散性が得難
く好ましくない。本発明の鉄合金粉末の結晶子サイズは
350〜80Åであり、好ましくは250〜100Å、
更に好ましくは200〜140Åである。粉末の長軸径
は0.02μm以上0.25μm以下であり、好ましく
は0.05μm以上0.15μm以下であり、さらに好
ましくは0.06μm以上0.1μm以下である。粉末
の針状比は3以上15以下が好ましく、さらには5以上
12以下が好ましい。
【0027】前記自己発熱反応物質が金属酸化物の場
合、それ自体が光・熱変換を行って、自己発熱反応を起
こす反応物質系に反応開始エネルギーを与える場合と、
それ自体が多価金属の低次酸化物であって、上記金属粉
体の場合と同様にそれ自体が光・熱変換物質であり、か
つ自己発熱型の空気酸化反応物質でもある場合が挙げら
れる。前者は、光吸収性の重金属酸化物であり、Fe,
Co,Niなどの酸化物が挙げられる。後者では、酸化
第一鉄、四三酸化鉄、一酸化チタン、酸化第一錫、酸化
第一クロムなどが挙げられる。特に後者すなわち低次金
属酸化物が好ましく、その中でも酸化第一鉄、四三酸化
鉄及び一酸化チタンが好ましい。
【0028】前記自己発熱反応物質が金属窒化物の場
合、好ましい金属窒化物は、金属のアジド化合物であ
る。とくに銅、銀及び錫のアジド化物が好ましい。これ
らのアジド化合物は、光分解によって発熱してその後の
熱分解反応を引き起こす。前記自己発熱反応物質が金属
硫化物の場合、好ましい金属硫化物は、輻射線吸収性の
遷移金属などの重金属硫化物である。なかでも好ましい
硫化物は、硫化銀、硫化第一鉄及び硫化コバルトであ
り、これらの場合は単体硫黄と炭酸アルカリのような自
己発熱反応物質を共存させた物質系が用いられる。
【0029】さらに、これらは、後述のシロキサン系樹
脂と併用するため粒子形状である必要がある。粒子の粒
径は、10μm以下、好ましくは、0.005〜5μ
m、さらに好ましくは、0.01〜3μmである。0.
01μm以下では、粒子の分散が難しく、10μm以上
では、印刷物の解像度が悪くなる。
【0030】画像記録層中に含まれる粒子の含有量は、
2〜95重量%が好ましく、さらに好ましくは、5〜9
0重量%である。2重量%以下では発熱量が不足し、9
5重量%以上では膜強度が低下する。また、画像記録層
の透過濃度は、国際規格 ISO5-3 及び ISO5-4 に準拠し
て測定したときに0.3〜3.0であることが好まし
い。透過濃度が3.0を超えると輻射線のアテニユエー
ションの結果、画像層の厚み方向の輻射線強度の不均一
が起こってアベレーションが起こりやすい。また、透過
濃度が0.3以下では、輻射線エネルギーの吸収が十分
でなく、光・熱変換によって得られる熱エネルギーの量
が不十分となりやすい。
【0031】なお、念のために付け加えるならば、特開
平9−15849号、特開平9−300816号、特開
平8−337053号、特開平8−337054号及び
特開平8−337055号に示される一連の光熱変換型
画像形成材料の技術は、吸収したレーザー光によってア
ブレーション(曝光部の局部破壊)を起こさせて画像を
形成する画像形成材料に関するものであり、その中には
磁性体などの鉄粉体を含む金属微粒子を着色剤及び光・
熱変換性物質として用いることが開示されている。しか
し、この一連の出願には、本願に述べた自己発熱反応の
利用に関しては何ら示唆されてなく、かつ自己発熱反応
を発現させるには不都合な、透過濃度3以上の領域が用
いられているので、本発明の技術思想はこれらの中に含
まれるものではない。
【0032】なお、前記自己発熱反応物質としては、カ
ーボンブラックも含まれるが、カーボンブラックは疎水
性のため、本発明の親水性のシロキサン系樹脂からなる
画像記録層に混在させると該画像記録層の親水性が劣化
する。これに対して、本発明の平版印刷版用原版の画像
記録層に含有させる自己発熱反応物質として好適な鉄粉
は、その表面はアルミナやシリカで覆われているため、
もともと親水性であり、親水性のシロキサン系樹脂から
なる画像記録層に混在させても、その親水性が劣化しな
い。また、カーボンブラックは酸化するとCO2 ガスに
なるが、鉄粉はFe2 3となり固体のままである。さ
らに鉄粉は約120℃で酸化反応が起こるが、カーボン
ブラックは約450℃と、比較的高めの熱エネルギーを
与えなければ、酸化反応が起きない。以上のことから、
本発明の平版印刷版用原版の画像記録層に含有させる自
己発熱反応物質としては、カーボンブラック等よりも鉄
粉等が好適である。
【0033】以上で輻射線を吸収して熱に変換しその熱
により自己発熱反応を開始する物質又は物質系について
の説明をひとまず終えて、次に前記自己発熱反応物質と
共に画像記録層に含有されているシロキサン結合および
