JP2000137192A - 三次元表示方法および装置 - Google Patents

三次元表示方法および装置

Info

Publication number
JP2000137192A
JP2000137192A JP10310513A JP31051398A JP2000137192A JP 2000137192 A JP2000137192 A JP 2000137192A JP 10310513 A JP10310513 A JP 10310513A JP 31051398 A JP31051398 A JP 31051398A JP 2000137192 A JP2000137192 A JP 2000137192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimensional
display device
image
dimensional display
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10310513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3574751B2 (ja
Inventor
Shiro Suyama
史朗 陶山
Hideaki Takada
英明 高田
Munekazu Date
宗和 伊達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP31051398A priority Critical patent/JP3574751B2/ja
Publication of JP2000137192A publication Critical patent/JP2000137192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3574751B2 publication Critical patent/JP3574751B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人の立体視の生理的要因をほぼ満足し、かつ
ファントム現象を回避して自然な三次元像を動画再生す
ることが可能な三次元表示方法を提供する。 【解決手段】 三次元物体を奥行き標本化した複数の二
次元像を、表示位置を変化させて時分割で順次表示する
ことにより三次元立体像を生成する三次元表示方法にお
いて、前記時分割で異なる表示位置に表示される二次元
像が、観察者の位置から見て前記表示される三次元立体
像の隠れるべき部分である場合に、当該観察者と共役な
位置にある前記二次元像を表示する表示光を遮断状態、
散乱状態、反射状態あるいはそれらの組み合わせ状態に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元表示方法お
よび装置に係わり、特に、三次元物体を奥行き標本化し
た複数の二次元像を表示位置を変化させて時分割で順次
表示して三次元立体を表示する際に、ファントム現象を
抑制し、人の立体視の生理的要因をほぼ満足し、かつ自
然な三次元立体像が動画再生できる三次元表示方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二次元表示装置の二次元像を奥行
き方向に展開して三次元立体像(以下、単に三次元像と
いう場合もある。)を再現する三次元表示装置として
は、例えば、図15に示す可変焦点型三次元表示装置、
あるいは図16に示す奥行き標本化型三次元表示装置が
よく知られている。図15は、可変焦点型三次元表示装
置の一例である可変焦点レンズ型三次元表示装置の概略
構成を示す図である。以下、図15に示す可変焦点レン
ズ型三次元表示装置の動作原理を説明する。まず、図1
7に示すように、三次元物体621を奥行き標本化し
て、二次元像である奥行き標本化像の集合622に分解
する。この奥行き標本化像622を時分割で二次元表示
装置601に表示し、同期装置607および駆動装置6
08により、二次元表示装置601に表示される二次元
像と同期させて、可変焦点レンズ602の焦点距離を変
化させる。すると、光学の原理から、可変焦点レンズ6
02の焦点距離に対応して、二次元表示装置601に表
示された奥行き標本化像622の像の結像位置が奥行き
方向に変化する。この変化を人の眼の残像時間以内に高
速に行えば、残像効果により、観察者604から見て三
次元像603が観察される。なお、図15(a)は、二
次元表示装置601を可変焦点レンズ602の焦点距離
以内に配置し、虚像の三次元像603を表示する可変焦
点レンズ型三次元表示装置を、また、図15(b)は、
二次元表示装置601を可変焦点レンズ602の焦点距
離より外に配置し、実像の三次元像603を表示する可
変焦点レンズ型三次元表示装置を示している。
【0003】図16は、奥行き標本化型三次元表示装置
の一例である振動スクリーン型装置の概略構成を示す図
である。以下、図16に示す奥行き標本化型三次元表示
装置の動作原理を説明する。図16に示す奥行き標本化
型三次元表示装置においても、図17に示す奥行き標本
化像622を時分割で二次元表示装置611に表示し、
駆動装置612により、二次元表示装置611に表示さ
れる二次元像と同期させて、二次元表示装置611を奥
行き方向に高速で移動させる。この変化を人の眼の残像
時間以内に高速に行えば、残像効果により、観察者61
4から見て三次元像613が観察される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図15、図16に
示す従来の三次元表示装置では、提示する像の位置が実
際に奥行き方向に変化するため、人の立体視の生理的要
因(両眼視差、輻輳、ピント調節、動的視差など)をほ
ぼ満足できる利点を有している。しかしながら、奥行き
方向に時分割で表示し、残像現象により三次元像に統合
するため、本来ならば観察者(例えば、図15の60
4、図16の614)の位置からでは隠されている、物
体の裏側や内部(例えば、図15の605、図16の6
15等ど)が透けて見えるファントム現象を回避するこ
とが困難であるという問題点があった。なお、このファ
ントム現象とは、本来、隠されるべき物体の裏側や内部
の像が透けて見える現象を意味する。
【0005】このファントム現象は、自然な像を再現す
る上で大きな障害となり、前記図15、図16に示す従
来の三次元表示装置が、実質的にワイヤーフレーム状の
像の再現にしか使えない主な原因となっていた。一方、
立体視の生理的要因をほとんど満たし、かつファントム
現象を回避できる三次元表示方式として、ホログラフィ
方式がよく知られている。しかしながら、ホログラフィ
方式は、撮像にコヒーレント光が必要である他、必要な
情報量が膨大であるため、電気的な書き換えが困難であ
