JP2000137110A - 回折格子の製造方法 - Google Patents

回折格子の製造方法

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JP2000137110A
JP2000137110A JP10312828A JP31282898A JP2000137110A JP 2000137110 A JP2000137110 A JP 2000137110A JP 10312828 A JP10312828 A JP 10312828A JP 31282898 A JP31282898 A JP 31282898A JP 2000137110 A JP2000137110 A JP 2000137110A
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JP
Japan
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diffraction grating
film
diffraction
substrate
forming
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JP10312828A
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English (en)
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Shikyo Ryu
志強 劉
Jacobsen Bruce
ジェイコブセン ブルース
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】面精度が高く、微細なピッチの回折格子の製造
方法を提供する。 【解決手段】食刻性の異なる複数の膜2、3を基板1上
に交互に積層して多層膜を形成する第1工程と、多層膜
を斜めに切断して切断面4を形成する第2工程と、切断
面4において複数の膜2、3のうち食刻性の高い膜2を
食刻して取り除き回折面を形成する第3工程とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回折格子の製造方法
に関し、特に反射型の回折格子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回折格子は、レンズ系の収差
を除去する等の用途により多用化されている。そして、
高精度の光学機器にて用いる短波長の光束に対応するた
めに、近年では、ピッチが細かくて、高精度の回折格子
が求められている。図5(A)にて、従来の回折格子の
製造方法を簡単に説明する。まず、基板1を固定する。
そして、バイト6(彫刻カッター)を、回折面としたい
基板1の表面に、長手方向に順次押し当てる。こうし
て、基板1の表面には等間隔の溝5が形成される。この
ようにして加工された基板1を回折格子として直接用い
る場合であれば、形成された溝5が回折格子の回折面そ
のものになる。また、基板1を回折格子を製造するため
の金型(マスター)として用いる場合であれば、この溝
5に対応した回折面を成形することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法に
よって製造された回折格子は、回折面の面精度が低かっ
た。これは、基板1にバイト6を押し当てる際に、図5
(B)に示すようなダレが発生するためである。すなわ
ち、同図の破線で示す理想形状に対して、実線で示すよ
うな形状差が生じる。このように精度の低い回折面に光
束が入射した場合、理想の回折光が得られないことにな
る。
【0004】このような加工上の不具合を解消するため
に、図6に示すようなホログラフィーを用いた回折格子
の製造方法も行われている。以下、この方法を簡単に説
明する。まず、同図(A)に示すように、2つのレーザ
ー光Lを互いに異なる方向から、記録基板8の表面に照
射する。ここで、記録基板8の表面には、記録材料が蒸
着されている。記録基板8の表面には、同図(B)に示
すように、2つのレーザー光Lによる干渉縞が形成され
る。その後、干渉縞の形成された記録基板8を現像する
ことで、回折格子を製造することができる。
【0005】ここで、回折格子のパターンは干渉縞に対
応したものであり、照射する2つのレーザー光Lの波長
によってそのピッチが決まる。具体的には、レーザー光
Lの波長の約半分のピッチの回折格子が製造される。し
たがって、ホログラフィーを用いた回折格子は、回折面
の面精度を比較的高くできるが、レーザー光Lの半波長
より微細なピッチにすることが難しい。したがって本発
明は、面精度が高く、微細なピッチの回折格子の製造方
法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、すなわち、添付図面に
付した符号をカッコ内に付記すると、本発明は、食刻性
の異なる複数の膜(2、3)を基板(1)上に交互に積
層して多層膜を形成する第1工程と、多層膜を斜めに切
断して切断面(4)を形成する第2工程と、切断面
(4)において複数の膜(2、3)のうち食刻性の高い
膜(2)を食刻して取り除き回折面を形成する第3工程
とを有することを特徴とする回折格子の製造方法であ
る。また本発明は、感光性の異なる複数の膜(2、3)
を基板(1)上に交互に積層して多層膜を形成する第1
工程と、多層膜を斜めに切断して切断面(4)を形成す
る第2工程と、切断面(4)において複数の膜(2、
3)のうち感光性の高い膜(2)を感光して取り除き回
折面を形成する第3工程とを有することを特徴とする回
折格子の製造方法である。以上の構成において、第3工
程の後に、回折面の一部又は全体に反射膜を形成する第
4工程を更に有することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面によっ
て説明する。図1〜3は、本発明による反射型回折格子
の製造方法の一実施例を示す。第1工程として、図1に
示すように、平面ガラス等の基板1上に予め定められた
厚さのアルミ膜2とシリカ膜3を、交互に何層も蒸着し
て、多層膜を形成する。ここで、アルミ膜2は食刻性の
高い材料であるのに対して、シリカ膜3は食刻性の低い
材料である。