シラノール基を有する樹脂(シロキサン系樹脂)につい
て説明する。本発明の平版印刷版用原版の画像記録層に
含有されるシロキサン系樹脂は、シロキサン結合および
シラノール基を有し、画像記録層としての適度な強度と
表面の親水性を付与するものであれば、特に限定されな
いが、下記一般式(I)で示されるものが挙げられる。
【0034】
【化1】
【0035】上記一般式(I)のシロキサン系樹脂は、
下記一般式(II)で示されるシラン化合物の少なくとも
1種の化合物のゾル−ゲル変換によって形成され、一般
式(I)中のR01〜R03の少なくとも一つは水酸基を表
し、他は下記一般式(II)中の記号のR0及びYから選
ばれる有機残基を表わす。
【0036】一般式(II) (R0nSi(Y)4-n 〔一般式(II)中、R0は、水酸基、炭化水素基又はヘ
テロ環基を表す。Yは水素原子、ハロゲン原子(フッ素
原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す)、−
OR1、−OCOR2、又は、−N(R3)(R4)を表す
(R1、R2は、各々炭化水素基を表し、R3、R4は同じ
でも異なってもよく、水素原子又は炭化水素基を表
す)。nは0、1、2又は3を表わす。〕
【0037】一般式(II)中のR0の炭化水素基又はヘ
テロ環基とは、例えば、炭素数1〜12の置換されても
よい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基(例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基、ドデシル基等;これらの基に置換される基として
は、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素原子、臭素原
子)、ヒドロキシ基、チオール基、カルボキシ基、スル
ホ基、シアノ基、エポキシ基、−OR′基(R′は、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル
基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、プロペニル
基、ブテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基、2−ヒ
ドロキシエチル基、3−クロロプロピル基、2−シアノ
エチル基、N,N−ジメチルアミノエチル基、1−ブロ
モエチル基、2−(2−メトキシエチル)オキシエチル
基、2−メトキシカルボニルエチル基、3−カルボキシ
プロピル基、ベンジル基等を示す)、
【0038】−OCOR″基(R″は、前記R′と同一
の内容を表わす)、−COOR″基、−COR″基、−
N(R''')( R''' )(R''' は、水素原子又は前記
R′と同一の内容を表わし、各々同じでも異なってもよ
い)、−NHCONHR″基、−NHCOOR″基、−
Si(R″)3 基、−CONHR''' 基、−NHCO
R″基、等が挙げられる。これらの置換基はアルキル基
中に複数置換されてもよい)、炭素数2〜12の置換さ
れてもよい直鎖状又は分岐状のアルケニル基(例えば、
ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、
ヘキセニル基、オクテニル基、デセニル基、ドデセニル
基等、これらの基に置換される基としては、前記アルキ
ル基に置換される基と同一の内容のものが挙げられ
る)、炭素数7〜14の置換されてもよいアラルキル基
(例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプ
ロピル基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル基
等;これらの基に置換される基としては、前記アルキル
基に置換される基と同一の内容のものが挙げられ、又複
数置換されてもよい)、
【0039】炭素数5〜10の置換されてもよい脂環式
基(例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2
−シクロヘキシルエチル基、2−シクロペンチルエチル
基、ノルボニル基、アダマンチル基等、これらの基に置
換される基としては、前記アルキル基の置換基と同一の
内容のものが挙げられ、又複数置換されてもよい)、炭
素数6〜12の置換されてもよいアリール基(例えばフ
ェニル基、ナフチル基で、置換基としては前記アルキル
基に置換される基と同一の内容のものが挙げられ、又、
複数置換されてもよい)、又は、窒素原子、酸素原子、
イオウ原子から選ばれる少なくとも1種の原子を含有す
る縮環してもよいヘテロ環基(例えば該ヘテロ環として
は、ピラン環、フラン環、チオフェン環、モルホリン