り、動画表示に適さない等の問題点があった。このよう
に、従来の三次元表示装置では、人の立体視の生理的要
因をほぼ満足し、かつファントム現象を回避して自然な
三次元像を動画再生することは困難であるという問題点
があった。
【0006】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、人の立
体視の生理的要因をほぼ満足し、かつファントム現象を
回避して自然な三次元像を動画再生することが可能な三
次元表示方法および装置を提供することにある。本発明
の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書
の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、三次元物体を奥行
き標本化した複数の二次元像を、表示位置を変化させて
時分割で順次表示することにより三次元立体像を生成す
る三次元表示方法において、前記時分割で異なる表示位
置に表示される二次元像が、観察者の位置から見て前記
表示される三次元立体像の隠れるべき部分である場合
に、当該観察者と共役な位置にある前記二次元像を表示
する表示光を遮断状態、散乱状態、反射状態あるいはそ
れらの組み合わせ状態にすることを特徴とする。また、
本発明は、設定した観察領域内に位置する観察者の瞳が
移動できる瞳移動領域に対して光学的に共役であり、か
つ前記三次元立体像の前記瞳移動領域側と反対側に位置
する瞳共役領域内を設定し、前記時分割で異なる表示位
置に表示される二次元像が、観察者の位置から見て前記
表示される三次元立体像の隠れるべき部分である場合
に、当該観察者と共役な位置において、前記二次元像を
表示する表示光を遮断状態、散乱状態、反射状態あるい
はそれらの組み合わせ状態にすることを特徴とする。ま
た、本発明は、三次元物体を奥行き標本化した複数の二
次元像を、表示位置を変化させて時分割で順次表示する
ことにより三次元立体像を生成する三次元表示手段と、
設定した観察領域内に位置する観察者の瞳が移動できる
瞳移動領域に対して光学的に共役であり、かつ前記表示
される三次元立体像の前記瞳移動領域側と反対側に位置
する瞳共役領域内に設けられるシャッタ装置であって、
それぞれ個別に光を透過状態、あるいは光を遮断状態、
散乱状態、反射状態またはそれらの組み合わせの状態と
する複数のシャッタ素子で構成されるシャッタ装置と、
前記異なる表示位置に時分割で表示される二次元像に同
期して前記各シャッタ素子を制御する制御装置であっ
て、前記異なる表示位置に時分割で表示される各二次元
像が、観察者の位置から見て前記表示される三次元立体
像の隠れるべき部分である場合に、前記観察者と共役な
位置にある各シャッタ素子を、遮断、散乱、反射あるい
はそれらの組み合わせ状態に制御する制御装置とを有す
ることを特徴とする。また、本発明は、前記瞳共役領域
を設定する光学系を、さらに有することを特徴とする。
また、本発明は、前記シャッタ装置が、複数のシャッタ
素子が平面的に配列されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記各シャッタ素子が、強誘電性液晶素
子、反強誘電性液晶素子、高分子中に粒状の液晶が含有
された高分子分散型液晶素子、液晶中に高分子のネット
ワークを含有する高分子分散型液晶素子、液晶粒を含む
層と高分子の層とが少なくとも1方向に層状構造をなす
ホログラフィック高分子分散型液晶素子、ツイスト・ネ
マティック型液晶素子、ゲストーホスト型液晶素子、あ
るいは、それらの組み合わせを含む素子で構成されるこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記三次元表示手段
が、前記三次元物体を奥行き標本化した複数の二次元像
を表示する二次元表示装置と、前記二次元表示装置に表
示される二次元像と同期して焦点距離が変化する可変焦
点レンズとを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0009】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1の三次元表示装置の概略構成を示す図である。本
実施の形態の三次元表示装置は、三次元立体像を奥行き
標本化した複数の二次元像を、表示位置を変化させて時
分割で順次表示することにより三次元立体像を生成する
三次元表示装置(以下、ファントム三次元表示装置と称
する。)101と、設定した観察領域内に位置する観察
者108の瞳が移動できる瞳移動領域102に村して光
学的に共役な領域である瞳共役領域103内に配置した
複数のシャッタ素子(1041〜1045)から成るシ
ャッタ装置105と、これらのシャッタ素子(1041
〜1045)を制御する制御素子(1061〜106
5)から成る制御装置107とを含んで構成される。前
記シャッタ素子(1041〜1045)としては、例え
ば、強誘電性液晶素子、反強誘電性液晶素子、ゲストー
ホスト型液晶素子、高分子分散型液晶素子、ホログラフ
ィック高分子分散型液晶素子、ツイストネマティック型
液晶素子あるいはこれらの組み合わせによる素子などが
使用可能である。また、前記ファントム三次元表示装置
101としては、従来の可変焦点型三次元表示装置ある
いは奥行き標本化型装置で、例えば、バリフォーカル・
ミラー型三次元装置、可変焦点レンズ型三次元装置、振
動スクリーン型三次元装置、表示面積層型三次元装置、
回転型三次元装置などが使用可能である。
【0010】図2は、前記ファントム三次元表示装置1
01として使用可能なバリフォーカル・ミラー型三次元
装置の概略構成を示す図である。このバリフォーカル・
ミラー型三次元装置は、同図に示すように、TV(テレ
ビジョン)等の二次元表示装置120上に表示された映
像をハーフミラー122とバリフォーカルミラー123
を通して観察者124が三次元像(虚像)121を観察
する構成となっている。前記バリフォーカルミラー12
3は、例えば、ウーハー(低音発生用スピーカ)の表面
に、例えば、アルミなどの金属や誘電体多層膜などを塗
布して凹面鏡のようにした装置であり、通常のウーハー
のように振動させると、この凹面鏡部分の曲率が変化
し、その焦点距離を変化できる。このため、二次元表示
装置120の虚像または実像の位置をこの焦点距離変化
に伴って変化できる。したがって、バリフォーカルミラ
ー123の焦点距離変化に同期して、二次元表示装置1
20に奥行き標本化像(三次元物体を奥行き方向に輪切
りにして標本化した二次元像)を表示することにより、
時分割で三次元像を表示できる。このバリフォーカル・
ミラー型三次元装置を用いて、人間の眼の残像時間内
に、二次元表示装置120の短時間表示を複数回繰り返
すことにより、複数の二次元像面を提供できる。また、
バリフォーカルミラー123の振動位置によって像面の