【0008】次に、第2工程として、図2に示すよう
に、多層膜を斜めに切断して切断面4を形成する。ここ
で、多層膜の切断は、例えば、基板1面の法線に対して
30度以上となるように切断する。次に、第3工程とし
て、図3に示すように、アルミ膜2とシリカ膜3とで形
成される多層膜のうち、切断面付近のアルミ膜2のみを
食刻して取り除き、回折面を形成する。ここで、回折面
は、食刻後に表面に現れたシリカ膜3の面である。ま
た、アルミ膜2の食刻は、例えば、多層膜全体を、塩化
第2鉄を含む食刻液に浸すことで可能となる。以上のよ
うな工程を経て、回折格子が完成する。
【0009】ここで、本実施例の製造方法にて製造され
る回折格子は、第1工程におけるアルミ膜2とシリカ膜
3の各膜厚と、第2工程における切断面の切断角度とに
よって、回折格子としての回折効率とピッチが決定され
る。すなわち、各膜厚と切断角度を管理することによっ
て、予め定められた回折格子を得ることになる。図4に
て、本実施例による回折格子の回折効率とピッチについ
て詳しく説明する。図4は、回折格子に入射する光束の
うち、隣り合う回折面に垂直入射する光束L1、L2を
示す。ここで、リトロー・マウンティングの配置を考え
る。すなわち、それぞれの回折面で反射した後に入射光
路と同一光路を逆方向に進む回折光について、2つの光
束L1、L2の光路差が、使用波長λの半波長分ずれる
ように回折格子を構成するには、次式を満たす必要があ
る。 a+b=λ/2 (1) a:アルミ膜2の膜厚 b:シリカ膜3の膜厚
【0010】また、回折面に入射する光束のうち切断面
に入射する光束は、反射角度が異なるため、ゴースト光
となる。更に、他の誤差要因によって損失される光束も
あるため、回折格子の回折光の回折効率Nは、次式で表
すことができる。 N≦a′/(a′+b′) (2) 但し、a′、b′は、図4中の該当する長さである。こ
のように、回折効率Nは最大でも、a′/(a′+
b′)を上回ることはない。ここで、長さa′、b′と
各膜厚とには、幾何学的に、 a′/a=b′/b=(a′+b′)/(a+b) の関係が成り立つので、(2)式は次式のように書き換
えることができる。 N≦a/(a+b) (3) ここで、(3)式に(1)式を代入し整理すると、 a≧N・λ/2 b≦(1−N)・λ/2 となる。したがって、回折効率Nを得るためには、上式
を満たすように、アルミ膜2とシリカ膜3の膜厚とする
必要がある。
【0011】更に、回折格子のピッチPは、次式で求ま
る。 P=(a+b)/cosθ θ:基板1の法線と切断面がなす切断角度 このように、ピッチPは、アルミ膜2とシリカ膜3の膜
厚a、bと、切断角度θによって算出される。
【0012】以上のように本実施例では、基板1に蒸着
する膜の厚さは比較的管理し易く、食刻による面精度が
高い反射型回折格子を製造することができる。また、基
板1に蒸着する膜の厚さはかなり薄く形成できるため、
微細なピッチの反射型回折格子を製造することができ
る。なお、本実施例にて製造された回折格子の面精度を
更に高くするために、第3工程の後に、食刻した面を清
掃して、回折面全体に薄いアルミ膜を蒸着する第4工程
を設定しても良い。
【0013】また、本実施例では、多層膜をアルミ膜2
とシリカ膜3の2種類の食刻性の異なる膜によって形成
したが、その代わりに、3種類以上の食刻性の異なる膜
によって多層膜を形成しても良い。これにより、理想的
なブレーズ回折格子に近づけることができる。また、本
実施例では、アルミ膜2のように食刻性の高い材料を用
いて、食刻によって回折面を形成したが、その代わり
に、フォトレジストのように感光性の高い材料を用いて
光照明によって感光層を取り除き回折面を形成すること
もできる。また、本実施例では、第1〜3工程を経て、
回折格子そのものを製造したが、これによって製造され
たものを回折格子のマスターとして用いることもでき
る。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明では、面精度が高
く、微細なピッチの回折格子の製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における基板上に多層膜を形
成する工程を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施例における多層膜を斜めに切断
する工程を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施例におけるアルミ膜を食刻する
工程を示す概略図である。
【図4】本発明の一実施例における回折格子の回折面を
示す拡大図である。
【図5】従来の回折格子の製造方法を示す(A)概略図
と、(B)図A中の溝形状を示す拡大図である。
【図6】ホログラフィーを用いた回折格子の製造方法を
示す(A)概略図と、(B)図A中X−X矢視図であ
る。
【符号の説明】
1…基板 2…アルミ膜 3…シリカ膜 4…切断面 L1、L2…光束

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食刻性の異なる複数の膜を基板上に交互に
    積層して多層膜を形成する第1工程と、 該多層膜を斜めに切断して切断面を形成する第2工程
    と、 該切断面において前記複数の膜のうち食刻性の高い膜を
    食刻して取り除き回折面を形成する第3工程とを有する
    ことを特徴とする回折格子の製造方法。
  2. 【請求項2】感光性の異なる複数の膜を基板上に交互に
    積層して多層膜を形成する第1工程と、 該多層膜を斜めに切断して切断面を形成する第2工程
    と、 該切断面において前記複数の膜のうち感光性の高い膜を
    感光して取り除き回折面を形成する第3工程とを有する
    ことを特徴とする回折格子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第3工程の後に、前記回折面の一部又
    は全体に反射膜を形成する第4工程を更に有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の回折格子の製造方法。
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