環、ピロール環、チアゾール環、オキサゾール環、ピリ
ジン環、ピペリジン環、ピロリドン環、ベンゾチアゾー
ル環、ベンゾオキサゾール環、キノリン環、テトラヒド
ロフラン環等で、置換基を含有してもよい。置換基とし
ては、前記アルキル基に置換される基と同一の内容のも
のが挙げられ、又複数置換されてもよい)を表わす。
【0040】一般式(II)中のYの−OR1基、−OC
OR2基又は−N(R3)(R4)基の置換基としては、
例えば、以下の置換基を表す。−OR1基において、R1
は炭素数1〜10の置換されてもよい脂肪族基(例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプ
チル基、ヘキシル基、ペンチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、プロペニル基、ブテニル基、ヘプテニル
基、ヘキセニル基、オクテニル基、デセニル基、2−ヒ
ドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−メ
トキシエチル基、2−(メトキシエチルオキソ)エチル
基、1−(N,N−ジエチルアミノ)エチル基、2−メ
トキシプロピル基、2−シアノエチル基、3−メチルオ
キサプロピル基、2−クロロエチル基、シクロヘキシル
基、シクロペンチル基、シクロオクチル基、クロロシク
ロヘキシル基、メトキシシクロヘキシル基、ベンジル
基、フェネチル基、ジメトキシベンジル基、メチルベン
ジル基、ブロモベンジル基等が挙げられる)を表わす。
【0041】−OCOR2基において、R2は、R1と同
一の内容の脂肪族基又は炭素数6〜12の置換されても
よい芳香族基(芳香族基としては、前記R中のアリール
基で例示したと同様のものが挙げられる)を表わす。又
−N(R3)(R4)基において、R3、R4は、互いに同
じでも異なってもよく、各々、水素原子又は炭素数1〜
10の置換されてもよい脂肪族基(例えば、前記の−O
1基のR1と同様の内容のものが挙げられる)を表わ
す。より好ましくは、R3とR4の炭素数の総和が16個
以内である。一般式(II)で示されるシラン化合物の具
体例としては、以下のものが挙げられるが、これに限定
されるものではない。
【0042】テトラクロルシラン、テトラブロムシラ
ン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トライソプロポキシシラン、テトラn−プロピルシラ
ン、テトラt−ブトキシシラン、テトラn−ブトキシシ
ラン、ジメトキシジエトキシシラン、メチルトリクロル
シラン、メチルトリブロムシラン、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプ
ロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシシラン、エチ
ルトリクロルシラン、エチルトリブロムシラン、エチル
トリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチ
ルトリイソプロポキシシラン、エチルトリt−ブトキシ
シラン、n−プロピルトリクロルシラン、n−プロピル
トリブロムシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、
n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリイ
ソプロポキシシラン、n−プロピルトリt−ブトキシシ
ラン、n−ヘキシルトリクロルシラン、n−ヘキシルト
リブロムシラン、n−へキシルトリメトキシシラン、n
−へキシルトリエトキシシラン、n−へキシルトリイソ
プロポキシシラン、n−へキシルトリt−ブトキシシラ
ン、n−デシルトリクロルシラン、n−デシルトリブロ
ムシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシル
トリエトキシシラン、n−デシルトリイソプロポキシシ
ラン、n−デシルトリt−ブトキシシラン、n−オクタ
デシルトリクロルシラン、n−オクタデシルトリブロム
シラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、n−オ
クタデシルトリエトキシシラン、n−オクタデシルトリ
イソプロポキシシラン、n−オクタデシルトリt−ブト
キシシラン、
【0043】フェニルトリクロルシラン、フェニルトリ
ブロムシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラ
ン、フェニルトリt−ブトキシシラン、ジメチルジクロ