奥行き位置が指定できる。このバリフォーカル・ミラー
型三次元装置は、可動部が少ない利点を有する他、像面
を複数枚容易に形成できる利点も有する。
【0011】図3は、前記ファントム三次元表示装置1
01として使用可能な振動スクリーン型三次元装置の概
略構成を示す図である。この振動スクリーン型三次元表
示装置は、図3に示すように、奥行き方向に振動する振
動スクリーン(例えば、拡散板やレンティキュラ板、縄
の目レンズ板など)301と、レンズを含む光学系30
2と、レーザ光をラスタースキャン(水平・垂直方向走
査)するスキャン装置(水平・垂直方向走査器、例え
ば、ポリゴンミラーやガルバノミラーなどを用いた光偏
向装置などより構成)303と、レーザ光源(図示せ
ず)などで構成される。この振動スクリーン型三次元表
示装置は、振動スクリーン301が所望の奥行き位置に
いるときに、高速でスキャン装置303を駆動してその
奥行き位置における標本化像を書くことを、奥行き位置
を変化させて残像時間以内に繰り返すことにより三次元
像を再現できる。この振動スクリーン型三次元表示装置
を用いて、人間の眼の残像時間内に、奥行き標本化像の
振動スクリーン301ヘの高速な書き込みを複数回繰り
返すことにより、複数の二次元像面を提供できる。この
振動スクリーン型三次元表示装置は、スクリーン面での
歪みなどを抑制することが容易である利点と、像面を複
数枚容易に形成できる利点を有する。
【0012】図4は、前記ファントム三次元表示装置1
01として使用可能な回転LED型三次元表示装置の概
略構成を示す図である。この回転LED型三次元表示装
置は、図4に示すように、LEDアレイよりなるLED
表示装置401と、このLED表示装置401を回転さ
せる回転装置402と、映像信号をLED表示装置40
1に供給する映像供給装置403などで構成される。こ
の回転LED型三次元表示装置では、LED表示装置4
01の回転軸を中心とする極座標で三次元物体を標本化
する必要がある。このような極座標での標本化像を用い
て、LED表示装置401の回転に同期させて極座標で
標本化された二次元像をLED表示装置401に表示す
ることを、回転角を変えて繰り返すことにより三次元像
を再現できる。この回転LED型三次元表示装置では、
所望の二次元像面を上記極座標に変換し、その変換した
位置座標のLEDに残像時間内に高速に表示すること
を、回転角を変化させながら繰り返すことにより、複数
の二次元像面を提供できる。この回転LED型三次元表
示装置は、スクリーン面での歪みなどを抑制することが
容易である利点と、LED表示装置401を比較的容易
に回転できる利点と、像面を複数枚容易に形成できる利
点を有する。
【0013】図5は、前記ファントム三次元表示装置1
01として使用可能なシンサライザ方式の三次元表示装
置の概略構成を示す図である。このシンサライザ方式の
三次元表示装置は、図5に示すように、二次元像が記録
されたフィルムあるいは二次元表示装置(例えば、CR
Tや液晶ディスプレイなど)501と、プリズムやミラ
ーなどの変換光学系502と、投影ドラム503で構成
される。なお、504は光源、505はシャッタであ
る。図5に示す投影ドラム503は、厚みの変化した透
明材質(例えば、ガラス、アクリルなどの透明プラスチ
ックなど)からなり、これを通して前記フィルムあるい
は二次元表示装置501の表示を結像させる。このシン
サライザ方式の三次元表示装置では、投影ドラム503
を回転させると厚みが変化し、これにより像面の位置が
変化することを利用している。したがって、この像面位
置の変化に同期して、前記フィルムあるいは二次元表示
装置501に奥行き標本化像を表示することにより、時
分割で三次元像を表示できる。このシンサライザ方式の
三次元表示装置は可動部が少ない利点を有する他、像面
を複数枚容易に形成できる利点も有する。
【0014】本実施の形態のファントム三次元表示装置
101は、奥行き標本化像を時分割的に表示すること
で、ファントム三次元像を再現する。なお、ファントム
三次元像とは、ファントム現象が出現する三次元像を意
味する。このファントム三次元像は、奥行き方向に実際
に移動して表示されるため、両眼視差、輻輳、ピント調
節、動的視差などの立体視の生理的要因を矛盾なく多く
満足できる利点を有している。しかし、時分割的に表示
するため、隠されるべき裏側や内部の像が透けて見える
ファントム現象が出現する欠点を有する。即ち、通常の
三次元物体は光を表面で散乱/反射すると同時に、後方
からの光を遮る機能も有しているが、ファントム三次元
表示装置では前者のみしか表現できない。本実施の形態
の三次元表示装置は、このファントム現象を回避する
(以下、陰面消去と言う。)ようにしたものであり、以
下、図1(b)を用いて、本実施の形態の三次元表示装
置の基本動作を説明する。
【0015】なお、説明を単純化するため、観察者10
8に提示する三次元像として、例えば、観察者108に
近い位置にある近像110と、遠い位置にある遠像11
1、中間位置にある中像112から成る場合を例に挙げ
て説明する。このような三次元像における陰面消去と
は、各像が観察者108から以下のように見えることを
意味する。例えば、観察者108の瞳位置が、シャッタ
素子1042と光学的に共役な位置(位置1132)に
ある場合には、観察者108からは遠像111は見える
が中像112は近像110の陰になって見えない。例え
ば、観察者108の瞳位置がシャッタ素子1043と光
学的に共役な位置(位置1133)にある場合には、観
察者108からは近像110、遠像111、中像112
の全てが見える。例えば、観察者108の瞳位置がシャ
ッタ素子1044と光学的に共役な位置(位置113
4)にある場合には、観察者108からは中像112は
見えるが遠像111は近像110の陰になって見えな
い。
【0016】本実施の形態では、前述したように観察者
に表示するために(陰面消去するため)、各シャッタ素
子(1042〜1044)を各制御素子(1062〜1
064)により以下のように動作させる。即ち、ファン
トム三次元表示装置101が、例えば、近像110を表
示している時刻には、シャッタ素子(1042,104
3,1044)の全てを透過状態に制御する。次に、フ
ァントム三次元表示装置101が、例えば、中像112
を表示している時刻には、シャッタ素子(1043,1
044)を透過状態に制御し、かつ、シャッタ素子10
42を遮断、散乱、反射あるいはこれらの組合せの状態
に制御する。次に、ファントム三次元表示装置101
が、例えば、遠像111を表示している時刻には、シャ
ッタ素子(1042,1043)を透過状態に制御し、
かつ、シャッタ素子1044を遮断、散乱、反射あるい
はこれらの組合せの状態に制御する。これにより、中像
112、遠像111の見え方の状況を観察者の位置によ
らずにほぼ再現できるため、陰面消去でき、自然な三次
元再生像を得ることができる。