ルシラン、ジメチルジブロムシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジク
ロルシラン、ジフェニルジブロムシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、フェニ
ルメチルジクロルシラン、フェニルメチルジブロムシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジエトキシシラン、トリエトキシヒドロシラン、トリブ
ロムヒドロシラン、トリメトキシヒドロシラン、イソプ
ロポキシヒドロシラン、トリt−ブトキシヒドロシラ
ン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリブロムシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリt
−ブトキシシラン、トリフルオロプロピルトリクロルシ
ラン、トリフルオロプロピルトリブロムシラン、トリフ
ルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロ
ピルトリエトキシシラン、
【0044】トリフルオロプロピルトリイソプロポキシ
シラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−メタア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタ
アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メ
タアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタ
アクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−
メタアクリロキシプロピルトリt−ブトキシシラン、γ
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリイ
ソプロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリt−
ブトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等が挙げ
られる。
【0045】本発明の画像記録層形成に用いる一般式
(II)で示されるシラン化合物とともに、Ti、Zn、
Sn、Zr、Al等のゾル−ゲル変換の際に樹脂に結合
して成膜可能な金属化合物を併用することができる。用
いられる金属化合物として、例えば、Ti(OR″)4
(R″はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基等)、TiCl4、Ti(CH3
COCHCOCH32(OR″)2、Zn(OR″)2
Zn(CH3COCHCOCH32、Sn(OR″)4
Sn(CH3COCHCOCH34、Sn(OCO
R″)4、SnCl4、Zr(OR″)4、Zr(CH3
OCHCOCH34、Al(OR″)3、Al(CH3
OCHCOCH33等が挙げられる。
【0046】併用される金属化合物は、シラン化合物に
対して20モル%以内、好ましくは10モル%以内であ
る。この範囲においてゾル−ゲル法によって作成される
膜の均一性、強度等が充分に保持される。
【0047】本発明の平版印刷版用原版の画像記録層
は、前記自己発熱反応物質およびシロキサン系樹脂の他
に、アナターゼ型酸化チタン微粒子をさらに含有しても
よい。この画像記録層に含有されるアナターゼ型酸化チ
タン微粒子の光触媒作用により、UV露光を数分行う
と、表面に吸着したコンタミ物質が分解し表面の親水性
が維持される。この場合、本発明の平版印刷版用原版の
画像記録層に含まれる自己発熱反応物質は、UV露光に
よる影響は受けない。さらに、シロキサン系樹脂が前記
の化学変化を起こすことにより、画像記録層に非画像部
が形成される場合には、非画像部表面に露出したアナタ
ーゼ型酸化チタン微粒子がその表面で凹凸を形成し、そ
の凹凸により水が保持されやすくなり、その結果、非画
像部がより親水性に保持される。
【0048】本発明の平版印刷版用原版の画像記録層に
含有されてもよい、アナターゼ型酸化チタン微粒子とし
ては、紫外線光の照射で光励起し、粒子表面が水との接
触角で20度以下に親水化され、平均粒径が5〜500
nm、好ましくは5〜100nmであれば、特に限定されな
い。平均粒径が上記の範囲にあれば、紫外線光照射によ
る表面親水化が適切に行なわれ、かつ、前記画像記録層
表面に水を保持しやすい凹凸を形成するのにも好適であ
る。なお、光照射で表面が親水性に変換される現象の詳
細は、例えば、渡辺俊也、セラミックス、31(No.
10)、837(1966)などに記載されている。
【0049】アナターゼ型酸化チタン粒子は、その結晶
中、少なくとも30重量%以上がアナターゼ型結晶構造
であればよく、好ましくは50重量%以上である。この
粒子は、粉体としてあるいはチタニアゾル分散液として
上市品として入手できる。例えば、例えば石原産業
(株)、チタン工業(株)、堺化学(株)、日本アエロ
ジル(株)、日産化学工業(株)等が挙げられる。又、
本発明に供されるアナターゼ型酸化チタン粒子は、他の
金属元素又はその酸化物を含有してもよい。含有とは、
粒子の表面及び/又は内部に被覆したり担持したり、あ
るいはドープしたりすることを含める。
【0050】含有される金属元素としては、例えば、S
i、Mg、V、Mn、Fe、Sn、Ni、Mo、Ru、
Rh、Re、Os、Cr、Sb、In、Ir、Ta、N
b、Cs、Pd、Pt、Au等が挙げられる。具体的に
は、特開平7−228738号、同7−187677
号、同8−81223号、同8−257399号、同8
−283022号、同9−25123号、同9−714
37号、同9−70532号等に記載されている。
【0051】本発明の平版印刷版用原版の画像記録層に
おいて、アナターゼ型酸化チタン微粒子とシロキサン系
樹脂の存在割合は、45〜90/55〜10重量比が好
ましく、より好ましくは60〜80/40〜20重量比
である。この範囲において、画像記録層の膜の強度、紫
外線照射後の表面の親水性等が良好に保持され、地汚れ
のない鮮明な画像の印刷物が多数枚印刷可能となる。
【0052】また、本発明の平版印刷版用原版の画像記
録層は、アナターゼ型酸化チタン粒子以外の無機顔料粒
子を含有してもよい。例えば、シリカ、アルミナ、カオ
リン、クレー、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウ
ム、アナターゼ型結晶以外の酸化チタン等が挙げられ
る。これら他の無機顔料は、本発明のアナターゼ型酸化
チタン粒子に対して、40重量部を超えない範囲で用い
る。好ましくは、30重量部以内である。
【0053】本発明平版印刷版用原版の画像記録層は、
好ましくはゾル−ゲル法によって作成されるが、これは
従来公知のゾル−ゲル法を用いて行なうことができる。
具体的には、作花済夫「ゾル−ゲル法の科学」(株)ア
グネ承風社(刊)(1988年)、平島碩「最新ゾル−
ゲル法による機能性薄膜作成技術」総合技術センター
(刊)(1992年)等の成書等に詳細に記述の方法に
従って作成できる。
【0054】画像記録層用の塗布液は、水溶媒で、更に
は塗液調整時の沈殿抑制による均一液化のために水溶性
溶媒を併用する。水溶性溶媒としては、アルコール類
(メタノール、エタノール、プロピルアルコール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル
等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、エチレングリ
コールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラヒドロピラン等)、ケトン類(アセ
トン、メチルエチルケトン、アセチルアセトン等)、エ
ステル類(酢酸メチル、エチレングリコールモノメチル
モノアセテート等)、アミド類(ホルムアミド、N−メ
チルホルムアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン
等)等が挙げられ、1種あるいは2種以上を併用しても
よい。
【0055】更に、一般式(II)で示されるシラン化合
物、更には併用する前記の金属化合物の加水分解及び重
縮合反応を促進するために、酸性触媒又は塩基性触媒を
併用することが好ましい。触媒は、酸あるいは塩基性化
合物をそのままか、あるいは水またはアルコールなどの
溶媒に溶解させた状態のもの(以下、それぞれ酸性触
媒、塩基性触媒という)を用いる。そのときの濃度につ
いては特に限定しないが、濃度が濃い場合は加水分解、
重縮合速度が速くなる傾向がある。但し、濃度の濃い塩
基性触媒を用いると、ゾル溶液中で沈殿物が生成する場
合があるため、塩基性触媒の濃度は1N(水溶液での濃
度換算)以下が望ましい。
【0056】酸性触媒あるいは塩基性触媒の種類は特に
限定されないが、濃度の濃い触媒を用いる必要がある場
合には、焼結後に触媒結晶粒中にほとんど残留しないよ
うな元素から構成される触媒がよい。具体的には、酸性
触媒としては、塩酸などのハロゲン化水素、硝酸、硫
酸、亜硫酸、硫化水素、過塩素酸、過酸化水素、炭酸、
蟻酸や酢酸などのカルボン酸、構造式RCOOHのRを
他元素または置換基によって置換した置換カルボン酸、
ベンゼンスルホン酸などのスルホン酸など、塩基性触媒
としては、アンモニア水などのアンモニア性塩基、エチ