【0017】なお、本実施の形態では、三次元像が離散
的な場合について説明したが、これが連続的な場合であ
っても、同様に複数のシャッタ素子を制御することによ
り同様な効果が得られることは明らかである。特に、連
続的な奥行きを持つ三次元像を表現する場合において、
シャッタ素子(1041〜1045)による遮断、散
乱、反射、あるいはこれらの組合せを制御しやすくする
ために、人の奥行き方向の分解能が縦横方向の分解能に
比べ低いことを利用して、透過させる部分と遮断、散
乱、反射、あるいはこれらの組合せにする部分を時間的
に(「奥行き的に」と同意義)少しずらして表示するこ
とは有効である。また、本実施の形態では、シャッタ素
子が5素子(1041〜1045)の場合について説明
したが、必ずしも5素子である必要はなく、表示する三
次元像や観察者の観察領域によって最適な数があること
は明らかであり、素子数が変化した場合でも同様な効果
が期待できることは明らかである。
【0018】また、本実施の形態では、観察者の移動が
横方向が多いことからシャッタ素子(1041〜104
5)の配列を横方向に並べたが、縦方向にも並べること
により縦方向の移動に対しても同様な効果が得られるこ
とは明らかである。また、本実施の形態では、シャッタ
素子(1041〜1045)により後方の光をほとんど
遮断する場合について説明したが、シャッタ素子(10
41〜1045)の光遮断率などを所望の値に設定する
ことにより、半透明、または透明な三次元物体(例え
ば、ガラス、透明プラスチックなど)も容易に表現でき
ることは明らかである。また、本実施の形態は、シャッ
タ素子(1041〜1045)を追加するのみであるた
め、表示像における色の違いによる影響も小さく、カラ
ー化も容易である利点を有している。また、本実施の形
態は、機械的駆動部を含まないため、軽量化、信頼性の
向上などに適している利点を有する。また、本実施の形
態では、ファントム三次元表示装置101内の光学系に
より、瞳共役領域103が、ファントム三次元表示装置
101内に設定できる場合について説明したが、それ以
外の場合でも、例えば、光学系を追加することにより瞳
共役領域を設定できることは明らかであり、かつ同様な
効果を期待できることも明らかである。さらに、本実施
の形態では、三次元像がファントム三次元表示装置10
1の外側、実像として再現される場合について説明した
が、これが虚像の場合などにおいても同様な効果が期待
できることは明らかである。
【0019】[実施の形態2]図6は、本発明の実施の
形態2の三次元表示装置の概略構成を示す図である。本
実施の形態は、瞳共役領域がファントム三次元表示装置
内に定義できない場合、あるいはその領域に何らかの物
があってシャッタ素子が実質的に配置できない場合の実
施の形態である。本実施の形態では、ファントム三次元
表示装置201の前面に光学系202(例えば、凸レン
ズ、凹レンズ、プリズム、凹面鏡、凸面鏡などより成
る)を配置し、シャッタ装置203が配置できる位置に
瞳共役領域204が設定できるようにしたものである。
【0020】[実施の形態3]以下、前記各実施の形態
の三次元表示装置に使用可能なシャッタ素子について説
明する。図7は、前記各実施の形態の三次元表示装置に
使用可能なシャッタ素子の一例の概略構成を示す図であ
る。図7に示すシャッタ素子は、強誘電液晶素子あるい
は反強誘電素子を使用するシャッタ素子であり、図7
(a)に示すように、互いに直交した偏光板(31l,
312)と、透明電極(313,314)と、平行な配
向方向の配向膜(315,316)と、強誘電液晶領域
あるいは反強誘電液晶領域317とから構成される。図
7(b)に示すように、透明電極(313,314)間
に印加する電界の方向にしたがって液晶の自発分極の向
きが変化するため、強誘電液晶領域あるいは反強誘電液
晶領域317の厚さを充分に薄く(例えば、1μm〜2
μm程度など)しておくと、強誘電液晶あるいは反強誘
電液晶の液晶分子318向きが電極と同じ平面内で変化
する。そして、偏光板(31l,312)は直交してい
るため、複屈折性により出射側偏光方向の成分が変化
し、光の透過/遮断を行える。強誘電液晶あるいは反強
誘電液晶317は自発分極を有しており、かつ双安定で
あるため、応答速度を高速化できる利点を有している。
【0021】図8は、前記各実施の形態の三次元表示装
置に使用可能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示す
図である。図8に示すシャッタ素子は、高分子分散型液
晶素子を使用するシャッタ素子であり、例えば、透明な
高分子(例えば、アクリル系高分子など)324中に液
晶(例えば、ネマティック液晶など)のドロプレット3
25を分散させた高分子分散型液晶層32lとこれを挟
んだ透明電極(322,323)より構成される。透明
電極(322,323)間に電圧を印加しない場合に
は、液晶ドロプレット325の周囲の高分子の配向規制
力により、液晶はランダムに配向し、液晶の複屈折性に
より、光は散乱される。このため、後方からきた光はこ
の素子により散乱され、その強度を弱められる。一方、
透明電極(322,323)間に充分な電圧を印加する
と、液晶の誘電率異方性により、液晶は、例えば、透明
電極(322,323)に垂直に配向し、例えば、高分
子と屈折率がほぼ等しくなるため透明となる。このよう
に、図8に示すシャッタ素子では、電圧により光の透過
/散乱を切り替えることができ、前記各実施の形態に必
要なシャッタ機能を実現できる。また、図8に示すシャ
ッタ素子では、液晶ドロプレット325の大きさを小さ
くできるため、配向規制力を大きくでき、応答速度を高
速化できる利点を有する。さらに、前記各実施の形態で
は、電圧により透過/散乱を制御できればよいので、高
分子分散型液晶として、液晶中に高分子がネットワーク
状に分散しているタイプの高分子分散型液晶を用いても
同様な効果が得られることは明らかである。
【0022】図9は、前記各実施の形態の三次元表示装
置に使用可能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示す
図である。図9に示すシャッタ素子は、ホログラフィッ
ク液晶素子を使用するシャッタ素子であり、例えば,透
明な高分子334(例えば、アクリル系高分子など)中
に液晶(例えば、ネマティック液晶など)のドロプレッ
ト335を、同図に示すように、層状に分散させたホロ
グラフィック高分子分散型液晶層33lとこれを挟む透
明電極(332,333)より構成される。透明電極
(332,333)間に電庄を印加しない場合には、液
晶ドロプレット335の周囲の高分子334の配向規制
力により、液晶はランダムに配向し、液晶の複屈折性に
より光は散乱され、高分子層と液晶層の多層膜構造のブ
ラッグ反射により光を反射する。このため、後方からき