ルアミンやアニリンなどのアミン類などがあげられる。
この様にして調整された塗布液を、支持体上に、従来公
知の塗布方法のいずれかを用いて、塗布・乾燥し、成膜
する。形成される画像記録層の膜厚は0.2〜10μm
が好ましく、より好ましくは0.5〜8μmである。こ
の範囲で均一な厚みの膜が作成され、且つ膜の強度が充
分となる。
【0057】本発明の平版印刷版用原版に使用される支
持体は寸度的に安定な板状物であることが好ましく、例
えば、アルミニウム板、亜鉛板、銅−アルミニウム板、
銅−ステンレス板、クロム−銅板等のバイメタル板、ク
ロム−銅−アルミニウム板、クロム−鉛−鉄板、クロム
−銅−ステンレス板等のトライメタル板で、その厚さが
0.1〜3mm、特に0.1〜1mmのものが挙げられる。
また、厚みが80μm〜200μmの耐水性処理を施し
た紙、プラスチックフィルム(例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、二酢酸セルロース、三
酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロ
ース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセター
ル等)あるいは金属箔をラミネートした紙またはプラス
チックフィルム等が挙げられる。本発明に供せられる支
持体は、画像記録層に隣接する側の表面の平滑性が、ベ
ック平滑度で300(秒/10cc)以上、好ましくは90
0〜3000(秒/10cc)に調整されていることが好
ましく、より好ましくは1000〜3000(秒/10c
c)であることが好ましい。
【0058】支持体の画像記録層に隣接する側の表面の
平滑性をベック平滑度で300(秒/10cc)以上に規制
することによって、画像再現性及び耐刷性をさらに向上
させることができる。このような向上効果は、画像記録
層表面の平滑性が同じであっても得られるものであり、
支持体表面の平滑性が増すことで支持体と画像記録層と
の密着性が向上したためと考えられる。
【0059】このように規制された支持体の高平滑な表
面とは、画像記録層が直接塗布される面のことをいい,
例えば、支持体上にアンダー層、オーバーコート層を設
ける場合には、そのアンダー層、オーバーコート層の表
面のことをいう。これにより支持体の表面の凹凸を受け
ることなく上記のように表面状熊が調整された画像記録
層が充分に保持され、より一層の画質向上が可能とな
る。上記平滑度の範囲に設定する方法としては、種々従
来公知の方法を用いることができる。具体的には、支持
体表面を樹脂により、溶融接着する方法、高平滑の熱ロ
ーラーによるカレンダー強化法等の方法により、支持体
の表面のベック平滑度を調整する方法等を拳げることが
できる。
【0060】なお、前述した通り、本発明の平版印刷版
用原版の画像記録層が親水性から疎水性に変わるような
化学的な変化がもたらされる場合には、支持体の表面は
親水性のものであっても疎水性のものであっても構わな
い。しかしながら、画像記録層が支持体から界面剥離す
るような物理的な変化がもたらされる場合には、表面が
疎水性の支持体であることが必要である。また支持体が
アブレーションするような物理的な変化がもたらされる
場合には、内部にわたって疎水性の支持体であることが
必要である。
【0061】以上のようにして、本発明の平版印刷版用
原版を作成することができる。この平版印刷版用原版
は、波長760nmから1200nmの赤外線を放射す
る固体レーザ及び半導体レーザにより画像露光される。
本発明においては、溶解処理を行う必要がなく、レーザ
照後すぐに印刷機に印刷版を装着し印刷を行ってもよい
が、レーザ照射工程と印刷工程の間に加熱処理を行うこ
とが好ましい。加熱処理の条件は、80℃〜150℃の
範囲内で10秒〜5分間行うことが好ましい。この加熱
処理により、レーザ照射時、記録に必要なレーザエネル
ギーを減少させることができる。
【0062】また、平版印刷用原版への画像情報の記録
は、上記した画像状の輻射線の照射に限らず、熱転写プ
リンターなどのサーマルヘッドによる画像状の熱伝達に
より画像記録を行うことも好ましい。このような処理に
よって得られた平版印刷版はオフセット印刷機等にかけ
られ、多数枚の印刷に用いられる。
【0063】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 下記内容の組成物をガラスビーズとともに、ペイントシ
ェーカー(東洋精機(株)製)に入れ、60分間分散し
た後、ガラスビーズを濾別し、分散物を得た。
【0064】 鉄微粒子粉体 50 g 酸化チタンゾル(30%溶液)STS-01(石原産業(株)製) 167 g テトラメトキシシラン(信越化学(株)製) 50 g 濃塩酸(和光純薬(株)製) 0.5g エタノール 783 g 水 117 g