た光は、この素子により、例えば、再び後方に戻され、
その前方へ透過する強度を著しく弱められる。一方、透
明電極(332,333)間に充分な電圧を印加する
と、液晶の誘電率異方性により、液晶は、例えば、透明
電極(332,333)に垂直に配向し、例えば、高分
子と屈折率がほぼ等しくなるため透明となる。
【0023】このように、図9に示すシャッタ素子で
は、電圧により光の透過/反射を切り替えることがで
き、前記各実施の形態に必要なシャッタ機能を実現でき
る。また、図9に示すシャッタ素子では、図8に示すシ
ャッタ素子に比べて、さらにドロプレットの大きさを小
さくできるため、配向規制力を大きくでき、その上、応
答速度を高速化できる利点を有する。また、前記各実施
の形態では、観察者のいる方向への光強度を弱めること
が重要であるため、必ずしも鏡面反射させる必要はな
く、散乱要素を含んだ反射や観察者のいない領域への偏
向でもよいことは明らかであり、かつこれは、この素子
の高分子層と液晶層の多層膜構造の角度などを変化さ
せ、ブラッグ反射角を変更することにより実現できるこ
とも明らかである。
【0024】図10は、前記各実施の形態の三次元表示
装置に使用可能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示
す図である。図10に示すシャッタ素子は、ツイストネ
マティック液晶素子を使用するシャッタ素子であり、直
交した偏光板(34l,342)と、透明電極(34
3,344)と、直交した配向方向の配向膜(345,
346)と、ネマティック液晶領域347とから構成さ
れる。透明電極(343,344)間に電圧を印加しな
い場合には、液晶は配向膜(345,346)によって
規制された配向方向に揃うため、入射光は液晶の旋光性
により偏光方向が90度回転し、偏光板を透過する。一
方、透明電極(343,344)間に電圧を印加する
と、液晶は誘電率異方性により垂直に立つため、入射光
は偏光方向を変えずに偏光板に到達し、偏光板により阻
止される。これにより光の透過/遮断を行える。
【0025】図11は、前記各実施の形態の三次元表示
装置に使用可能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示
す図である。図11に示すシャッタ素子は、ゲストーホ
スト液晶素子を使用するシャッタ素子であり、分子の方
向によって光の吸収率が異なる二色性色素(例えば、ア
ントラキノン系二色性色素、アゾ系二色性色素など)3
57と、液晶(例えば、ネマティック液晶など)356
との混合物であるゲストーホスト液晶層35lと、これ
を挟む配向膜(352,353)と、透明電極(35
4,355)とより構成される。透明電極(354,3
55)間に電圧を印加しない場合には、配向膜(35
2,353)の配向規制力により、液晶356は、例え
ば、配向膜(352,353)に平行に配向し、これに
ともなって二色性色素357も平行となり、例えば、黒
色となり光を吸収する。このため、後方からきた光はこ
の素子により吸収され、その前方へ透過する強度を著し
く弱められる。一方、透明電極(354,355)間に
液晶356の閾値電圧以上の電圧を印加すると、液晶の
誘電率異方性により、液晶356は、例えば、配向膜
(352,353)に垂直に配向し、これにともなって
二色性色素357も垂直となり、例えば、透明となる。
このように、図11に示すシャッタ素子では、電圧によ
り光の透過/遮断を切り替えることができ、前記各実施
の形態に必要なシャッタ機能を実現できる。
【0026】[実施の形態4]以下、前記各実施の形態
の三次元表示装置に使用可能なファントム三次元表示装
置について説明する。図12は、前記各実施の形態の三
次元表示装置に使用可能なファントム三次元表示装置の
一例の概略構成を示す図である。図12に示すファント
ム三次元表示装置は、可変焦点レンズ型三次元表示装置
(例えば、同発明者が以前に出願した特開平9−243
960号など参照。)を使用し、三次元像が実像となる
三次元装置であり、二次元表示装置131、可変焦点レ
ンズ132、シャッタ装置105とを含んで構成され
る。ここで、前記実施の形態1のファントム三次元表示
装置(図1の101)は、二次元表示装置131と可変
焦点レンズ132とから構成される。図12に示すファ
ントム三次元表示装置は、二次元表示装置131の表示
と同期して可変焦点レンズ132の焦点距離を高速に変
化することにより、二次元表示装置131の表示の像面
位置を観察者から見て奥行き方向に変化でき、これを眼
の残像時間以内に行うことにより奥行き標本化方式で三
次元像を再現できる。但し、時分割的に三次元像を合成
するため、ファントム像となる。さらに、可変焦点レン
ズ132の焦点距離よりも離して二次元表示装置131
を配置することにより、三次元像を実像とすることがで
きる。なお、可変焦点レンズ132は、前記実施の形態
1の瞳移動領域102に光学的に共役な瞳共役領域10
3を形成する光学系としても使用できる。したがって、
この瞳共役領域103内にシャッタ装置105を配置す
ることにより、実施の形態1で述べたと同様に、ファン
トム現象を回避できることは明らかである。
【0027】図13は、前記各実施の形態の三次元表示
装置に使用可能なファントム三次元表示装置の他の例の
概略構成を示す図である。図13に示すファントム三次
元表示装置は、可変焦点レンズ型三次元表示装置を使用
し、三次元像が実像となる三次元装置であり、二次元表
示装置131、光学糸104、可変焦点レンズ132、
シャッタ装置105を含んで構成される。ここで、前記
実施の形態1のファントム三次元表示装置(図1の10
1)は、二次元表示装置131と可変焦点レンズ132
とから構成される。二次元表示装置131の表示と同期
して可変焦点レンズ132の焦点距離を高速に変化する
ことにより、二次元表示装置131の表示の像面位置を
観察者から見て奥行き方向に変化でき、これを残像時間
以内に行うことにより奥行き標本化方式で三次元像を再
現できる。但し、時分割的に三次元像を合成するため、
ファントム像となる。さらに、可変焦点レンズ132と
光学系104とを合わせた焦点距錐よりも離して二次元
表示装置を配置することにより、三次元像を実像とする
ことができる。この場合に、例えば、光学糸132は、
実施の形態1で述べた瞳移動領域102に光学的に共役
な瞳共役領域103を形成する光学系としても使用でき
る。したがって、この瞳共役領域103内にシャッタ装
置105を配置することにより、前記実施の形態1と同
様ファントム現象を回避できることは明らかである。さ
らに、多くの種類の光学糸を導入しても、同様なことが
可能なことは明らかである。また、光学系104と可変
焦点レンズ132との配置を入れ替えたり、配置を変化
させもて同様なことが可能なことは明らかである。
【0028】図14は、前記各実施の形態の三次元表示
装置に使用可能なファントム三次元表示装置の他の例の
概略構成を示す図である。図14に示すファントム三次
元表示装置は、可変焦点レンズ型三次元表示装置を使用
し、三次元像が虚像となる三次元装置であり、二次元表
示装置131、光学系104、可変焦点レンズ132、
シャッタ装置105を含んで構成される。ここで、前記
実施の形態1のファントム三次元表示装置(図1の10
1)は、二次元表示装置131と可変焦点レンズ132
とから構成される。二次元表示装置131の表示と同期
して可変焦点レンズ132の焦点距離を高速に変化する
ことより、二次元表示装置131の表示の像面位置を観
察者から見て奥行き方向に変化でき、これを残像時間以
内に行うことにより奥行き標本化方式で三次元像を再現
できる。
【0029】但し、時分割的に三次元像を合成するた
め、ファントム像となる。さらに、可変焦点レンズ13
2と光学系104とを合わせた焦点距離よりも近くに二
次元表示装置131を配置することにより、三次元像を
虚像とすることができる。この場合には、例えば、光学
系104が、実施の形態1の瞳移動領域102に光学的
に共役な瞳共役領域103を形成する光学系としても使
用できる。したがって、この瞳共役領域103内にシャ
ッタ装置105を配置することにより、実施の形態1で
述べたと同様にファントム現象を回避できることは明ら
かである。さらに、多くの種類の光学系を導入しても、
同様なことが可能なことは明らかである。また、光学系
104と可変焦点レンズ132との配置を入れ替えた
り、配置を変化させても同様なことが可能なことは明ら
かである。
【0030】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0031】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)本発明によれば、人の立体視の生理的要因を多く
満足でき、かつファントム現象のない自然な三次元像を
電気的に書換え可能な形で動画再生することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の三次元表示装置の概略
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1において、ファントム三
次元表示装置として使用可能なバリフォーカル・ミラー
型三次元装置の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1において、ファントム三
次元表示装置として使用可能な振動スクリーン型三次元
装置の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1において、ファントム三
次元表示装置として使用可能な回転LED型三次元表示
装置の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1において、ファントム三
次元表示装置として使用可能なシンサライザ方式の三次
元表示装置の概略構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2の三次元表示装置の概略
構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用可
能なシャッタ素子の一例の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用可
能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用可
能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用
可能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示す図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用
可能なシャッタ素子の他の例の概略構成を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用
可能なファントム三次元表示装置の一例の概略構成を示
す図である。
【図13】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用
可能なファントム三次元表示装置の他の例の概略構成を
示す図である。
【図14】本発明の実施の形態の三次元表示装置に使用
可能なファントム三次元表示装置の他の例の概略構成を
示す図である。
【図15】従来の三次元表示装置として、可変焦点型三
次元表示装置の一例である可変焦点レンズ型三次元表示
装置の概略構成を示す図である。
【図16】従来の三次元表示装置として、奥行き標本化
型三次元表示装置の一例である振動スクリーン型装置の
概略構成を示す図である。
【図17】可変焦点型三次元表示装置または奥行き標本
化型三次元表示装置において時分割で表示される二次元
像を説明するための図である。
【符号の説明】
101,201…ファントム三次元表示装置、102…
瞳移動領域、103,204…瞳共役領域、104,2
02,302,502…光学系、105,203…シャ
ッタ装置、107…制御装置、108,124,60
4,614…観察者、110,111,112,12
1,603,613…三次元像、120,131,60
1,611…二次元表示装置、122…ハーフミラー、
123…バリフォーカルミラー、132…可変焦点レン
ズ、301…振動スクリーン、303…スキャン装置、
31l,312,34l,342…偏光板、313,3
14,322,323,332,333,343,34
4,354,355…透明電極、315,316,34
5,346,352,353…配向膜、317…強誘電
液晶領域あるいは反強誘電液晶領域、318…液晶分
子、321…高分子分散型液晶層、324,334…透
明な高分子、325,335…液晶ドロプレット、33
1…ホログラフィック高分子分散型液晶層、347…ネ
マティック液晶領域、351…ゲストーホスト液晶層、
356…液晶、357…二色性色素、401…LED表
示装置、402…回転装置、403…映像供給装置、5
01…フィルムあるいは二次元表示装置、503…投影
ドラム、504…光源、505…シャッタ、602…可
変焦点装置、605,615…三次元像の裏側の点、6
07…同期装置、608,612…駆動装置、621…
三次元物体、622…奥行き標本化像の集合、1041
〜1045…シャッタ素子、1061〜1065…制御