【0065】188μm厚のPETベース上に、上記組
成物をワイヤーバーを用いて塗布し、100℃、10分
間乾燥して、塗布量1g/m2の塗膜を形成し、平版印
刷版用原版とした。 〔鉄微粒子粉体〕Fe:Co:Al:Yの比が100:
20:5:5であり、粒子サイズは長径0.1μm、短
径0.02μmで比表面積が60m2/g。また、平版
印刷版用原版の表面に、蒸留水2μlを乗せ、30秒後
の表面接触角を、表面接触角計(CA−D、協和界面科
学(株)製)を用いて測定したところ、10度以下であ
った。上記平版印刷用原版に、PEARL setter (Presstek
社製、発信波長が908nmの赤外線レーザー、出力
1.2W)を用いて、主走査速度2m/secで画像露
光した。
【0066】得られた平版印刷版の画像部(レーザー露
光部)の水の接触角を測定したところ、80度であっ
た。非画像部(未露光部)は10度以下のままであっ
た。レーザー露光後、なんら後処理することなく、印刷
機にかけ、印刷を行ったところ、1000枚印刷して
も、汚れのない鮮明な印刷物が得られた。印刷機として
は、リョービ3200を、湿し水にはEU−3の1:1
00希釈液を、インキにはFグロス墨を用いた。
【0067】比較例1 実施例1に対して、鉄微粒子粉体を添加しないものを作
製した。平版印刷用原版の表面に、蒸留水2μlを乗
せ、30秒後の表面接触角を、表面接触角計(CA−
D、協和界面科学(株)製)を用いて測定したところ、
10度以下であった。上記平版印刷用原版に、PEARL se
tter (Presstek社製、発信波長が908nmの赤外線レ
ーザー、出力1.2W)を用いて、主走査速度2m/s
ecで画像露光した。得られた版の画像部(レーザー露
光部)の水の接触角を測定したところ、10度以下で変
化がなかった。非画像部(未露光部)は10度以下のま
まであった。レーザー露光後、なんら後処理することな
く、印刷機にかけ、印刷を行ったところ、画像部にイン
キが着肉しなかった。
【0068】比較例2 実施例1に対して、鉄微粒子粉体のかわりにカーボンブ
ラックを添加したものを作製した。平版印刷用原版の表
面に、蒸留水2μlを乗せ、30秒後の表面接触角を、
表面接触角計(CA−D、協和界面科学(株)製)を用
いて測定したところ、20度であった。上記平版印刷用
原版に、PEARL setter (Presstek社製、発信波長が90
8nmの赤外線レーザー、出力1.2W)を用いて、主
走査速度2m/secで画像露光した。得られた版の画
像部(レーザー露光部)の水の接触角を測定したとこ
ろ、70度であった。非画像部(未露光部)は10度以
下のままであった。レーザー露光後、なんら後処理する
ことなく、印刷機にかけ、印刷を行ったところ、印刷物
は印刷開始後100枚程度は汚れなかったが、1000
枚刷るとすでに汚れが生じた。
【0069】
【発明の効果】本発明の平版印刷版用原版は、輻射線を
吸収して熱に変換しその熱により自己発熱反応を開始す
る物質又は物質系と、シロキサン結合およびシラノール
基を有する樹脂とを含有する画像記録層を有することに
より、輻射線照射による乾式の不感脂化処理で、地汚れ
がなく鮮明な画質の印刷物を多数枚印刷可能となる平版
印刷版とすることができる。また、本発明の平版印刷版
用原版は、輻射線を用いて像様露光することにより、簡
易な画像形成と乾式の不感脂化処理が同時に可能とな
り、現像処理をすることなく平版印刷版上でインキと湿
し水に接して印刷を行うこと可能となる。さらに本発明
の平版印刷版用原版は、画像記録層に、アナターゼ型酸
化チタン微粒子を含有することにより、UV露光を数分
行うと、表面に吸着したコンタミ物質が分解し表面の親
水性が維持され、また、画像記録層の非画像部表面で凹
凸を形成し、その凹凸により水が保持されやすくなり、
その結果、非画像部をより親水性に保持することができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、輻射線を吸収して熱に変換
    しその熱により自己発熱反応を開始する物質又は物質系
    と、シロキサン結合およびシラノール基を有する樹脂と
    を含有する画像記録層を有することを特徴とする平版印
    刷版用原版。
  2. 【請求項2】 前記支持体が疎水性であることを特徴と
    する請求項1記載の平版印刷版用原版。
  3. 【請求項3】 輻射線を吸収して熱に変換しその熱によ
    り自己発熱反応を開始する物質又は物質系が金属または
    金属化合物であり、前記画像記録層がアナターゼ型酸化
    チタン微粒子をさらに含有することを特徴とする請求項
    1記載の平版印刷版用原版。
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