素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊達 宗和 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H059 AC02 2H088 EA40 GA02 GA10 GA13 HA01 HA02 HA03 HA18 JA05 JA06 JA17 JA20 MA10 5C061 AA06 AA11 AB17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元物体を奥行き標本化した複数の二
    次元像を、表示位置を変化させて時分割で順次表示する
    ことにより三次元立体像を生成する三次元表示方法にお
    いて、 前記時分割で異なる表示位置に表示される二次元像が、
    観察者の位置から見て前記表示される三次元立体像の隠
    れるべき部分である場合に、当該観察者と共役な位置に
    ある前記二次元像を表示する表示光を遮断状態、散乱状
    態、反射状態あるいはそれらの組み合わせ状態にするこ
    とを特徴とする三次元表示方法。
  2. 【請求項2】 設定した観察領域内に位置する観察者の
    瞳が移動できる瞳移動領域に対して光学的に共役であ
    り、かつ前記三次元立体像の前記瞳移動領域側と反対側
    に位置する瞳共役領域内を設定し、 前記時分割で異なる表示位置に表示される二次元像が、
    観察者の位置から見て前記表示される三次元立体像の隠
    れるべき部分である場合に、当該観察者と共役な位置に
    おいて、前記二次元像を表示する表示光を遮断状態、散
    乱状態、反射状態あるいはそれらの組み合わせ状態にす
    ることを特徴とする請求項1に記載の三次元表示方法。
  3. 【請求項3】 三次元物体を奥行き標本化した複数の二
    次元像を、表示位置を変化させて時分割で順次表示する
    ことにより三次元立体像を生成する三次元表示手段と、 設定した観察領域内に位置する観察者の瞳が移動できる
    瞳移動領域に対して光学的に共役であり、かつ前記表示
    される三次元立体像の前記瞳移動領域側と反対側に位置
    する瞳共役領域内に設けられるシャッタ装置であって、
    それぞれ個別に光を透過状態、あるいは光を遮断状態、
    散乱状態、反射状態またはそれらの組み合わせの状態と
    する複数のシャッタ素子で構成されるシャッタ装置と、 前記異なる表示位置に時分割で表示される二次元像に同
    期して前記各シャッタ素子を制御する制御装置であっ
    て、前記異なる表示位置に時分割で表示される各二次元
    像が、観察者の位置から見て前記表示される三次元立体
    像の隠れるべき部分である場合に、前記観察者と共役な
    位置にある各シャッタ素子を、遮断、散乱、反射あるい
    はそれらの組み合わせ状態に制御する制御装置とを有す
    ることを特徴とする三次元表示装置。
  4. 【請求項4】 前記瞳共役領域を設定する光学系を、さ
    らに有することを特徴とする請求項3に記載の三次元表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記シャッタ装置は、複数のシャッタ素
    子が平面的に配列されていることを特徴とする請求項3
    または請求項4に記載の三次元表示装置。
  6. 【請求項6】 前記各シャッタ素子は、強誘電性液晶素
    子、反強誘電性液晶素子、高分子中に粒状の液晶が含有
    された高分子分散型液晶素子、液晶中に高分子のネット
    ワークを含有する高分子分散型液晶素子、液晶粒を含む
    層と高分子の層とが少なくとも1方向に層状構造をなす
    ホログラフィック高分子分散型液晶素子、ツイスト・ネ
    マティック型液晶素子、ゲストーホスト型液晶素子、あ
    るいは、それらの組み合わせを含む素子で構成されるこ
    とを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の三次元表示装置。
  7. 【請求項7】 前記三次元表示手段は、前記三次元物体
    を奥行き標本化した複数の二次元像を表示する二次元表
    示装置と、 前記二次元表示装置に表示される二次元像と同期して焦
    点距離が変化する可変焦点レンズとを有することを特徴
    とする請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の
    三次元表示装置。
JP31051398A 1998-10-30 1998-10-30 三次元表示方法および装置 Expired - Fee Related JP3574751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31051398A JP3574751B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 三次元表示方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31051398A JP3574751B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 三次元表示方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000137192A true JP2000137192A (ja) 2000-05-16
JP3574751B2 JP3574751B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=18006142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31051398A Expired - Fee Related JP3574751B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 三次元表示方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3574751B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002228977A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Kenwood Corp 立体表示装置及び立体表示方法
JP2003107402A (ja) * 2001-07-26 2003-04-09 Seiko Epson Corp 立体表示装置及び投射型立体表示装置
JP2004287445A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Gtg Ges Fuer Elektronische Geraete Mbh 音響・映像の視聴覚的提示装置
JP2006526168A (ja) * 2003-05-09 2006-11-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 統合表示デバイスを備えたミラー組み立て品
US7233441B2 (en) 2001-10-11 2007-06-19 Seiko Epson Corporation Stereoscopic display
JP2007264316A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Oki Data Corp 3次元表示装置
JP2008180759A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Seiko Epson Corp 表示装置
JP2014194561A (ja) * 2006-10-02 2014-10-09 National Institute Of Information & Communication Technology 2点結像光学デバイス、ディスプレイ装置
JP2019117684A (ja) * 2017-10-04 2019-07-18 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 フェムト秒レーザを用いて、インタラクティブな空中ボルメトリック画像及び空間オーディオを生成する方法及びシステム
CN110998099A (zh) * 2017-07-28 2020-04-10 奇跃公司 用于显示图像的风扇组件

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002228977A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Kenwood Corp 立体表示装置及び立体表示方法
JP2003107402A (ja) * 2001-07-26 2003-04-09 Seiko Epson Corp 立体表示装置及び投射型立体表示装置
US7233441B2 (en) 2001-10-11 2007-06-19 Seiko Epson Corporation Stereoscopic display
JP2004287445A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Gtg Ges Fuer Elektronische Geraete Mbh 音響・映像の視聴覚的提示装置
JP2011145700A (ja) * 2003-03-24 2011-07-28 Gtg Ges Fuer Elektronische Geraete Mbh 音響・映像の視聴覚的提示装置
JP4814080B2 (ja) * 2003-05-09 2011-11-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 統合表示デバイスを備えたミラー組み立て品
JP2006526168A (ja) * 2003-05-09 2006-11-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 統合表示デバイスを備えたミラー組み立て品
JP2007264316A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Oki Data Corp 3次元表示装置
JP2014194561A (ja) * 2006-10-02 2014-10-09 National Institute Of Information & Communication Technology 2点結像光学デバイス、ディスプレイ装置
JP2008180759A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Seiko Epson Corp 表示装置
CN110998099A (zh) * 2017-07-28 2020-04-10 奇跃公司 用于显示图像的风扇组件
JP2020529622A (ja) * 2017-07-28 2020-10-08 マジック リープ, インコーポレイテッドMagic Leap,Inc. 画像を表示するためのファンアセンブリ
JP7398962B2 (ja) 2017-07-28 2023-12-15 マジック リープ, インコーポレイテッド 画像を表示するためのファンアセンブリ
JP7466020B2 (ja) 2017-07-28 2024-04-11 マジック リープ, インコーポレイテッド 画像を表示するためのファンアセンブリ
JP2019117684A (ja) * 2017-10-04 2019-07-18 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 フェムト秒レーザを用いて、インタラクティブな空中ボルメトリック画像及び空間オーディオを生成する方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3574751B2 (ja) 2004-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7148859B2 (en) Three-dimensional representation method and an apparatus thereof
US7336244B2 (en) Optical device and three-dimensional display device
JP3022558B1 (ja) 三次元表示方法及び装置
JP2807573B2 (ja) 画像表示装置
JP4515565B2 (ja) 立体表示装置
CA2195985C (en) Three-dimensional display method(s) and apparatus
JP3574751B2 (ja) 三次元表示方法および装置
JPH1074052A (ja) 立体表示装置
JP3510981B2 (ja) 三次元表示方法および装置
JP3324694B2 (ja) 三次元表示方法および装置
JP3422760B2 (ja) 三次元表示方法
JPH07193841A (ja) 三次元画像撮像方法および三次元画像表示装置
JPH11272202A (ja) 立体表示方法及び装置
JP3077930B2 (ja) 三次元画像表示装置
KR20020023505A (ko) 홀로그램 입체 영상 투사 장치
JP2000175220A (ja) 三次元表示方法及び装置
JPH06105343A (ja) 三次元画像表示方法及び表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120709

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees